JP7410524B2 - 組立式物品収納器具 - Google Patents

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Description

本発明は組立式物品収納器具に関する。より詳しくは、磁性壁面に磁気吸着力により着脱自在に取付けられる磁着型の組立式物品収納器具に関し、特に大型または中型の家具類への適用に好適である。
磁着型の物品収納器具として、特許文献1は、本棚、物置箱、掛け棚などの収納アイテムの裏面にマグネットシートを接着したマグネット用具を例示している。このようなマグネット用具は、マグネットシートの磁着力により磁性壁面に着脱自在であり、ドライバー等の工具を使うことなく配置位置を変えたり、手軽に別の収納アイテムに付け替えたりすることができる。
実用新案登録第3207754号
上記したマグネット用具に取り付けられるマグネットシートは、それ自体としては可撓性を有するため、磁性壁面に磁気吸着した状態から取り外す場合、例えば端の方を捲りあげ、徐々に剥がす形で取り外すことができる。しかし、各収納アイテムの背面にマグネットシートを固着させたマグネット用具は、マグネットシートが変形できないため、取り外す際は、磁性壁面に垂直な方向に向けて一気に引き剥がすか、或いは、マグネットシート四辺の何れかを軸として回動させるような力を加えて一気に剥がす。
いずれにしても、マグネットシートの面積がそれほど広くない小物であれば問題はないが、例えば20cm角を越えるものになると、瞬間的にではあるが、かなり強い力が必要である。
また、複数の収納アイテム毎にマグネットシートを設ける必要があり、製品のコストアップを招いていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、磁性壁面から比較的弱い力で取り外すことができるとともに、コストアップを抑えることのできる組立式物品収納器具の提供を目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段をとる。なお、本欄(「課
題を解決するための手段」の欄)において各構成手段に付した括弧書きの符号は、後述する代表的な実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すための参考用のものであり、本発明の構成手段をこれに限定するものではない。
本発明の一の態様は、磁性壁面(W)に磁気吸着力により着脱自在に取付けられる組立式物品収納器具(10,10A,10C,10D)であって、互いに別体となった固定板(1,1C,1D)と収納アイテム(4,4A,4B,4C,4D)とを備え、固定板(1,1C,1D)は、基板(11)と、基板(11)に固着され磁性壁面(W)に磁気吸着させるためのマグネットシート(21)とを備えるとともに、全体として可撓性を有し、固定板(1,1C,1D)と収納アイテム(4,4A,4B,4C,4D)とは、両者を着脱自在に連結する連結部(44,44A1,44Bと121、44Cと121C、44Dと121D)により合体されることを特徴とする。
本態様によると、収納アイテム(4)が固定板(1)に着脱自在とされている。そして固定板(1)が可撓性を有しているため、固定板(1)の取り外しの際、収納アイテム(4)を取り除いた状態で、固定板(1)の一部を撓ませて引き剥がすことができる。つまり強い力を加えて一気に取り外すのではなく、比較的弱い力で端から徐々に剥がすことができる。このため、取り外し作業が容易であることから、特に大型または中型の家具類への適用に好適である。
また、一つの固定板(1)に対して、選択的に種々の収納アイテム(4A,4B)に付け替えることができるため、製品のコストアップを抑えることができる。
本発明の他の態様では、連結部は、収納アイテム(4,4A,4B,4C)に設けられたフック(44,44A1,44B、44C)と、固定板(1,1C)に設けられ上記フックを係止するフック受け(121,121C)とからなる。
本発明の他の態様では、連結部は、固定板(1D)に設けられたフック(121D)と、収納アイテム(4D)に設けられ上記フックを係止するフック受け(44D)とからなる。
本発明の他の態様では、上記連結部として、基板(11)におけるマグネットシート(21)の非固着面(P2)の左右両側における高さ方向(Z)の同一位置に法線方向に突出した突出部(121)を備える。
