JP7450128B2 - 電動機の速度制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電動機の速度制御装置に関する。
鉄鋼等の金属材料の圧延工程では、圧延材は、搬送テーブル上を搬送される。圧延材を搬送ロール上で搬送する搬送テーブルは、圧延設備に、連続して複数台設けられることが多い。このような複数の搬送テーブルは、複数の搬送ロールによってそれぞれ構成される。複数の搬送ロールは、搬送テーブルごとに独立した電動機で駆動される。
搬送される圧延材が、異なる電動機で駆動される搬送ロールの搬送テーブル間を移行する場合に、移行前後の搬送ロールの電動機に速度差があると、圧延材は、搬送ロール上でスリップして、圧延材の搬送面にスリップ傷を生じることがある。
そこで、上流側の搬送テーブルに設けた2つの位置検出器によって、圧延材の搬送速度を演算し、求めた搬送速度に下流側の電動機の速度が一致するように補正する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
この技術によれば、上流から搬送されてくる圧延材の搬送速度に、下流の搬送テーブルの電動機の速度を合わせることができるので、圧延材が搬送テーブルを移行する際のスリップを抑制することができ、搬送面のスリップ傷を生じにくくすることができる。
一方で、特許文献1の技術では、下流側の電動機の速度基準が遷移する加減速期間での運転が考慮されていない。そのため、圧延材が搬送テーブルを移行するまでに、下流の電動機の速度補正が間に合わないことが問題となる。このような問題を回避するために、圧延材の下流の搬送テーブルへの到達よりも十分に上流において速度基準の補正を開始する必要がある。しかしながら、圧延材の搬送速度や搬送テーブルの長さ等によっては、速度基準の補正が十分に行えない場合が生じ得る。
特開昭60-111712号公報
本発明の実施の形態は、上記問題点を解決するためになされたものであり、搬送テーブルの移行時の圧延材のスリップを生じにくくする電動機の速度制御装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る電動機の速度制御装置は、第1搬送テーブルのテーブルロールを駆動する第1電動機を速度制御する第1可変速制御装置に第1速度基準を供給する第1演算手段と、前記第1搬送テーブルの下流に設けられた第2搬送テーブルのテーブルロールを駆動する第2電動機を速度制御する第2可変速制御装置に第2速度基準を供給し、前記第1搬送テーブルによって搬送される圧延材の搬送速度を、前記第2電動機の速度に換算された目標搬送速度を計算し、前記第2電動機の速度実績データ、前記目標搬送速度、あらかじめ設定された前記第2電動機に関する電動機パラメータにもとづいて、最速加減速時間を計算し、前記速度実績データ、前記目標搬送速度および前記最速加減速時間にもとづいて、前記圧延材の搬送速度が前記第2搬送テーブルにおいて前記目標搬送速度に到達するように速度基準のパターンを生成して前記第2速度基準として前記第2可変速制御装置に供給する第2演算手段と、を備える。
本発明の実施の形態によれば、搬送テーブルの移行時の圧延材のスリップを生じにくくする電動機の速度制御装置が実現される。
実施の形態1に係る電動機の速度制御装置を例示する模式的なブロック図である。 実施の形態1の速度制御装置の動作を説明するための模式的なグラフ図であり、速度基準の時間変化を表すグラフ図の例である。 実施の形態2に係る電動機の速度制御装置を例示する模式的なブロック図である。 実施の形態2の速度制御装置の動作を説明するための模式的なグラフ図であり、速度基準の時間変化を表すグラフ図の例である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る電動機の速度制御装置を例示する模式的なブロック図である。
図1には、本実施の形態の速度制御装置10のほか、この速度制御装置10によって速度制御されて圧延材1を搬送する搬送テーブル100,102が合わせて示されている。搬送テーブル100,102は、隣接して配置されており、搬送テーブル(第1搬送テーブル)100は、搬送テーブル(第2搬送テーブル)102の上流に設けられている。圧延材1は、上流の搬送テーブル100から下流の搬送テーブル102に搬送される。
搬送テーブル100では、電動機(第1電動機)3aによって駆動されるテーブルロール2a~2cが上流から下流に向かって、圧延材1を搬送するように設けられている。圧延材1は、テーブルロール2a~2cの回転にしたがって、上流から下流に搬送される。電動機3aは、可変速制御装置(第1可変速制御装置)4aによって駆動される。
