JP2024024210A - 情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入居者へのケアの度合いや、ケアスタッフへの負荷等の、ケアスタッフおよびケアスタッフが属するグループ相互の偏りを高精度に検知でき、良好なケアの継続的な実施を可能にする情報処理システムを提供する。【解決手段】所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、およびケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得する取得部と、ケア対象者関連データおよびスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、ケアスタッフの業務の状態の評価値を、ケアスタッフの所定のグループごと、およびケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出する評価値算出部と、複数の評価値を比較して、評価値の間の乖離度を算出する乖離度算出部と、を有する情報処理システム。【選択図】図14

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
介護老人福祉施設や病院等の看介護施設において、介護や看護等のケアの対象となるケア対象者(例えば、被看護者や被介護者)は、看介護施設内で、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我したりするおそれがある。そのため、入居者であるケア対象者がこのような状態になったときに看護師や介護士等のケアスタッフがすぐに対応でき、かつケアスタッフの負担の軽減が可能な、入居者の見守りを行うシステムの開発が進められている。
良質なケアを継続するためには、ケアスタッフによる入居者へのケアの度合いや、ケアスタッフへの負荷等に関して、ケアスタッフ間またはケアスタッフが属するグループ間で顕著な偏りがあるのは好ましくなく、平均化している必要がある。しかし、入居者の態様や、ケアスタッフのスキルおよび個性等により、実際には上記偏りがあり、平均化していない。また、当該偏りの大きさについては管理者等の個人の感性によって判断されることが多く、客観性が乏しくなっている。
下記特許文献1には次の先行技術が開示されている。ケアマネージャー等により設定された長期目標情報を達成するために所定の順序で達成する必要がある複数の短期目標候補を長期目標パターンテーブルから取得する。短期目標候補に関連する各動作項目情報の各動作を被介護者が可能か不可能かを示す動作評価に基づいて動作が不可能な短期目標候補のうち所定の順序が一番早い短期目標候補を被介護者の第1短期目標として設定して出力する。
下記特許文献2には次の先行技術が開示されている。介護の名称と当該介護の名称の各々に関連する要素を含む介護マスターテーブルを記憶する。介護名称を含む介護の情報の入力を受け付け、介護マスターテーブルを参照して、入力された介護の情報に基づき、介護に関連する複数の要素(送迎、リハビリ等)を含む内訳データを生成する。内訳データに基づき、リスクマスターテーブルを参照して、転倒等の事故の発生要因や発生状況を含むリスク評価データを生成する。
特開2018-190102号公報 特開2007-207034号公報
しかし、上記先行技術は、入居者へのケアの度合いや、ケアスタッフへの負荷等の、ケアスタッフやケアスタッフが属するグループ相互の偏りを正確に把握できないという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものである。すなわち、入居者へのケアの度合いや、ケアスタッフへの負荷等の、ケアスタッフおよびケアスタッフが属するグループ相互の偏りを高精度に検知でき、良好なケアの継続的な実施を可能にする、情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、および前記所定の時間でのケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得する取得部と、取得された、前記ケア対象者関連データおよび前記ケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、前記ケアスタッフの業務の状態の評価値を、前記ケアスタッフの所定のグループごと、および前記ケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出する評価値算出部と、算出された複数の前記評価値を比較して、前記評価値の間の乖離度を算出する乖離度算出部と、を有する情報処理システム。
(2)前記乖離度に基づいて、前記評価値が算出された対象間の業務の状態の差異が不適切と判定したときにアラームを出力する出力制御部を有する、上記(1)に記載の情報処理システム。
(3)前記評価値算出部は、前記ケアスタッフの職種に応じて所定の重み付けをした前記評価値を算出する、上記(1)に記載の情報処理システム。
(4)前記評価値算出部は、前記ケア対象者関連データに基づく指標値と、前記ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により前記評価値を算出する、上記(1)に記載の情報処理システム。
(5)前記評価値算出部は、前記ケアスタッフ関連データに基づく指標値と、前記ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により前記評価値を算出する、上記(1)に記載の情報処理システム。
(6)前記評価値算出部は、前記ケア対象者関連データに基づく指標値と、前記ケア対象者関連データに基づく現状値と、の比較により前記評価値を算出する、上記(1)に記載の情報処理システム。
(7)前記ケア対象者関連データは、前記ケア対象者へのケアに必要な必要業務量、ケアコール回数、またはイベント通知の対象の設定変更率であり、前記ケアスタッフ関連データは、ケアの業務キャパシティ、前記ケアスタッフの歩数、前記イベント通知に対する前記ケアスタッフの応答時間、前記イベント通知に対する前記ケアスタッフの対応率、前記ケアスタッフの担当外エリアの滞在率、または前記ケアスタッフの担当する居室における前記ケアスタッフの滞在率である、上記(1)に記載の情報処理システム。
(8)前記指標値は前記ケア対象者へのケアに要する必要業務量であり、前記現状値は前記ケアスタッフの業務キャパシティである、上記(4)に記載の情報処理システム。
(9)前記指標値は前記ケア対象者によるケアコールの回数であり、前記現状値は前記ケアスタッフの業務キャパシティである、上記(4)に記載の情報処理システム。
(10)前記指標値は前記ケアスタッフの単位時間の歩数の統計値であり、前記現状値は現在の前記単位時間の歩数である、上記(5)に記載の情報処理システム。
(11)前記指標値は前記ケア対象者に関するイベント通知に対する前記ケアスタッフによる応答時間の統計値であり、前記現状値は現在の前記応答時間である、上記(5)に記載の情報処理システム。
(12)前記指標値は前記ケア対象者に関するイベント通知に対する前記ケアスタッフによる応答率の統計値であり、前記現状値は現在の前記応答率である、上記(5)に記載の情報処理システム。
(13)前記指標値はイベント通知により通知する前記ケア対象者の状態または行動の検知項目の設定変更率の統計値であり、前記現状値は現在の前記設定変更率である、上記(6)に記載の情報処理システム。
(14)前記指標値は前記ケアスタッフの、担当エリア外の滞在率の統計値であり、前記現状値は現在の前記担当エリア外の滞在率である、上記(5)に記載の情報処理システム。
(15)前記指標値は前記ケアスタッフの、担当する居室の滞在率であり、前記現状値は現在の前記担当する居室の滞在率である、上記(5)に記載の情報処理システム。
(16)所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、および前記所定の時間でのケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得するステップ(a)と、取得された、前記ケア対象者関連データおよび前記ケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、前記ケアスタッフの業務の状態の評価値を、前記ケアスタッフの所定のグループごと、および前記ケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出するステップ(b)と、算出された複数の前記評価値を比較して、前記評価値の間の乖離度を算出するステップ(c)と、を有する情報処理方法。
(17)所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、および前記所定の時間でのケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得するステップ(a)と、取得された、前記ケア対象者関連データおよび前記ケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、前記ケアスタッフの業務の状態の評価値を、前記ケアスタッフの所定のグループごと、および前記ケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出するステップ(b)と、算出された複数の前記評価値を比較して、前記評価値の間の乖離度を算出するステップ(c)と、を有する処理をコンピューターに実行させる情報処理プログラム。