本発明の他の態様では、左右の突出部(121)同士を連結する連結体(122)を備える。
本態様によると、左右の突出部(121)が弾性で個々に広がったり、狭まったりすることが防止される。また、突出部(121)間に収容された収納アイテム(4,4A,4B)が前方に抜け出ることが防止される。
本発明の他の態様では、基板(11)がスチールまたはフェライト系ステンレススチール等の軟磁性体の金属からなる。
本態様によるとヨーク効果が生じマグネットシート(21)の磁着面には、マグネットシート(21)単体のときよりも大きな磁束密度が生じ、より大きな磁着力が得られる。
本発明によると、磁性壁面から比較的弱い力で取り外すことができるとともに、コストアップを抑えることのできる組立式物品収納器具が提供される。
第1実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 図1のA-A線断面視図である。 固定板の斜視図である。 マグネットシートの2面図である。 収納アイテムの斜視図である。 収納アイテムの変形例を示す図である。 組立式物品収納器具の組立手順を示す斜視図である。 固定板の取り外し方の例を示す図である。 変形例の組立式物品収納器具を示す斜視図である。 収納アイテムの変形例を示す図である。 収納アイテムの変形例を示す図である。 第2実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第3実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第4実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第5実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第6実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第7実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第8実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第9実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第9実施形態の組立式物品収納器具の分解斜視図である。 第9実施形態の組立式物品収納器具の組立の手順を示す図である。 第9実施形態の組立式物品収納器具の組立の手順を示す図である。 第10実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第10実施形態の組立式物品収納器具の分解斜視図である。 第10実施形態の組立式物品収納器具の組立の手順を示す図である。 第10実施形態の組立式物品収納器具の組立の手順を示す図である。 第11実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第11実施形態の組立式物品収納器具の分解斜視図である。 第11実施形態の組立式物品収納器具の組立の手順を示す図である。 第11実施形態の組立式物品収納器具の組立の手順を示す図である。 第12実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。 第13実施形態の組立式物品収納器具の外観斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態の組立式物品収納器具10の外観斜視図、図2は図1のA-A線断面視図である。
なお、後述の図の一部を含めたこれらの図において、直交座標系の3軸をXYZとし、磁性壁面WはXY平面に垂直で且つZX平面に平行であるものとする。また、各図の縮尺は必ずしも正確なものではなく、その一部の要素は、単に本発明をわかりやすくするために描いただけのものである。また、左右または上下で同一または対称な構成要素については、同一の符号を付してある。
図1及び図2に示すように、組立式物品収納器具10は、固定板1と収納アイテム4を備え、固定板1に設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。固定板1と収納アイテム4は、ドライバー等の工具なしで分離可能になっている。また組立に際しても工具を要さない。
