JP7413669B2 - ケア管理方法、プログラム、ケア管理装置、および、ケア管理システム - Google Patents

ケア管理方法、プログラム、ケア管理装置、および、ケア管理システム Download PDF

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Description

本開示は、二以上の被介護者と二以上の情報処理装置とが関連付けられ、被介護者の状態に関する情報に対応する通知が当該被介護者に関連付けられた情報処理装置へ送信される、ケア管理システムに関する。
介護を必要とする被介護者を見守るためのケア管理システムが普及している。ケア管理システムは、被介護者が起床、離床、転倒などの危険を伴う行動をとったことを検出し、そのことを介護者に報知する。これにより、介護者は被介護者の元に駆け付けることができ、被介護者の転倒などが未然に防がれ、また、被介護者への早急な手当が可能になる。
被介護者の行動を見守るための技術に関し、特開2001-307246号公報(特許文献1)は、「被監視者の様々な行動パターンに十分に対処できるようにする」ための人体検出装置を開示している。特開2002-230533号公報(特許文献2)は、「ベッド外形下辺となる境界辺を用いて、入床事象、離床事象を正確に判断することのできる」画像処理装置を開示している。再公表特許2017-188156号(特許文献3)は、被介護者に関わる所定のイベントが検知された場合の通知音の出力方法に関する技術を開示している。
特開2001-307246号公報 特開2002-230533号公報 再公表特許2017-188156号
ところで、介護にはいくつかのパターンがある。被介護者を介護施設に入居させて、介護スタッフが被介護者を介護する場合もあれば、被介護者を自宅に住まわせたまま、家族が被介護者を介護する場合もある。後者の場合でも、被介護者に対して専門的な介護が必要な場合には、被介護者の自宅に介護スタッフが派遣され得る。すなわち、いずれの場合においても、被介護者に対して介護スタッフによるケアが提供され得る。
ケア管理システムには、被介護者による所与の行動が検出されたときに、まず、行動の検出をケア管理システムの管理者に通知するものがある。当該システムでは、管理者は、通知に基づいて対応の要否を判断し、対応が必要と判断した場合には適切な介護者を特定し、当該介護者へと通知を転送する場合がある。
近年の高齢化社会を反映して、被介護者の数が増え、これに応じて、管理者が上記判断を必要とされる場面も増え、管理者に過度の負担が強いられる場面が増えている。一方で、特に介護の業界では人手不足が問題となっており、介護スタッフだけでなく管理者についても、単純に人数を増やすことによって当該問題を解決することは難しいのが現状である。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ケア管理システムにおける管理者の負担を軽減するための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を受け付けるステップと、二以上の情報処理装置の中から、受け付けられた情報によって特定される被介護者に関連付けられた第1の情報処理装置を特定するステップと、第1の情報処理装置に関連付けられた第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断するステップと、第1の担当者が新たな情報に対応可能であると判断した場合には特定された第1の情報処理装置に、第1の担当者が新たな情報に対応可能ではないと判断した場合には二以上の情報処理装置の中の第2の情報処理装置に、情報に対応する通知を送信するステップと、を備える、ケア管理方法が提供される。
第2の情報処理装置は、情報によって特定される被介護者の属性に基づいて決定されてもよい。
本開示の他の局面に従うと、二以上の被介護者と二以上の情報処理装置との対応関係を設定するステップと、二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を受け付けるステップと、二以上の情報処理装置の中から、受け付けられた情報によって特定される被介護者に関連付けられた情報処理装置を特定するステップと、特定された情報処理装置に情報に対応する通知を送信するステップと、を備え、対応関係を設定するステップは、二以上の情報処理装置の中の第1の情報処理装置に関連付けられた第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断するステップと、第1の担当者が新たな情報に対応可能ではないと判断した場合には、第1の情報処理装置に関連付けられた被介護者に対応する情報処理装置を第1の情報処理装置から二以上の情報処理装置の中の第2の情報処理装置へと変更するように、対応関係を変更するステップと、を含み、第1の担当者が新たな情報に対応可能であると判断した場合には、対応関係において被介護者の第1の情報処理装置への関連付けを維持することを含む、ケア管理方法が提供される。
第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置に関連付けられた被介護者の属性に基づいて決定されてもよい。
判断するステップは、第1の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて、第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含んでいてもよい。
判断するステップは、第1の情報処理装置に一定時間内に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて、第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含んでいてもよい。
判断するステップは、第1の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する被介護者に関連付けられたセンサーの検出出力に基づいて、第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含んでいてもよい。
判断するステップは、第1の担当者の属性に基づいて、第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含んでいてもよい。
第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて選択されてもよい。
第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に所定時間内に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて選択されてもよい。
第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する被介護者に関連付けられたセンサーの検出出力に基づいて選択されてもよい。
第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に関連付けられた第2の担当者の属性に基づいて選択されてもよい。
本開示のさらに他の局面に従うと、コンピューターによって実行されることにより、コンピューターに上記ケア管理方法を実現させる、プログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、上記プログラムを格納するメモリーと、プログラムを実行するように構成されたプロセッサーと、を備える、ケア管理装置が提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、上記ケア管理装置と、二以上の被介護者のそれぞれの状態を検出するセンサーと、を備え、センサーは、ケア管理装置に、センサーの検出出力に基づいて二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を送信する、ケア管理システムが提供される。
本開示によれば、二以上の被介護者と二以上の情報処理装置との関連付けが、情報処理装置に関連付けられた担当者(管理者)が新たな情報に対応可能か否かに応じて変更され得る。これにより、一の管理者に過度な負担がかかることが抑制され得る。
ケア管理システムの構成の一例を模式的に示す図である。 居室におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。 各居室10の設備のハードウェア構成の一例を示す図である。 クライアント端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。 携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。 管理サーバー400のハードウェア構成の一例を示す図である。 クライアント端末200のディスプレイ206に表示される一覧表示画面の一例を示す図である。 ケア管理システムにおけるセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更の1つ目の具体例を説明するための図である。 図8を参照して説明されたセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更を実現するための処理の一例を示すフローチャートである。 ケア管理システムにおけるセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更の2つ目の具体例を説明するための図である。 図10を参照して説明されたセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更を実現するための処理の一例を示すフローチャートである。 ステップS30のサブルーチンのフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、ケア管理システムの一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.ケア管理システムの構成]
