JP7159573B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、具体的には、タイヤのサイドウォール部に刻印した二次元コードを備える空気入りタイヤに関する。
近年、空気入りタイヤ(以降、単にタイヤという)のサイドウォール部に、情報を記録した二次元コードを設けることが提案されている。二次元コードは、一次元コードに較べて多くの情報を含ませることができるので、種々の情報を二次元コードに含ませて、タイヤを管理することができる。特に、タイヤ側面部(サイドウォール部)に、所定のドット孔のパターンで刻印することにより、タイヤ側面部に濃淡要素のパターンで構成された二次元コードを設けることが提案されている(特許文献1)。
タイヤ側面部に、所定のドット孔のパターンを刻印することで形成した二次元コードは、タイヤ側面部が摩耗しない限りは消滅しないので、タイヤの管理を有効に行うことができる。
国際公開第2005/000714号
このような二次元コードを刻印して複数のドット孔を設けた空気入りタイヤは、新品時において二次元コードの読み取りは十分可能であるが、屋外の環境下、荷重を負荷して転動した場合に二次元コードの読み取り性が低下する場合があった。二次元コードの読み取りとは、二次元コード読み取り器、例えば、携帯端末による二次元コードの読み取りであり、読み取り性の低下とは、読み取りを失敗する場合が多くなることをいう。空気入りタイヤに設けられる二次元コードは、タイヤの使用中に二次元コードに記録された情報を読み取って活用することが行われる。このため、タイヤの長期使用の際、二次元コードのドット孔におけるクラックの発生と進展によって二次元コードの表面に凹凸が発生し、濃淡要素の区別が困難になり二次元コードの読み取り性が低下することは好ましくない。このため、タイヤの長期使用の際に二次元コードの読み取り性の低下が抑制されることが好ましい。
また、ドット孔はサイドウォール部の表面から略垂直に凹んだ形状を有するので、タイヤの使用に伴ってドット孔にクラックが発生し、サイドゴムの深さ方向に、さらに、サイドウォール部の表面に沿ってクラックが進展することは、サイドゴムの耐久性、ひいては空気入りタイヤの耐久性の点から好ましくない。
そこで、本発明は、空気入りタイヤを長期使用しても二次元コードの読み取り性の低下を抑制することができる、二次元コードの刻印された空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、空気入りタイヤであって、
一対の円環状のビードコアと、
前記一対のビードコア間にトロイダル状を成すよう設けられた少なくとも1枚のカーカスプライと、
前記カーカスプライに対しタイヤ幅方向外側に積層されるよう配置されたシート状の補強部材と、
前記カーカスプライ及び前記補強部材に対しタイヤ幅方向外側に接するように設けられたゴム部材と、を備え、
前記空気入りタイヤのサイドウォール部に位置する前記ゴム部材の表面は、リッジを有しない平滑領域を有し、
前記平滑領域に、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した、前記平滑領域に囲まれた二次元コードが設けられ、
前記二次元コードの設けられたタイヤ径方向の配置範囲は、前記補強部材のタイヤ径方向の配置範囲と重なっている、ことを特徴とする。
本発明の別の一態様は、空気入りタイヤであって、
一対の円環状のビードコアと、
前記一対のビードコア間にトロイダル状を成すよう設けられた少なくとも1枚のカーカスプライと、
前記カーカスプライに対しタイヤ幅方向外側に積層されるよう配置されたシート状の補強部材と、
前記カーカスプライ及び前記補強部材に対しタイヤ幅方向外側に接するように設けられたゴム部材と、を備え、
前記ゴム部材の表面に、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した二次元コードが設けられ、
前記二次元コードの設けられたタイヤ径方向の配置範囲は、前記補強部材のタイヤ径方向の配置範囲と重なっており、
前記二次元コードの前記配置範囲は、前記補強部材の前記配置範囲内にあり、
前記補強部材のタイヤ径方向外側の端と、前記二次元コードのタイヤ径方向外側の端とのタイヤ径方向に沿った距離A、及び、前記補強部材のタイヤ径方向内側の端と、前記二次元コードのタイヤ径方向内側の端とのタイヤ径方向に沿った距離Bの少なくとも一方は、前記補強部材の前記配置範囲のタイヤ径方向長さの0.5~2.5%の長さであることを特徴とする
前記二次元コードの前記配置範囲と重なる前記補強部材の前記配置範囲において、前記補強部材の厚さは1mm以上であることが好ましい。
前記二次元コードの前記配置範囲に位置する前記ゴム部材の厚さは2.5mm以上であることが好ましい。
前記補強部材は、前記ゴム部材と異なる第1のゴム部材であり、
JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、前記第1のゴム部材は、前記空気入りタイヤのサイドウォール部のゴム部材よりも硬いことが好ましい。
前記ビードコアのタイヤ径方向外側に位置し、前記カーカスプライに囲まれるよう配置されたビードフィラーゴム部材をさらに備え、
JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、前記第1のゴム部材は、前記ビードフィラーゴム部材よりも軟らかいことが好ましい。
前記第1のゴム部材の前記ゴム硬さは、サイドウォール部の前記ゴム部材の前記ゴム硬さの1.3倍を超えることが好ましい。
前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置からタイヤ最大外径位置までのタイヤ径方向に沿った断面高さをSHとしたとき、前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記二次元コードのタイヤ径方向における中心位置までのタイヤ径方向に沿った距離Hは、前記断面高さSHの70%以下であることが好ましい。
前記二次元コードは、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部のそれぞれに設けられていることが好ましい。
本発明によれば、空気入りタイヤを長期使用しても二次元コードの読み取り性の低下を抑制することができる。
一実施形態の空気入りタイヤの構成の一例を示す図である。 (a),(b)は、一実施形態の二次元コードの例を説明する図である。
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて詳細に説明する。
本明細書において、タイヤ幅方向は、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤ赤道線CL(図1参照)から離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLに近づく側である。タイヤ周方向は、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤの回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
本明細書で後述する距離A、B、配置範囲R1、R2、断面高さSH、距離Hは、タイヤを規定リムに組んで、規定内圧を加えた無負荷状態において測定される寸法をいう。ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、又はETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、又はETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。
以下に説明する実施形態では、サイドウォール部に二次元コードが刻印されている。本実施形態で言う刻印とは、レーザ光をサイドウォール部の表面で集束させてエネルギを集中しサイドゴム部材を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔を複数形成する態様の他、サイドゴム部材に別の手段で凹凸を刻印して二次元コードを形成することも含む。
本実施形態で言う二次元コードは、横方向にしか情報を持たない一次元コード(バーコードに対し、二方向に情報を持つマトリックス表示方式のコードである。二次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)、データマトリクス(登録商標)、Maxicode、PDF-417(登録商標)、16Kコード(登録商標)、49コード(登録商標)、Aztecコード(登録商標)、SPコード(登録商標)、ベリコード(登録商標)、及び、CPコード(登録商標)を含む。
(空気入りタイヤ)
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ10(以降、単にタイヤ10という)の構成の一例を示す図である。図1は、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の一方の側のプロファイル断面を示す。
タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、タイヤ幅方向両側の一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイドウォール部10Sと、を備える。トレッド部10Tは路面と接触する部分である。サイドウォール部10Sは、トレッド部10Tをタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた部分である。ビード部10Bは、サイドウォール部10Sに接続され、サイドウォール部10Sに対してタイヤ径方向内側に位置する部分である。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ12と、ベルト14と、ビードコア16と、を有し、さらに、補強部材28を有する。これらの骨格材及び補強部材28の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。タイヤ10は、さらに、ビードフィラーゴム部材22を有する。
