JP7434755B2 - 印刷装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

印刷装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、制御方法、及びプログラムに関する。
長尺な被印刷媒体に印刷を行うラベルプリンタには、印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動して印刷を行うものがある。この種のラベルプリンタでは、被印刷媒体における印刷領域を該被印刷媒体の搬送方向に並ぶ複数のラインに分割し、印刷データに基づいて1ライン毎に印刷を行う。サーマルヘッドを駆動して1ライン分の領域を印刷する際には、サーマルヘッドの複数の発熱素子のうちの発熱させる発熱素子を印刷データに基づいて決定し、決定した該発熱素子に対し電流を印加する。このため、1ライン分の印刷において発熱させる発熱素子の数が多い場合、対象となる発熱素子の全てを同時に発熱させるには大電流が必要となる。このような状況に鑑み、近年、サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のブロック(グループ)に分割し、ブロック単位で発熱素子に電流を印加するタイミングをずらすことにより、同時に発熱させる発熱素子の数を低減させる分割印刷方法が提案されている。
関連する技術として、特許文献1には、サーマルヘッドを複数のブロックに分割し、分割したブロック単位で分割印字を行う分割印字制御方式が開示されている。
特開平5-270037号公報
上述した分割印字制御方式を含む従来の分割印刷方法では、例えば、サーマルヘッドにおける隣り合うブロックの境界と交差する線を印刷した場合に、当該線におけるブロックの境界と対応する位置に段差が生じ、印刷品質が低下することがあった。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、サーマルヘッドを用いて行う印刷の印刷品質を向上させることが可能な技術を提供することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データのうち、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する場合における隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて前記印刷部に印刷を実行させる制御部と、を備え、前記印刷部は、決定した分割方式に基づいて、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらす。
本発明の一態様に係る制御方法は、印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法であって、前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データのうち、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する場合における隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらして、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行うことを含む。
本発明の一態様に係るプログラムは、印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に、前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データのうち、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する場合における隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらして、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行う処理を実行させる。
上記の態様によれば、サーマルヘッドを用いて行う印刷の印刷品質を向上させることができる。
一実施形態に係る印刷装置1の平面図である。 図1の印刷装置1における蓋4と重なる部位の内部構成例を示す部分平面図である。 一実施形態に係る印刷処理に適用される分割印刷方式を説明する図である。 印刷装置1の機能構成を説明するブロック図である。 一実施形態に係る印刷装置1が行う印刷処理の第1の例を説明するフローチャートである。 印刷データと分割印刷方式との関係を説明する図である。 上下分割方式の変形例を説明する図である。 一実施形態に係る印刷装置1が行う印刷処理の第2の例を説明するフローチャートである。 一実施形態に係る印刷装置1が行う印刷処理の第3の例を説明するフローチャートである。 図9のフローチャートにおける分割方式決定処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る印刷装置に関する実施形態を説明する。
図1は、一実施形態に係る印刷装置1の平面図である。図2は、図1の印刷装置1における蓋4と重なる部位の内部構成例を示す部分平面図である。図2のX方向及びY方向は図1のX方向及びY方向と一致する。
図1及び図2に例示した印刷装置1は、長尺の感熱テープ12に印刷を行うサーマルヘッド701を備えたラベルプリンタである。感熱テープ12は、加熱することにより発色又は色が変化する感熱層と、該感熱層に積層された粘着層と、該粘着層を保護するセパレータ(剥離紙)とを含む。感熱テープ12は、サーマルヘッド701を利用した印刷が可能な被印刷媒体の一例である。感熱テープ12は、円筒形状の芯材に感熱テープ12を巻き付けたテープロール11から供給される。テープロール11は、媒体アダプタ10内に収容されており、芯材の軸心方向を回転軸として回転可能な状態で媒体アダプタ10に支持されている。図1及び図2の印刷装置1では、X方向及びY方向のそれぞれと直交する方向がテープロール11の芯材の軸心方向(すなわち被記録媒体11の回転軸)となる。テープロール11の感熱テープ12は、媒体アダプタ10に設けられた引き出し口(図示せず)から媒体アダプタ10の外部に繰り出され、該繰り出された部分に文字列等が印刷される。なお、図1及び図2における、下線が引かれた「9」という数字は、感熱テープ12の幅が9mmであることを示す。
