JP7413008B2 - 剥離部付き蓋材 - Google Patents

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Description

本発明は、剥離部付き蓋材に関する。
従来より、カップ入りインスタント焼きそばやカップ入り生麺等では、容器内に熱湯を注いで所定の時間だけ麺及び乾燥具材を湯戻しして、湯を捨てて湯切りを行った後に、ソース等の調味料を混ぜて調理するようになっている。したがって、麺及び乾燥具材を収容する容器の上部開口部を塞ぐ蓋材には、湯を排出するための湯切り孔が形成されている。この蓋材に形成された湯切り孔は、麺及び乾燥具材を容器内に保持したまま、安全かつ短時間で湯のみを排出する必要があるため、種々工夫が施されている。
特許文献1では、容器内の上部開口部を塞ぐ蓋材であって、蓋材本体の少なくとも周縁部近傍の一部に脱離片が脱離可能に形成され、蓋材本体から脱離片を脱離させることにより、複数の湯切り孔が現れる構造を有し、湯切り孔は、開口幅の異なる2種類の長孔を縦列配置して形成され、2種類の長孔のうち、開口幅の狭い方の長孔を開口幅の広い方の長孔よりも湯切り側に配置したことを特徴とする湯切り孔付き蓋材が開示されている。
特許文献2では、上面に開口部を有する有底状容器本体の開口部を形成する上周面に周状熱接着部で剥離可能に熱接着して密封する開口部と略同じ外形を有すると共に周縁の対向する位置に排湯口形成用摘み突片と開封用兼注湯口形成用摘み突片とを備えたシート状蓋体において、該シート状蓋体は表基材と裏基材とが接着層を介して積層されると共に表基材と裏基材との層間は排湯口形成用摘み突片側に位置する網点離型層からなる剥離領域と該剥離領域と隣接する非剥離領域との2領域に区画され、剥離領域の排湯口形成用摘み突片に剥離用切線が内面側となる裏基材から表基材にその一部が至るように設けられると共に剥離用切線より開封用兼注湯口形成用摘み突片側の剥離領域内に排湯口を形成するための開封用兼注湯口形成用摘み突片側に突出する突出切線が内面側となる裏基材から表基材にその一部が至るように排湯口形成用摘み突片と開封用兼注湯口形成用摘み突片とを結ぶ直線に対して直交する方向に一定間隔を開けて横一列ないし千鳥状に複数列設けられていることを特徴とするシート状蓋体が開示されている。
特開2011-46385号公報 特開2004-276998号公報
特に乾燥海藻等の乾燥薄片状食品を含む即席麺において、特許文献1及び2の蓋材を用いた場合、湯戻し又は水戻しにより体積が増えた乾燥薄片状食品により湯切り孔が詰まって湯切りが阻害されることにより、湯切り時間が長くなること、及び/又は湯切りの時間がばらつくことがあった。
したがって、特に乾燥海藻等の乾燥薄片状食品を含む場合に、迅速な、かつ/又は安定した湯切りをもたらすことができる、剥離部付き蓋材を提供する必要性が存在する。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉外層及び内層を有する積層体で構成されており、かつ前記外層の一部が、前記内層から剥離可能である、剥離部付き蓋材であって、
前記外層が、外層ハーフカットライン、並びに前記外層ハーフカットライン及び前記蓋材の外周により画定されている、剥離予定部を有し、
前記内層が、前記剥離予定部に対応する位置に、複数の開口形成用内層ハーフカットラインを有し、
前記複数の開口形成用内層ハーフカットラインが、複数の第一のハーフカットライン及び複数の第二のハーフカットラインを有し、
前記第一のハーフカットラインが、第一の領域に存在しており、かつ長円形の形状を有しており、
前記第二のハーフカットラインが、第二の領域に存在しており、かつU字スリット形の形状を有しており、
前記第一の領域と前記第二の領域とが、互いに分離しており、前記第二の領域が、前記第一の領域よりも外周側に存在しており、前記第一及び第二の領域が、それぞれ1個ずつ存在しており、
前記複数の第一のハーフカットラインが、下記のようにして定義される開口1個当たりの排水時間が30秒以下である複数の第一の開口を形成し、かつ
前記複数の第二のハーフカットラインが、下記のようにして定義される開口1個当たりの排水時間が70秒以上である複数の第二の開口を形成する、剥離部付き蓋材:
開口を1個形成した蓋材を、高さ118mm、上面内径102mm、底面内径74mmの円錐台状の外形を有するポリプロピレン製筒状体の前記上面に、前記開口が中央部に配置されるようにして接着させ、前記開口が下方を向くようにして前記筒状体を反転させ、前記底面側から水を300ml入れて、前記開口から前記水を排出させたときに、水を入れた時から、前記開口からの水の排出が不連続になった時までの時間を測定し、この時間を、前記開口1個当たりの排水時間とする。
〈態様2〉前記第二のハーフカットラインの両端を結ぶ線が、外層を剥離させる方向に対して略垂直に存在している、態様1に記載の剥離部付き蓋材。