カーカスプライ12は、一対の円環状のビードコア16に巻きまわして、一対のビードコア16間に設けられトロイダル状を成し、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材で構成されている。カーカスプライ12は、ビードコア16の周りに巻きまわされてタイヤ径方向外側に延びている。カーカスプライ12のタイヤ径方向外側のタイヤ赤道線CL上には2枚のベルト材14a,14bで構成される積層ベルト14が設けられている。ベルト14は、タイヤ周方向に対して、所定の角度、例えば20~30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材で構成され、下層のベルト材14aが上層のベルト材14bに比べてタイヤ幅方向の幅が長い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向は互いに逆方向である。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ12の膨張を抑制する。
ベルト14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム部材18が設けられ、トレッドゴム部材18の両端部には、サイドゴム部材20が接続されて補強部材28とともにサイドウォール部10Sを形成している。サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム部材24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ12の部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム部材22が設けられている。ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ12の部分のタイヤ幅方向外側には、カーカスプライ12に積層されるようにシート状の補強部材28が配置されている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム部材26が設けられている。
この他に、ベルト材14bとトレッドゴム部材18との間には、ベルト14のタイヤ径方向外側からベルト14を覆う、有機繊維をゴムで被覆した2層のベルトカバー30を備える。ベルトカバー30は、必要に応じて設ければよく、必須ではない。ベルトカバー30の層数も2枚に限定されず、1枚あるいは3枚であってもよい。
このようなタイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に二次元コード40(図1では太線で表示されている)が設けられている。
(二次元コード)
図2(a),(b)は、一実施形態の二次元コード40の例を説明する図である。
二次元コード40は、図1に示すように、サイドウォール部10Sのサイドゴム部材20の表面に刻印されている。一実施形態によれば、二次元コード40は、タイヤ幅方向の両側にあるサイドウォール部10Sの双方の、サイドゴム部材20の表面に形成される。別の一実施形態によれば、いずれか一方のサイドウォール部10Sのサイドゴム部材20の表面に形成される。
二次元コード40は、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成したものである。本実施形態の二次元コード40は、レーザ光をサイドウォール部10Sの表面で集束させてエネルギを集中しサイドゴム部材20を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔40a(図2(b)参照)を複数刻印することにより形成されたパターンである。ドット孔40aは、例えば円錐形状の孔であり、トレッド表面における直径は、例えば0.1~1.0mmであり、深さは、例えば0.3~1.0mm、さらには0.5~0.8mmである。
二次元コード40は、図2(a)に示すように、二次元コード40の濃淡要素を区分けする単位セルのうち濃領域の単位セル領域に1つのドット孔40a(凹部)が設けられて構成されている。すなわち、二次元コード40は、格子状に分割した同一サイズの矩形形状の複数の単位セル領域に対応して、1つのドット孔40aが濃淡要素の濃い1つの単位セル領域を形成するように、ドット孔40aが配置された構成を有する。図2(a)中、単位セル領域の濃領域は、黒く塗りつぶされた領域で示されている。
