JP7124312B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、具体的には、タイヤのサイドウォール部に刻印した情報記録コードを備える空気入りタイヤに関する。
近年、タイヤのタイヤ側面部に、情報を含んだ情報記録コードとして二次元コードを設けることが提案されている。二次元コードは、一次元コードに較べて多くの情報を含ませることができるので、種々の情報を二次元コードに含ませて、タイヤを管理することができる。特に、タイヤ側面部に、所定のドット孔のパターンで刻印することで、タイヤ側面部に二次元コードを設けることが提案されている(特許文献1)。
タイヤ側面部に、所定のドット孔のパターンを刻印することで形成した二次元コードは、タイヤ側面部が摩耗しない限りは消滅しないので、タイヤの管理を有効に行うことができる。
国際公開第2005/000714号
このような二次元コードを刻印して複数のドット孔を設けた空気入りタイヤは、新品時において二次元コードの読み取りは十分可能であるが、屋外の環境下、荷重を負荷して転動した場合に二次元コードの読み取りが低下する場合があった。二次元コードの読み取りとは、二次元コード読み取り器、例えば、携帯端末による二次元コードの読み取りであり、読み取りの低下とは、読み取りを失敗する場合が多くなることをいう。空気入りタイヤに設けられる二次元コードは、空気入りタイヤの使用中に二次元コードに記録された情報を読み取って活用することが行われるため、タイヤの長期使用の際、ドット孔におけるクラックの発生と進展によって二次元コードの表面に凹凸が発生し、濃淡要素の区別が困難になり二次元コードの読み取り性が低下することは好ましくない。このため、タイヤの長期使用の際に二次元コードの読み取り性の低下が抑制されることが好ましい。
また、ドット孔はサイドウォール部の表面から略垂直に凹んだ形状を有するので、タイヤの使用に伴ってドット孔にクラックが発生し、サイドゴムの深さ方向に、さらに、サイドウォール部の表面に沿ってクラックが進展することは、サイドゴムの耐久性、ひいては空気入りタイヤの耐久性の点から好ましくない。
そこで、本発明は、空気入りタイヤを長期使用しても二次元コード等の、情報を記録した識別コードの読み取り性の低下を抑制することができる、情報記録コードの刻印された空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の態様は、空気入りタイヤであって、
タイヤ周方向に延びて環状を成したトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
前記サイドウォール部のいずれか一方には、サイドゴム部材の表面に、情報を含んだ情報記録コードが刻印されており、
前記情報記録コードの刻印面は、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面であり、
前記突出面上には、前記情報記録コードの周りを囲むように、前記刻印面からタイヤ外側にさらに突出した連続リッジが設けられる、ことを特徴とする。
本発明の別の一態様は、空気入りタイヤであって、
タイヤ周方向に延びて環状を成したトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
前記サイドウォール部のいずれか一方には、サイドゴム部材の表面に、情報を含んだ情報記録コードが刻印されており、
前記情報記録コードの刻印面は、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面であり、
前記突出面の周りのサイドゴム表面に対する、前記刻印面の突出高さa[mm]、前記情報記録コードの刻印深さb[mm]、及び、前記刻印面から前記空気入りタイヤの最も近いカーカスプライまでの最短距離L[mm]は、a<b、かつ2[mm]≦L-bを満足する、ことを特徴とする
本発明の別の一態様は、空気入りタイヤであって、
タイヤ周方向に延びて環状を成したトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
前記サイドウォール部のいずれか一方には、サイドゴム部材の表面に、情報を含んだ情報記録コードが刻印されており、
前記情報記録コードの刻印面は、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面であり、
前記突出面の周りのサイドゴム表面に対する、前記刻印面の突出高さa[mm]は、前記刻印面のいずれの位置でも、前記情報記録コードの刻印深さb[mm]よりも大きい、ことを特徴とする
前記突出高さaは、0.1mm以上1.0mm以下である、ことが好ましい。
前記刻印面は、リッジのない平滑面である、ことが好ましい。
前記情報記録コードは、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した二次元コードである、ことが好ましい。
前記情報記録コードは、2種類の濃淡要素でドットパターンが形成された矩形形状のドットパターン領域を含み、前記ドットパターン領域の周りには、前記濃淡要素のうち淡い要素と同じ淡い要素が取り囲む空白領域が設けられ、前記空白領域の前記ドットパターン領域を取り囲む厚さは、前記ドットパターン領域の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の10%~25%であり、
