JP4413188B2 - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents
ヒートポンプ式給湯機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4413188B2 JP4413188B2 JP2005378637A JP2005378637A JP4413188B2 JP 4413188 B2 JP4413188 B2 JP 4413188B2 JP 2005378637 A JP2005378637 A JP 2005378637A JP 2005378637 A JP2005378637 A JP 2005378637A JP 4413188 B2 JP4413188 B2 JP 4413188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- heat exchanger
- outdoor air
- pipe
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details Of Fluid Heaters (AREA)
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Description
ここに,前記炭酸ガス冷媒は,その冷媒の特性として水を高温(例えば90℃程度)まで加熱することができる。一方,前記HFC冷媒は,冷媒の特性上比較的低温(例えば65℃程度)までしか水を加熱することができない。しかし,空調用機器に用いた場合,エネルギ消費効率(COP)は,前記炭酸ガス冷媒を用いるよりも前記HFC冷媒を用いる方が優れている。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,異なる二つの冷媒を用いる二つのヒートポンプサイクルを備えたヒートポンプ式給湯機であって,設置スペースを省減することのできるヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
前記室外機が,前記第一の冷媒が循環される第一の配管及び該第一の配管が貫装された複数の第一の伝熱板を有する第一の室外空気熱交換器と,前記第二の冷媒が循環される第二の配管及び該第二の配管が貫装された複数の第二の伝熱板を有する第二の室外空気熱交換器と,前記第一の室外空気熱交換器及び前記第二の室外空気熱交換器に室外空気を送風する共通の送風ファンとを含んでなり,
前記第一の室外空気熱交換器及び前記第二の室外空気熱交換器が,前記送風ファンによる室外空気の送風方向に並設されてなり,前記第一の配管及び前記第二の配管が,前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に略交互に貫装されてなることを特徴とするヒートポンプ式給湯機として構成される。
本発明によれば,前記室外機が前記第一の冷媒(第一のヒートポンプサイクル)及び前記第二の冷媒(第二のヒートポンプサイクル)に共通するため,従来のように別々に室外機を設ける場合に比べて当該ヒートポンプ式給湯機の設置スペースを省減することが可能である。また,前記室外機を共通化することで,送風ファンなどを共通化して構成要素を省減することも可能となる。
しかしながら,本発明によれば,前記第一の配管及び前記第二の配管を,前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に略交互に貫装しているため,前記第一の冷媒及び前記第二の冷媒の両方が前記室外空気の送風方向の上流側に設けられた熱交換器において該室外空気と熱交換されることとなる。
さらに,前記室外機が,前記第一の冷媒が循環される第一の配管及び前記第二の冷媒が循環される第二の配管と前記第一の配管及び前記第二の配管が貫装された共通の伝熱板とを有する共通の室外空気熱交換器と,前記共通の室外空気熱交換器に室外空気を送風する共通の送風ファンとを含む構成では,前記第一の配管に流通する第一の冷媒と前記第二の配管に流通する第二の冷媒との間で熱交換を行うことができる。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機Xの概略構成図,図2は前記ヒートポンプ式給湯機Xに設けられた室外機6の内部構成図,図3は前記室外機6に設けられた室外空気熱交換器13の部品図,図4は前記室外空気熱交換器13に設けられた配管61及び配管62の形状を説明するための模式図である。
