JPWO2019216044A1 - システム、およびシステムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

不要な通知を防止することで、ケアスタッフの負荷を軽減するとともに、ケア対象者とケアスタッフのミスマッチによるケアの質の低下を防止する。システム1は、イベントの種類、および該イベントを発生させたケア対象者70を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントを発生させたケア対象者70に関する相性情報を情報管理者端末30に表示するとともに、イベントを発生させたケア対象者70のケアに関する指示を情報管理者90から受け付ける。また、情報管理者端末30によって受け付けられた指示をケアスタッフ端末40で受信する。

Description

本発明はシステム、およびシステムの制御方法に関する。特に、本発明は、対象者へのケアを行うシステム、およびシステム制御方法に関する。
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著となっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我、および加齢などにより、介護を必要とする要介護者等の増加が想定される。
要介護者等は、病院や老人福祉施設などの施設において、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我をしたりする虞がある。そのため、要介護者等がこのような状態になったときに看護師や介護士がすぐに駆けつけられるようにするために、要介護者等の状態を検知するためのシステムの開発が進められている。
このようなシステムとして特許文献1に開示されたナースコールシステムにおいては、患者のベッドに対して設置されたカメラの撮像映像から、患者の起床、離床のいずれかの状態になったか否かを判断し、起床、または離床が行われた場合には、ナースステーションに設けられたナースコール親機に、カメラの撮像映像を表示させている。
特開2014−90913号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、特定の患者の起床または離床が行われた場合でも、介護士や看護師(以下「スタッフ」または「ケアスタッフ」と称する)全体に一律に通知が行われる。このため、起床または離床を行った患者を担当するケアスタッフ以外には、不要な通知が行われることになる。このような不要な通知が頻繁に行われると、ケアスタッフの精神的負荷や肉体的負荷が増加するという問題がある。また、ケア対象者とケアスタッフとの対人間の相性が合わない場合には、ケアスタッフによるケアの質が低下し、ケア対象者、ケアスタッフともに不満足な結果しか得られないことになる。
特に、ケア対象者それぞれからの通知には対応の必要なもの、不要なものがあり、また全通知が全スタッフの端末に届く結果、スタッフ個人で見た場合、結果として不要な情報が多く、重要な情報を見落とすリスクがある。また、同じ種類の通知であっても、介護を必要としている高齢者の場合、入居者毎に身体機能、認知機能が大きく異なることから、通知された状況も様々となる。その結果、対応(ケア)が必要か不要か、必要の場合であってもどういったケアが必要か、がケース毎に異なる。それらに対し、センサーからの限られた情報だけで的確に判断、対応することは困難である。一方、ケアそのものは一対一の業務であり、何か問題が発生したときに対応した個人に責任が及ぶ可能性が高く、スタッフは常にその重圧にさらされながら多数の通知を受信し対応するため、精神的、肉体的に大きな負担を強いられることになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、不要な通知を防止することで、ケアスタッフの負荷を軽減するとともに、ケア対象者とケアスタッフのミスマッチによるケアの質の低下を防止する見守りシステムおよび制御方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)複数の観察領域のそれぞれに設けられ、該観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、
前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定する判定部と、
前記対象者と該対象者への対応を行うスタッフとの間の相性情報を記憶する記憶部を有する管理部と、
前記管理部から送信された、前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントを発生させた前記対象者に関する前記相性情報を表示するとともに、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付ける情報管理者端末と、
前記スタッフに携帯されるスタッフ端末であって、前記情報管理者端末によって受け付けられた前記指示を受信可能なスタッフ端末と、
を有するシステム。
(2)前記スタッフは、前記イベントに対する対応を行った場合に、前記スタッフ端末を通じて、前記イベントへの前記対象者への前記対応に対する評価を行い、
前記記憶部には、前記イベントと、前記評価、前記対象者、および前記スタッフを関連付けた、イベントリストが記憶され、
前記相性情報は、前記イベントリストの前記評価に基づいて、前記イベントを発生させた前記対象者に対する前記スタッフとの相性を示す指標を算出したものである、上記(1)に記載のシステム。
(3)前記情報管理者端末に、複数の前記スタッフそれぞれの所定期間内の対応実施回数を、前記イベント情報、および前記相性情報とともに表示する、上記(1)または上記(2)に記載のシステム。
