JPWO2019216045A1 - システム、およびシステムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

不要な通知を防止することで、ケアスタッフの負荷を軽減する。システム1は、イベントの種類、および該イベントを発生させたケア対象者70を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントに関連付けた撮影画像、を情報管理者90の情報管理者端末30に表示し、指示を受け付ける。また、情報管理者端末30によって受け付けられた指示をケアスタッフ80のスタッフ端末40で受信する。

Description

本発明はシステム、およびシステムの制御方法に関する。特に、本発明は、対象者へのケアを行うシステム、およびシステムの制御方法に関する。
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著となっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我、および加齢などにより、介護を必要とする要介護者等の増加が想定される。
要介護者等は、病院や老人福祉施設などの施設において、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我をしたりする虞がある。そのため、要介護者等がこのような状態になったときに看護師や介護士がすぐに駆けつけられるようにするために、要介護者等の状態を検知するためのシステムの開発が進められている。
このようなシステムとして特許文献1に開示されたナースコールシステムにおいては、患者のベッドに対して設置されたカメラの撮像映像から、患者の起床、離床のいずれかの状態になったか否かを判断し、起床、または離床が行われた場合には、ナースステーションに設けられたナースコール親機に、カメラの撮像映像を表示させている。
特開2014−90913号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、特定の患者の起床または離床が行われた場合でも、介護士や看護師(以下「ケアスタッフ」と称する)全体に一律に通知が行われる。このため、起床または離床を行った患者を担当するケアスタッフ以外には、不要な通知が行われることになる。このような不要な通知が頻繁に行われると、ケアスタッフの精神的負荷や肉体的負荷が増加するという問題がある。
特に、ケア対象者それぞれからの通知には対応の必要なもの、不要なものがあり、また全通知が全スタッフの端末に届く結果、スタッフ個人で見た場合結果として不要な情報が多く、重要な情報を見落とすリスクがある。また、同じ種類の通知であっても、介護を必要としている高齢者の場合、入居者毎に身体機能、認知機能が大きく異なることから、通知された状況も様々となる。その結果、対応(ケア)が必要か不要か、必要の場合であってもどういったケアが必要か、がケース毎に異なる。それらに対し、センサーからの限られた情報だけで的確に判断、対応することは困難である。一方、ケアそのものは一対一の業務であり、何か問題が発生したときに対応した個人に責任が及ぶ可能性が高く、スタッフは常にその重圧にさらされながら多数の通知を受信し対応するため、精神的、肉体的に大きな負担を強いられることになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、不要な通知を防止することで、ケアスタッフの負荷を軽減できるシステムおよび制御方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)複数の観察領域のそれぞれに設けられ、該観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、
前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定する判定部と、
前記観察領域の撮影画像を取得するとともに、前記判定部によって前記イベントが発生したと判定された場合、前記イベントと、該イベントが発生した前記観察領域の前記撮影画像を関連付ける管理部と、
前記管理部から取得した、前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに前記管理部が該イベントに関連付けた前記撮影画像、を表示するとともに、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付ける情報管理者端末と、
前記対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末であって、前記情報管理者端末によって受け付けられた前記指示を受信可能なスタッフ端末と、
を有するシステム。
(2)前記管理部は、前記イベントの種類、または区分に応じて、前記イベントと前記撮影画像との関連付けを行う、上記(1)に記載のシステム。
(3)前記情報管理者端末は、前記イベントの種類、または区分が、所定の条件に合致するイベントに関連付けられた前記撮影画像を表示する、上記(1)または上記(2)に記載のシステム。
(4)前記イベントの種類には、前記対象者の起床、離床、もしくは転倒、または前記対象者によるケアコールが含まれ、
判定した前記イベントの種類が、転倒である場合に、前記撮影画像との関連付けが行われる、上記(2)または上記(3)に記載のシステム。
(5)前記検出部は、前記観察領域を撮影し、前記観察領域の前記撮影画像を出力するカメラを有し、
前記判定部は、前記カメラから出力された前記観察領域の撮影画像から前記対象者の起床、離床、もしくは転倒を判定し、
前記管理部は、前記カメラから出力された前記観察領域の撮影画像を取得する、上記(4)に記載のシステム。
(6)前記判定部は、前記カメラから出力された前記撮影画像から前記観察領域内の前記対象者の頭部、または全身外形に基づいた矩形領域を抽出し、前記頭部、または全身外形の前記矩形領域の時間変化により前記判定を行い、さらに、前記転倒を判定した場合に、前記時間変化を複数段階の閾値と比較することで、前記転倒を確度に応じた複数の区分に分類し、
前記情報管理者端末は、前記区分に応じて、前記管理部が該イベントに関連付けた前記撮影画像の表示を行う、上記(5)に記載のシステム。
(7)前記情報管理者端末は、リアルタイム表示の要求を受け付ける画面を表示し、前記要求を受け付けた場合に、前記イベントが発生した前記観察領域のリアルタイムの撮影画像を表示する、上記(1)から上記(6)のいずれかに記載のシステム。
(8)所定時間分の前記観察領域の撮影画像を一時的に記憶する一時記憶部を、有し、
前記管理部は、前記一時記憶部から取得した前記イベントの発生時点を含む所定時間の前記撮影画像を、前記イベントに関連付ける、上記(1)から上記(7)のいずれかに記載のシステム。
(9)前記情報管理者端末は、所定時間の前記イベントに関連付けた前記撮影画像を繰り返し表示する、上記(1)から上記(8)のいずれかに記載のシステム。
(10)複数の観察領域のそれぞれに設けられた検出部、スタッフに指示を行う情報管理者が用いる情報管理者端末、および対象者への対応を行う前記スタッフに携帯されるスタッフ端末、を備えるシステムにおける制御方法であって、
前記検出部によって、前記観察領域における前記対象者の動きを検出するステップ(a)と、