所定時間のケア対象者に関するケア対象者関連データ、および当該所定時間のケアスタッフに関するケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、ケアスタッフの業務の状態の評価値をグループ等ごとに算出する。そして、複数の評価値を比較して評価値の間の乖離度を算出する。これにより、入居者へのケアの度合いや、ケアスタッフへの負荷等の、ケアスタッフおよびケアスタッフが属するグループ相互の偏りを高精度に検知でき、良好なケアの継続的な実施を可能にすることができる。
ケアサポートシステムの全体構成を示す図である。 検知部が配置された、ケア対象者の居室内を示す図である。 検知部のハードウェア構成を示すブロック図である。 サーバーのハードウェア構成を示すブロック図である。 制御部の機能を示すブロック図である。 必要業務量と、業務キャパシティの時間推移のグラフを示す図である。 ケア業務ごとの、ケア対象者一人のケアに必要な標準時間を、要介護度別に示す、要介護度別ケア業務標準時間表を示す図である。 ケア業務のスケジュールを示す図である。 個人毎の事情データの例を示す図である。 ケアコール回数と、業務キャパシティの時間推移のグラフを示す図である。 固定端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 イベント通知画面の例を示す図である。 ケアサポートシステムの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る、情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラムについて説明する。なお、図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施形態に係るケアサポートシステム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、ケアサポートシステム1は、複数の検知部10、サーバー20、固定端末30、および1つ以上の携帯端末40を有する。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継する中継機を備えてもよい。図1に示す例では、検知部10、サーバー20、固定端末30、および携帯端末40が、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格によるLAN)のネットワーク50によって、相互に通信可能に接続されている。ケアサポートシステム1は情報処理システムを構成する。情報処理システムは、サーバー20のみにより構成されてもよい。
ケアサポートシステム1は、例えば、病院や老人福祉施設等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、ケアサポートシステム1は、複数のケア対象者80がそれぞれ入居する複数の居室やケアステーションを含む複数の部屋を備える施設の建物内に配置されている。
検知部10は、ケア対象者80の観察領域である、各フロア(フロアA~C)の居室にそれぞれ配置される。図1に示す例では、フロアAにおいて、4つの検知部10がケア対象者80であるaさん、bさん、cさん、およびdさんの居室にそれぞれ配置されている。なお、図示は省略するが、その他のフロアにおいても、複数の検知部10が、ケア対象者80の居室にそれぞれ配置されている。ケアスタッフ70はそれぞれ携帯端末40を携帯している。サーバー20はネットワーク50に接続されている外部のサーバーであってもよい。また、固定端末30を省略し、サーバー20または携帯端末40がその機能を有してもよい。
(検知部10)
図2は、検知部10が配置された、ケア対象者80の居室内を示す図である。図3は、検知部10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、カメラ14および体動センサー15は、例えば居室の天井に配置される。カメラ14および体動センサー15は、壁の上部に配置されてもよく、ベッド90に取り付けられてもよい。ケアコール部16は、例えば壁の適当な位置に配置される。
図3に示すように、検知部10は、制御部11、通信部12、記憶部13、カメラ14、体動センサー15、およびケアコール部16を備え、これらの構成要素はバスにより相互に接続される。各構成要素は、単一の筐体内に実装されてもよく、それぞれ個別の筐体に実装されてもよい。
制御部11は、CPU、RAMおよびROM等を備える。制御部11は、プログラムに従って検知部10の各部の制御および演算処理を行う。制御部11の機能の詳細については後述する。
通信部12は、LANを介して、例えば、サーバー20等と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード、無線通信回路等)である。
記憶部13は、HDDおよび/またはSSD等を備える。記憶部13は、各種プログラムおよび各種データを記憶する。
カメラ14は、例えばベッド90を含む撮影領域を撮像し、撮影画像(画像データ)を出力し得る。カメラ14は、撮像光学系と2次元撮像素子とを含んで構成され得る。撮影画像には、静止画および動画が含まれる。カメラ14は、例えば可視光カメラまたは近赤外線カメラであり得る。以下、カメラ14により撮影された撮影画像を、単に「撮影画像」とも称する。
体動センサー15は、所定の照射領域にマイクロ波を送信し、反射波を受信することにより、ケア対象者80の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを体動として検知する。所定の照射領域は、ケア対象者80に対しマイクロ波の照射が可能な領域であり、例えば、ベッド90の一部または全部を含む領域とし得る。体動センサー15により、ケア対象者80の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検知し、その胸部の体動における周期の乱れや、予め設定された閾値以下の、胸部の体動における振幅を検知することで、微体動異常を検知する。
ケアコール部16は、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチがケア対象者80によって押されることでケアコールを検知する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケア対象者80の音声に基づいてケアコールを検知してもよい。なお、ケアコール部16は、携帯端末40との音声通話用のマイクおよびスピーカーを備えてもよい。
制御部11の機能について説明する。
制御部11は、撮影画像から、ケア対象者80の行動を認識する。この認識する行動には、例えば、起床、離床、離座、転倒、転落、歩行、および外出が含まれる。
制御部11は、複数の撮影画像(例えば動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検知する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検知され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検知されてもよい。人シルエットは、学習済みのニューラルネットワークのモデルを用いて撮影画像から検知される関節点により代替されてもよい。ケア対象者80の行動は、人シルエットに基づいて認識されるケア対象者80の姿勢(例えば、立位、座位、および臥位)の時間的変化から検知され得る。ケア対象者80の行動は、人シルエットとベッド90等の居室内の設置物との相対的な位置関係から検知されてもよい。制御部11は、予め設定される所定の行動(イベント)を検知した場合、検知された所定の行動、検知部10を特定するユニークなID(例えばMACアドレスまたはIPアドレス)、および検知時刻を含むイベント通知を、通信部12を介してサーバー20へ送信する。イベント通知は、ケアスタッフ70等に報知されるべきケア対象者80の行動や状態等の情報を含む通知である。所定の行動には、例えばケア対象者80の起床、離床、離座、および転倒等が含まれる。イベント通知には、検知部10を特定するユニークなIDに代えてケア対象者80の氏名が含まれてもよい。この場合、制御部11は、予め記憶部13に記憶された、検知部10を特定するユニークなIDとケア対象者80の氏名の対応関係が登録されたテーブルを用いて、当該IDに基づいてケア対象者80の氏名を特定し得る。以下、説明を簡単にするために、イベント通知にはケア対象者80の氏名が含まれるものとして説明する。
なお、ケア対象者80の所定の行動の検知は、サーバー20により行われてもよい。この場合、制御部11は、サーバー20へ撮影画像を送信する。
制御部11は、体動センサー15により微体動異常が検知されたときは、検知された微体動異常、ケア対象者80の氏名、および検知時刻を含むイベント情報を通知するイベント通知を、通信部12を介してサーバー20へ送信する。
制御部11は、ケアコール部16によりケアコールが検知されたときは、ケアコールの発生、ケア対象者80の氏名、および検知時刻を含むイベント情報を通知するイベント通知を、通信部12を介してサーバー20へ送信する。
イベント通知により通知される対象(以下、「イベント通知の対象」とも称する)には、上述の例のように、ケア対象者80の所定の行動、微体動異常、およびケアコールが含まれ得る。イベント通知の対象は、ケア対象者80ごとに設定され得る。具体的には、例えば、イベント通知の対象として「起床」が設定されていないケア対象者80の撮影画像から「起床」の行動が検知されたとしても、制御部11はイベント通知を送信しないようにし得る。上記設定は、携帯端末から設定出来るようにしてもよいし、或いはサーバーの端末においてスタッフIDでログインした後に設定出来るようにしてもよい。いずれの場合でも設定実施したスタッフのID情報もサーバー20等において記録される。
