JP7328528B2 - 車輪径予測プログラム、車輪径予測方法及び車輪径予測システム - Google Patents

車輪径予測プログラム、車輪径予測方法及び車輪径予測システム Download PDF

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本発明は、車輪径予測プログラム、車輪径予測方法及び車輪径予測システムに関する。
例えば、鉄道車両(以下、単に車両とも呼ぶ)の検査や部品の交換等を行う担当者(以下、作業担当者とも呼ぶ)は、各車両についての検査を必要なタイミングにおいて行う。具体的に、作業担当者は、例えば、全ての車両の機能についての検査を数か月ごとに行い、全ての車両に用いられる各部品についての詳細な検査を数年ごとに行う。
そして、上記のような各種検査の実施中において、次回の検査時期よりも前に交換タイミングが訪れる部品の存在を検知した場合、作業担当者は、検知した部品についての交換を併せて行う。これにより、作業担当者は、走行中における各車両の安全基準を満たすことが可能になる(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2006-118901号公報 特開2006-327368号公報
ここで、上記のような検査対象の各部品には、交換タイミングの予測が困難であるものが含まれる。具体的に、例えば、各車両に取り付けられる車輪の摩耗量は、各車両の走行場所や走行距離によって大きく異なる。そのため、作業担当者は、検査の実施中において、各車輪の交換タイミングの予測を精度良く行うことができず、各車輪の交換を行うか否かの判断を適切に行うことができない場合がある。
したがって、検査の実施時において交換不要と判断された車輪であっても、次回の検査時期よりも前に交換が必要となる可能性があり、走行中における各車両の安全基準が満たされなくなる可能性がある。
そこで、一つの側面では、本発明は、車両の安全基準を満たすことを可能とする車輪径予測プログラム、車輪径予測方法及び車輪径予測システムを提供することを目的とする。
実施の形態の一態様では、所定期間における車両の走行ルートと、前記車両に取り付けられた複数の車輪の摩耗特性とを記憶する記憶部を参照して、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪の摩耗量をそれぞれ算出し、前記複数の車輪に対応する現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し、前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出し、前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両を示す情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる。
一つの側面によれば、車輪の交換タイミングを精度良く予測することを可能とする。
図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。 図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。 図3は、車両2のハードウエア構成を説明する図である。 図4は、情報処理装置1の機能のブロック図である。 図5は、車両2の機能のブロック図である。 図6は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の概略を説明するフローチャート図である。 図7は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の概略を説明する図である。 図8は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の概略を説明する図である。 図9は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図10は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図11は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図12は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図13は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図14は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図15は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図16は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。 図17は、車輪情報131の具体例について説明する図である。 図18は、走行情報132の具体例について説明する図である。 図19は、摩耗情報133の具体例について説明する図である。 図20は、摩耗情報133の具体例について説明する図である。 図21は、摩耗情報133の具体例について説明する図である。 図22は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明する図である。 図23は、予測情報134の具体例について説明する図である。 図24は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明する図である。 図25は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明する図である。
[情報処理システムの構成]
初めに、情報処理システム10の構成について説明を行う。図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
図1に示すように、情報処理システム10は、例えば、情報処理装置1と、車両2a、2b及び2cと、操作端末3a、3b及び3cとを含む。情報処理装置1は、インターネット網等のネットワークNWを介して操作端末3a、3b及び3cのそれぞれと接続している。
図1に示す例において、車両2a、2b及び2cのそれぞれは、区所A、B及びCのそれぞれに収容されている車両である。具体的に、車両2a、2b及び2cのそれぞれは、例えば、貨物車や客車である。また、図1に示す例において、操作端末3a、3b及び3cのそれぞれは、区所A、B及びCのそれぞれに配備された端末であり、各区所の作業担当者が閲覧可能な端末である。なお、以下、車両2a、2b及び2cを総称して単に車両2とも呼び、操作端末3a、3b及び3cを総称して単に操作端末3とも呼ぶ。
また、図1に示す例において、情報処理装置1は、例えば、各車両2の翌日以降の走行ルート等に基づいて、各車両2が翌日以降に走行可能であるか否か(安全基準を満たしているか否か)についての判定を行う。
具体的に、情報処理装置1は、例えば、翌日以降における各車両2の走行ルートを示す情報(以下、走行情報とも呼ぶ)と、各車両2に取り付けられた各車両2の摩耗特性を示す情報(以下、摩耗情報とも呼ぶ)とを参照して、各車両2がそれぞれの走行ルートを走行した場合における各車輪の摩耗量をそれぞれ算出する。
そして、情報処理装置1は、各車輪に対応する現在の車輪径を示す情報(以下、車輪情報とも呼ぶ)を参照し、車輪ごとの摩耗量と現在の車輪径とに基づいて、各車両2がそれぞれの走行ルートを走行した場合における各車輪の将来の車輪径をそれぞれ算出する。
その後、情報処理装置1は、少なくとも1つの車輪に対応する将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、その所定の条件を満たさない車輪が取り付けられた車両2を示す情報を操作端末3に出力する。
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、走行ルートが既に確定している期間(例えば、翌日)における各車両2の走行情報を参照することによって、その期間における各車輪の摩耗量を予測する。そして、情報処理装置1は、その期間内に車輪径が基準値を満たさなくなることが予測される車輪の存在を検知した場合、存在を検知した車輪が取り付けられている車両2が走行不可である旨の情報を出力する。
これにより、情報処理装置1は、交換が必要な状態の車輪が取り付けられた車両2の走行中止を促すことが可能になる。そのため、情報処理装置1は、走行中における各車両2の安全基準を満たすことが可能になる。
また、情報処理装置1は、各車輪の摩耗量の予測を定常的に行うことで、各車両2の検査実施時における検査項目(例えば、車輪の検査に関する検査項目)を減らすことが可能になる。そのため、情報処理装置1は、各車両2の検査実施に伴うコストを抑えることが可能になる。
[情報処理システムのハードウエア構成]
次に、情報処理システム10のハードウエア構成について説明する。図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。また、図3は、車両2のハードウエア構成を説明する図である。
初めに、情報処理装置1のハードウエア構成について説明を行う。