次に、組立式物品収納器具10の各構成要素について詳述する。
図3は固定板1の斜視図であり、(a)は表側面を示し、(b)は裏側面を示す。図4はマグネットシート21の2面図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を示す。図5は収納アイテム4の斜視図であり、(a)は表側面を示し、(b)は分解図を示す。図6は収納アイテム4の変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図を示す。
固定板1は、図3に示すように、基板11とマグネットシート21を備え、基板11とマグネットシート21が合体した状態で可撓性を有する。
基板11は、厚さ0.1mm~2mm程度の長方形状の薄型金属板を材質とし、一方の面P1にはマグネットシート21が固着し、他方の面P2には支持枠12を備えている。
支持枠12は、平面視が略コの字形を呈し、面P2との間に内部空間S1を形成している。上記内部空間S1は、収納アイテム4が使用可能に収容できる広さとされる。
このような支持枠12は、具体的には、図3に示すように、第1バー121と第2バー122を備える。
第1バー121は、基板11における左右端の上部からそれぞれ面P2の法線方向に対称に突出する2枚の長尺状の板である。第1バー121は、収納アイテム4におけるフック44(図5参照)を嵌合して係止できるサイズとされる。
第2バー122は、左右2枚の第1バー121を先端頂部で連接する長尺状の板である。第2バー122を設けておくことにより、左右2枚の第1バー121,121が弾性で個々に広がったり、狭まったりする変形が防止される。また、内部空間S1に収容された収納アイテム4が前方に抜け出ることが防止される。
このような支持枠12は、例えば1枚物の長尺状の薄型金属板を、平面視が略コの字になるように折曲げ加工を施した後、両端部を、平面視がL字体になるような折曲げ加工を施すことで製作される。
そして、面P2における上方の左右両端部に上記L字体の面を溶接することで、枠付きの基板11が得られる。
マグネットシート21は、基板11よりも一回り小サイズの面積を有するとともに、厚さ0.2mm~5mmとされる可撓性シート状の磁石体であり、図4に示すように、両面多極着磁型となっている。すなわち、表裏各面に、互いに極性の異なる一定幅の磁極22,23(N極とS極)が交互に等間隔の縞状に形成され、一定ピッチの着磁ライン24Xを有する。
このようなマグネットシート21は、硬磁性材料の微粉末と、粘結材となる少量の有機高分子エラストマーとの混合体を、圧延または押出しなどの成形方式によりシート状に成形し、表面に着磁を施して製作される。なお、十分な磁着力を得るために、異方性の硬磁性材料を用いることが好ましい。
マグネットシート21は、基板11に固着されており、このとき基板11が軟磁性体の性質を有するものであればヨーク効果が生じ、マグネットシート21の磁着面には、マグネットシート21単体のときよりも大きな磁束密度が生じ、より大きな磁着力が得られる。
軟磁性体の性質を有する上記薄型金属板として、スチールやフェライト系ステンレススチールなどを挙げることができる。なお、金属を採用せず、プラスチック等の合成樹脂とすることも可能である。
マグネットシート21及び基板11の厚さを上記範囲としたのは、次の理由による。すなわち固定板1、つまり基板11とマグネットシート21の合体物に適当な可撓性と磁性壁面Wへの磁着力を確保するためである。より具体的には、マグネットシート21の厚さが5mmを超えると可撓性の確保が難しくなり、0.2mm未満とすると十分な磁着力が期待できない。また基板11の厚さが2mmを超えると可撓性の確保が難しくなるとともに不要に重量が増し、0.1mm未満とすると十分なヨーク効果が期待できない。
収納アイテム4は、図5(a)に示すように、Y方向視が略「口の字」形状の外枠壁を有した中空箱体からなる。具体的には、天板41と側板42と底板43を備え、左右の上部にY方向に延びる長尺状のフック44を備える。フック44は、天板41と側板42との間にコの字状断面の凹空間S2を有する形状とされる。