前記空白領域及び前記ドットパターン領域は、前記突出面に設けられている、ことが好ましい。
前記空気入りタイヤのビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置からタイヤ最大外径位置までのタイヤ径方向に沿った断面高さをSHとしたとき、前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記情報記録コードのタイヤ径方向における中心位置までのタイヤ径方向に沿った距離Hは、前記断面高さSHの40%以下である、ことが好ましい。
前記情報記録コード及び前記突出面は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部のそれぞれに設けられている、ことが好ましい。
上述の空気入りタイヤによれば、空気入りタイヤを長期使用しても二次元コード等の情報記録コードの読み取り性の低下を抑制することができる。
一実施形態の空気入りタイヤの構成の一例を示す図である。 一実施形態における二次元コードの構成を模式的に説明する図である。 (a),(b)は、一実施形態の二次元コードの例を説明する図である。 一実施形態の二次元コードを形成する突出部の構成を説明する図である。
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて詳細に説明する。
本明細書において、タイヤ幅方向は、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤ赤道線CL(図1参照)から離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLに近づく側である。タイヤ周方向は、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤの回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
なお、以下に説明する実施形態では、情報を記録した情報記録コードとして二次元コードを例に用いて説明するが、一次元コードであってもよい。また、情報記録コードは、文字、記号、あるいは図形で表したコードも含まれる。
また、本実施形態で言う、刻印とは、レーザ光をサイドウォール部10Sの表面で集束させてエネルギを集中しサイドゴム部材20を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔を複数形成する態様のほか、サイドゴム部材の表面に設けた凹凸により情報記録コードを形成することも含む。
本実施形態における二次元コードは、横方向にしか情報を持たない一次元コード(バーコードに対し、二方向に情報を持つマトリックス表示方式のコードである。二次元コードとして、例えば、QRコード(登録商標)、データマトリクス(登録商標)、Maxicode、PDF-417(登録商標)、16Kコード(登録商標)、49コード(登録商標)、Aztecコード(登録商標)、SPコード(登録商標)、ベリコード(登録商標)、及び、CPコード(登録商標)を含む。
(空気入りタイヤ)
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ10(以降、単にタイヤ10という)の構成の一例を示す図である。図1は、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の一方の側のプロファイル断面を示す。
タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、タイヤ幅方向両側の一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイドウォール部10Sと、を備える。トレッド部10Tは路面と接触する部分である。サイドウォール部10Sは、トレッド部10Tをタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた部分である。ビード部10Bは、サイドウォール部10Sに接続され、サイドウォール部10Sに対してタイヤ径方向内側に位置する部分である。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ12と、ベルト14と、ビードコア16と、を有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、ビードフィラーゴム部材22と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。
カーカスプライ12は、一対の円環状のビードコア16の間を巻きまわしてトロイダル形状を成した、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材で構成されている。カーカスプライ12は、ビードコア16の周りに巻きまわされてタイヤ径方向外側に延びている。カーカスプライ12のタイヤ径方向外側に2枚のベルト材14a,14bで構成されるベルト14が設けられている。ベルト14は、タイヤ周方向に対して、所定の角度、例えば20~30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材で構成され、下層のベルト材14aが上層のベルト材14bに比べてタイヤ幅方向の幅が長い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向は互いに逆方向である。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ12の膨張を抑制する。