図1に示すように,前記ヒートポンプ式給湯機Xは,冷媒が循環される二つのヒートポンプサイクル1(第一のヒートポンプサイクルの一例),2(第二のヒートポンプサイクルの一例),流水経路30a〜30d,貯留タンク31,循環ポンプ34,前記ヒートポンプサイクル1及び2に共通する水熱交換器32,前記ヒートポンプサイクル1及び2に共通する室外空気熱交換器13(共通の室外空気熱交換器の一例)及び切換弁41〜45を備えて概略構成されている。また,前記ヒートポンプ式給湯機Xは,CPUやRAM,ROMなどを有する不図示の制御部を備えている。
前記水熱交換器32は,前記ヒートポンプサイクル1や前記ヒートポンプサイクル2に循環される冷媒と,給水口から給湯口への流水経路30b,又は前記貯留タンク31に戻る流水経路30a上を流れる水との間で熱交換を行うものである。ここに,前記流水経路30aは,前記給水口から前記貯留タンク31,循環ポンプ34,切換弁45,水熱交換器32,切換弁43,貯留タンク31が順に接続された水の流水経路である。また,前記流水経路30bは,前記給水口から切換弁45,水熱交換器32,切換弁43,前記給湯口が順に接続された水の流水経路である。なお,前記流水経路30cは,前記貯留タンク31から前記切換弁44を経て前記給湯口に続く温水の流通経路,前記流通経路30dは,前記給水口から前記切換弁44を経て前記給湯口に続く水の流通経路である。
前記室外空気熱交換器13は,前記ヒートポンプサイクル1や前記ヒートポンプサイクル2に循環される冷媒と室外空気との間で熱交換を行うものである。なお,前記室外空気熱交換器13については後段で詳述する。
当該ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記制御部(不図示)によって前記各構成要素が制御されることにより,給水口から供給された水を前記流水経路30b上に流した後,前記水熱交換器32によって加熱して給湯口から直接給湯する瞬間給湯運転や,給水口から供給された水を前記流水経路30a上に流した後,前記水熱交換器32によって加熱して前記貯留タンク31に貯留する貯湯運転などが行われる。
ここで,前記瞬間給湯運転では,前記切換弁43及び45が前記制御部によって制御されることにより,前記給水口から供給された水が前記流水経路30bに沿って破線矢印方向に流通することとなる。但し,前記瞬間給湯運転が開始してからの一定時間は,前記水熱交換器32による加熱量が十分得られない。そのため,瞬間運転開始後の一定時間は,前記貯留タンク31に貯留された温水が,前記流水経路30cを経て切換弁44において,前記給水口から前記流水経路30dを経て供給される水と混合されて温度調節された後,前記給湯口に供給される。これにより,前記給湯口から瞬時に温水を給湯することが可能である。そして,前記水熱交換器32によって給水口から供給された水を十分に加熱することが可能となった時点で,前記貯留タンク31の給水は停止され,その後は,前記給水口から前記水熱交換器32を経て前記給湯口に続く流水経路30bを用いて瞬間給湯が行われる。なお,前記貯留タンク31に貯留された高温の温水を前記給水口から供給される水と混合することなく,そのまま給湯することも可能である。
また,前記貯湯運転では,前記循環ポンプ34が駆動されることにより,前記流水経路30aに沿って実線矢印方向に水が流通することにより,貯留タンク31に温水が貯留される。
前記循環経路10では,前記制御部(不図示)によって前記圧縮機11が駆動されることにより,炭酸ガス冷媒の一例であるCO2冷媒(第一の冷媒の一例)が図示する矢印方向に循環される。ここに,前記CO2冷媒は,後述するR410A冷媒と異なる特性を持ち,冷媒の特性として水を高温(90℃程度)まで加熱することができるが,エネルギ消費効率が比較的低い。そのため,前記CO2サイクル1は,主に前記貯湯運転における水の加熱に用いられる。
具体的には,前記圧縮機11において圧縮して吐出された高温高圧の前記CO2冷媒が,前記水熱交換器32において前記流水経路30aまたは30b上を流れる水と熱交換されて冷却された後,前記膨張器12において膨張する。その後,前記膨張器12で膨張した低温低圧の前記CO2冷媒は,前記室外空気熱交換器13において室外空気と熱交換されて吸熱し気化した後,再度前記圧縮機11に流入する。
前記CO2サイクル1では,前記のように前記CO2冷媒が前記循環経路10に循環されることにより,前記流水経路30aまたは30b上を矢印方向に流れる水が,前記水熱交換器32における前記CO2冷媒との熱交換によって90℃程度まで加熱される。なお,前記水熱交換器32における前記CO2冷媒と水との流通方向が反対であるため,該CO2冷媒と水との熱交換は効率的に行われる。
このとき,前記瞬間給湯運転においては,前記流水経路30bを通るよう前記制御部(不図示)によって前記切換弁45が制御され,前記制御部(不図示)によって前記切換弁43が制御されることにより前記水熱交換器32において加熱された温水が前記給湯口に供給される。また,前記貯湯運転においては,前記流水経路30aを通るよう前記制御部(不図示)によって前記切換弁45が制御され,前記制御部(不図示)によって前記切換弁43が制御されることにより,前記水熱交換器32において加熱された温水が前記貯留タンク31に貯留されるように切り替えられる。