前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域それぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生を判定するステップ(b)と、
ステップ(b)で判定した前記イベントと、該イベントが発生した前記観察領域の撮影画像を関連付けるステップ(c)と、
前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびにステップ(c)で該イベントに関連付けた前記撮影画像を、前記情報管理者端末で表示するステップ(d)と、
前記情報管理者端末により、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付けるステップ(e)と、
ステップ(e)で受け付けた前記指示を前記スタッフ端末に送信するステップ(f)と、
を含む制御方法。
(11)前記システムは、所定時間分の前記観察領域の撮影画像を一時的に記憶する一時記憶部を、有し、
前記ステップ(c)では、前記一時記憶部から取得した前記イベントの発生時点を含む所定時間の前記撮影画像を、前記イベントに関連付ける、上記(10)に記載の制御方法。
本発明によれば、イベントの種類、および該イベントを発生させた対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントに関連付けた撮影画像、を情報管理者の情報管理者端末に表示し、指示を受け付ける。また、情報管理者端末によって受け付けられた指示をスタッフのスタッフ端末で受信する。これにより情報管理者は、発生したイベントの状況を把握することができ、対応が必要か否かの判断を含め、適切な判断を行うことができ、不要な通知を防止することでスタッフの負荷を軽減できる。
見守りシステムの全体構成を示す図である。 ケア対象者の部屋に設置された検出部の例を示す図である。 検出部の概略構成を示すブロック図である。 管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。 情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。 ケアスタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。 見守りシステムの処理の手順を示すシーケンスチャートである。 第1の実施形態における管理サーバーで実行する処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における情報管理者端末で実行する処理を示すフローチャートである。 データベースに記憶されるイベントリストの例である。 情報管理者端末で表示される操作画面の例である。 撮影画像における人矩形について説明するための説明図である。 撮影画像における頭部矩形について説明するための説明図である。 第2の実施形態における管理サーバーで実行する処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における情報管理者端末で実行する処理を示すフローチャートである。 データベースに記憶されるイベントリストの例である。 情報管理者端末で表示される操作画面の例である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(全体構成)
図1は本実施形態に係る見守りシステムの全体構成を示す図であり、図2はケア対象者の部屋のベッド周辺に設置された検出部の例を示す図である。
図1に示すように、見守りシステム1は、複数の検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30、および1つ以上のケアスタッフ端末(スタッフ端末)40を備える。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジ、ルーターまたはクロスコネクト等の中継機を備えてもよい。図1に示す例では、ケアスタッフ端末40、検出部10、管理サーバー20、および情報管理者端末30は相互に、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN)のネットワーク50によって、通信可能に接続されている。
見守りシステム1は、ケア対象者(対象者、見守り対象者)70に応じて適宜な場所に配設される。ケア対象者70は、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする患者、高齢による身体能力の低下等によって介護を必要とする被介護者、または一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見および早期対処を可能にする観点から、ケア対象者70は、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者であり得る。このため、見守りシステム1は、ケア対象者70の種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、見守りシステム1は、複数のケア対象者70が入居する複数の部屋(居室)やケアステーション(ナースステーションともいう)を含む複数の部屋を備える施設に配置されている。
検出部10は、ケア対象者70の観察領域であるそれぞれの居室に配置される。図1に示す例では、4つの検出部10がケア対象者70であるAさん、Bさん、CさんおよびDさんの居室にそれぞれ配置されている。検出部10の観察領域にはベッド60が含まれている。ケア対象者70に対して看護または介護等の対応(ケア)を行うケアスタッフ(スタッフ)80は、それぞれ携帯端末であるケアスタッフ端末40を持ち歩いている。ただし、見守りシステム1が備える各構成の位置や個数等は、図1に示す例に限定されない。例えば、管理サーバー20は、ケアステーションに配置されなくてもよく、ネットワーク50に接続されている外部のサーバーユニットであってもよい。
(検出部10)
図3は検出部の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、検出部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、ケアコール部14、および音声入出力部15を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、等のメモリにより構成され、プログラムにしたがって検出部10の各部の制御および演算処理を行う。なお、制御部11は、メモリとして、さらにHDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。
通信部12は、ネットワーク50を介して、例えば、管理サーバー20、情報管理者端末30またはケアスタッフ端末40等の、他の装置と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード等)である。
カメラ13は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、観察領域として真下にあるケア対象者70のベッド60を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。この撮影画像(「映像」ともいう)には、静止画および動画を含む。カメラ13は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。