情報処理装置1は、図2に示すように、プロセッサであるCPU101と、メモリ102と、通信装置103と、記憶媒体104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
記憶媒体104は、例えば、各車両2に取り付けられた各車輪に対応する将来の車輪径を予測する処理(以下、車輪径予測処理)を行うためのプログラム110を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。また、記憶媒体104は、例えば、車輪径予測処理を行う際に用いられる情報を記憶する記憶部130(以下、情報格納領域130とも呼ぶ)を有する。なお、記憶媒体204は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であってよい。
CPU101は、記憶媒体104からメモリ102にロードされたプログラム110を実行して車輪径予測処理を行う。
また、通信装置103は、例えば、ネットワークNWと有線通信を行う。
次に、車両2のハードウエア構成について説明を行う。
車両2は、図3に示すように、プロセッサであるCPU201と、メモリ202と、通信装置203と、記憶媒体204とを有する。各部は、バス205を介して互いに接続される。
記憶媒体204は、例えば、車輪径予測処理を行うためのプログラム210を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。また、記憶媒体204は、例えば、車輪径予測処理を行う際に用いられる情報を記憶する記憶部230(以下、情報格納領域230とも呼ぶ)を有する。なお、記憶媒体204は、例えば、HDDやSSDであってよい。
CPU201は、記憶媒体204からメモリ202にロードされたプログラム210を実行して車輪径予測処理を行う。
また、通信装置103は、例えば、WiFi(登録商標:Wireless Fidelity)等を利用することにより、アクセスポイント4と無線通信を行う。そして、アクセスポイント4は、例えば、ネットワークNWと有線通信を行う。
[情報処理システムの機能]
次に、情報処理システム10の機能について説明を行う。図4は、情報処理装置1の機能のブロック図である。また、図5は、車両2の機能のブロック図である。
初めに、情報処理装置1の機能のブロック図について説明を行う。
情報処理装置1は、図4に示すように、例えば、CPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラム110とが有機的に協働することにより、情報管理部111と、摩耗量算出部112と、車輪径算出部113と、条件判定部114と、情報出力部115と、情報受信部116と、場所特定部117と、情報送信部118と、特性算出部119とを含む各種機能を実現する。
また、情報処理装置1は、図4に示すように、例えば、車輪情報131と、走行情報132と、摩耗情報133と、予測情報134と、場所情報135とを情報格納領域130に記憶する。
情報管理部111は、例えば、車輪情報131、走行情報132及び摩耗情報133を情報格納領域130に記憶する。具体的に、情報管理部111は、車輪情報131、走行情報132及び摩耗情報133のそれぞれが入力されたことに応じて、各情報を情報格納領域130に記憶する。
車輪情報131は、各車両2に取り付けられた各車輪に対応する現在の車輪径を示す情報である。また、走行情報132は、所定の期間(例えば、翌日)における各車両2の走行ルートを示す情報である。さらに、摩耗情報133は、各車両2に取り付けられた複数の車輪の摩耗特性を示す情報である。
摩耗量算出部112は、情報格納領域130に記憶された走行情報132と摩耗情報133とを参照して、各車両2がそれぞれに対応する走行ルートを走行した場合における各車輪の摩耗量を算出する。
車輪径算出部113は、情報格納領域130に記憶された車輪情報131を参照して、各車輪に対応する摩耗量(摩耗量算出部112が算出した摩耗量)と現在の車輪径とに基づいて、各車両2がそれぞれに対応する走行ルートを走行した場合における各車輪に対応する将来の車輪径を算出する。
条件判定部114は、車輪径算出部113が算出した将来の車輪径のそれぞれが所定の条件を満たすか否かを判定する。具体的に、条件判定部114は、車輪径算出部113が算出した将来の車輪径のそれぞれが基準値を上回っているか否かを判定する。
情報出力部115は、少なくとも1つの車輪に対応する将来の車輪径が所定の条件を満たさないと条件判定部114が判定した場合、将来の車輪径が所定の条件を満たさない車輪が取り付けられた車両2を示す予測情報134を出力する。具体的に、情報出力部115は、例えば、各区所に配備された操作端末3に対して予測情報134の出力を行う。
情報受信部116は、車両2から送信された場所情報135の送信指示を受信する。場所情報135は、送信指示を送信した車両2が向かうべき場所(区所)を示す情報である。具体的に、情報受信部116は、走行中に現在の車輪径が所定の条件を満たさなくなった車輪が取り付けられた車両2から、車輪の交換が可能な区所等を示す場所情報135の送信指示を受信する。
場所特定部117は、情報受信部116が場所情報135の送信指示を受信した場合、送信指示を送信した車両2に対応する場所情報135を生成する。
情報送信部118は、情報受信部116が受信した送信指示を送信した車両2に対し、場所特定部117が生成した場所情報135を送信する。
特性算出部119は、情報格納領域130に記憶された摩耗情報133を更新する。具体的に、特性算出部119は、情報受信部116が場所情報135の送信指示を受信した場合(走行中に現在の車輪径が所定の条件を満たさなくなった車輪が発生した場合)に、情報格納領域130に記憶された摩耗情報133の更新を行う。
次に、車両2の機能のブロック図について説明を行う。
車両2は、図5に示すように、例えば、CPU201やメモリ202等のハードウエアとプログラム210とが有機的に協働することにより、車輪径測定部211と、条件判定部212と、情報送信部213と、情報受信部214と、情報出力部215とを含む各種機能を実現する。
また、車両2は、例えば、図5に示すように、車輪情報131と、場所情報135とを情報格納領域230に記憶する。
車輪径測定部211は、各車両2に取り付けられた車輪に対応する現在の車輪径を測定する。
条件判定部212は、車輪径測定部211が測定した現在の車輪径のそれぞれが所定の条件を満たすか否かを判定する。具体的に、条件判定部212は、現在の車輪径のそれぞれが基準値を上回っているか否かを判定する。
情報送信部213は、現在の車輪径のうちの少なくとも1つが所定の条件を満たさないと条件判定部212が判定した場合、場所情報135の送信指示を情報処理装置1に送信する。
情報受信部214は、情報処理装置1から送信された場所情報135を受信する。
情報出力部215は、情報受信部214が受信した場所情報135を出力する。具体的に、情報出力部115は、例えば、受信した場所情報135を車両2の運転手が確認可能な出力装置(図示しない)に出力する。
[第1の実施の形態の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明する。図6は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の概略を説明するフローチャート図である。また、図7及び図8は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の概略を説明する図である。
情報処理装置1は、図6に示すように、各車両2の走行ルートと、各車両2に取り付けられた各車輪の摩耗特性とを記憶する記憶部130を参照して、各車両2が各走行ルートを走行した場合における各車輪の摩耗量を算出する(S11)。
そして、情報処理装置1は、各車輪に対応する現在の車輪径を記憶する記憶部130を参照し、S11の処理で算出した各車輪に対応する摩耗量と、各車輪に対応する現在の車輪径とに基づいて、各車両2が各走行ルートを走行した場合における各車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出する(S12)。
具体的に、情報処理装置1は、例えば、図7に示すように、車両2a、2b及び2cのそれぞれに取り付けられた各車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出する。
続いて、情報処理装置1は、S12の処理で算出した将来の車輪径が所定の条件を満たさない車輪が存在するか否かを判定する(S13)。
その結果、将来の車輪径が所定の条件を満たさない車輪が存在すると判定した場合(S14のYES)、情報処理装置1は、S12の処理で算出した将来の車輪径が所定の条件を満たさない車輪が取り付けられた車両2を示す情報(予測情報134)を出力する(S15)。
一方、将来の車輪径が所定の条件を満たさない車輪が存在しないと判定した場合(S14のNO)、情報処理装置1は、S15の処理を行わない。
具体的に、情報処理装置1は、例えば、図8に示すように、車両2bに取り付けられた車輪に対応する将来の車輪径の少なくとも1つが所定の条件を満たすと判定した場合、車両2bが走行不可である旨の情報を操作端末3bに出力する。
これにより、各車両2が収容されている区所の作業担当者は、操作端末3を確認することで、収容中の車両2のうち、走行不可の車両2を容易に特定することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、交換が必要な状態の車輪が取り付けられた車両2の走行を中止させることが可能になる。したがって、作業担当者は、走行中における各車両2の安全基準を満たすことが可能になる。
