JP7420139B2 - 下肢矯正具 - Google Patents

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Description

本発明は、下肢矯正具に関する。
従来から、脳卒中片麻痺、小児麻痺等の障害、あるいは、その他の障害で、下肢の機能低下や損失により、下肢の筋肉や関節を自力では自由に動かすことができない人のための、尖足、下垂足等の変形防止、機能改善、日常の動作向上、を目的とした下肢矯正具が種々提案されている。前記下肢矯正具は金属やプラスチック等の硬い固定式のものが主流であり、患部への固定力、矯正力に優れている。
また、柔軟な素材を用いた下肢矯正具も提案されており、例えば、特許文献1には、足の動きを封じることなく、足先を上方に持ち上げることのできる足の矯正用装具が開示されている。具体的には、人の足に装着される第1の装着体と、人の大腿に装着される第2の装着体と、その両者の間に掛け渡されるように取り付けられるゴムバンド等の伸縮体とからなり、この伸縮体を引き延ばすようにして装着すれば、その伸縮体の備える弾性力が、第1の装着体と第2の装着体を近づけるように作用し、その結果、足は、下腿前面側に向かって弾性的に付勢され、足先は、上方に持ち上げられるという技術である。また、付勢力は、ある程度の足の動きは可能であり、足先を下げる機能が損なわれていない場合は、付勢力に抗して自力で足先を下げることができるという技術も開示されている。
特開平9-313553号公報
しかしながら、金属やプラスチック等の硬質、または半硬質の硬い素材を使用した固定式の下肢矯正具は、前記下肢矯正具を装着した際に、肌への接触による違和感、身体を動かす際、硬い部分があたることによる痛みや見た目の悪さ、下肢矯正具を装着する足の靴のサイズを大きくする必要があり左右同じサイズの靴がはけない等、患者の身体的および精神的な苦痛を伴う。また、介助者からも着脱性の悪さが指摘されている。更に自宅内で前記下肢矯正具を装着して歩行すると、堅い素材の部分が床や内壁などに当たり、擦り付けられるなどして、いずれの側にも傷がつくなど、損壊してしまうことから、屋内では前記下肢矯正具を装着しない等の多くの問題点が指摘されている。
また、上記特許文献1記載の下肢矯正用装具は、2つの装着体を、伸縮体によって近付けることで作用させており、2つの装着体の着用と伸縮体の装着に手間がかかるという問題がある。また、伸縮体はゴムバンドに代表される弾性的に伸縮する素材からなるものであり、その付勢力は、足先を上方に持ち上げるのみであるため、足部を元の正常位置への誘導および保持することができず、所望な矯正効果または機能改善効果が得られないという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点を改善し、下肢の変形や機能改善に必要な固定力、矯正力と、動作時に起こる矯正部位と矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、かつ、装着は容易で、装着時の外観を損ねることがなく、加えて、適度な固定力、矯正力が長期間保持され、持続的に使用可能な矯正具を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため本発明は、次の構成を有する。
(1)下肢矯正具であって、踝を含む足首部の少なくとも一部および/または、膝部の少なくとも一部を覆う織物帯A1、中足骨を含む足部を覆う織物帯A2および少なくとも一つの織物帯Bを含み、前記織物帯Bは、少なくとも一部が第5中足骨または立方骨を含む足部を覆い、前記第5中足骨または立方骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけて位置するように配置され、前記織物帯Bの長手方向端部の一方を前記織物帯A1に、もう一方の端部を前記織物帯A2にそれぞれ連結され、前記下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bの内角度は30°~90°であり、前記織物帯のうち少なくとも一つが、荷重100N/5cm時の伸長率が、幅方向および長手方向、または、そのいずれかの方向で、0.5%以上50%以下である下肢矯正具。
(2)前記織物帯Bは長さ調整機構を備えるものである(1)に記載の下肢矯正具。
(3)前記織物帯A1、織物帯A2および織物帯Bを構成する繊維として1種類以上の熱可塑性エラストマー繊維を含む(1)または(2)に記載の下肢矯正具。
(4)前記織物帯A1、織物帯A2および織物帯Bを構成する繊維としてポリエステル系熱可塑性エラストマー繊維を含む(1)~(3)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(5)前記下肢矯正具がさらに一つ以上の織物帯Cを含み、前記織物帯Cの少なくとも一部が第1中足骨を含む足部を覆うように配置され、前記織物帯Cは、前記第1中足骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけて位置するように、前記織物帯Cの長手方向端部の一方を前記織物帯A1に、もう一方の端部を前記織物帯A2に連結してなる(1)~(4)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(6)前記織物帯Bと前記織物帯Cの内角度は30°~80°である(5)に記載の下肢矯正具。
(7)前記織物帯Cを構成する繊維として1種類以上の熱可塑性エラストマー繊維を含む(5)または(6)に記載の下肢矯正具。
(8)前記織物帯Cを構成する繊維としてポリエステル系熱可塑性エラストマー繊維を含む(5)~(7)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(9)前記織物帯A1、A2、B、Cの荷重100N/5cm時伸長率をそれぞれA1E、A2E、BE、CEとするとき、A1E≧CE≧BE、かつA2E≧CE≧BEである(5)~(8)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(10)前記下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1およびA2の人体に対する着圧がそれぞれ1hPa~20hPaである(1)~(9)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(11)前記織物帯のうち少なくとも一つが、荷重20N/5cm時の伸長率が、幅方向および長手方向、または、そのいずれかの方向で、0.1%以上10%以下である(1)~(10)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(12)前記織物帯Bの長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が0.5%~15%であり、かつ前記荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物帯Bの長手方向の伸長変化率が20%以下である(1)~(11)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(13)前記織物のうち少なくとも一つが、長手方向の荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が、長手方向および幅方向、または、そのいずれかの方向で80%~100%である(1)~(12)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(14)前記下肢矯正具は少なくとも膝から足部まで覆うレッグウェアと一体的に形成され、着用時に開閉可能な機構を備えている(1)~(13)のいずれかに記載の下肢矯正具。
(15)前記下肢矯正具は尖足矯正用および下垂足矯正用から選択される用途に用いられるものである(1)~(14)のいずれかに記載の下肢矯正具。
本発明によれば、下肢の変形や機能改善に必要な固定力、矯正力と、動作時に起こる矯正部位と矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、かつ、装着は容易で、装着時の外観を損ねることがなく、加えて、適度な固定力、矯正力が長期間保持され、持続的に使用可能な矯正具を提供することができる。
本発明による下肢矯正具は、足部の変形防止、機能改善、日常生活の動作向上を目的とした治療用、更生用の下肢装具といった装具類に好適に使用することができるが、その適用範囲がこれらに限られるものではない。
本発明において各織物帯を連結させた一実施態様を示す概念図である。 図2は、図1中破線の楕円で示される部分の拡大図である。 織物帯Cを使用した下肢矯正具を示す概念図である。 図4は、図3中破線の楕円で示される部分の拡大図である。 織物帯Bが長さ調整機構を備えた一実施態様を示す概念図である。