(サーバー20)
図4は、サーバー20のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバー20は、制御部21、通信部22、および記憶部23を備え、これらはバスにより相互に接続される。
制御部21は、CPU、RAM、およびROM等を備える。制御部21は、プログラムに従ってサーバー20の各部の制御および演算処理を行う。制御部21の機能の詳細については後述する。
通信部22は、LANを介して、例えば、検知部10、固定端末30、および携帯端末40等と通信するためのインターフェース回路により構成される。
記憶部23は、HDDまたはSSDにより構成され、各種プログラムおよび各種データを記憶する。
制御部21の機能について説明する。
制御部21は、イベント通知を、通信部22を介して検知部10から受信し、イベント通知の番号を付加して、固定端末30および携帯端末40へ送信(転送)し得る。なお、サーバー20が撮影画像からケア対象者80の所定の行動を検知する場合は、制御部21は、イベント通知の番号、検知した所定の行動等、ケア対象者80の氏名、および検知時刻を含むイベント通知を生成し、固定端末30および携帯端末40へ送信し得る。
制御部21は、イベント通知を送信した携帯端末40のいずれかから、当該イベント通知の番号、当該イベント通知に担当として対応する意思、携帯端末40を特定するユニークなID(例えばMACアドレスまたはユーザーID)、および対応する意思の入力時間が含まれる対応通知を、通信部22を介して受信する。後述するように、携帯端末40においてイベント通知が表示されるイベント通知画面(図13参照)には、当該イベント通知に担当として対応する意思を示す際にケアスタッフ70により選択される対応ボタン441が表示される。携帯端末40は、当該対応ボタンが選択されたとき(対応する意思が入力されたとき)に対応通知を、サーバー20へ送信する。
図5は、制御部21の機能を示すブロック図である。ケアスタッフ70のケアの状態(業務の状態)の評価値(以下、単に「評価値」とも称する)は、ケアスタッフ70の業務であるケアの状態の適切さの度合いを示す数値である。評価値は、基準となる指標値(以下、単に「指標値」とも称する)と、現在のケアの状態を示す現状値(以下、単に「現状値」とも称する)との乖離の大きさとして算出され得る。具体的には、評価値には、指標値と現状値との差異、および指標値と現状値との差異の絶対値が含まれ得る。指標値は、現状値が指標値に一致するときにケアの状態が最も適切となる数値に相当する。なお、後述するように、評価値は現状値そのものであってもよい。この場合は、指標値は用いられない。
図5に示すように、制御部21は、取得部211、評価値算出部212、乖離度算出部213、および出力制御部214として機能する。
取得部211は、所定の時間でのケア対象者80に関するケア対象者関連データ、および当該所定の時間でのケアスタッフ70に関するケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方を取得する。すなわち、取得部211は、同じ時間のケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データの両方、またはケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データのいずれか一方を取得する。ケア対象者関連データは、ケア対象者80に関連するデータである。ケアスタッフ関連データは、ケアスタッフ70に関連するデータである。ケア対象者関連データには、例えば、ケア対象者80へのケアに必要な必要業務量、ケアコール回数、およびイベント通知の対象の設定変更率が含まれる。必要業務量には、必要とされた業務量の実績、および予定される業務量が含まれ得る。ケアスタッフ関連データには、ケアの業務キャパシティ(投入業務量)、ケアスタッフ70の歩数、イベント通知に対するケアスタッフ70の応答時間、イベント通知に対するケアスタッフ70の対応率、ケアスタッフ70の担当外エリアの滞在率(担当外エリア滞在率)、およびケアスタッフ70の担当する居室におけるケアスタッフ70の滞在率(居室滞在率)が含まれる。制御部21は、ケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方を、例えば、他の装置(固定端末30、および検知部10等の検知装置を含む)から通信部22を介して受信し、または記憶部23から読み出すことにより取得する。
評価値算出部212は、取得された、ケア対象者関連データ、およびケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、評価値を算出する。すなわち、ケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データの両方を取得部211が取得する場合は、評価値算出部212は、ケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データに基づいて評価値を算出する。ケア対象者関連データを取得部211が取得する場合は、評価値算出部212は、ケア対象者関連データに基づいて評価値を算出する。ケアスタッフ関連データを取得部211が取得する場合は、評価値算出部212は、ケアスタッフ関連データに基づいて評価値を算出する。
評価値は、ケアスタッフ70の業務であるケアの状態の適切さの度合いを示す数値である。評価値は、基準となる指標値(以下、単に「指標値」とも称する)と、現在のケアの状態を示す現状値(以下、単に「現状値」とも称する)との乖離の大きさとして算出され得る。具体的には、評価値には、指標値と現状値との差異、および指標値と現状値との差異の絶対値が含まれ得る。指標値は、現状値が指標値に一致するときにケアの状態が最も適切となる数値に相当する。なお、後述するように、評価値は現状値そのものであってもよい。この場合は、指標値は用いられない。
評価値算出部212は、ケアスタッフ70の所定のグループごと、およびケアスタッフ70(個人)ごとの少なくともいずれか一方ごとに評価値を算出する。所定のグループには、例えば、ユニット、フロア、建物、および同一法人における施設をそれぞれ単位とするグループが含まれる。以下、所定のグループを、単に「グループ」とも称する。
乖離度算出部213は、算出された複数の評価値を比較して、評価値の間の乖離度を算出する。乖離度には、グループ間の評価値の差(または当該差の絶対値)、グループとケアスタッフ70個人の間の評価値の差(または当該差の絶対値)、およびケアスタッフ70個人間の評価値の差(または当該差の絶対値)が含まれ得る。
出力制御部214は、乖離度に基づいてケアスタッフ70のケアの状態(業務の状態)が不適切と判定したときに、アラームを出力する。出力制御部214は、乖離度に基づいて、グループ間、ケアスタッフ70個人間、またはグループとケアスタッフ70個人間の、ケアの度合い、およびケアスタッフ70の負荷に関して比較的大きな偏りがあると判断したときに、ケアの状態が不適切と判定する。アラームは、ケアの状態が不適切であることを報知する警告である。出力制御部214は、乖離度の算出に用いた評価値の性質に応じて、例えば、乖離度が所定の閾値以上または以下であると判断したときにケアの状態が不適切と判定する。以下、ケアの状態が不適切かどうかの判定の基準とする所定の閾値を、「判定閾値」と称する。アラームの出力には、表示、通知、送信、および用紙への印刷等が含まれる。具体的には、アラームの出力には、例えば、固定端末30の表示部34および/または各携帯端末40の入力表示部44へのアラームの表示画面(ポップアップ画面を含む)の表示、固定端末30等の他の装置へのアラームの通知または送信、ならびに、画像形成装置によるアラームの用紙への印刷が含まれる。
(評価値および乖離度の算出例1)
指標値がケア対象者80のケアに必要な業務量(以下、単に「必要業務量」と称する)で、現状値がケアの業務キャパシティ(以下、単に「業務キャパシティ」と称する)である場合の評価値および乖離度の算出について説明する。本例は、ケア対象者関連データに基づく指標値と、ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。必要業務量はケア対象者80ごとのケア業務の内容および要介護度に基づいて算出されるため、ケア対象者関連データに対応する。業務キャパシティは、業務シフトに基づくケアスタッフ70の工数(時間ごとに割り当てられるケアスタッフ70の人数)であるため、ケアスタッフ関連データに対応する。
必要業務量は、後述する入力された情報(時間長さ、対象時間帯、人数、等)から、所定の演算機能(例えば、プログラムに基づく演算)により、単位時間帯あたりの必要業務量として算出され得る。業務キャパシティは、入力されたケアスタッフのシフト情報(勤務のシフト種による就業時間帯と各シフト種の従事者数)から所定の演算機能により、単位時間帯あたりの業務キャパシティとして算出され得る。算出された、必要業務量および業務キャパシティの両方が反映された評価値が、所定の演算機能により算出され得る。また、所定の演算機能は、必要に応じて後述のグラフを描画する機能を含む。
評価値は、現状入居者と現状スタッフによる典型例の入力による評価値でも良いし、また日毎の介護計画とシフト情報入力により、日毎に算出され、評価してもよい。
図6は、必要業務量と、業務キャパシティの時間推移のグラフを示す図である。図7は、ケア業務ごとの、ケア対象者80一人のケアに必要な標準時間を、要介護度別に示す、要介護度別ケア業務標準時間表を示す図である。図8は、ケア業務のスケジュールを示す図である。
