JP2019202691A - 空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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達朗 新澤
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Abstract

【課題】従来のタイヤに設けられた情報記録コードに比べて初期の読み取り性を向上させ、かつ、タイヤを長期使用したときの情報記録コードの読み取り性の低下を抑制する。【解決手段】空気入りタイヤにおいて、情報記録コードが設けられたサイドウォール部の部分は、サイドウォール部の最表層に位置する第1のゴム層と、第1のゴム層と積層されるよう配置された第2のゴム層と、を有している。サイドウォール部の前記部分は、濃淡要素の淡い要素となるサイドウォール部の表面の領域に、第2のゴム層に達するようにサイドウォール部の表面に形成された複数の凹部を有する。濃淡要素は、第1のゴム層を濃い要素とし、凹部の内壁に露出した第2のゴム層を淡い要素とする。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤのサイドウォール部に情報記録コードが設けられた空気入りタイヤ、及びその製造方法に関する。
近年、空気入りタイヤ(以降、単にタイヤという)のサイドウォール部に、情報を記録した一次元コード、二次元コード等の情報記録コードを設けることが提案されている。例えば、種々の情報を二次元コードに含ませて、タイヤを管理することができる。特に、タイヤ側面部(サイドウォール部)に、所定のドット孔のパターンで刻印することにより、タイヤ側面部に濃淡要素のパターンで構成された二次元コードを設けることが提案されている(特許文献1)。
タイヤ側面部に、所定のドット孔のパターンを刻印することで形成した二次元コードは、タイヤ側面部が摩耗しない限りは消滅しないので、タイヤの管理を有効に行うことができる。
国際公開第2005/000714号
情報記録コードに記録された情報は、周囲の明るさや、光の当て方によって、読み取り性が低下する場合がある。情報記録コードの読み取りとは、情報記録コード読み取り器、例えば、携帯端末による情報記録コードの読み取りであり、読み取り性の低下とは、読み取りを失敗する場合が多くなることをいう。このため、情報記録コードには、高い読み取り性が求められる。また、空気入りタイヤに設けられる情報記録コードは、タイヤの使用中に情報記録コードに記録された情報を読み取って活用することが行われる。しかし、情報記録コードの読み取り性は、タイヤの使用に伴って、サイドウォール部の表面が汚れることによって低下する場合がある。また、タイヤの長期使用の際、二次元コードのドット孔におけるクラックの発生と進展によって二次元コードの表面に凹凸が発生し、濃淡要素の区別が困難になり二次元コードの読み取り性が低下することは好ましくない。
そこで、本発明は、従来のタイヤに設けられた情報記録コードに比べて初期の読み取り性が向上し、かつ、タイヤを長期使用しても、情報記録コードの読み取り性の低下を抑制することができる空気入りタイヤ、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、空気入りタイヤであって、
タイヤ周方向に延びて環状をなしたトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
前記サイドウォール部の表面には、情報を記録した情報記録コードであって、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成した情報記録コードが設けられ、
前記情報記録コードが設けられた前記サイドウォール部の部分は、前記サイドウォール部の最表層に位置する第1のゴム層と、前記第1のゴム層と積層されるよう配置された第2のゴム層と、を有し、
前記サイドウォール部の前記部分は、前記濃淡要素の淡い要素となる前記サイドウォール部の表面の領域に、前記第2のゴム層に達するように複数の凹部を有し、
前記濃淡要素は、前記第1のゴム層を濃い要素とし、前記凹部の内壁に露出した前記第2のゴム層を前記淡い要素とする、ことを特徴とする。
前記第1のゴム層及び前記第2のゴム層は、色相、明度、及び彩度の少なくともいずれか1つが互いに異なるゴム材料からなることが好ましい。
前記第1のゴム層の厚さは、0.3〜1.5mmであることが好ましい。
前記複数の凹部のうち、前記サイドウォール部の表面における開口長さが最小であるものの開口長さをW、当該凹部の凹み深さをQとしたとき、0.25Q<W<1.8Qを満たすことが好ましい。
前記凹部の凹み深さをQ、前記第1のゴム層の厚さをDとしたとき、0.25Q<D<0.8Qを満たすことが好ましい。
