JP2022072282A - 車両構造及び車両の塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗膜を容易に剥がすことができる車両構造及び車両の塗装方法を提供する。【解決手段】車両1の構造は、外板及び外装部品と、外板及び外装部品に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜30とを備えている。外板及び外装部品の少なくとも一方と塗膜30との間の一部には、塗膜30よりも剛性の高い長尺部材40が配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両構造及び車両の塗装方法に関する。
例えば特許文献1では、塗装完成車を輸送する際に塗装表面を一時的に保護するために、塗装表面に剥がし易いコート層を形成しておき、輸送後にコート層を剥がす技術が開示されている。該コート層は、ストリッパブルペイントをローラで塗布する塗布層と、スプレで塗布する塗布層とで構成されている。
特開平6-142604号公報
近年では、車両の表面に易剥離性塗料を塗装して剥がせる塗膜を形成する開発が進められている。しかし、この剥がせる塗膜を剥がす際に、引き剥がす力の応力集中が発生しやすいため、塗膜の一部が破れてしまい、塗膜を剥がし難い問題があった。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、塗膜を容易に剥がすことができる車両構造及び車両の塗装方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両構造は、車両の外板及び外装部品と、前記外板及び前記外装部品に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両構造であって、前記外板及び前記外装部品の少なくとも一方と前記塗膜との間の一部には、前記塗膜よりも剛性の高い長尺部材が配置されていることを特徴としている。
本発明に係る車両構造では、外板及び外装部品の少なくとも一方と塗膜との間の一部に塗膜よりも剛性の高い長尺部材が配置されているので、長尺部材を用いて引き剥がす力をほぼ均等に塗膜に付加することが可能になり、引き剥がす力の応力集中に起因する塗膜の破れを防止することができる。しかも、長尺部材で塗膜を巻きながら剥がすことが可能になる。その結果、塗膜を容易に剥がすことができる。
本発明に係る車両構造において、前記長尺部材は、前記外板及び前記外装部品の少なくとも一方の裏面に配置されていることが好ましい。このようにすれば、長尺部材の配置による車両の意匠性への影響を与えずに塗膜を容易に剥がすことができる。
本発明に係る車両構造において、前記長尺部材は、前記車両の内側から外側に向かって拡幅された断面を有する部材であることが好ましい。このようにすれば、長尺部材のうち幅が比較的に大きい部分が車両の外側に向くので、作業者が長尺部材を持ちやすくなる。また、長尺部材のうち幅が比較的に小さい部分が車両の外板及び外装部品の表面と接するので、長尺部材と車両の外板及び外装部品の表面との接する面積が小さく、塗膜を剥がし易くなる。
本発明に係る車両構造において、前記長尺部材は、前記塗膜を剥がす起点となる起点部の近傍に配置されていることが好ましい。このようにすれば、起点部から長尺部材までの距離が短いので、起点部から長尺部材までの塗膜の破れを抑制することができる。
また、本発明に係る車両の塗装方法は、車両の外板及び外装部品と、前記外板及び前記外装部品に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両の塗装方法であって、前記外板及び前記外装部品の少なくとも一方と形成しようとする前記塗膜との間の一部に、形成しようとする前記塗膜よりも剛性の高い長尺部材を配置した状態で、前記塗料を塗装して前記塗膜を形成することを特徴としている。
本発明に係る車両の塗装方法では、外板及び外装部品の少なくとも一方と形成しようとする塗膜との間の一部に、形成しようとする塗膜よりも剛性の高い長尺部材を配置した状態で、塗料を塗装して塗膜を形成するので、形成された塗膜と車両の外板及び外装部品との間の一部に長尺部材が介在されることになる。そして、塗膜を剥がす際に、長尺部材を用いて引き剥がす力をほぼ均等に塗膜に付加することができるので、引き剥がす力の応力集中に起因する塗膜の破れを防止することができる。しかも、長尺部材で塗膜を巻きながら剥がすことが可能になる。その結果、塗膜を容易に剥がすことができる。