本発明による下肢矯正具は、踝を含む足首部の少なくとも一部および/または、膝部の少なくとも一部を覆う織物帯A1と、中足骨を含む足部を覆う織物帯A2と、少なくとも一つの織物帯Bを含み、前記織物帯Bは、少なくとも一部が第5中足骨または立方骨を含む足部を覆い、前記第5中足骨または立方骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけわたされるように配置されて構成される。
上記本発明の下肢矯正具に用いる織物帯のうち少なくとも一つが、荷重100N/5cm時の伸長率が、幅方向および長手方向または、そのいずれかの方向で、0.5%以上50%以下である必要がある。また、前記織物帯のうち少なくとも一つが、荷重100N/5cm時の伸長率が、幅方向および長手方向、または、そのいずれかの方向で、1%以上20%以下であることが好ましい。別の言い方をすれば、織物帯の荷重100N/5cmの伸長率が、経緯方向または、そのいずれかの方向で1%以上20%以下であることが好ましい。用いる前記織物帯A1、A2、B、織物帯Cを用いる場合は前記織物帯Cも含めて全てにおいて上記範囲を満たすことがより好ましい。
荷重100N/5cm時の伸長率が、経緯方向の双方で上記範囲を満たす、前記織物帯を用いる場合、経方向、緯方向いずれの方向を織物帯長手方向(あるいは幅方向)としても構わない。経方向または緯方向のうちいずれか一方のみが上記範囲を満たす場合は、上記範囲を満たす方向を長手方向に用いることが好ましい。特に前記織物帯に用いる織物の緯方向が上記範囲を満たすように設計して、緯方向を長手方向とすることは、安定した品質が得られる点で好ましい。
図1は本発明において各織物帯を連結させた一実施態様を示す概念図であり、図2は、図1中破線の楕円で示される部分の拡大図である。なお、図1は右足を例にとり説明したものであるが、左足においても同様である。また、本発明において、「織物帯A1」等、特段の記載をせず単に「織物帯」と表記する場合には、織物帯A1、A2、Bのいずれか(後述する織物帯Cを含む場合には、織物帯A1、A2、B、Cのいずれか)を示すものとする。
前記織物帯A1(1)、織物帯A2(2)は、前記織物帯B(3)と連結し、前記下肢矯正具を装着時に前記織物帯B(3)による所望の矯正力に対して、ズレ、破れ、過度な伸長等、矯正力を低減させることが無く、前記織物帯B(3)による矯正力を維持させる支点としての機能を備える。
前記織物帯A1(1)は、踝を含む足首部の少なくとも一部および/または、膝部の少なくとも一部を覆うものであり、通常踝を含む足首部の少なくとも一部および/または、膝部の少なくとも一部を周回するように包囲する。これは、踝を含む足首部であれば踝が、膝部であれば脹脛の最大径を持つ中央部が、装着時において前記織物帯A1(1)の下への押し下げに対して引っ掛かることで防止し、前記織物帯A1(1)が支点として機能し、矯正力が安定する。なお、ここでいう膝部とは、脹脛上部から膝窩、膝上までを含み、膝部の少なくとも一部を覆うとは膝部の少なくとも一部を覆うように周回するように包囲していればよい。また、踝とは脛骨(9)および腓骨(10)の中央から下端部分を含む足部をいい、足首部とは距骨(8)踵骨(7)の少なくとも一部を含む足部のことをいう。踝を含む足首部の少なくとも一部を覆うとは踝および/または足首部の少なくとも一部を覆うように周回するように包囲していればよい。
前記織物帯A1(1)の少なくとも一つの端部は開閉可能に構成し、サイズ、着圧の微調整が可能であるようにすることが好ましい。
前記織物帯A2(2)は、中足骨を含む足部を覆うものであり、通常中足骨を含む足部を周回するようにする。前記織物帯A2(2)の少なくとも一つの端部は開閉可能に構成し、サイズ、着圧の微調整が可能であるようにすることが好ましい。
前記下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1、A2の人体に対する着圧は、それぞれ1hPa~20Paが好ましく、1hPa~15Paであることがより好ましい。前記下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1、A2の人体に対する着圧を前記の範囲とすることで、着圧が高すぎて、血流を阻害され、鬱血が発生することがなく、下肢矯正具を快適に装着することができる。
前記織物帯B(3)は、少なくとも一部が第5中足骨(5)または立方骨(6)を覆うように配置され、前記第5中足骨(5)または立方骨(6)を含む足部から足首部および/または膝部にかけて、位置する。織物帯Bは、第5中足骨(5)付近で織物帯A2(2)と連結するようにしてもよいし、立方骨(6)から足裏側の中足骨を覆うように足裏を経由して第1中足骨(4)の方向へ延長し、その途中である足裏側の中足骨付近で前記織物帯A2(2)に連結してもよい。
前記織物帯Bの数は、一つまたはそれ以上の複数であってもよい。
本発明の下肢矯正具において、装着時における前記織物帯Bによる所望の矯正力を発現させながら、かつ足関節を所望の方向へ誘導させるため、装着時における前記織物帯Bと前記織物帯A1の連結部分の内角度は、30°~90°が好ましく、40°~80°であることがより好ましい。
前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度(12)は、前記下肢矯正具を矯正が必要な片足に着用する際、前記織物帯A1(1)の中心線と前記織物帯B(3)の中心線によりなす角度であり、そのうち90°以下の角度をいう。上記中心線は図2中、破線にて示した。内角度が30°より小さくなると、装着時における織物帯Bによる所望の矯正力を発現させることができず、かつ、矯正が必要な足関節を所望の方向へ誘導することもできなく、下肢矯正具としての矯正機能が不適である。
上記において足関節とは、足首の関節のことで、脛骨(9)、腓骨(10)、距骨(8)が組み合わされて、関節に存在する靭帯により補強され、足首を上下にそらしたり、左右に向けたりする運動を担う関節である。
尖足は、足関節の変形の一種で、つま先立ちのような態様で足首が伸びた状態となり、自由にもとに戻らず、立位時、歩行時に踵が床に着かないか、着きにくくなる症状である。また足関節それ自体の変形の有無にかかわらず、アキレス腱の拘縮や下腿三頭筋等下肢に存在する筋肉の拘縮により、足先を下に向かせる力が発生してしまい、足が正常位置へ戻らない、もしくは戻りくい症状を示す場合もある。この際、さらに足関節が内反し、いわゆる内返しの状態になることも多い。これはいわゆる内反尖足と呼ばれる症状である。
下垂足の場合は、下肢に存在する筋肉の低下によって、足を背屈させる機能がなくなり、足先が下に向いたままの症状である。下垂足の症状がそのままの状態で長期にわたると、症状が固定してしまい、尖足の症状になってしまう場合もある。
これら尖足や下垂足の症状を呈すると、立位で踵がつかない、あるいは着きにくい、歩行時に、地面から離れた足を着地させる際、踵から着地できない、あるいは着地しにくい、つま先側もしくは足部外側から着地してしまう、あるいは歩行時につま先を擦りながら歩くことになるなど等、日常生活で不都合が生じる。
このような症状に対し、足関節を所望の方向へ誘導させることで、尖足、下垂足等といった足部の変形や歩行等の機能低下の原因となっている動かしにくさに対し、できるだけ正常な動きに近づけるよう、足部の状態や動きを矯正することで前記症状を改善することができる。また、尖足、下垂足の症状ではなくとも、傷病等により足関節に不都合がある場合にも同様に矯正することで症状を改善することが出来る場合もある。
また、例えば尖足の典型例の一つである内反尖足は、前述のようにアキレス腱や、下腿三頭筋等下肢に存在する筋肉の拘縮により、あるいは異常な筋緊張等により、足先が内側へ向く(いわゆる内反)症状である。本発明においては、前記下肢矯正具の装着時、少なくとも一部が第5中足骨または立方骨を覆うように配置され、前記第5中足骨または立方骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけわたされる前記織物帯Bを適切に配置することにより、内側へ向いてしまうところ、足部を元の正常位置へ誘導させる矯正力を発揮する。この矯正力は内反尖足に特に有用であるが、それ以外の足首部分の不安定性に対してももちろん有効である。
前記織物帯Bと前記織物帯Aへの連結方法は、所望方向の矯正力を満足する限りは、適宜選定することができる。具体的には、ミシン等による縫い付け、スナップボタン、面ファスナー、バックル、カン等が用いられる。
本発明で用いる前記織物帯Bは、長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が0.5%~15%であることが好ましい。これにより容易に所望の矯正力を付与することが可能である。より好ましくは0.8%~12%である。
前記織物帯Bの長手方向の荷重50N/5cmにおける伸長と復元を1000回繰り返した後、前記織物帯Bの長手方向の荷重50N/5cmにおける伸長変化率は20%以下が好ましく、15%以下が更に好ましく、10%以下がより好ましい。下限としては小さい方が好ましく、具体的には0%以上であることが好ましい。