必要業務量は、図8に示すスケジュールにおいて実行されるケア業務ごとに、当該ケア業務の対象となるケア対象者80の要介護度ごとの人数に、図7に示す要介護度ごとの標準時間を乗算し、得られた値を積算することで算出される。施設に入居しているケア対象者80の人数および要介護度は、予め記憶部23に記憶させることで予め登録され、利用され得る。業務キャパシティは、シフト表に基づいて算出され得る。具体的には、シフト表における各シフトの勤務時間帯と1日における各シフトに従事する人数の入力から、サーバーのプログラムにより単位時間帯あたりの業務キャパシティが計算される。或いは、シフト表情報が例えば既存の表計算ソフト等による電子データの場合は、上記プログラムが、当該シフト表から各シフトの勤務時間帯と1日における各シフトに従事する人数を読み込み、算出することも可能である。評価に使うシフト表は、目的に応じて大きく評価したいときには平均的なシフト表を採用し、より詳細に評価する場合には日々のシフト表を採用して日々評価する。
図6に示すグラフにおいては、時間(時間帯)ごとの必要業務量と業務キャパシティとが、それぞれ棒グラフと折れ線グラフとにより示されている。グラフの横軸は時間(時刻)を示し、縦軸は単位時間(10分間)ごとの人数[人]を示している。グラフにおいて、必要業務量[人]より業務キャパシティ[人]が小さい時間は、必要なケアに対し投入されている業務量が不足していると考えられる。一方、必要業務量より業務キャパシティが大きい時間は、必要なケアに対し投入されている業務量が余剰していると考えられる。従って、必要業務量と業務キャパシティとの差の絶対値が大きいほどケアの状態が適切でないと考えられる。
指標値が必要業務量で、現状値が業務キャパシティである場合は、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:単位時間ごとの必要業務量と業務キャパシティの差の絶対値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:各単位時間帯で、グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:単位時間ごとの必要業務量と業務キャパシティの差の絶対値の1日平均、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(3)評価値:単位時間ごとの必要業務量と業務キャパシティの差の絶対値の1日の積算値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
上記(1)~(3)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
必要業務量の算出に関しては、要介護度だけではなく個人毎の事情データを更に反映させることにより、より精度を向上させることが出来る。具体的には、図7における要介護度を基にした平均的な介護に必要な時間に加えて、個人毎に「平均的」「より短く済む」「より長くかかる」のデータを準備し、計算に反映させる。
図9は、個人毎の事情データの例を示す図である。
上述したように、必要業務量は、図8に示すスケジュールにおいて実行されるケア業務ごとに、当該ケア業務の対象となるケア対象者80の要介護度ごとの人数に、図7に示す要介護度ごとの標準時間を乗算し、得られた値を積算することで算出され得る。このように算出される必要業務量は、個人毎の事情が考慮されていない平均値であると言える。
図9に示す、個人毎の事情データは、必要業務量の算出における、ケア対象者80ごとの重み付けデータに相当する。従って、個人毎の事情データは、図7における要介護度を基にした平均的な介護に必要な時間(平均値)に対する掛け率で表される。すなわち、「平均的」の場合は1(平均値通り)、「より短く済む」は1より小の数値で、例えば0.8は平均時間に対して80%で済む、「より長くかかる」は1より大の数字で、例えば1.2は平均時間に対し120%かかる、等である。またレクリエーションのように人によって参加したり、しないことがある場合には、0か1となる。
(評価値および乖離度の算出例2)
指標値がケアコール数で、現状値が業務キャパシティ(投入人数)である場合の評価値の算出について説明する。本例は、ケア対象者関連データに基づく指標値と、ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。ケアコール数は、ケア対象者80の行為によるものであるためケア対象者関連データに対応する。
ケアコール回数は、ケアコールのイベント通知に基づいてカウントされ得る。
図10は、ケアコール回数と、業務キャパシティの時間推移のグラフを示す図である。横軸は時間(時刻)を示し、左右の縦軸はそれぞれケアコール回数、および業務キャパシティ(シフト人数)を示している。ケアコール回数および業務キャパシティは、それぞれ折れ線グラフおよび棒グラフにより示されている。
指標値がケアコール回数で、現状値が業務キャパシティである場合は、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:単位時間ごとのケアコール数と業務キャパシティの差の絶対値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:各単位時間帯で、グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:単位時間ごとのケアコール数と業務キャパシティの差の絶対値の1日平均、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(3)評価値:単位時間ごとのケアコール数と業務キャパシティとの差の絶対値の1日の積算値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:各単位時間帯で、グループ間の評価値の平均値の30%
上記(1)~(3)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例3)
指標値が、ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間(例えば1時間)の歩数の所定期間の統計値で、現状値が、現在のケアスタッフ70の1人当たりの単位時間(例えば1時間)の歩数である場合の評価値の算出について説明する。本例は、ケアスタッフ関連データに基づく指標値と、ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数の統計値は、例えば、夜勤の時間帯を除く、所定期間(例えば、過去数カ月)における、全ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の平均値または中央値である。ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数、およびケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数の統計値は、ケアスタッフ関連データに対応する。
ケアスタッフ70の歩数は、例えば、携帯端末40に実装された万歩計により計測される。評価値算出部212は、各携帯端末40からサーバー20へ定期的に送信される各ケアスタッフ70の歩数に基づいて、ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数を算出し得る。
ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数は、ケアスタッフ70の1人当たりのケア業務の業務量を反映すると考えられる。
本例においては、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数の所定期間の平均値(または中央値)と、現在のケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数との差の絶対値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数の所定期間の平均値(または中央値)と、現在のケアスタッフ70個人の単位時間の歩数との差の絶対値、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数の所定期間の平均値(または中央値)と、現在のケアスタッフ70の単位時間の歩数との差の絶対値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
なお、本例においては、ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数に代えて、ナースコールの回数を用いてもよい。
(評価値および乖離度の算出例3の変形例1)
評価値は、現在のケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数そのものであってもよい。この場合、指標値は用いられず、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:現在のケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在のケアスタッフ70個人の単位時間の歩数、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在のケアスタッフ70の単位時間の歩数との差の絶対値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例3の変形例2)