(4)複数の観察領域のそれぞれに設けられた検出部、対象者への対応を行うスタッフと前記対象者との間の相性情報を記憶する記憶部を有する管理部、前記スタッフに指示を行う情報管理者が用いる情報管理者端末、および前記スタッフに携帯されるスタッフ端末、を備えるシステムにおける制御方法であって、
前記検出部によって、前記対象者の動きを検出するステップ(a)と、
前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域それぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生を判定するステップ(b)と、
発生が判定された前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントを発生させた前記対象者に関する前記相性情報を、前記情報管理者端末で表示するステップ(c)と、
前記情報管理者端末により、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を前記情報管理者から受け付けるステップ(d)と、
ステップ(d)で受け付けた前記指示を前記スタッフ端末に送信するステップ(e)と、
を含む制御方法。
本発明によれば、イベントの種類、および該イベントを発生させた対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントを発生させた対象者に関する相性情報を情報管理者端末に表示するとともに、イベントを発生させた対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付ける。また、情報管理者端末によって受け付けられた指示をスタッフ端末で受信する。これにより、情報管理者は、発生したイベントの状況を把握することができ、対応が必要か否かの判断を含め、適切な判断を行うことができるとともに、相性情報を参照して、ケアスタッフを選択することで、不要な通知を防止してケアスタッフの負荷を低減するとともに、ケアの質の向上を図ることができる。
見守りシステムの全体構成を示す図である。 ケア対象者の部屋に設置された検出部の例を示す図である。 検出部の概略構成を示すブロック図である。 管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。 情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。 ケアスタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。 見守りシステムの処理の手順を示すシーケンスチャートである。 ケアスタッフ端末に表示されるケアの評価入力用の操作画面の例である。 データベースに記憶されるイベントリストの例である。 ケアスタッフとケア対象者との間の相性の評価点のリストである。 情報管理者端末に表示される操作画面の例である。 各ケアスタッフの日別の駆けつけ回数のリストである。 情報管理者端末に表示される操作画面の例である。 変形例に係る相性の評価点のリストである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(全体構成)
図1は本実施形態に係る見守りシステムの全体構成を示す図であり、図2はケア対象者の部屋のベッド周辺に設置された検出部の例を示す図である。
図1に示すように、見守りシステム1は、複数の検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30、および1つ以上のケアスタッフ端末40を備える。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジ、ルーターまたはクロスコネクト等の中継機を備えてもよい。図1に示す例では、ケアスタッフ端末40、検出部10、管理サーバー20、および情報管理者端末30は相互に、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN)のネットワーク50によって、通信可能に接続されている。
見守りシステム1は、ケア対象者70に応じて適宜な場所に配設される。ケア対象者70(見守り対象者)は、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする患者、高齢による身体能力の低下等によって介護を必要とする被介護者、または一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見および早期対処を可能にする観点から、ケア対象者70は、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者であり得る。このため、見守りシステム1は、ケア対象者70の種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、見守りシステム1は、複数のケア対象者70が入居する複数の部屋(居室)やケアステーション(ナースステーションともいう)を含む複数の部屋を備える施設に配置されている。
検出部10は、ケア対象者70の観察領域であるそれぞれの居室に配置される。図1に示す例では、4つの検出部10がケア対象者70であるAさん、Bさん、CさんおよびDさんの居室にそれぞれ配置されている。検出部10の観察領域にはベッド60が含まれている。ケア対象者70に対して看護または介護を行うケアスタッフ80は、それぞれ携帯端末であるケアスタッフ端末40を持ち歩いている。ただし、見守りシステム1が備える各構成の位置や個数等は、図1に示す例に限定されない。例えば、管理サーバー20は、ケアステーションに配置されなくてもよく、ネットワーク50に接続されている外部のサーバーユニットであってもよい。
(検出部10)
