JP5012569B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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本発明は、ヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来のヒートポンプ給湯機では、水熱交換器(放熱器)を搭載したヒートポンプ熱源機において、省スペース化を図り、極力大きな水熱交換器を載置することができるヒートポンプ熱源機を提供することを目的とし、空気熱交換器(蒸発器)と、空気熱交換器に通風させる送風ファンと、付帯する冷凍サイクルを流れる冷媒と液状熱媒体との熱交換を行う水熱交換器とを有するヒートポンプ熱源機で、水熱交換器を送風回路の空気熱交換器の後流側下方に水熱交換器カバーでカバーして配置し、一方送風ファンを固定するファンモータ取付具は水熱交換器カバー上に固定し、さらに空気熱交換器は内側列のフィンチューブ熱交換器の下方部を、外側列のフィンチューブ熱交換器の下方部より所定長さだけ短く構成し、これにより奥行き方向の省スペース化を実現したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−147467号公報
しかし、特許文献1では、蒸発器は内側列のフィンチューブ熱交換器の下方部を外側列のフィンチューブ熱交換器の下方部より所定長さだけ短く構成しているため、放熱器の設置スペースは確保できるが、フィンチューブ熱交換器の内側列の面積は小さくなるため、その分、熱交換性能が低下する。その低下分を補うためには空気熱交換器の段数を増やす必要があるが、そうすると熱源機の高さが増すことになるため、設置面積は増大しないが、熱源機の容積は増大することになる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、ヒートポンプ給湯機において、蒸発器および放熱器の熱交換性能の低下を抑えながら、熱源機の省スペース化を図ることを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプユニットのベース上に設けられた複数列のフィンチューブ熱交換器からなる蒸発器と、この蒸発器の風下側下方部に設けられ、内部に放熱器を収納する放熱器収納箱と、放熱器収納箱の上面に設けられ、蒸発器に外部空気を送風するファンを備え、蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチを風上側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより小さくし、蒸発器と放熱器収納箱との間隔を蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより大きくしたものである。
本発明のヒートポンプ給湯機は、ベース上に設けられた2列のフィンチューブ熱交換器からなる蒸発器と、この蒸発器の風下側下方部に設けられ、内部に放熱器を収納する放熱器収納箱と、放熱器収納箱の上面に設けられ、蒸発器に外部空気を送風するファンを備え、蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチを風上側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより小さくしたため、蒸発器および放熱器の熱交換性能の低下を抑えながら、熱源機の省スペース化を図ることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図1に示す。図1は本発明のヒートポンプ給湯機の冷媒回路図であり、ヒートポンプユニット100内には圧縮機1、放熱器2、膨張弁3、蒸発器4を配管6により順次環状に接続した冷凍サイクルと、蒸発器4に外気を送風するファン5とが搭載されており、一方、タンクユニット200内には給湯水回路における放熱器2で加熱された負荷側媒体である水を送水するポンプ20と、ポンプ20の送水により放熱器2を介して加熱された温水を貯留するタンク8が搭載されている。