前記凹部のそれぞれは、前記サイドウォール部の厚さ方向と直交する方向の開口面積が、前記凹部の開口端に近づくに連れ大きくなるテーパ形状を有していることが好ましい。
前記サイドウォール部の表面における前記凹部の開口長さに関して、前記凹部の開口端における長さをWs、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層の境界における長さをWb、前記凹部の凹み深さをQとしたとき、0.1<(Ws−Wb)/Q<0.6を満たすことが好ましい。
前記情報記録コードは、一次元コード又は二次元コードであることが好ましい。
前記情報記録コードは、タイヤ最大幅が位置するタイヤ径方向位置よりも前記空気入りタイヤのビード部側に設けられていることが好ましい。
本発明の別の一態様は、空気入りタイヤの製造方法であって、
生タイヤを成型し加硫タイヤを作製する工程と、
前記加硫タイヤのサイドウォール部の表面に、情報を記録した情報記録コードを設ける工程と、を備え、
前記情報記録コードは、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成したものであり、
前記情報記録コードが設けられる前記生タイヤの部分は、前記生タイヤの表面の最表層に位置する第1のゴム層と、前記第1のゴム層と積層される第2のゴム層と、を有し、
前記情報記録コードを設ける工程では、前記濃淡要素の淡い要素となる前記サイドウォール部の表面の領域に、前記第2のゴム層に達するように複数の凹部を形成することにより、前記濃淡要素として、前記第1のゴム層を濃い要素とし、前記凹部の内壁に露出した前記第2のゴム層を前記淡い要素とする濃淡要素を形成する、ことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤによれば、従来のタイヤに設けられた情報記録コードに比べて初期の読み取り性が向上し、かつ、タイヤを長期使用しても、情報記録コードの読み取り性の低下を抑制することができる。また、そのような空気入りタイヤを得ることができる。
一実施形態の空気入りタイヤの構成の一例を示す図である。 (a),(b)は、一実施形態の二次元コードの一例を説明する図である。 図2(b)の二次元コードの変形例を説明する図である。 図2(a)の二次元コードの変形例を説明する図である。
以下、本実施形態の空気入りタイヤ、及びその製造方法について詳細に説明する。本実施形態には、後述する種々の実施形態が含まれる。
本明細書において、タイヤ幅方向は、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤ赤道線CL(図1参照)から離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLに近づく側である。タイヤ周方向は、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤの回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
(空気入りタイヤ)
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ10(以降、単にタイヤ10という)の構成の一例を示す図である。図1は、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の一方の側のプロファイル断面を示す。
タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、タイヤ幅方向両側の一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイドウォール部10Sと、を備える。トレッド部10Tは路面と接触する部分である。サイドウォール部10Sは、トレッド部10Tをタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた部分である。ビード部10Bは、サイドウォール部10Sに接続され、サイドウォール部10Sに対してタイヤ径方向内側に位置する部分である。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ12と、ベルト14と、ビードコア16と、を有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、ビードフィラーゴム部材22と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。サイドゴム部材20は、後述する第1のゴム層52及び第2のゴム層54を含む。