〈態様3〉収納部及びフランジ部を有する容器、
前記容器に収容されている内容物、及び
前記容器のフランジ部においてヒートシールされており、それによって前記容器を密封している、態様1又は2に記載の剥離部付き蓋材
を具備している、内容物入り蓋付容器。
〈態様4〉前記内容物が、乾燥薄片状食品を含む即席麺である、態様3に記載の内容物入り蓋付容器。
〈態様5〉前記蓋材の前記第二のハーフカットラインが、前記容器の前記フランジ部付近に存在している、態様3又は4に記載の内容物入り蓋付容器。
本発明によれば、特に乾燥海藻等の乾燥薄片状食品を含む場合に、迅速な、かつ/又は安定した湯切りをもたらすことができる、剥離部付き蓋材を提供することができる。
図1は、本発明の剥離部付き蓋材の上面図である。 図2は、図1の拡大図である。 図3は、本発明の剥離部付き蓋材の外層の剥離の仕組みを示す、図2の線III-IIIにおける側面断面図である。 図4は、本発明の剥離部付き蓋材の一実施態様の上面図である。 図5は、本発明における排水時間の測定方法の説明図である。 図6は、実施例及び比較例の剥離部付き蓋材のハーフカットラインの配置及び形状を示す図である。
《剥離部付き蓋材》
本発明の剥離部付き蓋材は、図1~3に示すように、外層102及び内層106を有する積層体で構成されており、かつ外層102の一部が、内層106から剥離可能である、剥離部付き蓋材であって、
外層102が、外層ハーフカットライン130、並びに外層ハーフカットライン130及び蓋材100の外周により画定されている、剥離予定部132を有し、
内層が、剥離予定部132に対応する位置に、複数の開口形成用内層ハーフカットライン112、114を有し、
複数の開口形成用内層ハーフカットラインが、複数の第一のハーフカットライン112及び複数の第二のハーフカットライン114を有し、
第一のハーフカットライン112が、第一の領域Aに存在しており、かつ長円形の形状を有しており、
第二のハーフカットラインが、第二の領域Bに存在しており、かつU字スリット形の形状を有しており、
第一の領域Aと第二の領域Bとが、互いに分離しており、第二の領域Bが、第一の領域Aよりも外周側に存在しており、第一及び第二の領域が、それぞれ1個ずつ存在しており、
複数の第一のハーフカットライン112が、下記のようにして定義される開口1個当たりの排水時間が30秒以下である複数の第一の開口を形成し、かつ
第二のハーフカットライン114が、下記のようにして定義される開口1個当たりの排水時間が70秒以上である複数の第二の開口を形成する。
開口1個当たりの排水時間は、図5に示すように、下記のようにして定義される:
開口を1個形成した蓋材を、高さ118mm、上面内径102mm、底面内径74mmの円錐台状の外形を有するポリプロピレン製筒状体300の上面に、開口320が中央部に配置されるようにして接着させ、開口320が下方を向くようにして筒状体300を反転させ、底面側から水を300ml入れて、開口320から水を排出させたときに、水を入れた時から、開口320からの水の排出が不連続になった時までの時間を測定し、この時間を、開口1個当たりの排水時間とする。
ここで、「開口が中央部に配置されるようにして」とは、上面を形成する円の中心を開口部が含むようにして、という意味である。
上記の本発明の構成によれば、特に乾燥海藻等の乾燥薄片状食品を含む場合に、迅速な、かつ/又は安定した湯切りをもたらすことができる。理論に拘束されることを望まないが、これは、第一のハーフカットライン及び第二のハーフカットラインが並存していることにより、湯切り時の湯の流れに変化がもたらされ、その結果、乾燥薄片状食品が少なくとも第二のハーフカットラインにより形成される第二の開口に詰まりにくくなることによると考えられる。
図2及び3に示すように、この蓋材100は、外層を剥離するきっかけとなる剥離きっかけ用内層ハーフカットライン120を有していてもよい。また、図1~3に示すように、この蓋材は、剥離用タブ140及び開封用タブ150を有していてもよい。
特に、図2に示すように、第一のハーフカットライン112が閉じた図形状に形成されており、第二のハーフカットライン114がスリット状に形成されている態様においては、図3(a)に示す蓋材の剥離用タブ140を摘まんで引き上げると、内層106及び随意の易剥離性層104は、容器200側に残る一方で、外層102は易剥離性層104から分離される。剥離を更に進めると、開口形成用ハーフカットライン112が形成されている領域において、内層106及び随意の易剥離性層104が外層102に追従して分離され、その一方で、スリット状に形成されている第二のハーフカットラインが形成されている部分においては、外層102のみが分離され、そして、図3(b)に示すように、第一の開口112a及び第二の開口114aが形成される。