前記循環経路20では,前記制御部(不図示)によって制御されて前記圧縮機21が駆動されることにより,前記R410A冷媒が図示する実線矢印方向に循環される。具体的には,前記圧縮機21において圧縮して吐出された高温高圧の前記R410A冷媒が,前記四方弁24及び前記切換弁41を経て前記水熱交換器32に達する。そして,前記R410A冷媒は,前記水熱交換器32において前記流水経路30aまたは30b上を流れる水と熱交換されて冷却される。その後,前記R410A冷媒は,前記切換弁42を経て前記膨張器22において膨張する。そして,前記膨張器22で膨張した低温低圧の前記R410A冷媒は,前記室外空気熱交換器13において室外空気と熱交換されて吸熱し気化した後,前記四方弁24を経て再度前記圧縮機21に流入する。
前記R410Aサイクル2では,前記のように前記R410A冷媒が前記循環経路20において実線矢印方向に循環されることにより,前記流水経路30aまたは30b上を矢印方向に流れる水が,前記水熱交換器32における前記R410A冷媒との熱交換によって65℃程度まで加熱される。なお,前記水熱交換器32における前記R410A冷媒と水との流通方向が反対であるため,該R410A冷媒と水との熱交換は効率的に行われる。
したがって,前記ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記CO2サイクル1及び前記R410Aサイクル2を同時に用いることにより,個々の熱交換効率以上の熱交換効率で水を加熱することができる。これにより,前記瞬間給湯運転時における給湯量を増加させることができる。
ここに,前記室内空気熱交換器4は,室内の冷暖房を行う空気調和機(不図示)に設けられ,前記循環経路40内に循環される前記R410A冷媒と室内空気との間で熱交換を行うことにより室内空気を加熱或いは冷却するものである。
図2に示すように,前記室外空気熱交換器13は,前記圧縮機11,21,前記膨張器12,22,送風ファン64等と共に室外機6に内蔵されている。前記送風ファン64は,不図示のモータによって回転駆動されることにより前記室外空気熱交換器13に室外空気を送風する。このように,前記ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記室外機6が前記CO2サイクル1及び前記R410Aサイクル2で共通している。なお,図示しないが,前記室外機6には,前記水熱交換器32や前記貯湯タンク31を内蔵してもよい。
図3に示すように,前記室外空気熱交換器13は,前記CO2サイクル1に循環されるCO2冷媒が流通する配管61(第一の配管の一例)と,前記R410Aサイクル2に循環されるR410A冷媒が流通する配管62(第二の配管の一例)と,前記配管61及び前記配管62が貫装された複数の伝熱フィン(伝熱板)63と,を備えて構成されている。前記室外空気熱交換器13では,前記伝熱フィン63を介して,前記配管61に流通するCO2冷媒や前記配管62に流通するR410A冷媒と前記送風ファン64によって送風された室外空気との間で熱交換が行われる。
前記配管61は,前記伝熱フィン63に貫装された複数の配管が前記室外空気熱交換器13の両端でベンド管61a,61bによって連結されて構成されている。同じく,前記配管62は,前記伝熱フィン63に貫装された複数の配管が前記室外空気熱交換器13の両端でベンド管62a,62bによって連結されて構成されている。ここで,前記配管61及び前記配管62の各々は,前記室外空気熱交換器13において室外空気の流通方向と垂直な方向に配置された複数の配管が二本毎に交互に接続されたものである。これにより,前記配管61及び前記配管62の各々は,前記伝熱フィン63に交互に貫装された状態で配置されている。
このように,前記ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記室外機6が前記CO2サイクル1及び前記R410Aサイクル2に共通するため,従来のように別々に室外機が設けられていた場合に比べて設置スペースが省減される。また,前記室外空気熱交換器13や前記送風ファン64などを共通化して構成要素を省減することが可能である。
なお,図4(b),(c)に示すように,前記配管61の肉厚が前記配管62の肉厚よりも大きい関係(図4(a)),前記配管61の管径が前記配管62の管径よりも小さい関係(図4(b))のいずれか一方を採用した構成であってもよい。