ケアスタッフ70またはグループの職種に応じて所定の重み付けをした評価値が算出されてもよい。
例えば、ケアの状態が適切であっても、職種の関係で、他のグループよりも単位時間の歩数が多くなるグループについて評価値を算出する際は、当該グループに属するケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の歩数に、1未満の係数(例えば、0.9)を乗じる重み付けをし得る。係数は、ケアの状態が適切なときの実績に基づいて、職種の特殊性が歩数に与える影響度合いの観点から適当に設定され得る。これにより、比較的特殊な職種のグループに関して、ケアの状態が適切であるにもかかわらず、ケアの状態が不適切と判定される誤判定を抑止できる。
(評価値および乖離度の算出例4)
指標値が、イベント通知に対するケアスタッフ70の応答時間(以下、単に「応答時間」と称する)の統計値で、現状値が現在の応答時間である場合の評価値の算出について説明する。本例は、ケアスタッフ関連データに基づく指標値と、ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。応答時間の統計値は、例えば、過去数カ月における、全ケアスタッフ70の1人当たりの単位時間の応答時間の平均値または中央値である。なお、1つのイベント通知に対して対応の意思を示す複数の対応通知が複数の携帯端末40から送信される場合があり得る。この場合、すべての対応通知を考慮して応答時間の統計値や現状値が算出されてもよく、対応する意思の入力時間が最も早い対応通知のみが考慮されて応答時間の統計値や現状値が算出されてもよい。応答時間および応答時間の統計値は、ケアスタッフ関連データに対応する。応答時間としては以下の例が考えられる。
(a)サーバー20がイベント通知を各携帯端末40へ送信してから、携帯端末40から当該イベント通知に対し対応する意思を通知する対応通知を受信するまでの時間の、全ケアスタッフ70の平均値
(b)サーバー20がイベント通知を各携帯端末40へ送信してから、携帯端末40から当該イベント通知に対し対応するライブ映像の送信要求を受信するまでの時間の、全ケアスタッフ70の平均値
(c)サーバー20がイベント通知を各携帯端末40へ送信してから、当該イベント通知に関するイベントが発生した居室にケアスタッフ70が訪問するまでの時間の、全ケアスタッフ70の平均値
上記(a)に関し、後述するように、携帯端末40は、イベント通知を受信したときに、当該イベント通知の内容(ケア対象者80の氏名、行動等)を表示するイベント通知画面(図13参照)を表示する。イベント通知画面には、当該イベント通知に対応するときに選択するための対応ボタン441が表示されており、当該対応ボタン441が選択されることで、携帯端末40からサーバー20へ対応通知が送信される。
上記(b)に関し、イベント通知画面には、イベントに関するライブ映像を表示させるためのライブ映像表示ボタンが表示され、ケアスタッフ70によりライブ映像表示ボタンが選択されることで、携帯端末40からサーバー20へライブ映像の送信要求が送信される。サーバー20は、ライブ映像の送信要求を受信すると、ライブ映像の送信要求を送信した携帯端末40へ、イベント通知で通知するイベントが検知された居室の撮影画像(ライブ映像)を検知部10から受信して送信する。
上記(c)に関し、イベントが発生した居室にケアスタッフ70が訪問するまでの時間は、例えば、当該居室の撮影画像から複数の人シルエットが検知されるまでの時間として検知される。居室には入居者であるケア対象者80のみ存在することが前提であり、複数の人シルエットに含まれるケア対象者80以外の人シルエットはケアスタッフ70の人シルエットであると考えられるからである。サーバー20は、例えば、イベント通知で通知するイベントが検知された居室の撮影画像から複数の人シルエットを検知したときに、撮影画像から複数の人が検知されたと判断する。なお、ケアスタッフ70の居室への訪問は、各居室に配置されたビーコンの信号を携帯端末40で受信することで携帯端末40位置を検知するビーコン機能や、携帯端末40に実装されるGPS機能を用いて取得されるケアスタッフ70の位置情報に基づいて判断されてもよい。
なお、上記(b)の応答時間において、ライブ映像の送信要求が、携帯端末40からの、イベントが検知された検知部10への通話開始時間(または通話要求時間)に代替されてもよい。
本例においては、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:過去数カ月における応答時間の平均値(または中央値)と、現在のケアスタッフ70の応答時間との差の絶対値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:過去数カ月における応答時間の平均値(または中央値)と、現在のケアスタッフ70個人の応答時間との差の絶対値、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:過去数カ月における応答時間の平均値(または中央値)と、現在のケアスタッフ70の応答時間との差の絶対値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例4の変形例)
評価値は、現在の応答時間(過去所定期間(例えば、過去24時間)の応答時間の平均値を含む)そのものであってもよい。この場合は、指標値は用いられず、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:現在の応答時間、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の応答時間、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の応答時間、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例5)
指標値が、イベント通知の件数に対するケアスタッフの対応数の比(以下、「応答度合」と称する)の統計値で、現状値が応答度合である場合の評価値の算出について説明する。応答度合は、基本的には、日ごとのイベント通知の件数に対するケアスタッフの対応数の合計の比であるが、例えば、数日におけるイベント通知の件数に対するケアスタッフの対応数の合計の比が含まれる。応答度合の統計値は、例えば、過去所定期間(例えば、過去数週間、過去数カ月)における、全ケアスタッフ70の平均値または中央値である。応答度合は、ケアスタッフ関連データに対応する。応答度合としては、以下の例が考えられる。
(a)サーバー20による各携帯端末40へのイベント通知の件数に対する、携帯端末40からのライブ映像の送信要求の回数の比
(b)サーバー20による各携帯端末40へのイベント通知の件数に対する、当該イベント通知に関するイベントが発生した居室にケアスタッフ70が訪問する回数の比
本例においては、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:現在の応答度合から応答度合の統計値を減算した値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の応答度合から応答度合の統計値を減算した値、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の応答度合から応答度合の統計値を減算した値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例5の変形例)
評価値は、現在の応答度合そのものであってもよい。現在の応答度合は、現在を含む過去数日の平均値等であってもよい。この場合は、指標値は用いられず、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:現在の応答度合、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の応答度合、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の応答度合、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例6)
指標値が、イベント通知の対象(行動等)の過去所定期間における設定変更率の統計値で、現状値が、現在のイベント通知の対象(行動等)の設定変更率である場合の評価値の算出について説明する。本例は、ケア対象者関連データに基づく指標値と、ケア対象者関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。以下、イベント通知の対象の設定変更率を、単に「設定変更率」とも称する。設定変更率は、基本的には、日ごとの設定変更率であるが、例えば、数日における設定変更率であってもよい。過去所定期間における設定変更率の統計値は、例えば、過去数カ月~過去数年における設定変更率の平均値または中央値である。現在の設定変更率は、現在が含まれる日の設定変更率であるが、例えば、現在が含まれる日を含む過去数日の設定変更率等であってもよい。設定変更は、ケア対象者80の状態に依存するため、ケア対象者関連データに対応する。設定変更率としては、以下の例が考えられる。
(a)イベント通知の対象/非対象の設定変更が可能な対象の数に対する、サーバー20において設定変更がされた対象の数の比
(b)全てのケア対象者80の数に対する、イベント通知の対象(行動等)の設定変更がされたケア対象者80の数の比