第一のハーフカットライン112及び第二のハーフカットライン114は、図2に示すように、複数の第一のハーフカットライン112が存在している第一の領域A、及び複数の第二のハーフカットライン114が存在している第二の領域Bが剥離部付き蓋材に存在しており、かつ第一の領域Aと第二の領域Bとが、互いに分離している。これによれば、排水時間のばらつきを抑制することができる。ここで、第一及び第二の領域は、直線状又は曲線状の境界線により互いに分離されている剥離予定部の領域であってよく、この境界線は、外層を剥離させる方向に対して略垂直に形成されていてよい。例えば、蓋材が剥離予定部の外周側に剥離用タブを有する場合には、この境界線は、剥離用タブから蓋材の中央へと向かう方向に対して略垂直に形成されていてよく、又は蓋材が剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを有する場合には、この境界線は、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインに対して略平行に形成されていてよい。
ここで、本明細書において、「略垂直」は、完全な垂直に対する角度の誤差が、10°以内、5°以内、3°以内、又は1°以内であることを言うものであり、「略平行」は、完全な平行に対する角度の誤差が、10°以内、5°以内、3°以内、又は1°以内であることを言うものである。
図2に示すように、第一の領域Aは、第二の領域Bによって分断されておらず、かつ第二の領域Bが、第一の領域Aよりも外周側に存在している。それによれば、排水時間のばらつきを抑制することができる。ここで、第一の領域Aと第二の領域Bとは、いずれも1個ずつ存在している。
また、本発明の剥離部付き蓋材は、図4に示す形態であってよい。
以下では、本発明の剥離部付き蓋材の面方向の構成について説明する。
〈ハーフカットライン〉
ハーフカットラインは、蓋材の表面から蓋材の厚さ未満の深さで形成された切り込みである。
ハーフカットラインの刻設は、例えば、ロータリーダイカッター、レーザー光照射等により行うことができる。また、ハーフカットラインは、蓋材の内層側及び/又は外層側に形成されることができる。
例えば、内層ハーフカットラインは、蓋材の内層の表面から、内層を貫通する深さまで刻設されている。
内層ハーフカットラインは、蓋材の内層の厚さ方向において、内層を貫通する深さで刻設されている。したがって、内層ハーフカットラインの深さは、蓋材の内層の厚さと概ね等しい。
例えば、蓋材の外層と内層の間に易剥離性層を配置し、内層と易剥離性層との界面で外層を剥離させるときには、内層ハーフカットラインは、内層の表面から易剥離性層に達する深さまで形成することができる。また、外層と易剥離性層との界面で外層を剥離させるときには、内層ハーフカットラインは、内層の表面から易剥離性層を貫通する深さまで形成することができる。
例えば、蓋材の外層と内層の間に剥離ニス層を部分的に配置するときには、内層ハーフカットラインは、内層の表面から剥離ニス層に達する深さまで形成されることができる。
〈開口形成用内層ハーフカットライン〉
開口形成用内層ハーフカットラインは、複数の第一のハーフカットライン及び複数の第二のハーフカットラインを有する。
(第一のハーフカットライン及び第一の開口)
第一のハーフカットラインは、開口1個当たりの排水時間が30秒以下である複数の第一の開口を形成するハーフカットラインである。また、第一のハーフカットラインは、第一の領域に存在しており、かつ長円形の形状を有しているハーフカットラインである。
各々の第一のハーフカットラインの形状は、同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
各々の第一の開口の排水時間は、30秒以下、又は29秒以下であってよく、10秒以上、13秒以上、又は15秒以上であってよい。
各々の第一の開口の面積は、100mm以下、95mm以下、90mm以下、85mm以下、又は80mm以下であってよく、また30mm以上、33mm以上、35mm以上、又は38mm以上であってよい。
各々の第一の開口の形状が長円形であることにより、急速な湯切り及び内容物の流出の抑制を両立することができ、かつ剥離予定部を外層側に良好に追従させることができる。なお、長円形とは、両側辺が平行で両端が円弧状の形状を意味するものである。
第一の開口の短辺方向の長さは、4.0mm以下、3.5mm以下、又は3.2mm以下であることが、内容物の流出を抑制する観点から好ましく、2.0mm以上、2.5mm以上、又は2.8mm以上であることが、急速な湯切りをもたらす観点から好ましい。
第一の開口の長辺方向の長さは、35mm以下、33mm以下、30mm以下、又は27mm以下であることが、内容物の流出を抑制する観点から好ましく、8mm以上、10mm以上、又は12mm以上であることが、急速な湯切りをもたらす観点から好ましい。