上記各織物帯(前記織物帯A1、A2,B,C)の荷重100N/5cm時伸長率をそれぞれA1E、A2E、Eとするとき、A1E≧BE、かつA2E≧BEとすることが好ましい。同様の生地で作成できる点で効率的であることから、A1E=A2E=BEであることが好ましい。なお、この場合においに対して=は厳密に同じである必要はなく、A1E≧BE、かつA2E≧BEは維持するが、Bに対し、A1E、A2Eが概ね10%以内であればよい。
上記の範囲とすることで、本下肢矯正具を装着して動作する時に、着用者の足部が加える力に対し、元の矯正位置に戻す力が適度に作用することで、適切な矯正位置が保たれ、機能回復、日常の歩行動作向上に効果があるため好ましい。加えて、本発明の下肢矯正具を着用して長期的に動作した場合においても、型崩れしにくく、初期の性能を長期持続的に発揮することができ、適度な固定力、矯正力が長期間保持されることで、持続的に使用可能となり、機能回復、日常の動作向上に、より効果を発揮する。
そして、本発明においては、前記織物帯Aおよび前記織物帯B以外の織物帯Cを配置してもよい。前記織物帯Cは、一つまたはそれ以上の数で用いることができる。前記織物帯Cは、少なくとも一部が第1中足骨を覆うように配置され、前記第1中足骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけて位置するように、前記織物帯Cの長手方向端部の一方を前記織物帯A1に、もう一方の端部を前記織物帯A2に連結することが好ましい。より高い効果を発揮させる点では、前記織物帯A1が少なくとも膝部の一部を覆うように配され、前記織物帯Cが膝部にかけて位置するように配され、前記織物帯A1と連結する態様が好ましい。
図3は前記織物帯Cを使用した下肢矯正具を示す概念図であり、図4は、図3中破線の楕円で示される部分の拡大図である。なお、図は右足であるが、左足も同様である。以下これも参照しつつ説明する。
前記織物帯C(13)は、図3に示すように前記第1中足骨(4)を含む足部を覆い、当該足部から足甲にわたって外側部からアキレス腱を含む足首部を外側から内側にかけて覆うように配置しても良いし、また、当該足部から足甲にわたって外側部からアキレス腱を含む足首部を外側から内側にかけて覆い、脛骨(9)を含む下腿部(11)から膝部にかけて覆うように配置しても良い。図3において示していないが、別法として前記第1中足骨(4)を含む足部を覆い足底内側から外側にわたして踵骨(7)の外側からアキレス腱を含む足首部の内側にかけて覆うように配置しても良いし、また、前記第1中足骨(4)を含む足部を覆い足底内側から外側にわたして踵骨(7)の外側からアキレス腱を含む足首部の内側にかけて覆うとともに脛骨(9)を含む下腿部(11)から膝部にかけて覆うように配置してもよい。このように配置し、後述する内角度を適切な範囲とすることで、中足骨を含む足部の前半分が過剰に内側に曲がるのを抑制することが可能となる。特に後者の配置は、母指球(親指)から着地しやすくなる点でより好ましい。
この場合、各織物帯(前記織物帯A1、A2、B、C)の荷重100N/5cm時伸長率をそれぞれA1E、A2E、E、CEとするとき、A1E≧CE≧BE、かつA2E≧CE≧BEとすることが好ましい。同様の生地で作成できる点で効率的であることから、A1E=A2E=CE=BEであることが好ましい。なお、この場合において=は厳密に同じである必要はなく、A1E≧CE≧BE、かつA2E≧CE≧BEは維持するが、Bに対し、A1E、A2E、CEがそれぞれ概ね10%以内であればよい。
このように連結すると、前記織物帯Cは前記織物帯Bと通常交差するか、一部で重なりあうか、接することになる(この部分を総称して「接する部分」と称する)。
前記織物帯Cを用いる場合、下肢矯正具の装着時における前記織物帯C(13)と前記織物帯B(3)との内角度(14)は、30°~80°が好ましく、35°~70°であることがより好ましい。
前記織物帯Bと前記織物帯Cとの内角度(14)とは、前記下肢矯正具を矯正が必要な片足に着用する際、前記織物帯B(3)と前記織物帯C(13)のそれぞれの中心線によりなす角度のうち、90°以下の角度である。上記中心線は、図4中織物帯Bの中心線(15)、織物帯Cの中心線(16)として破線で示した。内角度が30°以上であることで装着時における前記織物帯Cによる所望の矯正力を効率よく発現させることができ、かつ、矯正が必要な足関節を所望の方向へ誘導しやすく、下肢矯正具としての矯正機能に優れる。
下肢矯正具の装着時における前記織物帯Cと前記織物帯Bとの連結部分の内角度を前記の範囲とするように配置することで、動作時に装着者の足部が不安定で、中足骨を含む足部の前半分が過剰に内側に曲がる場合、あるいは、織物帯Bの内反を抑える矯正力が過剰に働き、前記足部の前半分が過剰に内側に曲がる場合において、その過剰に内側に曲がる動きを抑制することができ、適切な矯正位置が保たれ、機能回復、日常の歩行動作向上により良い効果を発揮することができる。
また、前記織物帯Cは、前述のとおりその長手方向の端部を前記織物帯A1と前記織物帯A2のそれぞれと連結して使用することができるが、さらに前記織物帯Bとも連結して使用することができる。この場合の連結は、通常前記織物帯B、Cが接する部分で行うことができる。これにより前記織物帯Cと前記織物帯Bとの連結部分の内角度が所望範囲内から外れるリスクを低減することができ、また、装着しやすさがより一層改善されるので好ましい。
前記織物帯Cと前記織物帯A1と前記織物帯A2および前記織物帯Bへの連結方法は、下肢矯正具を装着時における所望の矯正効果を満足する限りは、適宜選定することができる。具体的には、ミシン等による縫い付け、面ファスナー、スナップボタン等が用いられる。
前記織物帯の織組織は、本発明で規定する範囲を満たす限り特に限定されるものではないが、平織、綾織、朱子織や、これらの組織を組み合わせた二重織等の組織を、少なくとも1種以上、用途に応じて適宜選定することができる。
また、織物帯に用いる織物は伸縮性を有し、荷重20N/5cm時の伸長率が、経方向および緯方向または、そのいずれかの方向で0.1%~10%であることが好ましい。用いる織物帯のうち少なくとも一つがこの範囲を満たすことが好ましく、織物帯の全てが上記範囲を満たすことがより好ましい。
また、織物帯に用いる織物の荷重50N/5cm時の伸長率は、前記織物帯A1、A2、B、Cのいずれか一つ以上において、経緯方向または、そのいずれかの方向で0.5%~15%であることが好ましい。用いる織物帯のうち少なくとも一つがこの範囲を満たすことが好ましく、前記織物帯の全てが上記範囲を満たすことがより好ましい。
荷重50N/5cm時の伸長率が、経緯方向の双方で上記範囲を満たす、前記織物を織物帯に用いる場合、経方向、緯方向いずれの方向を織物帯長手方向(あるいは幅方向)としても構わない。経方向または緯方向のうちいずれか一方のみが上記範囲を満たす場合は、上記範囲を満たす方向を長手方向に用いることが好ましい。特に前記織物の緯方向が上記範囲を満たすように設計することで、緯方向を長手方向にすることが可能となり、安定した品質が得られる点で好ましい。
伸長率を上記の範囲とすることで、織物帯が動作の強度に応じて伸長するので、足部を過度に固定することなく、適度に伸長し、足部と下肢矯正具との摩擦が低減され、動作時における足部の揺動や、矯正力が作用する際に起こる、織物帯が覆う部位への圧迫等に対しての追従性がより良くなり、装着時の痛みや違和感が抑制され易くなるため好ましく、加えて、動作時に、装着者が加える力を前記織物帯が受容することで、筋肉を動かし易くなり、機能回復、日常の動作向上に効果があるため好ましい。本下肢矯正具の装着時における動作は、ある応力の範囲内であれば、織物帯が適度に伸長し、動作に追従しつつ、足部への矯正力を発揮し、動作がある応力の範囲を超えると、織物帯が動作に追従せずに足部を安定に固定して、適切な矯正範囲内へ導く。
また、前記織物帯に使用される糸の形態も本発明で規定する範囲を満たす限り短繊維、長繊維いずれでもよい。糸の材質においても本発明で規定する範囲を満たす限り天然繊維、合成繊維などの限定はなく、各種繊維が使用可能である。
具体的にはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、熱可塑性エラストマー繊維等の合成繊維、レーヨン、綿等のセルロース繊維、ウール、絹等の天然繊維を適宜使用することができる。上記の糸は、これらの繊維は単独で使用しても、2種類以上を同時に使用してもよい。
また、伸縮性を付与するために、上記糸に伸縮素材である弾性繊維を混合することが好ましい。混合する弾性繊維としては、少なくとも1種以上の熱可塑性エラストマー繊維を使用することができる。
前記熱可塑性エラストマー繊維としては、具体的には、ポリウレタン弾性繊維、熱可塑性ポリエステルエラストマー繊維等を使用することができるが、寸法安定性や高弾性の伸縮性が得られ易い点から、熱可塑性ポリエステルエラストマー繊維がより好ましい。