搬送テーブル102では、電動機(第2電動機)3bによって駆動されるテーブルロール2d,2eが上流から下流に向かって、圧延材1を搬送するように設けられている。上流の搬送テーブル100から搬送されてきた圧延材1は、テーブルロール2d,2eの回転にしたがって、さらに下流に搬送される。電動機3bは、可変速制御装置(第2可変速制御装置)4bによって駆動される。
電動機3a,3bは、交流電動機であり、たとえば誘導電動機である。可変速制御装置4a,4bは、電動機3a,3bをそれぞれの速度基準にしたがって速度制御する。
速度制御装置10は、電動機3a,3bの速度のデータを収集する。この例のように、センサレスベクトル制御により、電動機3a,3bの速度制御を行う場合には、実線で示したように、速度制御装置10は、可変速制御装置4a,4bから電動機3a,3bの速度実績を収集する。センサ付きベクトル制御により電動機3a,3bの速度制御を行う場合には、速度制御装置10は、破線で示したように、電動機に設けられた速度検出器から電動機の速度データを受信する。
搬送テーブル100には、圧延材1の位置検出器5a,5bが設けられている。位置検出器5aは、位置検出器5bよりも上流に設けられている。位置検出器5a,5bは、圧延材1の先端を検出し、尾端が抜けるまでアクティブとなる位置検出信号Da,Dbをそれぞれ出力する。位置検出器5a,5bは、搬送テーブルの設置環境等によって適切な方式のセンサが用いられる。熱間圧延ライン等の場合には、ホットメタルディテクター等を用いることができる。位置検出器5a,5bは、後に詳述するように、上流側の位置検出器5aで圧延材1の先端を検出した後、下流側の位置検出器5bで圧延材1の先端を検出するまでの時間が計測され、位置検出器5a,5b間の圧延材1の搬送速度が計算される。
位置検出器の設置数は、2個に限らず、3個以上とすることができる。位置検出器の設置数および設置位置に応じて、圧延材の搬送速度を計算することが可能になる。
この例では、下流の搬送テーブル102には、位置検出器が示されていないが、圧延材のトラッキングの必要に応じて、位置検出器は、適切な箇所に設けられる。
以下では、理解を容易にするために、この例のような2段の搬送テーブル100,102の場合について説明するが、搬送テーブルは、2段に限らず、3段あるいはそれ以上の段数としてもよい。電動機3a,3bは、任意の数のテーブルロールを駆動することができるが、図1では、電動機3aは、3個のテーブルロールを駆動し、電動機3bは、2個のテーブルロールを駆動するものとしている。
搬送テーブル102よりもさらに下流に搬送テーブルを設ける場合には、搬送テーブル102に設置された位置検出器を用いて、搬送テーブル102での圧延材の搬送速度を計算することができる。
電動機の速度制御装置10は、位置検出器5a,5bの出力に接続されている。速度制御装置10は、位置検出器5a,5bが出力する位置検出信号Da,Dbおよび位置検出器5a,5bがそれぞれ設置された距離にもとづいて、位置検出器5a,5b間での圧延材1の目標搬送速度Nを計算する。
速度制御装置10では、上流側の電動機3aの速度実績のデータは、下流側の電動機3bの速度基準に対して上流側の電動機3aの速度を補正する場合などに用いられる。下流側の電動機3bの速度実績のデータは、加減速レートを計算する際などに用いられる。なお、速度実績のデータは、図示しないが、可変速制御装置4a,4bのフィードバックのためにも用いられる。
電動機の速度制御装置10は、可変速制御装置4a,4bに接続されている。速度制御装置10は、可変速制御装置4a,4bのそれぞれに適切な速度基準を計算し、計算された速度基準を可変速制御装置4a,4bに供給する。
より具体的には、速度制御装置10は、計算された搬送速度および下流の搬送テーブル102までの距離を用いて、圧延材1が下流の搬送テーブル102に到達するまでの到達予定時間tを計算する。速度制御装置10は、搬送速度、電動機仕様および機械諸元を用いて、下流側の電動機3bの最速加減速時間tを計算し、計算された最速加減速時間tにもとづいて加減速レートαを計算する。速度制御装置10は、計算された加減速レートαを用いて、下流の電動機3bのための速度基準のパターンN(t)を生成し、可変速制御装置4bに供給する。速度基準のパターンとは、速度基準の時間変化を表すデータであり、たとえば時刻ごとの速度基準を時系列にしたデータである。
速度制御装置10は、好ましくは、最速加減速時間と到達予定時間とを比較して、到達予定時間tが最速加減速時間tよりも短い場合には、上流側の電動機3aの速度基準を補正する。