前記水熱交換器32は,前記CO2サイクル1に循環される前記CO2冷媒が流通する配管14と,前記R410Aサイクル2に循環される前記R410A冷媒が流通する配管25と,前記流水経路30a,30b上に流れる水が流通する配管33と,を備えている。
前記配管14は前記配管33に内蔵されている。一方,前記配管25は前記配管33に内蔵されている。このように,前記水熱交換器32では,前記配管14,前記配管25及び前記配管33が,前記配管14に流通するCO2冷媒と前記配管33に流通する水との間,前記配管25に流通するR410A冷媒と前記配管33に流通する水との間で同時に熱交換が可能な状態で配置されている。
なお,前述したように,前記配管14には圧縮率の高い前記CO2冷媒が流通するため高い耐圧性能が要求される。そのため,前記配管14の肉厚は,前記配管25の肉厚よりも大きいことが望ましい。一方,前記配管14の管径は前記配管25の管径よりも小さくてよい。
このように構成された前記水熱交換器32では,前記配管14に流通するCO2冷媒及び前記配管25に流通するR410A冷媒のいずれか一方又は両方と,前記流水経路30a,30b上を流れる水との間で熱交換が行われる。したがって,前記ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記CO2サイクル1及び前記R410Aサイクル2を同時に用いることにより,個々の熱交換効率以上の熱交換効率で水を加熱することが可能である。これにより,前記瞬間給湯運転時における給湯量を増加させることができる。また,前記水熱交換器32が前記CO2冷媒及び前記R410A冷媒に共通するため,別々に熱交換器を設ける場合に比べて当該ヒートポンプ式給湯機Xの構成要素や設置スペースを省減することが可能である。
(1)暖房運転について
ユーザにより前記ヒートポンプ式給湯機Xに対して,不図示の操作部から暖房運転の開始が要求されると,該ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記制御部(不図示)によって前記圧縮機21及び前記四方弁24が制御され,前記R410Aサイクル2の循環経路40において前記R410A冷媒の実線矢印方向の循環が開始される。このとき,前記四方弁24内部では図示する実線経路が確立されている。
これにより,前記循環経路40では,図示する実線矢印方向に前記R410A冷媒が循環される。具体的には,前記圧縮機21において圧縮して吐出された高温高圧の前記R410A冷媒が,前記四方弁24及び前記切換弁41を経て前記室内空気熱交換器4に達する。そして,前記R410A冷媒は,前記室内空気熱交換器4において室内の空気と熱交換されて冷却される。その後,前記R410A冷媒は,前記切換弁42を経て前記膨張器22において膨張する。そして,前記膨張器22において膨張した低温低圧の前記R410A冷媒は,前記室外空気熱交換器13において室外空気と熱交換されて吸熱し気化した後,前記四方弁24を経て再度前記圧縮機21に流入する。
前記R410Aサイクル2では,前記のように前記R410A冷媒が前記循環経路40において実線矢印方向に循環されることにより,室内の空気が,前記室内空気熱交換器4における前記R410A冷媒との熱交換によって加熱される。即ち,前記ヒートポンプ式給湯機Xによって暖房が実現される。
しかし,前記ヒートポンプ式給湯機Xでは,瞬間給湯と暖房とを同時に行う際,前記水熱交換器32において,前記CO2サイクル1に循環する前記CO2冷媒と,前記R410Aサイクル2に循環するR410A冷媒とで同時に水を加熱することが可能である。これにより,瞬間給湯と暖房とを同時に行う際に,十分な給湯温度や給湯量を得ることができる。以下,この点について詳説する。
そこで,前記ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記R410Aサイクル2によって暖房運転が行われているときに,ユーザによって不図示の操作部に対して瞬間給湯の要求が行われると,前記制御部(不図示)によって前記CO2サイクル1の圧縮機11の駆動が制御されて,前記CO2サイクル1における前記CO2冷媒の循環が開始される。
これにより,前記水熱交換器32では,前述したように前記R410A冷媒と前記CO2冷媒との両方で水が加熱されることとなる。即ち,前記R410Aサイクル1における瞬間給湯と暖房の同時運転時の水の加熱効率の低下は,前記CO2サイクル1を循環する前記CO2冷媒と水との熱交換によって補われる。したがって,前記R410Aサイクル2において瞬間給湯と暖房とを同時に行う際に,十分な給湯温度や給湯量を得ることができる。