前記織物帯に用いる繊維の繊度としては、30デシテックス~1500デシテックスであることが好ましく、50デシテックス~1000デシテックスであることがより好ましい。
前記弾性繊維とその他の繊維(非弾性繊維)を用いる場合、弾性繊維の繊度は50デシテックス~1500デシテックスであることが好ましく、156デシテックス~1000デシテックスであることがより好ましい。その他繊維である非弾性繊維の繊度としては、30デシテックス~1000デシテックスであることが好ましく、50デシテックス~500デシテックスであることがより好ましい。
前記のとおり使用する糸の一部に弾性繊維を使用することが好ましいが、具体的には、経糸または緯糸のいずれか一方、または両方の少なくとも一部に弾性繊維を用いた構成とすることで、織物が持つ寸法安定性と、弾性繊維が持つ伸縮性や伸長後の良好な回復性を備え、足関節を所望方向へ誘導するための固定力、矯正力や寸法安定性、動作への追従性を適宜調整することができる。
上記の場合において、使用する弾性繊維の使用割合は所望の特性が得られる範囲で適宜決定されるが、好ましくは経糸あるいは緯糸全体として、または織物全体として、30重量%~70重量%程度である。
また、上記織物帯において、弾性繊維以外の繊維であるその他の繊維(非弾性糸)を用いる場合、そのクリンプ率を適宜調整することにより、その伸長率を調整することが可能である。経糸または緯糸のいずれか一方に非弾性繊維を用い、そのクリンプ率を5%以上30%以下とすると、所望の伸長性を得ることができる。好ましくは10%以上30%以下である。
また、経糸または緯糸の何れか一方に弾性繊維と非弾性繊維を用いる場合、非弾性繊維のクリンプ率を5%以上30%以下とすることが好ましい。これにより、弾性繊維が伸長する際に非弾性繊維もクリンプ率に応じて追従し、かつ弾性繊維による過度な伸長を止めることができる。
その場合の弾性繊維のクリンプ率も所望する特性に応じて適宜設定されるが、0%以上5%以下であることが好ましい。
本発明で用いる織物帯の織密度は経糸密度、緯糸密度において、それぞれ20本/inch(2.54cm)~150本/inch(2.54cm)であることが好ましく、30本/inch(2.54cm)~100本/inch(2.54cm)であることがより好ましい。
前記織物帯に用いる織物の荷重100N/5cmにおける繰り返し50回伸長後の伸長回復率が、幅方向および長手方向または、そのいずれかの方向で80%~100%であることが好ましく、85%~100%が更に好ましく、90%~100%がより好ましい。用いる織物帯のうち少なくとも一つがこの範囲を満たすことが好ましく、織物帯の全てが上記範囲を満たすことがより好ましい。
繰り返し50回伸長後の伸長回復率を上記の範囲とすることで、動作時に、装着者の足部が加える力に対し、元の矯正位置に戻す力が適度に作用することで、適切な矯正位置が保たれ、機能回復、日常の歩行動作向上に効果があるため好ましい。加えて、適度な固定力、矯正力が長期間保持されることで、本発明の下肢矯正具を持続的に使用可能となり、機能回復、日常の動作向上に、より効果を発揮する。
本発明において、最も好ましい織物帯は、経糸または緯糸のいずれか一方が10%以上30%以下のクリンプ率を有する非弾性繊維からなり、他方の少なくとも一部が0%以上5%以下のクリンプ率を有する弾性繊維からなる平織物である。また、織密度は経糸密度、緯糸密度において、30本/inch(2.54cm)~100本/inch(2.54cm)であることが好ましい。
さらに繊度は、非弾性繊維で50デシテックス~500デシテックス、弾性繊維で156デシテックス~1000デシテックスであることが好ましい。
本発明の下肢矯正具は、前記織物帯A1または/および前記織物帯A2に、着用時に緊締力を任意に調整できる機構を備えていることが好ましい。緊締力を任意に調整することで、本発明の下肢矯正具を着用して動作する際、前記織物帯A1または/および前記織物帯A2が所定の位置からずれる、外れる等といったことがなく、前記織物帯A1においては、踝を含む足首部の少なくとも一部および/または、膝部の少なくとも一部を安定的に覆い、把持することが可能となり、前記織物帯A2においては、足部の中足骨または立法骨を安定的に覆い、把持することが可能となり、前記織物帯A1、A2においては、前記織物帯Bが矯正力を発現する支持体として、好適に作用する。前記調整機構は特に限定されるものではないが、ベルト、ホック、面ファスナー、ボタン、バックル、カンなど、用途に応じて適宜選定することができる。
本発明の下肢矯正具は、着用時に開閉可能な機構を備えていることが好ましい。着用時に開閉可能な機構とは、前記下肢矯正具を脱着する際に、開口部を拡げるように開閉したり、開口していない場所を開閉可能として脱着を容易にする機構である。開閉可能な機構を設ける場所としては、矯正機能を損なわず、着脱が容易になる場所であれば特に制限はなく、前記織物帯A1、前記織物帯A2、前記織物帯Bおよびそれらの連結部のいずれの場所に設けることも可能である。なお、開閉可能な機構を設ける場所は1以上であってよい。
特に、前記織物帯Bは長さ調整機構を備えることが好ましい。長さ調整機構としては、前記織物帯A2と前記織物帯Bの連結部付近から、前記織物帯Bを上方向に引っ張るようにできる機構が好ましい。これにより、前記織物帯Bの長さを調整することで、着用者における内反尖足等の症状に合わせた矯正力を設定することが可能である。また、長さを調整する機構において、前記織物帯Bを上方向に引っ張る機構を採用することで、片麻痺患者が片手で装着しやすくすることができる。それにより、持続的に使用可能な矯正具を提供することができる。
片麻痺患者の一般的な症状として、どちらか一方の半身において片手と片足が麻痺状態になっていること、麻痺状態ではない片手の動作の内、引っ張る動作が最もし易いことがある。それを前提とすると、装着時に、特に内反尖足等の異常な足の位置を正常な位置に戻しながら、本発明の下肢矯正具を装着する際に、前記織物帯Bを上方向に引っ張りながら長さを調整すれば、矯正力の調整も同時に行える点で優れている。
具体的には、前記織物帯Bと前記織物帯A2とを連結する際、織物帯側に孔部を設け、それに前記織物帯Bを通して折り返し、引っ張って止めることにより、長さを調節する機構(機構1)、図5に示すように前記織物帯Bを2以上の部材から構成し、前記織物帯A2との連結側の前記織物帯Bを連結部から引っ張って前記織物帯A1との連結側の前記織物帯Bと連結できるようにする機構(機構2)などが挙げられる。例えば、機構1においては、連結部に前記織物帯A2に設けた孔部やカン等を用い、それに前記織物帯Bを通し、折り返して前記織物帯Bの端部を前記織物帯Bに面ファスナー、その他の固定具で固定する方法等が挙げられる。機構2においては、前記織物帯Bを2つの部材b1,b2から構成し、部材b1を前記織物帯A1と連結し、部材b2を前記織物帯A2と連結するとともに、部材b1、b2両者を連結する際に、b2を引っ張ってb1と固定することにより長さを調節する機構が挙げられる。b1とb2を固定する際の固定方法としては、カンに通して折り返し、面ファスナーで固定する方法、ラダーロック、バックル等の固定具で連結する方法等を挙げることができる。なお、機構2を用いる場合の、連結部は、足甲上もしくは少なくとも足首の高さ以下の位置に設けることが好ましい。上記機構1,2のような長さ調整機構は、いうまでもなく、開閉可能な機構としても機能し得る。
前記着用時に開閉可能な機構を備えていることで、足部の変形が強い装着者や、高齢の装着者等が、独りで着脱可能となり、また、介助者においても着脱作業が軽減され、使用が忌避されず、持続的に使用できる。また、本発明の下肢矯正具を持続的に使用できれば、機能回復、日常の動作向上に、より効果を発揮する。前記開閉可能な機構は、特に限定されるものではないが、線ファスナー、面ファスナー等のファスナー、スナップボタン、タックボタン等のボタンなど、用途に応じて適宜選定することができる。例えば、下腿部の側面において、ファスナーによる開閉口を設けることにより、よりいっそう簡単に着脱することが可能となる。
本発明の下肢矯正具は、前記織物帯において、所望の矯正力、着脱性等の特性を満足する限り、少なくとも膝から足部まで覆うレッグウェアと一体的に形成して使用しても良いし、織物帯とレッグウェアとが一部で連結されていても良いが、前記織物帯と前記レッグウェアが連結されて一体的に形成されていることがより好ましい。前記織物帯A1においては、膝頭等膝部の前部もしくは足首部の前部を覆う部分の少なくとも一部をレッグウェアと連結させることが好ましい。また、前記織物帯Bにおいては、脛骨を含む下腿部を覆う部分の少なくとも一部を、レッグウェアと連結させることが、着脱性の点で好ましい。もちろんこれらの両方をおこなってもよい。