ベルト14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム部材18が設けられ、トレッドゴム部材18の両端部には、サイドゴム部材20が接続されてサイドウォール部10Sを形成している。サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム部材24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわした後のカーカスプライ12の部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム部材22が設けられている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム部材26が設けられている。
この他に、ベルト材14bとトレッドゴム部材18との間には、ベルト14のタイヤ径方向外側からベルト14を覆う、有機繊維をゴムで被覆した3層のベルトカバー30を備える。ベルトカバー30は、必要に応じて設ければよく、必須ではない。ベルトカバー30の層数も3枚に限定されず、1枚あるいは2枚であってもよい。
このようなタイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に二次元コード40が設けられている。
(二次元コード)
図2は、二次元コード40の一実施形態の構成を模式的に説明する図である。図3(a),(b)は、タイヤ10のサイドウォール部10Sの表面に設けられた一実施形態の二次元コード40の例を説明する図である。図2では、サイドウォール部10Sの厚さ方向の長さを拡大して強調して示している。
図2に示すように、二次元コード40(情報記録コード)の刻印面41aは、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出部41の頂部である突出面である。
このような二次元コード40は、タイヤ幅方向の両側にあるサイドウォール部10Sの双方の、サイドゴム部材20の表面に形成される。別の一実施形態によれば、いずれか一方のサイドウォール部10Sのサイドゴム部材20の表面に形成される。
二次元コード40は、図3(b)に示すように、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成したものである。二次元コード40は、レーザ光をサイドウォール部10Sの表面で集束させてエネルギを集中しサイドゴム部材20を局所的に加熱焼却して表面に微小なドット孔40aを複数刻印することにより形成されたパターンである。ドット孔は、例えば円錐形状の孔であり、トレッド表面における直径は、例えば0.1~1.0mmであり、深さは、例えば0.3~1.0mmである。
二次元コード40は、二次元コードの濃淡要素を区分けする単位セルのうち濃領域の単位セル領域に1つのドット孔(凹部)が設けられて構成されている。すなわち、二次元コード40は、格子状に分割した同一サイズの矩形形状の複数の単位セル領域に対応して、ドット孔(凹部)それぞれが濃淡要素の濃い1つの単位セル領域を形成するように、ドット孔(凹部)が配置された構成を有する。図3(a)中、単位セル領域の濃い領域は、黒く塗りつぶされた領域で示されている。
図3(a)に示す2次元コード40は、QRコード(登録商標)であり、2種類の濃淡要素でドットパターンが形成されたドットパターン領域42を含む。ドットパターン領域42の周りには、濃淡要素のうち淡い要素と同じ淡い要素が取り囲む空白領域44が設けられている。なお、図3(a)では、空白領域44の外縁を明確にするために、枠線を記載している。空白領域44がドットパターン領域42の周りを取り囲む厚さw(図3(a)参照)は、例えば、ドットパターン領域42内の単位セル領域の寸法サイズの4~5倍であることが好ましい。例えば、空白領域44の厚さwは、ドットパターン領域42の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の10%~25%であることが好ましい。
図3(a)に示す二次元コード40はQRコード(登録商標)であるので、ドットパターン領域42は、QRコード(登録商標)のデータセルを表示したデータセル領域42aと、切り出しシンボルを表示した切り出しシンボル領域42bとを含む。
2次元コード40は、刻印により、孔が設けられているので、タイヤ10が紫外線及び酸素雰囲気に晒される屋外で長期使用されたときに上記孔の近傍に形成された微小クラックの深さ方向の進展により、サイドゴム部材20の内側に位置するタイヤ骨格材であるカーカスプライ12に微小クラックが到達する場合がある。このような微小クラックの進展は、タイヤ10の耐久性の点から好ましくない。また、サイドゴム部材20の厚さが一律に厚い場合、発熱により高温になり易いことから、高温状態で変形を受けるゴムのゴム劣化は促進し、微小クラックの進展はますます増大する。このため、微小クラックの進展により、ドット孔のない単位セル領域にも表面凹凸ができ、濃淡要素の濃淡の程度が小さくなる。このため、二次元コードの読み取り誤差が生じ易くなる。
