JP7153217B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents
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Description
同文献に記載のヒートポンプ装置においては、冷凍サイクルを構成する冷媒の蒸発熱交換器、圧縮機、凝縮熱交換器、および膨張手段が、外装ケース内に収容されている。凝縮熱交換器は、冷媒が流通する冷媒管と、加熱対象の湯水が流通する水管とが二重管構造とされた上で、全体が渦巻き状の管体として構成されており、樹脂製の断熱部材(断熱ケース)内に収容されている。
前記した不具合の防止手段としては、圧縮機と凝縮熱交換器とを接続する配管部に、複数の屈曲部を設け、圧縮機の振動が凝縮熱交換器にできる限り伝達しないようにする手段がある。ただし、このような手段を採用したのでは、前記配管部の寸法が長くなることや、前記配管部の曲げ加工が必要になることに起因し、製造コストの上昇を招く。また、前記手段を採用したとしても、凝縮熱交換器や断熱部材などの振動を十分に抑制することは難しい場合がある。
第1に、凝縮熱交換器のうち、前記一端部寄り領域は、圧縮機からの振動を最も受け易い領域となるが、この領域は凝縮熱交換器の外周部または外端部に位置している。その一方、凝縮熱交換器は、断熱部材の固定部を利用して断熱部材に固定されており、この固定は、凝縮熱交換器の相互間に形成されている隙間に、断熱部材の固定部が進入し、かつこの固定部が凝縮熱交換器に当接することによって直接的になされており、位置ずれなどを生じ難いものとすることが可能である。しかも、その固定位置は、凝縮熱交換器の中央寄りであって、圧縮機からの振動を受け難い箇所、または殆ど受けない箇所である。したがって、凝縮熱交換器を圧縮機からの振動を大きく受けない状態で、バランスよく、かつ安定的に断熱部材に固定支持させることが可能である。凝縮熱交換器の振動が大きい部分を断熱部材に固定させる必要はなく、凝縮熱交換器から断熱部材への振動の伝達などを回避することが可能である。このようなことから、凝縮熱交換器や断熱部材などの振動、およびこれに起因する騒音の発生を抑制することが可能である。
第2に、断熱部材に対する凝縮熱交換器の固定は、断熱部材の固定部を凝縮熱交換器の隙間に進入させることにより図られているため、部品点数の増大などを回避し得るとともに、凝縮熱交換器の組み付け作業も容易なものとすることが可能である。したがって、製造コストも廉価にすることが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
がっている。冷媒流入用配管部30aは、凝縮熱交換器3と圧縮機2とを接続し、圧縮機2から吐出される冷媒を凝縮熱交換器3の冷媒管30に送り込むための配管部であり、圧縮機2の影響により振動を生じ易い部位である(図2も参照)。冷媒流出用配管部30bは、冷媒管30を通過した冷媒を膨張弁4に向けて送り出すための部位である。
内面に当接させたり、あるいは載置板66の外周縁部の上向き屈曲片66cに当接させることによっても図ることができる。
C 外装ケース
2 圧縮機
3,3A 凝縮熱交換器
30 冷媒管
30a 冷媒流入用配管部
31 水管
32a 一端部(凝縮熱交換器の)
34 直状管体部
39 隙間
5 断熱ケース(断熱部材)
50,50A 固定部
50a 上向き突出段部
50b 当接用凸部
51 周壁部
Claims (5)
- 冷媒管および水管が、二重管構造とされ、または互いに重ねられて、最内周管体部によって囲まれた隙間としての空間部を中央寄りの位置に形成している渦巻き状の管体として構成されており、かつ一端部側において、前記冷媒管が圧縮機と配管接続されている凝縮熱交換器と、
この凝縮熱交換器を上側に載せた状態で保持可能な断熱部材と、
を備えている、ヒートポンプ装置であって、
前記凝縮熱交換器の前記一端部寄り領域は、前記渦巻き状の管体の最外周管体部の延設領域に相当し、かつ前記凝縮熱交換器の外周部または外端部に位置しており、
前記断熱部材には、前記凝縮熱交換器を前記断熱部材に固定させる凝縮熱交換器用の固定部が設けられ、