このような収納アイテム4は、例えば図5(b)の上図に示すように、1枚物の長尺状の薄型金属板の左右両端にフック44形成用の爪部441を折曲げ加工した天板41と、下図に示すように、1枚物の長尺状の薄型金属板における長手方向に対称な2ヶ所を同一方向に90度折曲げ加工して、底板43とその左右両側に立設した側板42とを形成したコの字状の枠体とを付き合わせて溶接することで得られる。
なお、図6に示すように、底板43からの立ち上がり部45を設けることにより、底板43の剛性を増し強度を強くすることができる。この構成は、特に幅広で大型の収納アイテムに対して有効である。
以上のような構成要素を有する組立式物品収納器具10は、磁性壁面Wに磁気吸着力により取り付けることを前提としている。磁性壁面Wには、例えば厚さ0.1mm~1mm程度の箔状またはシート状の薄型スチールの片面に壁紙を貼着した壁材が用いられる。
次に、組立式物品収納器具10の組立手順について説明する。
図7は組立式物品収納器具10の組立手順を示す斜視図、図8は固定板1の取り外し方の例を示す図である。
まず、図7(a)に示すように、固定板1を磁性壁面Wに取り付ける。取付けに際しては、固定板1の左右端をそれぞれ左手と右手で持ち、マグネットシート21の磁着面を磁性壁面Wに対向させた状態で、基板11の上辺部が水平を保つ姿勢にして、マグネットシート21を磁性壁面Wに当てて磁着させる。なお、正確な水平状態を得るために、気泡式の水準器を用いてもよい。その際、気泡管の台座を例えば支持枠12の頭頂部に設置すると作業がしやすい。水平からずれて磁着させてしまった場合は、固定板1を一旦取り外し、角度を再調整して取り付け直す。
次いで、図7(b)に示すように、支持枠12で形成される空間S1に上方から収納アイテム4を下方向Z1に向けて挿入する。そして収納アイテム4のフック44,44を支持枠12における第1バー121,121に嵌合させる。この状態で、収納アイテム4は、固定板1を介して磁性壁面Wに取り付けられ、図7(c)に示すように、前面が開口した収納箱として機能する。このように、組立式物品収納器具10は、磁性壁面Wへの固定及び組立にあたり工具を要さない。
なお、分解時は、組立時の反対の手順を踏み、このときも同様に工具を要さない。
ここで基板11とマグネットシート21は合体した状態で可撓性を有するため、固定板1を取り外すにあたり、図8(a)に示すように、基板11の下側の端角T1を手前に引いて捲ることで、磁性壁面Wに磁着したマグネットシート21を端角から剥がしながら、固定板1全体を磁性壁面Wから取り外すことができる。
また、図8(b)に示すように、マグネットシート21の4辺のいずれかを捲るように剥がすことができるため、小さな力でも剥がすことができる。すなわち、基板11における第1バー121の両端どちらかを掴み、掴んだ側と反対側の方向に向ける形で手前方向R1に引くことで、マグネットシート21の片端から剥がして取り外すことができる。
通常は、磁性壁面Wに取り付いたマグネットシート全体を手前に引っ張って取り外すが、その場合は大きな力が必要で取り外しにくいが、本形態では、基板11とマグネットシート21は合体した状態で可撓性を有し、弾性を利用して磁性壁面Wから取り外すので、小さな力でも剥がすことができる。このように、強い力を加えて一気に取り外すのではなく、弱い力で端から徐々に剥がすことができるため、比較的に力の弱い子供や女性でも容易に取り外し作業ができる。
次に変形例の組立式物品収納器具10Aについて説明する。
図9は変形例の組立式物品収納器具10Aを示す斜視図である。組立式物品収納器具10Aでは、組立式物品収納器具10の収納アイテム4に代えて、収納アイテム4Aを有する。その他の構成は、組立式物品収納器具10と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
収納アイテム4Aは、図10(a)に示すように、長方形状のスチール製棚板からなり、左右の短辺に設けられたフック44A1と、長辺に設けられたフック44A2を備える。フック44A1,44A1は、第1バー121,121に嵌合し係止可能に構成され、フック44A2は、第2バー122に嵌合し係止可能に構成される。
このような収納アイテム4Aは、例えば図10(b)に示すように、1枚物の長方形の薄型金属板の四隅に切込みを入れるとともに、4辺部におけるフック形成用線Fを折り目として同一方向に90度折曲げ加工して得られる。
また、収納アイテム4Aに替えて、図11に示す収納アイテム4Bとすることもできる。図11は変形例の収納アイテム4Bを示す図であり、(a)は正面図を示し、(b)は底面図を示す。