第一の開口の長辺方向は、外層の剥離方向と略垂直であることが、外層の剥離の際に円滑に開口を形成する観点から好ましい。特に、本発明の剥離部付き蓋材が剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを有する場合には、第一の開口の長辺方向が、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインに対して略平行であることが、外層の剥離の際に円滑に開口を形成する観点から好ましい。
第一の開口の総面積は、全ての開口用内層ハーフカットラインにより形成される開口の総面積の、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、又は90%以上を占めることができ、また95%以下、又は92%以下を占めることができる。
(第二のハーフカットライン及び第二の開口)
第二のハーフカットラインは、開口1個当たりの排水時間が70秒以上である複数の第二の開口を形成するハーフカットラインである。また、第二のハーフカットラインは、第二の領域に存在しており、かつU字スリット形の形状を有しているハーフカットラインである。
第二のハーフカットラインがU字スリット状に形成されることにより、第二のハーフカットライン、及び第二のハーフカットラインの両端を結ぶ線により囲まれた部分が第二のハーフカットラインの両端を結ぶ線を折り目として曲げられることにより、この囲まれた部分の開口を形成することができる。各々の第二のハーフカットラインの形状は、同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
第二のハーフカットラインの両端を結ぶ線は、外層を剥離させる方向に対して略垂直に存在していることが、排水時間のばらつきを抑制する観点から好ましい。この場合、第二のハーフカットラインの両端を結ぶ線は、第二のハーフカットラインの曲線部よりも外周側に存在していることが、開封時の蓋材の破断を抑制する観点から好ましい。
各々の第二の開口の排水時間は、70秒以上、72秒以上、又は75秒以上であってよく、また100秒以下、95秒以下、90秒以下、85秒以下、又は80秒以下であってよい。
各々の第二の開口の面積は、20mm以下、18mm以下、15mm以下、又は13mm以下であってよく、また5mm以上、7mm以上、9mm以上、又は10mm以上であってよい。
各々の第二の開口の長辺の長さは、7mm以下、6mm以下、5mm以下、又は4mm以下であることが、内容物の流出を抑制する観点から好ましく、2mm以上、又は3mm以上であることが、排水量を確保する観点から好ましい。
〈外層ハーフカットライン〉
外層ハーフカットラインは、外層側から刻設されたハーフカットラインである。特に、本発明においては、外層ハーフカットラインは、剥離予定部を画定するためのハーフカットラインである。
〈剥離きっかけ用内層ハーフカットライン〉
剥離きっかけ用内層ハーフカットラインは、内層から外層を剥離するきっかけとなる内層ハーフカットラインである。
図2に示すように、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン120は、蓋材を容器に接着させたときに、容器のフランジ部202の外周に接するように形成されていることが、蓋材の開封の容易さの観点から好ましい。また、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインは、略平行に複数本形成されていることが、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインの形成位置のずれの許容範囲を大きくする観点から好ましい。
〈本体部分〉
本体部分は、本発明の剥離部付き蓋材における剥離用タブ及び開封用タブを除いた部分である。特に、本体部分は、容器に接合させたときに容器のフランジ部の外周以内を占める部分、すなわち密封すべき容器のフランジ部の外周の形状に対応する形状を有する部分であることができる。
本体部分の形状は、例えば正方形、長方形等の多角形、角丸正方形、角丸長方形等の角丸多角形、円形、楕円形等であってよい。
〈剥離用タブ〉
剥離用タブは、本体部分から突出している。本体部分と剥離用タブとの境界は、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインにより画定されていてよい。この剥離用タブを摘まんで剥離用タブから本体部分へと向かう剥離方向に引っ張ることにより、易剥離性層と内層との間、又は、外層と易剥離性層との間を剥離することができる。
〈開封用タブ〉
随意の開封用タブは、容器に接合されている内層を容器から剥離するために、蓋材の少なくとも一部分を摘み易くするための要素であり、剥離用タブと同様に、蓋材の本体部分の周縁から突出している。開封用タブは、内層、又は内層及び外層の積層体で構成されていてよい。