しかし、上述したように、二次元コード40の刻印面41aは、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出部41の突出面であるので、タイヤ10が紫外線及び酸素雰囲気に晒される屋外で長期使用されても二次元コード40の読み取り性の低下を抑えることができる。具体的には、二次元コード40が刻印される刻印面41aにおけるサイドゴム部材20の厚さは、刻印面41aの周りにおける厚さに比べて部分的に厚くなっているので、負荷状態でタイヤ10が転動してドット孔40aが転動に応じて変形してもこの変形をサイドゴム部材20が緩和して、ドット孔40a周辺の歪の増大を抑制する。このため、ドット孔40aの周辺に微小クラックは生じ難く、このクラックの進展も抑制される。
図4は、一実施形態の二次元コード40を形成する突出部41の構成を説明する図である。突出部41の突出面上には、二次元コード40の周りを囲むように連続リッジ41bが設けられることが好ましい。連続リッジ41bは、刻印面41aからさらに、タイヤ外側に突出している。このような連続リッジ41bの刻印面41aからの突出高さは、サイドゴム表面から突出する突出部41の突出高さの例えば10~50%である。このような連続リッジ41bは、サイドウォール部10Sが外部の側壁と接触して、側壁がサイドウォールゴム表面を擦っても、側壁が刻印面41aを擦ることを阻止することができる。
他の一実施形態によれば、刻印面41aの周りのサイドゴム表面に対する、刻印面41aの突出高さa[mm]、二次元コード40の刻印深さb[mm](図2参照)、及び、刻印面41aから空気入りタイヤの最も近いカーカスプライ12までの最短距離L[mm]は、a<b、かつ2[mm]≦L-bを満足することが好ましい。ここで、刻印面41aの突出高さaは、図2に示すように、位置によって突出高さは、図2に示すa1やa2のように異なるが、その中で最小の突出高さ(正確には、ドットパターン領域42における最小の突出高さ)をいう。また、最短距離Lは、図2に示すように位置によって異なるが、その中で最小の距離をいう。刻印深さbは、位置によって刻印深さが異なる場合は、その中で最大の深さ(正確には、ドットパターン領域42における最大深さ)をいう。
ここで、a<bは、二次元コード40のドット孔40aの底の位置が、突出部41がない場合のサイドウォール部10Sの表面(以降、サイドウォール表面という)よりもタイヤ空洞領域の側に位置する可能性があることを示しており、微小クラックが進展し易い場合である。しかし、このような形態でも、2[mm]≦L-bを満足するように構成することにより、ドット孔40aの底からカーカスプライ12に至るサイドゴムの厚さを2mm以上であるので、微小クラックが形成され難く、形成された微小クラックがカーカスプライ12に進展し難く、タイヤ10が紫外線及び酸素雰囲気に晒される屋外で長期使用されても二次元コード40の読み取り性の低下を抑えることができる。
他の一実施形態によれば、刻印面41aの突出高さa[mm]は、刻印面41aのいずれの位置でも、二次元コード40の刻印深さb[mm]よりも大きいことも好ましい。この場合、二次元コード40のドット孔40aの底の位置が、突出部41がない場合のサイドウォール部10Sの表面よりも突出部41の突出側に位置しているので、ドット孔40aの底からカーカスプライ12に至るサイドゴムの厚さを所定の範囲に確保できるので、微小クラックが形成され難く、形成された微小クラックがカーカスプライ12に進展し難く、タイヤ10が紫外線及び酸素雰囲気に晒される屋外で長期使用されても二次元コード40の読み取り性の低下を抑えることができる。
他の一実施形態によれば、突出高さaは、刻印面41aのいずれの位置においても、0.1mm以上1.0mm以下であることが好ましい。突出高さaが0.1mmより低い場合、微小クラックの発生を十分に抑制できない。突出高さaが1.0mmより高い場合、サイドゴム部材の量が増えてサイドゴム部材の発熱量が増大して局所的に高温になることにより、高温状態で変形を受けるゴムのゴム劣化は促進し、微小クラックの進展は増大し易くなる。
他の一実施形態によれば、刻印面41aは、リッジのない平滑面であることが好ましい。リッジの表面凹凸が存在しないので、二次元コード40の読み取りに影響を与えない。平滑面は、平面のほか、サイドウォール表面の湾曲形状に呼応した湾曲面であってもよく、あるいは、稜線によって接続された2つの傾斜面で構成されてもよい。しかし、最も優れた読み取り性を得るために、刻印面41aは平面であることが好ましい。
他の一実施形態によれば、二次元コード40を囲む空白領域44のドットパターン領域42を取り囲む厚さwは、ドットパターン領域42の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の10%~25%であり、空白領域42及びドットパターン領域44は、突出部41の突出面に設けられていることが好ましい。空白領域42には、ドット孔40aは設けられていないが、二次元コード40の読み取り時必要となる領域である。このため、空白領域42も、突出部41の突出面に設けられていることが好ましい。
