JP7452493B2 - 車両構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両構造に関し、特に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜を備える車両構造に関する。
たとえば特許文献1では、塗装完成車を輸送する際に塗装表面を一時的に保護するために、塗装表面に剥がし易いコート層を形成しておき、輸送後にコート層を剥がす技術が開示されている。該コート層は、ストリッパブルペイントをローラで塗布する塗布層と、スプレで塗布する塗布層とで構成されている。
特開平6-142604号公報
上述の技術では、コート層が塗布層によって構成されているが、塗膜によって形成される場合、塗膜の密着性および剥がし易さを両立するのは難しくなる。言い換えれば、塗膜としては通常使用する時に剥がれにくく、且つ剥がしたい時に容易に剥がせる性質が求められているので、上述の技術ではそれに対応できないという問題があった。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、本発明として、塗膜の密着性および剥がし易さを両立することができる車両構造を提供する。
前記課題を鑑みて、本発明に係る車両構造は、車両の外装部材と、前記外装部材に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両構造であって、前記塗膜は、前記外装部材の外表面を覆うように形成された意匠部と、前記意匠部に連続するとともに、前記外装部材の少なくとも側端部を覆うように形成された非意匠部とを有し、前記非意匠部の縁部から露出するように、前記外装部材と前記非意匠部との間に、前記塗膜を剥がす起点となるフィルムが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、塗膜は車両の外装部材に易剥離性塗料を塗装することにより形成されるので、塗膜と車両の外装部材との密着性を容易に保つことができる。加えて、塗膜の非意匠部と、外装部材との間に、フィルムを設け、フィルムは非意匠部の縁部から露出しているので、フィルムの露出した部分を、塗膜を剥がす起点とすれば、フィルムから容易に塗膜を剥がすことができる。従って、塗膜として通常使用する時に剥がれにくく、且つ剥がしたい時に剥がし易いことを実現できるので、塗膜の密着性および剥がし易さを両立することができる。なお、ここでいう、外装部材の「外表面」とは、外装面のことであり、外観が視認できる位置に形成された表面のことをいう。
ここで、より好ましい態様としては、前記フィルムのうち、前記非意匠部から少なくとも露出した部分が、前記外装部材に貼着されている。この態様によれば、フィルムのうち、非意匠部から露出した部分が、外装部材に密着しているので、塗膜として通常使用する時には、露出した部分が浮き上がることを抑えることができるため、塗膜が剥離し難い。
さらに、好ましい態様としては、前記フィルムは、透明フィルムであり、前記塗膜が形成された前記外装部材を第1外装部材とし、前記第1外装部材と隣接する外装部材を第2外装部材としたときに、前記フィルムの前記露出した部分を前記第2外装部材に渡すように、前記露出した部分が、前記第2外装部材に貼着されている。
この態様によれば、フィルムを透明フィルムとしたことにより、フィルムの露出した部分が、第2外装部材に渡すように、第2外装部材に貼着されたとしても、フィルムが貼着された部分を目立たなくすることができる。また、第2外装部材を取り外す際に、フィルムが第2外装部材から剥がれるため、第2外装部材から剥がれた部分を起点として、フィルムとともに塗膜を第1外装部材から剥がし易くなる。
なお、塗装の際には、このような透明フィルムは、塗膜を成膜する前に、第1外装部材と第2外装部材との間に渡されるため、第1外装部材と第2外装部材との間に、塗料が入り込み難い。これにより、第1外装部材と第2外装部材との隙間に塗料が入り込み、塗料溜り(樹脂溜り)が形成され難い。この結果、たとえば、第2塗装部材にマスキング材を貼り付けて、塗膜を形成した後、このマスキング材を引き離す際に、マスキング材とともに塗膜が剥がれ難い。