図2(a)に示す二次元コード40は、QRコード(登録商標)であり、2種類の濃淡要素でドットパターンが形成されたドットパターン領域42を含む。ドットパターン領域42の周りには、濃淡要素のうち淡い要素と同じ淡い要素が取り囲む空白領域44が設けられている。空白領域44は、QRコード(登録商標)においてクワイエットゾーンとされる領域であり、QRコード(登録商標)を読み取る際に必要な領域である。空白領域44がドットパターン領域42の周りを取り囲む厚さは、例えば、ドットパターン領域42内の単位セル領域の寸法サイズの4~5倍であることが好ましい。例えば、空白領域44の厚さwは、ドットパターン領域42の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の4%~25%であることが好ましい。
図2(a)に示す二次元コード40はQRコード(登録商標)であるので、ドットパターン領域42は、QRコード(登録商標)のデータセルを表示したデータセル領域42aと、切り出しシンボルを表示した切り出しシンボル領域42bとを含む。
タイヤ10には、サイドウォール部10Sの剛性を補強するために、上述したように補強部材28が配置されている。そして、二次元コード40の設けられたタイヤ径方向の配置範囲R1は、補強部材28のタイヤ径方向の配置範囲R2と重なっている。本実施形態では、補強部材28が配置され、サイドウォール部10Sの厚さが厚くなった部分に二次元コード40が刻印されている。このため、負荷状態でタイヤ10が転動してドット孔が転動に応じて変形してもこの変形をサイドゴム部材20及び補強部材28が緩和して、ドット孔周辺の撓みや歪の増大を抑制する。このため、ドット孔の周辺に微小クラックは生じ難く、このクラックの進展も抑制される。したがって、タイヤの長期使用に伴って二次元コード40の表面の凹凸が変化して、濃淡要素の識別がし難くなることは少なく、二次元コード40の読み取り性の低下は抑制される。
一方、二次元コード40の配置範囲R1が、補強部材28の配置範囲R2と重なっていない場合は、サイドウォール部10Sの厚さが薄いので、サイドウォール部10Sがドット孔の変形を緩和する効果が小さくなり微小クラックはドット孔の深さ方向に進展し易くなる。また、サイドウォール部10Sの厚さが薄いので、微小クラックの深さ方向の進展により、サイドゴム部材20の内側に位置するタイヤ骨格材であるカーカスプライ12に微小クラックが到達し易くなる。タイヤ骨格材であるカーカスプライ12に微小クラックが到達することは、タイヤ10の耐久性の点から好ましくない。
なお、補強部材28は、有機繊維、金属繊維等の補強繊維を有しないゴム部材(第1のゴム部材)である。このため、補強部材28は、補強繊維を有する他の補強用部材と比べ、タイヤ径方向の広い範囲に、タイヤ重量を増大させすぎることなく配置することができ、サイドウォール部10Sをタイヤ径方向の広い範囲で補強することができる。補強部材28は、図1に示すように、巻まわした後のカーカスプライ12の部分に、タイヤ幅方向外側に隣接して配置されている。また、補強部材28の配置範囲R2内には、ビードフィラーゴム部材22のタイヤ径方向外側の端が位置している。
二次元コード40の配置範囲R1は、少なくとも一部の範囲が補強部材28の配置範囲R2と重なっていればよいが、ドット孔周辺の撓みや歪の増大を抑制する効果を大きくできる点で、一実施形態によれば、配置範囲R1の全体が補強部材28の配置範囲R2内と重なっていること、すなわち、二次元コード40の配置範囲R1が補強部材28の配置範囲R2内にあることが好ましい。ここで、補強部材28は、図1に示すように、タイヤ径方向の端部において厚さが漸減する形状を有しているため、補強部材28の当該端部と重なるサイドウォール部10Sの部分の厚さが薄くなっており、補強部材28のタイヤ径方向の両端部におけるドット孔周辺の撓みや歪の増大を抑制する効果は、タイヤ径方向の両端部の間の部分と比べ小さい。この実施形態では、クラックの発生を抑制する効果を確保するために、さらに、二次元コード40の空白領域44のタイヤ径方向に沿った配置位置が、補強部材28の端28A、28Bのタイヤ径方向位置と重ならないよう、二次元コード40の配置位置が定められていることが好ましい。
また、上記一実施形態では、さらに、補強部材28のタイヤ径方向外側の端28Aと、二次元コード40のタイヤ径方向外側の端40Aとのタイヤ径方向に沿った距離A、及び、補強部材28のタイヤ径方向内側の端28Bと、二次元コード40のタイヤ径方向内側の端40Bとのタイヤ径方向に沿った距離Bの少なくとも一方は、補強部材28の配置範囲R2のタイヤ径方向長さの0.5~2.5%の長さであることが好ましく、距離A、Bの両方が上記範囲の長さであるであることがより好ましい。これにより、二次元コード40におけるクラックの発生を抑制し、読み取り性の低下を抑制する効果が確保される。