一方,ユーザにより前記ヒートポンプ式給湯機Xに対して,不図示の操作部から冷房運転の開始が要求されると,該ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記制御部(不図示)によって前記圧縮機21及び前記四方弁24が制御され,前記R410Aサイクル2の循環経路40において前記R410A冷媒の破線矢印方向の循環が開始される。このとき,前記四方弁24内部では図示する破線経路が確立されている。
これにより,前記循環経路40では,図示する破線矢印方向に前記R410A冷媒が循環される。具体的には,前記圧縮機21において圧縮して吐出された高温高圧の前記R410A冷媒が,前記四方弁24を経て前記室外空気熱交換器13に達する。そして,前記R410A冷媒は,前記室外空気熱交換器13において室外空気と熱交換されて冷却される。その後,前記R410A冷媒は,前記膨張器22において膨張する。そして,前記膨張器22において膨張した低温低圧の前記R410A冷媒は,前記切換弁42を経て前記室内空気熱交換器4において室内空気と熱交換されて吸熱し気化した後,前記切換弁41及び前記四方弁24を経て再度前記圧縮機21に流入する。
前記R410Aサイクル2では,前記のように前記R410A冷媒が前記循環経路40において破線矢印方向に循環されることにより,室内の空気が,前記室内空気熱交換器4における前記R410A冷媒との熱交換によって冷却される。即ち,前記ヒートポンプ式給湯機Xによって冷房が実現される。
したがって,前記R410Aサイクル2によって冷房が行われている場合であっても,前記CO2サイクル1による前記貯湯運転に支障はない。しかも,前記R410Aサイクル2で冷房運転が行われているときに前記CO2サイクル1で給湯を行う場合には,前記配管61には低温のCO2冷媒が流通し,前記配管62には高温のR410A冷媒が流通することになる。したがって,前記CO2冷媒と前記R410A冷媒との間でも前記伝熱フィン63を介して熱交換が行われる。即ち,前記R410Aサイクル2による冷房運転の排熱を,前記CO2サイクル1による前記貯湯運転などに利用することが可能である。
図5に示すように,前記ヒートポンプ式給湯機X1は,前記ヒートポンプ式給湯機XのR410Aサイクル2に換えてR410Aサイクル5を有している。前記R410Aサイクル5には,前記制御部(不図示)によって制御される切換弁51〜56,二つの膨張器22a及び22bが設けられている。
このように構成された前記R410Aサイクル5では,前記循環経路20における前記R410A冷媒の循環方向と,前記循環経路40における前記R410A冷媒の循環方向とを独立して制御することが可能である。したがって,前記R410Aサイクル5では,冷房又は暖房と瞬間給湯とを同時に行うことが可能である。以下,具体的に説明する。
暖房と瞬間給湯との同時運転時,前記R410Aサイクル5では,前記制御部(不図示)によって前記圧縮機21,前記四方弁24及び前記切換弁51〜56が制御されることにより,前記R410A冷媒が図5に示す実線矢印方向に循環される。
具体的には,前記循環経路20では,前記R410A冷媒が,圧縮機21,四方弁24,切換弁51,切換弁52,水熱交換器32,膨張器22a,切換弁53,切換弁54,室外空気熱交換器13,切換弁56,四方弁24,圧縮機21の順に循環される。これにより,前記水熱交換器32において前記流水経路30b上を流れる水が加熱される。
一方,前記循環経路40では,前記R410A冷媒は,圧縮機21,四方弁24,切換弁51,室内空気熱交換器4,切換弁55,膨張器22b,切換弁54,室外空気熱交換器13,切換弁56,四方弁24,圧縮機21の順に循環される。これにより,前記室内空気熱交換器4において室内空気が加熱されて暖房が行われる。
このように,前記R410Aサイクル5では,前記切換弁51で前記R410A冷媒を分配することによって暖房と瞬間給湯とを同時に行うことができる。なお,前述したように,前記R410A冷媒の分配による前記水熱交換器32における水の加熱効率の低下は,前記CO2サイクル1によって補うことができる。
(2)冷房と瞬間給湯の同時運転について
冷房と瞬間給湯との同時運転時,前記R410Aサイクル5では,前記制御部(不図示)によって前記圧縮機21,前記四方弁24及び前記切換弁51〜56が制御されることにより,前記R410A冷媒が図5に示す破線矢印方向に循環される。
具体的には,前記循環経路20では,前記R410A冷媒が,圧縮機21,四方弁24,切換弁56,切換弁52,水熱交換器32,膨張器22a,切換弁53,切換弁55,室内空気熱交換器4,切換弁51,四方弁24,圧縮機21の順に循環される。これにより,前記水熱交換器32において前記流水経路30b上を流れる水が加熱される。
一方,前記循環経路40では,前記R410A冷媒は,圧縮機21,四方弁24,切換弁56,室外空気熱交換器13,切換弁54,膨張器22b,切換弁55,室内空気熱交換器4,切換弁51,四方弁24,圧縮機21の順に循環される。これにより,前記室内空気熱交換器4において室内空気が冷却されて冷房が行われる。