図1は、ケア管理システムの構成の一例を模式的に示す図である。ケア管理システムは、病院、老人福祉施設等の施設において、2以上の患者または入居者のそれぞれの情報を管理する。本明細書では、一例として、老人福祉施設における複数の入居者(被介護者)の情報を管理するためのシステムとしてケア管理システムを説明する。なお、ケア管理システムが適用される施設は、病院など他の種類の施設であってもよい。被介護者は、病院の患者などに変更されても良い。
ケア管理システムは、各入居者の居室に設置されるセンサーボックス100A,100B…を含む。ケア管理システムは、センサーボックス100A,100B…のそれぞれからの出力を管理する管理サーバー400を含む。
管理サーバー400は、2以上のクライアント端末(クライアント端末200A,200B…)に、センサーボックス100A,100B…からの出力を転送する。2以上のクライアント端末のそれぞれには、ディレクター(管理者)が割り当てられている。
一実現例では、ケア管理システムでは、2以上のクライアント端末と2以上のセンサーボックスとが互いに関連付けられている。たとえば、2階から7階に入居者の居室を配置された施設において、2階から3階の居室をディレクターAが担当する場合、管理サーバー400は、基本的に、2階から3階の居室のそれぞれに設置されるセンサーボックスからの出力をディレクターAに関連付けられたクライアント端末へ転送する。4階から5階の居室をディレクターBが担当し、6階から7階の居室をディレクターBが担当する場合、管理サーバー400は、基本的に、4階から5階の居室のそれぞれに設置されるセンサーボックスからの出力をディレクターCに関連付けられたクライアント端末へ転送し、6階から7階の居室のそれぞれに設置されるセンサーボックスからの出力をディレクターCに関連付けられたクライアント端末へ転送する。一実現例では、各ディレクターは、それぞれに割り当てられたクライアント端末からケア管理システムにログインすることによって、当該クライアント端末と関連付けられる。2以上のクライアント端末と2以上のセンサーボックスとの間の関連付けは、図8~図12を参照して例示的に説明されるように変更され得る。
2以上のクライアント端末200A,200B…のそれぞれは、転送された出力を表示する。一例では、表示は、2以上のクライアント端末200A,200B…のそれぞれにインストールされたWebブラウザーを用いて制御される。ディレクター820A,820B…のそれぞれは、クライアント端末200A,200B…のそれぞれにおける表示を見て、各居室へのスタッフの駆け付け要否を決定する。ディレクターは、どの居室にどのスタッフを割り当てるかを決定してもよい。
ケア管理システムは、スタッフ850A,850B…のそれぞれが携帯する携帯端末300A,300B…を含む。ディレクターから居室へのスタッフの駆け付けが必要であることを表す情報が入力されると、クライアント端末200A,200B…のそれぞれは、携帯端末300A,300B…の少なくとも1つに通知を送信する。
携帯端末300A,300B…のそれぞれは、通知を受信すると、当該通知に含まれる情報を表示する。スタッフ850A,850B…のそれぞれは、各自が携帯する携帯端末の表示に従って、居室等に駆け付け、必要とされる対応を実施する。
本明細書では、センサーボックス100A,100B…、クライアント端末200A,200B…、携帯端末300A,300B…、スタッフ850A,850B…、ディレクター820A,820B…のそれぞれについて、それぞれの中で共通する性質が言及される場合、「センサーボックス100」「クライアント端末200」「携帯端末300」「スタッフ850」および「ディレクター820」との用語が使用される場合がある。
[2.被介護者の情報の取得]
図2は、居室におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。図2の例では、センサーボックス100は、居室10の天井CLに設置される。
図2において、範囲ARは、センサーボックス100内のセンサーの検出範囲を概略的に表わす。センサーがドップラーセンサーである場合、当該ドップラーセンサーは、範囲AR内で生じた挙動を検出する。センサーがカメラである場合、当該カメラは、範囲AR内の画像を撮影する。
図2の例では、居室10内にベッド30が設置され、センサーボックス100内のセンサーは入居者20の挙動に応じた出力を生成する。入居者20はケアコール子機500を操作し得る。各居室10のケアコール子機500への操作内容が、センサーボックス100に送信されてもよい。
[3.ハードウェア構成(居室内の設備)]
図3は、各居室10の設備のハードウェア構成の一例を示す図である。各居室には、センサーボックス100と、ケアコール子機500と、ドアセンサー510と、トイレセンサー520と、臭いセンサー530と、バイタルセンサー540とが設置される。
センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器の一例は管理サーバー400である。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室10の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサーやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。カメラ105は、センサーボックス100の筐体と一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射及び受信して、居室10内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室10内の入居者20の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室10のベッド30に向けて放射し、入居者20で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者20の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者20の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備え、当該ケアコールボタン501が操作されると、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者20の行動情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置120以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー400など)に格納されていてもよい。
[4.入居者の行動情報]
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者20が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者20が起きたことを表わす「起床」、入居者20が寝具から離れたことを表わす「離床」、入居者20が寝具から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者20が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