図3は検出部の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、検出部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、ケアコール部14、および音声入出力部15を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、等のメモリにより構成され、プログラムにしたがって検出部10の各部の制御および演算処理を行う。なお、制御部11は、メモリとして、さらにHDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。
通信部12は、ネットワーク50を介して、例えば、管理サーバー20、情報管理者端末30またはケアスタッフ端末40等の、他の装置と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード等)である。
カメラ13は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、観察領域として真下にあるケア対象者70のベッド60を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。この撮影画像(「映像」ともいう)には、静止画および動画を含む。カメラ13は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。
制御部11は、カメラ13が撮影した撮影画像から、ケア対象者70の行動を認識する。この認識する行動には、ベッド60から起き上がる「起床」、ベッド60から離れる「離床」、および床面等に転倒する「転倒」が含まれる。
制御部11は、複数の撮影画像(動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検出する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検出されてもよい。起床、離床、転倒の認識は、検出した人シルエットからケア対象者70の姿勢(例えば立位、座位、横臥等)、およびベッド60等の居室内の設置物との相対的な位置から起床、離床および転倒(転落)の別を認識する。これらの認識は、制御部11のCPUが処理するプログラムにより行ってもよく、組み込み型の処理回路により行うようにしてもよい。この場合、検出部10が「検出部」および「判定部」として機能する。また、これに限られず管理サーバー20側でこれらの認識の全部またはほとんどの処理を行うようにし、制御部11では管理サーバー20への撮影画像の送信のみを行うようにしてもよい。この場合、検出部10が「検出部」として機能し、管理サーバー20が「判定部」として機能する。制御部11は、いずれかの種類の行動を認識した場合、その行動が発生した旨の通知を管理サーバー20等に送信する。
ここで、ケアスタッフ80の業務が、ケア対象者70に対する介護業務である場合に、各イベントに関する対応内容について説明する。イベントとして「起床」を判定し、その判定が所定時間内(施設で設定された起床時間(例えば午前7〜8時))であれば、モーニングケアを行う。このモーニングケアには、洗顔、歯磨き介助、義歯装着、着替え介助等が含まれる。また、「離床」のイベントであれば、車椅子移乗、歩行介助が必要となる場合がある。また、検出部10が判定したイベント以外の定期的(定時)なイベントとして、飲料、および食事介助、排泄介助、車椅子移乗、歩行介助、体位変換(褥瘡予防)がある。これらの定期的イベントは、ケアコール部14等により、定時になるとアラートを発生させるようにしてもよい。
ケアコール部14は、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチがケア対象者70によって押されることでケアコール(ナースコール)を検出する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケアコールを検出してもよい。ケアコール部14のスイッチが押された場合、すなわち、ケアコールを検出した場合、制御部11は、通信部12およびネットワーク50を介して、ケアコールがあった旨の通知を管理サーバー20等に送信する。
音声入出力部15は、例えばスピーカーとマイクであり、通信部12を介して情報管理者端末30との間で音声信号を送受信することで音声通話を可能とする。なお、音声入出力部15は検出部10の外部装置として、通信部12を介して検出部10に接続されてもよい。
また、検出部10は、ベッド60に対してマイクロ波を送受信してケア対象者70の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを検出するドップラシフト方式の体動センサーを、さらに備えてもよい。この体動センサーにより、ケア対象者70の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、微体動異常であると認識する。
本実施形態においては、ケア対象者70に関する検出部10が認識した状態の変化であって、起床、離床、転倒、微体動異常、などのケアスタッフ80に発報(報知)を行うべき事象をイベントと称する。またこのイベントには、ケアコール部14によるケアコールを含む。すなわち、検出部10は、観察領域におけるケア対象者70の動きとして、ケア対象者70によるケアコールを検出してもよい。検出部10は、生じたイベントの情報を管理サーバー20に送信する。
(管理サーバー20)
図4は、管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。管理サーバー20は、「管理部」として機能し、制御部21、通信部22、およびデータベース23を備える。この管理サーバー20は、ケア対象者70用の居室と同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられてネットワークを介して接続可能であってもよい。例えば、管理サーバー20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。各構成は、バスによって、相互に通信可能に接続されている。データベース23は、記憶部として機能し、イベントリスト、ケア対象者70、およびケアスタッフ80に関する各種情報、およびケア対象者70とケアスタッフ80との間の相性情報を記憶する。その他の制御部21、および通信部22は、検出部10の各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