このようにして、本実施の形態の速度制御装置10は、隣接する搬送テーブル100,102での電動機3a,3bの速度を圧延材の到達時間内にほぼ同じ速度になるように制御する。
電動機の速度制御装置10の構成例について、より詳細に説明する。
速度制御装置10は、演算部20a,20bを備える。速度制御装置10は、好ましくは、上流電動機速度補正機能21および速度基準設定機能19a,19bをさらに備える。
演算部(第1演算手段)20aは、上流側の電動機3aの速度基準のパターンを生成して出力し、演算部(第2演算手段)20bは、下流側の電動機3bの速度基準のパターンを生成して出力する。演算部20a,20bの構成は、ほぼ同じであり、以下では、下流側の演算部20bについて説明する。なお、演算部20aがもっとも上流に設けられる電動機のために設けられる場合には、演算部20bの構成と必ずしも同一である必要はなく、たとえば、図示しない上位計算機に設定された条件にもとづいて計算された速度基準のパターンがあらかじめ設定されるようにしてもよい。
演算部20bは、目標搬送速度演算機能14と、圧延材到達予定時間演算機能15と、電動機パラメータ設定機能16と、加減速レート演算機能17と、速度基準演算機能18と、を含む。
目標搬送速度演算機能14には、位置検出信号Da,Dbが入力される。位置検出信号Da,Dbは、位置検出器5a,5bからそれぞれ出力される。目標搬送速度演算機能14は、位置検出信号Da,Dbおよび位置検出器5a,5bがそれぞれ設置された位置の間の距離のデータを用いて、上流側の搬送テーブル100を搬送される圧延材1の搬送速度を計算し、目標搬送速度Nとして出力する。目標搬送速度Nは、電動機の回転速度に換算して出力される。
圧延材到達予定時間演算機能15には、あらかじめ搬送テーブル100,102がそれぞれ設置された位置の間の距離のデータが設定されている。搬送テーブル100,102がそれぞれ設置された位置の間の距離は、たとえば、2つの位置検出器5a,5bのうち下流側の位置検出器5bが設けられた位置と、搬送テーブル102のもっとも上流側のテーブルロール2dが設けられた位置までの距離とされる。距離や速度の計測誤差や計算による誤差を考慮して、テーブルロール2dよりも若干上流側の位置を搬送テーブル102の位置としてもよい。
圧延材到達予定時間演算機能15には、目標搬送速度演算機能14によって計算された目標搬送速度Nが入力される。圧延材到達予定時間演算機能15は、目標搬送速度Nおよび搬送テーブル100,102間の距離にもとづいて、圧延材1が搬送テーブル102に到達する到達予定時間tを計算して出力する。
電動機パラメータ設定機能16は、演算に必要となる電動機のパラメータを、図示しないパラメータの格納部から抽出して出力する。パラメータの格納部は、外部に接続された記憶装置に設けられていてもよいし、速度制御装置10の記憶部内に設けられてもよい。電動機のパラメータは、電動機の仕様および電動機によって駆動される機械の諸元データを含む。電動機仕様は、たとえば、過負荷耐量kや定格トルクT[kgf・cm]等を含んでいる。機械諸元データは、ロールや減速ギア等の機械系の慣性モーメントGD[kgf・cm]等を含んでいる。慣性モーメントGDのデータは、電動機および機械系についてそれぞれ設定されてもよいし、電動機ごとに合計の慣性モーメントの値として設定されてもよい。
加減速レート演算機能17は、目標搬送速度N、下流側の電動機3bの速度実績Nおよび電動機の必要なパラメータを入力し、これらにもとづいて、加減速レートαを計算する。目標搬送速度Nは、目標搬送速度演算機能14によって計算された値が用いられる。速度実績Nは、電動機3bの速度実績である。電動機のパラメータは、電動機パラメータ設定機能16によって設定され、出力される。この例では、電動機のパラメータは、電動機3bの過負荷耐量k、定格トルクT[kgf・cm]、機械系の損失分に相当するトルクT[kgf・cm]および慣性モーメントGD[kgf・cm]である。慣性モーメントGDは、電動機側および機械側の合計とされている。
加減速レートαは、以下のように計算される。
α=(N-N)/t
ここで、最速加減速時間tは、目標搬送速度N、電動機3bの速度実績Nおよび電動機のパラメータを用いて、以下の式(1)によって求められる。なお、本実施の形態および後述する他の実施の形態において、電動機3bは、加減速運転をする場合には、一定のトルクで運転されるものとし、最速加減速時間t>0であるものとする。また、式(1)は、加速時を表しており、減速時には、積分記号中の分母は(kT+T)とされる。