カーカスプライ12は、一対の円環状のビードコア16の間を巻きまわしてトロイダル形状を成した、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材で構成されている。カーカスプライ12は、ビードコア16の周りに巻きまわされてタイヤ径方向外側に延びている。カーカスプライ12のタイヤ径方向外側に2枚のベルト材14a,14bで構成されるベルト14が設けられている。ベルト14は、タイヤ周方向に対して、所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材で構成され、下層のベルト材14aが上層のベルト材14bに比べてタイヤ幅方向の幅が長い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向は互いに逆方向である。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ12の膨張を抑制する。
ベルト14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム部材18が設けられ、トレッドゴム部材18の両端部には、サイドゴム部材20が接続されてサイドウォール部10Sを形成している。サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム部材24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ12の部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム部材22が設けられている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム部材26が設けられている。
この他に、ベルト材14bとトレッドゴム部材18との間には、ベルト14のタイヤ径方向外側からベルト14のタイヤ幅方向の両端部を覆う、有機繊維をゴムで被覆したベルトカバー30を備える。ベルトカバー30は、必要に応じて設ければよく、必須ではない。図1に示す例において、ベルトカバー30は、ベルト14のタイヤ幅方向の両端を覆うよう互いに間隔をあけて配置されているが、このようなベルトカバー30の代わりに、あるいは、ベルトカバー30のタイヤ径方向内側にベルト14のタイヤ幅方向の全域を覆う別のベルトカバーが配置されていてもよい。ベルトカバー30の層数も1枚に限定されず、2枚あるいは3枚であってもよい。
このようなタイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に情報を記録したコード(以降、情報記録コードという)40が設けられている。
(サイドウォール部、二次元コード)
図2(a),(b)は、タイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に設けられた情報記録コード40の一例を説明する図である。
一実施形態によれば、情報記録コード40は、一次元コード(バーコード)又は二次元コードであることが好ましい。一次元コードは、横方向にのみ情報を持つコードであり、二次元コードは、二方向に情報を持つマトリックス表示方式のコードである。このうち、二次元コードは、一次元コードに比べて多くの情報を含ませることができるので、種々の情報を含ませてタイヤを管理するのに好適である。二次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)、データマトリクス(登録商標)、Maxicode、PDF−417(登録商標)、16Kコード(登録商標)、49コード(登録商標)、Aztecコード(登録商標)、SPコード(登録商標)、ベリコード(登録商標)、及び、CPコード(登録商標)を含む。
以降の説明では、情報記録コード40として、二次元コードを例に説明する。
サイドウォール部10Sのいずれか一方には、サイドゴム部材20の表面に、二次元コード40が設けられている。二次元コードは、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成したものである。パターンは、例えば、後述するドットパターンである。
二次元コード40が設けられたサイドウォール部10Sの部分は、図1及び図2(b)に示すように、第1のゴム層52及び第2のゴム層54を有している。第1のゴム層52は、サイドウォール部10Sの表面の最表層に位置する。第2のゴム層54は、第1のゴム層52と積層されるよう第1のゴム層52の内側に配置されている。
一実施形態によれば、第1のゴム層52及び第2のゴム層54は、互いに異なる色、すなわち、色相、明度、及び彩度の少なくともいずれか1つが互いに異なるゴム材料からなることが好ましい。これにより、第1のゴム層52及び第2のゴム層54は、互いに識別可能である。色相、明度、彩度は、JIS Z8721に規定される表示方法により特定することができる。