他の一実施形態によれば、突出部41の、周りのサイドゴム表面から突出する突出基部41c(図2参照)は、曲率半径3mm以上の湾曲面で構成されていることが好ましい。突出基部41cが、曲率半径3mm未満、あるいは屈曲した構成の場合、荷重が負荷されたタイヤ10において、サイドウォール部10Sの撓みによって突出基部41cに応力集中が発生して、突出基部41cさらには刻印面41aに微小クラックが発生しやすくなり、タイヤ10の耐久性の点から好ましくない。
他の一実施形態によれば、ビードコア16のタイヤ径方向の最も内側の位置から二次元コード40のタイヤ径方向における中心位置M(図1参照)までのタイヤ径方向に沿った距離H(図1参照)は、タイヤ10の断面高さSH(図1参照)の40%以下であることが好ましい。ここで、断面高さSHは、タイヤ10のビードコア16のタイヤ径方向の最も内側の位置からタイヤ最大外径位置までのタイヤ径方向に沿った距離をいう。距離Hが断面高さSHの40%超の場合、荷重の負荷されたタイヤ10におけるサイドウォール部10Sの撓み変形量が大きく、微小クラックが発生しやすくなる。
ここで、断面高さSH、距離Hは、タイヤ10を規定リムに組んで、規定内圧を加えた無負荷状態において測定される寸法をいう。ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、又はETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、又はETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。
二次元コード40及び突出部41の突出面は、タイヤ10のタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部10Sのそれぞれに設けられていることが好ましい。タイヤ10が車両に装着されても、一方の側のサイドウォール部10Sに刻印された二次元コード40を確実に読み取ることができる。
(実施例、従来例)
タイヤ10の効果を確認するために、二次元コード40、具体的にはQRコード(登録商標)をサイドウォール部10Sに刻印してタイヤ10を走行させた後、二次元コード40の読み取りを行った。
二次元コード40を設けたタイヤ10(タイヤサイズ195/65R15 91H)をリム15×6Jに装着した。タイヤ10に対して、オゾン濃度100pphmの条件でオゾン照射をした後、FMVSS139に準拠した低圧試験(XL:空気圧160kPa、荷重100%LI)による室内ドラム走行(速度120km/時)を行いつつ、上記濃度のオゾン照射を所定の時間間隔で行って、1.5時間走行させた。この試験は、タイヤの長期使用によるタイヤの劣化を再現したものである。
実施例、比較例それぞれについて、二次元コード40を設けたタイヤを10本ずつ用意して上記試験を行った。
二次元コード40の読み取りは、二次元コード読み取り器で行い、二次元コード40に所定の方向から所定の照明光を当てて10本とも問題なく読み取りができた場合を評価Aとし、10本とも読み取りができたが、一本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Bとし、二本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Cとし、三本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Dとし、四本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Eとし、五本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Fとし、六~十本のタイヤについては照明光の当て方を変更して読み取りができた場合を評価Gとし、10本のタイヤのうち少なくとも1本のタイヤについて読み取りができない場合を評価Hとした。評価A~Gは合格であり、評価Hは不合格である。
下記表に各仕様と評価結果を示す。
下記表1、2において、“突出面の形状”とは、突出部41の刻印面41aの形状を意味し、“R60mmの湾曲面”とは、曲率半径が60mmの湾曲面を意味する。“突出基部41cは湾曲または屈曲”における“湾曲”とは、曲率半径が3mm以上の曲面をいい、“屈曲”とは、曲率半径が3mm未満(曲率半径は0.5mm)を意味し、実質的に屈曲を意味する。“空白領域44の有無”とは、突出面に空白領域44を設けるか否かを意味する。
Figure 0007124312000001
Figure 0007124312000002
表1の従来例、実施例1~4より、二次元コード40の刻印面41aは、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面とすることにより、二次元コードの読み取り性が向上することがわかる。実施例2~4より、L-bが2.0mm以上であることにより、読み取り性が向上することがわかる。
また、表2より、突出面(刻印面41a)の形状を平面にすること、突出基部41cは湾曲にすること、距離H/断面高さSHを0.4以下(40%以下)にすることにより、二次元コード40の読み取り性が向上することがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