このように,前記R410Aサイクル5では,前記切換弁56で前記R410A冷媒を分配することによって冷房と瞬間給湯とを同時に行うことができる。なお,前述したように,前記R410A冷媒の分配による前記水熱交換器32における水の加熱効率の低下は,前記CO2サイクル1によって補うことができる。また,前述したように,前記R410Aサイクル5による冷房運転の排熱は前記CO2サイクル1で利用可能である。
前記実施の形態では,前記室外空気熱交換器13において,前記配管61及び前記配管62の両端が共に,該室外空気熱交換器13の一端に配置されている例について説明した。
しかし,前記のように,前記配管61と前記配管62との肉厚や管径を異ならせる場合には,当該ヒートポンプ式給湯機Xの組み立て時などに,前記CO2サイクル1や前記R410Aサイクル2に誤って配管が接続されると,前記CO2冷媒が十分な耐圧性能の確保されていない前記配管62を流通することとなる。そこで,このような事態を阻止するため,前記室外空気熱交換器131では,前記配管61の両端(始端及び終端)を該熱交換器6の一端に,前記配管62の両端(始端及び終端)を該熱交換器6の他端に配置している。このように前記配管61の両端と前記配管62の両端とを,前記室外空気熱交換器131の両端に分けて配置することで,誤って逆のサイクルに接続するおそれを低減することができる。
図7に示すように,前記室外機106は,前記圧縮機11,21,前記膨張器12,22,室外空気熱交換器132(第一の熱交換器の一例),室外空気熱交換器133(第一の熱交換器の一例),前記送風ファン64等を内蔵している。前記室外空気熱交換器132及び前記室外空気熱交換器133は,上下に積み重ねられた状態で配置されている。なお,図示しないが,前記室外機106には,前記水熱交換器32や前記貯湯タンク31を内蔵してもよい。
前記室外空気熱交換器132は,図示しないが,前記CO2冷媒が循環される配管及び該配管が貫装された複数の伝熱フィンを有しており,前記伝熱フィンを介して,前記CO2サイクル1に循環されるCO2冷媒と室外空気との間で熱交換を行うものである。また,前記室外空気熱交換器133は,前記R410A冷媒が循環される配管及び該配管が貫装された複数の伝熱フィンを有しており,前記伝熱フィンを介して,前記R410Aサイクル2に循環されるR410A冷媒と室外空気との間で熱交換を行うものである。
このように,前記室外空気熱交換器132,133を共に前記室外機106に設ける構成により,該室外空気熱交換器132,133を別々の室外機を設ける場合に比べて当該ヒートポンプ式給湯機Xの設置スペースを省減することができる。また,前記室外空気熱交換器132及び133を,共通の前記室外機106に内蔵しているため,前記送風ファン64を共通化して構成要素を省減することが可能である。
図8に示すように,前記室外機206は,前記圧縮機11,21,前記膨張器12,22,室外空気熱交換器134(第一の熱交換器の一例),室外空気熱交換器135(第一の熱交換器の一例),前記送風ファン64等を内蔵している。前記室外空気熱交換器134及び前記室外空気熱交換器135は,前記送風ファン64による室外空気の送風方向(図示する矢印S方向)に並設されている。なお,図示しないが,前記室外機206には,前記水熱交換器32や前記貯湯タンク31を内蔵してもよい。
前記室外空気熱交換器134は,図示しないが,前記CO2冷媒が循環される配管及び該配管が貫装された複数の伝熱フィンを有しており,前記伝熱フィンを介して,前記CO2サイクル1に循環されるCO2冷媒と室外空気との間で熱交換を行うものである。また,前記室外空気熱交換器135は,前記R410A冷媒が循環される配管及び該配管が貫装された複数の伝熱フィンを有しており,前記伝熱フィンを介して,前記R410Aサイクル2に循環されるR410A冷媒と室外空気との間で熱交換を行うものである。
このような構成であっても,前記室外空気熱交換器134,135が,共通の前記室外機206に設けられているため,該室外空気熱交換器134,135を別々の室外機を設ける場合に比べて当該ヒートポンプ式給湯機Xの設置スペースを省減することができる。また,前記室外空気熱交換器134及び135を,共通の前記室外機206に内蔵しているため,前記送風ファン64を共通化して構成要素を省減することが可能である。