この実施形態において、第2のゴム層54は、第1のゴム層52よりも明度が低いゴム材料からなることがより好ましい。第2のゴム層54のゴム材料は、第1のゴム層52のゴム材料よりも、明度Vが、好ましくは2以上、より好ましくは4以上低い。このような第1のゴム層52及び第2のゴム層54のゴム材料の組み合わせの例として、明度が互いに異なる、黒いゴム及び白いゴムが挙げられる。黒いゴム及び白いゴムは、彩度Cが0、あるいは6以下である。以降の説明では、第1のゴム層52及び第2のゴム層54のゴム材料として、黒いゴム及び白いゴムを例に説明する。
なお、第1のゴム層52及び第2のゴム層54のゴム材料は、色相及び彩度の少なくともいずれか一方が互いに異なっていてもよい。例えば、第1のゴム層52のゴム材料は上記黒いゴムであり、第2のゴム層54のゴム材料は彩度が0より大きい(有彩色である)色味のあるゴムであってもよい。
黒いゴム及び白いゴムは、ゴム材料中の明度に影響する成分(例えば充填剤)の種類又はその配合量が互いに異なる。例えば、黒いゴムには、カーボンブラックが含まれ、白いゴムには、カーボンブラックが含まれていない、あるいは、カーボンブラックの配合量が黒いゴムよりも少ない。好ましくは、白いゴムには、ゴムの色を白くするために一般的に用いられる白色系充填剤が含まれている。白色系充填剤の具体例として、ケイ酸アルミニウム、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナホワイト、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硝酸カルシウム、リトポン、及び酸化チタンからなる群より選択される少なくとも一種が挙げられる。二種以上の白色系充填剤の組み合わせの例としては、シリカ及びケイ酸アルミニウムを含むクレーが挙げられる。
黒いゴムとなるゴム組成物には、例えば、ゴム成分100質量部に対し、カーボンブラック30〜80質量部が含まれ、白色系充填剤は含まれていない。白いゴムとなるゴム組成物には、例えば、ゴム成分100質量部に対し、白色系充填剤30〜80質量部が含まれ、カーボンブラックは含まれていない。なお、ゴム成分には、ジエン系ゴムが用いられる。ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等、あるいは、これらのゴムのうち2種以上をブレンドしたものを挙げることができる。また、黒いゴム及び白いゴムのいずれのゴム組成物も、添加剤として、酸化亜鉛、老化防止剤、加硫促進剤、加工助剤、可塑剤、加硫剤等の添加剤を、一般的な配合量で含むことができる。
黒いゴムは、第1のゴム層52及び第2のゴム層54を除いたサイドゴム部材20の部分をなすゴム材料と同じ組成のゴム材料で構成されていてもよく、当該ゴム材料と異なる組成のゴム材料で構成されていてもよい。
二次元コード40が設けられたサイドウォール部10Sの部分は、パターンを形成する濃淡要素のうち淡い要素となるサイドウォール部10Sの表面の領域に、第2のゴム層54に達するようにサイドウォール部10Sの表面に形成された複数の凹部40aを有している。そして、二次元コード40の濃淡要素は、第1のゴム層52を濃い要素とし、凹部40aの内壁に露出した第2のゴム層54を淡い要素とする。
二次元コード40は、例えば、凹部40aとして、レーザ光をサイドウォール部10Sの表面で集束させてエネルギを集中し少なくとも第1のゴム層52を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔を形成し(刻印し)、第2のゴム層54を露出させることにより設けることができる。また、二次元コードは、少なくとも第1のゴム層52に別の手段で凹凸を刻印して設けることができる。なお、図1において、凹部40aの図示は省略されている。
ドット孔は、例えば、図2(b)に示すような円筒形状、あるいは、図3に示すような円錐形状の孔であり、トレッド表面における直径は、例えば0.1〜1.0mmであり、深さは、例えば、0.3〜2.0mm、0.3〜1.5mm、0.3〜1.0mmである。
二次元コード40は、二次元コードの濃淡を区分けする単位セルにおいて、淡領域の単位セル領域に1つのドット孔(凹部)を設けることで、第1のゴム層52の黒いゴムを除去し、第2のゴム層54の白いゴムを露出させ、これにより、第1のゴム層52が位置する濃領域と、第2のゴム層54が露出する淡領域とを形成することにより構成されている。すなわち、二次元コード40は、格子状に分割した同一サイズの矩形形状の複数の単位セル領域に対応して、1つのドット孔が濃淡要素の1つの淡い単位セル領域を形成するように、ドット孔が配置された構成を有する。図2(a)中、淡い単位セル領域は、白く塗りつぶされた領域で示されている。また、二次元コード40には、領域の大きさが互いに異なる複数の種類の凹部40aが含まれている。このうち、最も小さい凹部40aは、単位セル領域の1つに形成されたドット孔からなり、これより大きい凹部40aは、隣り合う複数の単位セル領域に形成されたドット孔の集まり、あるいは、これらのドット孔が単位セル領域を跨ぐように接続された1つの凹領域からなる。