[第1の実施の形態の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。図9から図16は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明するフローチャート図である。また、図17から図25は、第1の実施の形態における車輪径予測処理の詳細を説明する図である。
[情報記憶処理]
初めに、車輪径予測処理のうち、情報処理装置1が各種情報を情報格納領域130に記憶する処理(以下、情報記憶処理とも呼ぶ)について説明を行う。図9から図11は、情報記憶処理を説明するフローチャート図である。
情報処理装置1の情報管理部111は、図9に示すように、各車輪に対応する現在の車輪径を示す情報が入力されるまで待機する(S21のNO)。
具体的に、情報管理部111は、例えば、各車両2に取り付けられた各車輪の車輪径の計測を行った作業担当者が、各車輪の現在の車輪径を示す情報を情報処理装置1に対して入力するまで待機する。なお、作業担当者は、例えば、各車輪の車輪径の計測を1日1回行うものであってよい。
そして、各車輪に対応する現在の車輪径を示す情報が入力された場合(S21のYES)、情報管理部111は、S21の処理で入力された情報を車輪情報131として情報格納領域130に記憶する(S22)。以下、車輪情報131の具体例について説明を行う。
[車輪情報の具体例]
図17は、車輪情報131の具体例について説明する図である。
図17に示す車輪情報131は、各車輪の識別情報が設定される「車輪ID」と、各車輪が取り付けられる各車両2の識別情報が設定される「車両ID」と、各車両2が収容される各区所の識別情報が設定される「区所」とを項目として有する。また、図17に示す車輪情報131は、各車両2の安全基準を満たす観点から各車輪が上回る必要がある車輪径が設定される「基準値」と、各車輪の現在(最新)の車輪径が設定される「車輪径」と、各車輪の種別の識別情報が設定される「車輪種別」と、各車輪の重量が設定される「車両重量」とを項目として有する。
具体的に、図17に示す車輪情報131において、1行目の情報には、「車輪ID」として「00001001」が設定され、「車両ID」として「EF210-100」が設定され、「区所」として「区所B」が設定され、「基準値」として「800(mm)」が記憶され、「車輪径」として「910(mm)」が設定され、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「車輪重量」として「50(kg)」が設定されている。
すなわち、1行目の情報において、「車輪径」に設定された値は、「基準値」に設定された値を上回っている。そのため、図17に示す車輪情報131は、「車輪ID」が「00001001」である車輪が現時点で安全基準を満たしていることを示している。
また、図17に示す車輪情報131において、2行目の情報には、「車輪ID」として「00001002」が設定され、「車両ID」として「EF210-100」が設定され、「区所」として「区所B」が設定され、「基準値」として「800(mm)」が記憶され、「車輪径」として「740(mm)」が設定され、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「車両重量」として「50(kg)」が設定されている。
すなわち、2行目の情報において、「車輪径」に設定された値は、「基準値」に設定された値を下回っている。そのため、図17に示す車輪情報131は、「車輪ID」が「00001002」である車輪が現時点で既に安全基準を満たしていないことを示している。図17に含まれる他の情報については説明を省略する。
図10に戻り、情報管理部111は、各車両2の走行ルートを示す情報が入力されるまで待機する(S31のNO)。
具体的に、情報管理部111は、例えば、各車両2の走行ルートの管理を行う作業担当者が、各車両2の走行が次に行われるタイミングを含む期間(例えば、翌日)の走行ルートを示す情報を情報処理装置1に対して入力するまで待機する。
そして、各車両2の走行ルートを示す情報が入力された場合(S31のYES)、情報管理部111は、S31の処理で入力された情報を走行情報132として情報格納領域130に記憶する(S32)。以下、走行情報132の具体例について説明を行う。
[走行情報の具体例]
図18は、走行情報132の具体例について説明する図である。
図18に示す走行情報132は、各車両2の識別情報が設定される「車両ID」と、各車両2の走行予定日が設定される「予定日」と、各車両2の走行区間が設定される「区間」とを項目として有する。また、図18に示す走行情報132は、「区間」に設定された区間の距離(「区間」に設定された区間に含まれる直線ルートと曲線ルートとの距離の和)が設定される「総距離」と、「予定日」に設定された走行予定日における各車両2の重量(例えば、車両2の重量と積載量の重量との和)が設定される「重量」とを項目として有する。また、図18に示す走行情報132は、「区間」に設定された区間に含まれる曲線ルートのそれぞれを示す情報が設定される「曲線情報(1)」及び「曲線情報(2)」等を項目として有する。さらに、「曲線情報(1)」及び「曲線情報(2)」等のそれぞれは、各曲線ルートの曲線方向が設定される「方向」と、各曲線ルートの曲線半径が設定される「半径」と、「区間」に設定された区間に各曲線ルートの距離が設定される「距離」と、各曲線ルートにおける勾配が設定される「勾配」とを項目として有する。
具体的に、図18に示す走行情報132において、1行目の情報には、「車両ID」として「EF210-100」が設定され、「予定日」として「2019/1/9」が設定され、「区間」として「AA~BB」が設定され、「総距離」として「1000(km)」が設定され、「重量」として「18(t)」が記憶されている。また、図18に示す走行情報132において、1行目の情報のうちの「曲線情報(1)」に対応する情報には、「方向」として「右」が設定され、「半径」として「500(m)」が設定され、「距離」として「200(m)」が設定され、「勾配」として「+1(度)」が設定されている。また、図18に示す走行情報132において、1行目の情報のうちの「曲線情報(2)」に対応する情報には、「方向」として「左」が設定され、「半径」として「800(m)」が設定され、「距離」として「150(m)」が設定され、「勾配」として「-5(度)」が設定されている。
図18に示す走行情報132において、2行目の情報には、「車両ID」として「EF210-200」が設定され、「予定日」として「2019/1/9」が設定され、「区間」として「CC~DD」が設定され、「総距離」として「600(km)」が設定され、「重量」として「30(t)」が記憶されている。また、図18に示す走行情報132において、2行目の情報のうちの「曲線情報(1)」に対応する情報には、「方向」として「左」が設定され、「半径」として「1000(m)」が設定され、「距離」として「600(m)」が設定され、「勾配」として「-5(度)」が設定されている。また、図18に示す走行情報132において、2行目の情報のうちの「曲線情報(2)」に対応する情報には、「方向」として「右」が設定され、「半径」として「600(m)」が設定され、「距離」として「100(m)」が設定され、「勾配」として「0(度)」が設定されている。図18に含まれる他の情報についての説明は省略する。
図11に示すように、情報管理部111は、各車輪の摩耗特性を示す情報が入力されるまで待機する(S41のNO)。
具体的に、情報管理部111は、例えば、各車両2に取り付けられた各車輪の摩耗特性の算出を行う作業担当者が、各車輪の摩耗特性を示す情報を情報処理装置1に対して入力するまで待機する。
そして、各車輪の摩耗特性を示す情報が入力された場合(S41のYES)、情報管理部111は、S41の処理で入力された情報を摩耗情報133として情報格納領域130に記憶する(S42)。以下、摩耗情報133の具体例について説明を行う。
[摩耗情報の具体例]
図19から図21は、摩耗情報133の具体例について説明する図である。具体的に、図19は、摩耗情報133aの具体例について説明する図である。また、図20(A)は、摩耗情報133bの具体例について説明する図であり、図20(B)は、摩耗情報133cの具体例について説明する図であり、図21(A)は、摩耗情報133dの具体例について説明する図であり、図21(B)は、摩耗情報133eの具体例について説明する図である。
初めに、摩耗情報133aの具体例について説明を行う。摩耗情報133aは、各車両2の走行距離と摩耗量との関係を示す情報である。
図19に示す摩耗情報133aは、各車輪の種別の識別情報が設定される「車輪種別」と、各車輪が取り付けられた車両2の走行距離が設定される「距離」と、各車輪の摩耗量が設定される「摩耗量」とを項目として有している。
具体的に、図19に示す摩耗情報133aにおいて、1行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「距離」として「1(km)」が設定され、「摩耗量」として「0.01(mm)」が設定されている。
すなわち、図19に示す摩耗情報133aは、「車輪種別」が「AAA」である車輪を取り付けた車両2が100(km)の直線ルートを走行した場合、各車輪の車輪径が1(mm)小さくなることを示している。
