JP2019156264A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りタイヤのサイドウォールに刻印した二次元コードの不安定な読み取り性を抑制する。【解決手段】空気入りタイヤのサイドウォールに、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した矩形形状の二次元コードが設けられる。前記二次元コードは、前記空気入りタイヤに規定内圧の空気を充填したとき、タイヤ周方向に沿ったサイドウォールの表面凹凸の高さ分布に関して、前記空気入りタイヤの回転中心軸周りの見込み角度が5度のタイヤ周上の範囲において、前記表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.5mm未満となる部分に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、具体的には、タイヤのサイドウォール部に刻印した二次元コードを備える空気入りタイヤに関する。
近年、空気入りタイヤ(以降、単にタイヤという)のサイドウォール部に、情報を記録した二次元コードを設けることが提案されている。二次元コードは、一次元コードに較べて多くの情報を含ませることができるので、種々の情報を二次元コードに含ませて、タイヤを管理することができる。特に、タイヤ側面部(サイドウォール部)に、所定のドット孔のパターンで刻印することにより、タイヤ側面部に濃淡要素のパターンで構成された二次元コードを設けることが提案されている(特許文献1)。
タイヤ側面部に、所定のドット孔のパターンを刻印することで形成した二次元コードは、タイヤ側面部が摩耗しない限りは消滅しないので、タイヤの管理を有効に行うことができる。
国際公開第2005/000714号
このような二次元コードを刻印して複数のドット孔を設けた空気入りタイヤでは、新品時において二次元コードの読み取りは可能であるが、場合によっては、二次元コードの読み取りができない場合がある。二次元コードの読み取りとは、二次元コード読み取り器、例えば、携帯端末による二次元コードの読み取りであり、読み取りの低下とは、読み取りを失敗する場合が多くなることをいう。特に、照明光の当て方によって、あるいは、二次元コードをタイヤ周上のどの位置に設けるかによって、二次元コードの読み取りができたりできなかったりする。このような不安定な二次元コードの読み取り性は、大量生産する空気入りタイヤにおいて実用上好ましくない。
そこで、本発明は、サイドウォールに刻印した二次元コードの不安定な読み取り性を抑制することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、空気入りタイヤであって、
前記空気入りタイヤのサイドウォールに、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した矩形形状の二次元コードが設けられ、
前記二次元コードは、前記空気入りタイヤに規定内圧の空気を充填したとき、タイヤ周方向に沿ったサイドウォールの表面凹凸の高さ分布に関して、前記空気入りタイヤの回転中心軸周りの見込み角度が5度のタイヤ周上の範囲において、前記表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.5mm未満となる部分に設けられている。
前記部分は、前記見込み角度が2.5度の範囲で、前記表面凹凸の高さの変化が前記最大値と最小値の差の半分以上を占める、連続的に減少あるいは増加する傾斜領域を含まない、ことが好ましい。
前記二次元コードは、前記見込み角度が10度のタイヤ周上の範囲において、前記表面凹凸の高さ分布に関して、前記表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.3mm未満となる部分に設けられている、ことが好ましい。
前記部分は、前記空気入りタイヤのカーカスプライ材がタイヤ周上の一部で二層に重なっているカーカスプライ材重なり部から離れている、ことが好ましい。
前記空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤのカーカスプライ材と前記サイドウォールの表面との間に補強繊維がゴムで被覆された補強材が設けられ、前記空気入りタイヤは、前記補強材がタイヤ周上の一部で二層に重なっている補強材重なり部を有し、
前記部分は、前記補強材重なり部から離れている、ことが好ましい。
前記部分は、線状のリッジが複数形成されたリッジ模様領域、あるいは、前記リッジが設けられない平滑面領域に設けられている、ことが好ましい。
前記二次元コードが設けられる前記部分において、前記サイドウォールを形成するサイドゴム部材の前記表面から、前記部分に最も近い前記空気入りタイヤのカーカスプライ材の側にある前記サイドゴム部材の内側面までの距離は、2.5mm以上である、ことが好ましい。
上述の空気入りタイヤによれば、サイドウォールに刻印した二次元コードの不安定な読み取り性を抑制することができる。
一実施形態の空気入りタイヤの構成の一例を示す図である。 (a),(b)は、一実施形態の二次元コードの例を説明する図である。 サイドウォールの表面凹凸の高さ分布の一例を模式的に示す図である。 (a)は、空気入りタイヤのカーカスプライ材の重なり部を説明する図であり、(b)は、内圧充填時、重なり部に生じるサイドウォール表面の凹凸を説明する図である。