図2(a)に示す二次元コード40は、QRコード(登録商標)であり、2種類の濃淡要素で形成されたパターン領域42を含む。ドットパターン領域42の周りには、濃淡要素のうちの淡い要素と同じ淡い要素が取り囲む空白領域44が設けられている。空白領域44は、QRコード(登録商標)においてクワイエットゾーンとされる領域であり、QRコード(登録商標)を読み取る際に必要な領域である。空白領域44がパターン領域42の周りを取り囲む厚さは、例えば、パターン領域42内の単位セル領域の寸法サイズの4〜5倍であることが好ましい。例えば、空白領域44の厚さwは、パターン領域42の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の4%〜25%であることが好ましい。
図2(a)に示す二次元コード40はQRコード(登録商標)であるので、ドットパターン領域42は、QRコード(登録商標)のデータセルを表示したデータセル領域と、切り出しシンボルを表示した切り出しシンボル領域とを含む。
本実施形態のサイドウォール部10Sに設けられた二次元コード40は、上述したように、第1のゴム層52を濃い要素とし、凹部40aの内壁に露出した第2のゴム層54を淡い要素とする、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成したものである。これにより、従来のタイヤに刻印された二次元コード、すなわち、単一のゴム層に形成された凹凸を濃淡要素とする二次元コードと比べ、初期の読み取り性が向上している。
一方、上記二次元コード40は、濃淡要素のうち淡い要素である第2のゴム層54が、濃い要素である第1のゴム層52よりも内側に位置しているため、タイヤ10の使用中、汚れ難く、長期使用の際に、二次元コード40の読み取り性の低下が抑制される。また、第1のゴム層52は、カーボンブラックを含んでいることで、第2のゴム層54と比べ高い強度を有し、耐久性に優れる。このため、第1のゴム層52は、クラックの発生及び進展がし難く、タイヤ10を長期使用した場合に、二次元コード40の表面に凹凸が発生し、濃淡要素の区別がつき難くなって二次元コード40の読み取り性が低下するのを抑制することができる。
一実施形態によれば、第1のゴム層52の厚さDは、0.3〜1.5mmであることが好ましい。厚さDが0.3mm未満であると、二次元コード40の表面にクラックが発生しやすく、また、傷が付きやすくなり、タイヤ10を長期使用したときの読み取り性の低下を抑制できない場合がある。第1のゴム層52がフィルム状になると、このような問題が顕著となる。なお、第1のゴム層52の代わりに、フィルム状の樹脂を用いた場合は、紫外線及び酸素雰囲気に晒される屋外で使用されると、変質しやすく、長期使用の読み取り性が低下しやすい。一方、厚さDが1.5mmを超えると、凹部40aの深さが深くなるため、凹部40aの内壁に露出した第2のゴム層54と第1のゴム層52の濃淡の程度が小さくなり、二次元コードの読み取り誤差が生じ易くなる。好ましくは、厚さDは、0.4〜1.0mmである。
また、一実施形態によれば、第1のゴム層52の厚さDは、第1のゴム層52及び第2のゴム層54を含むサイドウォール部10Sのゴム部材の厚さの1〜60%であることが好ましい。
なお、図2(b)及び図3では、第2のゴム層54の厚さを、第1のゴム層52の厚さと比べ誇張して示している。
一実施形態によれば、複数の凹部40aのうち、サイドウォール部10Sの表面における開口長さ(サイドゴム部材20の厚さ方向と直交する方向に沿った長さ)が最小である凹部40aの開口長さ(幅)をW、凹部40aの凹み深さをQとしたとき、0.25Q<W<1.8Qを満たすことが好ましい。上記開口長さが最小である凹部とは、1つの単位セル領域に形成された1つのドット孔をいう。なお、凹部40aの形状が円錐形状である場合の開口長さWは、ドット孔の開口端(第1のゴム層52の厚さ方向と直交する方向に沿った第1のゴム層52の表面と接する凹部40aの端)での凹部の直径(後述するWs)を意味する。また、本明細書において、凹み深さQとは、二次元コード40の複数の凹部40aの中から無作為に抽出した2つ以上の凹部40aのそれぞれの最大深さの平均値をいう。凹み深さは、二次元コード40の凹凸のうち凸の最大突出位置に対する深さを意味する。
第1のゴム層52の厚さDが厚いと、凹部40aの凹み深さQを深くする必要があるが、0.25Q<Wであると、そのような場合であっても、開口長さWが十分に確保される。このため、凹部40aが暗くなることで濃淡の程度が小さくなり、その結果、二次元コードの読み取り性が低下することを抑制できる。一方、W<1.8Qであると、第2のゴム層54が汚れ難く、長期使用された場合の二次元コードの読み取り性の低下を抑制できる。好ましくは、0.4Q<W<1.2Qを満たす。
