JP2548645B2 - 多数トーンの塗装方法 - Google Patents

多数トーンの塗装方法

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JP2548645B2 JP3270096A JP27009691A JP2548645B2 JP 2548645 B2 JP2548645 B2 JP 2548645B2 JP 3270096 A JP3270096 A JP 3270096A JP 27009691 A JP27009691 A JP 27009691A JP 2548645 B2 JP2548645 B2 JP 2548645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動者や自動二輪車
(オートバイ)等のボディあるいは燃料タンクなどに好
適な塗装方法であり、帯状の部分を含む多数トーンの塗
装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の燃料タンクやシートカバー
等について、最近では、3トーン(三色)もしくはそれ
以上のトーンの塗装が増えてきている。色数が多いほど
美感が増し、自動二輪車全体のイメージの向上にもつな
がるからである。
【0003】燃料タンク等には、いわゆる水玉模様など
よりも、帯状の部分を含むいわゆるストライプの3トー
ン塗装が多いが、そういった塗装は、従来、図2の工程
により行われるのが一般的である。すなわち、図の右下
に示すような3トーンの塗装をタンクに施すのに、ま
ず、板金製のタンク1に対し前処理を行ったのち、中ほ
どの帯状部分(Aトーンの部分a)の色を全体的に塗っ
て焼付けをする。必要なら自動二輪車の名称などを記し
たマーク(シール)2を貼り、Bトーン部分b以外の表
面をマスキング5で覆ってその部分bにBトーンを塗装
したのち、マスキング5を取り外して焼付けを行う。同
様にマスキング6を付けてCトーンの部分cを塗装し、
そのマスキング6を外して焼付けをする。最後に仕上げ
として、クリヤー塗装を行ったうえ焼付けする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の塗
装方法は、全工程にかなりの時間を要するため、コスト
的に不利な面が多かった。工程上、とくに時間がかかる
のはつぎの点だと考えられる。
【0005】イ) 一回あたり40分程度かかる焼付けの
工程が、仕上げ(クリヤー塗装)の前までに三回あるこ
と。
【0006】ロ) 部分bや部分cの塗装に先だって付け
るマスキング5・6は、Aトーンの部分aとの境界線を
決定づけるものでもあるため、布や紙製の袋などをかぶ
せるだけでなく、マスキングテープ類をその境界線に注
意ぶかく正確に貼る必要がある。したがって、このマス
キング5・6のためにそれぞれ15分程度かかってしま
う。また、そのための作業者の負担も軽くはない。
【0007】本発明は、上記の点から、多数トーンの塗
装工程を短縮し簡単にしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の塗装方法は、帯
状のAトーン部分を中ほどにして、その両側にBトーン
部分とCトーン部分とを有する多数トーンの被塗装物を
得る塗装方法で、 被塗装物にAトーン部分の塗装を全面的に施して 焼付けを行ったのち、 所定のAトーン部分にマスキングテープ(もしくは
シール類)を貼って Bトーン部分を塗装し、 上記マスキングテープ上に縁部(開口の周囲)が接
触するよう定形のマスキングカバーをBトーン部分にか
ぶせて Cトーン部分を塗装し、 上記のマスキングカバーとマスキングテープを外し
て 焼付けをし 仕上げする− ものである。
【0009】
【作用】本発明の塗装方法では、上記・で全面的に
塗装・焼付けが終わったのち、所定のAトーン部分に対
して上記のようにマスキングテープを貼る。こうすれ
ば、上記でBトーン部分を塗装する際、さらに他のマ
スキング(袋などによるカバーリング)を追加する必要
がない。マスキングテープが貼ってあるのでAトーン部
分にBトーンの色がつくことがないうえ、Cトーン部分
にBトーンの色がついても後のによって問題なくなる
からである。
【0010】上記のようにマスキングテープを貼ること
によるさらに大きな作用は、に記したCトーン部分の
塗装に際し、のようにマスキングカバーをBトーン部