管理サーバー20は、管理部として機能する。また、上述のように単独で、または検出部10と協働することで判定部としても機能し、検出部10が検出した、起床、離床、転倒、ケアコール等のイベントが、どのケア対象者70に関するものであるかを判定(識別)する。この判定は、イベントを検出した検出部10が設置されている部屋番号から、これに対応付けられているケア対象者70(すなわち、部屋の入居者)を判定する。そして、判定したイベントの種類とケア対象者70とを関連付けてデータベース23のイベントリストに追加する。なお、本実施形態では、ケア対象者70の判定は、ケア対象者70がICタグを携帯している場合には、このICタグを各部屋に設けたRFIDリーダーで読み取ることにより、判定してもよい。なお、相部屋等で、1つの部屋に複数のケア対象者70が存在する場合には、ベッド60毎に検出部10を配置することで、ケア対象者70を判定してもよい。
(情報管理者端末30)
図5は、情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。情報管理者端末30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、表示部33、入力部34、および音声入出力部35を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部31は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。
通信部32は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11等の規格による無線通信のインターフェース等の各種ローカル接続向けのインターフェースであり、ネットワーク50に接続した各端末との通信を行う。
表示部33は、例えば液晶ディスプレイであり、各種情報を表示する。表示部33は、例えば、検出部10による撮影画像を表示する。
入力部34は、キーボード、テンキー、マウス等を備えており、各種情報の入力を行う。
音声入出力部35は、例えばスピーカーとマイクを備えたヘッドセットである。
本実施形態では、情報管理者端末30は、情報管理者90用の端末として用いられ、情報管理者90へ施設内の各種情報を表示し、指示を受け付ける。また、通信部32を介して検出部10またはケアスタッフ端末40との間で音声信号を送受信することでケアスタッフ80等との音声通話を可能にする。ここで、情報管理者90は、複数のケアスタッフ80を統括する管理者である。情報管理者90は1つの施設だけでなく、複数の施設で働くケアスタッフ80を統括的に管理してもよい。なお、情報管理者90は、ケアディレクターとも呼ばれうる。
また、ケアスタッフ80または技術スタッフ等は、情報管理者端末30を通じて、検出部10を各部屋(居室)に取り付けたときに、部屋番号と検出部10の対応付けをしたり、ベッド60等の居室内の設置物の位置情報、すなわち、天井のカメラ13による上方視の輪郭情報の校正、指定を行ったりする。また、入院または入居しているケア対象者70の名前、ID番号等の識別情報と、各部屋番号との対応付けも行う。
(ケアスタッフ端末40)
図6は、ケアスタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。ケアスタッフ端末40は、制御部41、無線通信部42、表示部43、入力部44、および音声入出力部45を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部41は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。無線通信部42により、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信が可能であり、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。表示部43、および入力部44は、タッチパネルであり、液晶等で構成される表示部43の表示面に、入力部44としてのタッチセンサーを重畳させたものである。表示部43、入力部44によって、ケアスタッフ80に対して、イベントリストに含まれる複数のイベントを一覧表示した各種の操作画面を表示したり、情報管理者90からの指示を表示したり、操作画面を通じて各種の操作を受け付けたりする。音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42を介して他のケアスタッフ端末40との間でケアスタッフ80による音声通話を可能にする。ケアスタッフ端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する機器であり、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成できる。
ケアスタッフ80は、業務開始時に、割り当てられたケアスタッフ端末40を通じて、ログイン認証処理を行う。ケアスタッフ80は、ケアスタッフ端末40のタッチパネル(表示部43、入力部44)を通じて、スタッフID、パスワードを入力し、これを管理サーバー20に送信する。管理サーバー20は、データベース23に記憶している認証情報を突き合わせ、ケアスタッフ80の権限に応じた認証結果をケアスタッフ端末40に送信することで、ログイン認証が終了する。
(見守りシステムの処理の手順)