さらに、好ましい態様としては、前記塗膜が形成された前記外装部材を第1外装部材とし、前記第1外装部材と隣接する外装部材を第2外装部材としたときに、前記第2外装部材は、前記フィルムの前記露出した部分を覆っている。
この態様によれば、第2外装部材が、フィルムの露出した部分を覆っているため、塗膜として通常使用する時には、フィルムから塗膜を剥がし難く、フィルム自体も剥がれ難い。さらに、フィルムの露出した部分が、外部の環境に直接晒されることを防止することができるため、フィルムの露出した部分の劣化および剥離を防止することができる。
さらに好ましい態様としては、前記第2外装部材は、弾性変形自在な部材である。この態様によれば、第2外装部材を弾性変形させながら、フィルムの露出した部分を第2外装部材から剥がすことができるため、フィルムを第2外装部材から引き剥がし易い。また、第2外装部材が、フィルムの露出した部分を覆っている場合には、このフィルムの露出した部分を、第2外装部材で押圧し易いため、塗膜として通常使用する時には、フィルムから塗膜を剥がし難い。なお、第2外装部材としては、シール部材またはパッキンを挙げることができる。
本発明によれば、塗膜の密着性および剥がし易さを両立することができる。
第1実施形態に係る車両構造を示す斜視図である。 図1に示すフロントフェンダパネルと、フロントフェンダパネルに形成された塗膜とを示す要部の断面図である。 図1に示す車両構造のフロントフェンダパネルを下方から視た斜視断面図である。 フードパネルとフードパネルに形成された塗膜とを示す概略断面図である。 第2実施形態に係るフロントフェンダパネルとフロントバンパカバーの要部断面である。 図4に示すフロントフェンダパネルの塗装方法を説明するための模式図である。 第1実施形態のさらなる変形例であり、フロントピラーとウエザーストリップとの拡大断面図である。 第2実施形態のさらなる変形例であり、フロントピラーとウエザーストリップとの拡大断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る車両構造の実施形態を説明する。本実施形態でいう車両は、自動車や電車などを含むが、ここでは自動車のうちの乗用車の例を挙げて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態に係る車両構造を示す斜視図である。図1に示すように、車両1は、外装部材6を備えている。ここで、外装部材6は、外板および外装部品からなる。外装部材6を構成する外板とは、車体を構成する部材であって外観上視認できる(言い換えれば、車両の外部から視認できる)外板パネルのことをいう。外板としては、たとえばフードパネル10、ルーフパネル11、トランクリッド12、フロントフェンダパネル13、リヤフェンダパネル14、フロントドアアウター15、リヤドアアウター16、フロントピラー17、センターピラー18、およびリヤピラー19などを含む。外板の材料として、たとえば熱間圧延鋼板または冷間圧延鋼板が採用されている。
一方、車両1の外装部品とは、車体に組み付けられるものであって外観上に視認できる艤装部品をいい、たとえばフロントバンパカバー20、リヤバンパカバー21、ロッカパネルモールディング22、ドアハンドル23、給油口カバー24、サイドミラー25、ルーフモール26、ドアベルトモール27、ウエザーストリップ28、ウインドウモール29、およびシャークフィン(未図示)などを含む。外装部品の材料として、主に樹脂材料が採用されているが、給油口カバー24は鋼板により形成されるのが多い。
上述の外板および外装部品のうちいくつかまたはすべての外装部材6には、剥がせる塗膜30がそれぞれ形成されている。より具体的には、これらの外板および外装部品の外表面側端面、必要に応じて裏面の一部には、易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜30が設けられている。このように車両1の外板および外装部品に易剥離性塗料を塗装することにより塗膜30を形成することで、塗膜30と車両1の外板および外装部品との密着性を容易に保つことができる。
以下、図2~図5を参照して外板および外装部品に形成された塗膜30を説明する。まず、外板に形成された塗膜30について、フロントフェンダパネル13(以下「フェンダパネル13」という」)の例を挙げて説明する。