以下、実施形態の空気入りタイヤについて詳細に説明する。
本明細書において、タイヤ幅方向は、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤ赤道線CL(図1参照)から離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLに近づく側である。タイヤ周方向は、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤの回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
本明細書でいう空気入りタイヤに規定内圧の空気を充填するとは、規定リムに組んで、規定内圧の空気を充填するこという。ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、又はETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、又はETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。
以下に説明する実施形態では、サイドウォール部に二次元コードが刻印されている。本実施形態で言う刻印とは、レーザ光をサイドウォール部の表面で集束させてエネルギを集中しサイドゴム部材を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔を複数形成する態様の他、サイドゴム部材に別の手段で凹凸を刻印して二次元コードを形成することも含む。
二次元コードは、横方向にしか情報を持たない一次元コード(バーコード)に対し、二方向に情報を持つマトリックス表示方式のコードである。二次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)、データマトリクス(登録商標)、Maxicode、PDF−417(登録商標)、16Kコード(登録商標)、49コード(登録商標)、Aztecコード(登録商標)、SPコード(登録商標)、ベリコード(登録商標)、及び、CPコード(登録商標)を含む。
(空気入りタイヤ)
図1は、一実施形態の空気入りタイヤ10(以降、単にタイヤ10という)の構成の一例を示す図である。図1は、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の一方の側のプロファイル断面を示す。
タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、タイヤ幅方向両側の一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイドウォール部10Sと、を備える。トレッド部10Tは路面と接触する部分である。サイドウォール部10Sは、トレッド部10Tをタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた部分で、表面は、サイドウォールの面である。ビード部10Bは、サイドウォール部10Sに接続され、サイドウォール部10Sに対してタイヤ径方向内側に位置する部分である。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ12と、ベルト14と、ビードコア16と、を有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、ビードフィラーゴム部材22と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。
カーカスプライ12は、一対の円環状のビードコア16に巻きまわして、一対のビードコア16間に設けられ、トロイダル状を成している。カーカスプライ12は、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材で構成されている。カーカスプライ12は、ビードコア16の周りに巻きまわされてタイヤ径方向外側に延びている。カーカスプライ12のタイヤ径方向外側のタイヤ赤道線CL上には2枚のベルト材14a,14bで構成されるベルト14が設けられている。ベルト14は、タイヤ周方向に対して、所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材で構成され、下層のベルト材14aが上層のベルト材14bに比べてタイヤ幅方向の幅が長い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向は互いに逆方向である。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ12の膨張を抑制する。