また、図19に示す摩耗情報133aにおいて、2行目の情報には、「車輪種別」として「BBB」が設定され、「走行距離」として「1(km)」が設定され、「摩耗量」として「0.02(mm)」が設定されている。
すなわち、図19に示す摩耗情報133aは、「車輪種別」が「BBB」である車輪を取り付けた車両2が50(km)の直線ルートを走行した場合、各車輪の車輪径が1(mm)小さくなることを示している。図19に含まれる他の情報についての説明は省略する。
次に、摩耗情報133bから摩耗情報133eの具体例について説明を行う。
摩耗情報133bは、各車両2の重量と摩耗係数との関係を示す情報であり、摩耗情報133cは、各車両2の走行ルートに含まれる曲線ルートの曲線半径と摩耗係数との関係を示す情報である。また、摩耗情報133dは、各車両2の走行ルートに含まれる曲線ルートの距離と摩耗係数との関係を示す情報であり、摩耗情報133eは、各車両2の走行ルートに含まれる曲線ルートの勾配と摩耗係数との関係を示す情報である。なお、摩耗係数は、各車両2が曲線ルートを走行した場合における車輪の摩耗量を算出する際に、図19で説明した摩耗情報133aに基づいて算出した車輪の摩耗量に乗算する係数である。
図20(A)に示す摩耗情報133bは、各車輪の種別の識別情報が設定される「車輪種別」と、各車輪が取り付けられた車両2の重量(例えば、車両2の重量と積載量の重量との和)が設定される「重量」と、各車輪の摩耗係数が設定される「摩耗係数」とを項目として有している。
具体的に、図20(A)に示す摩耗情報133bにおいて、1行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「重量」として「0(t)~5(t)」が設定され、「摩耗係数」として「1」が設定されている。また、図20(A)に示す摩耗情報133bにおいて、2行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「重量」として「5(t)~10(t)」が設定され、「摩耗係数」として「1.1」が設定されている。図20(A)に含まれる他の情報についての説明は省略する。
また、図20(B)に示す摩耗情報133cは、各車輪の種別の識別情報が設定される「車輪種別」と、各車両2の走行ルートに含まれる曲線ルートの曲線半径が設定される「半径」と、各車輪の摩耗係数が設定される「摩耗係数」とを項目として有している。
具体的に、図20(B)に示す摩耗情報133cにおいて、1行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「半径」として「~1000(m)」が設定され、「摩耗係数」として「1」が設定されている。また、図20(B)に示す摩耗情報133cにおいて、2行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「半径」として「800(m)~1000(m)」が設定され、「摩耗係数」として「1.1」が設定されている。図20(B)に含まれる他の情報についての説明は省略する。
また、図21(A)に示す摩耗情報133dは、各車輪の種別の識別情報が設定される「車輪種別」と、各車両2の走行ルートに含まれる曲線ルートの距離が設定される「距離」と、各車輪の摩耗係数が設定される「摩耗係数」とを項目として有している。
具体的に、図21(A)に示す摩耗情報133dにおいて、1行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「半径」として「0(m)~300(m)」が設定され、「摩耗係数」として「1」が設定されている。また、図21(A)に示す摩耗情報133dにおいて、2行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「半径」として「300(m)~600(m)」が設定され、「摩耗係数」として「1.2」が設定されている。図21(A)に含まれる他の情報についての説明は省略する。
また、図21(B)に示す摩耗情報133eは、各車輪の種別の識別情報が設定される「車輪種別」と、各車両2の走行ルートに含まれる曲線ルートの勾配が設定される「勾配」と、各車輪の摩耗係数が設定される「摩耗係数」とを項目として有している。
具体的に、図21(B)に示す摩耗情報133eにおいて、1行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「勾配」として「0(度)~2(度)」が設定され、「摩耗係数」として「1」が設定されている。また、図21(B)に示す摩耗情報133eにおいて、2行目の情報には、「車輪種別」として「AAA」が設定され、「半径」として「2(度)~4(度)」が設定され、「摩耗係数」として「1.1」が設定されている。図21(B)に含まれる他の情報についての説明は省略する。
すなわち、例えば、図20(A)に示す摩耗情報133bにおける「重量(t)」に「10(t)~15(t)」が設定された情報の「摩擦係数」には、「1.2」が設定されており、図20(B)に示す摩耗情報133cにおける「半径(m)」に「600(m)~800(m)」が設定された情報の「摩擦係数」には、「1.2」が設定されており、図21(A)に示す摩耗情報133dにおける「距離(m)」に「0(m)~300(m)」が設定された情報の「摩擦係数」には、「1」が設定されており、図21(B)に示す摩耗情報133eにおける「勾配」に「0(度)~2(度)」が設定された情報の「摩擦係数」には、「1」が設定されている。そして、これらの値(「1.2」、「1.2」、「1」及び「1」)の積は、「1.44」である。また、例えば、図19で説明した摩耗情報133aは、車両2が「500(m)」を走行した場合の摩耗量が「0.005(mm)」であることを示している。そして、「0.005(mm)」と「1.44」との積は、「0.0072(mm)」である。
そのため、図20及び図21に示す各摩耗情報133は、例えば、曲線半径が700(m)であって、距離が200(m)であって、かつ、勾配が1(度)である曲線ルートを、重量が12(t)である車両2が走行した場合、その車両2に取り付けられた車輪の車輪径の減少量が「0.0072(mm)」になることを示している。
[走行可否判定処理]
次に、車輪径予測処理のうち、各車両2が走行可能であるか否かを判定する処理(以下、走行可否判定処理とも呼ぶ)について説明を行う。図12は、走行可否判定処理を説明するフローチャート図である。
情報処理装置1の摩耗量算出部112は、図12に示すように、車輪径予測タイミングになるまで待機する(S51のNO)。車輪径予測タイミングは、例えば、1日1回等の定期的なタイミングであってよい。また、車輪径予測タイミングは、例えば、図9から図11で説明した情報記憶処理が行われた後のタイミングであってもよい。
そして、車輪径予測タイミングになった場合(S51のYES)、摩耗量算出部112は、情報格納領域130に記憶された走行情報132と摩耗情報133とに基づいて、各車両2が各走行ルートを走行した場合における各車輪の摩耗量を算出する(S52)。以下、S52の処理の具体例について説明を行う。
[S52の処理の具体例]
図18で説明した走行情報132のうち、「車両ID」が「EF210-100」である情報(1行目の情報)の「重量」には、「18(t)」が設定されている。また、図18で説明した走行情報132のうち、「車両ID」が「EF210-100」である情報(1行目の情報)の「重量」には、「曲線情報(1)」には、「半径」として「500(m)」が設定され、「距離」として「200(m)」が設定され、「勾配」として「+1(度)」が設定されている。また、図19で説明した摩耗情報133aのうち、「車輪種別」が「AAA」である情報(1行目の情報)には、「走行距離」として「1(km)」が設定され、「摩耗量」として「0.01(mm)」が設定されている。また、図20(A)で説明した摩耗情報133bのうち、「車輪種別」が「AAA」であって「重量」が「15(t)~20(t)」である情報(4行目の情報)には、「摩耗係数」として「1.3」が設定されている。また、図20(B)で説明した摩耗情報133cのうち、「車輪種別」が「AAA」であって「半径」が「400(m)~600(m)」である情報(4行目の情報)には、「摩耗係数」として「1.3」が設定されている。また、図21(A)で説明した摩耗情報133dのうち、「車輪種別」が「AAA」であって「距離」が「0(m)~300(m)」である情報(1行目の情報)には、「摩耗係数」として「1」が設定されている。さらに、図21(B)で説明した摩耗情報133eのうち、「車輪種別」が「AAA」であって「勾配」が「0(度)~2(度)」である情報(1行目の情報)には、「摩耗係数」として「1」が設定されている。
すなわち、図19で説明した摩耗情報133aは、「車輪種別」が「AAA」である車輪が200(m)の距離の直線ルートを走行した場合における車輪径の摩耗量が「0.002(mm)」であることを示している。また、上記の各摩耗係数(「1.3」、「1.3」、「1」及び「1」)の積は、「1.69」である。そのため、摩耗量算出部112は、例えば、「車両ID」が「EF210-100」である車両2が、図18で説明した走行情報132の1行目における「曲線情報(1)」に対応する曲線ルートを走行した場合、「車輪種別」が「AAA」である車輪の摩耗量として、「0.002(mm)」と「1.69」との積である「0.00338(mm)」を算出する。