上記範囲を満たす距離A、Bの範囲の例として、それぞれ2~10mmを挙げることができる。
一実施形態によれば、二次元コード40の配置範囲R1と重なる補強部材28の配置範囲R2において、補強部材28の厚さは1mm以上であることが好ましい。補強部材28の厚さが1mm未満であると、二次元コード40に発生したクラックが進展してカーカスプライ12まで達するおそれがある。
なお、ドット孔40aの孔底とカーカスプライ12との距離は2.5mm以上であることが好ましい。この距離の大きさは、補強部材28の厚さが1mm以上であることで確保しやすくなる。
好ましくは、補強部材28の厚さは、二次元コード40の配置範囲R1と重なる補強部材28の配置範囲R2において、1.1~1.5mmである。
補強部材28の配置範囲R2における、サイドゴム部材20の厚さに対する補強部材28の厚さの比は、例えば、0.2~0.6である。
一実施形態によれば、二次元コード40の配置範囲R1に位置するサイドゴム部材20の厚さは2.5mm以上であることが好ましい。サイドゴム部材20がこのような厚さを有していることにより、ドット孔40aに作用する撓みや歪を低減し、クラックの発生及びクラックの進展を抑制する効果が増すので、タイヤの長期使用によって生じる二次元コード40の読み取り性の低下を抑制することができる。
一実施形態によれば、補強部材28は、サイドゴム部材20と異なる第1のゴム部材であり、JIS K6253-3に準拠したゴム硬さ(デュロメータ硬さ)に関して、第1のゴム部材は、サイドウォール部のゴム部材よりも硬いことが好ましい。補強部材28がこのようなゴム硬さを有していることにより、サイドウォール部10Sの剛性を補強する十分な効果が得られる。本明細書において、デュロメータ硬さは、JIS K6253-3に規定されるデュロメータ硬さ試験においてタイプAのデュロメータを用いて測定される20℃でのデュロメータ硬さをいう。
この実施形態では、JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、サイドウォール部10Sのゴム硬さをHs1、補強部材28のゴム硬さをHs2としたとき、1.3Hs1<Hs2であることがより好ましい。
一実施形態によれば、上述したように、ビードコアのタイヤ径方向外側に位置し、カーカスプライの巻きまわされた部分に囲まれるよう配置されたビードフィラーゴム部材22をさらに備えることが好ましい。この実施形態において、JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、第1のゴム部材は、ビードフィラーゴム部材22よりも軟らかいことが好ましい。これにより、ビード部10Bからサイドウォール部10Sに至るタイヤ10の部分において、剛性の分布を良好なものとすることができる。
この実施形態では、JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、補強部材28のゴム硬さをHs2、ビードフィラーゴム部材22のゴム硬さをHs3としたとき、0.95Hs3>Hs2であることがより好ましい。
一実施形態によれば、サイドウォール部10Sの表面は、リッジを有しない平滑領域を有し、二次元コード40が設けられたサイドウォール部10Sの領域は、平滑領域に囲まれていることが好ましい。具体的には、二次元コード40は、サイドウォール部10Sに形成されるリッジ模様領域ではなく、リッジが形成されない平滑領域に刻印されていることが好ましい。平滑領域に二次元コード40が刻印される場合、ドット孔40aにより濃い要素が形成され、ドット孔40a及びリッジのない平滑領域により淡い要素が形成されるので、濃淡要素からなるドットパターンの陰影を強調することができる。このため、平滑領域に二次元コード40が刻印されることは、二次元コード40の読み取り性の向上の点から好ましい。
一実施形態によれば、ビードコア16のタイヤ径方向の最も内側の位置からタイヤ最大外径位置までのタイヤ径方向に沿った断面高さをSH(図1参照)としたとき、ビードコア16のタイヤ径方向の最も内側の位置から二次元コード40のタイヤ径方向における中心位置M(図1参照)までのタイヤ径方向に沿った距離Hは、断面高さSHの70%以下であることが好ましい。距離Hが断面高さSHの70%を超える領域に二次元コード40を刻印すると、たわみ変形によって生じる歪が極端に大きくなってドット孔40aにクラックが発生し易くなり、クラックも進展し易くなる。特に、距離Hは、断面高さSHの40%以下であることが好ましい。
一実施形態によれば、二次元コードは、空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部のそれぞれに設けられていることが好ましい。タイヤ10が車両に装着されても、一方の側のサイドウォール部10Sに刻印された二次元コード40を確実に読み取ることができる。