図1のヒートポンプ給湯機の冷媒回路図には給湯回路のタンク8から例えば風呂などに貯留した一定温度のお湯を供給する給湯装置は省略してある。又給湯回路からは水を供給する回路なども省略してある。又圧縮機として吐出する冷媒の圧力や温度を変化させられるように圧縮機駆動装置としてインバータ制御のDCブラシレスモータを使用して回転数を可変としたもので説明するが、圧縮機の出力を複数台の圧縮機を組合せてこの組合せを切換えて全体の能力を可変にしても良い。又圧縮機の吸入側に冷媒音を低減させるサクションマフラーのような容器を設けたり、圧縮機の吐出側に流出した潤滑油を回収する装置を設けるなど図1の構成に他の目的の構造を付加することは構わない。即ち図1は基本的な回路だけを説明している。このヒートポンプ給湯機の冷媒としては、高温出湯ができる冷媒、例えば、二酸化炭素、R410A、プロパン、プロピレンなどの冷媒が適しているが、特にこれらに限定されるものではない。
本発明のヒートポンプ給湯機は、ベース上に設けられた複数列のフィンチューブ熱交換器からなる蒸発器と、この蒸発器の風下側下方部に設けられ、内部に放熱器を収納する放熱器収納箱と、放熱器収納箱の上面に設けられ、蒸発器に外部空気を送風するファンを備え、蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチを風上側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより小さくし、蒸発器と放熱器収納箱との間隔を蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより大きくしたので、蒸発器と放熱器収納箱との隙間を確保し蒸発器下部から蒸発器と放熱器収納箱との隙間を通過しファンへ向かう空気の風量を改善し、蒸発器および放熱器の熱交換性能の低下を抑えながら、熱源機の省スペース化を図ることができる。
膨張弁3を通過した冷媒は、ここで低圧気液二相の状態に減圧される。膨張弁3を通過した冷媒は蒸発器4に流入し、そこでファン5によって送風された外気空気から吸熱し、蒸発ガス化される。蒸発器4を出た低圧冷媒は圧縮機1に吸入されて循環し冷凍サイクルを形成する。
また、給湯水回路側では、放熱器2で冷媒から放熱された熱は、ポンプ20によりタンク8の下部から導かれて放熱器2の給湯水回路側へ搬送される水などの負荷側媒体に与えられる。ここで加熱された負荷側媒体はタンク8の上部から流入し、タンク8内に蓄熱される。即ちタンク内には上部がお湯で下部が水の状態となる。
図2は、図1で示したヒートポンプユニット100の構造を示す分解斜視図である。ヒートポンプユニット100のベース10上には、圧縮機1と、放熱器2が収納された放熱器収納箱7が配設されている。圧縮機1の上には電気品箱9が設けられている。電気品箱9は、圧縮機1や、膨張弁3、ファン5など各アクチュエータを制御するための回路基板が収納されている。圧縮機1の側部は仕切部材11によって仕切られており、圧縮機1の反対側は送風室となっている。
送風室には放熱器収納箱7が配設されており、放熱器収納箱7の上にはモータサポートによってファン5が固定されている。ファン5と対向する風上側からファン5に対し仕切部材11と反対側の側面にかけて略L字形状の蒸発器4がベース10上に設けられている。省スペース化のために、蒸発器4の下部はファン5の回転軸方向から見て放熱器収納箱7と重複した部分を有する。
ヒートポンプユニット100は、さらにファン5の風下側と対向するように設けられた吹出グリル12を有する上面から見てL字形状のフロントパネル13と、フロントパネル13の一側面側に配置され開口部を有する側面パネル14と、トップパネル16を有している。側面パネル14の開口部には放熱器2とタンク8とを接続する配管6の接続部が配置され、この接続部は配管カバー15によって覆われる。
図3は、本発明のヒートポンプユニット100の構成を正面から見た模式図である。また、図4は、本発明の蒸発器4と放熱器収納箱7との位置関係を表す上面から見た模式図である。さらに図5は、蒸発器4と放熱器収納箱7との位置関係を示す側面模式図である。図5中の伝熱管を17a、また伝熱管同士を結ぶ実線および点線は、紙面手前側か奥側で互いに接続されていることを示している。
上記のように特許文献1では、給湯用ヒートポンプユニットの小型化のために、蒸発器である複数列のフィンチューブ熱交換器について、フィンチューブ熱交換器の内側列の下方部を外側列の下方部より所定長さだけ短くしたものであるが、内側列を所定長さ分短くしたことにより、蒸発器下部の風量は改善するものの内側列の伝熱管が省略されることにより熱交換面積が小さくなり、十分な熱交換性能が得られない可能性があった。