図2は、図1に示すフェンダパネル13と、フェンダパネル13に形成された塗膜30とを示す概略断面図である。図2において、右側はフェンダパネル13の表側(外側ともいう)、下側はフェンダパネル13の裏側(内側ともいう)である。
図2に示すように、フェンダパネル13は、車両1の外装部材6(外板)であり、鋼板101と、鋼板101全体を覆うように形成された電着層102と、フェンダパネル13の表側において電着層102の上に順に形成された中塗り層103、ベース層104、およびクリア層105とを有する。
フェンダパネル13の外表面および側端面には、塗膜30が形成されている。塗膜30は、樹脂製の塗膜である。塗膜30は、上述のように易剥離性塗料を塗装することにより形成されるため、電着層102と中塗り層103とベース層104とクリア層105とからなる通常の塗膜と比べて剥がせるという性質を有する。
図3に示すように、フェンダパネル13は、車両1の外部に向いた外表面13aを有する本体部13Aと、本体部13Aに連続して形成された側端部13Bとを有する。ここで、側端部13Bは、本体部13Aから車両1の内側に折れ曲がった部分である。側端部13Bは、図1に示すフロントバンパカバー20(以下「バンパカバー20」という」)の側端部と隙間を空けて対向しており、この部分は、車両1の外部から、視認できない部分である。
塗膜30は、フェンダパネル13の本体部13Aの外表面13aを覆うように形成された意匠部31と、意匠部31に連続するとともに、フェンダパネル13の側端部13Bの表面(側面)13bを覆うように形成された非意匠部32と、を有する。本実施形態では、側端部13Bの表面13bの一部を覆っているが、たとえば、側端部13Bの表面13bの全体を覆っていてもよく、側端部13Bの裏面13cまで覆っていてもよい。
すなわち、フェンダパネル13が車両1に取り付けられた状態では、意匠部31は外観上視認できる塗膜30の部分であり、非意匠部32は外観上視認できない塗膜30の部分である。なお、フェンダパネル13の側端部13Bの表面13bは、下方に向いて形成されており、バンパカバー20に対向する周縁の端面である。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、非意匠部32の縁部32aから露出するように、外装部材6であるフェンダパネル13と非意匠部32との間には、塗膜30を剥がす起点となるフィルム40が、設けられている。具体的には、フィルム40は、塗膜30の非意匠部32の縁部32aから露出した露出部分41と、フェンダパネル13と非意匠部32との間に位置し、非意匠部32とともに、フェンダパネル13に積層された積層部分42とを備えている。
本実施形態では、フィルム40は、非意匠部32の縁部32aに沿って連続的に設けられているが、フィルム40は、非意匠部32の縁部32aに沿って断続的に設けられていてもよく、縁部32aに隣接した位置に部分的に設けられてもよい。たとえば、フィルム40の露出部分41または積層部分42のいずれか一方のみが断続的に設けられていてもよい。
本実施形態では、フィルム40を剥がす際に、非意匠部32の縁部32aが、フェンダパネル13から、浮き上がるのであれば、フィルム40は、フェンダパネル13の表面13bに非貼着状態であってもよい。しかしながら、本実施形態では、フィルム40は、表面13bに貼着されていてもよく、たとえば、少なくとも露出部分41が、フェンダパネル13に貼着されていてもよい。
フィルム40のうち、露出部分41が、フェンダパネル13に貼着されているので、塗膜30として通常使用する時には、露出部分41が浮き上がることを抑えることができる。このため、外的環境の変化等により、塗膜30が剥離し難い状態を維持することができる。フィルム40は、樹脂製のフィルムであり、外装部材6であるフェンダパネル13に貼着される表面には、粘着性(貼着性)を高める公知の表面処理が行われていてもよく、粘着剤が塗布されていてもよい。
なお、ここで、フィルム40を剥がす際に、非意匠部32の縁部32aが、フェンダパネル13から、浮き上がるのであれば、フィルム40のうち、塗膜30の非意匠部32と積層された積層部分42が、非意匠部32に対して非貼着状態であってもよい。