次に、見守りシステム1全体の処理について図7を参照して説明する。図7は、見守りシステムの処理の手順を示すシーケンスチャートである。
(ステップS101〜S102)
図7に示すように、まず、検出部10は、観察領域におけるケア対象者70の動き、またはケア対象者70によるケアコールを検出する。そして、検出部10は、検出したケア対象者70の動き、またはケアコールに関する情報を管理サーバー20に出力する。
(ステップS103)
管理サーバー20は、検出部10から出力に関する情報を受信して、ケア対象者70に関する所定のイベントの発生の有無を判定する。続いて、管理サーバー20は、ステップS103において所定のイベントが発生したと判定した場合、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)
管理サーバー20は、検出したケア対象者70の氏名や部屋番号と関連付けられた、検出部10の出力に関する情報(後述する「イベント情報」)と、イベントを発生させたケア対象者70と、複数のケアスタッフ80との間の相性情報を情報管理者端末30に送信する。この相性情報に関しては後述する。
管理サーバー20は、データベース23に記憶された複数のケア対象者70に関する情報のうち、イベントを発生させたケア対象者70に関する情報をデータベース23から取得して、情報管理者端末30に送信する。なお、管理サーバー20は、上述の情報に加えて、発生したイベントの種類およびイベントの発生時間等の情報も、情報管理者端末30に送信してもよい。
(ステップS105〜S106)
情報管理者端末30は、ステップS104において管理サーバー20から受信したイベント情報、および相性情報、ならびにケアスタッフ80の選択画面を含む操作画面を表示部33に表示する。そして、情報管理者90は、表示部33の画面を参照し、対応が必要か否かを含め、ケアスタッフ80への指示を行う。この操作画面についての詳細は後述する(後述の図11)。
(ステップS107〜S109)
管理サーバー20は、情報管理者端末30から指示を受けた場合、指示に基づきイベントリスト(後述の図9参照)を更新する。また、ケアスタッフ80の選択が含まれていた場合には、選択されたケアスタッフ80が使用している、ケアスタッフ端末40に指示を送信する。
(ステップS110)
ケアスタッフ端末40は、受信した指示を表示する。ケアスタッフ80は、受信した指示に応じて、ケア対象者70へのケアを行う(ケア対象者70への対応)。
(ステップS111)
ケアスタッフ80は、対応結果を入力し、管理サーバー20に送信する。なお、ケアスタッフ端末40に表示される情報管理者90の指示を、ケアスタッフ80が受け付ける(「対応する」のボタンを操作)ことにより、対応したものとして記録がなされる。また、情報管理者90や他のケアスタッフ80と共有すべき、特段の申し送り事項があれば、ケアスタッフ端末40の入力欄にメモを入力し、送信する。また、ケアスタッフ80が、ケア対象者70へのケアを行った場合には、ケアスタッフ80は、ケアを実施する度に、その実施結果を次のようにしてフィードバックする。
(ケアの実施結果のフィードバック(相性の評価点))
図8は、ケアスタッフ端末40の表示部43に表示される実施したケアの評価入力用の操作画面431の例である。操作画面431では、ケアスタッフ80は、領域a11内に、自身がケアを実施することで、ケアスタッフ80による自身のイベントへのケア対象者70へのケアに対する評価(対応に対する評価)のランク付けにより、自身とケア対象者との相性に関する自己評価を行う。図8の操作画面431の例では、3段階で自己評価を行う例を示している。同図の「良い」は、何の問題もなくケア対象者へのケアを行え、ケア対象者との相性についても良いか、何の問題もなく普通である場合に選択する。「少し悪い」は、ケア対象者との相性はあまり良くはないと感じたが、次回以降に担当を避けるほどではない場合に選択する。「悪い」は、相性が悪い場合に選択する。例えば、次回以降に担当を避けたいと感じた場合、または、ケア対象者70やその家族から嫌がられたと感じた場合や苦情を言われたような場合に選択する。
このような評価のレベル感は、施設毎に設定されており、情報管理者90からの説明や、マニュアルを参照することで、各ケアスタッフ80に対しては周知されている。また、管理サーバー20は評価ポイントとして、「良い」では5ポイント、「少し悪い」は2ポイント、「悪い」は1ポイントを付与する。この評価ポイントは、後述の評価点の算出に用いられる。
(ステップS112〜S113)
管理サーバー20は、ケアスタッフ端末40から対応結果、および相性評価の選択のデータを受ける。そして、上述のように評価に応じて評価ポイントを付与する。
図9は、図7のステップS113までの処理で生成されたイベントリストの例である。同図に示すようにイベントリストには、複数のイベントが含まれる。各イベントは、基本データとしてのイベント情報、情報管理者対応方針データ、およびケア対応状況データが含まれる。また、ステップS103で新たなイベントの発生が判定される度に、イベントリストには、イベントが追加され、ステップS108、S113で、情報管理者端末30、またはケアスタッフ端末40からデータを受信する度に、内容が更新される。
イベント情報には、イベントID、部屋番号、ケア対象者、イベントの種類、および発生日時(イベント検出時刻)が含まれる。ケア対象者の欄には、ケア対象者を特定する識別情報として氏名を記載しているが、ケア対象者のIDや部屋番号を用いてもよい。情報管理者対応方針データには、判断を行った情報管理者90の管理者ID、対応要否、および振り分けスタッフIDが含まれる。ケア対応状況データは、経過情報、対応したスタッフID、対応日時、および相性の評価ポイントが含まれる。この評価ポイントは、上述したように、図8の操作画面431を通じてケアスタッフ80による選択(「良い」、「少し悪い」、「悪い」)に応じて、管理サーバー20が付与したものである。