一実施の形態では、制御装置101が、各居室10に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室10に関連付けられた入居者20の行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者20の頭部を検出し、この検出した入居者20の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者20の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置120に、居室10におけるベッド30の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド30の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド30の所在領域を除く居室10内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド30の所在領域を除く居室RM内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者20の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者20の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検知する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域内からベッド30の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「離床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域内からベッド30の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、行動「転落」が発生したと決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域を除く居室10内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス100の制御装置101が、入居者20の行動情報を生成する。なお、ケア管理システムでは、居室10内の画像を用いて、他の要素が入居者20の行動情報を生成してもよい。
[5.ハードウェア構成(クライアント端末)]
図4は、クライアント端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント端末200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
制御装置201は、クライアント端末200を制御する。制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示しない)などが接続される。クライアント端末200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100を含む。
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。
操作インターフェイス207は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一実現例では、記憶装置220は、制御装置201によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置201がアクセス可能な他の記憶装置に格納あされていてもよい。
[6.ハードウェア構成(携帯端末)]
図5は、携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。携帯端末300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内蔵メモリー320とを含む。
制御装置301は、携帯端末300を制御する。制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス304には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末300は、当該アンテナおよびアクセスポイントを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、クライアント端末200などを含む。
ディスプレイ305は、たとえば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、たとえばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。
内蔵メモリー320は、たとえば、eMMC(Embedded MultiMediaCard)などの記憶媒体である。一例として、内蔵メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内蔵メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
[7.ハードウェア構成(管理サーバー)]
図6は、管理サーバー400のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバー400は、制御装置401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、記憶装置420とを含む。
制御装置401は、管理サーバー400を制御する。制御装置401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス404には、アンテナ(図示しない)などが接続される。管理サーバー400は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、クライアント端末200を含む。
記憶装置420は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一実現例では、記憶装置420は、制御装置401によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置401がアクセス可能な他の記憶装置に格納されていてもよい。プログラムは、管理サーバー400本体に対して着脱可能な記録媒体に格納されていてもよい。記憶装置420は、入居者情報領域421と、スタッフ情報領域422と、ディレクター情報領域423と、関連情報領域424と、データ領域425とを含む。
入居者情報領域421には、各入居者の属性が格納され得る。一実現例では、入居者の属性は、氏名、年齢、要介護度、入居者情報(介護の必要性)、および、介護記録を含む。
スタッフ情報領域422には、各スタッフの属性が格納され得る。一実現例では、スタッフの属性は、氏名、年齢、介護職の経験年数、ケア管理システムが適用される施設での勤続年数、当該施設における入居者に対する対応履歴、および、勤務のシフトを含む。
ディレクター情報領域423には、各ディレクターの属性が格納され得る。一実現例では、ディレクターの属性は、氏名、年齢、介護職の経験年数、当該施設における通知の対処履歴、および、勤務のシフトを含む。
関連情報領域424には、2以上のセンサーボックスと2以上のクライアント端末との間の関連付け(以下、「関連情報」ともいう)が格納され得る。
データ領域425には、制御装置401のプロセッサーによって実行されるプログラム、および/または、管理サーバー400によって実行される処理に利用されるデータが格納され得る。
[8.クライアント端末において表示される一覧表示画面]
図7は、クライアント端末200のディスプレイ206に表示される一覧表示画面の一例を示す図である。
一覧表示画面700は、複数の入居者のそれぞれの状態を一覧表示する。一覧表示画面700は、マトリクス710を含む。マトリクス710はマトリクス状に配列された複数のマス目を含む。各マス目は各入居者の状態を色で表す。図7では、マトリクス710は縦10列および横10段に並ぶ合計100個のマス目を含む。このことは、クライアント端末200に関連付けられた入居者の数、すなわち、センサーボックスの数が100であることを意味する。マトリクス710に含まれるマス目の数は、クライアント端末200に関連付けられる入居者の数(センサーボックスの数)に従って変更され得る。
一例では、入居者の状態は、「正常」「起床」「離床」「転倒」「転落」「バイタル異常」および「ケアコール有り」を含む。「起床」「離床」「転倒」および「転落」は、行動情報として生成される。「バイタル異常」は、バイタルセンサー540の検出出力が異常値を示したことを表す。「ケアコール有り」は、ケアコール子機500が操作されたことを表す。他に、表示されることが想定される入居者の状態として、「排泄有り」が挙げられる。「排泄有り」は、たとえば、臭いセンサー530によって検出された値が排泄に対応する異常値を示したことを表す。
「正常」は、上記行動情報または異常値が検出されていない状態であることを表す。状態が「正常」の場合、マス目は白色で表示され、状態が「正常」以外の場合、マス目は白以外の色で着色されて表示される。2以上の状態のそれぞれに対して優先順位が割り当てられてもよい。表示対象となる状態の種類や、各状態に対する優先順位は、予め定められていてもよいし、ディレクター等によって適宜設定されてもよい。
ディレクターがマトリクス710上のマス目に対して操作(たとえば、クリック操作)を実施することに応じて、クライアント端末200の制御装置201は、当該マス目に対応する入居者の詳細な情報をディスプレイ206に表示する。詳細な情報は、たとえばポップアップウィンドウとして表示される。
図7の例では、マトリクス710に含まれる複数のマス目のうち、マス目811が着色されている。図7は、マス目811に対して操作がなされた状態を示す。ポップアップウィンドウ910は、マス目811に対応する入居者の詳細な情報を表す。
より具体的には、ポップアップウィンドウ910は、欄911および欄912を含む。欄911は、居室10の番号および入居者20の名前を表す。欄912は、居室10に設置されたカメラ105の映像を表す。