本発明によれば、塗膜を容易に剥がすことができる。
第1実施形態に係る車両構造を示す斜視図である。 フードパネル、フードパネルに形成された塗膜、及び長尺部材を示す概略断面図である。 塗膜の外側にクリア層が形成される例を示す概略断面図である。 塗膜が直接電着層上に形成される例を示す概略断面図である。 電着層上に形成された塗膜の外側に更にクリア層が形成される例を示す概略断面図である。 フロントバンパカバー、フロントバンパカバーに形成された塗膜、及び長尺部材を示す概略断面図である。 第2実施形態において長尺部材がフロントバンパカバーの裏面に配置される例を示す概略図である。 長尺部材の変形例を示す横断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る車両構造及び車両の塗装方法の実施形態を説明する。本実施形態でいう車両は、自動車や電車などを含むが、ここでは自動車のうちの乗用車の例を挙げて説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る車両構造を示す斜視図である。図1に示すように、車両1は、複数の外板及び外装部品を備えている。ここでの外板とは、車体を構成する部材であって外観上視認できる(言い換えれば、車両の外側から視認できる)外板パネルのことをいい、例えばフードパネル10、ルーフパネル11、トランクリッド12、フロントフェンダパネル13、リヤフェンダパネル14、フロントドアアウター15、リヤドアアウター16、フロントピラー17、センターピラー18、リヤピラー19などを含む。外板の材料として、例えば熱間圧延鋼板又は冷間圧延鋼板が採用されている。
一方、車両1の外装部品とは、車体に組み付けられるものであって外観上に視認できる艤装部品をいい、例えばフロントバンパカバー20、リヤバンパカバー21、ロッカパネルモールディング22、ドアハンドル23、給油口カバー24、サイドミラー25、シャークフィン(未図示)、ルーフモール(未図示)などを含む。外装部品の材料として、主に樹脂材料が採用されているが、給油口カバー24は鋼板により形成されるのが多い。
上述の外板及び外装部品には、剥がせる塗膜30がそれぞれ形成されている。より具体的には、これらの外板及び外装部品の外表面及び側端面、更に裏面の一部には、易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜30が設けられている。
以下、図2~図4を参照して外板及び外装部品に形成された塗膜30、外板及び外装部品と塗膜30との間の一部に配置された長尺部材40を説明する。まず、外板について、フードパネル10の例を挙げて説明する。
図2はフードパネル、フードパネルに形成された塗膜、及び長尺部材を示す概略断面図である。図2において、紙面に対し上側はフードパネル10の表側(すなわち、車両の外側)、下側はフードパネル10の裏側(すなわち、車両の内側)、左側はフードパネル10の左側(すなわち、車両の左側)、右側はフードパネル10の右側(すなわち、車両の右側)である。図2に示すように、フードパネル10は、フードの形で金属加工された鋼板101と、鋼板101全体を覆うように形成された電着層102と、フードパネル10の表側において電着層102の上に順に形成された中塗り層103、ベース層104及びクリア層105とを有する。
そして、フードパネル10の外表面及び側端面の全体並びに裏面の一部には、塗膜30が形成されている。塗膜30は、上述のように易剥離性塗料を塗装することにより形成されるため、電着層102と中塗り層103とベース層104とクリア層105とからなる通常の塗膜と比べて剥がせるという性質を持っている。
塗膜30は、フードパネル10の外表面に形成された意匠部301と、意匠部301と連結されるとともに、フードパネル10の側端面全体及び裏面の一部に形成された非意匠部302とを有する。すなわち、フードパネル10が車両1に取り付けられた状態では、意匠部301は外観上視認できる塗膜30の部分であり、非意匠部302は外観上視認できない塗膜30の部分である。なお、フードパネル10の側端面は、車両1の前後方向及び左右方向に延びる周縁端面を指す。