しかしながら、本実施形態では、フィルム40の積層部分42と、塗膜30の非意匠部32との密着力は、塗膜30とフェンダパネル13との密着力よりも大きいことが好ましい。これにより、フィルム40とともに、フェンダパネル13から塗膜30を簡単に剥がすことができる。たとえば、フィルム40の表面粗さをフェンダパネル13の表面粗さより大きくすることにより、このような密着力の関係を満たしてもよく、フィルム40の材質と、塗膜30の材質とを適宜選定することにより、このような密着力の関係を満たしてもよい。
ここで、塗膜30を形成する際には、まず、フィルム40をフェンダパネル13の側端部13Bの表面(側面)13bに貼着する。次に、易剥離性塗料をフェンダパネル13に塗装することにより、塗膜30を成膜する。易剥離性塗料としては、フェンダパネル13に対して、剥離し易い塗料であれば、その材料は特に限定されるものではない。たとえば、易剥離性塗料としては、主材とするウレタン系樹脂、または、アクリル系樹脂に、キシレン、エチルベンゼン、酸化防止剤、メチルエチルケトン、シリカ反応物、酸化チタン(ナノ粒子)および有機溶剤等を添加した塗料が挙げられる。塗膜30は、この塗料を、スプレ塗布または刷毛塗り等で、塗布後、乾燥することにより得ることができる。
なお、塗膜30の外側には、クリア層がさらに形成されても良い。このようにクリア層を形成することで、塗膜30の耐候性および耐薬品性を高めることができるとともに、艶感および高級感を一層引き立てることができる。
フェンダパネル13などの外板は、必ずしも鋼板101、電着層102、中塗り層103、ベース層104、およびクリア層105を有するものでなくてもよく、鋼板101および電着層102のみで構成されてもよい。この場合、塗膜30は直接電着層102上に形成される。また、この場合においても、塗膜30の外側に、クリア層がさらに形成されてもよい。
外板に設けた塗膜30について、上述のようにフェンダパネル13の例を挙げて説明したが、フードパネル10、ルーフパネル11、トランクリッド12、リヤフェンダパネル14、フロントドアアウター15、リヤドアアウター16、フロントピラー17、センターピラー18、およびリヤピラー19等の外板についても、同様に適用されるので、重複説明を省略する。また、外装部材6のうち、外装部品として例示した、フロントバンパカバー20、リヤバンパカバー21、ロッカパネルモールディング22、ドアハンドル23、給油口カバー24、サイドミラー25などの外装部品についても同様に適用される。
たとえば、上に示す実施形態では、外板の側端部にフィルムを設けたが、図4に示す変形例のごとく、フィルム40を設けてもよい。なお、図4では、フードパネル10の各層の構成は、図2に示すフェンダパネル13と同じであり、同じ符号を付している。なお、本実施形態では、フードパネル10は、裏面まで電着層102が形成されている。
この変形例では、塗膜30は、意匠部31と非意匠部32とを有している。意匠部31は、フードパネル10の外表面10aを覆うように形成され、非意匠部32は、意匠部31に連続するとともに、フードパネル10の側端部10Bの表面10bを覆い、さらに、その裏面10cまで覆うように形成された非意匠部32とを有している。フィルム40は、塗膜30を剥がす起点となり、フィルム40は、非意匠部32の縁部32aから露出するように、フードパネル10と非意匠部32との間に設けられている。この変形例では、フィルム40の露出部分41が、フードパネル10の裏面10cに設けられている。本実施形態では、非意匠部32は、フードパネル10の裏面10cまで設けられてもよい。
以上、図1~4に示す実施形態および変形例によれば、塗膜30は、車両1のフェンダパネル13などの外装部材6に易剥離性塗料を塗装することにより形成されるので、塗膜30と車両1の外装部材6との密着性を容易に保つことができる。
加えて、塗膜30の非意匠部32と、外装部材6との間に、フィルム40を設け、フィルム40は非意匠部32の縁部32aから露出しているので、フィルム40の露出部分41を、塗膜30を剥がす起点とすれば、フィルム40から容易に塗膜30を剥がすことができる。従って、塗膜30として通常使用する時に剥がれにくく、且つ剥がしたい時に剥がし易いことを実現できるので、塗膜30の密着性および剥がし易さを両立することができる。