ポップアップウィンドウ910は、ボタン914、コメント欄915、ボタン916,917、および欄919を含む。ボタン914は、センサーボックス100からの情報に従った表示の変化を一定時間停止するために操作される。制御装置201は、センサーボックス100から入力される、各入居者の行動情報もしくはバイタル異常または各入居者からのケアコールに従って、各入居者に対応するマス目の色を変更する。ボタン914が操作されることにより、制御装置201は、ボタン914を含むポップアップウィンドウ910に対応する入居者を特定し、当該入居者に対応するセンサーボックス100からの入力を一定時間ディスプレイ206の表示の変更に利用することを停止する。上記一定期間において、センサーボックス100から管理サーバー400およびクライアント端末200への情報の出力は、継続されてもよいし、停止されてもよい。
行動情報のコメント欄915は、コメントの入力を受け付ける。ボタン916は、ポップアップウィンドウ910内の情報を携帯端末300へ通知するために操作される。ボタン917は、ポップアップウィンドウ910に対応する入居者20への対応が不要と判断されたときに操作される。欄919は、入居者について生成されている行動情報および/または入居者からのケアコールを表すアイコンを表示する。欄919内に表示されているアイコンの種類を確認することにより、ディレクターは、入居者についてマス目が着色された理由を容易に理解し得る。
欄918は、入居者20について予め管理サーバー400等に格納された入居者情報を表す。入居者情報は、たとえば、介護の必要性に関する情報(自分で歩行できる、歩行の補助が必要、等)、介護の優先度に関する情報、または、服薬に関する情報(朝食後に高血圧の薬の服薬、毎食後に風邪薬を服薬、等)を含む。ディレクターは、スタッフへの通知の要否判断および/または入力するコメントの内容決定のために、入居者情報を参照することができる。
[9.センサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更の具体例(1)]
図8は、ケア管理システムにおけるセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更の1つ目の具体例を説明するための図である。図8には、変更前の関連付けに従った対応関係を表す状態OC11と、変更後の関連付けに従った対応関係を表す状態OC12とが示される。
状態OC11および状態OC12では、領域AR11,AR12,AR13のそれぞれに含まれるセンサーボックスのそれぞれがマス目で示される。より具体的には、状態OC11,OC12のそれぞれでは、領域AR11,AR12,AR13のそれぞれに関連付けられて10個のマス目が示されている。このことは、領域AR11,AR12,AR13のそれぞれに10のセンサーボックスが配置されていることを表す。領域AR11の具体例は施設の2階から3階の領域であり、領域AR12の具体例は当該施設の4階から5階の領域であり、領域AR13の具体例は当該施設の6階から7階の領域である。
状態OC11では、領域AR11,AR12,AR13に配置されている合計30のセンサーボックスがクライアント端末200A,200B,200Cに関連付けられている。より具体的には、領域AR11内の10のセンサーボックスがクライアント端末200Aに関連付けられ、領域AR12内の10のセンサーボックスがクライアント端末200Bに関連付けられ、領域AR13内の10のセンサーボックスがクライアント端末200Cに関連付けられている。
図8では、領域AR12内の1のセンサーボックスに対応するマス目81が着色され、当該マス目81からクライアント端末200Bへ延びる矢印が示されている。このことは、管理サーバー400が、当該マス目に対応するセンサーボックスからの出力に基づいて、クライアント端末200Bに通知を送信したことを意味する。一実現例では、管理サーバー400は、センサーボックスから、入居者の行動情報もしくはバイタル異常または入居者からのケアコールを受信した場合に、クライアント端末に上記通知を送信してもよい。他の実現例では、管理サーバー400は、センサーボックスからの各種の検出信号を受信し、当該検出信号が入居者の行動情報もしくはバイタル異常または入居者からのケアコールを示すものであるか否かを判断し、当該検出信号がこれらのいずれかを示すものである場合にクライアント端末に上記通知を送信してもよい。
管理サーバー400は、通知の送信に応じて、それ以降のセンサーボックスとクライアント端末との関連付けを変更し得る。状態OC12には、状態OC11に対する変更後の状態の一例が示される。状態OC12では、領域AR12内のあるセンサーボックスの検出信号に基づく通知(マス目81)に加えて、領域AR12内の他のセンサーボックスの検出信号において通知(マス目82)が必要とされている。
管理サーバー400は、マス目81で示された通知に対応することによってクライアント端末200Bに関連付けられたディレクター820Bがマス目82で示された通知に対応できないと推定される場合、マス目82で示された通知を他のクライアント端末(クライアント端末200A)へ送信する。
図8の例において、マス目82で示される通知は、マス目81で示される通知と同時に発生してもよいし、マス目81で示される通知よりも後に発生してもよい。
[10.処理の流れ(1)]
図9は、図8を参照して説明されたセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更を実現するための処理の一例を示すフローチャートである。図9の処理は、たとえば、管理サーバー400の制御装置401のプロセッサーが所与のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、制御装置401を構成する専用の電気回路の機能として実現されてもよい。
ステップS10にて、制御装置401は、ケア管理システム内のセンサーボックスからの情報(検出信号、または、行動情報)を読み出す。
ステップS11にて、制御装置401は、ケア管理システム内のいずれかのセンサーボックスからの検出信号(または、行動情報)に基づいた通知の必要が生じたか否かを判断する。制御装置401は、通知の必要が生じたと判断すると(ステップS11にてYES)、ステップS11へ制御を進め、そうでなければ(ステップS11にてNO)、ステップS10へ制御を戻す。一実現例では、制御装置401は、一定時間ごとにステップS10から図9の処理を開始する。
ステップS12にて、制御装置401は、ステップS11において必要と判断された通知が対応するセンサーボックスを特定し、関連情報を参照することにより当該センサーボックスに関連付けられたクライアント端末を特定する。通知に対応するセンサーボックスは、たとえば、当該通知がどのセンサーボックスからの情報(検出信号、行動情報、など)から送信されたかによって特定される。
たとえば、図8の状態OC12では、制御装置401は、(マス目81で示された通知に加えて)マス目82で示された通知が必要となった場合に、マス目82に対応するセンサーボックスを特定し、特定されたセンサーボックスに関連付けられたクライアント端末としてクライアント端末200Bを特定する。
ステップS14にて、制御装置401は、所与の基準に従って、ステップS12において特定されたクライアント端末に関連付けられたディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定されるか否かを判断する。
所与の基準の一例は、ステップS11において必要と判断された通知が対応する入居者の属性に関連する。たとえば、制御装置401は、入居者の要介護度が所与の値より低い場合には上記ディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定し、入居者の要介護度が所与の値より高い場合には上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。これらの態様は、一般的に、入居者の要介護度が低い場合には当該入居者に関連した通知に対して短時間で対応可能な場合が多く、また、入居者の要介護度が高い場合には当該入居者に関連した通知に対する対応に時間がかかる場合が多いことに基づく。
所与の基準の他の例は、ステップS12において特定されたクライアント端末に既に送信されている通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライアント端末に、既に、ディレクターに対する負荷が比較的大きい種類の通知が送信されている場合には上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。ディレクターに対する負荷が比較的大きい種類の通知の一例は、行動情報「転倒」に基づく通知である。入居者が転倒した場合、ディレクターは、当該入居者の居室へのスタッフの手配だけでなく、救急車の手配などの作業を必要とされる場合があり得る。
たとえば、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライアント端末に、既に、ディレクターに対する負荷が比較的大きい種類の通知が送信されている場合には上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。ステップS12において特定されたクライアント端末に対して、必要とされる負荷が大きい種類の通知がまだ一度も送信されていない場合には、当該クライアント端末に関連付けられたディレクターの経験が浅いと推定され、当該ディレクターには多くの通知が一度に送信されることが回避され得る。