本例においては、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:現在の設定変更率から、過去所定期間における設定変更率の統計値を減算した値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の設定変更率から、過去所定期間における設定変更率の統計値を減算した値、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の設定変更率から、過去所定期間における設定変更率の統計値を減算した値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
設定変更率が比較的顕著に低いグループ等は、イベント通知の対象の設定の見直しが適切に行われていない可能性が高いと考えられるため、ケアの状態が不適切であることが予想される。
(評価値および乖離度の算出例6の変形例)
評価値は、現在の設定変更率そのものであってもよい。この場合は、指標値は用いられず、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:現在の設定変更率、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の設定変更率、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の設定変更率、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例7)
指標値が、ケアスタッフ70の担当外エリアの滞在率(以下、「担当外エリア滞在率」とも称する)の統計値で、現状値が、現在の担当外エリア滞在率である場合の評価値の算出について説明する。本例は、ケアスタッフ関連データに基づく指標値と、ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。担当外エリア滞在率は、基本的には、日ごとのケアスタッフ70の担当外エリアの滞在率であるが、数日におけるケアスタッフ70の担当外エリアの滞在率であってもよい。担当外エリア滞在率の統計値は、例えば、過去所定期間(例えば、過去数週間、過去数カ月)における、全ケアスタッフ70の担当外エリア滞在率の平均値または中央値である。現在の担当外エリア滞在率は、現在が含まれる日の担当外エリア滞在率であるが、例えば、現在が含まれる日を含む過去数日の担当外エリア滞在率等であってもよい。担当外エリア滞在率は、ケアスタッフ関連データに対応する。担当外エリア滞在率としては、以下の例が考えられる。
・勤務時間中の各ケアスタッフ70の担当外エリアの滞在時間の、勤務時間に対する比の、全ケアスタッフ70の平均
本例においては、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:担当外エリア滞在率の統計値と、現在の担当外エリア滞在率との差の絶対値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:担当外エリア滞在率の統計値と、現在の担当外エリア滞在率との差の絶対値、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:担当外エリア滞在率の統計値と、現在の担当外エリア滞在率との差の絶対値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
担当外エリア滞在率が比較的顕著に増大または減少しているグループ等は、担当外のケア対象者80の居室で業務をする必要が生じていたり、担当する複数のケア対象者80のうち一部のケア対象者80へのケアに業務が過度に偏っていること等によりケアの状態が不適切になっている可能性が高いと考えられる。従って、グループ間等において担当外エリア滞在率の乖離が大きくなることは、ケアの状態が不適切になっていることを示唆する。
(評価値および乖離度の算出例7の変形例)
評価値は、現在の担当外エリア滞在率そのものであってもよい。この場合は、指標値は用いられず、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:現在の担当外エリア滞在率、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の担当外エリア滞在率、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の担当外エリア滞在率、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(評価値および乖離度の算出例8)
指標値が、ケアスタッフ70の、担当するケア対象者80の居室(個室)の滞在率(以下、「居室滞在率」とも称する)の統計値で、現状値が、現在の居室滞在率である場合の評価値の算出について説明する。本例は、ケアスタッフ関連データに基づく指標値と、ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により評価値が算出される例に相当する。居室滞在率は、基本的には、日ごとのケアスタッフ70の、担当するケア対象者80の居室の滞在率であるが、例えば、数日におけるケアスタッフ70の、担当するケア対象者80の居室の滞在率であってもよい。居室滞在率の統計値は、例えば、過去所定期間(例えば、過去数週間または過去数カ月)における、全ケアスタッフ70の居室滞在率の平均値または中央値である。居室滞在率は、ケアスタッフ関連データに対応する。居室滞在率としては、以下の例が考えられる。
・勤務時間中の各ケアスタッフ70の、担当するケア対象者80の居室の滞在時間の、勤務時間に対する比の、全ケアスタッフ70の平均
本例においては、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次のようにされ得る。
(1)評価値:居室滞在率の統計値と、現在の居室滞在率との差の絶対値、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:居室滞在率の統計値と、現在の居室滞在率との差の絶対値、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:居室滞在率の統計値と、現在の居室滞在率との差の絶対値、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
居室滞在率が比較的顕著に増大または減少しているグループ等は、担当する複数のケア対象者80のうち一部のケア対象者80へのケアに業務が過度に偏っていたり、ケア以外の業務の負担が過度に増大していること等によりケアの状態が不適切になっている可能性が高いと考えられる。従って、グループ間等において居室滞在率の乖離が大きくなることは、ケアの状態が不適切になっていることを示唆する。
(評価値および乖離度の算出例8の変形例)
評価値は、現在の居室滞在率そのものであってもよい。現在の居室滞在率は、現在から過去数日遡った期間における居室滞在率の平均値等であってもよい。この場合は、指標値は用いられず、評価値、乖離度、および判定閾値は、例えば次の値とされ得る。
(1)評価値:現在の居室滞在率、乖離度:グループ間の評価値の差、判定閾値:グループ間の評価値の平均値の30%
(2)評価値:現在の居室滞在率、乖離度:ケアスタッフ70個人間の評価値の差、判定閾値:ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
(3)評価値:現在の居室滞在率、乖離度:グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差、判定閾値:グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%
上記(1)の例においては、乖離度である、グループ間の評価値の差が、判定閾値である、グループ間の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(2)の例においては、乖離度である、ケアスタッフ70個人間の評価値の差が、判定閾値である、ケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
上記(3)の例においては、乖離度である、グループとケアスタッフ70個人との間の評価値の差が、判定閾値である、グループおよびケアスタッフ70個人の評価値の平均値の30%以上であると判断された場合、ケアの状態が不適切と判定される。
(固定端末30)
図11は、固定端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。固定端末30は、PC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、記憶部33、表示部34、および入力部35を備える。制御部31、通信部32、記憶部33の基本的な構成は、サーバー20の対応する要素の構成と同様であるため重複する説明は省略する。
表示部34は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、各種情報を表示する。
入力部35は、キーボードまたはタッチパネルにより構成され、管理者等による各種情報の操作入力を受け付ける。
制御部31は、入力部35により、検知部10を特定するユニークなIDとケア対象者80との対応関係が登録されたテーブルの入力を受け付け、サーバー20へ送信し、記憶部23に記憶させ得る。
制御部31は、入力部35により、携帯端末40を特定するユニークなIDとケアスタッフ70との対応関係が登録されたテーブルを受け付け、サーバー20へ送信し、記憶部23に記憶させ得る。