そして、例えば、図18で説明した走行情報132の1行目における「総距離」に設定された値から、「曲線情報(1)」及び「曲線情報(2)」等のそれぞれに対応する「距離」に設定されている値の和を減算することにより、図18で説明した走行情報132の1行目の情報に対応する走行ルートに含まれる直線ルートの距離を算出する。
その結果、例えば、図18で説明した走行情報132の1行目の情報に対応する直線ルートの距離が「800(km)」であった場合、摩耗量算出部112は、図19で説明した摩耗情報133aを参照し、「車両ID」が「EF210-100」である車両2が、図18で説明した走行情報132の1行目の情報に対応する直線ルートを走行した場合における車輪の摩耗量として「8(mm)」を算出する。
その後、摩耗量算出部112は、直線レールに対応する車輪の摩耗量(上記の例では、「8(mm)」)と、各曲線レールに対応する車輪の摩耗量のそれぞれ(上記の例では、例えば、「0.00338(mm)」)との総和を算出することにより、「車両ID」が「EF210-100」である車両2が、図18で説明した走行情報132の1行目の情報に対応する走行ルートを走行した場合における車輪の摩耗量を算出する。
すなわち、同じ条件下における各車両2の速度は、自動車等の走行の場合と異なり、ほぼ一定になるものと判断できる。そのため、情報処理装置1は、走行条件ごとに予め定められた摩耗係数を含む摩耗情報133を用いることにより、各走行ルートを走行した場合における車輪の摩耗量の算出を行う。
図12に戻り、情報処理装置1の車輪径算出部113は、情報格納領域130に記憶された車輪情報131を参照して、S52の処理で算出した摩耗量と現在の車輪径とに基づいて、各車両2が各走行ルートを走行した場合における各車輪の将来の車輪径を算出する(S53)。
具体的に、例えば、図17で説明した車輪情報131のうち、1行目の情報の「車輪径」には、「910(mm)」が設定されている。そのため、例えば、S52の処理で特定した車輪径の摩耗量が「8(mm)」であった場合、車輪径算出部113は、「910(mm)」から「8(mm)」を減算することによって、将来の車輪径として「902(mm)」を算出する。
そして、車輪径算出部113は、例えば、図22に示す予測結果(車輪情報131a)の下線部分に示すように、算出した将来の車輪径である「902(mm)」を「走行後車輪径」に設定する。
また、例えば、図17で説明した車輪情報131のうち、2行目の情報の「車輪径」には、「740(mm)」が設定されている。そのため、例えば、S52の処理で特定した車輪径の摩耗量が「8(mm)」であった場合、車輪径算出部113は、「740(mm)」から「8(mm)」を減算することによって、将来の車輪径として「732(mm)」を算出する。
そして、車輪径算出部113は、例えば、図22に示す予測結果(車輪情報131a)の下線部分に示すように、算出した将来の車輪径である「732(mm)」を「走行後車輪径」に設定する。
なお、図22に示す車輪情報131aにおいて、「走行前車輪径」には、図17で説明した車輪情報131の「車輪径」に設定されている情報(現在の車輪径)と同じ情報が設定されている。図22に含まれる他の情報についての説明は省略する。
図12に戻り、情報処理装置1の条件判定部114は、S53の処理で算出した将来の車輪径が基準値を満たさない車輪が存在するか否かを判定する(S54)。
そして、情報管理部111は、S54の処理の判定結果に基づいて予測情報134を生成する(S55)。以下、予測情報134の具体例について説明を行う。
[予測情報の具体例]
図23は、予測情報134の具体例について説明する図である。
図23に示す予測情報134は、各車輪の識別情報が設定される「車輪ID」と、各車両2の走行予定日が設定される「予定日」と、各車両2の識別情報が設定される「車両」と、各車両2が収容される各区所の識別情報が設定される「区所」とを項目として有する。また、図23に示す予測情報134は、S54の処理における判定結果及び判定理由が設定される「判定結果」及び「判定理由」を項目として有する。「判定結果」には、S53の処理で算出した将来の車輪径が基準値を満たすことを示す「OK」、または、S53の処理で算出した将来の車輪径が基準値を満たしていないことを示す「NG」が設定される。
具体的に、図17で説明した車輪情報131のうち、2行目の情報の「車輪径」に設定された値である「740(mm)」は、「基準値」に設定された値である「800(mm)」よりも下回っている。
すなわち、図17で説明した車輪情報131は、2行目の情報に対応する車輪(「車輪ID」が「00001002」である車輪)の車輪径が現在の時点で既に安全基準を満たしていないことを示している。そのため、情報管理部111は、図23に示すように、2行目の情報(「車輪ID」に「00001002」が設定された情報)における「判定結果」に「NG」を設定し、「判定理由」に「基準値外」を設定する。
また、図17で説明した車輪情報131のうち、8行目の情報の「車輪径」に設定された値である「750(mm)」は、「基準値」に設定された値である「750(mm)」を下回っていない。しかしながら、図22で説明した車輪情報131aのうち、8行目の情報の「走行後車輪径」に設定された値である「742(mm)」は、「基準値」に設定された値である「750(mm)」を下回っている。
すなわち、図17で説明した車輪情報131は、例えば、翌日の走行が行われることによって、8行目の情報に対応する車輪(「車輪ID」が「00002004」である車輪)の車輪径が安全基準を満たさなくなることを示している。そのため、情報管理部111は、図23に示すように、8行目の情報(「車輪ID」に「00002004」が設定された情報)における「判定結果」に「NG」を設定し、「判定理由」に「当日基準値外となる可能性あり」を設定する。図23に含まれる他の情報についての説明は省略する。
図12に戻り、情報処理装置1の情報出力部115は、S55の処理で生成した予測情報134に含まれる情報の少なくとも一部を出力する(S56)。具体的に、情報出力部115は、例えば、各操作端末3に対して予測情報134の出力を行う。
これにより、各車両2が収容されている区所の作業担当者は、操作端末3を確認することで、収容中の車両2のうち、走行不可の車両2を容易に特定することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、走行不可の車両2の走行を中止させることが可能になる。したがって、作業担当者は、走行中における各車両2の安全基準を満たすことが可能になる。
[車両退避処理]
次に、車輪径予測処理のうち、走行中の車両2を区所に退避させるか否かを判定する処理(以下、車両退避処理とも呼ぶ)について説明を行う。図13から図16は、車両退避処理を説明するフローチャート図である。
車両2の車輪径測定部211は、図13に示すように、車輪径計測タイミングになるまで待機する(S61のNO)。車輪径計測タイミングは、各車両2が走行中のタイミングであって、例えば、10分間隔等の定期的なタイミングであってよい。
そして、車輪径計測タイミングになった場合(S61のYES)、車輪径測定部211は、各車輪の現在の車輪径を計測する(S62)。
続いて、車両2の条件判定部212は、S62の処理で計測した車輪径が基準値を満たさない車輪が存在するか否かを判定する(S63)。
その結果、S62の処理で計測した車輪径が基準値を満たさない車輪が存在すると判定した場合(S64のYES)、車両2の情報出力部215は、車輪径が基準値を満たさない車輪が存在することを示す情報を出力する(S65)。具体的に、情報出力部115は、例えば、基準値を満たさない車輪が存在することを示す情報を車両2の運転手が確認可能な出力装置(図示しない)に出力する。
続いて、車両2の情報送信部213は、S62の処理で基準値を満たさないと判定した車輪を交換可能な場所(区所)を示す場所情報135の送信要求を情報処理装置1に送信する(S66)。具体的に、情報送信部213は、例えば、S62の処理で基準値を満たさないと判定した車輪に対応する現在の車輪径を含む送信要求を送信する。
そして、車両2の情報受信部214は、図14に示すように、情報処理装置1から場所情報135が送信されるまで待機する(S71のNO)。
一方、情報処理装置1の情報受信部116は、図15に示すように、いずれかの車両2から場所情報135の送信指示を受信するまで待機する(S81のNO)。
そして、いずれかの車両2から場所情報135の送信指示を受信した場合(S81のYES)、情報処理装置1の場所特定部117は、S81の処理で受信した送信指示を送信した車両2が向かうべき場所を示す場所情報135を生成する(S82)。以下、S82の処理の具体例について説明を行う。
[S82の処理の具体例]
場所特定部117は、例えば、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪(S62の処理で基準値を満たさないと判定した車輪)と交換可能な予備の車輪が配備されている区所が存在するか否かを判定する。
そして、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪と交換可能な予備の車輪が配備されている区所が存在しないと判定した場合、場所特定部117は、例えば、S81の処理で受信した送信指示を送信した車両2の現在位置に最も近い区所を示す場所情報135を生成する。