以降では、感熱テープ12に印刷をする感熱方式のラベルプリンタを印刷装置1の例として説明するが、印刷装置1の印刷方式は特に限定されない。例えば、印刷装置1は、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタであってもよい。また、印刷装置1は、ラベルプリンタに限らず、印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行うものであればよい。
印刷装置1は、装置筐体2と、入力装置3と、蓋4と、表示装置5とを備える。
装置筐体2は、印刷装置1の動作を制御する制御回路の一部を含むプリント回路板(図示せず)、媒体アダプタ10、プラテンローラ6、印刷ユニット7、カッター8等を収容する。また、図示はしていないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記録媒体挿入口等が設けられている。
装置筐体2には、蓋4が開閉自在な状態で取り付けられている。装置筐体2のうちの、蓋4が閉じた状態である場合に、XY平面視において蓋4と重ならない領域には、入力装置3が設けられている。印刷装置1の利用者は、入力装置3を操作して印刷する文字や図形等を入力すること、設定項目を選択すること、印刷や感熱テープ12の搬送等の機能を実行させることができる。また、蓋4には液晶ディスプレイ等の表示装置5が設けられており、該表示装置5には、入力装置3により入力された情報や印刷装置1の設定に関する各種情報等が表示される。
装置筐体2のうちの、蓋4が閉じた状態である場合に、XY平面視において蓋4の下方となる領域(蓋4と重なる領域)には、アダプタ収容部2a、プラテンローラ6、印刷ユニット7、及びカッター8が設けられている。アダプタ収容部2aは、媒体アダプタ10を収容可能な空間を画成する凹形状の部位である。アダプタ収容部2aは、図1及び図2に示したような感熱テープ12の幅が9mmのテープロール11を収容する媒体アダプタ10に限らず、他の幅(例えば、6mm、12mm、及び18mm等)の感熱テープ12のテープロール11を収容する媒体アダプタ10も収容可能な形状に形成されている。
プラテンローラ6は、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ12を搬送するローラである。プラテンローラ6は、図示しない搬送用モータ(例えば、DC(直流)モータ)と接続されており、該搬送用モータからの動力により回転する。印刷装置1では、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ12を、プラテンローラ6と印刷ユニット7のサーマルヘッド701との間に狭持した状態でプラテンローラ6を回転させることにより、感熱テープ12を所望の搬送方向に搬送する。
印刷ユニット7は、印刷データに基づいて感熱テープ12に対する印刷を行うものであり、サーマルヘッド(印刷ヘッド)701を含む。サーマルヘッド701は、感熱テープ12の搬送方向に直交する主走査方向(すなわち感熱テープ12の幅方向と平行な方向)に配列された複数の発熱素子を有し、発熱素子で感熱テープ12を加熱することにより1ラインずつ印刷を行う。印刷ユニット7は、印刷データに基づいてサーマルヘッド701を駆動し被印刷媒体(例えば、感熱テープ12)に印刷を行う印刷部の一例である。
カッター8は、感熱テープ12をカット(切断)する切断装置であり、例えば、感熱テープ12における印刷が行われた領域をラベルとして個片化することに用いられる。
図3は、一実施形態に係る印刷処理に適用される分割印刷方式を説明する図である。なお、図3の(a)~(d)には模式的な図を示しており、各図の縦横比は必ずしも正確ではない。
図3の(a)には、サーマルヘッド701と感熱テープ12との位置関係の例を示している。サーマルヘッド701は、感熱テープ12の搬送方向と直交する方向に複数の発熱素子H~Hが整列しており、各発熱素子H~Hには独立して発熱用の電流を印加することができる。サーマルヘッド701を利用した印刷では、感熱テープ12における印刷領域を搬送方向に分割された複数のラインに分割し、感熱テープ12を搬送しながら1ライン毎に印刷を行う。例えば、図3の(a)に示した感熱テープ12における1ライン領域における部分領域Rが印字する文字の一部を表す領域である場合、印刷ユニット7は、該1ライン領域がサーマルヘッド701と接触している期間中に部分領域Rと対応する発熱素子Hが発する熱エネルギーによって部分領域Rが発色するよう、発熱素子Hに電流を印加して加熱する。
印刷データにおける1ライン分の部分データ(以下「1ライン分の印刷データ」ともいう)は、印刷する文字や図形の配列、及び当該1ラインの印刷領域内での位置によって異なる。図3の(b)には、1ライン分の印刷データの例として、感熱テープ12の搬送方向と直交する方向(以下「幅方向」という)に延伸する1本の直線を示している。印刷装置1では、当該直線を感熱テープ12に印刷する場合の感熱テープ12上での幅方向の長さに基づいて、当該直線を印刷する際に加熱する発熱素子を決定する。なお、図3の(b)に示した例では、サーマルヘッド701における16個の連続した発熱素子が加熱する発熱素子になっているが、実際には、さらに多くの連続した発熱素子を加熱することもある。1ラインの印刷において加熱する発熱素子の数が多い場合、対象となる発熱素子の全てを同時に加熱すると大電流が必要になる。本実施形態の印刷装置1では、このような大電流が必要となる状況の発生を防ぐため、1ライン分の印刷の印刷方式として分割印刷方式を適用する。
図3の(c)には、図3の(b)に例示した1ライン分の印刷データを千鳥分割方式で印刷した場合の印刷結果を模式的に示している。千鳥分割方式は、1ラインを1ドット(1個の発熱素子)毎に搬送方向にずらしたサブラインとして、1ライン分の印刷をする分割印刷方式である。具体的には、サーマルヘッド701の発熱素子を隣接する2つの発熱素子が異なるグループになるよう2つのグループに分割し、第1のグループの発熱素子により発色させる期間と第2のグループの発熱素子により発色させる期間とをずらして1ライン分の印刷をする。