10T トレッド部
10S サイドウォール部
10B ビード部
12 カーカスプライ
14 ベルト
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 リムクッションゴム部材
26 インナーライナゴム部材
30 ベルトカバー
40 二次元コード
40a ドット孔
41 突出部
41a 刻印面
41b 連続リッジ
41c 突出基部
42 ドットパターン領域
42a データセル領域
42b シンボル領域
44 空白領域

Claims (9)

  1. 空気入りタイヤであって、
    タイヤ周方向に延びて環状を成したトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
    前記サイドウォール部のいずれか一方には、サイドゴム部材の表面に、情報を含んだ情報記録コードが刻印されており、
    前記情報記録コードの刻印面は、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面であり、
    前記突出面上には、前記情報記録コードの周りを囲むように、前記刻印面からタイヤ外側にさらに突出した連続リッジが設けられる 、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 空気入りタイヤであって、
    タイヤ周方向に延びて環状を成したトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
    前記サイドウォール部のいずれか一方には、サイドゴム部材の表面に、情報を含んだ情報記録コードが刻印されており、
    前記情報記録コードの刻印面は、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面であり、
    前記突出面の周りのサイドゴム表面に対する、前記刻印面の突出高さa[mm]、前記情報記録コードの刻印深さb[mm]、及び、前記刻印面から前記空気入りタイヤの最も近いカーカスプライまでの最短距離L[mm]は、a<b、かつ2[mm]≦L-bを満足する 、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 空気入りタイヤであって、
    タイヤ周方向に延びて環状を成したトレッド部をタイヤ幅方向の両側から挟むように設けられた一対のサイドウォール部を備え、
    前記サイドウォール部のいずれか一方には、サイドゴム部材の表面に、情報を含んだ情報記録コードが刻印されており、
    前記情報記録コードの刻印面は、周りのサイドゴム表面に比べてタイヤ外側に突出した突出面であり、
    前記突出面の周りのサイドゴム表面に対する、前記刻印面の突出高さa[mm]は、前記刻印面のいずれの位置でも、前記情報記録コードの刻印深さb[mm]よりも大きい 、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記突出高さaは、0.1mm以上1.0mm以下である、請求項2または3に記載の 空気入りタイヤ。
  5. 前記刻印面は、リッジのない平滑面である 、請求項1~4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記情報記録コードは、表面の凹凸によって互いに識別可能に形成された2種類の濃淡要素でドットパターンを形成した二次元コードである 、請求項1~5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記情報記録コードは、2種類の濃淡要素でドットパターンが形成された矩形形状のドットパターン領域を含み、前記ドットパターン領域の周りには、前記濃淡要素のうち淡い要素と同じ淡い要素が取り囲む空白領域が設けられ、前記空白領域の前記ドットパターン領域を取り囲む厚さは、前記ドットパターン領域の矩形形状における2方向の寸法のうち最大寸法の10%~25%であり、
    前記空白領域及び前記ドットパターン領域は、前記突出面に設けられている 、請求項1~6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記空気入りタイヤのビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置からタイヤ最大外径位置までのタイヤ径方向に沿った断面高さをSHとしたとき、前記ビードコアのタイヤ径方向の最も内側の位置から前記情報記録コードのタイヤ径方向における中心位置までのタイヤ径方向に沿った距離Hは、前記断面高さSHの40%以下である 、請求項1~のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記情報記録コード及び前記突出面は、前記空気入りタイヤのタイヤ幅方向の両側のサイドウォール部のそれぞれに設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載の 空気入りタイヤ。
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