ベルト14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム部材18が設けられ、トレッドゴム部材18の両端部には、サイドゴム部材20が接続されてサイドウォール部10Sを形成している。サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム部材24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ12の部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム部材22が設けられている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム部材26が設けられている。
この他に、ベルト材14bとトレッドゴム部材18との間には、ベルト14のタイヤ径方向外側からベルト14を覆う、有機繊維をゴムで被覆した3層のベルトカバー30を備える。ベルトカバー30は、必要に応じて設ければよく、必須ではない。ベルトカバー30の層数も3枚に限定されず、1枚あるいは2枚であってもよい。
このようなタイヤ10のサイドウォール部10Sの表面(サイドウォールの面)に二次元コード40(図1では太線で表示されている)が設けられている。
(二次元コード)
図2(a),(b)は、一実施形態の二次元コード40の例を説明する図である。
二次元コード40は、図1に示すように、サイドウォール部10Sのサイドゴム部材20の表面(サイドウォール)に刻印されている。一実施形態によれば、二次元コード40は、タイヤ幅方向の両側にあるサイドウォール部10Sの双方の、サイドゴム部材20の表面に形成される。別の一実施形態によれば、いずれか一方のサイドウォール部10Sのサイドゴム部材20の表面に形成される。
二次元コード40は、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成したものである。二次元コード40は、レーザ光をサイドウォール部10Sの表面で集束させてエネルギを集中しサイドゴム部材20を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔40a(図2(b)参照)を複数刻印することにより形成されたパターンである。ドット孔40aは、例えば円錐形状の孔であり、トレッド表面における直径は、例えば0.1〜1.0mmであり、深さ(図3(b)中のb)は、例えば0.3〜1.0mmである。
二次元コード40は、図2(a)に示すように、二次元コード40の濃淡要素を区分けする単位セルのうち濃領域の単位セル領域に1つのドット孔40a(凹部)が設けられて構成されている。すなわち、二次元コード40は、格子状に分割した同一サイズの矩形形状の複数の単位セル領域に対応して、1つのドット孔40aが濃淡要素の濃い1つの単位セル領域を形成するように、ドット孔40aが配置された構成を有する。図2(a)中、単位セル領域の濃領域は、黒く塗りつぶされた領域で示されている。
図2(a)に示す2次元コード40は、QRコード(登録商標)であり、2種類の濃淡要素でドットパターンが形成されたドットパターン領域42を含む。ドットパターン領域42の周りには、濃淡要素のうち淡い要素と同じ淡い要素が取り囲む空白領域44が設けられている。空白領域44は、QRコード(登録商標)においてクワイエットゾーンとされる領域であり、QRコード(登録商標)を読み取る際に必要な領域である。空白領域44がドットパターン領域42の周りを取り囲む厚さは、例えば、ドットパターン領域42内の単位セル領域の寸法サイズの4〜5倍であることが好ましい。例えば、空白領域44の厚さwは、ドットパターン領域42の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の4〜25%であることが好ましい。
図2(a)に示す二次元コード40はQRコード(登録商標)であるので、ドットパターン領域42は、QRコード(登録商標)のデータセルを表示したデータセル領域42aと、切り出しシンボルを表示した切り出しシンボル領域42bとを含む。
このような二次元コード40は、図2(a)に示す二次元コード40がタイヤ周方向あるいはタイヤ径方向に沿うように、サイドウォール部10Sに設けられている。また、二次元コード40は、空気入りタイヤ10に規定内圧の空気を充填したとき、タイヤ周方向に沿ったサイドウォールの表面凹凸の高さ分布に関して、空気入りタイヤ10の回転中心軸周りの見込み角度が5度のタイヤ周上の範囲において、表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.5mm未満となる部分に設けられている。すなわち、二次元コード40は、タイヤ周上の表面凹凸の少ない部分に設けられる。このような部分に二次元コード40を設けることで、従来、二次元コード40の読み取り性が不安定であった不都合を解消することができる。二次元コード40が、サイドウォールの表面凹凸の大きな場所に設けられると、照明光の当て方によっては、サイドウォールの表面の反射光の向きが異なり、二次元コード40の濃淡要素を正しく読み取ることができない場合がある。すなわち、照明光の当て方によって二次元コード40の読み取りができたり、できなかったり、不安定な読み取りとなる。この点を解消するために、二次元コード40は、空気入りタイヤ10の見込み角度が5度のタイヤ周上の範囲において、表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.5mm未満となる部分に設けられる。