図3の(c)に示した例では、1ライン分の印刷において加熱する16個の発熱素子H~Hn+15を、8個の発熱素子Hn+even(evenは偶数)を含む第1のグループと、8個の発熱素子Hn+odd(oddは奇数)を含む第2のグループとに分割し、第1のグループの発熱素子により発色させる期間と第2のグループの発熱素子により発色させる期間とをずらす。このため、一度に電流を印加する発熱素子の数は、全体(16個)の半分である8個となり、同時に発熱素子に印加するために必要となる電流の大電流化を防ぐことができる。
しかしながら、千鳥分割方式を適用した場合、1本の直線を示す1ライン分の印刷データに基づいて感熱テープ12に印刷される直線は、図3の(c)に示したように、幅方向に千鳥状に並んだ複数の発色領域15によって表現される。このため、千鳥分割方式では、幅方向に並ぶ複数の連続した発色領域15により表現される線と、該線に搬送方向で隣接する非発色領域(下地色領域)との境界に凹凸が生じて印刷品質が低下する。
図3の(d)には、図3の(b)に例示した1ライン分の印刷データを上下分割方式で印刷した場合の印刷結果を模式的に示している。上下分割方式は、サーマルヘッド701における連続する2個以上の発熱素子を1つのグループとして該サーマルヘッド701の発熱素子を2以上のグループに分割して1ライン分の印刷を行う分割印刷方式である。上下分割方式では、2以上のグループのうちの少なくとも1つのグループの発熱素子により発色させる期間と他のグループの発熱素子により発色させる期間とをずらして1ライン分の印刷をする。
図3の(d)に示した例では、サーマルヘッド701の発熱素子を、感熱テープ12における幅方向の中心BDを境界として上半分の領域の印刷を担う第1のグループと、下半分の領域の印刷を担う第2のグループに分割している。第1のグループは8個の発熱素子H~Hn+7を含み、第2のグループは8個の発熱素子Hn+8~Hn+15を含む。このため、第1のグループの発熱素子により発色させる期間と第2のグループの発熱素子により発色させる期間とをずらして1ライン分の印刷をすることにより、同時に発熱素子に印加するために必要となる電流の大電流化を防ぐことができる。
上下分割方式を適用した場合、図3の(d)に示したように、1本の直線を示す1ライン分の印刷データに基づいて感熱テープ12に印刷された直線を表現する発色領域15のうち、同一グループの複数の発熱素子により発色させた複数の発色領域15は搬送方向の位置が揃っており、印刷品質の劣化は見られない。しかしながら、第1のグループの発熱素子により発色させた発色領域15と、第2のグループの発熱素子により発色させた発色領域15とには、感熱テープ12における搬送方向の位置にずれが生じる。このため、1ライン分の印刷データに基づいて印刷された1本の直線は、発熱素子の第1のグループと第2のグループとの境界となる幅方向の中心BDの部分において搬送方向へのずれ(段差)が生じる。このように、上下分割方式では、1ライン分の印刷データに基づいて電流を印加する複数の連続した発熱素子の組に隣接する2つのグループの発熱素子が含まれる場合、幅方向に並ぶ複数の連続した発色領域15により表現される線と、該線に搬送方向で隣接する非発色領域(下地色領域)との境界の途中に搬送方向へのずれ(段差)が生じて印刷品質が低下する。
このように、上述の千鳥分割方式及び上下分割方式は、それぞれ、1度に電流を印加する発熱素子の数を少なくして大電流が必要となる状況の発生を防ぐことができる反面、印刷データの内容(感熱テープ12における発色領域15の分布)に依存して、印刷品質が低下することがある。本実施形態に係る印刷装置1は、印刷データの内容に基づいて千鳥分割方式による印刷と上下分割方式による印刷とを切り替えることにより、印刷品質の低下を防ぐ。
図4は、印刷装置1の機能構成を説明するブロック図である。
図4に例示したように、本実施形態に係る印刷装置1は、機能構成の観点では、制御部21と、入力部22と、表示部23と、記憶部24と、テープ種別検知部25と、搬送処理部26と、印刷処理部27と、切断処理部28とを備える。
制御部21は、印刷処理における分割印刷方式の制御を含む、印刷装置1において実行可能な各種処理の制御をする。印刷装置1においては、例えば、該印刷装置1が備えるCPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサが、各種プログラムを実行することにより制御部21として機能する。
入力部22は、感熱テープ12に印刷する文字や図形等の入力、各種処理に係る設定値や実行命令の入力等を受け付ける。入力部22は、例えば、図1に示した入力装置3が持つ機能の1つである。表示部23は、入力部22からの入力に対応する文字や図形、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等を表示する。表示部23は、例えば、図1に示した表示装置5が持つ機能の1つである。
記憶部24は、印刷装置1において各種処理を実行する際に必要となるプログラムや情報を記憶する。印刷装置1においては、該印刷装置1が備えるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の記憶装置が、記憶部24として機能する。
テープ種別検知部25は、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ12の種別を検知する。テープ種別検知部25は、例えば、感熱テープ12の幅を検知する。テープ種別検知部25は、アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10が収容されているか否かの検知、及び媒体アダプタ10がどのテープ幅のテープロール11の収容に適したものであるかの検知等を行ってもよい。
搬送処理部26は、感熱テープ12を所定の搬送方向に所定の搬送量(搬送長さ)だけ搬送する処理を行う。搬送処理部26は、DCモータ及びプラテンローラ6を含む搬送機構が持つ機能の1つである。
印刷処理部27は、感熱テープ12に熱エネルギーを印加し感熱テープ12に文字や図形を印刷する処理を行う。印刷処理部27は、サーマルヘッド701を含む印刷ユニット7が持つ機能の1つである。印刷処理部27は、制御部21による制御のもと、サーマルヘッド701による1ライン毎の印刷を千鳥分割方式及び上下分割方式のいずれかで行う。