塗膜30は、例えば噴霧法で易剥離性塗料をフードパネル10に塗装することにより形成されている。易剥離性塗料としては、例えばキシレン、エチルベンゼン、酸化防止剤、メチルエチルケトン、シリカ反応物、酸化チタン(ナノ粒子)及び有機溶剤等からなる塗料が挙げられる。
また、フードパネル10と塗膜30との間の一部には、塗膜30よりも剛性の高い長尺部材40が配置されている。具体的には、図2に示すように、フードパネル10の外表面と塗膜30の意匠部301との間の一部には、扁平の長尺部材40が介在されている。この長尺部材40は、横断面が矩形状を呈し、車両1の前後方向に沿ってフードパネル10の一端から他端まで延びている(図1参照)。長尺部材40は、塗膜よりも剛性が高い樹脂材料又は金属材料によって形成され、フードパネル10の形状に倣うように樹脂成型又は金属加工されている。なお、ここでいう横断面は、長尺部材40の長手方向に対し垂直な断面のことである。
図1に示すように、長尺部材40は、左右一対であって、フードパネル10の中心に対して左右対称となるようにフードパネル10の左右両端付近にそれぞれ配置されている。これは、長尺部材40の配置に起因して塗膜30に凹凸が生じた場合、生じた凹凸を左右対称にすることで、該凹凸をあたかもフードパネル10の意匠性を高めるために意図的に作り出すように見せることができる。その結果、長尺部材40の配置によるフードパネル10の美観への影響を抑制することができる。
また、塗膜30の外側には、クリア層31が更に形成されても良い(図3A参照)。このようにクリア層31を形成することで、塗膜30の耐候性及び耐薬品性を高めることができるとともに、艶感及び高級感を一層引き立てることができる。
なお、フードパネル10は、必ずしも鋼板101、電着層102、中塗り層103、ベース層104及びクリア層105を有するものでなければならず、例えば図3Bに示すように、鋼板101及び電着層102のみを有しても良い。この場合、塗膜30は直接電着層102上に形成される。また、この場合においても、塗膜30の外側にはクリア層31が更に形成されても良い(図3C参照)。
外板に設けられた塗膜30、及び外板と塗膜30との間の一部に配置された長尺部材40について、上述のようにフードパネル10の例を挙げて説明したが、ルーフパネル11、トランクリッド12、フロントフェンダパネル13、リヤフェンダパネル14、フロントドアアウター15、リヤドアアウター16、フロントピラー17、センターピラー18、及びリヤピラー19等の外板についても、同様に適用されるので、重複説明を省略する。
次に、外装部品に形成された塗膜30、及び外装部品と塗膜30との間の一部に配置された長尺部材40について、フロントバンパカバー20の例を挙げて説明する。
図4はフロントバンパカバー、フロントバンパカバーに形成された塗膜、及び長尺部材を示す概略断面図である。図4において、紙面に対し上側はフロントバンパカバー20の表側(すなわち、車両の外側)、下側はフロントバンパカバー20の裏側(すなわち、車両の内側)、左側はフロントバンパカバー20の左側(すなわち、車両の左側)、右側はフロントバンパカバー20の右側(すなわち、車両の右側)である。フロントバンパカバー20は、バンパーの形で一体成型された樹脂部材201と、樹脂部材201の上に順に形成されたプライマー層202、ベース層203及びクリア層204とを有する。そして、フロントバンパカバー20の外表面及び側端面の全体並びに裏面の一部には、塗膜30が形成されている。なお、塗膜30の外側には、上述したクリア層31が更に形成されても良い。
フロントバンパカバー20の外表面と塗膜30との間の一部には、長尺部材40が配置されている。長尺部材40は、横断面が矩形状を呈し、フロントバンパカバー20の中心に対して左右対称になるように、フロントバンパカバー20の左右両端部に配置されている。また、図示しないが、長尺部材40は、フロントバンパカバー20の形状に倣うように樹脂成型又は金属加工されており、フロントバンパカバー20の長手方向に対して垂直方向(すなわち、車両の上下方向)に沿って一端から他端まで延びている。