所与の基準の他の例は、ステップS12において特定されたクライアント端末にステップS14の実行時点から所定時間内に送信された通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライアント端末に、所定時間内に行動情報「転倒」の通知が送信されている場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。一方、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライアント端末に、所定時間内に(「転倒」以外の行動情報に対応する通知が送信されていたとしても)行動情報「転倒」の通知が送信されていない場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定してもよい。
所与の基準の他の例は、ステップS12において特定されたクライアント端末に既に送信されている通知に関連して、管理サーバー400に送信されているセンサーの検出出力に関連する。
制御装置401において、図7を参照して説明されたように、一覧表示画面の中のマス目に対して操作がなされると、制御装置401には、当該マス目に対応する居室のセンサーボックスから検出信号が送信され得る。当該検出信号の一例は、居室の画像である。あるクライアント端末に送信された通知に対応する居室の画像が、人だかりを表す画像である場合、当該居室では重大な事象が発生している可能性がある。したがって、当該クライアント端末では、当該重大な事象に対応するためにディレクターが比較的大きな負荷を追っている可能性がある。上記検出信号の他の例は、センサーボックスに居室の音声を検出するマイクが接続されている場合であって、当該居室の音声である。居室で大音量の音声が発生している場合には当該居室において重大な事象が発生している可能性があり、そのような音声が発生していない場合には当該居室において重大な事象が発生していない可能性がある。
制御装置401は、あるクライアント端末に送信された通知に対応する居室からの検出信号が重大な事象を指し示すものであれば、当該クライアント端末に関連付けられたディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。一方、制御装置401は、当該検出出力が重大な事象を指し示すものでなければ、当該ディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定してもよい。
所与の基準の他の例は、ステップS12において特定されたクライアント端末に関連付けられたディレクターの属性に関連する。属性の一例は、ディレクターのケア管理システムが適用される施設での勤続年数である。たとえば、制御装置401は、当該ディレクターの勤続年数が所与の年数より長い場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定し、所与の年数以下である場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。
属性の他の例は、当該ディレクターの勤務のシフトから導出される、当日の勤務終了時刻までの残り時間である。制御装置401は、残り時間が所与の時間より長い場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定し、残り時間が所与の時間以下である場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。
所与の基準は、複数の条件が組み合わされたものであってもよい。たとえば、制御装置401は、上記残り時間が所与の時間より長く、かつ、新たな通知が所与の種類(たとえば、「転倒」)以外の行動情報に基づくものであれば、上記ディレクターが新たな通知に対応可能な状態にあると推定し、残り時間が所与の時間以下であるかまたは新たな通知が所与の種類(たとえば、「転倒」)である場合には、上記ディレクターが新たな通知に対応可能ではない状態にあると推定してもよい。
図9に戻って、ステップS16にて、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライアント端末に、ステップS11において送信を必要とされた通知を送信する。これにより、クライアント端末では、ディレクターが当該通知を携帯端末へ送信するか等を決定する。その後、制御装置401はステップS10へ制御を戻す。
一方、ステップS18にて、制御装置401は、所与の基準に従って、ステップS12において特定されたクライアント端末とは他のクライント端末を新たな通知の送信先として選択する。
ステップS18における所与の基準の一例は、これまでに送信された通知が対応する情報の種類に関連する。
たとえば、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライアント端末以外のクライント端末の中で、既に、ディレクターに対する負荷が比較的大きい種類の通知が送信されているものを、新たな通知の送信先として選択してもよい。ディレクターに対する負荷が比較的大きい種類の通知の一例は、行動情報「転倒」に基づく通知である。
たとえば、制御装置401は、既に、ディレクターに対する負荷が比較的大きい種類の通知を送信されたことがあるクライント端末は、当該クライアント端末に関連付けられたディレクターが経験豊富であると仮定して、当該クライアント端末を新たな通知の送信先として選択してもよい。制御装置401は、必要とされる負荷が大きい種類の通知がまだ一度も送信されていないクライント端末を、当該クライアント端末に関連付けられたディレクターの経験が浅いと仮定して、新たな通知の送信先から除外してもよい。
ステップS18における所与の基準の他の例は、ステップS14の実行時点から所定時間内に送信された通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、所定時間内に行動情報「転倒」の通知を送信されていないクライント端末を上記新たな通知の送信先とし、所定時間内に行動情報「転倒」の通知を送信されているクライント端末を上記新たな通知の送信先から除外してもよい。
ステップS18における所与の基準の他の例は、既に送信されている通知に関連して、管理サーバー400に送信されているセンサーの検出出力に関連する。
検出出力の一例は、居室の画像である。たとえば、制御装置401は、あるクライアント端末に送信されている通知に対応する居室の画像が人だかりを表す画像である場合、当該クライアント端末を上記新たな通知の送信先から除外し、そのような画像に対応するような通知を送信されていないクライアント端末を上記新たな通知の送信先として選択してもよい。検出出力の他の例は、居室の音声である。
ステップS18における所与の基準の他の例は、クライアント端末に関連付けられたディレクターの属性に関連する。属性の一例は、ディレクターのケア管理システムが適用される施設での勤続年数である。たとえば、制御装置401は、ステップS12において特定されたクライント端末以外のクライント端末に関連付けられたディレクターの中で、最も勤続年数が長いディレクターに関連付けられたクライアント端末を、新たな通知の送信先として選択してもよい。
属性の他の例は、当該ディレクターの勤務のシフトから導出される、当日の勤務終了時刻までの残り時間である。制御装置401は、最も残り時間が長いディレクターに関連付けられたクライアントを、新たな通知の送信先として選択してもよい。
属性のさらに他の例は、当該ディレクターの勤務内容の履歴から導出される。制御装置401は、通知が夜間に発生した場合、夜勤の経験を有するディレクターに関連付けられたクライアントを優先的に、新たな通知の送信先として選択してもよい。制御装置401は、重大事故の対応の経験を有するディレクターに関連付けられたクライアントを、新たな通知の送信先として選択してもよい。
図9に戻って、ステップS20にて、制御装置401は、ステップS18において選択されたクライアント端末に、ステップS11において送信が必要とされた通知を送信する。これにより、クライアント端末では、ディレクターが当該通知を携帯端末へ送信するか等を決定する。その後、制御装置401はステップS10へ制御を戻す。
以上、図8および図9を参照して説明された例によれば、クライアント端末200Bに割り当てられていた領域AR12内のセンサーボックスに対応する通知の送信が必要とされた場合、クライアント端末200Bに関連付けられたディレクター820Bが新たな通知に対応可能か否かが判断される。ディレクター820Bが新たな通知に対応可能であると判断された場合には新たな通知はクライアント端末200Bへ送信され、ディレクター820Bが新たな通知に対応可能ではないと判断された場合には新たな通知はクライアント端末200B以外のクライアント端末(クライアント端末200Aまたはクライアント端末200C)へ送信される。
ディレクターが新たな通知に対応可能であるか否かは、当該ディレクターの属性および/または当該ディレクターが関連付けられているクライアント端末が受信した通知の履歴を利用して判断されてもよいし、機械学習の結果を利用して判断されてもよい。