これに対し、本発明のヒートポンプユニットでは、蒸発器4は風向き方向前後に並べて配列された複数列のフィンチューブ熱交換器で構成されている。ここで、フィンチューブ熱交換器は図5に示した通り、ベース10の設置面に対して垂直な方向に立設されており、この方向を熱交換器の段方向と呼び、段方向の伝熱管の間隔を段ピッチ(Dp)と呼ぶ。また、ベース10の設置面と平行な方向であり、かつフィンチューブ熱交換器の伝熱管の伸長方向と垂直方向、つまり複数列のフィンチューブ熱交換器の配列方向を列方向と呼び、列方向のフィンの幅を列ピッチ(図中AまたはB)と呼ぶ。また、フィンチューブ熱交換器の隣接するフィン同士の間隔をフィンピッチ(図4のE)と呼ぶ。さらに、フィンチューブ熱交換器の風上側(外側)列の伝熱管と風下側(内側)列の伝熱管とは段方向において互いに異なる高さとなるように千鳥状にずらして配置している。互いに同じ高さとすると風下側列の伝熱管に風が当たりにくくなるため伝熱性能が低下するためである。
図5に示したように風上側列と風下側列の高さは同じであるが、風上側列の列ピッチAに比べて風下側列の列ピッチBが小さく構成されている(A>B)。これにより、蒸発器4の空気流れ方向の厚みが従来A+AであったものがA+Bに減少することにより、熱交換面積を維持しつつ通風抵抗を減少させるとともに、放熱器収納箱7の設置スペースを確保することができる。蒸発器4と放熱器収納箱7との間には所定の間隔Cの隙間17が設けられている。間隔Cはスペースの都合上は小さい方がよいが、蒸発器4の熱交換性能とのバランスの観点からは列ピッチB以上の幅を有することが望ましい。間隔Cを列ピッチBより大きくすることで、矢印Dで示したような蒸発器4下部を通過した空気がファン5に向って通りぬける風路を確保することができ、蒸発器4下部を通る風について十分な風量を確保できる。
風下側列の列ピッチBは、フィンの強度を保つために、少なくとも伝熱管の外径に対して5mm以上長くするのが望ましい。例えば、伝熱管の外径を7.5mm、風上側列の列ピッチAを22mmとすると、風下側列の列ピッチBを12.5mm以上とすることが望ましい。これにより、列ピッチを最大で9.5mm程度小さくすることができ、その分、放熱器収納箱7の設置スペースを確保することができる。
風下側列の列ピッチを風上側列より小さくしたのは、風上側列の方が空気と伝熱管内の冷媒との温度差が風下側列と比べて大きいため、風下側列を小さくした方が熱交換器の伝熱性能への影響が小さいためである。そのため、同じ量の列ピッチを減らす場合であっても、風上側列を小さくした場合や、風下側列と風上側列とを等しく小さくした場合と比べて、風下側列の列ピッチを風上側列より小さくした方がより性能の低下の少ない熱交換器を得ることができる。さらに、風下側列のフィンに切起こし(図示せず)を設ければ、フィンの伝熱性能の向上が図れるため、風下側列の列ピッチを小さくした分の熱交換性能の低下を補うことができる。
以上のように、本発明の実施の形態1では、ベース上に設けられた2列のフィンチューブ熱交換器からなる蒸発器と、この蒸発器の風下側下方部に設けられ、内部に放熱器を収納する放熱器収納箱と、放熱器収納箱の上面に設けられ、蒸発器に外部空気を送風するファンを備え、蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチを風上側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより小さくしたため、蒸発器および放熱器の熱交換性能の低下を抑えながら、熱源機の省スペース化を図ることができる。
なお、上記では風上側列と風下側列のフィンピッチは同じとしたが、異なるように構成してもよい。例えば、風下側列のフィンピッチを風上側列のフィンピッチの2倍としてもよい。伝熱管に関しては異なる列で互いに異なる高さとなるように配置したが、フィンについては、通風抵抗をこれ以上大きくしないため各フィンを揃えて配置する方がよい。伝熱管に関しては、互いに同じ高さとすると風下側列の伝熱管にはほとんど風が当たらず、異なる高さとした場合と比べて伝熱性能が著しく低下するが、フィンについては風下側列のフィンに風が当たらないことより、互いにずらすことで通風抵抗が増すことの方が、デメリットが大きくなるためである。