〔第2実施形態〕
図5は、第2実施形態に係るフェンダパネル13とバンパカバー20の要部断面である。図6は、図5に示すフェンダパネル13の塗装方法を説明するための模式図である。本実施形態が、第1実施形態と相違する点は、フィルム40の配置状態である。したがって、第1実施形態と相違する点のみ、以下に説明する。
本実施形態では、フィルム40は、透明フィルムである。塗膜30が形成されたフェンダパネル13(外装部材)を第1外装部材6とし、第1外装部材6と隣接するバンパカバー20(外装部材)を第2外装部材7としたときに、フィルム40の露出部分41を第1外装部材6から第2外装部材7に渡すように、露出部分41が第2外装部材7に貼着されている。
具体的には、本実施形態では、フィルム40のうち、積層部分42と、必要に応じて露出部分41の一部とが、第1外装部材6であるフェンダパネル13の側端部13Bの表面13bに貼着されている。さらに、フィルム40の露出部分41は、フェンダパネル13とバンパカバー20との間で折り曲げられており、露出部分41の先端側を含む部分は、第2外装部材7であるバンパカバー20に貼着されている。
この実施形態では、フィルム40を透明フィルムとしたことにより、フィルム40の露出部分41も透明な部分であるので、露出部分41をバンパカバー20に渡すように、露出部分41がバンパカバー20に貼着されたとしても、露出部分を目立たなくすることができる。また、バンパカバー20を取り外す際に、フィルム40がバンパカバー20から剥がれるため、バンパカバー20から剥がれた部分を起点として、フィルム40とともに塗膜30をフェンダパネル13から剥がし易くなる。
なお、塗装の際には、図5の左図に示すように、フィルム40を、塗膜30を成膜する前に、フェンダパネル13とバンパカバー20との間に渡され、バンパカバー20にマスキング材Mが貼り付けられる。この状態で、塗装を行うと、図5の右図に示すように、フェンダパネル13とバンパカバー20との間に、塗料が入り込み難い。これにより、フェンダパネル13とバンパカバー20との隙間に塗料が入り込み、過剰な量の塗料溜り(樹脂溜り)が形成され難い。この結果、たとえば、塗膜30を形成した後、このマスキング材Mを引き離す際に、マスキング材Mとともに塗膜30が、フェンダパネル13から剥がれ難い。
本実施形態では、たとえば、第1外装部材6として、フェンダパネル13を例示し、第2外装部材7として、バンパカバー20を例示した。しかしながら、第1外装部材6がフェンダパネル13であり、第2外装部材7がこれに隣接するロッカパネルモールディング22またはフロントドアアウター15であってもよい。また、第1外装部材6が、ルーフパネル11、トランクリッド12、またはリヤフェンダパネル14などの外板、または、バンパカバー20、リヤバンパカバー21、ロッカパネルモールディング22などの外装部品であっても、第2外装部材7は、これに隣接する外板または外装部品を選定すればよく、第1外装部材6と第2外装部材7の選定は、特に限定されるものではない。
〔変形例〕
図7Aは、第1実施形態のさらなる変形例であり、フロントピラー17とウエザーストリップ28との拡大断面図である。図7Bは、第2実施形態のさらなる変形例であり、フロントピラー17とウエザーストリップ28との拡大断面図である。第2実施形態と相違する点は、第1外装部材6をフロントピラー17とし、第2外装部材7をウエザーストリップ28とした点と、フィルム40の配置状態である。
図7Aに示すように、この変形例では、フィルム40の意匠部31は、フロントピラー17の本体部17Aの外表面17aを覆うように形成されており、非意匠部32は、フロントピラー17の側端部17Bの表面17bを覆うように形成されている。
さらに、本実施形態では、塗膜30が形成されたフロントピラー17を第1外装部材6とし、第1外装部材6と隣接するウエザーストリップ28を第2外装部材7としたときに、ウエザーストリップ28は、フィルム40の露出部分41を覆っている。図7Aに示す変形例では、フィルム40の露出部分41は、フロントピラー17の側端部17Bの表面17bに貼着されている。ただし、図7Bに示す変形例の如く、露出部分41を第2外装部材7であるウエザーストリップ28に渡すように、露出部分41がウエザーストリップ28に貼り付けられていてもよい。