Figure 0007450128000001



速度基準演算機能18は、目標搬送速度N、電動機3bの速度実績N、圧延材の到達予定時間t、最速加減速時間tおよび加減速レートαの各データを入力して、速度基準のパターンN(t)を生成する。速度基準演算機能18は、生成されたパターンN(t)を可変速制御装置4bに供給する。
上流電動機速度補正機能(上流電動機速度補正手段)21には、到達予定時間tおよび最速加減速時間tが入力される。上流電動機速度補正機能21は、到達予定時間tと最速加減速時間tとを比較して、t<tとなった場合に、速度基準の補正値Ncを出力して、t≧tとなるように、上流側の電動機3aのための速度基準を補正する。
この例では、上流電動機速度補正機能21には、上流側の電動機3aの速度実績Nが入力される。上流電動機速度補正機能21には、t<tの場合の補正値があらかじめ設定されている。この補正値Ncは、たとえば上流側の速度実績Nに応じた値とされており、速度実績Nの絶対値が大きいほど大きい値の補正値とされる。たとえば、上流電動機速度補正機能21には、電動機3aのいくつかに区分された速度範囲と区分された速度範囲に応じた補正値が設定されたテーブルがあらかじめ設定されている。なお、上流電動機速度補正機能21に設定される補正値は、電動機3aの速度実績Nの大きさによらず一定値としてもよい。
速度基準設定機能19a,19bは、演算部20a,20bから速度基準のパターンを入力し、速度基準のパターンのデータを適切な形式に変換して、可変速制御装置4a,4bに供給する。速度基準設定機能19a,19bは、入力されたデータや指令等との演算機能を有する。速度基準設定機能19a,19bは、図示しないが、運転指令等を入力し、運転指令等がアクティブとなったときに、速度基準のパターンを出力する。この例では、上流側の速度基準設定機能19aは、上流電動機速度補正機能21が速度基準の補正値Ncを出力したときには、補正値Ncを現在の速度基準のパターンに適用する。たとえば、速度基準設定機能19aは、演算部20aが出力する速度基準および上流電動機速度補正機能21が出力する補正値Ncにもとづいて、新たな速度基準を演算して出力する。
本実施形態の速度制御装置10の動作について説明する。
図2は、本実施形態の速度制御装置の動作を説明するための模式的なグラフ図であり、速度基準の時間変化を表すグラフ図の例である。
図2には、速度基準演算機能18が生成し、速度基準設定機能19bを介して出力される速度基準のパターンN(t)の時間変化がグラフとして示されている。縦軸は、速度基準Nであり、横軸は、時刻τである。図2では、電動機3bが低速から高速に加速する場合の例を示している。
図2に示すように、速度基準演算機能18によって生成された速度基準のパターンN(t)は、時刻ごとの速度基準Nの大きさのデータを含んでいる。時刻τにおいて、速度基準Nは、下流側の電動機3bの速度実績Nとされる。時刻τは、搬送テーブル100,102のそれぞれの設置位置の間の距離の始点を圧延材1が通過する時刻であり、たとえば、圧延材1が位置検出器5bが設けられた位置を通過する時刻である。時刻τから時刻τの間の最速加減速時間tでは、パターンN(t)は、加減速レートαの傾きで直線状に上昇する。時刻τにおいて、パターンN(t)は、目標搬送速度Nに到達する。その後、時刻τから時刻τでは、パターンN(t)は、一定の目標搬送速度Nで推移する。時刻τ2は、搬送テーブル100,102のそれぞれが設置された位置の間の距離の終点に圧延材1が到達する時刻であり、たとえば、下流の搬送テーブル102において上流側のテーブルロール2dが設けられた位置に圧延材の先端が達する時刻である。つまり、時刻τから時刻τまでの期間は、圧延材1の到達予定時間tである。
上流電動機速度補正機能21は、速度基準演算機能18から最速加減速時間tおよび到達予定時間tの計算値を入力する。上流電動機速度補正機能21は、最速加減速時間tおよび到達予定時間tを比較する。この例では、到達予定時間tは、最速加減速時間tよりも長いので、上流電動機速度補正機能21は、補正値Ncを出力せず、上流側の演算部20aは、速度基準設定機能19aを介して、当初設定のとおりの速度基準を可変速制御装置4aに供給する。
到達予定時間tが、最速加減速時間tよりも短い場合には、上流電動機速度補正機能21は、速度基準の補正値Ncを上流側の速度基準設定機能19aに出力する。この例では、電動機3bは、加速運転する場合を示しているので、t<tの場合には、上流電動機速度補正機能21は、図2の下向きの矢印で示すように、目標搬送速度Nを引き下げるように、補正値Ncを出力する。この場合の補正値Ncは、たとえば負の値を有するデータであり、速度基準設定機能19aによって、演算部20aが出力する速度基準に加算される。これによって、可変速制御装置4aは、当初よりも小さい値を有する速度基準が入力され、圧延材1の搬送速度が低下する。