また、フィンピッチは風上側列の方が、風下側列より小さくした方がよい。風上側列の方が蒸発器4全体の熱交換性能への寄与率が高く、風上側列のフィン数を多く、即ちフィンピッチを小さくし、より伝熱性能を上げるよう構成した方が、蒸発器4全体での熱交換性能が向上できるためである。
また、放熱器収納箱7に変えて、放熱器を収納しなくとも何らかの箱体、あるいは通風抵抗となるような構造物であっても本発明の構成を採用することで、蒸発器および放熱器の熱交換性能の低下を抑えながら、熱源機の省スペース化を図ることができるという本発明の効果を奏する。
上記の例では、蒸発器4の列数は2列のものを説明したが、本発明は2列に限定されるものではない。3あるいは4列の場合であっても最も風上側の1列以外の風下側の1列あるいは複数列の列ピッチを風上側列より小さくすることとしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ヒートポンプ給湯機のヒートポンプユニットであって、蒸発器が2列のフィンチューブ熱交換器からなり、また、蒸発器の風下側下方に放熱器収納箱が配置されたヒートポンプユニットにおいて、風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチを風上側列より小さく構成したが、本実施の形態では、蒸発器の上部と下部とを別パーツとし、下部パーツの列ピッチを上部パーツに比べて小さくした構成について説明する。
図6は本発明の実施の形態2に係るヒートポンプユニットの蒸発器の構成を示す側面図である。図で示したとおり、本実施の形態の蒸発器4は上部パーツ4aと下部パーツ4bとで構成されている。また、上部パーツ4aの風下側列の下端に第1の切欠部4cが設けられている。さらに放熱器収納箱7の風上側の上端部には上記第1の切欠部4cの傾きと略平行な傾斜部7aが設けられている。上部パーツ4aの風上側列と風下側列の列ピッチはいずれもAであり、一方、下部パーツ4bの風上側列と風下側列の列ピッチはいずれもAより小さいBである。それ以外の構成については、上記実施の形態1と同じであり、図6で図示していないが、ヒートポンプユニット100のベース10上には、ベース上に圧縮機1と、放熱器2が収納された放熱器収納箱7が配設されている。圧縮機1の上には電気品BOX9が設けられている。電気品BOX9は、圧縮機1や、膨張弁3、ファン5など各アクチュエータを制御するための回路基板が収納されている。圧縮機1の側部は仕切部材11によって仕切られており、圧縮機1の反対側は送風室となっている。
このように蒸発器4を上部パーツ4aと下部パーツ4bに分割し、下部パーツ4bの列ピッチを小さく構成したことで、蒸発器4下部の通風抵抗を少なくすることができる。蒸発器4下部は風下側に放熱器収納箱7が配設されるので風速分布の悪化するが、その分、下部パーツ4bの列ピッチを小さくし通風抵抗を少なくするので、蒸発器の熱交換性能の低下を抑えることができ、また、放熱器収納箱7の設置スペースも確保することができ、放熱器、蒸発器の熱交換性能の低下を抑えながら、ヒートポンプユニットの省スペース化を図ることができる。
なお、下部パーツ4bの列ピッチBは上記実施の形態1と同様に伝熱管の外径より5mm以上長くすることが望ましい。例えば、上部パーツ4aの列ピッチAを22mm、上部パーツ4a、下部パーツ4bの伝熱管の外径を7.5mmとすると、下部パーツ4bの列ピッチBは12.5mm以上であることが望ましい。本実施の形態2の下部パーツ4bは風上側列と風下側列の両方の列ピッチを小さくすることができるため、両方合わせて最大で19mm程度小さくすることができ、その分、蒸発器4下部の風速分布の低下を抑えることができる。
また、下部パーツ4bの上端は放熱器収納箱7の上面よりも上に位置するように構成するのが望ましい。放熱器収納箱7の上面より下に位置するよう構成しても風速分布低下を抑える効果はあるが、上に位置するように構成することで、矢印Dで示した風路の幅を確保することができるので、より風速分布低下を抑えることができる。
さらに、上部パーツ4aの風下側列の下端部風下側に第1の切欠部4cを設け、また、蒸発器4の風下側と対向する放熱器収納箱7の風上側の上端部に傾斜部7aを設ける。このように構成することで、空気流れの方向に沿って風路幅を確保することができるので、さらに風速分布低下を抑えることができる。なお、第1の切欠部4cの切欠きの傾斜と傾斜部7aの傾斜は略等しく構成するのが望ましい。