前記織物帯と前記レッグウェアが連結されて一体的に形成されていることで、着用時に各織物帯を所望の態様に配置し易く、かつそのための手間がかからず、一般衣料と同じように着用することができる。これにより、装着者、介助者の負担を軽減し、本発明の下肢矯正具を持続的に使用可能となる。その結果、装着者の機能回復、日常の動作向上に、より効果を発揮する。前記の連結方法としては、特に限定されるものではないが、縫製、接着など、用途に応じて適宜選定することができる。また、本発明の下肢装具は、持続的使用の観点から、金属や硬質樹脂のフレーム、モノコック等を含まない装具、いわゆる軟性装具とすることが好ましい。
以下、本発明の実施例を比較例と共に説明する。
なお、本実施例で用いる各種特性の測定方法は、以下のとおりである。
(1)繊度、フィラメント数
繊度は、JIS L 1013:2010 8.3.1 正量繊度(A法)に基づき測定した。フィラメント数は、JIS L 1013:2010 8.4に基づき測定した。
(2)荷重100N/5cm時の伸長率
織物帯に用いる織物に対して、50mm×300mmの試験片を経、緯方向にそれぞれ5枚ずつ採取した。自動記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、つかみ間隔を200mmとし、試験片のたるみや張力を除いてつかみに固定した。引張速度200mm/分で荷重150Nに到達するまで伸ばし、測定を実施して得た荷重変形曲線に基づき、100Nの時の変位を測り、次の式により伸長率L(%)を求め、5枚の平均で表した。
伸長率L(%)=(L1/L)×100
L :つかみ間隔(mm)
L1:100Nまで伸ばした時の変位(mm)
(3)荷重20N/5cm時の伸長率
織物帯に用いる織物に対して、50mm×300mmの試験片を経、緯方向にそれぞれ5枚ずつ採取した。自動記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、つかみ間隔を200mmとし、試験片のたるみや張力を除いてつかみに固定した。引張速度200mm/分で150Nまで伸ばし、測定を実施して得た荷重変形曲線に基づき、20Nの時の変位を測り、次の式により伸長率LA(%)を求め、5枚の平均で表した。
伸長率LA(%)=(La1/La)×100
La :つかみ間隔(mm)
La1:20Nまで伸ばした時の変位(mm)
(4)織物帯Bの長手方向の伸長変化率:
織物帯Bに用いる織物に対して、50mm×300mmの試験片を経、緯方向にそれぞれ5枚ずつ採取した。自動記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、つかみ間隔を200m(Lb)として印を付け、試験片のたるみや張力を除いてつかみに固定した。
試験片の荷重を1Nから50Nまで増大させた後、前記荷重を50Nから1Nまで低減させる操作を1セットとし、これを1000回繰り返すサイクル試験を実施し、サイクル速度は、1回/1秒とする。上記操作の1セット目50Nまで伸長した際のつかみ間隔(Lb1)および1000セット目50Nまで伸長した際のつかみ間隔(Lb2)を測定し、次式により伸長変化率LB(%)を求め、5枚の平均で表した。
伸長変化率LB(%)=[(Lb2-Lb1)/Lb]×100
(5)織物帯Bの長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率
織物帯Bに用いる織物に対して、50mm×300mmの試験片を経、緯方向にそれぞれ5枚ずつ採取した。自動記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、つかみ間隔を200mmとし、試験片のたるみや張力を除いてつかみに固定した。引張速度200mm/分で150Nまで伸ばし、測定を実施して得た荷重変形曲線に基づき、50Nの時の変位を測り、次の式により伸長率LC(%)を求め、5枚の平均で表した。
伸長率LC(%)=[(Lc1-Lc)/Lc]×100
Lc :つかみ間隔(mm)
Lc1:50Nまで伸ばした時の変位(mm)
(6)伸長回復率
50mm×300mmの試験片を経、緯方向にそれぞれ5枚ずつ採取した。自動記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、つかみ間隔を200m(Ld)として印を付け、試験片のたるみや張力を除いて、つかみに固定した。引張速度200mm/分で100Nまで伸ばして、1分放置した後、同じ速度で元の位置まで戻し、3分間放置する。この操作を50回繰り返した後、荷重を取り除き、3分間放置した後、試験片のたるみや張力を除いて、印間の長さ(Ld1)を測定し、次式により伸長回復率LD(%)を求め、5枚の平均で表した。
伸長率LD(%)=[Ld-(Ld1-Ld)/Ld]×100
(7)織物帯A1と織物帯Bとの内角度の測定方法:
作製した下肢矯正具を矯正が必要な片足に着用する際、織物帯A1と織物帯Bの長手方向の両端接線による中心線のなす角度のうち、90°以下の角度を測定した。
(8)織物帯Bと織物帯Cとの内角度の測定方法:
作製した下肢矯正具を矯正が必要な片足に着用する際、織物帯Bと織物帯Cの長手方向の両端接線による中心線のなす角度のうち、90°以下の角度を測定した。
(9)着用評価:
作製した下肢矯正具を矯正が必要な片足に着用して、1時間歩行した状態で、背屈矯正、内返し矯正、矯正力、圧迫感、擦れの5項目を評価した。背屈矯正、内返し矯正は着用者の歩行状態を観察することで評価し、矯正力、圧迫感、擦れの評価は着用者による官能評価で実施し、◎、〇、×の3段階で評価した。
A.背屈矯正
◎:歩行遊脚期中、足が背屈し、着地際に踵が足先より先に地面につくように歩く。
〇:歩行遊脚期中、足が背屈し、着地際に踵と足先が同時に地面につくように歩く。
×:歩行遊脚期中、足が背屈できなく、着地際に足先が地面に引っかかって歩く。
B.内返し矯正
◎:歩行中に足の内返しがなく、着地際に足底の外縁と内縁とも地面につくように歩く。
〇:歩行中に足の内返しが若干あり、着地際に足底の外縁と内縁とも地面につくように歩く。
×:歩行中に足の内返しが矯正できなくなり、着地際に足底の外縁が地面につくように歩き、歩行が不安定となる。
C.矯正力
◎:矯正された状態が保持され、力を入れた際に、織物帯が若干追従する。
〇:矯正された状態が強く保持され、力を入れても織物帯が変化しない。
×:矯正された状態の保持が弱く、力を入れると織物帯が追従する。
D.圧迫感
◎:歩行中に織物帯が覆う部分で違和感はあるが、気にならない。
〇:歩行中に織物帯が覆う部分で圧迫感を感じるが、痛みはない。
×:歩行中に織物帯が覆う部分で圧迫感を強く感じ、痛みがある。
E.擦れ
◎:歩行中に織物帯の周辺で痛みを感じない。
〇:歩行中に織物帯Bの周辺で痛みは感じないが擦れたような違和感がある。
×:歩行中に織物帯の周辺で肌と擦れて痛みを感じる。
(10)織密度
JIS L 1096:2010 8.6.1(A法)に基づき測定した。試料を平らな台上に置き、不自然なしわや張力を除いて、異なる5カ所について1inch(2.54cm)間に存在する経糸および緯糸の本数を数え、それぞれの平均値を算出した。
(11)クリンプ率
織物から抜き出した経糸及び緯糸について、JIS L1096:2010 8.7(B法)に準じて実施した。20本の糸について測定し、その平均値で示した。
(12)着圧
下肢矯正具の着用時における、織物帯A1およびA2の人体に対する着圧を、それぞれエイエムテクノ社製エアパック式着圧測定器AMI3037-10で測定した。
なお、織物帯A1は膝裏の部分で測定し、織物帯A2は中足骨を含む足甲部で測定した。
[実施例1]
レッグウェアに54デシテックスのポリエステル繊維と弾性繊維として156デシテックスのポリウレタン繊維の2種類の繊維を交編したトリコット編地を使用した。
織物帯に用いる織物には、経糸として、非弾性糸である167デシテックスのポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)繊維、緯糸として、弾性糸である700デシテックスのポリエステルエラストマー“ハイトレル”(登録商標)モノフィラメントを用いて、経糸密度39本/inch(2.54cm)、緯糸密度43本/inch(2.54cm)の平織物を作製した。得られた織物を180℃の温度で2分間、熱処理を行い、経糸密度45本/inch(2.54cm)、緯糸密度46本/inch(2.54cm)の織物を得た。経糸、緯糸のクリンプ率はそれぞれ20%、3%であった。
得られた織物は、荷重100N/5cm時の伸長率が、経方向2%、緯方向8%であって、荷重20N/5cm時の伸長率が、経方向1%、緯方向2%であって、荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が経方向92%、緯方向93%であった。前記得られた織物の緯方向を織物帯の長手方向として設定し、織物帯の長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が3%であって、該荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物帯の長手方向の伸長変化率が12%であった。