見込み角度が5度であるとは、例えば、リムサイズ12〜22インチのタイヤの場合、例えば15〜32mmの長さに概略相当する。この長さは、サイドウォールに実用上設けられる二次元コード40のタイヤ周方向の長さ以上であって、その長さの200%以下、あるいは、180%以下に相当する。
図3は、タイヤ径方向の同じ位置における、サイドウォールの表面凹凸の高さ分布の一例を模式的に示す図である。図3に示すように、見込み角度θ(θ=5度)の範囲における最大値(Max)と最小値(Min)の差が0.5mmである。
図3に示すような、二次元コード40の刻印する部分のタイヤ周方向に沿った表面凹凸のデータは、刻印された空気入りタイヤ10から直接計測することはできないが、例えば、二次元コード40のタイヤ径方向外側あるいは内側にある空白領域44のタイヤ径方向の位置におけるタイヤ周上の表面凹凸を、レーザ形状計測装置を用いて計測し、この計測データを、表面凹凸のデータとすることができる。この場合、表面凹凸のデータは、二次元コード40のタイヤ径方向外側あるいは内側にある空白領域44それぞれのタイヤ径方向の位置における表面凹凸のデータの平均値を用いることができる。あるいは、2つの表面凹凸のデータの基準値に対する変動の大きい方を選択したデータを用いることもできる。また、二次元コード40のドットパターン領域42のタイヤ径方向の位置におけるタイヤ周上の表面凹凸のデータを計測し、ドットパターン領域42の表面凹凸については、ドット孔40aの凹凸の計測データをフィルタリング処理によって除去したデータを、表面凹凸のデータとすることもできる。なお、タイヤ周上の表面凹凸の、二次元コード40を設ける前と設けた後の変化は極めて小さいので、二次元コード40が設けられていないサイドウォールのどの場所に二次元コード40を設けるか、タイヤ周上の表面凹凸のデータから選択することができる。
上述の二次元コード40を刻印する部分は、一実施形態によれば、見込み角度θが2.5度の範囲で、サイドウォールの表面凹凸の高さの変化が、上記最大値と上記最小値の差の半分以上を占める、連続的に減少あるいは増加する傾斜領域を含まないことが好ましい。この傾斜領域では、傾斜角度が大きいため、入射した照明光は鏡面反射によって、二次元コード40の読み取り機に十分な反射光が到達せず、濃淡要素を正確に読み取ることが難しい。この点から、二次元コード40を刻印する部分から、上記傾斜領域は除外される。
また、一実施形態によれば、二次元コード40は、見込み角度θが10度のタイヤ周上の範囲において、サイドウォールのタイヤ周方向に沿った表面凹凸の高さ分布に関して、この表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.3mm未満となる部分に設けられていることが好ましい。タイヤ周上のより広い範囲において、表面凹凸の最大値と最小値の差がより小さいフラットな部分は、より安定した読み取り性を備える。見込み角度θが10度のタイヤ周上の範囲は、実際の二次元コード40の大きさより広い範囲である場合が多い。しかし、このような場合でも、フラットな部分が広いため、二次元コード40の周りから余分な反射光の影響を受けることなく、二次元コード40の読み取りができるので、読み取り性は向上する。
一実施形態によれば、二次元コード40が刻印される部分は、空気入りタイヤ10のカーカスプライ12を構成するカーカスプライ材がタイヤ周上の一部で二層に重なっているカーカスプライ材重なり部から離れていることが好ましい。
二次元コード40の刻印を、空気入りタイヤ10の空気充填前に行う場合、規定内圧の空気を充填したときのサイドウォールのタイヤ周上の表面凹凸の情報を得ることはできない。しかし、カーカスプライ材がタイヤ周上で二層に重なるカーカスプライ材重なり部のタイヤ周上の位置の情報は、タイヤ製造工程内で取得できることから、二次元コード40の打刻場所からカーカスプライ材重なり部を外すことができる。
図4(a)は、空気入りタイヤ10のカーカスプライ材重なり部50を説明する図であり、(b)は、内圧充填時、カーカスプライ材重なり部50に生じるサイドウォール表面の凹凸を説明する図である。
カーカスプライ12は、カーカスコード11とカーカスコード11を被覆したコーティングゴム13とで構成されたシート状のカーカスプライ材がタイヤ周上にトロイダル状に巻き回され、カーカスプライ材の端部同士が接合した構成である。すなわち、カーカスプライ材重なり部(以降、重なり部という)50では、図4(a)に示すように、カーカスプライ材の端部に含まれるカーカスコード11が厚さ方向に重なるように配置されているため、重なり部50は、重なり部50以外のカーカスプライ12の部分と比べて引っ張りに対する伸び量が小さい。このため、空気入りタイヤ10をリムに組み付け、空気を充填したときに、重なり部50のカーカスコード11の伸び量が、重なり部50以外のカーカスコード11の伸び量と比べ小さく、サイドウォールの面には、重なり部50に対応する位置に凹部が表れやすい。特に、凹部は、タイヤの軽量化、転がり抵抗の低下のために、さらに、ゴム材料のコストを抑えるために、例えばサイドゴムの厚さを薄くした場合に目立ちやすい。