たとえば、各通知にタグ「勤続年数」と「一定時間内にクライアント端末へ送信されている通知の種類」と「新たな通知への対応時間(クライアント端末が通知を受信してから当該通知を携帯端末へ転送するまでの時間)」とを付して機械学習を行う。その結果として、ディレクターについての見識「勤続年数が所与の年数以上であれば、クライアント端末が行動情報『転倒』の通知を一定時間内に受信していてもクライアント端末が新たな通知を受信してから特定時間内に携帯端末へ転送できる可能性は90%以上」が得られる。この場合、ディレクターが新たな通知に対応可能であるか否かの判断に、当該見識に含まれる「所定の年数」がディレクターが新たな通知に対応可能であるか否かの判断に利用されてもよい。
[11.センサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更の具体例(2)]
図10は、ケア管理システムにおけるセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更の2つ目の具体例を説明するための図である。図10には、変更前の関連付けに従った対応関係を表す状態OC21と、変更後の関連付けに従った対応関係を表す状態OC22とが示される。
図8と同様に、状態OC21および状態OC22では、領域AR11,AR12,AR13に30のセンサーボックスが関連付けられ、状態OC21では、領域AR11,AR12,AR13に配置されている合計30のセンサーボックスがクライアント端末200A,200B,200Cに関連付けられている。より具体的には、領域AR11内の10のセンサーボックスがクライアント端末200Aに関連付けられ、領域AR12内の10のセンサーボックスがクライアント端末200Bに関連付けられ、領域AR13内の10のセンサーボックスがクライアント端末200Cに関連付けられている。
管理サーバー400は、マス目81に対応する通知の送信に応じて、それ以降のセンサーボックスとクライアント端末との関連付けを変更し得る。状態OC22には、状態OC21に対する変更後の状態の一例が示される。
状態OC22では、状態OC21に対して、領域AR12内の10のセンサーボックスのうち、マス目81とマス目81に隣接するマス目に対応するセンサーボックス以外の7のセンサーボックスに関連付けられるクライアント端末が変更されている。より具体的には、領域AR12内の上方の3のセンサーボックスに関連付けられる端末が、クライアント端末200Bからクライアント端末200Aへ変更され、領域AR12内の下方の4のセンサーボックスに関連付けられる端末が、クライアント端末200Bからクライアント端末200Cへ変更されている。領域AR12内の残りの3のセンサーボックスについては、関連付けられる端末がクライアント端末200Bのまま維持される。
上記変更により、マス目81に対応する通知がクライアント端末200Bへ送信された後、マス目82に対応する通知は、クライアント端末200Aへ送信される。
なお、マス目81に対応するセンサーボックス以外のすべてのセンサーボックスについて、関連付けられる端末が変更されてもよい。
[12.処理の流れ(2)]
図11は、図10を参照して説明されたセンサーボックスとクライアント端末との関連付けの変更を実現するための処理の一例を示すフローチャートである。図11の処理は、たとえば、管理サーバー400の制御装置401のプロセッサーが所与のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、制御装置401を構成する専用の電気回路の機能として実現されてもよい。
ステップS30にて、制御装置401は、関連情報を更新する。関連情報とは、図10を参照して説明されたような、どのセンサーボックスがどのクライアント端末に関連付けられているかを表す情報である。
図12は、ステップS30のサブルーチンのフローチャートである。図12を参照して、ステップS30の制御を説明する。
ステップS300にて、制御装置401は、ケア管理システム内のいずれかのクライアント端末に関連付けられているディレクターの状態に、当該ディレクターの新たな通知への対応を妨げる方向の変化があったか否かを判断する。ディレクターの状態の変化の一例は、当該ディレクターが関連付けられているクライアント端末に新たな通知が送信されたことである。他の例は、当該ディレクターの当日の勤務終了時刻までの残り時間が所与の時間以下となったことである。さらに他の例は、クライアント端末に関連付けられたディレクターの交代である。
制御装置401は、いずれかのディレクターの状態に変化があったと判断すると(ステップS300にてYES)、ステップS302へ制御を進め、そうでなければ(ステップS300にてNO)、図11へ制御を戻す。
ステップS302にて、制御装置401は、関連情報におけるセンサーボックスとクライアント端末との間の対応関係を更新する。その後、制御装置401は図11へ制御を戻す。
ステップS302にて、制御装置401は、図10を参照して説明されたように、対応関係を更新する。これにより、あるセンサーボックスに対応する通知(図10のマス目81に対応する通知)を送信されたクライアント端末(図10のクライアント端末200B)について、当該クライアント端末に関連付けられていたセンサーボックス(図10の、領域AR12内の10のセンサーボックス)のうち、当該通知に対応するセンサーボックス以外のセンサーボックス(図10の領域AR12内の「9のセンサーボックス」)が関連付けられるクライアント端末が、他のクライアント端末(図10のクライアント端末200A,200C)へと変更される。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、既に送信された通知に対応する入居者の属性に関連する。属性の一例は、入居者の要介護度である。制御装置401は、図10を参照して説明されたように領域AR12内のセンサーボックスに関連付けられる端末を変更する場合、マス目81に対応する通知によって特定される入居者の要介護度が高いほど、クライアント端末200Bに関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数を少なくしても良い。このような他のクライタント端末の決定方法は、要介護度が高い入居者に対応する通知への対応には比較的長い時間を要する場合が多いことに基づく。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に既に送信されている通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、クライアント端末に既に負荷が高いと想定される通知(たとえば、行動情報「転倒」に基づく通知)が送信されている場合、そのような通知が送信されていない場合よりも、関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数を少なくしても良い。これにより、クライアント端末200Bに負荷が高いと想定される通知が送信されている場合には、そのような通知が送信されていない場合よりも、クライアント端末200Bと関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数がより少なくなる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に一定時間内に送信された通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、クライアント端末に一定時間内に負荷が高いと想定される通知(たとえば、行動情報「転倒」に基づく通知)を送信されている場合には、当該通知が一定時間内に送信されていない場合よりも、関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数を少なくしても良い。これにより、クライアント端末200Bに一定時間内に負荷が高いと想定される通知が送信されている場合には、そのような通知が送信されていない場合よりも、クライアント端末200Bと関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数がより少なくなる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に既に送信されている通知が対応する入居者に関連付けられたセンサーの検出出力に関連する。たとえば、制御装置401は、クライアント端末に送信された通知に対応する居室のセンサーボックスからの検出出力が、当該通知に対応するディレクターの負荷が高いと想定される条件を満たす場合には、当該条件が満たされない場合よりも、関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数を少なくしても良い。
検出出力の一例は、居室の画像である。たとえば、居室の画像が、居室に多くの人が詰めかけた状態を表す場合、通知に対応するディレクターの負荷が高いと想定される。検出出力の他の例は、居室の音声である。たとえば、居室の音声の音量が所与の大きさを超える場合、通知に対応するディレクターの負荷が高いと想定される。