レッグウェアは、片足の足部から膝部までを覆うソックス形状とし、前記織物帯A1は、膝窩を含む膝部を、膝の周方向と前記得られた織物の緯方向が揃うように覆い、前記織物帯A2は、中足骨を含む足部を覆うように、周回させる。その際、足の幅方向と前記得られた織物の緯方向が揃うようにした。前記織物帯Bは、織物の緯方向が長手方向となるようにして、その一方の端部を前記織物帯A2に連結した。その連結部は、前記織物帯A2の第5中足骨側の立法骨を含む足部近辺で行い、前記織物帯Bは立法骨を含む足部を覆うように脛骨を含む下腿部の前部を外側から内側に経由して、織物帯A1まで延伸し、下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度を45°のように形成して前記織物帯A1と連結した。前記織物帯A1、A2とも人体に対する着圧が15hPaであるように調整した。織物帯Bは、装着者が装着し、立位で踵が接地した状態で、過度な応力がかからない程度の長さに調整した。
前記織物帯A1においては、膝頭を含む膝部を覆う部分の一部を、前記織物帯Bにおいては、脛骨を含む下腿部の前部を覆う部分の一部を、レッグウェアとミシンによる縫い付けで連結させ、前記織物帯A2においては、前記織物帯Bと一体化としてミシン縫製で連結し、前記織物帯A1において、周方向(長手方向)端部を、前記織物帯A2においては、面ファスナーで裏打ちし、中足骨Bを含む足部を覆うように周回させ、レッグウェアとの接触面を面ファスナーにより接着させることで、所望の緊締力に調整できるようにした。
なお、面ファスナーで裏打ちした織物帯A2の荷重100N/5cm時の伸長率は、幅方向1.5%、長手方向6%、荷重20N/5cm時の伸長率が、幅方向0.5%、長手方向1.5%であって、荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が幅方向94 %、長手方向94%であった。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は◎、内返し矯正は◎、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、矯正が必要な足を正常位置へ矯正し、歩行遊脚期に、足関節の内返しがなかった。また、着地する際には、踵が先に着地して足先で後ろへ蹴り上げて前に進み、装着者は安定的に歩くことができた。また、足を矯正された状態を保持するための必要な矯正力、固定力と、動作時に起こる下肢と下肢矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性とを両立し、変形した際の回復も十分であった。本下肢矯正具は、それを持続的に使用できるため、優れた性能を示していた。また、本下肢矯正具を自宅で装着者が装着する際において、床を損害せず気楽にはくことができた。また装着者が本下肢矯正具を着用して靴をはいたところ、足のサイズのとおりの靴をはくことができた。更に、ソックス様であるため着脱も簡便であり、前記織物帯A1と前記織物帯A2の位置調整も容易であった。
[実施例2]
下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度を65°に調整した以外は実施例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は◎、内返し矯正は◎、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、矯正が必要な足を正常位置へ矯正し、歩行遊脚期に、足関節の内返しがなかった。着地する際には、踵が先に着地して足先で後ろへ蹴り上げて前に進み、装着者は安定的に歩くことができた。また、足を矯正された状態を保持するための必要な矯正力、固定力と、動作時に起こる下肢と下肢矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、変形した際の回復も十分であった。本下肢矯正具は、それを持続的に使用できるため、優れた性能を示していた。また、本下肢矯正具を装着者が自宅で装着する際において、床を損害せず気楽にはくことができた。また本下肢矯正具を着用して靴をはいたところ、足のサイズのとおりの靴をはくことができた。更に、ソックス様であるため着脱も簡便であり、前記織物帯A1と前記織物帯A2の位置調整も容易であった。
[実施例3]
下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度を85°に調整した以外は実施例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は◎、内返し矯正は〇、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、矯正が必要な足を正常位置への矯正することができた。歩行遊脚期に、足関節の内返しは若干あるが、着地する際には、踵が先に着地して足先で後ろへ蹴り上げて前に進み、装着者は安定的に歩くことができた。足を矯正された状態を保持するための必要な矯正力、固定力と、動作時に起こる下肢と下肢矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、変形した際の回復も十分であった。本下肢矯正具は、それを持続的に使用できるため、優れた性能を示していた。また、装着者が本下肢矯正具を自宅で装着する際において、床を損害せず気楽にはくことができた。また装着者が本下肢矯正具を着用して靴をはいたところ、足のサイズのとおりの靴をはくことができた。更に、ソックス様であるため着脱も簡便であり、前記織物帯A1と前記織物帯A2の位置調整も容易であった。
[実施例4]
前記得られた織物の経方向を織物帯の長手方向として設定し、それ以外は実施例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。織物の長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が1.7%であって、該荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物の長手方向の伸長変化率が9%であった。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は◎、内返し矯正は◎、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、矯正が必要な足を正常位置へ矯正し、歩行遊脚期に、足関節の内返しがなかった。また、着地する際には、踵が先に着地して足先で後ろへ蹴り上げて前に進み、装着者は安定的に歩くことができた。足を矯正された状態を保持するための必要な矯正力、固定力と、動作時に起こる下肢と下肢矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、変形した際の回復も十分であった。本下肢矯正具は、それを持続的に使用できるため、優れた性能を示していた。また、装着者が本下肢矯正具を自宅で装着する際において、床を損害せず気楽にはくことができた。また装着者が本下肢矯正具を着用して靴をはいたところ、足のサイズのとおりの靴をはくことができた。更に、ソックス様であるため着脱も簡便であり、前記織物帯A1と前記織物帯A2の位置調整も容易であった。
[実施例5]
実施例3の下肢矯正具に、前記織物帯Cを加え、前記織物帯Cは、長手方向の一端を前記織物帯A2と連結した。連結箇所は前記織物帯A2の第1中足骨を含む足部付近とした。前記織物帯Cはこの第1中足骨を含む足部を覆い、足底内側から外側にわたして踵の外側からアキレス腱を含む足首部の内側にかけて覆い、脛骨を含む下腿部から膝部にかけて覆うように配置した。前記織物帯Bの脛骨を含む下腿部を覆う部分の一部が前記織物帯Cと交差した。その交差した部分はミシンで連結し、下肢矯正具の装着時における前記織物帯Bと前記織物帯Cとの内角度を45°のように形成して前記織物帯A1と連結した以外は、実施例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。前記織物帯の長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が1.7%であって、該荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物帯の長手方向の伸長変化率が9%であった。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は◎、内返し矯正は◎、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、矯正が必要な足を正常位置へ矯正し、歩行遊脚期に、足関節の内返しがなかった。着地する際には、踵が先に着地して足先で後ろへ蹴り上げて前に進み、装着者は安定的に歩くことができた。足を矯正された状態を保持するための必要な矯正力、固定力と、動作時に起こる下肢と下肢矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、変形した際の回復も十分であった。本下肢矯正具は、それを持続的に使用できるため、優れた性能を示していた。また、本下肢矯正具を自宅で装着する際において、装着者は床を損害せず気楽にはくことができた。装着者が本下肢矯正具を着用して靴をはいたところ、足のサイズのとおりの靴をはくことができた。更に、ソックス様であるため着脱も簡便であり、前記織物帯A1と前記織物帯A2の位置調整も容易であった。また、織物帯Cを加えることで、着用者の歩行時において、前脛骨筋の機能低下による体幹前傾が改善され、より安定的に歩行することができた。