収納アイテム4Bは、例えば木材や合成樹脂などからなる棚板であり、大面積を有する上部体41Bと、小面積を有する下部体42Bとを有し、それらの境界部に直角の段差44Bを備える形状である。段差44Bは、実質的にはフックの機能を有する。
収納アイテム4Bは、その段差44Bの内側面と支持枠12の第1バー121及び第2バー122の外側面とがそれぞれ面一となって嵌合し係止される。組立には、支持枠12で形成される空間S1に上方から収納アイテム4Bを挿入する。そして収納アイテムの段差44Bをそれぞれ支持枠12における第1バー121,121及び第2バー122に嵌合し係止させる。この状態で、収納アイテム4Bは上面が載置台とされた棚板として機能する。
なお、収納アイテムの水平台(物品載置台)がスチールやフェライト系ステンレススチールを材質とする場合、L字形で底面裏側にマグネットシートを固着した仕切板で仕切るようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、枠体12が上側になるように固定板1を磁性壁面Wに取り付ける形態を示したが、枠体12が下側になるようにして使うこともできる。この方式は、特に変形例の収納アイテム4A,4Bへの適用に有効である。
変形例で示したように、組立式物品収納器具10では、収納アイテムのバリエーションをそろえることで機能性及び使い勝手が向上する。また、磁性壁面Wに着脱自在であるため、上下左右の収納アイテムの追加や並び替えを容易に行うことができ、ユーザーの希望に応じた組み合わせが実現できる。更に一体ものでなくパーツ化する商品構成にすることで製造コストを削減し販売価格を抑えることができる。
〔第2実施形態〕
図12は第2実施形態の組立式物品収納器具10Cの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Cは、(a)に示すように、固定板1Cと収納アイテム4Cを備え、固定板1Cに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。収納アイテム4Cは天板の一方の長辺部にフック44Cを有し、固定板1Cは一方の長辺部にフック受け121Cを有する。
組立に際しては、(b)の矢印に示すように、磁性壁面Wに磁着させた固定板1Cの上方から、固定板1Cのフック受け121Cに収納アイテム4Cのフック44Cを落とし込むことで両者を連結する。
〔第3実施形態〕
図13は第3実施形態の組立式物品収納器具10Dの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Dは、(a)に示すように、固定板1Dと収納アイテム4Dを備え、固定板1Dに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。固定板1Dは一方の長辺部の内側箇所に爪部121Dを有し、収納アイテム4Dは天板の一方の長辺部の内側箇所にその長辺に沿ったスリット44Dを有する。
組立に際しては、(b)の矢印に示すように、磁性壁面Wに磁着させた固定板1Dの上方から、収納アイテム4Dのスリット44Dに固定板1Dの爪部121Dを挿入する形で収納アイテム4Dを落とし込むことで両者を連結する。
〔第4実施形態〕
図14は第4実施形態の組立式物品収納器具10D1の外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10D1は、(a)に示すように、固定板1D1と収納アイテム4D1を備え、固定板1D1に設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。
固定板1D1は一方の長辺部の内側箇所に爪部121D1を有し、収納アイテム4D1は天板の一方の長辺部がフック状に形成されその内側箇所に長辺に沿ったスリット44D1を有する。
組立に際しては、(b)の矢印に示すように、磁性壁面Wに磁着させた固定板1D1の上方から、収納アイテム4Dのスリット44D1に固定板1D1の爪部121D1を挿入する形で収納アイテム4D1を落とし込むことで両者を連結する。
〔第5実施形態〕
図15は第5実施形態の組立式物品収納器具10Eの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Eは、(a)に示すように、固定板1Eと収納アイテム4Eを備え、固定板1Eに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。