これに対し、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪と交換可能な予備の車輪が配備されている区所が存在すると判定した場合、場所特定部117は、例えば、存在すると判定した区所において、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の交換を行う作業担当者が対応可能な状態にあるか否かを判定する。
その結果、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の交換を行う作業担当者が対応可能な状態にないと判定した場合、場所特定部117は、例えば、S81の処理で受信した送信指示を送信した車両2の現在位置に最も近い区所と、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪と交換可能な予備の車輪が配備されている区所とを示す場所情報135を生成する。
一方、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の交換を行う作業担当者が対応可能な状態にあると判定した場合、すなわち、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の交換を行うことが可能な区所が存在すると判定した場合、場所特定部117は、例えば、S81の処理で受信した送信指示を送信した車両2の現在位置に最も近い区所と、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の交換を行うことが可能な区所とを示す場所情報135を生成する。
図15に戻り、情報処理装置1の情報送信部118は、S81の処理で受信した送信指示を送信した車両2に対して、S82の処理で生成した場所情報135を送信する(S83)。
そして、情報処理装置1から送信された場所情報135を受信した場合(S71のYES)、車両2の情報出力部215は、図14に示すように、受信した場所情報135を車両2の運転手が確認可能な出力装置(図示しない)に出力する(S72)。
これにより、車両2の運転手は、出力装置に出力された情報を参照することで、車輪径が安全基準を満たさなくなった車輪の交換について適切な対応を取ることが可能になる。
なお、S64の処理において、S62の処理で計測した車輪径が基準値を満たさない車輪が存在しないと判定した場合(S64のNO)、情報出力部215等は、S65以降の処理を行わない。
図15に戻り、情報処理装置1の特性算出部119は、S83の処理の後、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の現在の車輪径と、S53の処理で予め算出した将来の車輪径との差を算出する(S84)。
具体的に、図22で説明した車輪情報131aにおける7行目の情報(「車両ID」が「EF210-200」である情報)の「走行後車輪径」には、「754(mm)」が設定されている。これに対し、S81の処理で受信した送信指示に含まれる各車輪の現在の車輪径が「749(mm)」であった場合、特性算出部119は、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の現在の車輪径と、S53の処理で予め算出した将来の車輪径との差として「5(mm)」を算出する。
そして、特性算出部119は、S84の処理で算出した差に基づいて、S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪と同じ車両2に取り付けられた他の車輪の将来の車輪径を再算出する(S85)。
具体的に、例えば、S84の処理で算出した差が「5(mm)」である場合、特性算出部119は、例えば、図24の下線部分に示すように、図22で説明した車輪情報131aにおける5行目から8行目の情報(「車両ID」が「EF210-200」である情報)の「走行後車輪径」に設定された値から「5(mm)」を減算する。
続いて、条件判定部114は、図16に示すように、S85の処理で再算出した将来の車輪径が基準値を満たさない車輪が存在するか否かを判定する(S91)。
そして、情報管理部111は、S91の処理の判定結果に基づいて予測情報134を更新する(S92)。
具体的に、情報管理部111は、例えば、図25の下線部分に示すように、図23で説明した予測情報134に含まれる情報のうち、7行目の情報(S81の処理で受信した送信指示に対応する車輪の情報)の「判定結果」に設定された情報を「NG」に更新し、「判定理由」に設定された情報を「当日基準値外となる可能性あり」に更新する。
その後、情報出力部115は、S92の処理で更新した予測情報134に含まれる情報の少なくとも一部を出力する(S93)。具体的に、情報出力部115は、各操作端末3に対して予測情報134の出力を行う。
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、翌日以降における各車両2の走行ルートを示す走行情報132と、各車両2に取り付けられた各車両2の摩耗特性を示す摩耗情報133とを参照して、各車両2が走行ルートを走行した場合における各車輪の摩耗量をそれぞれ算出する。
そして、情報処理装置1は、各車輪に対応する現在の車輪径を示す車輪情報131を参照し、車輪ごとの摩耗量と現在の車輪径とに基づいて、各車両2が走行ルートを走行した場合における各車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出する。
その後、情報処理装置1は、少なくとも1つの車輪に対応する将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、その所定の条件を満たさない車輪が取り付けられた車両2を示す情報を、例えば、操作端末3に出力する。
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、走行ルートが既に確定している所定の期間(例えば、翌日)における各車両2の走行情報132を参照することによって、所定の期間における各車輪の摩耗量を予測する。そして、情報処理装置1は、所定の期間内に車輪径が基準値を満たさなくなることが予測される車輪の存在を検知した場合、その車輪が取り付けられている車両2の走行を不可とする。
これにより、情報処理装置1は、交換が必要な状態の車輪が取り付けられた車両2の走行を防止することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、走行中における車両2の安全基準を満たすことが可能になる。
また、情報処理装置1は、各車輪の摩耗量の予測を定常的に行うことで、例えば、各車両2の検査実施時における検査項目(車輪の検査に関する検査項目)を減らすことが可能になる。そのため、情報処理装置1は、各車両2の検査実施に伴うコストを抑えることが可能になる。
なお、図20及び図21で説明した摩耗情報133(曲線ルートに対応する摩耗情報133)は、曲線方向が左である場合において左側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出する際に用いる情報(以下、第1摩耗情報133とも呼ぶ)と、曲線方向が左である場合において右側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出する際に用いる情報(以下、第2摩耗情報133とも呼ぶ)とをそれぞれ有するものであってもよい。また、図20及び図21で説明した摩耗情報133は、曲線方向が右である場合において左側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出する際に用いる情報(以下、第3摩耗情報133とも呼ぶ)と、曲線方向が右である場合において右側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出する際に用いる情報(以下、第4摩耗情報133とも呼ぶ)とをそれぞれ有するものであってもよい。
そして、例えば、図18で説明した走行情報132において、「曲線情報(1)」及び「曲線情報(2)」等に対応する「方向」に「左」が設定されている場合、摩耗量算出部112は、第1摩耗情報133を用いることによって左側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出し、第2摩耗情報133を用いることによって右側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出するものであってもよい。また、例えば、図18で説明した走行情報132において、「曲線情報(1)」及び「曲線情報(2)」等に対応する「方向」に「右」が設定されている場合、摩耗量算出部112は、第3摩耗情報133を用いることによって左側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出し、第4摩耗情報133を用いることによって右側に取り付けられた車輪の摩耗量を算出するものであってもよい。
さらに、図20及び図21で説明した摩耗情報133は、例えば、走行時における天候や気温ごとに複数の情報を有するものであってもよい。また、図20及び図21で説明した摩耗情報133は、例えば、走行時の車両2の速度ごとに複数の情報を有するものであってもよい。そして、摩耗量算出部112は、例えば、走行時における天候等に応じた摩耗情報133を用いることによって、車輪の摩耗量を算出するものであってもよい。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
