JP3251960B2 - 異色塗装方法 - Google Patents

異色塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車用ドア等のよう
に,外装部材が装着される被塗装物の外面を,外装部材
で覆われる中間領域と,この中間領域の上下一側に位置
する第1領域と,同中間領域の上下他側に位置する第2
領域とに区画し,中間領域に見切線が生じるように,第
1領域から中間領域にかけて第1塗膜を,また第2領域
から中間領域にかけて第1塗膜とは異色の第2塗膜をそ
れぞれ塗装及び焼付工程を経て形成する異色塗装方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かゝる異色塗装方法として,先ず
第1領域から少なくとも中間領域にかけて第1塗膜を形
成し,次いで中間領域から第1領域にかけて粘着剤付の
マスキングテープを貼着し,次いで第2領域から中間領
域にかけて第1塗膜を形成した後,マスキングテープを
剥離することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのような方法
では,第2塗膜の焼付乾燥時に粘着剤付のマスキングテ
ープが強く加熱されるため,その粘着剤が固化してマス
キング面に残留し易くなる欠点がある。この欠点を解消
するために,第2塗膜の乾燥前にマスキングテープを剥
離する方法もあるが,そのようにすると,未乾燥の第2
塗膜に対する触りや塗料の糸引きが生じ易くなるという
弊害がある。
【0004】本発明は,このような欠点及び弊害を解消
した前記異色塗装方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,被塗装物外面の前記中間領域をその両側
の前記第1及び第2領域より窪ませた溝状の凹面とし,
第1領域から少なくとも中間領域にかけて第1塗膜を形
成し,次いで液状ラッピング塗料を,第2領域に食み出
すことなく中間領域から第1領域にかけて塗布すること
によりマスキングフィルムを形成し,次いで第2領域か
ら中間領域にかけて第2塗膜を形成した後,マスキング
フィルムを剥離して,第1及び第2塗膜間の見切線が中
間領域内に現れるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下,図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】先ず,図1ないし図3に示す第1実施例か
ら説明する。
【0008】図1及び図2において,被塗装物としての
自動車用ドア1は,窓2の下方位置を占める窓下部3
と,この窓下部3と共に窓2を画成する窓枠部4とから
なっており,窓下部3には,窓2の下縁に上縁を一致さ
せてドア1外面を横断する外装部材としてのモール5が
装着される。
【0009】而して,ドア1の外面は,モール5により
隠蔽される小幅の中間領域6と,この中間領域6の下方
を占める第1領域7と,中間領域6の上方を占める第2
領域8とに区画されており,特に中間領域6は,その両
側の第1及び第2領域7,8より窪ませた溝状の凹面と
される。而して全領域6,7,8に下塗膜9及び中塗膜
10が順次形成され,その後,中間領域6に見切線1
3がくるように,第1領域7から中間領域6ないし第2
領域8にかけて第1上塗膜11が,また第2領域8から
中間領域6にかけて第1上塗膜11とは異色の第2上塗
膜12がそれぞれ形成される。以上において,第1及び
第2上塗膜11,12は,本発明の第1及び第2塗膜に
対応する。
【0010】このような第1及び第2上塗膜の形成方
法,すなわち異色塗装方法について図3により説明す
る。
【0011】先ず図3(a)に示すように,第1領域7
全体から中間領域6または第2領域8にかけて,中塗膜
10上に第1上塗膜11を塗装及び焼付乾燥工程を経て
形成する。
【0012】次いで,同図(b)に示すように,第1上
塗膜11上に液状ラッピング塗料を,第2領域8に食み
出すことなく中間領域6から第1領域7にかけて塗布す
ることによりマスキングフィルム14を形成する。
【0013】上記液状ラッピング塗料としては,一般に
完成塗膜の一時的な保護のために用いられるアクリル樹
脂エマルジョン塗料,例えば関西ペイント(株)製のラ
ップガードL(商品名)が適当である。
【0014】次に同図(c)に示すように,第2領域8
全体から中間領域6のマスキングフィルム14にかけて
第2上塗膜12を塗装及び焼付乾燥工程を経て形成す
る。尚,第2上塗膜12の形成のための塗装時,前記マ
スキングフィルム14は未乾燥,乾燥のいずれの状態に
あってもよい。何故ならば,第2の上塗膜12の焼付乾
燥工程でマスキングフィルム14も必然的に乾燥を受け
るからである。
【0015】第2上塗膜12の形成後,同図(d)に示
すように,マスキングフィルム14を剥離すると,第1
及び第2上塗膜11,12間の見切線13が中間領域6
に現われる。
【0016】このような異色塗装の完了後,同図(e)
に示すように,中間領域6を覆うようにモール5をドア
1に装着して前記見切線13を隠蔽する。
【0017】このようにモール5に隠蔽される見切線1
3は,図示のようにギザギザ状であっても差支えがない
から,羽毛やローラを用いた液状ラッピング塗料の塗布
によるマスキングフィルム14の形成が可能となる。し
かも,マスキングフィルム14の形成には粘着剤を使用
しないので,第2上塗膜12の焼付乾燥時に該塗膜12
上に異物が固化して残留することもない。
【0018】次に図4及び図5により本発明の第2実施
例について説明する。
【0019】図4及び図5に示すように,この実施例で
は,ドア1外面において,中間領域6の上方が第1領域
7,下方が第2領域8とされる。
【0020】先ず図4及び図5(a)に示すように,先
の実施例と同様,ドア1外面の全領域6,7,8に下塗
膜9及び中塗膜10を形成した後,第1領域7全体から