管理者ID、スタッフIDは、ケアスタッフ80を特定するユニークな識別情報であり、氏名や社員番号等である。情報管理者対応方針データ(以下、単に「対応方針データ」と称する)は情報管理者90により設定されたものであり、情報管理者は相性情報を参照しながらケアスタッフ80の選択を行う。これについては後述する。ケア対応状況データにおいては、イベントが認識された直後では、ケアスタッフ80による対応は何らなされていないので、経過情報は「未対応」になる。
図10は、管理サーバー20のデータベース23に記憶されている、ケアスタッフ80とケア対象者70との間の相性の評価点のリスト(相性情報)である。同図は、図9のイベントリストの評価ポイントを用いて、各ケアスタッフ80と各ケア対象者との間の相性の評価点を算出したものである。イベントリストが更新され、評価ポイントが付与される度に、相性を示す指標としての評価点が、下記式(1)により算出される。
現在評価点=前回評価点+評価ポイント/5 (1)
例えば、図8の操作画面431のような入力を行った場合、ケアスタッフDとケア対象者Aさんとの間の相性の現在評価点は、今回の評価ポイント5pが加算されることで、前回評価点に対して1p(=5p/5)増加することになる。式(1)では、相性が悪い場合でも、加算があるので、ケア回数に応じて、現在評価点は加算される。このとき、小数点以下の数値があることで、ネガティブな評価(1または2ポイント)があったことが理解できる。ただし、整数であることだけで、全てがポジティプな評価(5ポイント)であるとは判断できない。このように評価ポイントを1、3、5の配分にしたのは、(指数関数的に)傾斜を大きくする意図であり、最大値1を5ポイントとし、式(1)の分母を同じ5にしたのは、問題がなければ(ポジティブ評価)であれば1ポイントが加算されるようにするためである。
(情報管理者端末30に表示する操作画面)
図11は、表示部33に表示される操作画面の例である。同図の操作画面331は、図7のステップS105で表示される画面である。
操作画面331には、領域a1〜a4、ボタンb1〜b4が含まれる。領域a1には新たなイベントの発生が判定されるに応じてステップS104で、管理サーバー20から送信されたイベント情報(図9参照)を表示する。
また、領域a3はケア対象者に関するケアに関する指示を受け付ける領域である、具体的には情報管理者90は、領域a1に表示したイベントに関して、ケアスタッフ80による対応可否が必要かの判断を行い、対応が不要と判断した場合には、領域a2で「指示しない」を選択し、続いてOKボタンb1を操作することで選択が確定する。
情報管理者90は、イベントへの対応が必要と判断した場合には、領域a2で「指示する」を選択する。その場合、さらに、領域a2で、どのケアスタッフ80に指示(派遣)するのかをラジオボタンにより選択する。領域a2には、ケアスタッフ80を選択するためのラジオボタンを表示するとともに、ステップs104で管理サーバー20から送信された相性情報を表示している。この相性情報は、図10において破線で囲んだ範囲内のデータであり、このイベントを発生させたケア対象者70(「Dさん」)と、複数のケアスタッフ80との間の相性の評価点(「現在評価点」)である。なお、図11の例では図10に示す評価点をそのまま、領域a2に表示しているが、評価点を所定の閾値に応じて、複数段階にランク分けし、ランクで表示するようにしてもよい。例えば、評価点が10点以上はランクAとし、10点未満をランクBとして表示するようにしてもよく、評価点の数字を、ランクに応じて、色分け等して識別できる態様で表示してもよい。
また、図11では、管理サーバー20から送信された各ケアスタッフ80の状態も合わせて表示している。この状態には、「ログイン(待機中)」、「ログオフ(勤務外または休憩中)」、「対応中(イベントへの対応指示をした直後)」が含まれる。なお、情報管理者端末30では、イベントを発生させたケア対象者70に対する全てのケアスタッフ80の相性情報をケアスタッフ80のID番号順に表示してもよく、相性の評価点が高い順にソートして表示してもよい。また、状態が「ログイン」のケアスタッフ80のみを抽出して表示するようにしてもよい。
情報管理者90は、この相性情報を参照しながら、イベントへの対応を行うケアスタッフ80の選択を行える。例えば、情報管理者90は、104号室のケア対象者Dさんへ派遣する者として、ケアスタッフA〜Cの中から、最も相性の評価点が高いケアスタッフAを選択する。
領域a3のラジオボタンでいずれかのケアスタッフ80の選択をした後、送信ボタンb2を操作することで選択が確定し、ケアスタッフ80に指示が送信される。また選択したケアスタッフ80に対して、連絡事項を送信する場合には、領域a4に文字を入力できる。なお、ボタンb3により、表示するイベントを変更し、過去のイベントを表示させることができる。
また、ボタンb4により以下に示す駆けつけ回数を表示させることができる。このボタンb4が操作された場合には、情報管理者端末30は、管理サーバー20に取得要求を送信する。管理サーバー20は、取得要求に応じて、データベース23に記憶されている、駆けつけ回数を情報管理者端末30に送信する。
図12は、データベース23に記憶されている駆けつけ回数の表である。管理サーバー20は、イベントリストのデータから、駆けつけ回数、すなわち所定期間毎の各ケアスタッフ80の駆けつけ回数を集計する。図12は、1日単位で各ケアスタッフ80の駆けつけ回数を集計したものであり、過去1週間のデータを示している。ここで、駆けつけ回数とは、各ケアスタッフ80がケアを実施した回数であり、図9のイベントリストにより、所定期間の「対応済み」のイベントの数をカウントすることにより算出される。
管理サーバー20は、要求に応じて、駆けつけ回数のデータのうち、所定期間内のケアの実施回数として、破線で囲む本日分の駆けつけ回数のデータを、情報管理者端末30に送信する。