一実施形態によれば、複数の凹部40aの凹み深さをQ、第1のゴム層52の厚さをDとしたとき、0.25Q<D<0.8Qを満たすことが好ましい。0.25Q<Dであると、二次元コードの表面にクラックが発生し難く、また、外傷を受け難いため、タイヤ10を長期使用したときの二次元コードの読み取り性の低下を抑制できる。D<0.8Qであると、凹部の内壁に露出する第2のゴム層54の面積が小さくなりすぎないため、二次元コードの読み取り性を確保できる。好ましくは、0.4Q<D<0.6Qを満たす。
一実施形態によれば、凹部40aのそれぞれは、図3に示すように、サイドウォール部10Sの厚さ方向と直交する方向の開口面積が、凹部40aの開口端に近づくに連れ大きくなるテーパ形状を有していることが好ましい。凹部40aがテーパ形状を有していると、凹部40aの開口端付近の第1のゴム層52の部分によって凹部40a内に影ができ難く、濃淡の程度が確保されるため、読み取り性の低下を抑制できる。テーパ形状は、例えば、円錐形状のドット孔を形成することで形成される。
この実施形態において、さらに、サイドウォール部10Sの表面における凹部40aの開口長さ(サイドゴム部材20の厚さ方向と直交する方向に沿った長さ)に関して、凹部40aの開口端における開口長さをWs、第1のゴム層52と第2のゴム層54の境界における開口長さをWb、凹部40aの凹み深さをQとしたとき、0.1<(Ws−Wb)/Q<0.6を満たすことが好ましい。Ws及びWbは、図3に示すように、同じ方向に沿った開口長さである。0.1<(Ws−Wb)/Qであることで、初期の読み取り性を向上させ、使用中に、二次元コードにクラックが発生するのを抑制できる。(Ws−Wb)/Q<0.6であることで、使用に伴って第2のゴム層54が汚れるのを抑制できる。
一実施形態によれば、二次元コード40は、図1に示すように、タイヤ最大幅が位置するタイヤ径方向位置(タイヤ最大幅位置)よりもタイヤ10のビード部10B側に設けられていることが好ましい。サイドウォール部10Sの厚さは、一般に、タイヤ最大幅位置のタイヤ径方向外側よりもタイヤ径方向内側において厚い。このため、ビード部10B側の領域は、タイヤ10の転動に伴うサイドゴム部材20に作用する撓みや歪みが比較的小さく、二次元コードの表面にクラックが発生する可能性は低い。このため、タイヤ10の長期使用の際の、読み取り性の低下を抑制できる。
(空気入りタイヤの製造方法)
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、生タイヤを成型し加硫タイヤを作製する工程と、加硫タイヤのサイドウォール部の表面に、情報記録コードを設ける工程と、を備える。空気入りタイヤは、上記説明したタイヤ10と同様である。情報記録コードは、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成したものであり、例えば、上記二次元コード40である。
情報記録コードが設けられる生タイヤの部分は、生タイヤの表面の最表層に位置する第1のゴム層52と、第1のゴム層52と積層される第2のゴム層54と、を有する。このような生タイヤを、一般的な方法で成型することにより加硫タイヤを作製することができる。
情報記録コードを設ける工程では、濃淡要素の淡い要素となるサイドウォール部の表面の領域に、第2のゴム層54に達するようにサイドウォール部10Sの表面に複数の凹部40aを形成することにより、情報記録コードの濃淡要素として、第1のゴム層を濃い要素とし、凹部の内壁に露出した第2のゴム層を淡い要素とする濃淡要素を形成する。凹部40aは、第1のゴム層52及び第2のゴム層54が配置されたタイヤ周上の位置において、上述したように、レーザ光あるいは別の手段を用いて形成される。第1のゴム層52及び第2のゴム層54が配置されたタイヤ周上の位置は、例えば、生タイヤの他の部位に対するタイヤ周上の相対的な位置により特定することができる。
この製造方法によれば、濃い要素をなす第1のゴム層52と淡い要素をなす第2のゴム層とを濃淡要素とする情報記録コードをサイドウォール部10Sの表面に備えるタイヤ10を製造することができる。製造されたタイヤ10によれば、上述したように、従来のタイヤに設けられた情報記録コードに比べて初期の読み取り性が向上し、かつ、タイヤを長期使用しても、情報記録コードの読み取り性の低下を抑制することができる。
二次元コード40は、図2(a)に示す形態に代えて、図4に示す形態が採用されてもよい。図4は、二次元コード40の変形例を示す図である。図4に示す例の二次元コード40は、図2(a)に示す二次元コード40において濃い領域と淡い領域とを入れ替えた(反転させた)形態を有している。したがって、図4に示す二次元コード40において、空白領域44は、濃い領域である。図4に示す形態の二次元コード40は、このような形態の二次元コードを読み取り可能な読み取り器を用いて読み取ることができる。