切断処理部28は、感熱テープ12をカット(切断)する処理を行う。切断処理部28は、カッター8を含む切断機構が持つ機能の1つである。切断処理部28は、例えば、感熱テープ12における印刷領域の全体を感熱テープ12から切り離すフルカット処理と、感熱テープ12の一部(例えば、感熱層及び粘着層のみ)を切断するハーフカット処理とを行うことができる。
本実施形態の印刷装置1では、入力装置3を利用して印刷データを作成した後、作成した印刷データに基づいて感熱テープ12に印刷を行うことができる。本実施形態の印刷装置1では、感熱テープ12における印刷領域を該感熱テープ12の搬送方向に並ぶ複数のラインに分割し、1ライン毎にサーマルヘッド701を利用して印刷を行う。本実施形態の印刷装置1は、サーマルヘッド701を利用した1ラインの印刷を分割印刷方式で行うことができる。例えば、本実施形態の印刷装置1は、図5のフローチャートに沿った印刷処理を行う。
図5は、一実施形態に係る印刷装置1が行う印刷処理の第1の例を説明するフローチャートである。なお、図5のフローチャートは、感熱テープ12に印刷をする際に印刷装置1において行われる処理のうち、印刷装置1の制御部21と印刷処理部27とが行う処理を示している。制御部21と印刷処理部27とが図5のフローチャートに沿った処理を行っている間、搬送処理部26は制御部21による制御のもと感熱テープ12を搬送する処理を実行し、切断処理部28は制御部21による制御のもと感熱テープ12をカットする処理を実行する。
印刷装置1は、印刷処理を開始すると、まず、印刷をするラインを識別する値NLを初期化する(ステップS1)。ステップS1の処理は、例えば、制御部21が行う。印刷領域を搬送方向に並ぶM個のラインに分割し、該ラインを0~M-1のM個の数値で識別する場合、制御部21は、ステップS1においてNL=0とする。
次に、印刷装置1は、NL番目のラインの印刷データを展開し(ステップS2)、上下分割の境界にデータが有るか否かを判定する(ステップS3)。ステップS2及びS3の処理は、例えば、制御部21が行う。制御部21は、既知の印刷装置1における処理方法に従って、M個のラインのうちNL番目のラインの印刷データ(例えば、電流を印加して加熱する発熱素子を示すデータ)を作成する。その後、制御部21は、上下分割方式で印刷する場合の発熱素子のグループの境界と、展開した印刷データとに基づいて、境界を挟んで隣接する2つのグループの複数の発熱素子に渡って電流を印加して加熱する発熱素子が連続しているか否かを判定する。ここで、加熱する発熱素子の連続数は適宜変更可能であり、例えば、2個であってもよい。上下分割の境界にデータが有る場合(ステップS3;YES)、制御部21は、NL番目のラインに対する分割印刷方式を千鳥分割方式に決定する(ステップS4)。上下分割の境界にデータがない場合(ステップS3;NO)、制御部21は、NL番目のラインに対する分割印刷方式を上下分割方式に決定する(ステップS5)。
NL番目のラインに対する分割印刷方式を決定した後、印刷装置1は、サーマルヘッド701に印刷データを転送しNL番目のラインに印刷する(ステップS6)。千鳥分割方式に決定した場合、印刷装置1は、隣接する2つの発熱素子が異なるグループになるようサーマルヘッド701の発熱素子を第1のグループと第2のグループとに分割してNL番目のラインに対する印刷を行う(例えば、図3の(c)を参照)。上下分割方式に決定した場合、印刷装置1は、上下分割の境界に従ってサーマルヘッド701の発熱素子を第1のグループと第2のグループとに分割してNL番目のラインに対する印刷を行う(例えば、図3の(d)を参照)。
NL番目のラインに対する印刷を終了すると、印刷装置1は、NL番目のラインが最終ラインであるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7の判定は、制御部21が行う。印刷領域のM個のラインを0~M-1のM個の数値で識別する場合、制御部21は、2つの値NL及びM-1の大小関係に基づいて、最終ラインであるか否かを判定する。具体的には、制御部21は、NL≧M-1であれば最終ラインであると判定する。最終ラインではない場合(ステップS7;NO)、印刷装置1は、NLの値を1だけインクリメントし(ステップS8)、ステップS2以降の処理を行う。最終ラインである場合(ステップS7;YES)、印刷装置1は、印刷処理を終了する。
図6は、印刷データと分割印刷方式との関係を説明する図である。図6には、本実施形態の印刷装置1による印刷が行われた感熱テープ12における印刷済みの領域(印刷領域)を示している。
図6の感熱テープ12における搬送方向上流側には、四角形の枠線31で囲まれた「品」という1つの文字が印刷されている。四角形31及び「品」という文字は感熱テープ12における搬送方向と直交する幅方向の中心BDを境界とする上半分の領域及び下半分の領域にまたがって印刷されている。このような枠線31及び「品」という文字を、図5のフローチャートに沿って印刷する場合には、まず、枠線31における左辺(上流側の端辺)31Lの印刷が行われる。このとき、印刷装置1は、左辺31Lを印刷するラインの印刷データを展開した後、上下分割の境界にデータが有るか否かを判定する(ステップS3)。ここで、上下分割の境界が感熱テープ12の幅方向の中心BDの位置であるとすると、左辺31Lと対応する印刷データは、上下分割の境界と交差し、隣接する2つのブロックに渡って連続する。このため、印刷装置1は、左辺31Lを印刷するラインに対する分割印刷方式を千鳥分割方式に決定し(ステップS4)、左辺31Lを印刷する(ステップS6)。従って、感熱テープ12に印刷された枠線31の左辺31Lは、上下分割の境界(感熱テープ12の幅方向の中心BD)に搬送方向のずれがない直線(線分)となる。
枠線31の左辺31Lを印刷した後、該枠線31の右辺(下流側の端辺)31Rの印刷をするまでは、上下分割の境界と交差し2つのブロックに渡って連続している印刷データがない。このため、印刷装置1は、四角形31の左辺31Lを印刷したラインの右隣のラインから、四角形31の右辺31Rを印刷するラインの左隣のラインまでの各ラインを印刷するときの分割印刷方式を、上下分割方式に決定する(ステップS5)。上下分割方式で「品」という文字を印刷すると、幅方向に延伸する直線部分は、発色領域と、該発色領域に搬送方向で隣接する非発色領域(下地領域)との境界に凹凸がない直線となる。
その後、枠線31の右辺31Rを印刷するときには、印刷装置1は、左辺31Rを印刷したときと同様、千鳥分割方式により印刷する。従って、感熱テープ12における枠線31の右辺31Rは、上下分割の境界(感熱テープ12の幅方向の中心BD)に搬送方向のずれがない直線となる。