上述では、下流側の電動機3bが加速する場合について説明したが、電動機3bを減速する場合についても同様に上流側の電動機3aの速度を補正して、圧延材1の搬送速度を調整することができる。電動機3bが減速運転する場合であって、t3<t0のときには、上流電動機速度補正機能21は、正の値を有する補正値Ncを出力し、上流側の速度基準設定機能19aは、演算部20aが出力した速度基準に正の値を有する補正値を加算して、新たな速度基準を出力する。
上述したように、上流電動機速度補正機能21は、あらかじめ補正値Ncが設定されており、t3<t0の場合に、下流側の電動機3bが加速するか減速するかに応じて、正または負の補正値Ncを出力する。補正値Ncの大きさは、上流側の電動機3aの速度実績NUに応じて設定された値でもよいし、一定値であってもよい。上述の例では、2つの位置検出器5a,5bが設けられていることから、目標搬送速度N2の演算は、1回行われ、最速加減速時間t0および到達予定時間t3の比較および判定も1回行われる。これに限らず、位置検出器の数に応じて、複数回にわたって最速加減速時間t0および到達予定時間t3の比較および判定を行い、補正値Ncを出力してもよい。このように
本実施の形態の電動機の速度制御装置10の効果について説明する。
本実施の形態の速度制御装置10は、演算部20bを備えており、演算部20bでは、下流側の電動機3bの速度調整をその電動機3bの仕様や機械諸元を含めて加減速レートαを演算できる。そのため、圧延材があまりにも遠方にある状態から下流側の電動機3bの加減速運転を開始する必要がなく、圧延材のスリップ傷の低減とともに、圧延工程のより円滑な運用が可能になる。
本実施の形態の速度制御装置10は、上流電動機速度補正機能21をさらに備えることができる。演算部20bでは、最速の加減速レートαを演算する際には、計測された圧延材1の搬送速度を目標搬送速度Nとし、目標搬送速度Nおよび搬送テーブル100,102間の距離にもとづいて、圧延材1の到達予定時間tを計算することができる。上流電動機速度補正機能21は、加減速レートαにもとづく最速加減速時間tおよび圧延材1の搬送速度にもとづく到達予定時間tを比較して、適切な速度調整が行われるか否かを判定する。上流電動機速度補正機能21は、下流側の電動機3bの加減速運転では、電動機3a,3b間の速度調整が十分に行われないと判定された場合には、上流側の電動機3aの速度を補正する。そのため、最短の加減速レートαが下流側の電動機3bの機械的な諸元等により決定されていても、上流側の電動機3aの速度を補正することによって、電動機3a,3b間の速度調整を適切に行うことができる。
上述の具体例では、圧延材1の搬送速度を、位置検出器5a,5bが出力する位置検出信号Da,Dbおよび位置検出器5a,5b間の距離にもとづいて計算するものである。このようにすることによって、圧延材1の直接的な搬送速度を目標搬送速度Nとすることができるので、好ましい。圧延材1の搬送速度として、位置検出信号Da,Dbおよび位置検出器5a,5b間の距離による演算に代えて、上流側の電動機3aの速度実績Nを用いてもよい。
(実施の形態2)
図3は、本実施の形態に係る電動機の速度制御装置を例示する模式的なブロック図である。
本実施の形態の電動機の速度制御装置210は、下流側の電動機3bの加減速レートを調整して、圧延材1の到達予定時間t内の電動機3bの消費電力量Jを最小にする。速度制御装置210は、上述の他の実施の形態の場合とは異なる演算部220a,220bを備える点で上述の他の実施の形態の場合と相違する。他の構成要素は、他の実施の形態の場合と同じであり、同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
図3に示すように、本実施の形態の電動機の速度制御装置210は、演算部220a,220bを備える。演算部220aは、上流側の電動機3aの速度基準のパターンを生成して出力し、演算部220bは、下流側の電動機3bの速度基準のパターンを生成して出力する。演算部220a,220bの構成は、ほぼ同じであり、以下では、下流側の演算部220bについて説明する。上述の他の実施の形態の場合と同様に、演算部220aがもっとも上流に設けられる電動機のために設けられる場合には、演算部220bの構成と必ずしも同一である必要はない。