続いて、蓋材の層構成について以下で説明する。
〈外層〉
蓋材の外層は、蓋材が容器に接合されたときに、蓋付容器の最外層となる層であってよい。また、外層は、蓋材の内層に積層され、その後に内層から剥離されることができる。
例えば、外層は、内層に積層されることにより、蓋付容器としたときに最外層となる。また、例えば剥離用タブを摘み、そして剥離用タブを引き上げることにより、外層を内層から剥離させることができる。
外層は、単層構造、又は複数の層が積層されている多層構造を有していてよい。
外層としては、紙層、樹脂層、金属箔層の単層、又はこれらの積層体などを用いることができる。
紙層としては、コート紙、アート紙などを使用してよい。また、紙層には、グラビア印刷、フレキソ印刷などで印刷がなされていてもよい。
樹脂層としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系ポリマー、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を単独で、又は2種類以上組み合わせて複層で使用することができる。かかる熱可塑性樹脂を、フィルム又は押出し樹脂の態様で用いることができる。また、フィルムは、延伸フィルムであっても、無延伸フィルムであってもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂を用いることができる。
なお、本明細書において、ポリエチレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にエチレン基の繰返し単位を、50mol%超、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン-メチルアクリレート共重合体(EMA)、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群より選択される。
本明細書において、ポリプロピレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にプロピレン基の繰返し単位を、50mol%超、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)、塩素化ポリプロピレン、酸変性ポリプロピレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
ビニル系ポリマーとしては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。
ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
ポリアミドとしては、例えばナイロン(登録商標)6、ナイロンMXD6等のナイロン等が挙げられる。
更に、樹脂層は、無機物蒸着層、バリアコート層、並びに接着剤層などの他の層を具備していてもよい。無機物蒸着層としては、例えばシリカ蒸着膜、アルミニウム蒸着膜、アルミナ蒸着膜、シリカ・アルミナ蒸着膜等を用いることができる。バリアコート層としては、例えば塩化ビニリデンコート層、ポリフッ化ビニリデンコート層等を用いることができる。
金属箔層としては、例えばアルミニウム箔、銅箔、チタン箔等の単体金属箔、アルミニウム合金箔、ステンレス箔等の合金箔を用いることができる。
〈内層〉
蓋材の内層は、蓋材が容器に接合されたときに、最内層となることができる層である。
また、内層は、蓋材の外層と積層され、その後に外層を剥離させることができる。さらに、ハーフカットラインが、外層及び内層の積層方向において、内層全体を貫通するようにして、内層はハーフカットラインを形成するための刃を受け入れることができる。
内層は、単層構造、又は複数の層が積層されている多層構造を有してよい。内層は、例えば基材層及びシーラント層の積層体であることができる。
基材層としては、例えば外層に関して挙げた樹脂層を用いることができる。
また、内層は、上記以外の樹脂層、接着剤層、金属箔層、無機物蒸着フィルム層等を含んでもよい。更に、内層は、印刷層を含んでもよい。これらのフィルムには、表面を変性し又は表面を粗面化することによって接着性を向上させる目的で、コロナ処理をすることができる。
内層は、蓋材の最内層となる側にシーラント層を有していてもよい。シーラント層は、蓋材によって封止すべき容器と蓋材とをヒートシールするための層である。シーラント層の材料は、封止すべき容器の材質によって選択され、例えばポリオレフィン系樹脂でよい。これらの樹脂は、例えば、延伸又は無延伸フィルム、押出積層用の溶融樹脂、ホットメルト用の塗料等の形態で与えることができる。