そして、フロントバンパカバー20以外のリヤバンパカバー21、ロッカパネルモールディング22、ドアハンドル23などの樹脂製の外装部品についても、フロントバンパカバー20と同様に塗膜30が形成され、長尺部材40が配置されるので、重複説明を省略する。なお、給油口カバー24が鋼板によって形成された場合、上述のフードパネル10と同様な構造が適用される。
本実施形態に係る車両1の構造では、外板と塗膜30との間の一部、及び、外装部品と塗膜30との間の一部に塗膜30よりも剛性の高い長尺部材40がそれぞれ配置されるので、該長尺部材40を用いて引き剥がす力をほぼ均等に塗膜30に付加することが可能になり、引き剥がす力の応力集中に起因する塗膜30の破れを防止することができる。しかも、長尺部材40で塗膜30を巻きながら剥がすことが可能になる。その結果、塗膜30を容易に剥がすことができる。
なお、本実施形態において、必ずしも外板と塗膜30との間の一部、及び、外装部品と塗膜30との間の一部にそれぞれ長尺部材40を配置する必要がなく、例えば外板と塗膜30との間のみ、あるいは外装部品と塗膜30との間のみに長尺部材40を配置しても良い。更に、全ての外板又は全ての外装部品に長尺部材40を配置する必要がなく、外板及び外装部品の大きさや形状等に基づいて長尺部材40を配置するか否かを判断すれば良い。
本実施形態に係る車両1を塗装する際に、外板及び外装部品の少なくとも一方と形成しようとする塗膜30との間の一部に、形成しようとする塗膜30よりも剛性の高い長尺部材40を配置した状態で、外板及び外装部品に易剥離性塗料を塗装して塗膜30を形成する。例えばフードパネル10の場合、該フードパネル10の左右両端部の所定位置に長尺部材40の長手方向が車両1の前後方向と一致するように長尺部材40を配置する。そのとき、長尺部材40の位置ずれを防止するために、例えば接着剤等で長尺部材40を軽く固定しても良い。次に、長尺部材40を配置した状態で、フードパネル10に噴霧法で易剥離性塗料を塗装して塗膜30を形成する。塗膜30を形成し乾燥した後に、塗膜30の上にクリア層31を更に形成しても良い。
本実施形態に係る車両1の塗装方法では、外板及び外装部品の少なくとも一方と形成しようとする塗膜30との間の一部に、形成しようとする塗膜30よりも剛性の高い長尺部材40を配置した状態で、易剥離性塗料を塗装して塗膜30を形成するので、形成された塗膜30と外板及び外装部品との間の一部に長尺部材40が介在されることになる。従って、塗膜30を剥がす際に、長尺部材40を用いて引き剥がす力をほぼ均等に塗膜30に付加することができるので、引き剥がす力の応力集中に起因する塗膜30の破れを防止することができる。しかも、長尺部材40で塗膜30を巻きながら剥がすことが可能になる。その結果、塗膜30を容易に剥がすことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る車両1の構造は、長尺部材40が外板及び外装部品の裏面に配置される点において上述した第1実施形態と異なっており、その他の構造は第1実施形態と同様である。以下では、長尺部材40が外板及び外装部品の裏面に配置されることについて、フロントバンパカバー20の例を挙げて説明する。
図5は第2実施形態において長尺部材がフロントバンパカバーの裏面に配置される例を示す概略図である。図5において、フロントバンパカバー20の裏面の左側部分のみを示しており、また、分かり易くするために塗膜30をドット模様で示す。図5に示すように、フロントバンパカバー20の裏面には、塗膜30の非意匠部302が形成されている。そして、フロントバンパカバー20の裏面と塗膜30の非意匠部302との間の一部には、長尺部材40が介在されている。
具体的には、フロントバンパカバー20の左右両端部において、フロントバンパカバー20の裏面と非意匠部302との間の一部には、長尺部材40がそれぞれ配置されている。長尺部材40は、フロントバンパカバー20の長さ方向に対して垂直方向(すなわち、車両の上下方向)に沿って一端から他端まで延びている。