制御部11は、カメラ13が撮影した撮影画像から、ケア対象者70の行動を認識する。この認識する行動には、ベッド60から起き上がる「起床」、ベッド60から離れる「離床」、および床面等に転倒する「転倒」が含まれる。
制御部11は、複数の撮影画像(動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検出する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検出されてもよい。起床、離床、転倒の認識は、検出した人シルエットからケア対象者70の姿勢(例えば立位、座位、横臥等)、およびベッド60等の居室内の設置物との相対的な位置から起床、離床および転倒(転落)の別を認識する。これらの認識は、制御部11のCPUが処理するプログラムにより行ってもよく、組み込み型の処理回路により行うようにしてもよい。この場合、検出部10が「検出部」および「判定部」として機能する。また、これに限られず管理サーバー20側でこれらの認識の全部またはほとんどの処理を行うようにし、制御部11では管理サーバー20への撮影画像の送信のみを行うようにしてもよい。この場合、検出部10が「検出部」として機能し、管理サーバー20が「判定部」として機能する。制御部11は、いずれかの種類の行動を認識した場合、その行動が発生した旨の通知を管理サーバー20等に送信する。
ここで、ケアスタッフ80の業務が、ケア対象者70に対する介護業務である場合に、各イベントに関する対応内容について説明する。イベントとして「起床」を判定し、その判定が所定時間内(施設で設定された起床時間(例えば午前7〜8時))であれば、モーニングケアを行う。このモーニングケアには、洗顔、歯磨き介助、義歯装着、着替え介助等が含まれる。また、「離床」のイベントであれば、車椅子移乗、歩行介助が必要となる場合がある。また、検出部10が判定したイベント以外の定期的(定時)なイベントとして、飲料、および食事介助、排泄介助、車椅子移乗、歩行介助、体位変換(褥瘡予防)がある。これらの定期的イベントは、ケアコール部14等により、定時になるとアラートを発生させるようにしてもよい。
ケアコール部14は、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチがケア対象者70によって押されることでケアコール(ナースコール)を検出する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケアコールを検出してもよい。ケアコール部14のスイッチが押された場合、すなわち、ケアコールを検出した場合、制御部11は、通信部12およびネットワーク50を介して、ケアコールがあった旨の通知を管理サーバー20等に送信する。
音声入出力部15は、例えばスピーカーとマイクであり、通信部12を介して情報管理者端末30との間で音声信号を送受信することで音声通話を可能とする。なお、音声入出力部15は検出部10の外部装置として、通信部12を介して検出部10に接続されてもよい。
また、検出部10は、ベッド60に対してマイクロ波を送受信してケア対象者70の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを検出するドップラシフト方式の体動センサーを、さらに備えてもよい。この体動センサーにより、ケア対象者70の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、微体動異常であると認識する。
本実施形態においては、ケア対象者70に関する検出部10が認識した状態の変化であって、起床、離床、転倒、微体動異常、などのケアスタッフ80に発報(報知)を行うべき事象をイベントと称する。またこのイベントには、ケアコール部14によるケアコールを含む。検出部10は、生じたイベントの情報を管理サーバー20に送信する。
(管理サーバー20)
図4は、管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。管理サーバー20は、「管理部」として機能し、制御部21、通信部22、およびデータベース23を備える。この管理サーバー20は、ケア対象者70用の居室と同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられてネットワークを介して接続可能であってもよい。例えば、管理サーバー20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。各構成は、バスによって、相互に通信可能に接続されている。データベース23は、記憶部として機能し、イベントリスト、ケア対象者70、およびケアスタッフ80に関する各種情報を記憶する。また、データベース23のHDDの所定領域は、一時記憶部として機能し、観察領域を撮影する各カメラ13から出力された撮影画像を所定時間分だけ一時記憶する。すなわち録画映像として観察領域毎に所定時間分だけループ録画する。ループ録画では、録画時間が所定時間以上の場合には、古いタイムスタンプの撮影画像から順に、新しい撮影画像で上書きされる。一時記憶する所定時間としては、例えば数秒。数分、数時間、数日、数週間、数か月分など記憶装置の容量と必要性にかんがみて任意に決定できる。また、一時記憶は、制御部11のHDD等の記憶部に行ってもよい。また、後述するようにイベントが生じた場合には、イベントが発生した時点を含む所定時間(例えば数秒〜数十秒)の撮影画像(動画)はタグ付けされる。タグ付けされた撮影画像は上書きが禁止され、ユーザーによる新たな要求がなされるまで、保持される。なお、検出部10の制御部11に一時記憶する構成とした場合には、タグ付けされることにより管理サーバー20のデータベース23に転送され、保持される。その他の制御部21、および通信部22は、検出部10の各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
管理サーバー20は、管理部として機能する。また、上述のように単独で、または検出部10と協働することで判定部としても機能し、検出部10が検出した、起床、離床、転倒、ケアコール等のイベントが、どのケア対象者70に関するものであるかを判定(識別)する。この判定は、イベントを検出した検出部10が設置されている部屋番号から、これに対応付けられているケア対象者70(すなわち、部屋の入居者)を判定する。そして、判定したイベントの種類とケア対象者70とを関連付けてデータベース23のイベントリストに追加する。なお、本実施形態では、ケア対象者70の判定は、ケア対象者70がICタグを携帯している場合には、このICタグを各部屋に設けたRFIDリーダーで読み取ることにより、判定してもよい。なお、相部屋等で、1つの部屋に複数のケア対象者70が存在する場合には、ベッド60毎に検出部10を配置することで、ケア対象者70を判定してもよい。
(情報管理者端末30)
図5は、情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。情報管理者端末30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、表示部33、入力部34、および音声入出力部35を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部31は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。