固定板1Eは左右両側に高さ方向に延びる底付きのフック121Eを有し、収納アイテム4Eは左右側板の端部に高さ方向に延びる爪部44Eを有する。
組立に際しては、(b)のように、磁性壁面Wに磁着させた固定板1Eの真上に収納アイテム4Eを配置した後、矢印に示すように下方に移動させて、固定板1Eの底付きのフック121Eに収納アイテム4Eの爪部44Eを通す形で収納アイテム4Eを落とし込むことで両者を連結する。
〔第6実施形態〕
図16は第6実施形態の組立式物品収納器具10Fの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Fは、(a)に示すように、固定板1Fと収納アイテム4Fを備え、固定板1Fに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。
固定板1Fは、これまで説明した各形態と違って、特殊な加工部を有さない一枚物の平板体である。収納アイテム4Fは、背面板の上下各長辺部に横方向に延びるフック44Fを有する。
組立に際しては、(b)に示すように、磁性壁面Wに磁着させた固定板1Fの真横に収納アイテム4Fを配置した後、矢印に示すように、固定板1Fの上下各端121Fに収納アイテム4Fのフック44Fを通す形で横方向にスライドさせることで両者を連結する。
〔第7実施形態〕
図17は第7実施形態の組立式物品収納器具10Gの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Gは、(a)に示すように、固定板1Gと収納アイテム4Gを備え、固定板1Gに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面Wに着脱自在に取り付けられている。
固定板1Gは上下各長辺部に横方向に延びるフック121Gを有し、収納アイテム4Gは背面板の上下に側板よりも突出する爪部44Gを有する。
組立に際しては、(b)のように、磁性壁面Wに磁着させた固定板1Gの真横に収納アイテム4Gを配置した後、矢印に示すように、固定板1Gのフック121Gに収納アイテム4Gの爪部44Gを通す形で横方向にスライドさせることで両者を連結する。
〔第8実施形態〕
図18は第8実施形態の組立式物品収納器具10Hの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。これまでの各実施形態の斜視図は、いずれも斜め前方から見た図を示したが、本形態では斜め後方から見た図を示す。以降に説明する他の各実施形態についても、斜め後方から見た図を示す。なお組立式物品収納器具の取付面となる磁性壁面は、図中に明示されていないが、紙面斜め手前側に存在しているものとする。
組立式物品収納器具10Hは、(a)に示すように、固定板1Hと収納アイテム4Hを備え、固定板1Hに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面に着脱自在に取り付けられている。
固定板1Hは底部に長辺部全体に沿うフック受け121Hを有し、収納アイテム4Hは背面側の左右両側に上下方向に延びるフック44Hを有する。
組立に際しては、(b)のように、磁性壁面に磁着させた固定板1Hの真上に収納アイテム4Hを配置した後、矢印に示すように下方向に移動させて、収納アイテム4Hのフック44Hに固定板1Hの左右端を通す形で収納アイテム4Hをフック受け121Hまで落とし込むことで両者を連結する。
〔第9実施形態〕
図19は第9実施形態の組立式物品収納器具10Vの外観斜視図、図20は第9実施形態の組立式物品収納器具10Vの分解斜視図である。
組立式物品収納器具10Vは、図19に示すように、2枚の固定板1Vと収納アイテム4Vと連結材3と支持バー5とを備え、固定板1Vに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面に着脱自在に取り付けられている。
図20に示すように、収納アイテム4Vは、第8実施形態の組立式物品収納器具10Hの収納アイテム4Hの2倍の高さを有するとともに、収納アイテム4Hと同様に左右両側にフック44Vを備える。