情報管理者端末30は、受信した駆けつけ回数を操作画面331に表示する。図13は、表示部33に表示される操作画面の例である。同図の操作画面332は、図11の操作画面331でボタンb4が操作されることにより表示される画面である。図11と比較して、図13では、領域a3に各ケアスタッフ80の本日の駆けつけ回数を表示している。また、ログオフしているケアスタッフDについては、他のログオンのケアスタッフ80と識別できるように薄文字(グレイアウト)で表示している。例えば、情報管理者90は、ケアスタッフA〜Cの中では、ケアスタッフA、Bの相性の評価点が、高いレベルで僅差であり、どちらかを派遣するのか判断を迷うことになる。この場合、ケアスタッフA、B間で、本日の駆けつけ回数を参照する。両スタッフ間で、ケアスタッフBの方が、有意な差で駆けつけ回数が少ないので、このケアスタッフBを選択する。
このように本実施形態によれば、イベントの種類、および該イベントを発生させたケア対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントを発生させたケア対象者と、このケア対象者と他のケアスタッフとの間の相性情報を、情報管理者90の情報管理者端末に表示し、指示を受け付ける。また、情報管理者端末によって受け付けられた指示をケアスタッフのケアスタッフ端末で受信する。これにより情報管理者90は、発生したイベントの状況を把握することで、対応が必要か否かの判断を行える。また、情報管理者90は、表示された相性情報を参照することで、イベントに対してケアスタッフ80に指示(派遣)する場合に、ケア対象者70と相性が良い、ケアスタッフ80を選択できる。これにより、ケア対象者70とケアスタッフ80との間の相性が悪く、ミスマッチな状態でケアを行うことにより、ケアの質が低下し、ケア対象者70、およびケアスタッフ80ともに低い満足感しか得られないという状況を防げる。
特に、ケア対象者70が、介護を必要とする高齢者の場合、ケア対象者70毎に、身体機能、認知機能が大きく異なる。このような状況であることから、たとえ検出部10で通知されたイベントの種類が同じであっても、ケアが必要か、必要でないかの判断は、ケア対象者70の状況を加味して行う必要がある。このような状況下、検出部10からの限られた情報、すなわちイベントの種類の情報だけで、的確に判断し、対応することは困難であり、実際には必要がないイベントに対しても、ケアスタッフ80の対応が求められていた。
また、介護を行うケアスタッフ80も、スキル、経験(業務経験年数)に差があり、転職も多く、ベテランであっても新しい職場、環境に慣れるまでに時間を要する。さらに、当日の業務についてからの経過時間により、体力、気力(マインド)にも変化が生じる。このような状況下、イベントの発生にともなう、一律な通知(対応依頼)に対しては、ケアスタッフ80自身が、独自の判断で処理していた。このような状況下では、ケアスタッフ80個人のスキル等の状況により、対応にばらつきや、漏れが生じる虞があった。
本実施形態では、このような状況を鑑み、情報管理者端末30に、ケア対象者70の状況が認識できるイベント情報、および相性情報を表示することで、情報管理者90は、適切な判断を行え、ケアの質を維持でき、ケア対応における対応ばらつきや、漏れが生じることを防止できる。
以上に説明した見守りシステム1の構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、以下に説明するように種々改変することができる。また、介護施設内等における一般的な装置が備える構成を排除するものではない。例えば、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。
(変形例1)
図14は、変形例に係る相性の評価点のリストである。同図に示すリストは、管理サーバー20のデータベース23に記憶されている、ケアスタッフ80とケア対象者70との間の相性の評価点とともに、駆けつけ回数を示すリスト(相性情報)である。このようなリストのうち、イベントを発生させたケア対象者70(例えば「Dさん」)に関連する評価点と駆けつけ回数を、情報管理者端末30の表示部33に表示するようにしてもよい。これにより、情報管理者90は、評価点とともに駆けつけ回数を参照することで、より適切に、ケアスタッフ80のケア対象者70への相性を判断できる。例えば、評価点が同じケアスタッフ80を比較する場合に、駆けつけ回数が少ないケアスタッフ80を選択する方がよい。これは、駆けつけ回数が少ない方が、平均の評価ポイントが高いからである。
(変形例2)
上述の実施形態において、相性情報として、ケアスタッフ80による自身のイベントへのケア対象者70へのケアに対する評価のランク付けにより評価結果を入力し、その評価結果により算出した評価点を用いた。しかしながら、相性情報としてはこれに限られず、下記の(1)または(2)のような相性情報を用いてもよい。
(1)ケア対象者70、およびケアスタッフ80の肉体的、身体的特徴
相性情報として、肉体的、身体的特徴を考慮して評価指標を算出するようにしてもよい。例えば、肉体的、身体的特徴としては、身長がある。例えばケアスタッフ80に対するケア対象者70の身長差が+10cm以上である場合、評価指標は低くなる(相性が悪い)。これは、ケアスタッフ80が自身よりも身長が高いケア対象者70のケアを行う場合、ケアスタッフ80の負荷が大きいからである。また、身身長差が−20cm未満である場合にも、評価指標は低くなる。これは、ケアスタッフ80が自身よりも身長がかなり低いケア対象者70のケアを屈んだ体制で行う場合、ケアスタッフ80の負荷が大きいからである。また、肉体的、身体的特徴として、ケア対象者70の体重と、ケアスタッフ80の背筋力(kg)とを用いてもよい。この場合、体重/背筋力が大きい程、評価指標は低くなる。
(2)ケア実績データ