通信部32は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11等の規格による無線通信のインターフェース等の各種ローカル接続向けのインターフェースであり、ネットワーク50に接続した各端末との通信を行う。
表示部33は、例えば液晶ディスプレイであり、各種情報を表示する。表示部33は、例えば、検出部10による撮影画像を表示する。
入力部34は、キーボード、テンキー、マウス等を備えており、各種情報の入力を行う。
音声入力部35は、例えばスピーカーとマイクを備えたヘッドセットである。
本実施形態では、情報管理者端末30は、情報管理者90用の端末として用いられ、情報管理者90へ施設内の各種情報を表示し、指示を受け付ける。また、通信部32を介して検出部10またはケアスタッフ端末40との間で音声信号を送受信することでケアスタッフ80等との音声通話を可能にする。ここで、情報管理者90は、複数のケアスタッフ80を統括する管理者である。情報管理者90は1つの施設だけでなく、複数の施設で働くケアスタッフ80を統括的に管理してもよい。なお、情報管理者90は、ケアディレクターとも呼ばれうる。
また、ケアスタッフ80または技術スタッフ等は、情報管理者端末30を通じて、検出部10を各部屋(居室)に取り付けたときに、部屋番号と検出部10の対応付けをしたり、ベッド60等の居室内の設置物の位置情報、すなわち、天井のカメラ13による上方視の輪郭情報の校正、指定を行ったりする。また、入院または入居しているケア対象者70の名前、ID番号等の識別情報と、各部屋番号との対応付けも行う。
(ケアスタッフ端末40)
図6は、ケアスタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。ケアスタッフ端末40は、制御部41、無線通信部42、表示部43、入力部44、および音声入出力部45を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部41は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。無線通信部42により、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信が可能であり、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。表示部43、および入力部44は、タッチパネルであり、液晶等で構成される表示部43の表示面に、入力部44としてのタッチセンサーを重畳させたものである。表示部43、入力部44によって、ケアスタッフ80に対して、イベントリストに含まれる複数のイベントを一覧表示した各種の操作画面を表示したり、情報管理者90からの指示を表示したり、操作画面を通じて各種の操作を受け付けたりする。音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42を介して他のケアスタッフ端末40との間でケアスタッフ80による音声通話を可能にする。ケアスタッフ端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する機器であり、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成できる。
ケアスタッフ80は、業務開始時に、割り当てられたケアスタッフ端末40を通じて、ログイン認証処理を行う。ケアスタッフ80は、ケアスタッフ端末40のタッチパネル(表示部43、入力部44)を通じて、スタッフID、パスワードを入力し、これを管理サーバー20に送信する。管理サーバー20は、データベース23に記憶している認証情報を突き合わせ、ケアスタッフ80の権限に応じた認証結果をケアスタッフ端末40に送信することで、ログイン認証が終了する。
(見守りシステム1の処理の手順)
次に、見守りシステム1全体の処理について図7を参照して説明する。図7は、見守りシステム1の処理の手順を示すシーケンスチャートである。
(ステップS101〜S102)
図7に示すように、まず、検出部10は、観察領域におけるケア対象者70の動き、またはケア対象者70によるケアコールを検出する。そして、検出部10は、検出したケア対象者70の動き、またはケアコールに関する情報を管理サーバー20に出力する。
(ステップS103)
管理サーバー20は、検出部10から出力に関する情報を受信して、ケア対象者70に関する所定のイベントの発生の有無を判定する。続いて、管理サーバー20は、ステップS103において所定のイベントが発生したと判定した場合、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)
管理サーバー20は、検出したケア対象者70の氏名や部屋番号と関連付けられた、検出部10の出力に関する情報(後述する「イベント情報」)と、イベントに関連付けた撮影画像(後述の「タグ付け画像」)とを、情報管理者端末30に送信する。管理サーバー20は、データベース23に記憶された複数のケア対象者70に関する情報のうち、イベントを発生させたケア対象者70に関する情報をデータベース23から取得して、情報管理者端末30に送信する。なお、管理サーバー20は、上述の情報に加えて、発生したイベントの種類およびイベントの発生時間等の情報も、情報管理者端末30に送信してもよい。
(ステップS105〜S106)
情報管理者端末30は、ステップS104において管理サーバー20から受信した情報および選択画面を含む画面を表示部33に表示する。そして、情報管理者90は、表示部33の画面を参照し、対応が必要か否かを含め、ケアスタッフ80への指示を行う。
(ステップS107〜S109)
管理サーバー20は、情報管理者端末30から指示を受けた場合、指示に基づきイベントリスト(後述の図9参照)を更新する。また、ケアスタッフ80の選択が含まれていた場合には、選択されたケアスタッフ80が使用している、ケアスタッフ端末40に送信する。
(ステップS110)
ケアスタッフ端末40は、受信した指示を表示する。ケアスタッフ80は、受信した指示に応じて、ケア対象者70へのケアを行う(ケア対象者70への対応)。以上までが見守りシステム1の制御フローの概略である。次に、具体的な制御方法についてより詳細に説明する。
(第1の実施形態に係る見守りシステム1の制御方法)
図8Aは、検出部10、および管理サーバー20で実行する処理を示すフローチャートであり、図8Bは、情報管理者端末30で実行する処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)
検出部10(制御部11)は、それぞれの観察領域のカメラ13から出力された撮影画像を管理サーバー20に送る。管理サーバー20は、データベース23に撮影画像をループ録画する。
(ステップS202)
検出部10は、観察領域内、すなわちベッド60上またはその周辺のケア対象者70をモニターする。検出部10は、あらたなイベントを検出した場合には、検出したイベントの情報(イベント情報)を管理サーバー20に送信する。
(ステップS203)
管理サーバー20(制御部21)は、検出部10からのイベント情報の受信を待ち、受信があれば(YES)、処理をステップS204に進める。
(ステップS204)
管理サーバー20は、データベース23に記憶されているイベントリストを更新する。各イベントには、自動的にユニークなイベントIDが付与される。イベントリストについては後述する。