(従来例、比較例、実施例)
タイヤ10の効果を確認するために、二次元コード40、具体的にはQRコード(登録商標)をサイドウォール部10Sに刻印したタイヤを作製した。二次元コード40を設けたタイヤ10(タイヤサイズ195/65R15 91H)をリム15×6Jに装着した。タイヤに対して、オゾン濃度100pphmの条件でオゾン照射をした後、FMVSS139に準拠した低圧試験(XL:空気圧160kPa、荷重100%LI)による室内ドラム走行(速度120km/時)を行いつつ、上記濃度のオゾン照射を所定の時間間隔で行って、1.5時間走行させた。この試験は、タイヤの長期使用によるタイヤの劣化を再現したものである。
従来例、比較例、実施例それぞれについて、二次元コード40を設けたタイヤを10本ずつ用意して上記試験を行った。
二次元コード40の読み取りは、二次元コード読み取り器で行い、二次元コード40に所定の方向から所定の照明光を当てて10本とも問題なく読み取りができた場合を評価Aとし、10本とも読み取りができたが、1~2本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Bとし、3~4本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Cとし、5~6本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Dとし、7~10本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Eとし、10本のタイヤのうち少なくとも1本のタイヤについて読み取りができない場合を評価Fとした。評価A~Eは合格であり、評価Fは不合格である。
下記表1~3に各仕様と評価結果を示す。
下記表1~3において、二次元コード40は、ドット孔の深さが0.8mmで、濃淡要素を区分けする単位セルの長さが0.6mmであるQRコード(登録商標)をサイドウォール部10Sの平滑面に刻印した。
表1~3に示した仕様を除いて、下記のとおりとした。補強部材28の配置範囲R2の長さを50mmとした。比較例において、二次元コード40の配置範囲R1は、補強部材の配置範囲のタイヤ径方向外側とした。実施例10において、二次元コードは、リッジ模様領域内に刻印した。
表中の“配置範囲の重なり”は、二次元コードの配置範囲と補強部材の配置範囲との重なりの有無を意味する。また、表中、距離A、Bを、二次元コードのタイヤ径方向の端が、補強部材の配置範囲内にある場合は正の数で、補強部材の配置範囲外にある場合は負の数で示した。表中、“補強部材の厚さ”とは、二次元コード40の配置範囲と重なる補強部材28の配置範囲における補強部材の厚さを意味する。表中、“サイドゴム部材の厚さ”とは、二次元コード40の配置位置でのサイドゴム部材の厚さを意味する。表中、“Hs1とHs2の大小関係”及び“Hs3とHs2の大小関係”の欄では、より具体的な大小関係を適宜、括弧書きで示した。表中、“平滑領域の有無”は、二次元コード40を取り囲む平滑領域の有無を意味する。
Figure 0007159573000001
Figure 0007159573000002
Figure 0007159573000003
従来例、比較例と実施例1~11との比較からわかるように、二次元コードの配置範囲と補強部材の配置範囲とが重なっていることで、二次元コードの読み取り性が向上する。
実施例3と実施例4との比較からわかるように、補強部材の厚さが1mm以上であることで、二次元コードの読み取り性が大きく向上する。
実施例4と実施例5との比較からわかるように、サイドゴム部材の厚さが2.5mm以上であることで、二次元コードの読み取り性が向上する。
実施例10と実施例5との比較からわかるように、二次元コードが平滑領域に囲まれていることで、読み取り性が大きく向上する。
実施例11と実施例5との比較からわかるように、二次元コードの配置位置がH<0.7SHを満たすことで、二次元コードの読み取り性が大きく向上する。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明の空気入りタイヤは上記実施形態あるいは実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
10T トレッド部
10S サイドウォール部
10B ビード部
12 カーカスプライ
14 ベルト
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 リムクッションゴム部材
26 インナーライナゴム部材
28 補強部材
28A、28B 補強部材のタイヤ径方向の端
30 ベルトカバー
40 二次元コード