分にかぶせるだけで十分なマスキングができあがること
である。Aトーン部分にはその幅に合わせてマスキング
テープが密着させてあり、その上に縁部を接触させてB
トーン部分上にマスキングカバーを装着するので、両者
によってAトーン部分およびBトーン部分(つまり、塗
装しようとするCトーン部分以外)が覆われるからであ
る。マスキングカバーの縁部は、トーン間の境界線に合
わせる必要はなく、いくらかの幅を有するマスキングテ
ープ上に接触させれば十分なので、このカバーの装着は
短時間に容易に行うことができる。また、カバーの縁部
とマスキングテープとの接触は、全長が必ずしも完全に
密着するに及ばない。塗装中のCトーンの塗料がマスキ
ングテープの幅を超えてBトーン部分に達しなければよ
いので、マスキングテープの幅(つまりAトーン部分の
幅)が広い場合には、両者間にわずかな隙間は許容され
ることになる。
【0011】上記のようにで使用するマスキングカバ
ーは、樹脂や板金などにて形成される定形の(つまり布
や紙などとは異なり、形くずれしにくい)カバーであ
り、被塗装物に対してその縁部のみをAトーン部分のマ
スキングテープに接触させてかぶせられる。このような
装着は、上記したように短時間で容易に行え、塗装ずみ
のBトーン部分にそのカバーや手を触れることもなくな
される。それゆえに、Bトーン部分の焼付けは、その塗
装(上記)の直後ではなく、Cトーン部分の塗装(上
記)までが終了したのち、の工程で施工すれば十分
である。つまり、仕上げ(上記)の前の3トーンの塗
装について、焼付け工程が上記およびの二回です
む。
【0012】なお、上記ので取り外したマスキングカ
バーが、定形品であるため何度も繰り返し使用され得る
ことは言うまでもない。
【0013】
【実施例】本発明の実施例として、自動二輪車用燃料タ
ンク1についての塗装工程図(フローチャート)を図1
に示す。図には、主な工程でのタンク1の外観図も併せ
て示している。
【0014】この例では、鉄板製の燃料タンク1をコン
ベヤ(図示せず)によって搬送しながら、それに対し図
示の工程に沿って塗装を施し、結果として図の右下に示
すストライプ状の3トーン(上から順にBトーン・Aト
ーン・Cトーンの三色)の塗装面を得る。以下、その塗
装に関する工程を、順をおって説明する。
【0015】工程S1: プレス加工と溶接を経て成形
されたタンク1に対し、前処理として、脱脂・表面調整
・洗浄・水切り乾燥などを行う。
【0016】工程S2: Aトーンの部分a(つまり中
ほどの帯状部分)の色(塗料)を、タンク1の外表面全
体に塗る。スプレー等にて塗装すればよいが、全面への
塗装なのでマスキングは不要である。
【0017】工程S3: 工程S2で塗った塗料を、赤
外線等にて加熱することにより焼付け、乾燥させる。
【0018】工程S4: 自動二輪車のブランド名やメ
ーカー名をプリントしたマークシート2を、該当箇所に
貼り付ける。シート2は、表面に保護膜のついているこ
とが必要だが、マーキングしない場合やシートの貼付以
外の手段でマーキングする場合には、こうしたシート2
の貼り付けは不要である。
【0019】工程S5: Aトーン部分aとしてあらか
じめ定められた箇所に、マスキングを行う。このマスキ
ングは、Aトーン部分aに相当する寸法・面積を有する
粘着材つきの紙製のマスキングテープ3を、タンク1に
貼ることによって行う。
【0020】工程S6: タンク1におけるAトーン部
分aより上方の部分bに、Bトーンの塗装を行う。テー
プ3を貼ったAトーン部分aや、あとで塗装するCトー
ンの部分cにまで塗料がはみ出てもよいので、工程S5
で施した以外にマスキングする必要もなく、スプレーな
どによって容易に塗装できる。
【0021】工程S7: 上記で行ったBトーンの塗装
を焼付けないうちに、FRP製のマスキングカバー4
を、Bトーン部分bの上にかぶせるように装着する。カ
バー4は、塗装すべきタンク1と同型のタンクに対し、
Aトーンとなる部分aの中ほどからBトーンの部分bの
全面にかけて厚さ3cm程度にパテ(または石膏)を盛
りつけ、それを型にしてFRPを成形したもので、Aト
ーンの部分aに密着し得る縁部(穴の回りの部分)を有
する半袋形の定形物である。FRP製で厚さが数ミリあ
るので、半永久的に繰り返し使用ができる。このカバー
4を、Bトーン部分bの側から、Aトーン部分aの前記
マスキングテープ3の表面に縁部を密接させて図示のよ