枠線31の右辺31Rを印刷した後、印刷装置1は、感熱テープ12における幅方向に並んだ2つの四角形の枠線32及び33と、該2つの枠線32及び33のそれぞれにより囲まれた「品品品」という文字列を印刷する。枠線32及び33及び「品品品」という文字列を印刷する際の各ラインの印刷データは、上下分割の境界と交差し該境界を挟んで隣接する2つのブロックに渡って延伸する線を含まない。このため、枠線31の右辺31Rを印刷した後の残りの印刷処理において、印刷装置1は、各ラインの分割印刷方式を上下分割方式に決定する(ステップS5)。これにより、枠線32及び33、並びに「品品品」という3文字のそれぞれにおける幅方向に延伸する直線部分のそれぞれは、発色領域と、該発色領域に搬送方向で隣接する非発色領域との境界に凹凸のない直線となる。また、枠線32及び33、並びに「品品品」という3文字のそれぞれは、上下分割方式における上下分割の境界(感熱テープ12の幅方向の中心BD)と交差しないため、上下分割の境界部分において発色領域15の搬送方向のずれが生じることによる印刷品質の低下は起こらない。
このように、本実施形態の印刷装置1は、感熱テープ12の各ラインに対する印刷を分割印刷方式で行う際に、印刷データに、上下分割方式の隣接するブロックの境界と交差し隣接するブロックに渡って延伸する線を示す情報が含まれているか否かに基づいて、分割印刷方式を千鳥分割方式及び上下分割方式のいずれの方式にするかを決定する。このため、上下分割方式で印刷することにより生じる境界位置での搬送方向の線のずれ(段差)等の印刷品質の低下を抑制すること、及び千鳥分割方式で印刷することにより生じる発色領域と非発色領域との境界の凹凸等の印刷品質の低下を抑制することができる。したがって、本実施形態の印刷装置1によれば、サーマルヘッド701を用いて行う印刷の印刷品質を向上させることができる。
なお、本実施形態の印刷装置1において上下分割方式により印刷をする場合の分割数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。
図7は、上下分割方式の変形例を説明する図である。図7には、本実施形態の印刷装置1による印刷が行われた感熱テープ12における印刷済みの領域(印刷領域)を示している。
図7の感熱テープ12には、四角形の枠線34で囲まれた「ABCD」、「EFGH」、及び「1234」の3つの文字列が印刷されており、これら3つの文字列は感熱テープ12の幅方向に並んでいる。感熱テープ12にこのような印刷を行う場合、感熱テープ12の幅方向の中心BDを上下分割の境界としてサーマルヘッド701の発熱素子を第1のグループと第2のグループとにグループ分けすると、文字列「EFGH」における各文字を表現する線は、上下分割の境界と交差し隣接するグループに渡って連続する。このため、感熱テープ12における幅方向の中心BDを上下分割の境界とした場合、文字列を印刷するラインに千鳥分割方式で印刷するラインが含まれることとなる。したがって、感熱テープ12に印刷した文字の幅方向に延伸する部分の発色領域と非発色領域との境界に凹凸が生じてしまい、印刷品質が低下することがある。
このため、3つの文字列「ABCD」、「EFGH」、及び「1234」を感熱テープ12の幅方向に並べて印刷する場合には、例えば、感熱テープ12を幅方向で3等分する2本の境界BD1及びBD2を上下分割の境界としてもよい。この場合も、枠線34の左辺34L及び右辺34Rは、それぞれ、上下分割の境界と交差するため、左辺34Lの印刷及び右辺34Rの印刷は千鳥分割方式で行われる。そして、左辺34Lを印刷するラインの右隣から右辺34Rを印刷するラインの左隣までの各ラインの印刷は、全て上下分割方式で行われる。このように、印刷データに基づいて上下分割の分割数を決定(変更)することにより、千鳥分割方式で印刷するラインの数を可能な限り少なくすることができ、発色領域と非発色領域との境界に生じる凹凸等による印刷品質の低下を抑制することができる。
図8は、一実施形態に係る印刷装置1が行う印刷処理の第2の例を説明するフローチャートである。なお、図8のフローチャートは、感熱テープ12に印刷をする際に印刷装置1において行われる処理のうち、印刷装置1の制御部21と印刷処理部27とが行う処理を示している。制御部21と印刷処理部27とが図8のフローチャートに沿った処理を行っている間、搬送処理部26は制御部21による制御のもと感熱テープ12を搬送する処理を実行し、切断処理部28は制御部21による制御のもと感熱テープ12をカットする処理を実行する。
印刷装置1は、印刷処理を開始すると、まず、印刷するラインを識別する値NLを初期化する(ステップS11)。ステップS11の処理は、図5のフローチャートにおけるステップS1の処理と対応する。次に、印刷装置1は、NL番目のラインの印刷データを展開し(ステップS12)、該印刷データに基づいて上下分割の分割数を決定する(ステップS13)。ステップS12は、図5のフローチャートにおけるステップS2の処理と対応する。ステップS13の処理は、制御部21が行う。制御部21は、例えば、予め設定された複数通りの分割数のうちの、展開した1ライン分の印刷データに基づいて発熱させる複数の連続する発熱素子の組のうち複数のグループの発熱素子が含まれる組が最も少なくなるような分割数に決定する。
分割数を決定した後、印刷装置1は、上下分割の境界にデータが有るか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14の判定は、図5のフローチャートにおけるステップS3の判定と対応する。上下分割の境界にデータが有る場合(ステップS14;YES)、制御部21は、NL番目のラインに対する分割印刷方式を千鳥分割方式に決定する(ステップS15)。上下分割の境界にデータがない場合(ステップS14;NO)、制御部21は、NL番目のラインに対する分割印刷方式を上下分割方式に決定する(ステップS16)。
NL番目のラインに対する分割印刷方式を決定した後、印刷装置1は、サーマルヘッド701に印刷データを転送しNL番目のラインに印刷する(ステップS17)。ステップS17の処理は、図5のフローチャートにおけるステップS6の処理と対応する。なお、ステップS17において上下分割方式で印刷をする場合、印刷装置1は、ステップS13で決定した分割数に基づいてサーマルヘッド701の発熱素子を複数のグループに分割して印刷する。