40A、40B 二次元コードのタイヤ径方向の端
42 ドットパターン領域
42a データセル領域
42b 切り出しシンボル領域
44 空白領域

Claims (9)

  1. 空気入りタイヤであって、
    一対の円環状のビードコアと、
    前記一対のビードコア間にトロイダル状を成すよう設けられた少なくとも1枚のカーカスプライと、
    前記カーカスプライに対しタイヤ幅方向外側に積層されるよう配置されたシート状の補強部材と、
    前記カーカスプライ及び前記補強部材に対しタイヤ幅方向外側に接するように設けられたゴム部材と、を備え、
    前記空気入りタイヤのサイドウォール部に位置する前記ゴム部材の表面は、リッジを有しない平滑領域を有し、
    前記 平滑領域に、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した、前記平滑領域に囲まれた二次元コードが設けられ、
    前記二次元コードの設けられたタイヤ径方向の配置範囲は、前記補強部材のタイヤ径方向の配置範囲と重なっている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 一対の円環状のビードコアと、
    前記一対のビードコア間にトロイダル状を成すよう設けられた少なくとも1枚のカーカスプライと、
    前記カーカスプライに対しタイヤ幅方向外側に積層されるよう配置されたシート状の補強部材と、
    前記カーカスプライ及び前記補強部材に対しタイヤ幅方向外側に接するように設けられたゴム部材と、を備え、
    前記ゴム部材の表面に、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した二次元コードが設けられ、
    前記二次元コードの設けられたタイヤ径方向の配置範囲は、前記補強部材のタイヤ径方向の配置範囲と重なっており、
    前記二次元コードの前記配置範囲は、前記補強部材の前記配置範囲内にあり、
    前記補強部材のタイヤ径方向外側の端と、前記二次元コードのタイヤ径方向外側の端とのタイヤ径方向に沿った距離A、及び、前記補強部材のタイヤ径方向内側の端と、前記二次元コードのタイヤ径方向内側の端とのタイヤ径方向に沿った距離Bの少なくとも一方は、前記補強部材の前記配置範囲のタイヤ径方向長さの0.5~2.5%の長さである、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 前記二次元コードの前記配置範囲と重なる前記補強部材の前記配置範囲において、前記補強部材の厚さは1mm以上である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記二次元コードの前記配置範囲に位置する前記ゴム部材の厚さは2.5mm以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記補強部材は、前記ゴム部材と異なる第1のゴム部材であり、
    JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、前記第1のゴム部材は、前記空気入りタイヤのサイドウォール部のゴム部材よりも硬い、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ビードコアのタイヤ径方向外側に位置し、前記カーカスプライに囲まれるよう配置されたビードフィラーゴム部材をさらに備え、
    JIS K6253-3に準拠したゴム硬さに関して、前記第1のゴム部材は、前記ビードフィラーゴム部材よりも軟らかい、請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1のゴム部材の前記ゴム硬さは、サイドウォール部の前記ゴム部材の前記ゴム硬さの1.3倍を超える、請求項5又は6 に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置からタイヤ最大外径位置までのタイヤ径方向に沿った断面高さをSHとしたとき、前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記二次元コードのタイヤ径方向における中心位置までのタイヤ径方向に沿った距離Hは、前記断面高さSHの70%以下である、請求項1から7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記二次元コードは、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部のそれぞれに設けられている、請求項1から8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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