[実施例6]
下肢矯正具の前記織物帯Bを図5に示すように2つの部材b1(弾性織帯B(b1)17),b2(弾性織帯B(b2)18)から構成し、部材b1を織物帯A1と連結し、部材b2を織物帯A2と連結するとともに、部材b1、b2両者を連結する際に、b2を引っ張ってb1と固定することにより長さを調節する機構とし、b1とb2を固定する際の固定方法としては、カン19に通して折り返し、面ファスナーで固定する方法とした以外は実施例1と同様の方法で下肢矯正具を作製した。織物帯Bは、装着者が装着後に、立位で踵が接地した状態で、過度な応力がかからない程度の長さに調整し、着用試験を行った。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は◎、内返し矯正は◎、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、矯正が必要な足を正常位置へ矯正し、歩行遊脚期に、足関節の内返しがなかった。着地する際には、踵が先に着地して足先で後ろへ蹴り上げて前に進み、装着者は安定的に歩くことができた。足を矯正された状態を保持するための必要な矯正力、固定力と、動作時に起こる下肢と下肢矯正具との摩擦、揺動、圧迫等に対しての追従性を両立し、変形した際の回復も十分であった。本下肢矯正具は、それを持続的に使用できるため、優れた性能を示していた。また、本下肢矯正具を自宅で装着する際において、装着者は床を損害せず気楽にはくことができた。装着者が本下肢矯正具を着用して靴をはいたところ、足のサイズのとおりの靴をはくことができた。更に、ソックス様であるため着脱も簡便であり、前記織物帯A1と前記織物帯A2の位置調整も容易であった。さらには、織物帯Bの長さを調整することで、着用者における内反尖足等の症状に合わせた矯正力を設定することが可能となり片麻痺患者が一層片手で装着しやすいものであった。
[比較例1]
下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度を20°に調整した以外は実施例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は◎、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度が低く、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することができなかった。歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、装着者は安定的に歩くことができないため、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなく、不適であった。
[比較例2]
レッグウェアに54デシテックスのポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)繊維と弾性繊維として156デシテックスのポリウレタン繊維の2種類の繊維を交編したトリコット編地を使用した。
織物帯に用いる織物には、経糸と緯糸とも、80デシテックスのポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)繊維と、弾性糸である80デシテックスのポリウレタン繊維“ライクラ”(登録商標)を組み合わせた合撚糸を用いて、経糸密度41本/inch(2.54cm)、緯糸密度43本/inch(2.54cm)の平織物を作製した。得られた織物を130℃の温度で2分間、熱処理を行い、経糸密度45本/inch(2.54cm)、緯糸密度46本/inch(2.54cm)の織物を得た。経糸、緯糸のクリンプ率はそれぞれ5%、3%であった。得られた織物は、荷重100N/5cm時の伸長率が、経方向45%、緯方向47%であって、荷重20N/5cm時の伸長率が、経方向15%、緯方向17%であって、荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が経方向70%、緯方向72%であった。前記得られた織物の緯方向を織物帯の長手方向として設定し、織物帯の長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が35%であって、該荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物帯の長手方向の伸長変化率が30%であった。
なお、面ファスナーで裏打ちした織物帯A2の荷重100N/5cm時の伸長率は、幅方向39%、長手方向40%、荷重20N/5cm時の伸長率が、幅方向12%、長手方向15%であって、荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が幅方向72%、長手方向75%であった。
織物帯に上記織物を用いた以外は比較例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は×、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度が低く、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することができなかった。歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、装着者は安定的に歩くことができなかった。そのため、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなく、不適であった。
[比較例3]
レッグウェアに54デシテックスのポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)繊維と弾性繊維として156デシテックスのポリウレタン繊維“ライクラ”(登録商標)の2種類の繊維を交編したトリコット編地を使用した。
織物帯に用いる織物には、経糸と緯糸とも、非弾性糸である167デシテックスの高強度ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)繊維を用いて、経糸密度43本/inch(2.54cm)、緯糸密度45本/inch(2.54cm)の平織物を作製した。得られた織物を130℃の温度で2分間、熱処理を行い、経糸密度45本/inch(2.54cm)、緯糸密度46本/inch(2.54cm)の織物を得た。経糸、緯糸のクリンプ率はそれぞれ2%、3%であった。得られた織物は、荷重100N/5cm時の伸長率が、経方向0.5%、緯方向0.6%であって、荷重20N/5cm時の伸長率が、経方向0.05%、緯方向0.07%であって、荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が経方向94%、緯方向95%であった。前記得られた織物の緯方向を織物帯の長手方向として設定し、織物帯の長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が0.1%であって、該荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物帯の長手方向の伸長変化率が10%であった。
なお、面ファスナーで裏打ちした織物帯A2の荷重100N/5cm時の伸長率は、幅方向0.2%、長手方向0.4%、荷重20N/5cm時の伸長率が、幅方向0.04%、長手方向0.05%であって、荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が幅方向95%、長手方向96%であった。
比較例1の織物帯の代わりに上記織物帯を用いた以外は比較例1と同様にソックスタイプの下肢矯正具を用いた。作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は〇、圧迫感は〇、擦れは×となった。下肢矯正具として、前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度が低く、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することができなかった。歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、装着者は、安定的に歩くことができなかった。そのため、この下肢矯正具は、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなかった。前記織物帯Bの長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が過度に低く、動作時に前記織物帯Bは足の動作に追従しないため、足の変形や歩行機能改善に必要な固定力、矯正力が過度に強くなってしまい、動作時に起こる足と下肢矯正具との摩擦に対して痛みがあった。また、非弾性糸であるポリエステルが変形した際に、変形前の形状に回復されず、持続的な使用には不十分であり、不適であった。
[比較例4]
前記織物帯A1,A2、Bに用いる織物のかわりに市販のゴムバンドを使用したことと、下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1代替のゴムバンドと前記織物帯B代替のゴムバンドとの内角度を20°に調整した以外は実施例1と同様のソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は×、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、織物帯の伸長率が高く、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することが困難であった。また、歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、装着者は安定的に歩くことができないため、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなく、不適であった。
[比較例5]
織物帯にポリエステルエラストマー“ハイトレル”(登録商標)モノフィラメントを用いたことと、下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度を20°に調整した以外は実施例1と同様のソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は×、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、前記織物帯A1と前記織物帯Bとの内角度が低く、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することができなかった。歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、装着者は安定的に歩くことができないため、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなく、不適であった。
[比較例6]
前記織物帯A1の位置を脹脛における最大径の位置に設定した以外は実施例2と同様のソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は×、圧迫感は◎、擦れは◎となった。また、下肢矯正具として、装着時に前記織物帯A1の位置が下に押し下げられ、矯正力の支点として機能せず、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することが困難であった。また、歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、装着者は安定的に歩くことができなかった。そのため、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなく、不適であった。
[比較例7]
前記織物帯A1,A2、Bに用いる織物のかわりに市販のゴムバンドを使用したこと以外は実施例1と同様のソックスタイプの下肢矯正具を用いた。
作成した下肢矯正具において、着用試験を実施したところ、背屈矯正は×、内返し矯正は×、矯正力は×、圧迫感は◎、擦れは◎となった。下肢矯正具として、ゴムバンドの伸長率が高く、矯正が必要な足を正常位置へ矯正することが困難であった。歩行遊脚期に、足関節が内返して底屈し、着地する際には、足先が先に着地してしまい、足先で後ろへ蹴り上げようとすれば、下肢のバランスが崩れてしまい、安定的に歩くことができなかった。そのため、足の変形や歩行機能改善に必要な機能が認められなく、不適であった。
Figure 0007420139000001
1 織物帯A1
2 織物帯A2
3 織物帯B
4 第1中足骨
5 第5中足骨
6 立方骨
7 踵骨
8 距骨
9 脛骨
10 腓骨
11 下腿部
12 織物帯A1と織物帯Bとの内角度
13 織物帯C
14 織物帯Bと織物帯Cとの内角度
15 織物帯Bの中心線
16 織物帯Cの中心線
17 弾性織帯B(b1)
18 弾性織帯B(b2)
19 カン

Claims (15)

  1. 下肢矯正具であって、踝を含む足首部の少なくとも一部および/または、膝部の少なくとも一部を覆う織物帯A1、中足骨を含む足部を覆う織物帯A2および少なくとも一つの織物帯Bを含み、前記織物帯Bは、少なくとも一部が第5中足骨または立方骨を含む足部を覆い、前記第5中足骨または立方骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけて位置するように配置され、前記織物帯Bの長手方向端部の一方を前記織物帯A1に、もう一方の端部を前記織物帯A2にそれぞれ連結され、前記下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1と前記織物帯Bの内角度は30°~90°であり、前記織物帯のうち少なくとも一つが、荷重100N/5cm時の伸長率が、幅方向および長手方向または、そのいずれかの方向で、0.5%以上50%以下である下肢矯正具。
  2. 前記織物帯Bは長さ調整機構を備えるものである請求項1に記載の下肢矯正具。
  3. 前記織物帯A1、織物帯A2および織物帯Bを構成する繊維として1種類以上の熱可塑性エラストマー繊維を含む請求項1または2に記載の下肢矯正具。
  4. 前記織物帯A1、織物帯A2および織物帯Bを構成する繊維としてポリエステル系熱可塑性エラストマー繊維を含む請求項1~3のいずれかに記載の下肢矯正具。
  5. 前記下肢矯正具がさらに一つ以上の織物帯Cを含み、前記織物帯Cの少なくとも一部が第1中足骨を含む足部を覆うように配置され、前記織物帯Cは、前記第1中足骨を含む足部から足首部および/または膝部にかけて位置するように、前記織物帯Cの長手方向端部の一方を前記織物帯A1に、もう一方の端部を前記織物帯A2に連結してなる請求項1~4のいずれかに記載の下肢矯正具。
  6. 前記織物帯Bと前記織物帯Cの内角度は30°~80°である請求項5に記載の下肢矯正具。
  7. 前記織物帯Cを構成する繊維として1種類以上の熱可塑性エラストマー繊維を含む請求項5または6のいずれかに記載の下肢矯正具。
  8. 前記織物帯Cを構成する繊維としてポリエステル系熱可塑性エラストマー繊維を含む請求項5~7のいずれかに記載の下肢矯正具。
  9. 前記織物帯A1、A2、B、Cの荷重100N/5cm時伸長率をそれぞれA1、A2、B、Cとするとき、A1≧C≧B、かつA2≧C≧Bである請求項5~8のいずれかに記載の下肢矯正具。
  10. 前記下肢矯正具の装着時における前記織物帯A1およびA2の人体に対する着圧がそれぞれ1hPa~20hPaである請求項1~9のいずれかに記載の下肢矯正具。
  11. 前記織物帯のうち少なくとも一つが、荷重20N/5cm時の伸長率が、幅方向および長手方向、または、そのいずれかの方向で、0.1%以上10%以下である請求項1~10のいずれかに記載の下肢矯正具。
  12. 前記織物帯Bの長手方向の荷重50N/5cm時の伸長率が0.5%~15%であり、かつ前記荷重における伸長と復元を1000回繰り返した後、織物帯Bの長手方向の伸長変化率が20%以下である請求項1~11のいずれかに記載の下肢矯正具。
  13. 前記織物帯のうち少なくとも一つが、長手方向の荷重100N/5cmにおける50回伸長後の伸長回復率が、長手方向および幅方向、または、そのいずれかの方向で80%~100%である請求項1~12のいずれかに記載の下肢矯正具。
  14. 前記下肢矯正具は少なくとも膝から足部まで覆うレッグウェアと一体的に形成され、着用時に開閉可能な機構を備えている請求項1~13のいずれかに記載の下肢矯正具
  15. 前記下肢矯正具は尖足矯正用および下垂足矯正用から選択される用途に用いられるものである請求項1~14のいずれかに記載の下肢矯正具。
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