(ステップS205)
管理サーバー20は、データベース23にループ録画しているイベントが発生した観察領域の録画映像に対してタグ付けを行う。タグ付けされた撮影画像は、イベントの発生時点が含まれる。
(ステップS206)
イベントIDに、ステップS205でタグ付けした撮影画像を関連付ける。
図9は、ステップS204〜S206で生成されたイベントリストの例である。同図に示すようにイベントリストには、複数のイベントが含まれる。各イベントは、基本データとしてのイベント情報、ならびにタグ付け画像、対応方針データ、およびケア対応状況データが含まれる。
イベント情報には、イベントID、部屋番号、ケア対象者、イベントの種類、および発生日時(イベント検出時刻)が含まれる。ケア対象者の欄には、ケア対象者70を特定する識別情報として氏名を記載しているが、ケア対象者70のIDや部屋番号を用いてもよい。「タグ付け画像」は、ステップS205でイベンに関連付けた撮影画像である。管理サーバー20は、以降は消去の指示があるまで消去せず保持する。情報管理者対応方針データには、判断を行った情報管理者90の情報管理者ID、対応要否、および振り分けスタッフIDが含まれる。ケア対応状況データは、経過情報、対応したスタッフID、および対応日時が含まれる。情報管理者ID、スタッフIDは、ケアスタッフを特定するユニークな識別情報であり、氏名や社員番号等である。情報管理者対応方針データ(以下、単に「対応方針データ」という)については後述する。ケア対応状況データにおいては、イベントが認識された直後では、ケアスタッフ80による対応は何らなされていないので、経過情報は「未対応」になる。経過情報を含めたケア対応状況の変更、更新に関しては後述する。
なお、第1の実施形態においては、撮影画像としては、イベントの発生時点を含む前後数十秒の動画を、全ての種類のイベントに対して関連付けてデータベース23に記録している。しかしながらこれに限られず、イベントの種類が特定の場合、すなわち転倒の場合のみ動画を記録し、他の種類のイベントに関しては静止画を記録するようにしてもよい。また、動画を記録するイベントの種類を情報管理者等のユーザーが指定できるようにしてもよい。イベントの種類が転倒の場合のみ動画を記録し、情報管理者端末30に送信する例(第2の実施形態)については後述する。
(ステップS207)
管理サーバー20は、情報管理者端末30に、イベントを送信する。送信するイベントには、イベントを発生させたケア対象者70を特定する識別情報(氏名)を含むイベント情報、およびタグ付け画像が含まれる。
(ステップS301)
情報管理者端末30(制御部31)は、ステップS207で管理サーバー20から送信されたイベント情報、およびタグ付け画像を表示部33に表示する。
図10は、表示部33に表示される操作画面の例である。同図に示す操作画面331には、領域a1〜a5、ボタンb1〜b4が含まれる。領域a1にはステップS207で管理サーバー20から送信され、取得したタグ付けされた撮影画像を表示する。この撮影画像は、例えばイベント発生時点を含む10secから15sec程度の長さの動画であり、この動画は停止ボタンが操作されるまで、繰り返し表示される。ポーズホタンを操作することで停止する。領域a2には、ステップS207で管理サーバー20から送信され、取得したイベント情報を表示している。領域a3、a4はケア対象者70に関するケアに関する指示を受け付ける領域である、具体的には情報管理者90は、領域a2に表示したイベントに関して、ケアスタッフ80による対応可否が必要かの判断を行い、その結果を、領域a3を通じて指示する。領域a3で「指示しない」を選択した場合には、続いてOKボタンb2を操作することで選択が確定する。領域a3で「指示する」を選択した場合には、さらに、領域a4を通じて、どのケアスタッフ80に対して指示するかの選択を行う。その後、送信ボタンb3を操作することで選択が確定し、ケアスタッフ80に指示が送信される。また選択したケアスタッフ80に対して、連絡事項を送信する場合には、領域a5に文字を入力できる。なお、領域a4に表示するケアスタッフ80は、ログイン中のケアスタッフ80を全て表示するが、その中で、イベントのケア対象者70を担当するケアスタッフ80のみを表示してもよい。ボタンb1により領域a1の表示をリアルタイム表示、すなわちライブ映像に切り替えることができる。ボタンb4により、表示するイベントを変更し、過去のイベントを表示させることができる。なお、領域a2に、現在表示しているイベントとともに、表示しているケア対象者70に関する所定期間内(例えば過去24時間以内)のイベントを一覧表示してもよい。
(ステップS302)
ライブ映像を視聴する場合、すなわち情報管理者90が操作画面331のライブ映像用のボタンb1を操作した場合(YES)、処理をステップS303に進め、操作がなければ処理をステップS304に進める。
(ステップS303)
情報管理者端末30は、観察領域内、すなわち操作画面に表示しているイベントが発生した部屋に設けられたカメラ13が出力した映像をストリーミング再生する。すなわちリアルタイムの撮影画像を操作画面331の領域a1に表示する。表示する映像は、検出部10から直接受け取ってもよく、管理サーバー20を経由して受け取ってもよい。
(ステップS304)
情報管理者端末30は、情報管理者90から対応が必要か否かの指示を受け取る。具体的には、情報管理者90は、操作画面331に表示したイベント情報やタグ付け画像を見ることで、対応が必要と判断した場合には領域a3で「指示する」を選択し、必要ないと判断した場合には、「指示しない」を選択する。「指示する」が選択された場合(YES)、情報管理者端末30は、処理をステップS305に進め、「指示しない」が選択された場合(NO)、処理をステップS306に進める。特に、「指示する」を選択した場合には、情報管理者90は、操作画面331から認識したイベントの状況に応じて、担当させるケアスタッフ80を選択できる。例えばイベントの状況が深刻であれば、経験豊富なベテランのケアスタッフ80を担当させ、派遣させることができる。
(ステップS305)
情報管理者端末30は、管理サーバー20を経由し、ケアスタッフ80のケアスタッフ端末40に指示を送信する。この処理は、図7のステップS106〜S109に相当する。ケアスタッフ80は、指示を確認した上で、ケア対象者70への対応を行う。
(ステップS306)
情報管理者端末30は、対応状況を管理サーバーに送信する。管理サーバー20は、受け取った対応状況に応じてイベントリストを更新する。例えば図9のイベントリストにおいては、イベントID「012」、「013」の場合は、情報管理者90が操作画面331の領域a3で「指示しない」を選択したことに応じて、対応方針データの「対応要否」欄には、「不要」が記録される。イベントID「014」、「015」の場合には、情報管理者90が領域a3で「指示する」を選択したことに応じて、対応方針データの「対応要否」欄には、「必要」が記録される。なお、この場合、現時点で指示されたケアスタッフ80が対応中であり、ケアスタッフ端末40を通じて、処理完了の入力がなされていないので、ケア対応状況データの欄「経過情報」には、「対応中」が記録されている。なお、対応が完了した場合には、ケアスタッフ端末40を通じたケアスタッフ80の入力に応じて、イベント「010」のように、実際に対応したケアスタッフID(通常は振り分けたスタッフIDと同一)と対応日時が記録される。