NL番目のラインに対する印刷を終了すると、印刷装置1は、NL番目のラインが最終ラインであるか否かを判定する(ステップS18)。ステップS18の判定は、図5のフローチャートにおけるステップS7の判定と対応する。最終ラインではない場合(ステップS18;NO)、印刷装置1は、NLの値を1だけインクリメントし(ステップS19)、ステップS12以降の処理を行う。最終ラインである場合(ステップS18;YES)、印刷装置1は、印刷処理を終了する。
このように、印刷データに基づいて上下分割の分割数を決定することにより、千鳥分割方式での印刷を最小限に抑えることができ、発色領域と非発色領域との境界に凹凸が生じること等による印刷品質の低下を抑制することができる。また、上下分割方式で印刷する際には、1ライン分の印刷データに基づいて発熱する複数の連続した発熱素子の組のうち2以上の異なるグループの発熱素子が含まれる組の数を最小限に抑えることができ、隣接するグループの境界位置での搬送方向のずれ等による印刷品質の低下を抑制することができる。
なお、上下分割の分割数を決定する方法や、決定する処理を行うタイミングは、適宜変更可能である。例えば、上下分割の分割数は、印刷装置1の利用者が入力装置3を操作して入力した文字や図形の配置に基づいて決定してもよい。
また、各ラインの分割印刷方式は、上述のように1ライン毎に行う代わりに、印刷領域の複数のラインを該ラインの数よりも少ない複数組のラインの組に分割し、ラインの組毎に決定してもよい。
図9は、一実施形態に係る印刷装置1が行う印刷処理の第3の例を説明するフローチャートである。なお、図9のフローチャートは、感熱テープ12に印刷をする際に印刷装置1において行われる処理のうち、印刷装置1の制御部21と印刷処理部27とが行う処理を示している。制御部21と印刷処理部27とが図9のフローチャートに沿った処理を行っている間、搬送処理部26は制御部21による制御のもと感熱テープ12を搬送する処理を実行し、切断処理部28は制御部21による制御のもと感熱テープ12をカットする処理を実行する。
印刷装置1は、印刷処理を開始すると、まず、感熱テープ12の印刷領域における各ラインを印刷する際の分割印刷方式を決定する分割方式決定処理(ステップS21)を行う。ステップS21は、制御部21が行う。制御部21は、印刷領域のM個のラインを所定の条件に従ってM組よりも少ない複数組のラインの組に分割し、ラインの組毎に対応する印刷データに基づいて印刷時の分割印刷方式を決定する。この場合、1組のラインの組に含まれる複数のラインの分割印刷方式は、同一の方式となる。
分割方式決定処理を終えると、印刷装置1は、印刷するラインを識別する値NLを初期化する(ステップS22)。ステップS22の処理は、図5のフローチャートにおけるステップS1の処理と対応する。次に、印刷装置1は、NL番目のラインの印刷データを展開し(ステップS23)、NL番目のラインの分割印刷方式が千鳥分割方式と上下分割方式のどちらであるかを判定する(ステップS24)。ステップS23の処理は、図5のフローチャートにおけるステップS2の処理と対応する。ステップS24の判定は、制御部21が行う。制御部21は、ステップS21で決定した分割印刷方式に基づいて、NL番目のラインに対する分割印刷方式が千鳥分割方式と上下分割方式のどちらに決定されたかを判定する。
千鳥分割方式である場合(ステップS24;千鳥分割)、印刷装置1は、サーマルヘッド701に印刷データを転送し、千鳥分割方式でNL番目のラインに印刷する(ステップS25)。ステップS25の処理は、図5のフローチャートにおいてステップS4に続いて行われるステップS6の処理と対応する。一方、上下分割方式である場合(ステップS24;上下分割)、印刷装置1は、サーマルヘッド701に印刷データを転送し、上下分割方式でNL番目のラインに印刷する(ステップS26)。ステップS26の処理は、図5のフローチャートにおいてステップS5に続いて行われるステップS6の処理と対応する。
NL番目のラインに対する印刷を終了すると、印刷装置1は、NL番目のラインが最終ラインであるか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27の判定は、図5のフローチャートにおけるステップS7の判定と対応する。最終ラインではない場合(ステップS27;NO)、印刷装置1は、NLの値を1だけインクリメントし(ステップS28)、ステップS23以降の処理を行う。最終ラインである場合(ステップS27;YES)、印刷装置1は、印刷処理を終了する。
図10は、図9のフローチャートにおける分割方式決定処理の一例を説明するフローチャートである。
印刷装置1は、分割方式決定処理を開始すると、まず、印刷データ全体を複数組のラインの組に分割する(ステップS2101)。ステップS2101の処理は、制御部21が行う。制御部21は、利用者が入力装置3を操作して入力した情報等に基づいて作成される印刷データにより設定される印刷領域全体をM個のラインに分割し、該M個のラインを、M組より少ない複数組のラインの組に分割する。制御部21は、例えば、連続する所定数のラインを1組のラインの組とする。また、制御部21は、例えば、印刷する文字列における1文字分のライン、或いは一単語分のラインを1組のラインの組としてもよい。
次に、印刷装置1は、ラインの組を1つ選択し(ステップS2102)、該ラインの組の印刷データにおける上下分割の境界位置の印字率を算出する(ステップS2103)。ステップS2102及びS2103の処理は、制御部21が行う。ステップS2102において、制御部21は、分割印刷方式を決定していないラインの組のうち感熱テープ12の最も上流側に位置するラインの組を選択する。ステップS2103において、制御部21は、選択されているラインの組と対応する印刷データに基づいて、例えば、ラインの組に含まれるラインの数に対する、上下分割の境界にデータがあるラインの割合を、印字率として算出する。制御部21は、例えば、図5のフローチャートにおけるステップS3と同様の判定を行って、上下分割の境界にデータがあるラインを抽出する。