制御部31は、入力部35により、ケアスタッフ70と、ケアスタッフ70が担当するケア対象者80との対応関係が登録されたテーブルを受け付け、サーバー20へ送信し、記憶部23に記憶させ得る。
制御部31は、入力部35により、ケアスタッフ70のシフト表等を受け付け、サーバー20へ送信し、記憶部23に記憶させ得る。
(携帯端末40)
図12は、携帯端末40のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末40は、制御部41、無線通信部42、記憶部43、入力表示部44、音声入出力部45、および位置検知部46を備え、これらはバスにより相互に接続される。携帯端末40は、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォン、または携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成され得る。制御部41の基本的な構成は、サーバー20の制御部21の構成と同様であるため重複する説明は省略する。制御部41の機能の詳細については後述する。
無線通信部42はWi-Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信により、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。
記憶部43は、SSDやSDカードにより構成され、各種プログラムおよび各種データを記憶する。
入力表示部44は、例えば、液晶等の表示面にタッチセンサーを重畳させたタッチパネルにより構成される。入力表示部44は、各種情報を表示するとともに、各種入力を受け付ける。
音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42により他の携帯端末40との間でケアスタッフ70による音声通話を可能にする。音声入出力部45は、無線通信部42によりサーバー20を介して、検知部10との間で、ケアスタッフ70によるケア対象者80との音声通話を可能にし得る。
位置検知部46は、GPSモジュール等であり、携帯端末40の位置を検出する。なお、後述するように、携帯端末40の位置は、所定の設置位置にそれぞれ設置された各ビーコンから発信される信号を用いて、制御部41により検知されてもよい。
制御部41の機能について説明する。
制御部41は、サーバー20からイベント通知を受信する。制御部41は、イベント通知に含まれる情報を表示するイベント通知画面を入力表示部44に表示する。
図13は、イベント通知画面の例を示す図である。
イベント通知画面においては、イベントの内容、イベントが発生した日時、イベント発生時の撮影画像が表示され得る。
図13に示すイベント通知画面の例においては、イベントの内容として、ケア対象者80であるaさんの「起床」が表示されている。イベントが発生した日時として、「2021年9月20日 22時1分10秒」が表示されている。イベント発生時の撮影画像として、イベント発生時の静止画像が表示されている。
イベント通知画面においては、イベント通知の当該イベントに対応するときに選択するための対応ボタン441が表示される。制御部41は、対応ボタン441が選択されると、無線通信部42により、サーバー20へ対応通知を送信する。
イベント通知画面には、イベントに関するライブ映像を表示させるためのライブ映像表示ボタン(図示せず)が表示され得る。制御部41は、ケアスタッフ70によりライブ映像表示ボタンが選択されると、無線通信部42により、サーバー20へライブ映像の送信要求を送信する。サーバー20は、ライブ映像の送信要求を受信すると、ライブ映像の送信要求を送信した携帯端末40へ、イベント通知で通知するイベントが検知された居室のライブ映像(撮影画像)を検知部10から受信して送信する。制御部41は、無線通信部42により、ライブ映像を受信し、イベント通知画面に表示させる。
制御部41は、ケア対象者80の各居室内を含む所定の設置位置にそれぞれ設置された各ビーコンから発信される信号を受信し、当該信号に含まれるビーコンの識別情報と信号強度に基づいて、自らが内蔵される携帯端末40の位置を検知し得る。これにより、携帯端末40を携帯するケアスタッフ70が測位される。各ビーコンは、BLE(Bluetooth Low Energy)を用いて、自己の識別情報を含む信号を発信し得る。ビーコンが発信する信号は、携帯端末40がビーコンに近づくことで受信される。制御部41は、ビーコンから発信される信号に含まれるビーコンの識別情報を認識することでビーコンを識別し、識別したビーコンが設置された所定の設置位置を特定する。当該所定の設置位置は、ビーコンの識別情報と対応付けられて予め記憶部43に記憶され得る。制御部41は、特定した所定の設置位置と、受信した信号の強度に基づいて、携帯端末40の位置(すなわち、携帯端末40を携帯するケアスタッフ70の位置)を検知する。制御部41は、検知した携帯端末40の位置を、携帯端末40を特定するユニークなIDと対応付けて無線通信部42によりサーバー20へ送信する。サーバー20は、携帯端末40を特定するユニークなIDに基づいてケアスタッフ70を特定し、携帯端末40の位置をケアスタッフ70の位置として特定する。上述したように、携帯端末40を特定するユニークなIDとケアスタッフ70との対応関係が登録されたテーブルは、記憶部23に記憶され得る。なお、ビーコンの信号に基づく携帯端末40の位置の検知は、サーバー20により行われてもよい。この場合、携帯端末40は、ビーコンから発信される信号(信号の強度も含む)を中継して、サーバー20へ送信し得る。携帯端末40の位置は、位置検知部46により、GPSを用いて検知されてもよい。
なお、携帯端末40においては、イベント通知を受信してイベント通知画面を表示させるイベント受信プログラムと、ビーコンの信号を受信して携帯端末40の測位をする測位プログラムを並列的に動作させ得る。測位プログラムは、携帯端末40の起動時に自動的に起動されるようにしてもよい。イベント受信プログラムの起動時においては、イベント受信プログラムを動作させるためにケアスタッフ70によるログインが要求されるようにしてもよい。
ケアサポートシステム1の動作について説明する。
図14は、ケアサポートシステム1の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、プログラムに従い、サーバー20の制御部21により実行され得る。
制御部21は、ケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方を取得する(S101)。
制御部21は、ケア対象者関連データおよびケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、グループごとに評価値を算出する(S102)。
制御部21は、複数のグループの評価値(すなわち、複数の評価値)を比較して、乖離度を算出する(S103)。
制御部21は、乖離度に基づいて、ケアスタッフ70の業務の状態が不適切かどうか判定する(S104)。ケアスタッフ70の業務の状態が不適切かどうかは、乖離度が判定閾値と比較されることにより判定され得る。
制御部201は、ケアスタッフ70の業務の状態が不適切であると判定した場合は(S105:YES)、アラームを出力する(S106)。制御部201は、ケアスタッフ70の業務の状態が不適切でないと判定した場合は(S105:NO)、処理を終了する。
本実施形態は以下の効果を奏する。
所定時間のケア対象者に関するケア対象者関連データ、および当該所定時間のケアスタッフに関するケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、ケアスタッフの業務の状態の評価値をグループ等ごとに算出する。そして、複数の評価値を比較して評価値の間の乖離度を算出する。これにより、入居者へのケアの度合いや、ケアスタッフへの負荷等の偏りを高精度に検知でき、良好なケアの継続的な実施を可能にすることができる。
さらに、乖離度に基づいて評価値が算出された対象間の業務の状態の差異が不適切と判定したときにアラームを出力する。これにより、現在のケアの状態を見直す必要があることをすみやかに認識させることができる。
さらに、ケアスタッフの職種に応じて所定の重み付けをした評価値を算出する。これにより、比較的特殊な職種のグループ等に関して、ケアの状態が適切であるにもかかわらず、ケアの状態が不適切と判定される誤判定を抑止できる。
さらに、ケア対象者関連データに基づく指標値とケアスタッフ関連データに基づく現状値との比較により評価値を算出する。これにより、簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、アスタッフ関連データに基づく指標値とケアスタッフ関連データに基づく現状値との比較により評価値を算出する。これにより、簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、ケア対象者関連データに基づく指標値とケア対象者関連データに基づく現状値との比較により評価値を算出する。これにより、簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