(従来例、比較例、実施例)
タイヤ10の効果を確認するために、二次元コード40、具体的にはQRコード(登録商標)をサイドウォール部10Sに刻印したタイヤを作製し、二次元コード40の読み取りを行った。
(初期読み取り性)
二次元コード40の読み取りは、二次元コード読み取り器で行い、二次元コード40に所定の方向から所定の照明光を当てて10本とも問題なく読み取りができた場合を評価Aとし、10本とも読み取りができたが、1〜2本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Bとし、3〜4本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Cとし、5〜6本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Dとし、7〜10本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Eとし、10本のタイヤのうち少なくとも1本のタイヤについて読み取りができない場合を評価Fとした。評価A〜Eは合格であり、評価Fは不合格である。
(長期読み取り性)
次いで、二次元コード40を設けたタイヤ10を、屋外に30日以上放置した後、二次元コード40の読み取りを行い、長期使用後の読み取り性(以降、長期読み取り性という)を評価した。読み取りの方法及び評価は、上記と同様の要領で行った。
従来例、比較例、実施例それぞれについて、二次元コード40を設けたタイヤを10本ずつ用意して上記試験を行った。
(耐クラック性)
上記試験と同じ要領で、二次元コード40を刻印したタイヤ10(タイヤサイズ195/65R15 91H)を作製し、リム15×6Jに装着した。タイヤに対して、オゾン濃度100pphmの条件でオゾン照射をした後、FMVSS139に準拠した低圧試験(XL:空気圧160kPa、荷重100%LI)による室内ドラム走行(速度120km/時)を行いつつ、上記濃度のオゾン照射を所定の時間間隔で行って、1.5時間走行させた。この試験は、タイヤの長期使用によるタイヤの劣化を再現したものである。試験後、二次元コード40を設けたサイドウォール部の部分を観察し、発生したクラックのうちランダムに抽出した所定数のクラックに関して、全てのクラックにおいて最大長さが1mm以下だった場合をA、最大長さが1mm以上のクラックの数が全体の50%未満だった場合をB、最大長さが1mm以上のクラックの数が全体の50%を超えていた場合をCと評価した。A又はBを、クラックの発生を抑制できた、Cを、クラックの発生を抑制できない、と評価した。
下記表1、2に各仕様と評価結果を示す。
表中、「最表層/内側層」は、サイドウォール部の表面の層構成を示し、実施例に関して、「最表層」は第1のゴム層、「内側層」は第2のゴム層を意味する。「黒」は、上記黒いゴムからなることを示し、「白」は、上記白いゴムからなることを示す。「黒/黒」は、第1のゴム層及び第2のゴム層を備えない、従来一般のサイドゴム部材の部分であることを意味する。「フィルム」は、第1のゴム層に代えて、第2のゴム層より淡い色で、厚さ0.2mmの熱可塑性樹脂フィルムを用いたことを意味する。
なお、黒いゴムには、サイドゴム部材と同じゴム材料を用い、白いゴムには、黒ゴムのゴム材料と同じ組成のゴム材料において、カーボンブラックの代わりにクレーを配合したものを用いた。
表中、「コード位置」とは、二次元コード40が、タイヤ最大幅が位置するタイヤ径方向位置(最大幅位置)に位置するか否かを意味し、「ビードコア側」とは、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に位置することを意味する。
なお、凹部の形状は、実施例3〜5では円錐形状とし、それ以外の例では円筒形状とした。
Figure 2019202691
Figure 2019202691
従来例1と実施例1〜11との比較からわかるように、二次元コードの濃淡要素を第1のゴム層及び第2のゴム層で構成することで、初期及び長期読み取り性が向上する。
従来例2と実施例1〜11との比較からわかるように、二次元コードの濃淡要素のうち濃い要素を第1のゴム層で構成することで、二次元コードにおけるクラックの発生を抑制できる。
比較例1と実施例1との比較からわかるように、二次元コードの濃淡要素の濃い要素を黒いゴム、淡い要素を白いゴムで構成することで、初期読み取り性と比べた長期読み取り性の低下を抑制でき、耐クラック性を向上させることができる。
以上、本発明の空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法について詳細に説明したが、本発明の空気入りタイヤは上記実施形態あるいは実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