印字率を算出した後、制御部21は、算出した印字率が閾値以上であるか否かを算出する(ステップS2104)。印字率が閾値以上である場合(ステップS2104;YES)、制御部21は、現在選択されているラインの組の各ラインの分割印刷方式を千鳥分割方式に決定する(ステップS2105)。印字率が閾値未満である場合(ステップS2104;NO)、制御部21は、現在選択されているラインの組の各ラインの分割印刷方式を上下分割方式に決定する(ステップS2106)。
選択されているラインの組に含まれるラインに対する分割印刷方式を決定すると、制御部21は、各ラインの分割印刷方式を記憶部24に格納し保持させる(ステップS2107)。
その後、制御部21は、分割印刷方式が未決定のラインの組があるか否かを判定する(ステップS2108)。未決定のラインの組がある場合(ステップS2108;YES)、制御部21は、ステップS2102以降の処理を行う。全てのラインの組で分割印刷方式を決定した場合(ステップS2108)、制御部21は、分割方式決定処理を終了する。分割方式決定処理を終了すると、印刷装置1は、図9のフローチャートにおけるステップS22以降の処理を行う。
このように、連続する複数のラインを1組とするラインの組毎に分割印刷方式を決定してから1ライン毎に印刷を行うことにより、各ラインの分割印刷方式を効率よく決定することができ、印刷処理中の制御部21の処理負荷を軽減することができる。また、1ライン毎の印刷が行われている期間中に印刷の対象となるライン毎に分割印刷方式を決定する場合と比べて、分割印刷方式を決定する処理による印刷の遅延が発生しにくい。
なお、上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。印刷装置、制御方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。例えば、印刷装置1は、スマートフォンやタブレットコンピュータ等の通信機器と無線又は有線による通信が可能であり、該通信機器を入力装置及び表示装置として利用可能なものであってもよい。この種の印刷装置1においては、筐体装置2の入力装置3及び蓋4の表示装置5を省略可能である。
また、印刷装置1が行う印刷処理は、図5、図8、及び図9に示した手順に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、処理順序の変更や処理の追加等が可能である。例えば、印刷装置1が行う印刷処理は、印刷を行う感熱テープ12の幅に応じて、上述の実施形態で説明した分割印刷方式を適用した処理と、上記の分割印刷方式を適用しない処理とを選択することが可能であってもよい。例えば、被印刷媒体が6mm幅等の幅の狭い感熱テープ12である場合、1つのラインの印刷に係る複数の発熱素子の全てに同時に電流を印加したとしても、印刷装置1の動作に影響を及ぼすレベルの大電流にはならないことがある。このため、上述した印刷装置1は、感熱テープ12の幅が所定の幅以下である場合には分割印刷方式を適用せずに印刷処理を行うようにしてもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて前記印刷部に印刷を実行させる制御部と、を備え、
前記印刷部は、決定した分割方式に基づいて、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらす
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
前記制御部は、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割し、前記印刷データのうち隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて、前記分割方式を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
[付記3]
前記分割方式は、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を、隣接する2つの発熱素子の一方が第1のグループに含まれ他方が第2のグループに含まれる千鳥分割方式と、複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する上下分割方式とを含む
ことを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
[付記4]
前記制御部は、前記上下分割方式において隣接する2つのグループの境界をまたいで連続する2以上の発熱素子が前記印刷データに基づいて電流を印加する発熱素子である場合に、前記分割方式を前記千鳥分割方式に決定する
ことを特徴とする付記3に記載の印刷装置。
[付記5]
前記制御部は、前記印刷データに基づいて、前記上下分割方式におけるグループの数を決定する
ことを特徴とする付記3に記載の印刷装置。
[付記6]
前記制御部は、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域と対応する印刷データ毎に、該印刷データを印刷するときの前記分割方式を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
[付記7]
前記制御部は、前記被印刷媒体における連続する複数ライン分の領域と対応する印刷データ毎に、該印刷データを印刷するときの前記分割方式を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
[付記8]
印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法であって、
前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データに基づいて決定し、
決定した前記分割方式に基づいて、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらして、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行う
ことを特徴とする制御方法。
[付記9]
印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に、
前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データに基づいて決定し、