特に好ましいのは、組成の異なる樹脂を混合した界面剥離タイプのシーラントや、シーラント層を複層にして開封時にフィルムが凝集破壊を伴いながら剥離する凝集剥離タイプのシーラントや、シーラント層を複層にして、少なくとも1層は、容器と融着される層(シール層)であり、他方の層は、シール層に隣接した層(剥離層)であり、開封時には、シール層と剥離層との層間で剥離する層間剥離タイプのシーラントなど、易剥離性を付与したイージーピールシーラントである。
内層の厚さは、例えば150μm以下、100μm以下、80μm以下、又は60μm以下とすることができ、また20μm以上、30μm、又は40μm以上とすることができる。
〈易剥離性層〉
易剥離性層は、外層と内層とを互いに剥離可能とするため、外層と内層との間に設けられる随意の層である。
易剥離性層は、易剥離性樹脂層であってもよく、外層と内層とを剥離する部分に剥離ニス等を塗布することで形成した層でもよく、これらを組み合わせた層でもよい。
易剥離性樹脂層に用いる易剥離性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂に、環状オレフィンコポリマー(COC)を所定の比率で混合した樹脂であることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂の中でも、ポリエチレン系樹脂、特に低密度ポリエチレン(LDPE)を用いることが好ましい。LDPEとしては、例えば、東ソー株式会社製の商品名「ペトロセン」、旭化成ケミカルズ株式会社製の商品名「サンテック」等が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂のMFR(Melt Flow Rate)は、JIS K7210に準拠し、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、0.01g/10分以上、0.1g/10分以上、又は1.0g/10分以上であってよく、また60g/10分以下、20g/10分以下、又は10g/10分以下であってよい。
ポリオレフィン系樹脂の密度は、0.89g/cm以上であってよく、また、この密度は、0.94g/cm以下であってよい。
環状オレフィンコポリマー(COC)とは、α-オレフィンと環状オレフィンとを、へキサン、へプタン、オクタン、シクロへキサン、べンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒中で、いわゆるチーグラー触媒、メタロセン触媒などの触媒を調合することにより得ることができる共重合体をいう。このような共重合体としては、例えば、三井化学株式会社製の商品名「アペル」などが挙げられる。
COCのMFRは、JIS K7210に準拠し、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、0.1g/10分以上、1.0g/10分以上、又は2.0g/10分以上であってよく、また、このMFRは、温度190℃のとき、40g/10分以下、20g/10分以下、又は10g/10分以下であってよい。
易剥離性樹脂層は、LDPEとCOCとの混合比率を変えることにより、界面剥離強度を調整することができる。易剥離性樹脂中のCOCの含有量は、1質量%以上、又は3質量%以上であってよく、また、この含有量は、24質量%以下又は10質量%以下であってよい。このような範囲であれば、COCの含有量は、内層又は外層と易剥離性樹脂層との界面剥離が容易になり、かつ両者の剥離強度の制御が容易になるため好ましい。
易剥離性樹脂層の厚さは、剥離する層との接着性及び剥離性を両立させるために、例えば10μm以上、又は15μm以上であってよく、また40μm以下、30μm以下、又は25μm以下であってよい。
また、易剥離性層は、ニトロセルロース樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、若しくはこれらの混合物、又は水性ニス、油性ニス、紫外線硬化型ニス等であってもよい。
剥離ニスは、易剥離性樹脂とワックスの混合物であることがより好ましい。混合物中のワックスの含有率は、混合物の質量を基準として、20質量%以上であってよく、また85質量%以下であってよい。このような範囲である場合、剥離ニス層と隣接している他の層のピッキングを防ぐことができ、かつ剥離ニス層の層間剥離を防ぐことができるので好ましい。
〈層の積層〉
層の積層は、例えば、サンドラミネートやバックラミネートなどの押出しラミネート、ドライラミネートなどにより行うことができる。
特に、内層と外層との積層は、易剥離性層を介して行うことができる。より具体的には、易剥離性層が易剥離性樹脂層、又はこれと剥離ニスとの組合せである場合、内層と外層との積層は、易剥離性樹脂層を介して、サンドラミネート等の積層手段により行うことができる。易剥離性層が剥離ニスである場合、内層と外層との間に、更に接着層を積層させてもよい。この接着層としては、例えばドライラミネート接着剤を用いることができる。