このように本実施形態によれば、イベントの種類、および該イベントを発生させたケア対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントに関連付けた撮影画像、を情報管理者90の情報管理者端末に表示し、指示を受け付ける。また、情報管理者端末によって受け付けられた指示をケアスタッフのケアスタッフ端末で受信する。これにより情報管理者90は、発生したイベントの状況を把握することで、対応が必要か否かの判断を含め、適切な判断を行うことができ、全イベントに対して対応が求められるといったような非効率な対応をせずに、不要な通知によるケアスタッフ80の負荷を軽減できる。
特に、ケア対象者70が、介護を必要とする高齢者の場合、ケア対象者70毎に、身体機能、認知機能が大きく異なる。このような状況であることから、たとえ検出部10で通知されたイベントの種類が同じであっても、ケアが必要か、必要でないかの判断は、ケア対象者70の状況を加味して行う必要がある。このような状況下、検出部10からの限られた情報、すなわちイベントの種類の情報だけで、的確に判断し、対応することは困難であり、実際には必要がないイベントに対しても、ケアスタッフ80の対応が求められていた。
また、介護を行うケアスタッフ80も、スキル、経験(業務経験年数)に差があり、転職も多く、ベテランであっても新しい職場、環境に慣れるまでに時間を要する。さらに、当日の業務についてからの経過時間により、体力、気力(マインド)にも変化が生じる。このような状況下、イベントの発生にともなう、一律な通知(対応依頼)に対しては、ケアスタッフ80自身が、独自の判断で処理していた。このような状況下では、ケアスタッフ80個人のスキル等の状況により、対応にばらつきや、漏れが生じる虞があった。
本実施形態では、このような状況を鑑み、情報管理者端末30に、ケア対象者700の状況が認識できるイベント情報、およびタグ付け画像を表示することで、情報管理者90は、適切な判断を行え、ケア対応における対応ばらつきや、漏れが生じることを防止できる。
(第2の実施形態に係る見守りシステム)
第1の実施形態においては、全ての種類のイベントに対して、イベントと所定時間長の撮影画像との関連付け(タグ付け)を行うとともに、関連付けた撮影画像を情報管理者端末30に表示した。これに対して、以下に説明する第2の実施形態においては、イベントの種類に応じてイベントと撮影画像との関連付けを行うとともに、イベントの種類または区分が所定の条件に合致するイベントに関連付けたタグ付け撮影画像を、情報管理者端末30に表示する。より具体的には、第2の実施形態においては、検出部10で判定したイベントの種類が「転倒」である場合に、さらに、確からしさに応じて低い方のランク1から、最も高いランク3までのランク付けをする。ランク1は、後述するように転倒の検出に関する判定基準を緩くしたものであり、見逃しが少ない代わりに、転倒以外のケア対象者70の行動を転倒と誤判定する頻度が高くなるものである。一方で、ランク3は、判定基準を厳しくしたものであり、見逃しが多くなるが、転倒以外を転倒と誤検出する頻度は低い。ランク2はランク1とランク3の中間の判定基準に設定したものである。
(ランク判定手法)
以下、制御方法の説明の前に検出部10による転倒時の確度(判定の確からしさ)に応じたランク付け判定について説明する。図11は、撮影画像における全身外形の人矩形(矩形領域)について説明するための説明図である。図11(a)〜(e)はそれぞれ、カメラ13の真下において、立位、座位、側臥位(または伏臥位(うつぶせ))、仰臥位(あおむけ)、および仰臥位の姿勢にあるケア対象者70の撮影画像である。図12は、頭部矩形(矩形領域)について説明するための説明図である。図12(a)〜(c)は、それぞれ、立位、座位、仰臥位の姿勢にあるあるケア対象者70の撮影画像である。
検出部10の制御部11は、人領域検出部、および頭部領域検出部として機能する。人領域検出部は、撮影画像における、ケア対象者70の画像を含む領域を人領域として検出(抽出)する。人領域は、撮影画像におけるケア対象者70の画像の輪郭内の領域、またはケア対象者70の画像の輪郭が外接する矩形内の領域である。撮影画像におけるケア対象者70の画像の輪郭内の領域は、ケア対象者70の画像の人シルエットとして検出され得る。撮影画像におけるケア対象者70の画像の輪郭内の領域は、撮影画像におけるケア対象者70の画像を構成する画素の集合体として検出されてもよい。ケア対象者70の画像の輪郭が外接する矩形内の領域は、ケア対象者70の画像の輪郭が外接する人矩形として検出され得る。以下、説明を簡単にするために、人領域は人シルエットまたは人矩形内として検出されるものとして説明する。
人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分により検出されてもよい。人矩形は、例えば、人シルエットが外接する矩形を算出することで検出され得る。
頭部領域検出部は、ケア対象者70の頭部の画像を含む領域を頭部領域として検出(抽出)する。頭部領域は、撮影画像におけるケア対象者70の頭部の画像の輪郭内の領域、またはケア対象者70の頭部の画像の輪郭が外接する矩形内の領域である。撮影画像におけるケア対象者70の頭部の画像の輪郭内の領域は、撮影画像におけるケア対象者70の頭部の画像のシルエット(以下、「頭部シルエット」と称する)として検出され得る。ケア対象者70の頭部の画像の輪郭が外接する矩形内の領域は、撮影画像におけるケア対象者70の頭部の画像を構成する画素の集合体として検出されてもよい。ケア対象者70の頭部の画像の輪郭が外接する矩形内の領域は、撮影画像におけるケア対象者70の頭部の画像の輪郭に外接する頭部矩形として検出され得る。以下、説明を簡単にするために、頭部領域は頭部シルエットまたは頭部矩形として検出されるものとして説明する。
頭部シルエットは、例えば、近赤外線に対する反射率が比較的高く、かつ略円形状の範囲を抽出することで検出され得る。人矩形は、例えば、頭部シルエットが外接する矩形を算出することで検出され得る。
制御部11は、人矩形、または頭部矩形の時間変化により姿勢を判定するとともに、ベッド60等の居室内の設置物との位置関係により、起床、離床、転倒の各イベントの判定を行う。また転倒の場合には、さらにランク付けを行う。制御部11は、人矩形を用いて転倒をランク付けする場合には、人矩形のアスペクト比(短辺に対する長辺の比率)の時間変化(増加速度)により判定できる。例えば所定周期(例えば0.5sec周期)でアスペクト比を計算し続け、ある時点の人矩形のアスペクト比を少し前(数周期前)のアスペクト比と比較し、転倒によりアスペクト比が急激に増加し、その増加率が所定の第1閾値以上になった場合には、ランク1(確度低:疑い大)と判定し、これよりも大きな第2閾値以上の場合には、ランク2(確度中間:疑い中)と判定し、最も大きな第3閾値以上の場合をランク3(確度高)と判定する。また制御部11は、頭部矩形を用いて転倒をランク付けする場合には、頭部矩形のサイズの時間変化(減少速度)により判定できる。例えば所定周期(例えば0.5sec周期)で頭部サイズを計算し続け、ある時点の頭部矩形のサイズを少し前の頭部矩形サイズと比較し、転倒により頭部サイズが急激に減少し、その減少率が所定の複数段階の閾値と比較することでランク1〜3を判定する。