10T トレッド部
10S サイドウォール部
10B ビード部
12 カーカスプライ
14 ベルト
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 リムクッションゴム部材
26 インナーライナゴム部材
30 ベルトカバー
40 二次元コード
42 ドットパターン領域
42a データセル領域
42b シンボル領域
44 空白領域
52 第1のゴム層
54 第2のゴム層

Claims (10)

  1. 空気入りタイヤであって、
    タイヤ周方向に延びて環状をなしたトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
    前記サイドウォール部の表面には、情報を記録した情報記録コードであって、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成した情報記録コードが設けられ、
    前記情報記録コードが設けられた前記サイドウォール部の部分は、前記サイドウォール部の最表層に位置する第1のゴム層と、前記第1のゴム層と積層されるよう配置された第2のゴム層と、を有し、
    前記サイドウォール部の前記部分は、前記濃淡要素の淡い要素となる前記サイドウォール部の表面の領域に、前記第2のゴム層に達するように複数の凹部を有し、
    前記濃淡要素は、前記第1のゴム層を濃い要素とし、前記凹部の内壁に露出した前記第2のゴム層を前記淡い要素とする、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1のゴム層及び前記第2のゴム層は、色相、明度、及び彩度の少なくともいずれか1つが互いに異なるゴム材料からなる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1のゴム層の厚さは、0.3〜1.5mmである、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記複数の凹部のうち、前記サイドウォール部の表面における開口長さが最小であるものの開口長さをW、当該凹部の凹み深さをQとしたとき、0.25Q<W<1.8Qを満たす、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凹部の凹み深さをQ、前記第1のゴム層の厚さをDとしたとき、0.25Q<D<0.8Qを満たす、請求項3又は4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記凹部のそれぞれは、前記サイドウォール部の厚さ方向と直交する方向の開口面積が、前記凹部の開口端に近づくに連れ大きくなるテーパ形状を有している、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記サイドウォール部の表面における前記凹部の開口長さに関して、前記凹部の開口端における長さをWs、前記第1のゴム層と前記第2のゴム層の境界における長さをWb、前記凹部の凹み深さをQとしたとき、0.1<(Ws−Wb)/Q<0.6を満たす、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記情報記録コードは、一次元コード又は二次元コードである、請求項1から7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記情報記録コードは、タイヤ最大幅が位置するタイヤ径方向位置よりも前記空気入りタイヤのビード部側に設けられている、請求項1から8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 空気入りタイヤの製造方法であって、
    生タイヤを成型し加硫タイヤを作製する工程と、
    前記加硫タイヤのサイドウォール部の表面に、情報を記録した情報記録コードを設ける工程と、を備え、
    前記情報記録コードは、互いに識別可能な2種類の濃淡要素でパターンを形成したものであり、
    前記情報記録コードが設けられる前記生タイヤの部分は、前記生タイヤの表面の最表層に位置する第1のゴム層と、前記第1のゴム層と積層される第2のゴム層と、を有し、
    前記情報記録コードを設ける工程では、前記濃淡要素の淡い要素となる前記サイドウォール部の表面の領域に、前記第2のゴム層に達するように複数の凹部を形成することにより、前記濃淡要素として、前記第1のゴム層を濃い要素とし、前記凹部の内壁に露出した前記第2のゴム層を前記淡い要素とする濃淡要素を形成する、ことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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