中間領域6の中間部にかけて中塗膜10上に第1上塗膜
11を塗装及び焼付工程を経て形成する。
【0021】次いで図5(b)に示すように,第1上塗
膜11に液状ラッピング塗料を,第2領域8に食み出す
ことなく第1領域7の中間部から中間領域6の中間部に
かけて塗布することによりマスキングフィルム14を形
成する。
【0022】次に同図(c)に示すように,第2領域8
全体から中間領域6または第1領域7にかけて,中塗膜
10及びマスキングフィルム14上に第2上塗膜12を
塗装及び焼付乾燥工程を経て形成する。
【0023】次に同図(d)に示すように,マスキング
フィルム14を剥離すると,第1及び第2上塗膜11,
12間の見切線13が中間領域6に現われる。
【0024】その後,同図(e)に示すように,中間領
域6を覆うモール5をドア1に装着して,前記見切線1
3を隠蔽する。
【0025】上記各実施例では,下塗膜9及び中塗膜1
0の形成後に異色塗装を行ったが,本発明は上記塗膜
9,10の有無を問うものではない。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明方法によれば,塗装
不要個所を覆うマスキングフィルムを,液状ラッピング
塗料の塗布,乾燥により形成するので,その形成に粘着
剤は不要であり,したがって第2塗膜の焼付乾燥時に該
塗膜上に異物の固着が発生しないから,マスキングフィ
ルムを奇麗に剥離することができる。またマスキングフ
ィルムの剥離により形成される第1,第2塗膜間の見切
線は,被塗装物に装着される外装部材により隠蔽される
ので,外観を考慮する必要がなく,従って該見切線が
ザギザ状であっても何等差支えがないから,前記液状ラ
ッピング塗料の塗布は羽毛やローラ等を用いてこれを容
易に行うことができ,その上,見切線を綺麗にくっきり
と出すためにテープを特別に併用したり或いは被塗装物
外面に剥離用小突条を特別に形成したりする必要がな
く,全体として作業が頗る簡便であると共にコスト節減
が図られる。
【0027】また特に被塗装物外面の前記中間領域をそ
上下両側の第1及び第2領域より窪ませた溝状の凹面
とし,第1領域から少なくとも中間領域にかけて第1塗
膜を形成した後,液状ラッピング塗料を,第2領域に食
み出すことなく中間領域から第1領域にかけて塗布する
ようにしたので,その塗布に当たって,第1及び第2領
域より窪んだ溝状凹面である上記中間領域より下側に塗
料液が流下することや,その中間領域の側まで誤って
塗布してしまうことを効果的に回避することができ,従
ってその中間領域の凹面形態を利用して液状ラッピング
塗料の塗布を容易且つ的確に行なうことができるばかり
か,第1及び第2塗膜間の見切線が中間領域外に食み出
すのを効果的に回避することができ,この見切線を,該
中間領域に対応した外装部材により確実に隠すことが出
来る。
【0028】その上,第1及び第2塗膜の形成に伴い,
中間領域にも十分な厚さの塗膜が確実に形成されるか
ら,該中間領域が非塗装面となったり或いは該中間領域
を特別に後塗装する必要はなくなる。さらに前記見切線
を中間領域の幅内に確実に収めることができるから,そ
の見切線を確実に隠すために外装部材を該中間領域より
も特別に広幅に形成する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を実施した自動車用ドアの
側面図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】本発明の第1実施例の工程説明図
【図4】本発明の第2実施例を実施した自動車用ドアの
縦断面図(図5の4−4線断面図
【図5】本発明の第2実施例の工程説明図
【符号の説明】
1 被塗装物としての自動車ドア 5 外装部材としてのモール 6 中間領域 7 第1領域 8 第2領域 11 第1塗膜としての第1上塗膜 12 第2塗膜としての第2上塗膜 13 見切線 14 マスキングフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−4272(JP,A) 特開 昭59−123552(JP,A) 特開 昭59−174631(JP,A) 特公 昭62−13068(JP,B2) 特公 昭62−41796(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装部材(5)が装着される被塗装物
    (1)の外面を,外装部材(5)で覆われる中間領域
    (6)と,この中間領域(6)の上下一側に位置する第
    1領域(7)と,同中間領域(6)の上下他側に位置す
    る第2領域(8)とに区画し,中間領域(6)に見切線
    (13)が生じるように,第1領域(7)から中間領域
    (6)にかけて第1塗膜(11)を,また第2領域
    (8)から中間領域(6)にかけて第1塗膜(11)と
    は異色の第2塗膜(12)をそれぞれ塗装及び焼付工程
    を経て形成する異色塗装方法において, 被塗装物(1)外面の前記中間領域(6)をその両側の
    前記第1及び第2領域(7,8)より窪ませた溝状の
    面とし,第1領域(7)から少なくとも中間領域(6)
    にかけて第1塗膜(11)を形成し,次いで液状ラッピ
    ング塗料を,第2領域(8)に食み出すことなく中間領
    域(6)から第1領域(7)にかけて塗布することによ
    りマスキングフィルム(14)を形成し,次いで第2領
    域(8)から中間領域(6)にかけて第2塗膜(12)
    を形成した後,マスキングフィルム(14)を剥離し
    て,第1及び第2塗膜(11,12)間の見切線(1
    3)が中間領域(6)内に現れるようにしたことを特徴
    とする,異色塗装方法。
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