具体的には、人矩形のアスペクトを用いる場合には、俯瞰の撮影画像において、転倒により急激に細長くなりアスペクト比が増加した場合には、例えば0.5secで3倍以上になった場合には、ランク3と判定し、1.0secで2倍以上になった場合には、転倒疑いのランク2と判定し、2.0secで2倍以上になった場合には、それよりも確かラサが低いランク1と判定する。
また頭部矩形のサイズを用いる場合には、俯瞰の撮影画像において、転倒により急激に頭部サイズが小さくなる場合には、例えば0.5secで1/3以下になった場合には、ランク3と判定し、1.0secで1/2以下になった場合には、転倒疑いのランク2と判定し、2.0secで1/2以下になった場合には、ランク1と判定する。このように転倒時のランク付けは、人矩形による判定と、頭部矩形による判定のいずれかを用いてもよく、両者を併用してもよい。
(第2の実施形態に係る見守りシステム1の制御方法)
図13Aは、検出部10、および管理サーバー20で実行する処理を示すフローチャートであり、図13Bは、情報管理者端末30で実行する処理を示すフローチャートである。それぞれ図8A、図8Bに対応する。
(ステップS401〜S404)
検出部10(制御部11)、および管理サーバー20(制御部21)は、図8AのステップS201〜S204と同様に、イベントを検出することに応じて、イベントリストを更新する。また、ステップS403では、イベントが特定のイベント、すなわち「転倒」であれば上述の処理によりランク付けを行う。
(ステップS445)
管理サーバー20は、イベントが特定のイベント、すなわち、「転倒」であるか否かを判定する。「転倒」であれば(YES)、処理をステップS405に進め、「転倒」でなければ(NO)、処理をステップS407に進める。
(ステップS405〜S406)
図8AのステップS205、S206の処理と同様に、管理サーバー20は、ステップS401でループ録画している撮影画像のうち、転倒のイベントの発生時点を含む所定時間の撮影画像にタグ付けし、これをイベントIDと関連付ける。
(ステップS465)
管理サーバー20は、ステップS403でランク付けられた、転倒のイベントのランクを判定する。ランク2以上であれば処理をステップS407に進める。一方で、ランク1であれば処理を終了する。この場合、情報管理者端末30には、ランク1の転倒が検出されたことは送信されない。検出されたランク1の転倒は、誤報である可能性が高いため、情報管理者90には通知せず、イベントリストにのみ記録する。これは後日の検証に役立てるためエビデンスとして残すためである。
(ステップS407)
管理サーバー20は、情報管理者端末30に、イベントを送信する。送信するイベントには、イベントを発生させたケア対象者を特定する識別情報(氏名)、およびランクを含むイベント情報、およびタグ付けされた撮影画像が含まれる。
図14は、S407までの処理により生成されたイベントリストの例である。同図では、図9と異なりイベント情報、およびタグ付け撮影画像のみを示しており、対応方針データ、およびケア対応状況データは省略して示している。図14のイベントリストにある各イベントは、基本的には、発生する毎に、逐次情報管理者端末30に送信される。ただし、イベントID111(転倒、ランク1(ステップS465))は、情報管理者端末30に送信されないようにしている。なお、このイベントID111についても情報管理者90の要求により送信するようにしてもよい。図14に示すように、第2の実施形態においては、転倒のイベントに対してのみ撮影画像にタグ付けを行っている。すなわち、撮影画像は消去されずに保持される。一方で、転倒以外のイベントについては、タグ付けは行っていない、すなわち、ループ録画の撮影画像は更新により消去する。
(ステップS501)
図13Bでは、情報管理者端末30(制御部41)は、ステップS407で送信されたイベントが特定のイベントか否かを判定する。特定のイベント、すなわち転倒であれば処理をステップS502に進め、転倒以外のイベントであれば処理をステップS503に進める。
(ステップS502)
情報管理者端末30は、転倒イベントである場合には、さらにそのランクを判定する。ランク2であれば処理をステップS601に進める。ランク3であれば処理をステップS503に進める。
(ステップS503)
ここでは、情報管理端末30は、イベント情報を表示部33に表示する。この場合、タグ付けされた撮影画像は無い(転倒以外)、または、有っても表示しない(転倒、ランク3)。
(ステップS601)
第1の実施形態の図8BのステップS301と同様に、情報管理者端末30(制御部31)は、ステップS407で管理サーバー20から送信されたイベント情報、およびこれにタグ付けされた撮影画像を表示部33に表示する。
図15は、表示部33に表示される操作画面の例である。同図に示す操作画面332には、領域a1〜a6、ボタンb1〜b4が含まれる。領域a1にはステップS207で管理サーバー20から送信され、取得したタグ付けされた撮影画像を表示する。領域a6では、撮影画像を表示するランクを選択する。同図に示す例では、図13Bのフローチャートに対応して、ランク2にチェックがされているため、ランク2のタグ付け撮影画像は、領域a1に表示される。一方で、ランク3にはチェックがされていないため、表示されない。なお、ランク3にもチェックを入れることで、ランク3の場合にもタグ付け撮影画像が表示される(この場合、ステップS502は、ランク3の場合も、処理は、ステップS601に進む)。
(ステップ602〜S606)
以降は、図8BのステップS302〜S306と同様の処理を行い、処理を終了する。
このように、第2の実施形態によれば、転倒のイベントを確度が異なる複数の区分に分類し、区分に応じて、イベントと撮影画像との関連付けを行う。具体的には、転倒のイベントの場合にイベントと撮影画像との関連付けを行う。また、転倒イベントの場合には、確度に応じた複数のランク(区分)に分類する。情報管理者端末は、ランク2の場合に、表示部33にイベントに関連付けた撮影画像の表示を行う。このようにすることで、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、情報管理者90は、判断が求められるイベントの場合にのみ、撮影画像の表示を行うことで、より、効率的に発生したイベントの状況を把握できる。
以上に説明した見守りシステムの構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。また、一般的な見守りシステムが備える構成を排除するものではない。例えば、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。
また、例えば、本実施形態では、見守りシステム1の管理サーバー20が判定部として機能し、データベース23が記憶部として機能していたが、管理サーバー20、データベース23を省略し、情報管理者端末30、または、いずれかの検出部10が、判定部、または記憶部として機能してもよい。
また、第2の実施形態においては転倒のイベントに関して、ランク1〜3の3段階のランク付けを行ったが、これに限られず、ランク1の判定を省略する等により、2段階のランク付けとしてもよく、4段階以上のランク付けでもよい。また、第2の実施形態において「転倒」のようなイベントの種類に応じて、タグ付け撮影画像を関連付けたが、これに限られず、イベントの種類およびランクに応じてタグ付け撮影画像を関連付けるようにしてもよい。例えば、転倒でランク1の場合には、タグ付け撮影画像を関連付けず、転倒でランク2、3の場合にタグ付け撮影画像を関連付ける。