そこで,前記室外機206の他の構成として,図9に示すように,前記配管61(図示する実線)及び前記配管62(図示する破線)を,前記室外空気熱交換器134の伝熱フィン63及び前記室外空気熱交換器135の伝熱フィン63に二本毎に交互に貫装することが考えられる。このような構成によれば,前記CO2冷媒及び前記R410A冷媒が共に,前記送風ファン64による送風方向の上流側で室外空気と熱交換されるため,いずれか一方の冷媒だけの熱交換効率が著しく低下することはない。また,前記CO2冷媒及び前記R410A冷媒のいずれか一方の冷媒を用いる場合には,前記室外空気熱交換器134の伝熱フィン64及び前記室外空気熱交換器135の伝熱フィン64で効率良く熱交換を行うことができる。
2,5…ヒートポンプサイクル(第二のヒートポンプサイクルの一例)
4…室内空気熱交換器
6,106,206…室外機
11,21…圧縮機
12,22,22a,22b…膨張器
13,131…室外空気熱交換器(共通の室外空気熱交換器の一例)
132,134…室外空気熱交換器(第一の室外空気熱交換器の一例)
133,135…室外空気熱交換器(第二の室外空気熱交換器の一例)
14,25,33…配管
20,40…循環経路
24…四方弁
30a〜30d…流水経路
31…貯留タンク
32…水熱交換器
41〜45,51〜56…切換弁
61…配管(第一の配管の一例)
62…配管(第二の配管の一例)
63…伝熱フィン(伝熱板)
64…送風ファン
Claims (2)
- 第一の冷媒が少なくとも圧縮機及び膨張器を経て循環される第一のヒートポンプサイクルと,前記第一の冷媒と異なる特性を持つ第二の冷媒が少なくとも圧縮機及び膨張器を経て循環される第二のヒートポンプサイクルと,前記第一の冷媒及び/又は前記第二の冷媒と水との間で熱交換を行う水熱交換器と,を備えてなるヒートポンプ式給湯機であって,
前記第一の冷媒及び/又は前記第二の冷媒と室外空気との間で熱交換を行う共通の室外機を備えてなり,
前記室外機が,前記第一の冷媒が循環される第一の配管及び該第一の配管が貫装された複数の第一の伝熱板を有する第一の室外空気熱交換器と,前記第二の冷媒が循環される第二の配管及び該第二の配管が貫装された複数の第二の伝熱板を有する第二の室外空気熱交換器と,前記第一の室外空気熱交換器及び前記第二の室外空気熱交換器に室外空気を送風する共通の送風ファンとを含んでなり,
前記第一の室外空気熱交換器及び前記第二の室外空気熱交換器が,前記送風ファンによる室外空気の送風方向に並設されてなり,前記第一の配管及び前記第二の配管が,前記第一の伝熱板及び前記第二の伝熱板に略交互に貫装されてなることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 前記第一の冷媒が炭酸ガス冷媒であって,前記第二の冷媒がHFC冷媒である請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005378637A JP4413188B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | ヒートポンプ式給湯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005378637A JP4413188B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | ヒートポンプ式給湯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007178090A JP2007178090A (ja) | 2007-07-12 |
JP4413188B2 true JP4413188B2 (ja) | 2010-02-10 |
Family
ID=38303454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005378637A Expired - Fee Related JP4413188B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | ヒートポンプ式給湯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4413188B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5012569B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2012-08-29 | 三菱電機株式会社 | ヒートポンプ給湯機 |
KR101266675B1 (ko) | 2009-12-31 | 2013-05-28 | 엘지전자 주식회사 | 냉매사이클 연동 물 순환 시스템 |
JP2014194306A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-09 | Hitachi Appliances Inc | 熱交換装置及びヒートポンプ給湯機 |