重なり部50は、カーカスプライ材をタイヤ成形ドラム上で巻き回した時に、カーカスプライ材の端部同士を部分的に重ね合わせて形成される部分であってもよく、また、長尺状のカーカスプライ材を作製するために、長さの限られたシート状のカーカスプライ材の端部同士を継ぎ当てることで形成される部分であってもよい。
このような凹部には、図4(b)に示すように傾斜領域52a,52bが存在することから、この部分に二次元コード40が設けられることは、二次元コード40の反射光の向きがばらつき、濃淡要素を正しく読み取ることが困難になる点から、傾斜領域52a,52bを含まないことが好ましい。また、傾斜領域52a,52bでは、凹部と凹部に近接する場所との間で、サイドウォールの、空気充填による膨張量が異なるため、大きな歪が生じ易い。したがって、傾斜領域52a,52bに設けられるドット孔40aは、上記歪によってドット孔40aの口径も変化し、読み取りを低下させる。
図1に示す空気入りタイヤ10では、カーカスプライ12は一枚のカーカスプライ材で構成されたが、複数枚のカーカスプライ材で構成されてもよい。この場合、二次元コード40の刻印する部分は、カーカスプライ材それぞれで形成されるカーカスプライ材重なり部50のタイヤ周方向の位置のいずれからも離れることが好ましい。
一実施形態によれば、二次元コード40が刻印されている部分は、線状のリッジが複数形成されたリッジ模様領域、あるいは、リッジが設けられない平滑面領域に設けられていることが好ましい。リッジ模様領域では、空気入りタイヤ10の見込み角度θが5度のタイヤ周上の範囲において、表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.5mm未満となる部分に該当するように、リッジの山の高さが設定されている。例えば、リッジの山の、リッジ間の谷からの高さは、例えば0.5mm未満、好ましくは0.4mm未満であるとよい。
リッジ模様領域に二次元コード40を設けても、リッジ模様領域の濃淡の程度は、略一定であるので、二次元コード40の濃淡要素を正確に読み取ることができる。リッジ模様領域は、空気入りタイヤ10の加硫工程において、タイヤ金型と加硫中の未加硫タイヤの間に存在する空気をリッジに沿って流し、ベントホールからタイヤ金型の外部に排出することができるので、サイドウォールの加硫が十分でない加硫故障は発生しにくい。確認できない程度の軽微な加硫故障の場所でも、この場所に、熱を付与して局部的にサイドゴムを変質させてドット孔40aを設けることで二次元コード40を刻印すると、空気入りタイヤ10の長期使用に伴ってサイドゴムにクラック等が発生しその結果、二次元コード40の表面凹凸は大きく変化し、濃淡要素も変化し易い。この点から、加硫故障の発生が極めて少ないリッジ模様領域に二次元コード40を設けることは、長期使用後の二次元コード40の読み取り性の低下を抑制する点から好ましい。
なお、二次元コード40全部が、リッジ模様領域内に設けられていること、あるいは、平滑面領域内に設けられていることが好ましい。
一実施形態によれば、二次元コード40が設けられる部分において、サイドウォールを形成するサイドゴム部材表面から、二次元コード40の刻印された部分に最も近いカーカスプライ材の側にあるサイドゴム部材20の内側面までの距離は、2.5mm以上であることが好ましい。すなわち、二次元コード40におけるサイドゴム部材20の厚さは、2.5mm以上であることが好ましい。これにより、空気入りタイヤ10を長期使用してもドット孔40aの孔底からクラックが発生しにくくなり、クラックが発生したとしても、空気リタイヤ10の骨格材であるカーカスプライ材まで到達しにくくなる。すなわち、空気入りタイヤ10の耐久性の点で、二次元コード40におけるサイドゴム部材20の厚さは、2.5mm以上であることが好ましい。
また、空気入りタイヤ10において、空気入りタイヤ10のカーカスプライ材とサイドウォールの表面との間に補強繊維がゴムで被覆された補強材が設けられる場合もある。この場合、空気入りタイヤ10は、補強材がタイヤ周上の一部で二層に重なっている補強材重なり部を有する。このとき、サイドウォールの表面の、二次元コード40が設けられる部分は、補強材重なり部から離れていることが好ましい。これにより、補強材重なり部は、正規内圧の空気を充填する際にサイドウォールの表面凹凸が形成され易い部分である。したがって、上述したカーカスプライ材重なり部50と同様の理由から、二次元コード40を設ける部分は、補強材重なり部から離れていることが好ましい。
(実施例、比較例)
上述の実施形態の効果を確認するためにサイドウォールの表面凹凸が異なる空気入りタイヤ10(タイヤサイズ:195/65R15 91H)を種々作製して、表面凹凸の異なる場所に二次元コード40、具体的には、QRコード(登録商標)を設けた。空気入りタイヤ10は、図1に示すタイヤ構成とした。サイドウォールの表面凹凸は、サイドゴム部材20の厚さを変更して調整した。空気入りタイヤ10は、ETRTOで規定される「Measuring Rim」にリム組し、ETRTOで規定される「INFLATION PRESSURES」の内圧の空気を充填した。空気入りタイヤ10は、実施例、比較例それぞれにおいて、照明光の当て方を種々変化させて携帯端末で二次元コード40の読み取りの可否を調べた。