さらに、データベース23に、ケア対象者70の状況(年齢、身体機能、認知機能の指標)や、ケアスタッフ80のスキル、経験値(業務経験年数、職場経験年数)、当番経過時間(当直業務についてからの時間)、を記憶させ、これを情報管理者端末30に、イベント情報とともに表示するようにしてもよい。これにより情報管理者90は、より適切にイベントに対する対応を判断し、適正にケアスタッフ80に指示できる。
また、上述した実施形態では、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40をそれぞれ一つの装置として説明した。しかし、本実施形態はこれに限定されない。例えば、各構成について、各種の判断処理を実行する情報処理装置と、その他の処理を実行する装置とが、別々に構成されてもよい。この場合、情報処理装置とその他の処理を実行する装置とは、有線または無線を介して接続される。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における処理は、上記のフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検出部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
本出願は、2018年5月7日に出願された日本特許出願(特願2018−089341号)に基づいており、その開示内容は、参照され、全体として組み入れられている。
1 見守りシステム
10 検出部
11 制御部
12 通信部
13 カメラ
14 ケアコール部
20 管理サーバー
21 制御部
22 通信部
23 データベース
30 情報管理者端末
31 制御部
32 通信部
33 表示部
34 入力部
35 音声入出力部
40 ケアスタッフ端末
41 制御部
42 無線通信部
43 表示部
44 入力部
45 音声入出力部
50 ネットワーク
51 アクセスポイント
60 ベッド
70 ケア対象者
80 ケアスタッフ
90 情報管理者

Claims (11)

  1. 複数の観察領域のそれぞれに設けられ、該観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、
    前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定する判定部と、
    前記観察領域の撮影画像を取得するとともに、前記判定部によって前記イベントが発生したと判定された場合、前記イベントと、該イベントが発生した前記観察領域の前記撮影画像を関連付ける管理部と、
    前記管理部から取得した、前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに前記管理部が該イベントに関連付けた前記撮影画像、を表示するとともに、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付ける情報管理者端末と、
    前記対象者への対応を行うスタッフに携帯されるスタッフ端末であって、前記情報管理者端末によって受け付けられた前記指示を受信可能なスタッフ端末と、
    を有するシステム。
  2. 前記管理部は、前記イベントの種類、または区分に応じて、前記イベントと前記撮影画像との関連付けを行う、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記情報管理者端末は、前記イベントの種類、または区分が、所定の条件に合致するイベントに関連付けられた前記撮影画像を表示する、請求項1または請求項2に記載のシステム。
  4. 前記イベントの種類には、前記対象者の起床、離床、もしくは転倒、または前記対象者によるケアコールが含まれ、
    判定した前記イベントの種類が、転倒である場合に、前記撮影画像との関連付けが行われる、請求項2または請求項3に記載のシステム。
  5. 前記検出部は、前記観察領域を撮影し、前記観察領域の前記撮影画像を出力するカメラを有し、
    前記判定部は、前記カメラから出力された前記観察領域の撮影画像から前記対象者の起床、離床、もしくは転倒を判定し、
    前記管理部は、前記カメラから出力された前記観察領域の撮影画像を取得する、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記判定部は、前記カメラから出力された前記撮影画像から前記観察領域内の前記対象者の頭部、または全身外形に基づいた矩形領域を抽出し、前記頭部、または全身外形の前記矩形領域の時間変化により前記判定を行い、さらに、前記転倒を判定した場合に、前記時間変化を複数段階の閾値と比較することで、前記転倒を確度に応じた複数の区分に分類し、
    前記情報管理者端末は、前記区分に応じて、前記管理部が該イベントに関連付けた前記撮影画像の表示を行う、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記情報管理者端末は、リアルタイム表示の要求を受け付ける画面を表示し、前記要求を受け付けた場合に、前記イベントが発生した前記観察領域のリアルタイムの撮影画像を表示する、請求項1から請求項6のいずれかに記載のシステム。
  8. 所定時間分の前記観察領域の撮影画像を一時的に記憶する一時記憶部を、有し、
    前記管理部は、前記一時記憶部から取得した前記イベントの発生時点を含む所定時間の前記撮影画像を、前記イベントに関連付ける、請求項1から請求項7のいずれかに記載のシステム。
  9. 前記情報管理者端末は、所定時間の前記イベントに関連付けた前記撮影画像を繰り返し表示する、請求項1から請求項8のいずれかに記載のシステム。
  10. 複数の観察領域のそれぞれに設けられた検出部、スタッフに指示を行う情報管理者が用いる情報管理者端末、および対象者への対応を行う前記スタッフに携帯されるスタッフ端末、を備えるシステムにおける制御方法であって、
    前記検出部によって、前記観察領域における前記対象者の動きを検出するステップ(a)と、
    前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域それぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生を判定するステップ(b)と、
    ステップ(b)で判定した前記イベントと、該イベントが発生した前記観察領域の撮影画像を関連付けるステップ(c)と、
    前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびにステップ(c)で該イベントに関連付けた前記撮影画像を、前記情報管理者端末で表示するステップ(d)と、
    前記情報管理者端末により、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付けるステップ(e)と、
    ステップ(e)で受け付けた前記指示を前記スタッフ端末に送信するステップ(f)と、
    を含む制御方法。
  11. 前記システムは、所定時間分の前記観察領域の撮影画像を一時的に記憶する一時記憶部を、有し、
    前記ステップ(c)では、前記一時記憶部から取得した前記イベントの発生時点を含む所定時間の前記撮影画像を、前記イベントに関連付ける、請求項10に記載の制御方法。
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