固定板1Vは、第8実施形態の組立式物品収納器具10Hの固定板1Hと同様に、長方形における一方の長辺部側にフック受け121Vを有するが、このフック受け121Vは、固定板1Hのフック受け121Hとは異なり、左右両側にマージン(切欠き)124Vを有している。このマージン124Vは、収納アイテム4Vを上から挿入したときにフック44Vとの干渉を避けるための領域である。また、他方の長辺部側に貫通孔123Vを備える。この貫通孔123Vは、連結材3の鉤状部を通すための孔である。また固定1Vの基板は磁性金属である。
連結材3は、貫通孔123Vの側同士が対向するように上下2段に鏡像配置した固定板1Vを連結するための部材であり、上下対称の鉤状部を備えた略C字体(または略S字体)である。材質は例えば金属や樹脂からなり、可撓性を有することが好ましい。針金を成型することでも得られる。
支持バー5は、固定板1Vのフック受け121V上に配置して、収納アイテム4Vにおけるフック44Vの底部を支持するための部材であり、長尺角柱状のバー本体51とバー本体51の裏面に貼着されたマグネットシート52とを有する。支持バー5の長さは、固定板1Vの長辺長さと等しい。
次に、組立式物品収納器具10Vの組立方法について説明する。
図21,22は第9実施形態の組立式物品収納器具10Vの組立の手順を示す図である。
まず、図21(a)のように、2枚の固定板1Vを、貫通孔123Vの側同士が対向するように上下2段に鏡像配置の形で磁性壁面に取り付ける。
具体的には、上側の固定板1Vは、フック受け121Vが上になるように磁性壁面に取り付け、下側の固定板1Vは、上側の固定板1Vの真下に、フック受け121Vが下になるとともに、上側の固定板1Vとの間に隙間を有するように磁性壁面に取り付ける。ここで、下側の固定板1Vのフック受け121Vに支持バー5を予め取り付けておく。支持バー5は、マグネットシート52を備えているため、磁性金属を主材とした固定板1Vに対して容易に脱着可能である。
次いで、図21(b)のように、上側の固定板1Vの貫通孔123Vと下側の固定板1Vの貫通孔123Vとのそれぞれに連結材3の鉤状部を通し、上下の固定板1V,1Vを連結させる。
次いで、図22のように、連結材3により連結された状態で磁性壁面に取り付けられた上下2枚の固定板1V,1Vの上方に収納アイテム4Vを配置した後、矢印のように収納アイテム4Vを下方に移動させ、収納アイテム4Vの左右両側のフック44V,44Vに固定板1V,1Vの左右両側を通す形で収納アイテム4Vを、下側の固定板1Vのフック受け121Vに取り付けた支持バー5まで落とし込み、フック44V,44Vの底部を支持バー5に当接させることで、図19に示した組立式物品収納器具10Vの形とする。
収納アイテム4Vの荷重は、支持バー5により支持される。ここで、支持バー5は下側の固定板1Vと一体化し、更に下側の固定板1Vは連結材3により上側の固定板1Vと連結しているため、下側の固定板1Vにかかる荷重は上側の固定板1Vにも分担される。
第9実施形態の組立式物品収納器具10Vでは、収納アイテムとして、収納アイテム4Vの2分の1の高さのものを使用することができ、この場合は第8実施形態の組立式物品収納器具10Hのような形とできる一方で、同一構成の固定板を2枚用いることで、収納アイテム4Vのような大型の収納アイテムの固定にも対応することができる。
〔第10実施形態〕
図23は第10実施形態の組立式物品収納器具10Jの外観斜視図、図24は第10実施形態の組立式物品収納器具10Jの分解斜視図である。
組立式物品収納器具10Jは、図23に示すように、2枚の固定板1Jと、2枚の固定板1J同士を連結する連結材3と、収納アイテム4Jとを備え、固定板1Jに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面に着脱自在に取り付けられている。
図24に示すように、収納アイテム4Jは、第9実施形態の組立式物品収納器具10Vの収納アイテム4Vと同様な構成であり、左右両側にフック44Jを備える。
固定板1Jは、第9実施形態の組立式物品収納器具10Vの固定板1Vにおけるフック受け121Vに代えて、左右一対のスライド式ラッチ6を備える。スライド式ラッチ6は、外筒61と外筒61内にスライド可能に内装された内筒62とを備え、内筒62は、外筒61に収納された収納位置P1と、外筒61から突出した突出位置P2とにスライドにより選択的に配置可能とされる。このスライドは、例えば内筒62に設けられた摘み部(不図示)により行うことができる。突出位置P2ではマージン124Jが形成されない状態とされ、収納位置P1ではマージン124Jが形成される状態とされる。マージン124Jは、収納アイテム4Jを上から挿入したときにフック44Jとの干渉を避けるための領域である。また、他方の長辺部側に貫通孔123Jを備える。