決定した前記分割方式に基づいて、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらして、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行う
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
2 装置筐体
2a アダプタ収容部
3 入力装置
4 蓋
5 表示装置
6 プラテンローラ
7 印刷ユニット
701 サーマルヘッド
8 カッター
10 媒体アダプタ
11 テープロール
12 感熱テープ
15 発色領域
21 制御部
22 入力部
23 表示部
24 記憶部
25 テープ種別検知部
26 搬送処理部
27 印刷処理部
28 切断処理部
31,32,33,34 枠線
31L,34L 左辺
31R,34R 右辺

Claims (8)

  1. 印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データのうち、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する場合における隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて前記印刷部に印刷を実行させる制御部と、を備え、
    前記印刷部は、決定した分割方式に基づいて、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらす
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記分割方式は、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を、隣接する2つの発熱素子の一方が第1のグループに含まれ他方が第2のグループに含まれる千鳥分割方式と、複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する上下分割方式とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記上下分割方式において隣接する2つのグループの境界をまたいで連続する2以上の発熱素子が前記印刷データに基づいて電流を印加する発熱素子である場合に、前記分割方式を前記千鳥分割方式に決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記印刷データに基づいて、前記上下分割方式におけるグループの数を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  5. 印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて前記印刷部に印刷を実行させる制御部と、を備え、
    前記分割方式は、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を、隣接する2つの発熱素子の一方が第1のグループに含まれ他方が第2のグループに含まれる千鳥分割方式と、複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する上下分割方式とを含み、
    前記制御部は、前記上下分割方式において隣接する2つのグループの境界をまたいで連続する2以上の発熱素子が前記印刷データに基づいて電流を印加する発熱素子である場合に、前記分割方式を前記千鳥分割方式に決定し、
    前記印刷部は、決定した分割方式に基づいて、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらす
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データに基づいて決定し、決定した前記分割方式に基づいて前記印刷部に印刷を実行させる制御部と、を備え、
    前記分割方式は、複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する上下分割方式を含み、
    前記制御部は、前記印刷データに基づいて、前記上下分割方式におけるグループの数を決定し、
    前記印刷部は、決定した分割方式に基づいて、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらす
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法であって、
    前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データのうち、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する場合における隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて決定し、
    決定した前記分割方式に基づいて、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらして、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行う
    ことを特徴とする制御方法。
  8. 印刷データに基づいてサーマルヘッドを駆動し被印刷媒体に印刷を行う印刷装置に、
    前記被印刷媒体における1ライン分の領域に対する印刷を行うときの、前記サーマルヘッドの複数の発熱素子を複数のグループに分割する分割方式を、前記印刷データのうち、前記サーマルヘッドの前記複数の発熱素子を複数の連続する発熱素子の組を1つのグループとして前記複数のグループに分割する場合における隣接する2つのグループの境界部分と対応するデータに基づいて決定し、
    決定した前記分割方式に基づいて、前記複数のグループのうち少なくとも1つのグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングと、他のグループに含まれる発熱素子に電流を印加するタイミングとをずらして、前記被印刷媒体における前記1ライン分の領域に対する印刷を行う
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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