また、塗膜30の非意匠部302の縁部には、塗膜30を剥がす起点となる起点部50が複数設けられている。これらの起点部50は、非意匠部302をカッター等で矩形状に切り取ることにより形成された切り込み部であり、非意匠部302の縁部に沿ってほぼ等間隔で配置されている。なお、起点部50の形状は矩形状のほか、波状や鋸状などであっても良い。そして、長尺部材40は、これらの起点部50の近傍に配置されている。
本実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様な効果を得られるほか、長尺部材40はフロントバンパカバー20の裏面に配置されるので、車両1の意匠性に影響を与えずに塗膜30を容易に剥がすことができる。更に、長尺部材40が塗膜30を剥がす起点部50の近傍に配置されるので、起点部50から長尺部材40までの距離が短くなり、起点部50から長尺部材40までの塗膜30の破れを抑制することができる。
なお、長尺部材40は、矩形状の横断面を有するものに限定されず、様々な変形例として考えられる。例えば、長尺部材40は車両1の内側から外側に向かって拡幅された断面を有するものであっても良い。具体的には、長尺部材40は、横断面が二等辺三角形(図6の上段参照)であっても良く、あるいは横断面が等脚台形(図6の下段参照)であっても良い。このようにすれば、長尺部材40のうち幅が比較的に大きい部分が車両1の外側に向くので、作業者が長尺部材40を剥がす際に長尺部材40を持ちやすくなる。しかも、長尺部材40のうち幅が比較的に小さい部分が車両1の外板及び外装部品の表面と接するので、長尺部材40と外板及び外装部品の表面との接する面積が小さく、塗膜30を剥がし易くなる。
なお、長尺部材40が車両1の内側から外側に向かって拡幅された断面を有するものであれば良いため、上記二等辺三角形以外の三角形、又は等脚台形以外の台形、若しくは多角形であっても良い。更に、長尺部材40は、横断面が円形であっても良い。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、上述の実施形態において、長尺部材40は左右対称である左右一対配置される例を説明したが、外板又は外装部品毎に1つのみ、あるいは3つ以上配置されても良い。特に長尺部材40を外板及び外装部品の裏面に配置した場合、車両1の意匠性に影響を与えないので、非対称になるように複数配置しても良い。
1 車両
10 フードパネル
11 ルーフパネル
12 トランクリッド
13 フロントフェンダパネル
14 リヤフェンダパネル
15 フロントドアアウター
16 リヤドアアウター
17 フロントピラー
18 センターピラー
19 リヤピラー
20 フロントバンパカバー
21 リヤバンパカバー
22 ロッカパネルモールディング
23 ドアハンドル
24 給油口カバー
25 サイドミラー
30 塗膜
40 長尺部材
50 起点部
301 意匠部
302 非意匠部

Claims (5)

  1. 車両の外板及び外装部品と、前記外板及び前記外装部品に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両構造であって、
    前記外板及び前記外装部品の少なくとも一方と前記塗膜との間の一部には、前記塗膜よりも剛性の高い長尺部材が配置されていることを特徴とする車両構造。
  2. 前記長尺部材は、前記外板及び前記外装部品の少なくとも一方の裏面に配置されている請求項1に記載の車両構造。
  3. 前記長尺部材は、前記車両の内側から外側に向かって拡幅された断面を有する部材である請求項1又は2に記載の車両構造。
  4. 前記長尺部材は、前記塗膜を剥がす起点となる起点部の近傍に配置されている請求項1~3のいずれか一項に記載の車両構造。
  5. 車両の外板及び外装部品と、前記外板及び前記外装部品に易剥離性塗料を塗装することにより形成された剥がせる塗膜と、を備える車両の塗装方法であって、
    前記外板及び前記外装部品の少なくとも一方と形成しようとする前記塗膜との間の一部に、形成しようとする前記塗膜よりも剛性の高い長尺部材を配置した状態で、前記塗料を塗装して前記塗膜を形成することを特徴とする車両の塗装方法。
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