さらに、ケア対象者関連データを、ケア対象者へのケアに必要な必要業務量、ケアコール回数、またはイベント通知の対象の設定変更率とする。ケアスタッフ関連データを、ケアの業務キャパシティ、ケアスタッフの歩数、イベント通知に対するケアスタッフの応答時間、イベント通知に対するケアスタッフの対応率、ケアスタッフの担当外エリアの滞在率、またはケアスタッフの担当する居室におけるケアスタッフの滞在率とする。これにより、簡単かつ高精度に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケア対象者へのケアに要する必要業務量とし、現状値をケアスタッフの業務キャパシティとする。これにより、業務量等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケア対象者によるケアコールの回数とし、現状値をケアスタッフの業務キャパシティとする。これにより、業務量等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケアスタッフの単位時間の歩数の統計値とし、現状値を現在の単位時間の歩数とする。これにより、業務量等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケア対象者に関するイベント通知に対するケアスタッフによる応答時間の統計値とし、現状値を現在の応答時間とする。これにより、業務量等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケア対象者に関するイベント通知に対するケアスタッフによる応答率の統計値とし、現状値を現在の応答率とする。これにより、業務量等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をイベント通知により通知するケア対象者の状態または行動の検知項目の設定変更率の統計値とし、現状値を現在の変更率とする。これにより、システムの使いこなし等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケア対象者の担当エリア外の滞在率の統計値とし、現状値を現在の担当エリア外の滞在率とする。これにより、業務量や担当範囲の妥当性等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
また、指標値をケアスタッフの担当する居室の前記ケアスタッフの滞在率とし、現状値を現在の居室のケアスタッフの滞在率とする。これにより、業務量やケア対象者へのケアの平等性等の観点から簡単かつ適切に現在のケアの状態を評価できる。
以上説明したシステムの構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変できる。例えば、上述したフローチャートにおいては、フローチャートに示したステップ以外のステップを含んでもよく、一部のステップを含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶装置に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能として装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 ケアサポートシステム、
10 検知部、
11 制御部、
12 通信部、
13 記憶部、
14 カメラ、
15 体動センサー、
16 ケアコール部、
20 サーバー、
21 制御部、
211 取得部、
212 評価値算出部、
213 乖離度算出部、
214 出力制御部、
22 通信部、
23 記憶部、
30 固定端末、
31 制御部、
32 通信部、
33 記憶部、
34 表示部、
35 入力部、
40 携帯端末、
41 制御部、
42 無線通信部、
43 記憶部、
44 入力表示部、
441 対応ボタン、
45 音声入出力部、
46 位置検知部、
70 ケアスタッフ、
80 ケア対象者、
90 ベッド。

Claims (17)

  1. 所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、および前記所定の時間でのケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得する取得部と、
    取得された、前記ケア対象者関連データおよび前記ケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、前記ケアスタッフの業務の状態の評価値を、前記ケアスタッフの所定のグループごと、および前記ケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出する評価値算出部と、
    算出された複数の前記評価値を比較して、前記評価値の間の乖離度を算出する乖離度算出部と、
    を有する情報処理システム。
  2. 前記乖離度に基づいて、前記評価値が算出された対象間の業務の状態の差異が不適切と判定したときにアラームを出力する出力制御部を有する、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記評価値算出部は、前記ケアスタッフの職種に応じて所定の重み付けをした前記評価値を算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 前記評価値算出部は、前記ケア対象者関連データに基づく指標値と、前記ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により前記評価値を算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 前記評価値算出部は、前記ケアスタッフ関連データに基づく指標値と、前記ケアスタッフ関連データに基づく現状値と、の比較により前記評価値を算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
  6. 前記評価値算出部は、前記ケア対象者関連データに基づく指標値と、前記ケア対象者関連データに基づく現状値と、の比較により前記評価値を算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
  7. 前記ケア対象者関連データは、前記ケア対象者へのケアに必要な必要業務量、ケアコール回数、またはイベント通知の対象の設定変更率であり、前記ケアスタッフ関連データは、ケアの業務キャパシティ、前記ケアスタッフの歩数、前記イベント通知に対する前記ケアスタッフの応答時間、前記イベント通知に対する前記ケアスタッフの対応率、前記ケアスタッフの担当外エリアの滞在率、または前記ケアスタッフの担当する居室における前記ケアスタッフの滞在率である、請求項1に記載の情報処理システム。
  8. 前記指標値は前記ケア対象者へのケアに要する必要業務量であり、前記現状値は前記ケアスタッフの業務キャパシティである、請求項4に記載の情報処理システム。
  9. 前記指標値は前記ケア対象者によるケアコールの回数であり、前記現状値は前記ケアスタッフの業務キャパシティである、請求項4に記載の情報処理システム。
  10. 前記指標値は前記ケアスタッフの単位時間の歩数の統計値であり、前記現状値は現在の前記単位時間の歩数である、請求項5に記載の情報処理システム。
  11. 前記指標値は前記ケア対象者に関するイベント通知に対する前記ケアスタッフによる応答時間の統計値であり、前記現状値は現在の前記応答時間である、請求項5に記載の情報処理システム。
  12. 前記指標値は前記ケア対象者に関するイベント通知に対する前記ケアスタッフによる応答率の統計値であり、前記現状値は現在の前記応答率である、請求項5に記載の情報処理システム。
  13. 前記指標値はイベント通知により通知する前記ケア対象者の状態または行動の検知項目の設定変更率の統計値であり、前記現状値は現在の前記設定変更率である、請求項6に記載の情報処理システム。
  14. 前記指標値は前記ケアスタッフの、担当エリア外の滞在率の統計値であり、前記現状値は現在の前記担当エリア外の滞在率である、請求項5に記載の情報処理システム。
  15. 前記指標値は前記ケアスタッフの、担当する居室の滞在率であり、前記現状値は現在の前記担当する居室の滞在率である、請求項5に記載の情報処理システム。
  16. 所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、および前記所定の時間でのケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得するステップ(a)と、
    取得された、前記ケア対象者関連データおよび前記ケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、前記ケアスタッフの業務の状態の評価値を、前記ケアスタッフの所定のグループごと、および前記ケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出するステップ(b)と、
    算出された複数の前記評価値を比較して、前記評価値の間の乖離度を算出するステップ(c)と、
    を有する情報処理方法。
  17. 所定の時間でのケア対象者に関するケア対象者関連データ、および前記所定の時間でのケアスタッフに関するケアスタッフ関連データ、の少なくともいずれか一方を取得するステップ(a)と、
    取得された、前記ケア対象者関連データおよび前記ケアスタッフ関連データの少なくともいずれか一方に基づいて、前記ケアスタッフの業務の状態の評価値を、前記ケアスタッフの所定のグループごと、および前記ケアスタッフごとの少なくともいずれか一方ごとに算出するステップ(b)と、
    算出された複数の前記評価値を比較して、前記評価値の間の乖離度を算出するステップ(c)と、
    を有する処理をコンピューターに実行させる情報処理プログラム。
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