たとえば、図10の例において、クライアント端末200Bに送信されている通知に対応する居室の画像において多くの人が検出された場合、それ以外の場合よりも、クライアント端末200Bと関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数がより少なくなる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、既に通知を送信されているクライアント端末に関連付けられたディレクターの属性に関連付けられていてもよい。
属性の一例は、ディレクターのケア管理システムが適用される施設での勤続年数である。たとえば、制御装置401は、通知を送信されているクライアント端末に関連付けられたディレクターの勤続年数が長いほど、より多くのセンサーボックスとの関連付けを維持してもよい。これにより、ディレクター820Bの勤続年数が長いほど、クライアント端末200Bと関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数が多くなる。
属性の他の例は、ディレクターの勤務のシフトから導出される、当日の勤務終了時刻までの残り時間である。たとえば、制御装置401は、通知を送信されているクライアント端末に関連付けられたディレクターの残り時間が長いほど、より多くのセンサーボックスとの関連付けを維持してもよい。これにより、ディレクター820Bの残り時間が長いほど、クライアント端末200Bと関連付けられることを維持されるセンサーボックスの数が多くなる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に既に送信されている通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、既に負荷が高いと想定される通知(たとえば、行動情報「転倒」に基づく通知)を送信されているクライアント端末には、当該通知をまだ送信されたことがないクライアント端末より、より多くのセンサーボックスを新たに割り当てても良い。図10の例において、クライアント端末200Cには負荷が高いと想定される通知が送信されたことがあり、クライアント端末200Aにはまだ負荷が高いと想定される通知が送信されたことがない場合、クライアント端末200Cにはクライアント端末200Aよりも多くのセンサーボックスが新たに割り当てられる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に所定時間内に送信された通知が対応する情報の種類に関連する。たとえば、制御装置401は、所定時間内に負荷が高いと想定される通知(たとえば、行動情報「転倒」に基づく通知)を送信されているクライアント端末には、当該通知を所定時間内に送信されていないクライアント端末より、より少ないセンサーボックスを新たに割り当てられていても良い。図10の例において、クライアント端末200Cには所定時間内に負荷が高いと想定される通知が送信されていないが、クライアント端末200Aには所定時間内に負荷が高いと想定される通知が送信されている場合、クライアント端末200Cにはクライアント端末200Aよりも多くのセンサーボックスが新たに割り当てられる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に既に送信されている通知が対応する入居者に関連付けられたセンサーの検出出力に関連する。たとえば、制御装置401は、クライアント端末に送信された通知に対応する居室のセンサーボックスからの検出出力が、当該通知に対応するディレクターの負荷が高いと想定される条件を満たす場合には、当該クライアント端末には、他のクライアント端末よりも少ないセンサーボックスを新たに割り当てても良い。
検出出力の一例は、居室の画像である。たとえば、居室の画像が、居室に多くの人が詰めかけた状態を表す場合、通知に対応するディレクターの負荷が高いと想定される。検出出力の他の例は、居室の音声である。たとえば、居室の音声の音量が所与の大きさを超える場合、通知に対応するディレクターの負荷が高いと想定される。
図10の例において、クライアント端末200Cに送信されている通知に対応する検出出力は上記条件を満たさないが、クライアント端末200Aに送信されている通知に対応する検出出力は上記条件を満たす場合、クライアント端末200Aにはクライアント端末200Cよりも少ないセンサーボックスが新たに割り当てられる。
他のクライアント端末の決定のための条件の一例は、クライアント端末に関連付けられたディレクターの属性に関連する。属性の一例は、ディレクターのケア管理システムが適用される施設での勤続年数である。勤続年数が長いディレクターに関連付けられたクライアント端末には、より多くのセンサーボックスが新たに割り当てられる。図10の例では、ディレクター820Aよりディレクター820Cの方が勤続年数が長い場合、クライアント端末200Cにはクライアント端末200Aよりも多くのセンサーボックスが新たに割り当てられる。
属性の他の例は、ディレクターの当日の勤務終了時刻までの残り時間である。残り時間が長いディレクターに関連付けられたクライアント端末には、より多くのセンサーボックスが新たに割り当てられる。図10の例では、ディレクター820Aよりディレクター820Cの方が残り時間が長い場合、クライアント端末200Cにはクライアント端末200Aよりも多くのセンサーボックスが新たに割り当てられる。
図11に戻って、ステップS30にて関連情報を更新するための制御を実行した後、ステップS31にて、制御装置401は、ケア管理システム内のセンサーボックスからの情報(検出信号、または、行動情報)を読み出す。
ステップS32にて、制御装置401は、ケア管理システム内のいずれかのセンサーボックスからの検出信号(または行動情報)に基づいた通知の必要が生じたか否かを判断する。制御装置401は、通知の必要が生じたと判断すると(ステップS32にてYES)、ステップS34へ制御を進め、そうでなければ(ステップS32にてNO)、ステップS30へ制御を戻す。一実現例では、制御装置401は、一定時間ごとにステップS30から図11の処理を開始する。
ステップS34にて、制御装置401は、ステップS34において必要と判断された通知が対応するセンサーボックスを特定し、関連情報を参照することにより当該センサーボックスに関連付けられたクライアント端末を特定する。
ステップS36にて、制御装置401は、ステップS34において特定されたクライアント端末へ通知を送信する。これにより、クライアント端末では、ディレクターが当該通知を携帯端末へ送信するか等を決定する。その後、制御装置401はステップS30へ制御を戻す。
以上、図10~図12を参照して説明された例によれば、ステップS30において関連情報が設定(更新)される。当該関連情報の更新では、新たな通知への対応を妨げる方向に状態が変化したディレクターについて、関連情報が変更される。「新たな通知への対応を妨げる方向に状態が変化したこと」は、新たな情報に対応可能ではない状態の一例である。すなわち、本明細書において「新たな情報に対応可能ではないこと」は、新たな通知に対応できることの可能性が低下していることを含み得る。
関連情報の他の例は、ディレクターの電話回線の使用状況である。ディレクターが内線電話および/または外線電話を使用していることは、「新たな情報に対応可能ではないこと」の一例である。ディレクターが内線電話および外線電話のいずれも使用していないことは、「新たな情報に対応可能ではあること」の一例である。
関連情報のさらに他の例は、クライアント端末の操作情報(たとえば、キーボードの入力情報、画面に対するクリックなどの操作情報、など)である。ディスプレイがクライアント端末を操作中(キーボード入力中、画面スクロール中、など)であることは、「新たな情報に対応可能ではないこと」の一例である。ディレクターがクライアント端末を操作していないことは、「新たな情報に対応可能ではあること」の一例である。
関連情報のさらに他の例は、クライアント端末によって検出されるディレクターの着席/離席の状況である。一実現例では、クライアント端末は当該クライアント端末の前にいる人物を検出するための人感センサーと通信可能であってもよい。クライアント端末は、当該人感センサーの検出出力に基づいて、ディレクターの着席/離席の状況を判断してもよい。ディレクターが離席中であることは、「新たな情報に対応可能ではないこと」の一例である。ディレクターが着席中であることは、「新たな情報に対応可能ではあること」の一例である。
図10~図12の例では、関連情報の変更の対象とされたディレクター(図10のディレクター820B)に関連付けられたクライアント端末(クライアント端末200B)について、センサーボックスの割り当てが変更される。より具体的には、当該クライアント端末に割り当てられていたセンサーボックスが他のクライアント端末(クライアント端末200A,200C)に割り当てられる。なお、ディレクターが関連情報の変更の対象とされた場合でも、当該ディレクターの属性などによっては、関連情報は維持され得る。