演算部220bは、消費電力量演算機能222を含む。この例では、演算部220bは、上述の他の実施の形態の場合と異なる加減速レート演算機能217を含んでおり、加減速レート演算機能217は、消費電力量演算機能222を含む点で他の実施の形態の場合と相違する。
消費電力量演算機能222は、下流側の電動機3bの速度実績N、目標搬送速度N、加減速時間t、電動機のパラメータおよび圧延材1の到達予定時間tにもとづいて、到達予定時間t内で消費される消費電力量Jを計算する。加減速時間tは、変数であり、消費電力量演算機能222は、到達予定時間t内で電動機3bの消費電力量Jが最小となる加減速時間tを計算して出力する。
加減速レート演算機能217は、消費電力量演算機能222によって出力された加減速時間tを用いて加減速レートαを計算し、出力する。
消費電力量演算機能222は、消費電力量Jを計算し、消費電力量Jが最小になる加減速時間tを計算することができれば、加減速レート演算機能217の機能として設けられる場合に限らず、たとえば加減速レート演算機能から独立した機能として設けられてもよい。
本実施の形態の速度制御装置210の動作について説明する。
図4は、本実施の形態の速度制御装置の動作を説明するための模式的なグラフ図であり、速度基準の時間変化を表すグラフ図の例である。
図4には、速度基準演算機能18が生成し、速度基準設定機能19bを介して出力する速度基準のパターンN(t)が示されている。図4の縦軸は、速度基準Nのほか、電動機3bの電動機1次電流の2乗の数値I を示しており、図4には、I の時間積分である消費電力量J,Jが合わせて示されている。本実施の形態では、加減速レートαの変化に応じて、消費電力量J,Jが変化し、J=J+Jが最小となるような加減速時間tが存在する。速度制御装置210は、そのときの加減速レートαを採用して、速度基準のパターンN(t)を生成して出力する。
本実施の形態の場合においても、電動機3bが加減速運転をする場合には、一定のトルクで運転し、t>0であるものとする。また、以下の説明では、特に断らない限り、t≧t≧tであるものとする。t0は、上述の他の実施の形態において説明した電動機3bの機械諸元等を用いて計算された最速加減速時間である。
加減速レートαは、以下のように計算される。
α=(N-N)/t
図4に示すように、パターンN(t)は、上述の他の実施の形態の場合と同様に、時刻ごとの速度基準のデータを含んでいる。時刻τにおいて、速度基準Nは、下流側の電動機3bの速度実績Nとされる。時刻τから時刻τ11の間の加減速時間tでは、パターンN(t)は、加減速レートαの傾きで直線状に上昇する。時刻τ11において、パターンN(t)は、目標搬送速度Nに到達する。その後、時刻τ11から時刻τまでの時間tでは、パターンN(t)は、一定の目標搬送速度Nで推移する。
消費電力量Jは、時刻τから時刻τ11までの加減速時間tで消費される電力量とし、消費電力量Jは、時刻τ11から時刻τまでの時間tで消費される電力量であるものとする。
消費電力量演算機能222は、以下の式(2)によって、圧延材1の到達予定時間tの間における消費電力量J=J+Jを計算する。たとえば、消費電力量演算機能222は、加減速時間tをt~tまで、一定の時刻間隔で変化させ、加減速時間tごとの消費電力量Jを計算し、消費電力量Jが最小となる加減速時間tを探索する。最速加減速時間t0は、上述の他の実施の形態で説明した式(1)を用いて、加減速レート演算機能217によって計算される。
Figure 0007450128000002


式(2)において、慣性モーメントGD、定格トルクT、定格トルク電流IqA、機械損失に相当するトルクT、励磁電流Iおよびケーブル等に起因する直流抵抗値Rは、電動機のパラメータであり、電動機パラメータ設定機能16によって、あらかじめ設定されている値が適用される。
加減速レート演算機能217は、消費電力量演算機能222によって抽出された、消費電力量Jが最小となる加減速時間tに設定して、加減速レートαを設定する。
速度基準演算機能18は、加減速レート演算機能217が出力した加減速レートα、加減速時間t、電動機3bの速度実績Nおよび目標搬送速度Nにもとづいて、速度基準のパターンN(t)を生成して、出力する。その後は、上述の他の実施の形態の場合と同様に、演算部220bは、速度基準設定機能19bを介して、速度基準のパターンN(t)を可変速制御装置4bに供給する。
なお、式(2)は、以下のとおりに導出することができる。