また、それぞれの傾斜は、風上側列の伝熱管の中心と、この風上側列の伝熱管とフィンチューブの段方向上側にずれた位置で隣接する風下側列の伝熱管の中心とを結んだ直線と略平行となるよう構成することが望ましい。蒸発器下部の風路幅確保のためである。
図6の矢印P1、P2は伝熱管のパス構成を表したものである。図で示したように、2つのパスP1とP2はそれぞれの伝熱管への入口から下部パーツ4bの風上側列内で上下に分岐し、風上側列入口の段と同じ段の風下側列へと戻ってくる。そして、上部パーツ4a風下側列の中央の段へ接続され、上下に分岐し、風上側列の中央の段に戻って出て行くよう構成されている。このように構成することで、上部パーツ4aと下部パーツ4bとの間でパスP1とP2のそれぞれの接続が1箇所(計2箇所)になるように構成することで、製造が容易となる。
なお、上記では上部パーツ4aと下部パーツ4bの伝熱管の外径を同じ構成としたが、図7に示したように下部パーツ4bの伝熱管外径を上部パーツ4aの伝熱管外径より小さい構成としてもよい。このように構成することで、さらに風路抵抗を減らすことができるとともに、列ピッチもさらに小さく構成することができ、放熱器収納箱7の設置スペースの確保、通風抵抗の低減が図ることができる。
また、これらの構成と併せて、下部パーツ4bのフィンピッチを上部パーツ4aのフィンピッチより大きくすることとしてもよい。これによりさらに通風抵抗が低減することができる。その他、蒸発器4における風速分布に合わせて、風速の小さい所のみフィンピッチを大きく構成するようにしてもよい。蒸発器4における風速分布は蒸発器4下部の仕切り板11付近で最も悪化する。図8で示したように、蒸発器の仕切り板近傍部18は仕切り板11により風路が狭くなるのに加えて、放熱器収納箱7から引き出された放熱器2の接続配管が配置した場合、さらに通風抵抗が増加する。そのため、蒸発器4下部の仕切り板11近傍のフィンピッチを大きく構成することで、風速分布がより均一化され、熱交換器の性能が向上する。
以上のように、本実施の形態2は、蒸発器の上部と下部とを別パーツとし、下部パーツの列ピッチを上部パーツに比べて小さくした。上記実施の形態1のように、蒸発器の風下側列全体の列ピッチを小さくしたものと比べて、別パーツとしたことにより風速分布の悪化する蒸発器下部の幅をより小さくすることができ、風速分布の改善を図ることができる。また、上部パーツについては従来と幅は変わることがないので、熱交換性能を確保しながら、放熱器収納箱の設置スペースを確保することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、蒸発器の上部と下部とを別パーツとし、下部パーツの列ピッチを上部パーツに比べて小さくした構成について説明したが、本実施の形態では、蒸発器の下部に、放熱器収納箱高さに対応した第2の切欠部を設けたものについて説明する。
図9は本発明の実施の形態3のヒートポンプ給湯機の蒸発器4、ファン5、放熱器収納箱7の構成を示した模式図である。図で示したように蒸発器4下部であって、蒸発器4の風上側列と風下側列の両方に放熱器収納箱7の高さに対応した第2の切欠部4dを設けた。これにより、蒸発器下部の風速分布の改善を図るとともに、第2の切欠部4dにより蒸発器の列幅が薄くなった分、放熱器収納箱7の配置スペースを確保することができる。
さらに、図9では蒸発器全体で伝熱管の外径は同じ長さとしたが、蒸発器下部の伝熱管17bは蒸発器上部の伝熱管17aに比べて伝熱管の外径が小さくしてもよい。伝熱管の外径が小さくなることによりさらに蒸発器下部の通風抵抗が低減されるとともに、設けた第2の切欠部4dの列方向の寸法を大きくすることができ、第2の切欠部4dを大きくすることでさらに通風抵抗の低減を図ることができる。
なお、第2の切欠部4dの上端部の傾斜は、放熱器収納箱7の風上側上端部に設けられた傾斜部7aの傾斜と略等しいことが望ましい。また、第2の切欠部4dの傾斜している部分の上端は放熱器収納箱7の傾斜部7aより高い位置に設けられていることが望ましい。風路の幅を確保し、通風抵抗を低減するためである。