(付記1)
所定期間における車両の走行ルートと、前記車両に取り付けられた複数の車輪の摩耗特性とを記憶する記憶部を参照して、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪の摩耗量をそれぞれ算出し、
前記複数の車輪に対応する現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し、前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出し、
前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両を示す情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記2)
付記1において、
前記所定期間は、前記車両の走行が次に行われるタイミングを含む期間である、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記3)
付記1において、
前記摩耗特性は、前記走行ルートの特性と、前記走行ルートの走行が行われた場合における前記摩耗量とを対応付けた情報であり、
前記摩耗量を算出する処理では、前記複数の車輪ごとに、前記所定期間における前記走行ルートの特性に対応する前記摩耗量を特定する、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記4)
付記1において、
前記摩耗特性は、前記走行ルートの特性と、前記走行ルートの走行時における車両の重量と、前記走行ルートの走行が行われた場合における前記摩耗量とを対応付けた情報であり、
前記摩耗量を算出する処理では、前記複数の車輪ごとに、前記走行ルートの特性と前記走行ルートの走行時における車両の重量とに対応する前記摩耗量を特定する、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記5)
付記3において、
前記走行ルートの特性は、前記走行ルートの勾配を含む、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記6)
付記3において、
前記走行ルートの特性は、前記走行ルートに含まれる曲線部分の距離を含む、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記7)
付記3において、
前記走行ルートの特性は、前記走行ルートに含まれる曲線部分の曲線半径を含む、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記8)
付記1において、
前記将来の車輪径を算出する処理では、前記複数の車輪ごとに、前記現在の車輪径から前記摩耗量を減算する、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記9)
付記1において、
前記出力する処理では、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両が走行不可であることを示す情報を出力する、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記10)
付記9において、
前記出力する処理では、複数の車両の管理が行われている場合、前記複数の車両のうち、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両以外の車両が走行可能であることを示す情報を出力する、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記11)
付記1において、さらに、
前記走行ルートの走行中において、前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記所定の条件を満たさなくなった場合、前記特定の車輪の交換が可能な場所を示す情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記12)
付記1において、さらに、
前記走行ルートの走行中において、前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記所定の条件を満たさなくなった場合、前記特定の車輪が取り付けられた車両の現在の走行位置に最も近い場所を示す情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記13)
付記1において、
前記出力する処理では、前記少なくとも1つの車輪を示す情報を出力し、さらに、
前記走行ルートの走行中において、前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記所定の条件を満たさなくなった場合、前記特定の車輪に対応する現在の車輪径と、前記特定の車輪に対応する前記将来の車輪径との差を算出し、
算出した前記差に基づいて、前記特定の車輪と同じ車両に取り付けられた他の車輪のそれぞれに対応する前記将来の車輪径を再算出し、
前記他の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が前記所定の条件を満たさない場合、前記他の車輪のうちの少なくとも1つの車輪を示す情報を再出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記14)
付記1において、
前記摩耗量を算出する処理、前記将来の車輪径を算出する処理及び前記出力する処理は、前記走行ルートが記憶部に記憶されたことに応じて実行される、
ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
(付記15)
所定期間における車両の走行ルートと、前記車両に取り付けられた複数の車輪の摩耗特性とを記憶する記憶部を参照して、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪の摩耗量をそれぞれ算出する摩耗量算出部と、
前記複数の車輪に対応する現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し、前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出する車輪径算出部と、
前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両を示す情報を出力する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする車輪径予測装置。
(付記16)
付記15において、
前記情報出力部は、前記走行ルートの走行中において、前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記所定の条件を満たさなくなった場合、前記特定の車輪の交換が可能な場所を示す情報を出力する、
ことを特徴とする車輪径予測装置。
(付記17)
車両と、前記車両とアクセス可能な情報処理装置とを有する車輪径予測システムであって、
前記情報処理装置は、
所定期間における車両の走行ルートと、前記車両に取り付けられた複数の車輪の摩耗特性とを記憶する記憶部を参照して、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪の摩耗量をそれぞれ算出する摩耗量算出部と、
前記複数の車輪に対応する現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し、前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出する車輪径算出部と、
前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両を示す情報を出力する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする車輪径予測システム。
(付記18)
付記17において、
前記情報出力部は、前記走行ルートの走行中において、前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記所定の条件を満たさなくなった場合、前記特定の車輪の交換が可能な場所を示す情報を出力する、
ことを特徴とする車輪径予測システム。
(付記19)
所定期間における車両の走行ルートと、前記車両に取り付けられた複数の車輪の摩耗特性とを記憶する記憶部を参照して、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪の摩耗量をそれぞれ算出し、
前記複数の車輪に対応する現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し、前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記車両に対応する前記走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車輪に対応する将来の車輪径をそれぞれ算出し、