うにタンク1に取り付けるのである。この状態で、Bト
ーン部分bの表面とカバー4との間には、前記パテの厚
さ分の隙間ができる。未だ焼付けのなされていないBト
ーン部分bに触れぬよう注意する必要があるが、カバー
4の形状や性質からしてそれは難しいことではない。
【0022】工程S8: Aトーン部分aより下方の部
分cに、Cトーンの塗装を行う。Aトーン部分aにはマ
スキングテープ3が貼ってあり、その中ほどからBトー
ン部分bにかけてはマスキングカバー4がかぶせてある
ため、この塗装もスプレー等で容易に行える。
【0023】工程S9: マスキングカバー4とマスキ
ングテープ3、さらにマークシート2の表面保護膜を、
順にタンク1から取り外す。未焼付けのBトーン部分b
とCトーン部分cとに触れないように行う。
【0024】工程S10: 赤外線を照射するなどの方
法で、Bトーン部分bとCトーン部分cとを同時に焼付
けする。
【0025】工程S11: 最後に仕上げとして、タン
ク1の全表面にクリヤー(透明)塗装を行ったうえ、そ
の焼付けを行う。
【0026】以上、図1にしたがって一実施例を紹介し
たが、本発明の塗装方法は、たとえばつぎのように他の
態様で実施することもできる。すなわち、イ)燃料タンク
以外にも自動二輪車ではシートカバーなどに適用できる
ほか、自動二輪車に関連しない部品の塗装にも本発明は
適用できる。ロ)金属(鉄もしくは非鉄)であるか樹脂で
あるかなど、被塗装物の材質を問わない。ハ)中ほどのA
トーンの部分をはじめ模様が直線的でない場合にも、そ
れなりのマスキングテープや同カバーを使用すれば容易
に対応できる。ニ)やはり帯状部分を含む4トーン以上の
塗装にも応用することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によると、帯状部分を含む多数ト
ーンの塗装を、短時間に容易に完了させることができ
る。図2に示した従来の方法に比べれば、焼付けの工程
が一回少なくなり、またBトーン部分へのマスキングが
極めて簡単であるなどの点から、全工程で50分程度は
所要時間が短縮される。このため、塗装コストの直接的
な低減効果のほか、塗装用設備の容量削減等の面でもコ
スト的なメリットを得ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す塗装工程図で、主な段階
での被塗装物(タンク)の外観図を併記したものであ
る。
【図2】従来の塗装工程図であり、やはり適宜に被塗装
物の外観図を併記した。
【符号の説明】
1 タンク 3 マスキングテープ 4 マスキングカバー a Aトーン部分 b Bトーン部分 c Cトーン部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−180672(JP,A) 特開 平2−149377(JP,A) 特公 平2−18144(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のAトーン部分を中ほどにして、そ
    の両側にBトーン部分とCトーン部分とを有する多数ト
    ーンの被塗装物を得る塗装方法であって、 被塗装物にAトーン部分の塗装を全面的に施して焼付け
    を行ったのち、 所定のAトーン部分にマスキングテープを貼ってBトー
    ン部分を塗装し、 続いて、上記マスキングテープ上に縁部が接触するよう
    定形のマスキングカバーをBトーン部分にかぶせてCト
    ーン部分を塗装し、 そののち、上記のマスキングカバーとマスキングテープ
    を外して焼付けおよび仕上げを行うことを特徴とする多
    数トーンの塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0218144A (ja) * 1988-07-04 1990-01-22 Nissan Motor Co Ltd ロードセンシングバルブ取付構造
JPH02149377A (ja) * 1988-11-30 1990-06-07 Nissan Motor Co Ltd 自動車の多色塗装方法
JP2533181B2 (ja) * 1988-12-28 1996-09-11 ダイハツ工業株式会社 多色塗装見切方法

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