JP7432841B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents
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Description
同文献に記載のヒートポンプ装置においては、冷凍サイクルを構成する冷媒の蒸発熱交換器、圧縮機、凝縮熱交換器、および膨張手段が、外装ケース内に収容されている。凝縮熱交換器は、冷媒が流通する冷媒管と、加熱対象の湯水が流通する水管とが二重管構造とされている。また、この凝縮熱交換器は、渦巻き状に形成されて、樹脂製の断熱部材(断熱ケース)内に収容されている。
ここで、凝縮熱交換器は、限られたスペース内において、その全長寸法を確保すべく、たとえば上下2段の管体積層構造とされる場合が多い。このような構造が採用された場合、凝縮熱交換器が振動すると、その上側管体部と下側管体部とが接触し、騒音(接触音)が発生する。このような騒音は低減することが望まれる。
第1に、少なくとも上下2段の管体積層構造とされた凝縮熱交換器のうち、上側管体部は、上側管体支持部によって下側管体部よりも高い位置に支持され、下側管体部とは非接触とされているため、圧縮機の振動に起因してこれらが振動したとしても、これら上側管体部と下側管体部との接触音(騒音)は発生しないようにすることができる。したがって、凝縮熱交換器の振動に起因する騒音を適切に低減することが可能である。
第2に、騒音低減手段として、上側管体部と下側管体部との間に防音用シートを挟み込む必要はなく、部品点数の増加を抑え、また防音用シートを挟み込むための煩雑な作業もなくすことができる。その一方、上側管体支持部は、たとえば断熱部材を成形する際に、この断熱部材と一体的に形成するなど、断熱部材に容易に、かつ低コストで設けることが可能である。また、上側管体部を上側管体支持部に支持させる作業は、比較的簡単に行なうことが可能である。このため、防音用シートを用いる手段と比較すると、本発明によれば、ヒートポンプ装置の生産性をよくし、その製造コストを低減することができる。
前記構成によれば、上側管体部のはみ出し部を第1の上側管体支持部によって簡易かつ的確に支持させることができる。
凝縮熱交換器3は、断熱ケース5内に収容された状態で載置板66上に載設されているが、その詳細については後述する。
31bが接続されており、他端部32b側には、冷媒流出用および湯水流入用の配管部30b,31aが接続されている。これらの配管部30a,30b,31a,31bは、いずれも載置板66に設けられた開口部66aを通過して載置板66の下方に向けて立ち下がっている。冷媒流入用配管部30aは、凝縮熱交換器3と圧縮機2とを接続し、圧縮機2から吐出される冷媒を凝縮熱交換器3の冷媒管30に送り込むための配管部であり、圧縮機2の影響により振動を生じ易い部位である(図2も参照)。冷媒流出用配管部30bは、冷媒管30を通過した冷媒を膨張弁4に向けて送り出すための部位である。
この断熱ケース5は、断熱ケース本体5aの略中央部に設けられている孔部52に、載置板66に設けられている起立片状のストッパ部66bを嵌入させることにより、載置板66上における位置決め固定が図られている。ストッパ部66bは、たとえば載置板66に切り起こし加工を施して形成された切り起こし片である。
また、上側管体部3Uと下側管体部3Lとは、水平方向において位置ずれした配置とされている。さらに本実施形態においては、上側管体部の軸心Oは、下側管体部3Lの互いに隣り合う部分35どうしの相互間領域Sbの直上に位置している。
本実施形態によれば、上側管体部3Uの外周側部分については、上側管体支持部55により支持し、かつ内周側部分については、上側管体支持部55Aにより適切に支持することができる。
また、凝縮熱交換器は、少なくとも上下2段の管体積層構造であり、上下3段以上の管体積層構造とすることもできる。この場合、いずれか1つの下側管体部とその上側に積層する他の1つの上側管体部との関係が、本発明の意図する関係にあれば、本発明の技術的範囲に包摂される。
本発明でいう断熱部材は、凝縮熱交換器を保持可能であり、かつ凝縮熱交換器からの放熱を抑制する断熱部材本来の機能をもつ部材であればよく、必ずしも凝縮熱交換器の略全体を内部に収容する断熱ケースとして構成されていなくてもよい。
Sa はみ出し部
2 圧縮機
3,3A 凝縮熱交換器
3U 上側管体部
3L 下側管体部
30 冷媒管
31 水管
35 部分(下側管体部の)
5 断熱ケース(断熱部材)
5a 断熱ケース本体(断熱部材)
55 上側管体支持部(第1の上側管体支持部)
55A 上側管体支持部(第2の上側管体支持部)
Claims (4)
- 水管および圧縮機に接続されている冷媒管が、二重管構造または重ね合わせ構造とされた凝縮熱交換器と、
この凝縮熱交換器を保持する断熱部材と、
を備えており、
前記凝縮熱交換器は、下側管体部と、この下側管体部の上側に積層した上側管体部とを有する少なくとも上下2段の管体積層構造とされており、
前記上側管体部および前記下側管体部のそれぞれは、サイズが互いに相違して一連に繋がった複数のループ状部分が、水平方向に間隔を隔てて上下段差のない配置で並んだ渦巻き状である、ヒートポンプ装置であって、
前記断熱部材には、前記上側管体部が前記下側管体部とは非接触となるように、前記上側管体部を前記下側管体部よりも高い位置に支持する上側管体支持部が設けられており、
前記上側管体部は、前記下側管体部よりも前後幅および左右横幅が大きく形成され、かつ平面視において、前記上側管体部の前側部、後側部および左右両側部は、前記下側管体部よりもその外方側にはみ出したはみ出し部として構成されており、
前記上側管体支持部として、前記はみ出し部である前記上側管体部の前側部、後側部および左右両側部に対応して設けられて、それらの部位を支持する複数の第1の上側管体支持部を備えていることを特徴とする、ヒートポンプ装置。 - 請求項1に記載のヒートポンプ装置であって、
前記上側管体部と前記下側管体部とは、水平方向において位置ずれしている、ヒートポンプ装置。 - 請求項1または2に記載のヒートポンプ装置であって、
前記上側管体部の軸心は、前記下側管体部の互いに隣り合う部分どうしの相互間領域の直上に位置している、ヒートポンプ装置。 - 請求項3に記載のヒートポンプ装置であって、
前記上側管体支持部として、前記下側管体部の互いに隣り合う部分どうしの相互間領域を通過するようにして前記断熱部材の底部から上向きに突出する第2の上側管体支持部を備えている、ヒートポンプ装置。
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