この固定部は、前記空間部にその下方側から進入する上向き突出段部、およびこの上向き突出段部の外周側面部の周方向に間隔を隔てた配置で設けられ、かつ前記外周側面部から水平方向外方に突出する複数の当接用凸部を有しており、
前記凝縮熱交換器の前記最内周管体部は、平面視において、前記最内周管体部の短手方向に間隔を隔てた配置で長手方向に延びる一対の第1の管体部、およびこれら一対の第1の管体部の長手方向両端部を繋ぐ一対の第2の管体部を有するループ状であり、
前記複数の当接用凸部として、前記各第1の管体部の内側面の長手方向に離間した配置の一対の部分に圧接する当接用凸部、および前記各第2の管体部の内側面の短手方向の中央部分に圧接する当接用凸部が設けられており、前記上向き突出段部の前記外周側面部のうち、前記複数の当接用凸部が設けられていない部分は、前記最内周管体部に対して非接触であることを特徴とする、ヒートポンプ装置。 - 請求項1に記載のヒートポンプ装置であって、
前記断熱部材は、前記凝縮熱交換器の周囲を囲む周壁部を備えており、
前記凝縮熱交換器の前記一端部寄り領域は、前記周壁部とは非接触である、ヒートポンプ装置。 - 請求項2に記載のヒートポンプ装置であって、
前記凝縮熱交換器は、前記一端部から一定方向に延びた直状管体部を有しており、この直状管体部の略全長域が、前記周壁部とは非接触である、ヒートポンプ装置。 - 請求項2または3に記載のヒートポンプ装置であって、
前記凝縮熱交換器の略全周域が、前記周壁部とは非接触である、ヒートポンプ装置。 - 冷媒管および水管が、二重管構造とされ、または互いに重ねられて、最内周管体部によって囲まれた隙間としての空間部を中央寄りの位置に形成している渦巻き状の管体として構成されており、かつ一端部側において、前記冷媒管が圧縮機と配管接続されている凝縮熱交換器と、
この凝縮熱交換器を上側に載せた状態で保持可能な断熱部材と、
前記断熱部材および前記凝縮熱交換器を収容する外装ケース内に設けられ、かつ前記断熱部材および前記凝縮熱交換器が上側に載せられる略水平状の載置板と、
を備えている、ヒートポンプ装置であって、
前記凝縮熱交換器の前記一端部寄り領域は、前記凝縮熱交換器の外周部または外端部に位置しており、
前記断熱部材には、前記凝縮熱交換器の前記空間部にその下方側から進入する上向き突出段部を有し、かつ前記凝縮熱交換器の前記最内周管体部の内側面に当接することにより、前記凝縮熱交換器を前記断熱部材に固定させる凝縮熱交換器用の固定部が設けられており、
前記断熱部材の前記上向き突出段部には、孔部が上下に貫通して設けられている一方、前記載置板には、前記載置板の一部が上向き屈曲片状に切り起こされた形態をもつストッパ部が設けられて、このストッパ部が前記孔部に挿入されており、
前記ストッパ部の幅と、これに対応する前記孔部の縦幅とは略同一とされていることにより、前記載置板と前記断熱部材との前記孔部の縦幅方向の位置規制が図られている一方、
前記孔部の横幅は、前記ストッパ部の厚みおよび前記孔部の縦幅よりも大きくされ、前記ストッパ部は、前記孔部の横幅方向の一端側に偏った配置にあることを特徴とする、ヒートポンプ装置。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007303768A (ja) | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 給湯装置 |
JP2010060215A (ja) | 2008-09-04 | 2010-03-18 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置 |
JP2013130343A (ja) | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Noritz Corp | ヒートポンプ給湯装置 |
JP6249271B2 (ja) | 2013-08-27 | 2017-12-20 | 株式会社ノーリツ | ヒートポンプ給湯装置 |
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