《内容物入り蓋付容器》
収納部及びフランジ部を有する容器、
容器に収容されている内容物、及び
容器のフランジ部においてヒートシールされており、それによって容器を密封している、上記の剥離部付き蓋材
を具備している。
本発明の内容物入り蓋付容器においては、蓋材の第二のハーフカットラインが、容器のフランジ部付近に存在していること、すなわち各々の第二のハーフカットラインのフランジ部に最も近い点が、フランジ部の内周から5mm以内、4mm以内、3mm以内、2mm以内、又は1mm以内の領域に存在していることが、湯切り時に乾燥薄片状食品が第二の開口を塞ぎにくくし、その結果、第二の開口からの安定した湯切りをもたらす観点から好ましい。
〈容器〉
容器は、収納部及びフランジ部を有する容器である。
(収納部)
収納部は、内容物が収納されている部分である。この部分の形状は、例えば略円錐台形、多角錐台形、直方体形、立方体形等であることができる。
(フランジ部)
フランジ部は、容器の収納部の周縁の部分であり、鍔状の部分であってよい。フランジ部の外周の形状は、蓋材の形状に応じて選択することができる。
〈内容物〉
内容物は、収納部に収容されている内容物である。かかる内容物としては、乾燥薄片状食品を含む即席麺が挙げられる。
内容物が乾燥薄片状食品を含む即席麺である場合に、本発明が有益となる。ここで、本発明において、「乾燥薄片状食品」とは、注湯又は注水により体積が増えた状態において薄片状の形態である食品を意味するものである。乾燥薄片状食品としては、わかめ、昆布等の乾燥海藻類、コマツナ、ニラ、ホウレンソウ等の乾燥葉菜類等が挙げられる。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
《蓋材の作製》
蓋材用の積層体として、外層側から内層側に向かって下記の構成を有する積層体を製造した(ただし、「//」はドライラミネート接着剤を表す):
紙//PET1/易剥離性樹脂/PET2//AL/シーラント層。
具体的には、以下のようにして、蓋材用の積層体を作製した:
1.ドライラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を乾燥重量2.5g/m以上に設定し、紙とPET1とを、ドライラミネート接着剤を介して接着して、部材a(紙//PET1)を作製した。
2.ドライラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を乾燥重量2.5g/m以上に設定し、アルミニウム箔とPET2とを、ドライラミネート接着剤を介して接着して、部材b(PET2//AL)を作製した。
3.押出しラミネーターを使用し、部材aのPET1側と部材bのPET2側との間に、易剥離性樹脂を押し出し、サンドラミネートして、積層フィルムc(紙//PET1/易剥離性樹脂/PET2//AL)を作製した。
4.押出しラミネーターを使用し、部材cのAL箔側にシーラントをバックラミネートして、蓋材用の積層体(紙//PET1/易剥離性樹脂/PET2//AL/シーラント層)を作製した。この積層体において、紙//PET1の積層体が外層に対応し、PET2//AL/シーラント層が内層に対応する。
作製した積層体を、ロータリーダイカッターで蓋材用の積層体の外層側から易剥離性樹脂層に至る深さで外層ハーフカットラインを刻設した後、内層のシーラント層側から易剥離性樹脂層に至る深さで開口用内層ハーフカットラインを刻設すると同時に、蓋外周縁をフルカットし、蓋材を得た。
実施例及び比較例の開口用内層ハーフカットラインの配置及び形状、並びに各開口の対応関係は、図6及び表1に示している。なお、実施例の蓋材においては、第一の開口の総面積は、全ての開口用内層ハーフカットラインにより形成される開口の総面積の90.5%を占めていた。また、全ての実施例及び比較例において、外層の剥離予定部の形状及び面積は同一である。
別途に、各開口の1個当たりの排水時間を、図5に示すように、以下のようにして測定した:
開口を1個形成した蓋材を、高さ118mm、上面内径102mm、底面内径74mmの円錐台状の外形を有するポリプロピレン製筒状体300の上面に、開口320が中央部に配置されるようにして接着させ、開口320が下方を向くようにして筒状体300を反転させ、底面側から水を300ml入れて、開口320から水を排出させたときに、水を入れた時から、開口320からの水の排出が不連続になった時までの時間を測定し、この時間を、開口1個当たりの排水時間とする。
図6に示した各開口の形状、大きさ、及び排水時間を、表1に示す。表1及び図6では、排水時間が30秒以下の第一の開口を、開口A1~A5と言及しており、排水時間が70秒以上の第二の開口を、開口B1と言及している。