相性情報としてケア実績データを用いてもよい。ここでケア実績データとは、ケアスタッフ80が過去(例えば、所定の期間内)に行ったケア対象者に対するケアの実績を示すデータであり、ケア実績データは、例えば、ケアスタッフ80が過去に行ったケア対象者70に対する1回のケアに費やした平均時間のデータである。この平均時間を算出するイベントは特定の定期的なイベント、例えば飲料、および食事介助、排泄介助、車椅子移乗、歩行介助、体位変換であれば、行ったこれらのイベントの種類(内容)を、ケアスタッフ80がケアスタッフ端末40を通じて入力するようにし、特定のイベントの種類について比較するようにしてもよい。また、ケア実績データに、ケア対象者70に対して定期的に行うケアスタッフ80に対する評価アンケートの結果を示すデータを含んでもよく、情報管理者90等が入力した、ケア対象者70およびケアスタッフ80の間で過去に発生したトラブルの履歴のデータを含んでもよい。
(他の変形例)
データベース23に、ケア対象者70の状況(年齢、身体機能、認知機能の指標)や、ケアスタッフ80のスキル、経験値(業務経験年数、職場経験年数)、当番経過時間(当直業務についてからの時間)、を記憶させ、これを情報管理者端末30に、イベント情報とともに表示するようにしてもよい。これにより情報管理者90は、より適切にイベントに対する対応を判断し、適正にケアスタッフ80に指示できる。
また、上述した実施形態では、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40をそれぞれ一つの装置として説明した。しかし、本実施形態はこれに限定されない。例えば、各構成について、各種の判断処理を実行する情報処理装置と、その他の処理を実行する装置とが、別々に構成されてもよい。この場合、情報処理装置とその他の処理を実行する装置とは、有線または無線を介して接続される。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における処理は、上述のフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検出部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
本出願は、2018年5月9日に出願された日本特許出願(特願2018−090751号)に基づいており、その開示内容は、参照され、全体として組み入れられている。
1 見守りシステム
10 検出部
11 制御部
12 通信部
13 カメラ
14 ケアコール部
20 管理サーバー
21 制御部
22 通信部
23 データベース
30 情報管理者端末
31 制御部
32 通信部
33 表示部
34 入力部
35 音声入出力部
40 ケアスタッフ端末
41 制御部
42 無線通信部
43 表示部
44 入力部
45 音声入出力部
50 ネットワーク
51 アクセスポイント
60 ベッド
70 ケア対象者
80 ケアスタッフ
90 情報管理者

Claims (4)

  1. 複数の観察領域のそれぞれに設けられ、該観察領域における対象者の動きを検出する検出部と、
    前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域のそれぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生の有無を判定する判定部と、
    前記対象者と該対象者への対応を行うスタッフとの間の相性情報を記憶する記憶部を有する管理部と、
    前記管理部から送信された、前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに該イベントを発生させた前記対象者に関する前記相性情報を表示するとともに、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を情報管理者から受け付ける情報管理者端末と、
    前記スタッフに携帯されるスタッフ端末であって、前記情報管理者端末によって受け付けられた前記指示を受信可能なスタッフ端末と、
    を有するシステム。
  2. 前記スタッフは、前記イベントに対する対応を行った場合に、前記スタッフ端末を通じて、前記イベントへの前記対象者への前記対応に対する評価を行い、
    前記記憶部には、前記イベントと、前記評価、前記対象者、および前記スタッフを関連付けた、イベントリストが記憶され、
    前記相性情報は、前記イベントリストの前記評価に基づいて、前記イベントを発生させた前記対象者に対する前記スタッフとの相性を示す指標を算出したものである、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記情報管理者端末に、複数の前記スタッフそれぞれの所定期間内の対応実施回数を、前記イベント情報、および前記相性情報とともに表示する、請求項1または請求項2に記載のシステム。
  4. 複数の観察領域のそれぞれに設けられた検出部、対象者への対応を行うスタッフと前記対象者との間の相性情報を記憶する記憶部を有する管理部、前記スタッフに指示を行う情報管理者が用いる情報管理者端末、および前記スタッフに携帯されるスタッフ端末、を備えるシステムにおける制御方法であって、
    前記検出部によって、前記対象者の動きを検出するステップ(a)と、
    前記検出部の出力に基づいて、前記観察領域それぞれにおける前記対象者に関する所定のイベントの発生を判定するステップ(b)と、
    発生が判定された前記イベントの種類、および該イベントを発生させた前記対象者を特定する識別情報を含むイベント情報、ならびに前記相性情報を、前記情報管理者端末で表示するステップ(c)と、
    前記情報管理者端末により、前記イベントを発生させた前記対象者への対応に関する指示を前記情報管理者から受け付けるステップ(d)と、
    ステップ(d)で受け付けた前記指示を前記スタッフ端末に送信するステップ(e)と、
    を含む制御方法。
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