これらの変形例によれば、ウエザーストリップ28が、フィルム40の露出した部分を覆っているため、塗膜30として通常使用する時には、フィルム40から塗膜を剥がし難く、フィルム40自体も剥がれ難い。さらに、フィルム40の露出部分41が、外部の環境に直接晒されることを防止することができるため、フィルム40の露出部分41の劣化および剥離を防止することができる。
さらに、この変形例では、上述したウエザーストリップ28が弾性変形自在な部材であるので、ウエザーストリップ28を弾性変形させながら、フィルム40の露出部分41をウエザーストリップ28から剥がすことができるため、フィルム40をウエザーストリップ28から引き剥がし易い。ウエザーストリップ28で、フィルム40の露出部分41を押圧し易いため、塗膜30として通常使用する時には、フィルム40から塗膜30を剥がし難い。
このようなことから、第2外装部材7に、ドアベルトモール27またはウエザーストリップ28などのパッキン、または、ウインドウモール29などのシール部材のような、ゴムまたは樹脂などからなる弾性変形自在な部材を選択してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:車両、6:外装部材(第1外装部材)、7:第2外装部材、10:フードパネル、11:ルーフパネル、12:トランクリッド、13:フロントフェンダパネル、14:リヤフェンダパネル、15:フロントドアアウター、16:リヤドアアウター、17:フロントピラー、18:センターピラー、19:リヤピラー、20:フロントバンパカバー、21:リヤバンパカバー、22:ロッカパネルモールディング、23:ドアハンドル、24:給油口カバー、25:サイドミラー、30:塗膜、31:意匠部、32:非意匠部、40:フィルム、41:露出部分(露出した部分)、42:積層部分

Claims (3)

  1. 車両の外装部材と、前記外装部材に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両構造であって、
    前記塗膜は、前記外装部材の外表面である外観が視認できる位置に形成された表面を覆うように形成された意匠部と、前記意匠部に連続するとともに、前記外装部材の少なくとも側端部の表面である外観が視認できない表面を覆うように形成された非意匠部とを有し、
    前記非意匠部の縁部から露出するように、前記外装部材と前記非意匠部との間に、前記塗膜を剥がす起点となるフィルムが設けられており、
    前記フィルムは、透明フィルムであり、
    前記塗膜が形成された前記外装部材を第1外装部材とし、前記第1外装部材と隣接する外装部材を第2外装部材としたときに、
    前記フィルムのうち、前記非意匠部から露出した部分を前記第2外装部材に渡すように、前記露出した部分が、前記第2外装部材に貼着されていることを特徴とする車両構造。
  2. 車両の外装部材と、前記外装部材に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両構造であって、
    前記塗膜は、前記外装部材の外表面である外観が視認できる位置に形成された表面を覆うように形成された意匠部と、前記意匠部に連続するとともに、前記外装部材の少なくとも側端部の表面である外観が視認できない表面を覆うように形成された非意匠部とを有し、
    前記非意匠部の縁部から露出するように、前記外装部材と前記非意匠部との間に、前記塗膜を剥がす起点となるフィルムが設けられており、
    前記塗膜が形成された前記外装部材を第1外装部材とし、前記第1外装部材と隣接する外装部材を第2外装部材としたときに、
    前記第2外装部材は、前記フィルムのうち、前記非意匠部から露出した部分を覆っていることを特徴とする車両構造。
  3. 前記第2外装部材は、弾性変形自在な部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両構造。
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