Figure 0007413008000001
《評価》
〈排水時間の評価〉
作製した蓋材を、容器フランジ部の内径150mmのポリスチレン製の容器にヒートシールした。次いで、蓋材を剥離予定部とは反対側から開封し、容器に乾燥わかめ5g、熱湯450gを入れて、3分間湯戻しした。3分後、剥離予定部の外層を剥離させ湯切りのための開口を現出し、110°傾けて湯を排出させた。傾斜時から湯の排出が不連続となるまでの時間を測定した。同様の測定を、各蓋材について5回ずつ行い、湯切り時間の平均値及び標準偏差を測定した。
実施例及び比較例の構成及び評価結果を表2に示す。
Figure 0007413008000002
表2から、第一の開口及び第二の開口をいずれも形成する実施例の蓋材は、第一の開口及び第二の開口のいずれかのみを形成する比較例1、2の蓋材と比較して、湯切り時間の平均値が短かったことが理解できよう。また、実施例の蓋材は、比較例1、2の蓋材と比較して、湯切り時間の標準偏差が小さいことから、湯切り時間が安定していることが理解できよう。
100 剥離部付き蓋材
102 外層
104 易剥離性層
106 内層
110 開口形成用内層ハーフカットライン
112 第一のハーフカットライン
112a 第一の開口
114 第二のハーフカットライン
114a 第二の開口
120 剥離きっかけ用内層ハーフカットライン
130 外層ハーフカットライン
132 剥離予定部
140 剥離用タブ
150 開封用タブ
200 容器
202 フランジ部
202a フランジシール部
300 ポリプロピレン製筒状体
310 水
320 排水時間を測定すべき開口
A 第一の領域
B 第二の領域

Claims (7)

  1. 外層及び内層を有する積層体で構成されており、かつ前記外層の一部が、前記内層から剥離可能である、内容物入り蓋付き容器用剥離部付き蓋材であって、
    前記内容物が、乾燥薄片状食品を含む即席麺であり、
    前記外層が、外層ハーフカットライン、並びに前記外層ハーフカットライン及び前記蓋材の外周により画定されている、剥離予定部を有し、
    前記内層が、前記剥離予定部に対応する位置に、複数の開口形成用内層ハーフカットラインを有し、
    前記複数の開口形成用内層ハーフカットラインが、複数の第一のハーフカットライン及び複数の第二のハーフカットラインを有し、
    前記第一のハーフカットラインが、第一の領域に存在しており、かつ長円形の形状を有しており、
    前記第二のハーフカットラインが、第二の領域に存在しており、かつU字スリット形の形状を有しており、
    前記第一の領域と前記第二の領域とが、互いに分離しており、前記第二の領域が、前記第一の領域よりも外周側に存在しており、前記第一及び第二の領域が、それぞれ1個ずつ存在しており、
    前記複数の第一のハーフカットラインが、下記のようにして定義される開口1個当たりの排水時間が30秒以下である複数の第一の開口を形成し、かつ
    前記複数の第二のハーフカットラインが、下記のようにして定義される開口1個当たりの排水時間が70秒以上である複数の第二の開口を形成する、内容物入り蓋付き容器用剥離部付き蓋材:
    開口を1個形成した蓋材を、高さ118mm、上面内径102mm、底面内径74mmの円錐台状の外形を有するポリプロピレン製筒状体の前記上面に、前記開口が中央部に配置されるようにして接着させ、前記開口が下方を向くようにして前記筒状体を反転させ、前記底面側から水を300ml入れて、前記開口から前記水を排出させたときに、水を入れた時から、前記開口からの水の排出が不連続になった時までの時間を測定し、この時間を、前記開口1個当たりの排水時間とする。
  2. 前記乾燥薄片状食品が、乾燥海藻類又は乾燥葉菜類である、請求項1に記載の剥離部付き蓋材。
  3. 前記乾燥海藻類が、わかめ又は昆布であり、前記乾燥葉菜類が、コマツナ、ニラ、又はホウレンソウである、請求項2に記載の剥離部付き蓋材。
  4. 前記第二のハーフカットラインの両端を結ぶ線が、外層を剥離させる方向に対して略垂直に存在している、請求項1~3のいずれか一項に記載の剥離部付き蓋材。
  5. 収納部及びフランジ部を有する容器、
    前記容器に収容されている内容物、及び
    前記容器のフランジ部においてヒートシールされており、それによって前記容器を密封
    している、請求項1~4のいずれか一項に記載の剥離部付き蓋材
    を具備している、内容物入り蓋付容器。
  6. 前記内容物が、乾燥薄片状食品を含む即席麺である、請求項に記載の内容物入り蓋付
    容器。
  7. 前記蓋材の前記第二のハーフカットラインが、前記容器の前記フランジ部付近に存在し
    ている、請求項又はに記載の内容物入り蓋付容器。
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