たとえば、クライアント端末200Bに既に送信されている通知に対応する入居者の属性に基づいて、どの程度割り当てを変更するかが決定され得る。一実現例では、クライアント端末200Bに既に行動情報「転倒」に基づく通知が送信されていても、当該通知に対応する入居者(すなわち、「転倒」した入居者)が第1の属性(たとえば、要介護度が比較的低い。たとえば、要介護度「1」。)を有する場合には、関連情報において、クライアント端末200Bへのセンサーボックスの割り当てが変更されなくてもよい。一方、クライアント端末200Bに既に行動情報「転倒」に基づく通知が送信されており、当該通知に対応する入居者(すなわち、「転倒」した入居者)が第2の属性(たとえば、要介護度が比較的高い。たとえば、要介護度「4」。)を有する場合には、関連情報は、クライアント端末200Bに割り当てられているセンサーボックスのうち上記通知に対応するもの以外のすべてを他のクライアント端末へ割り当てるように、変更されてもよい。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
10 居室、20 入居者、30 ベッド、100,100A,100B センサーボックス、200,200A,200B,200C クライアント端末、300,300A,300B 携帯端末、400 管理サーバー、700 一覧表示画面、710 マトリクス、820,820A,820B,820C ディレクター、850,850A,850B スタッフ、910 ポップアップウィンドウ、911,912,918,919 欄、914,916,917 ボタン、915 コメント欄。

Claims (14)

  1. 制御装置によって実行されるケア管理方法であって、
    二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を受け付けるステップと、
    二以上の情報処理装置の中から、受け付けられた前記情報によって特定される被介護者に関連付けられた第1の情報処理装置を特定するステップと、
    前記第1の情報処理装置に関連付けられた第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断するステップと、
    前記第1の担当者が新たな情報に対応可能であると判断した場合には特定された前記第1の情報処理装置に、前記第1の担当者が新たな情報に対応可能ではないと判断した場合には前記二以上の情報処理装置の中の第2の情報処理装置に、前記情報に対応する通知を送信するステップと、を備え、
    前記第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて選択され、
    前記第2の情報処理装置を選択することは、
    前記第2の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する情報の種類が、前記第2の情報処理装置に関連付けられた第2の担当者において、前記情報によって特定される被介護者の元に駆け付けるスタッフの手配だけでなく、他の対応をも必要とする第1の種類であることを条件として、前記第2の情報処理装置を選択することを含む、ケア管理方法。
  2. 制御装置によって実行されるケア管理方法であって、
    二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を受け付けるステップと、
    二以上の情報処理装置の中から、受け付けられた前記情報によって特定される被介護者に関連付けられた第1の情報処理装置を特定するステップと、
    前記第1の情報処理装置に関連付けられた第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断するステップと、
    前記第1の担当者が新たな情報に対応可能であると判断した場合には特定された前記第1の情報処理装置に、前記第1の担当者が新たな情報に対応可能ではないと判断した場合には前記二以上の情報処理装置の中の第2の情報処理装置に、前記情報に対応する通知を送信するステップと、を備え、
    前記第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に所定時間内に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて選択され、
    前記第2の情報処理装置を選択することは、
    前記第2の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する情報の種類が、前記第2の情報処理装置に関連付けられた第2の担当者において、前記情報によって特定される被介護者の元に駆け付けるスタッフの手配だけでなく、他の対応をも必要とする第1の種類ではないことを条件として、前記第2の情報処理装置を選択することを含む、ケア管理方法。
  3. 前記第2の情報処理装置は、前記情報によって特定される被介護者の属性に基づいて決定される、請求項1または請求項2に記載のケア管理方法。
  4. 二以上の被介護者と二以上の情報処理装置との対応関係を設定するステップと、
    二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を受け付けるステップと、
    二以上の情報処理装置の中から、受け付けられた前記情報によって特定される被介護者に関連付けられた情報処理装置を特定するステップと、
    特定された前記情報処理装置に前記情報に対応する通知を送信するステップと、を備え、
    前記対応関係を設定するステップは、
    前記二以上の情報処理装置の中の第1の情報処理装置に関連付けられた第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断するステップと、
    前記第1の担当者が新たな情報に対応可能ではないと判断した場合には、前記第1の情報処理装置に関連付けられた被介護者に対応する情報処理装置を前記第1の情報処理装置から前記二以上の情報処理装置の中の第2の情報処理装置へと変更するように、前記対応関係を変更するステップと、を含み、
    前記第1の担当者が新たな情報に対応可能であると判断した場合には、前記対応関係において被介護者の前記第1の情報処理装置への関連付けを維持することを含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  5. 前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置に関連付けられた被介護者の属性に基づいて決定される、請求項4に記載のケア管理方法。
  6. 前記判断するステップは、前記第1の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて、前記第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含む、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  7. 前記判断するステップは、前記第1の情報処理装置に一定時間内に既に送信されている通知が対応する情報の種類に基づいて、前記第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含む、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  8. 前記判断するステップは、前記第1の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する被介護者に関連付けられたセンサーの検出出力に基づいて、前記第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含む、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  9. 前記判断するステップは、前記第1の担当者の属性に基づいて、前記第1の担当者が新たな情報に対応可能か否かを判断することを含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  10. 前記第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に既に送信されている通知が対応する被介護者に関連付けられたセンサーの検出出力に基づいて選択される、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  11. 前記第2の情報処理装置は、当該第2の情報処理装置に関連付けられた第2の担当者の属性に基づいて選択される、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のケア管理方法。
  12. コンピューターによって実行されることにより、前記コンピューターに請求項1~請求項11のいずれか1項に記載のケア管理方法を実現させる、プログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを格納するメモリーと、
    前記プログラムを実行するように構成されたプロセッサーと、を備える、ケア管理装置。
  14. 請求項13に記載のケア管理装置と、
    二以上の被介護者のそれぞれの状態を検出するセンサーと、を備え、
    前記センサーは、前記ケア管理装置に、前記センサーの検出出力に基づいて二以上の被介護者のそれぞれの状態に関する情報を送信する、ケア管理システム。
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