到達予定時間t内の消費電力量Jは、加減速時間t内の消費電力量Jと、時刻τ11から時刻τまでの時間t内の消費電力量Jとの和として計算される。消費電力量J,Jは、以下の式(3)、式(4)で計算されるので、消費電力量Jは、式(5)で計算することができる。
Figure 0007450128000003







まず、電動機3bの電動機1次電流Iは、以下の式(6)で表すことができる。ここで、Iは、トルク電流である。
Figure 0007450128000004


ここで、電動機3bの定格1次電流をI1Aとし、定格トルク電流をIqAとすると、式(6)の関係に代入することにより、定格トルク電流IqAは、以下の式(7)で表すことができる。
Figure 0007450128000005


電動機のトルクTおよびトルク電流Iは、比例関係にあるため、電動機3bの定格トルクTおよび定格トルク電流IqAを用いて、以下の式(8)および式(9)のように表される。
Figure 0007450128000006






機械損失に相当するトルクT、トルク電流IqMより、機械損失に相当する1次電流I1mは、以下の式(10)および式(11)のように表すことができる。
Figure 0007450128000007









到達予定時間tは、加減速時間tと、時刻τ11から時刻τまでの時間tとの和である。到達予定時間tは、最速加減速時間t以上とされるので、t~tとtの関係は、式(1)より、以下の式(12)のように表される。
Figure 0007450128000008


加減速時間t内では、電動機3bのトルクTは、式(12)のkTをTに置き換えればよいので、加減速時間tは、以下の式(13)のように表される。
Figure 0007450128000009


式(13)に式(9)を代入することによって、トルク電流Iと加減速時間tとの関係を表す式(14)を得ることができる。
Figure 0007450128000010


時間tは、式(12)より、以下の式(15)によって表される。
t2=t3-t1 (15)
式(14)および式(15)を式(5)に代入することによって、式(2)を得ることができる。このようにして、到達予定時間t内の消費電力量Jを加減速時間tの関数として表すことができる。
本実施の形態の電動機の速度制御装置210の効果について説明する。
本実施の形態の速度制御装置210は、演算部220bを備えている。演算部220bは、加減速レート演算機能217および消費電力量演算機能222を含む。加減速レート演算機能217および消費電力量演算機能222は、圧延材1が下流の搬送テーブル102に到達する到達予定時間t内で、下流側の電動機3bが消費する消費電力量Jを計算する。加減速レート演算機能217および消費電力量演算機能222は、到達予定時間t内の電動機3bの消費電力量Jが最小となる加減速時間tを算出して抽出し、加減速レートαを計算する。演算部220bは、計算された加減速レートαにもとづいて、速度基準のパターンN(t)を生成して、出力する。そのため、下流側の電動機3bの加減速運転時の消費電力の増大を抑制しつつ、圧延材1の搬送速度に合わせた速度制御を実現することができる。
上述の各実施の形態では、隣接する2つの搬送テーブルの場合について説明したが、上述の速度制御の手法は、隣接する2つの搬送テーブル間の場合に限定して適用されるものではない。たとえば3つの搬送テーブルにおいて、最下流の搬送テーブルの目標搬送速度を、最上流の搬送テーブルの速度に合わせるようにしてもよい。このような場合の例として、中間の搬送テーブルの速度が最上流の搬送テーブルの速度とほぼ一致しているようなときには、最下流の搬送テーブルの目標搬送速度は、実質的に最上流の搬送テーブルの速度にもとづいて決定される。また、このような場合には、搬送テーブルごとに設けられた位置検出器によって速度計算され、搬送テーブルごとに最下流の搬送テーブルの目標搬送速度を再計算されるようにしてもよい。
上述では、異なる実施の形態1、2についてそれぞれ説明したが、これらの実施の形態は、組み合わせることができる。すなわち、消費電力量Jが最小になるように決定された加減速レートを含む速度基準のパターンが生成された後、上流側の電動機3aの速度と到達予定時間t3との関係から、上流の電動機3aの速度を補正する構成とすることもできる。
上述の各実施の形態において、速度制御装置10,210では、演算部20a,20b,220bを構成する各機能を含めて、たとえば機能ごとにハードウェアで構成するようにしてもよいし、各機能の動作を実現するソフトウェアで構成するようにしてもよい。速度制御装置10,210は、たとえば、図示し、説明した各機能の動作を実現するソフトウェアやプログラムが導入されたコンピュータ装置であり、コンピュータ装置は、プログラマブルロジックコントローラ等であってもよい。