また、切欠きより下側の伝熱管の冷媒流路と上側の冷媒流路とで別々の流路を構成するようにしてもよい。さらに、図8で示したように、蒸発器における風速分布は圧縮機との仕切り板11側の下部で最も悪化する。そのため、仕切り板11と対向する蒸発器4の下部周辺にのみ切欠きを設けることとしてもよい。もしくは、風下側列の第2の切欠部4dは放熱器収納箱7の配置スペース確保のために必要であれば、風上側列の第2の切欠部4dのみ仕切り板11と対向する蒸発器4の下部周辺のみ設けるように構成してもよい。
本発明の実施の形態1に係るヒートポンプ給湯機の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプユニットの構成を示す正面模式図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプユニットの蒸発器、ファン、放熱器収納箱の配置構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係るヒートポンプユニットの蒸発器の側面図である。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプユニットの蒸発器の側面図である。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプユニットの蒸発器の他の構成を示す側面図である。。 本発明の実施の形態2に係るヒートポンプユニットの蒸発器と仕切り板の関係を示す上面から見た図である。 本発明の実施の形態3に係るヒートポンプユニットの蒸発器の側面図である。
符号の説明
1 圧縮機、2 放熱器、3 膨張弁、4 蒸発器、 4a 上部パーツ、 4b 下部パーツ、 4c 第1の切欠部、 4d 第2の切欠部、 5 ファン、6 配管、7 放熱器収納箱、 7a 傾斜部、 8 タンク、9 電気品箱、10 ベース、11 仕切り板、12 ファンガード、13 フロントパネル、 14 側面パネル、 15 配管カバー、 16 トップパネル、 100 ヒートポンプユニット、200 タンクユニット

Claims (5)

  1. ベースと、
    前記ベース上に配設され、複数の列を有するフィンチューブ熱交換器からなる蒸発器と、
    前記蒸発器に送風する送風ファンと、
    前記送風ファンを固定する固定具と、
    冷媒と液状熱媒体との熱交換を行う放熱器と、
    前記固定具が上面に設けられ、前記蒸発器の風下側のベース上に配設され、前記放熱器を内部に収納する放熱器収納箱とを備え、
    前記蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチ風上側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより小さくし、前記蒸発器と前記放熱器収納箱との間隔を前記蒸発器の風下側列のフィンチューブ熱交換器の列ピッチより大きくしたことを特徴とするヒートポンプユニット。
  2. ベースと、
    前記ベース上に配設され、複数の列を有するフィンチューブ熱交換器からなるとともに、このフィンチューブ熱交換器が上部パーツ下部パーツとから構成され蒸発器と、
    前記蒸発器に送風する送風ファンと、
    前記送風ファンを固定する固定具と、
    冷媒と液状熱媒体との熱交換を行う放熱器と、
    前記固定具が上面に設けられ、前記蒸発器の風下側のベース上に配設され、前記放熱器を内部に収納する放熱器収納箱とを備え、
    前記下部パーツの上端を前記放熱器収納箱の上面より上に位置するように構成し、前記下パーツと前記放熱器収納箱との間隔を前記下パーツの列ピッチより大きくしたことを特徴とするヒートポンプユニット。
  3. 前記下部パーツの列ピッチを前記上部パーツの列ピッチより小さくしたことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプユニット。
  4. 前記下部パーツの伝熱管の外径を前記上部パーツの伝熱管の外径より小さくしたことを特徴とする請求項2または3に記載のヒートポンプユニット。
  5. 前記下部パーツのフィンピッチを前記上部パーツのフィンピッチより大きくしたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のヒートポンプユニット。
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