前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が所定の条件を満たさない場合、前記少なくとも1つの車輪が取り付けられた車両を示す情報を出力する、
ことを特徴とする車輪径予測方法。
(付記20)
付記19において、さらに、
前記走行ルートの走行中において、前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記所定の条件を満たさなくなった場合、前記特定の車輪の交換が可能な場所を示す情報を出力する、
ことを特徴とする車輪径予測方法。
1:情報処理装置 2a:車両
2b:車両 2c:車両
3a:操作端末 3b:操作端末
3c:操作端末 NW:ネットワーク

Claims (13)

  1. 複数の車両のそれぞれに取り付けられた複数の車輪の摩耗特性記憶する記憶部を参照して、前記複数の車両のそれぞれが走行する予定の複数の走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの摩耗量をそれぞれ算出し、
    前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記複数の車両前記複数の走行ルートのそれぞれ行した場合における前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの将来の車輪径をそれぞれ算出し、
    前記複数の走行ルートのうちの少なくともいずれかの走行ルートを走行した場合における前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が基準値を上回っていない少なくともいずれかの車両が前記複数の車両に含まれている場合、前記少なくともいずれかの走行ルートを示す情報と前記少なくともいずれかの車両を示す情報を出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
  2. 請求項1において、
    前記摩耗特性は、前記複数の車両ごとの前記複数の車輪ごとであって前記複数の走行ルートごとに、各走行ルートの特性と、走行ルートの走行が行われた場合における前記摩耗量とを対応付けた情報であり、
    前記摩耗量を算出する処理では、前記複数の車両ごとの前記複数の車輪ごとであって前記複数の走行ルートごとに、走行ルートの特性に対応する前記摩耗量を特定する、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  3. 請求項1において、
    前記摩耗特性は、前記複数の車両ごとの前記複数の車輪ごとであって前記複数の走行ルートごとに、各走行ルートの特性と、走行ルートの走行時における車両の重量と、走行ルートの走行が行われた場合における前記摩耗量とを対応付けた情報であり、
    前記摩耗量を算出する処理では、前記複数の走行ルートごとに、走行ルートの特性と走行ルートの走行時における前記重量とに対応する前記摩耗量を特定する、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  4. 請求項において、
    前記複数の走行ルートのそれぞれの特性は、前記複数の走行ルートのそれぞれの勾配を含む、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  5. 請求項において、
    前記複数の走行ルートのそれぞれの特性は、前記複数の走行ルートのそれぞれに含まれる曲線部分の距離を含む、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  6. 請求項において、
    前記複数の走行ルートのそれぞれの特性は、前記複数の走行ルートのそれぞれに含まれる曲線部分の曲線半径を含む、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  7. 請求項1において、
    前記将来の車輪径を算出する処理では、前記複数の車両ごとの前記複数の車輪ごとであって前記複数の走行ルートごとに、前記現在の車輪径から前記摩耗量を減算する、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  8. 請求項1において、
    前記出力する処理では、
    前記少なくともいずれかの車両による前記少なくともいずれかの走行ルートの走行不可であることを示す情報を出力する、
    ことを特徴とする車輪径予測プログラム。
  9. 請求項1において、さらに、
    前記複数の車両のうちの特定の車両による前記複数の走行ルートのうちの特定の走行ルートの走行中において、前記特定の車両に取り付けられた前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記基準値を上回らなくなった場合、前記特定の車輪の交換が可能な場所を示す情報を出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
  10. 請求項1において、さらに、
    前記複数の車両のうちの特定の車両による前記複数の走行ルートのうちの特定の走行ルートの走行中において、前記特定の車両に取り付けられた前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記基準値を上回らなくなった場合、前記特定の両の現在の走行位置に最も近い区所を示す情報を出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
  11. 請求項1において、
    前記出力する処理では、前記少なくともいずれかの車輪を示す情報を出力し、さらに、
    前記複数の車両のうちの特定の車両による前記複数の走行ルートのうちの特定の走行ルートの走行中において、前記特定の車両に取り付けられた前記複数の車輪のうちの特定の車輪に対応する現在の車輪径が前記基準値を上回らなくなった場合、前記特定の車輪に対応する現在の車輪径と、前記特定の車輪に対応する前記将来の車輪径との差を算出し、
    算出した前記差に基づいて、前記特定の両に取り付けられた他の車輪のそれぞれに対応する前記将来の車輪径を再算出し、
    前記他の車輪のうちの少なくともいずれかの車輪に対応する前記将来の車輪径が前記基準値を上回らない場合、前記他の車輪のうちの少なくともいずれかの車輪を示す情報を再出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする車輪径予測プログラム。
  12. 車両と、前記車両とアクセス可能な情報処理装置とを有する車輪径予測システムであって、
    前記情報処理装置は、
    複数の車両のそれぞれに取り付けられた複数の車輪の摩耗特性記憶する記憶部を参照して、前記複数の車両のそれぞれが走行する予定の複数の走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの摩耗量をそれぞれ算出する摩耗量算出部と、
    前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記複数の車両前記複数の走行ルートのそれぞれ行した場合における前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの将来の車輪径をそれぞれ算出する車輪径算出部と、
    前記複数の走行ルートのうちの少なくともいずれかの走行ルートを走行した場合における前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が基準値を上回っていない少なくともいずれかの車両が前記複数の車両に含まれている場合、前記少なくともいずれかの走行ルートを示す情報と前記少なくともいずれかの車両を示す情報を出力する情報出力部と、を有する、
    ことを特徴とする車輪径予測システム。
  13. 複数の車両のそれぞれに取り付けられた複数の車輪の摩耗特性記憶する記憶部を参照して、前記複数の車両のそれぞれが走行する予定の複数の走行ルートをそれぞれ走行した場合における前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの摩耗量をそれぞれ算出し、
    前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの現在の車輪径を記憶する記憶部を参照し前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの前記摩耗量と前記現在の車輪径とに基づいて、前記複数の車両前記複数の走行ルートのそれぞれ行した場合における前記複数の車両ごとであって前記複数の車輪ごとの将来の車輪径をそれぞれ算出し、
    前記複数の走行ルートのうちの少なくともいずれかの走行ルートを走行した場合における前記複数の車輪のうちの少なくとも1つの車輪に対応する前記将来の車輪径が基準値を上回っていない少なくともいずれかの車両が前記複数の車両に含まれている場合、前記少なくともいずれかの走行ルートを示す情報と前記少なくともいずれかの車両を示す情報を出力する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする車輪径予測方法。
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