実施の形態の速度制御装置10,210をコンピュータ装置で実現する場合には、たとえば、演算部20a,20b,220a,220bは、演算処理装置(CPU)等によって実現され、図1や図3に示された各機能の動作を実行する1つ以上のステップを含むプログラムを格納する記憶手段を備え、読み出して逐次実行する。各実施の形態では、2つの演算部を備えているが、これらをそれぞれ異なるCPUで実現してもよいし、1つのCPUで実現してももちろんよい。
このようにして、搬送テーブルの移行時の圧延材のスリップを生じにくくする、電動機の速度制御装置が実現される。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 圧延材、2a~2e テーブルロール、3a,3b 電動機、4a,4b 可変速制御装置、5a,5b 位置検出器、10,210 速度制御装置、14 目標搬送速度演算機能、15 圧延材到達予定時間演算機能、16 電動機パラメータ設定機能、17,217 加減速レート演算機能、18 速度基準演算機能、19a,19b 速度基準設定機能、20a,20b、220b 演算部、100,102 搬送テーブル、222 消費電力量演算機能

Claims (6)

  1. 第1搬送テーブルのテーブルロールを駆動する第1電動機を速度制御する第1可変速制御装置に第1速度基準を供給する第1演算手段と、
    前記第1搬送テーブルの下流に設けられた第2搬送テーブルのテーブルロールを駆動する第2電動機を速度制御する第2可変速制御装置に第2速度基準を供給し、前記第1搬送テーブルによって搬送される圧延材の搬送速度を、前記第2電動機の速度に換算された目標搬送速度を計算し、前記第2電動機の速度実績データ、前記目標搬送速度、あらかじめ設定された前記第2電動機に関する電動機パラメータにもとづいて、最速加減速時間を計算し、前記速度実績データ、前記目標搬送速度および前記最速加減速時間にもとづいて、前記圧延材の搬送速度が前記第2搬送テーブルにおいて前記目標搬送速度に到達するように速度基準のパターンを生成して前記第2速度基準として前記第2可変速制御装置に供給する第2演算手段と、
    を備えた電動機の速度制御装置。
  2. 前記第2演算手段は、前記目標搬送速度、および前記第1搬送テーブルと前記第2搬送テーブルとの間の距離にもとづいて、前記圧延材の前記第2搬送テーブルへの到達予定時間を計算し、
    前記最速加減速時間と前記到達予定時間にもとづいて、前記第1速度基準を補正する上流電動機速度補正手段をさらに備え、
    前記上流電動機速度補正手段は、前記到達予定時間が前記最速加減速時間よりも短い場合に、前記到達予定時間が前記最速加減速時間以上となるように、補正値を出力し、
    前記第1演算手段は、前記第1速度基準および前記補正値にもとづいて、新たな速度基準を生成して出力する請求項1記載の電動機の速度制御装置。
  3. 前記上流電動機速度補正手段では、前記補正値は、前記第1電動機の速度に応じてあらかじめ設定された請求項2記載の電動機の速度制御装置。
  4. 前記第2演算手段は、前記目標搬送速度、および前記第1搬送テーブルと前記第2搬送テーブルとの間の距離にもとづいて、前記圧延材の前記第2搬送テーブルへの到達予定時間を計算し、前記最速加減速時間から前記到達予定時間までの範囲の加減速時間、前記目標搬送速度、前記速度実績データおよび前記電動機パラメータにもとづいて、前記到達予定時間内の前記第2電動機の消費電力量を演算する消費電力量演算手段をさらに備えた請求項1記載の電動機の速度制御装置。
  5. 前記消費電力量演算手段は、前記加減速時間を前記最速加減速時間から前記到達予定時間まで複数の値にそれぞれ設定して、前記複数の値のそれぞれについての前記第2電動機の消費電力量を演算した中から最小値を抽出する請求項記載の電動機の速度制御装置。
  6. 前記第2演算手段は、前記目標搬送速度、および前記第1搬送テーブルと前記第2搬送テーブルとの間の距離にもとづいて、前記圧延材の前記第2搬送テーブルへの到達予定時間を計算し、前記最速加減速時間から前記到達予定時間までの範囲の加減速時間、前記目標搬送速度、前記速度実績データおよび前記電動機パラメータにもとづいて、前記到達予定時間内の前記第2電動機の消費電力量を演算する消費電力量演算手段をさらに備えた請求項2記載の電動機の速度制御装置。
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