空気入りタイヤ10は、各実施例、比較例において25本容易し、照明光の当て方を種々変えて読み取りを行った読み取り回数に対する正しく読み取った回数の比率を読み取り率とした。読み取り率は、比較例1を基準とする指数100とし、その他の比較例及び実施例の読み取り率を、指数が高いほど、読み取り率が向上するように指数化した。
下記表1,2は、二次元コード40を刻印した部分のサイドウォールの表面凹凸の情報とそのときの読み取り率を示す。
表1,2中の「見込み角度5度における最大値と最小値の差(mm)」、「見込み角度10度における最大値と最小値の差(mm)」は、二次元コード40のタイヤ周方向の中心位置からタイヤ周方向の両側に見込み角度2.5度、5.0度離れた範囲内での最大値と最小値の差を意味する。「傾斜領域」とは、上記二次元コード40が設けられる部分において、見込み角度が2.5度の範囲で、サイドウォールの表面凹凸の高さの変化が、上記最大値と上記最小値の差の半分以上を占める、連続的に減少あるいは増加する領域をいう。「傾斜領域」が「有り」は、二次元コード40が設けられる範囲が傾斜領域を含んでいることを意味し、「傾斜領域」が「無し」は、二次元コード40が設けられる範囲が傾斜領域を含んでいないことを意味する。
Figure 2019156264
Figure 2019156264
表1の実施例1〜3と比較例1〜3の比較より、見込み角度5度における最大値と最小値の差が0.5mm未満であることにより、読み取り性が向上することがわかる。
また、実施例1,2の比較より、二次元コード40は、傾斜領域を含まないことが読み取り性向上の点で好ましいことがわかる。さらに、実施例3,4の比較より、見込み角度10度における最大値と最小値の差が0.3mm未満であることが、読み取り性向上の点で、好ましいことがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
10T トレッド部
10S サイドウォール部
10B ビード部
11 カーカスコード
12 カーカスプライ
13 コーティングゴム
12a,12b プライ
12ae,12be,12e カーカスプライ端
14 ベルト
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 リムクッションゴム部材
26 インナーライナゴム部材
30 ベルトカバー
40 二次元コード
42 ドットパターン領域
42a データセル領域
42b 切り出しシンボル領域
44 空白領域
50 カーカスプライ材重なり部
52a,52b 傾斜領域

Claims (7)

  1. 空気入りタイヤであって、
    前記空気入りタイヤのサイドウォールに、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した矩形形状の二次元コードが設けられ、
    前記二次元コードは、前記空気入りタイヤに規定内圧の空気を充填したとき、タイヤ周方向に沿ったサイドウォールの表面凹凸の高さ分布に関して、前記空気入りタイヤの回転中心軸周りの見込み角度が5度のタイヤ周上の範囲において、前記表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.5mm未満となる部分に設けられている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記部分は、前記見込み角度が2.5度の範囲で、前記表面凹凸の高さの変化が前記最大値と最小値の差の半分以上を占める、連続的に減少あるいは増加する傾斜領域を含まない、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記二次元コードは、前記見込み角度が10度のタイヤ周上の範囲において、前記表面凹凸の高さ分布に関して、前記表面凹凸の高さの最大値と最小値の差が0.3mm未満となる部分に設けられている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記部分は、前記空気入りタイヤのカーカスプライ材がタイヤ周上の一部で二層に重なっているカーカスプライ材重なり部から離れている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤのカーカスプライ材と前記サイドウォールの表面との間に補強繊維がゴムで被覆された補強材が設けられ、前記空気入りタイヤは、前記補強材がタイヤ周上の一部で二層に重なっている補強材重なり部を有し、
    前記部分は、前記補強材重なり部から離れている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記部分は、線状のリッジが複数形成されたリッジ模様領域、あるいは、前記リッジが設けられない平滑面領域に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記二次元コードが設けられる前記部分において、前記サイドウォールを形成するサイドゴム部材の前記表面から、前記部分に最も近い前記空気入りタイヤのカーカスプライ材の側にある前記サイドゴム部材の内側面までの距離は、2.5mm以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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