CN104457033B (zh) * | 2014-10-30 | 2016-11-23 | 浙江理工大学 | 叶片型换热器 |
JPWO2016185689A1 (ja) * | 2015-05-20 | 2018-03-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空調給湯システム |
CN106705489B (zh) * | 2017-01-20 | 2019-05-24 | 上海理工大学 | 结合空气源热泵热水的变制冷剂流量系统及其控制方法 |
WO2023275917A1 (ja) * | 2021-06-28 | 2023-01-05 | 三菱電機株式会社 | 空気冷媒熱交換器 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005378637A patent/JP4413188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007178090A (ja) | 2007-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007232282A (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
KR100810870B1 (ko) | 급탕장치 | |
JP4413188B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
EP1555494B1 (en) | Heating and cooling system | |
WO2012070192A1 (ja) | 空気調和装置 | |
JP5866000B2 (ja) | 空調給湯システム | |
JP5734524B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2007178091A (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP2010060267A (ja) | 熱交換器及びこれを用いたヒートポンプ装置 | |
JP4428341B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP4182494B2 (ja) | 大温度差空調システム | |
JP3966889B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
EP2629031B1 (en) | Gas heat pump system | |
JP2011033290A (ja) | 熱交換器、空気調和装置およびヒートポンプシステム | |
JP2010014351A (ja) | 冷凍空調装置 | |
WO2020174618A1 (ja) | 空気調和装置 | |
JP4749228B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP2007333227A (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP4753791B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
WO2019198175A1 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP4455518B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP2007155203A (ja) | 空気調和機 | |
JP2010078256A (ja) | フィンチューブ型熱交換器、これを用いた冷凍サイクル装置及び空気調和機 | |
WO2019026276A1 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP2009109061A (ja) | 暖房パネルを備えたヒートポンプ式空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080220 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090807 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090817 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091006 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |