JP7417111B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP7417111B2
JP7417111B2 JP2020516208A JP2020516208A JP7417111B2 JP 7417111 B2 JP7417111 B2 JP 7417111B2 JP 2020516208 A JP2020516208 A JP 2020516208A JP 2020516208 A JP2020516208 A JP 2020516208A JP 7417111 B2 JP7417111 B2 JP 7417111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
pneumatic tire
dimensional code
protruding
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020516208A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019208230A1 (ja
Inventor
駿 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Publication of JPWO2019208230A1 publication Critical patent/JPWO2019208230A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7417111B2 publication Critical patent/JP7417111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C13/001Decorating, marking or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C2013/005Physical properties of the sidewall rubber
    • B60C2013/007Thickness

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、具体的には、タイヤのサイドウォール部に刻印した二次元コードを備える空気入りタイヤに関する。
近年、空気入りタイヤ(以降、単にタイヤともいう)のサイドウォール部に、情報を記録した二次元コードを設けることが提案されている。二次元コードは、一次元コードに比べて多くの情報を含ませることができるので、種々の情報を二次元コードに含ませて、タイヤを管理することができる。サイドウォール部に、所定のドット孔のパターンで刻印することにより、サイドウォール部に濃淡要素のパターンで構成された二次元コードを設けることが提案されている(特許文献1)。
サイドウォール部に所定のドット孔のパターンを刻印することで形成した二次元コードは、サイドウォール部が摩耗しない限りは消滅しないので、タイヤの管理を有効に行うことができる。
国際公開第2005/000714号
このような二次元コードが設けられた空気入りタイヤは、車両に装着されて屋外で使用されているときでも、二次元コードに記録された情報を読み取って活用するために、二次元コードの読み取りが行われる。二次元コードの読み取りとは、二次元コード読み取り器、例えば、携帯端末による二次元コードの読み取りである。このとき、車両が停止した状態で、二次元コードを読み取ろうとするが、停止した空気入りタイヤの二次元コードの路面から見たタイヤ周上の位置は種々変化し、これに伴って、二次元コードを照明する照明光の当たり方も変化する。このため、二次元コードの読み取りが容易にできる場合もあれば、読み取りが困難な場合もある。読み取りが困難な場合、車両を移動して、二次元コードを読み取り易い位置に移動させることが必要になる。このように車両に装着した空気入りタイヤにおいて、二次元コードを常時安定して読み取ることができないことが多い。特に、空気入りタイヤを車両に装着して長期間使用すると、停止した空気入りタイヤにおける二次元コードのタイヤ周上の位置によって二次元コードの読み取りが困難になる頻度が高くなる。これは、空気入りタイヤを車両に装着して長期使用したとき、二次元コードのドット孔におけるクラックの発生と進展によって二次元コードの表面に凹凸が発生し、二次元コードの濃淡要素の区別が十分な光強度の照明光がなければ困難になるためである。
このように、車両に装着した空気入りタイヤに設けられた二次元コードの読み取りが困難になる頻度は低いことが好ましく、空気入りタイヤを長期使用しても上記頻度の増大が小さいことが好ましい。すなわち、車両に装着した空気入りタイヤの初期使用状態のみならず、長期使用した状態でも、二次元コードを安定して読み取ることが好ましい。
そこで、本発明は、車両に装着した空気入りタイヤにおいて、二次元コードの読み取りを安定して行うことができ、長期使用しても、二次元コードの読み取りを安定して行うことができる、二次元コードが刻印された空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、空気入りタイヤである。
前記空気入りタイヤのサイドウォール部の表面に、前記表面に沿って突出し、突出先端面が平面となった突出台座が設けられる。
前記突出台座の前記平面に、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した二次元コードが設けられており、
前記空気入りタイヤがリム組み及び空気充填されない状態で、前記平面の法線方向は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向に対して10度~45度の範囲内で前記空気入りタイヤの回転軸に向くように傾斜している。
前記空気入りタイヤのビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記突出台座の前記平面のタイヤ径方向の中心位置までの、タイヤ径方向に沿った長さをH1とし、前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記サイドウォール部の湾曲面のタイヤ幅方向の最大幅位置までのタイヤ径方向に沿った高さをH0として、比H1/H0は、0.3~0.8である、ことが好ましい。
前記平面は、矩形形状であり、
前記空気入りタイヤがリム組み及び空気充填されない状態で、前記矩形形状の2辺の比は0.8~1.2である、ことが好ましい。
また、前記平面の面積に対する前記二次元コードの占有面積の比は、40%~90%である、ことが好ましい。
前記突出台座は、リムプロテクトバーの突出端、及び文字あるいは記号を白色で表示するために前記サイドウォール部の湾曲面に対して突出させた文字表示部の突出端から離間した位置に設けられる、ことが好ましい。
前記突出台座の突出高さのうち最大突出高さの最小突出高さに対する比率は120%以下である、ことが好ましい。
前記ドットパターンのうち濃要素は、前記平面に設けられたドット孔により構成され、
前記突出台座の突出高さのうち最小突出高さは、前記ドット孔の孔深さの寸法よりも大きい、ことが好ましい。
前記二次元コードが設けられる前記突出台座は、タイヤ回転中心に対してタイヤ周上の対向する2箇所の位置それぞれに設けられる、ことが好ましい。
前記二次元コードが設けられる前記突出台座は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォールそれぞれに設けられている、ことが好ましい。
上述の空気入りタイヤによれば、車両に空気入りタイヤを装着しても、二次元コードの読み取りを安定して行うことができ、長期使用しても、二次元コードの読み取りを安定して行うことができる。
一実施形態の空気入りタイヤの構成の一例を示す図である。 (a),(b)は、一実施形態の二次元コードの例を説明する図である。
以下、一実施形態の空気入りタイヤについて詳細に説明する。
本明細書において、タイヤ幅方向は、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤ赤道線CL(図1参照)から離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLに近づく側である。タイヤ周方向は、空気入りタイヤの回転軸を回転中心として回転する方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤの回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
本明細書で言う二次元コードは、横方向にしか情報を持たない一次元コード(バーコード)に対し、二方向に情報を持つマトリックス表示方式のコードである。二次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)、データマトリクス(登録商標)、Maxicode、PDF-417(登録商標)、16Kコード(登録商標)、49コード(登録商標)、Aztecコード(登録商標)、SPコード(登録商標)、ベリコード(登録商標)、及び、CPコード(登録商標)を含む。
(空気入りタイヤ)
図1は、一実施形態の空気入りタイヤ10(以降、単にタイヤ10という)の構成の一例を示す図である。図1は、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の一方の側のプロファイル断面を示す。
タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、タイヤ幅方向両側の一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイドウォール部10Sと、を備える。トレッド部10Tは路面と接触する部分である。サイドウォール部10Sは、トレッド部10Tをタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた部分である。ビード部10Bは、サイドウォール部10Sに接続され、サイドウォール部10Sに対してタイヤ径方向内側に位置する部分である。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ12と、ベルト14と、ビードコア16と、を有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム18と、サイドゴム20と、ビードフィラーゴム22と、リムクッションゴム24と、インナーライナゴム26と、を主に有する。
カーカスプライ12は、一対の円環状のビードコア16の間を巻きまわしてトロイダル形状を成した、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材で構成されている。カーカスプライ12は、ビードコア16の周りに巻きまわされてタイヤ径方向外側に延びている。カーカスプライ12のタイヤ径方向外側に2枚のベルト材14a,14bで構成されるべルト14が設けられている。ベルト14は、タイヤ周方向に対して、所定の角度、例えば20~30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材で構成され、下層のベルト材14aのタイヤ幅方向の幅が上層のベルト材14bのタイヤ幅方向の幅に比べて長い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向は互いに逆方向である。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ12の膨張を抑制する。
ベルト14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム18が設けられ、トレッドゴム18の両端部には、サイドゴム20が接続されてサイドウォール部10Sを形成している。サイドゴム20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ12の部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム22が設けられている。ビードフィラーゴム22は、カーカスプライ12に沿ってビードコア16の側からタイヤ径方向外側に向かって延びている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム26が設けられている。
この他に、ベルト材14bとトレッドゴム18との間には、ベルト14のタイヤ径方向外側からベルト14を覆う、有機繊維をゴムで被覆した3層のベルトカバー30を備える。ベルトカバー30は、必要に応じて設ければよく、必須ではない。ベルトカバー30の層数も3枚に限定されず、1枚あるいは2枚であってもよい。
このようなタイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に二次元コード40が設けられている。図1では、2次元コード40の配置位置は太線で示されている。
(サイドウォール部10S、二次元コード40)
図2(a)は、タイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に設けられた一実施形態の二次元コード40の例を説明する図である。図2(b)は、二次元コード40の表面凹凸の一例を説明する図である。
サイドウォール部10Sのいずれか一方には、サイドゴム20の表面に、二次元コード40が刻印されている。二次元コード40は、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成したものである。二次元コード40は、レーザ光をサイドウォール部10Sの表面に集めてエネルギを集中しサイドゴム20を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔40aを複数刻印することにより形成されたパターンである。ドット孔40aは、例えば円錐形状の孔であり、トレッド表面における直径は、例えば0.1~1.0mmであり、孔深さb(図2(b)参照)は、例えば0.3~1.0mmである。
二次元コード40は、二次元コードの濃淡要素を区分けする単位セルのうち濃領域の単位セル領域に1つのドット孔(凹部)が設けられて構成されている。単位セルのうち淡い領域の単位セル領域には、ドット孔(凹部)は設けられない。すなわち、二次元コード40は、格子状に分割した同一サイズの矩形形状の複数の単位セル領域に対応して、ドット孔(凹部)それぞれが濃淡要素の濃い1つの単位セル領域を形成するように、ドット孔(凹部)が配置された構成を有する。図2(a)中、単位セル領域の濃領域は、黒く塗りつぶされた領域で示されている。
図2(a)に示す2次元コード40は、QRコード(登録商標)であり、2種類の濃淡要素でドットパターンが形成されたドットパターン領域42を備える。ドットパターン領域42の周りには、濃淡要素のうち淡い要素が囲む、淡い要素で構成された空白領域44が設けられる。(図2(a)では、空白領域44の外縁を明確にするために、枠線を記載している)。空白領域44の幅wは、例えば、ドットパターン領域42内の単位セル領域の寸法サイズの4~5倍であることが好ましい。例えば、空白領域44は、ドットパターン領域42の幅の15~25%であることが好ましい。
図2(a)に示す二次元コード40はQRコード(登録商標)であるので、ドットパターン領域42は、QRコード(登録商標)のデータセルを表示したデータセル領域42aと、切り出しシンボルを表示した切り出しシンボル領域42bと、を含む。
このような二次元コード40は、以下説明する突出台座38に設けられている。この突出台座38は、具体的には、図1に示すように、サイドウォール部10Sの表面に、この表面に沿って突出する。突出台座38の突出先端面は平面となっている。この突出台座38は、タイヤ周方向に沿って帯状に所定の長さ延在する。あるいは、突出台座38は、タイヤ周上に、矩形形状を成すように、所定の長さ直線的に延在する。
突出台座38の平面に二次元コード40が設けられている。突出台座38の、サイドウォール部10Sの湾曲面からの突出高さは、例えば1.0~3.0mmであり、湾曲面からの突出高さは、略一定であることが好ましい。略一定とは、突出高さのうち最大突出高さの最小突出高さに対する比率が120%以下であることをいう。
さらに、タイヤ10がリム組み及び空気充填されない状態で、突出台座38の平面の法線方向N(図1参照)は、タイヤ10のタイヤ幅方向X(図1参照)に対して傾斜角度θ=10度~45度の範囲内でタイヤ10の回転軸AXの側に向くように傾斜している。
突出先端面が平面である突出台座38が、タイヤ幅方向外側に凸状に膨らんで湾曲した場所あるいは、タイヤ幅方向内側に湾曲した場所に設けられる場合、湾曲した場所からの突出高さは、場所によって異なる。この場合でも、突出高さは、上述したように略一定であることが好ましい。
ここで、突出高さが、上記略一定の突出高さを有さない場合、例えば、最大突出高さの最小突出高さに対する比率が120%を超える場合、二次元コード40のドット孔40aを設けるために必要な突出高さを超える突出高さの部分が生じ、この部分は不要部分となる。この不要部分の局所的な重量増加により、タイヤ10のユニフォーミティや重量バランスが低下する。この点で、突出高さが上記略一定の突出高さを有さないことは好ましくない。
また、車両に装着したタイヤ10に設けられる二次元コード40を読み取るとき、二次元コード40は読み取り操作者の足元に位置する。このため、二次元コード40の設けられる面が、回転軸AXの方向(タイヤ幅方向)に平行に向いていると、二次元コード読み取り器を二次元コード40がある読み取り操作者の足元側に向けても、二次元コード40の反射光の光強度は弱いため、二次元コード40のドットパターンの濃淡要素の濃度差が、読み取りができる程度に至らないことが多い。このため、突出台座38の平面の法線方向Nを、タイヤ10のタイヤ幅方向に対して傾斜角度θ=10度~45度の範囲内でタイヤ10の回転軸AXの側に向くように傾斜させることにより、二次元コード40の設けられる面が、タイヤ幅方向に向いている平面の場合に比べて、ドットパターンの濃淡要素の濃度差が、読み取りができる程度に増大する。このため、タイヤ幅方向に向いている場合に比べて、二次元コード40の読み取りを向上させることができる。このようなタイヤ10は、リム組み及び空気充填されない状態で、突出台座38の平面の法線方向が、タイヤ10のタイヤ幅方向に対して10度~45度の範囲内でタイヤ10の回転軸AXの側に向くように、傾斜していれば、リム組及び空気充填をしたタイヤ10においても突出台座38の平面の法線方向を、タイヤ10のタイヤ幅方向に対して10度~45度の範囲内でタイヤ10の回転軸に向くよう傾斜させることができる。
すなわち、タイヤ10を車両に装着しても、二次元コード40の読み取りを安定して行うことができ、長期使用しても、二次元コード40の読み取りを安定して行うことができる。
一実施形態によれば、タイヤ10のビードコア16のタイヤ径方向の最も内側の位置から突出台座38の平面のタイヤ径方向の中心位置までの、タイヤ径方向に沿った長さをH1(図1参照)とし、ビードコア16のタイヤ径方向の最も内側の位置からサイドウォール部10Sの湾曲面のタイヤ幅方向の最大幅位置41までのタイヤ径方向に沿った高さをH0(図1参照)として、比H1/H0は、0.3~0.8であることが好ましい。この範囲にあるとき、突出台座38の突出高さを略一定にして、突出台座38の平面の法線方向Nをタイヤ幅方向Xに対して傾斜角度θ=10度~45度とすることができる。また、比H1/H0を0.3~0.8とすることにより、二次元コード40がリムフランジで隠れることはなく、二次元コード40の読み取りが低下しない。また、比H1/H0を0.3~0.8とする範囲は、タイヤ10が負荷を受けて転動しても、二次元コード40の変形は小さく、タイヤ10の長期使用によってクラックが発生し難い場所である。したがって、比H1/H0を0.3~0.8とすることにより、タイヤ10を長期使用しても、二次元コード40の読み取りの低下は抑制される。比H1/H0は、0.4~0.6であることがより好ましい。
一実施形態によれば、突出台座38の先端面である平面は、矩形形状を成しており、この矩形形状の2辺(長辺、短辺)の比は、前記空気入りタイヤがリム組み及び空気充填されない状態で0.8~1.2である、ことが好ましい。平面を、上記矩形形状にすることで、二次元コード40を効率よく配置することができ、突出台座38の不要な部分を少なくすることができる。図2(a)に示す空白領域44も突出台座38の平面内に位置するように、突出台座38の矩形形状の平面はマージンを持って形成される。また、突出台座38の不要な部分を少なくして読み取り性向上のために二次元コード40を大きなサイズとする場合、矩形形状の平面の面積に対する、二次元コード40の占有面積の比は、40%~90%であることが好ましい。
また、一実施形態によれば、突出台座38は、リムプロテクトバーの突出端及びホワイトレター表示部の突出端から離間した位置に設けられる、ことが好ましい。ホワイトレター表示部は、文字あるいは記号を白色で表示するためにサイドウォール部10Sの湾曲面に対して突出させた文字表示部である。ホワイトレター表示部は、サイドウォール部10Sとなるサイドゴム20の表面に、文字あるいは記号の形状を成した白ゴム部材、黒ゴムシート部材を積層して部分的に突出形状にした構成の生タイヤを加硫した後、加硫によって得られたタイヤの上記突出形状の突出先端の黒ゴムを削って白ゴムを露出させることで、サイドウォール10Sの湾曲面に白色の突出形状の文字あるいは記号を表示させるものである。また、リムプロテクトバーは、縁石にリムフランジが接触する前にリムプロテクトバーが当接するように、リムフランジを保護するためにサイドウォール10Sの湾曲面に対して突出する、リムフランジの近傍に設けられたものである。このような突出部分の突出端に、突出台座38が重なると、二次元コード40の陰影が生じ易く、二次元コード40の読み取りが困難になる。このため、突出台座38は、リムプロテクトバーの突出端、及びホワイトレター表示部の突出端から離間した位置に設けられる、ことが好ましい。
リムプロテクトバーの突出端、及びホワイトレター表示部の突出端とは、突出高さが最大となる部分をいい、突出端が平坦な場合、平坦な部分すべてをいう。
また、一実施形態によれば、突出台座38の突出高さのうち最小突出高さは、ドット孔40aの孔深さbの寸法よりも大きいことが好ましい。突出台座38のゴム部分にドット孔40aの穴底があり、サイドゴム20にドット孔40a到達しないので、タイヤ10の耐久性向上の点から好ましい。
一実施形態によれば、二次元コード40が設けられる突出台座38は、タイヤ回転中心に対してタイヤ周上の対向する2箇所の位置それぞれに設けられる、ことが好ましい。タイヤ周上の対向する2箇所の位置に突出台座38が設けられるとは、一方の突出台座38のタイヤ周方向の両端の位置それぞれからタイヤ回転中心を通る直線を、タイヤ回転中心を越えて延長したとき、この2つの直線の延長部分の間の領域に、他方の突出台座38の少なくとも一部があることをいう。タイヤ周上の互いに対向する位置に二次元コード40が設けられることで、車両に装着されたタイヤ10に設けられた2つの二次元コード40の1つは、タイヤ回転中心から見て路面側に位置し、この二次元コード40が設けられる突出台座38の平面は、路面と反対側の方向(上方向)を向く頻度が高くなるので、二次元コード40の読み取りが容易にできる。また、車両によっては、タイヤ回転中心よりも上方のタイヤの部分を車両のフェンダーで覆う形態もある。このような車両では、タイヤ回転中心から見て路面側に位置する二次元コード40しか、外側に露出せず、この二次元コード40しか読み取りに用いることはできない。このため、突出台座38は、タイヤ回転中心に対してタイヤ周上の対向する2箇所の位置それぞれに設けられる、ことが好ましい。
二次元コード40が設けられる突出台座38は、タイヤ10のタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部10Sのそれぞれに設けられている、ことが好ましい。タイヤ10が車両に装着されても、一方の側のサイドウォール部10Sに刻印された二次元コード40を確実に読み取ることができる。
(実施例、従来例、比較例)
上述の実施形態の効果を確認するために、二次元コード40(具体的には、QRコード(登録商標))のタイヤ径方向の配置位置が異なるタイヤ10(タイヤサイズ:195/65R15 91H)を種々作製し、タイヤ10の長期使用時の二次元コード40の読み取り性の試験を行った。タイヤ10のタイヤ構成は、図1に示す構成とした。
二次元コード40のドット孔40aの内径は、0.5mmとし、深さを0.7mmとした。QRコード(登録商標)の大きさは15mm×15mmとした。
台座38の平均突出高さは、1.0mmとした。
タイヤ10は、初期時(新品時)と長期使用時の2つの条件で評価した(初期読み取り性、長期使用読み取り性)。タイヤ10の長期使用については、長期使用を模擬した所定の条件で、室内ドラム上でタイヤ10のドラム試験を行った。ドラム試験内容は、FMVSS139に基づく低圧試験である(リムサイズ 15×6J、XL:160kPa、荷重100%LI)。長期使用を模擬した所定の条件として、具体的には、タイヤ10に対して、オゾン濃度100pphmの条件でオゾン照射をしつつ、時速81km/時の速度で10000km走行させた。走行後、二次元コード40が、タイヤ回転中心に対して、路面側(下側)、路面と反対側(上側)、あるいは横側のように、タイヤ周上の各位置にあるような照明光の当て方を再現して携帯端末で二次元コード40の読み取りの可否を調べた。初期読み取りについても、二次元コード40が、タイヤ回転中心に対して、接地する路面側(下側)、路面と反対側(上側)、あるいは横側のように、タイヤ周上の各位置にあるような照明光の当て方を再現して携帯端末で二次元コード40の読み取りの可否を調べた。
実施例、従来例、比較例(初期のタイヤ、長期使用のタイヤ)それぞれのタイヤを5本ずつ用意し、照明光の当て方を種々変えて二次元コード40の読み取りを行った。二次元コード40の読み取り回数に対する正しく読み取った回数の比率を読み取り率とした。読み取り率は、従来例を基準とし(従来例の初期の読み取り率を指数100とし)、実施例、比較例の読み取り率を指数化した。指数が高いほど、読み取り率が向上するように指数化した。
下記表1は、突出台座38の各仕様に対する二次元コード40の初期時及び長期使用時の読み取り率の結果(初期読み取り性、長期使用時読み取り性)を示す。
Figure 0007417111000001
実施例1~3は、いずれも従来例、比較例1~3対比、初期時及び長期使用時の読み取り率が高いことがわかる。すなわち、サイドウォール10Sに突出台座38を設け、二次元コード40を設ける突出台座38の平面の傾斜角度θを10~45度にすることで、初期時及び長期使用時の読み取り率が向上することがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
10T トレッド部
10S サイドウォール部
10B ビード部
12 カーカスプライ
14 ベルト
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム
20 サイドゴム
22 ビードフィラーゴム
24 リムクッションゴム
26 インナーライナゴム
30 ベルトカバー
38 突出台座
40 二次元コード
40a ドット孔
41 最大幅位置
42 ドットパターン領域
42a データセル領域
42b 切り出しシンボル領域
44 空白領域

Claims (10)

  1. 空気入りタイヤであって、
    前記空気入りタイヤのサイドウォール部の表面に、前記表面に沿って突出し、突出先端面が平面となった突出台座が設けられ、
    前記突出台座の前記平面に、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した二次元コードが設けられており、
    前記空気入りタイヤがリム組及び空気充填をした状態で、前記平面の法線方向は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向に対して30度~45度の範囲内で前記空気入りタイヤの回転軸の側に向くように傾斜しており、
    前記空気入りタイヤのビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記突出台座の前記平面のタイヤ径方向の中心位置までの、タイヤ径方向に沿った長さをH1とし、前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記サイドウォール部の湾曲面のタイヤ幅方向の最大幅位置までのタイヤ径方向に沿った高さをH0として、比H1/H0は、0.3~0.8である、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記平面は、前記突出先端面である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記平面は、矩形形状であり、
    前記矩形形状の2辺の比は0.8~1.2である、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記平面の面積に対する前記二次元コードの占有面積の比は、40%~90%である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記突出台座は、リムプロテクトバーの突出端、及び文字あるいは記号を白色で表示するために前記サイドウォール部の湾曲面に対して突出させた文字表示部の突出端から、離間した位置に設けられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記突出台座の突出高さのうち最大突出高さの最小突出高さに対する比率は120%以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ドットパターンのうち濃要素は、前記平面に設けられたドット孔により構成され、
    前記突出台座の突出高さのうち最小突出高さは、前記ドット孔の孔深さの寸法よりも大きい、請求項1~6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記二次元コードが設けられる前記突出台座は、タイヤ回転中心に対してタイヤ周上の対向する2箇所の位置それぞれに設けられる、請求項1~7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記二次元コードが設けられる前記突出台座は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォールそれぞれに設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記比H1/H0は、0.4~0.6である、請求項1~9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
JP2020516208A 2018-04-25 2019-04-11 空気入りタイヤ Active JP7417111B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018084336 2018-04-25
JP2018084336 2018-04-25
PCT/JP2019/015720 WO2019208230A1 (ja) 2018-04-25 2019-04-11 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019208230A1 JPWO2019208230A1 (ja) 2021-04-30
JP7417111B2 true JP7417111B2 (ja) 2024-01-18

Family

ID=68295408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020516208A Active JP7417111B2 (ja) 2018-04-25 2019-04-11 空気入りタイヤ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20210138845A1 (ja)
JP (1) JP7417111B2 (ja)
CN (1) CN112041178A (ja)
DE (1) DE112019002121T5 (ja)
WO (1) WO2019208230A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2709219Y (zh) 2004-05-24 2005-07-13 史志锋 机器可永久识别的轮胎
JP2007045328A (ja) 2005-08-10 2007-02-22 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2007516103A (ja) 2003-06-23 2007-06-21 ブリヂストン ファイヤストーン ノース アメリカン タイヤ エルエルシー 空気入りタイヤに刻印する方法及びシステム
WO2015164273A1 (en) 2014-04-21 2015-10-29 Evans Robert D Display for mounted tire
US20160239734A1 (en) 2013-10-24 2016-08-18 Benecke-Kaliko Ag Product surface including an optoelectronically readable code
JP2017516698A (ja) 2014-04-30 2017-06-22 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン サイドウォールにハイコントラストのマトリックス記号が施されたタイヤ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4343342A (en) * 1981-03-25 1982-08-10 The Firestone Tire & Rubber Company Unified modular indicia marking for rubber articles
US4625101A (en) * 1984-02-27 1986-11-25 The Goodyear Tire & Rubber Company Bar code configuration and method of molding
JPS6411824A (en) * 1987-07-07 1989-01-17 Yokohama Rubber Co Ltd Method for marking pattern on side part of tire
US5301728A (en) * 1993-01-19 1994-04-12 The Goodyear Tire & Rubber Company Dual bead diameter tire
JP2719525B2 (ja) * 1993-12-28 1998-02-25 住友ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
JPH07266811A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用バーコードラベル
JP3227402B2 (ja) * 1997-03-07 2001-11-12 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤ及びその製造方法及びその製造に用いる加硫金型
US7153381B2 (en) * 1999-07-30 2006-12-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Cured applique or label with protective film on arcuate sidewall or tread of pneumatic tire
JP3325004B2 (ja) * 1999-10-21 2002-09-17 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
FR3020593B1 (fr) * 2014-04-30 2016-12-23 Michelin & Cie Element de moule pour moule de pneumatique comportant un marquage

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516103A (ja) 2003-06-23 2007-06-21 ブリヂストン ファイヤストーン ノース アメリカン タイヤ エルエルシー 空気入りタイヤに刻印する方法及びシステム
CN2709219Y (zh) 2004-05-24 2005-07-13 史志锋 机器可永久识别的轮胎
JP2007045328A (ja) 2005-08-10 2007-02-22 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
US20160239734A1 (en) 2013-10-24 2016-08-18 Benecke-Kaliko Ag Product surface including an optoelectronically readable code
WO2015164273A1 (en) 2014-04-21 2015-10-29 Evans Robert D Display for mounted tire
JP2017516698A (ja) 2014-04-30 2017-06-22 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン サイドウォールにハイコントラストのマトリックス記号が施されたタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
DE112019002121T5 (de) 2021-01-21
JPWO2019208230A1 (ja) 2021-04-30
WO2019208230A1 (ja) 2019-10-31
CN112041178A (zh) 2020-12-04
US20210138845A1 (en) 2021-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7140144B2 (ja) 空気入りタイヤ
US11712929B2 (en) Pneumatic tire
JP7417111B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7124312B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7393628B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7131134B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7448784B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN111108007B (zh) 充气轮胎
JP7200486B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7159573B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7151326B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7043855B2 (ja) 空気入りタイヤ
US11207926B2 (en) Pneumatic tire
WO2021065294A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP7035659B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN112789181B (zh) 充气轮胎
US12023963B2 (en) Pneumatic tire
JP7279409B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7110633B2 (ja) 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7417111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150