次に、組立式物品収納器具10Jの組立方法について説明する。
図25,26は第10実施形態の組立式物品収納器具10Jの組立の手順を示す図である。
まず、図25(a)のように、2枚の固定板1Jを、貫通孔123Jの側同士が対向するように上下2段に鏡像配置の形で磁性壁面に取り付ける。
具体的には、上側の固定板1Jは、スライド式ラッチ6が上になるように磁性壁面に取り付け、下側の固定板1Jは、上側の固定板1Jの真下に、スライド式ラッチ6が下になるとともに、上側の固定板1Jとの間に隙間を有するように磁性壁面に取り付ける。この時点では、上下各固定板1Jにおけるスライド式ラッチ6の内筒62は、収納位置P1と突出位置P2のどちらであってもよい。
次いで、図25(b)のように、上側の固定板1Jの貫通孔123Jと下側の固定板1Jの貫通孔123Jとのそれぞれに連結材3の鉤状部を通し、上下の固定板1J,1Jを連結させる。次いで、上側の固定板1Jにおけるスライド式ラッチ6の内筒62を収納位置P1とし、下側の固定板1Jにおけるスライド式ラッチ6の内筒62を突出位置P2とする。
次いで、図26のように、連結材3により連結された状態で磁性壁面に貼着された上下2枚の固定板1J,1Jの上方に収納アイテム4Jを配置した後、矢印のように収納アイテム4Jを下方に移動させ、収納アイテム4Jの左右両側のフック44J,44Jに固定板1J,1Jの左右両側を通す形で、収納アイテム4Jをスライド式ラッチ6まで落とし込み、フック44J,44Jの底部を内筒62に当接させることで、図23に示した組立式物品収納器具10Jの形とする。
第10実施形態の組立式物品収納器具10Jでは、第9実施形態の組立式物品収納器具10Vと同様な効果が得られる。
〔第11実施形態〕
図27は第11実施形態の組立式物品収納器具10Kの外観斜視図、図28は第10実施形態の組立式物品収納器具10Kの分解斜視図である。
組立式物品収納器具10Kは、図27に示すように、2枚の固定板1Kと収納アイテム4Kとを備え、各固定板1Kに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面に着脱自在に取り付けられている。
図28に示すように、収納アイテム4Kは、第9実施形態の組立式物品収納器具10Vの収納アイテム4V(図22参照)に対して次の点が異なる。左右両側にフックを備えるが、このフックは、収納アイテム4Kの底から計って全体高さの1/4から1/2の範囲に切欠45Kを有する。つまり上半にフック44K1を有し、下方にフック44K1の半分の高さのフック44K2を有する。
また固定板1Kは、第8実施形態の組立式物品収納器具10Hの固定板1H(図18参照)に対して次の点が異なる。すなわち、固定板1Kの左右にそれぞれ底から計って全体高さの1/2よりも上方に切欠126Kを有する。
次に、組立式物品収納器具10Kの組立方法について説明する。
図29,30は第11実施形態の組立式物品収納器具10Kの組立の手順を示す図である。
まず、図29(a)のように、2枚の固定板1Kを、それぞれフック受け121Kが下となるように上下2段に隙間なく重ねる形で磁性壁面に取り付ける。次いで、図29(b)のように、収納アイテム4Kをそのフック44K2が下側の固定板1Kの切欠126Kの高さとなるように配置し、この高さを保って矢印のように固定板1Kの側へ移動させる。
次いで、図30の矢印のように収納アイテム4Kを下方に移動させ、収納アイテム4Kのフック44K2に下側の固定板1Kの左右両側を通し、フック44K1に上側の固定板1Kの左右両側を通す形で、収納アイテム4Kを下側の固定板1Kのフック受け121Kまで落とし込み、フック44K2の底部をフック受け121Kに当接させることで、図27に示した組立式物品収納器具10Vの形とする。
収納アイテム4Kの荷重は、下側の固定板1Kのフック受け121Kにより支持される。ここで、上側の固定板1Kは下側の固定板1Kの上に重なっているため、下側の固定板1Kにかかる荷重は上側の固定板1Kにも分担される。
〔第12実施形態〕
図31は第12実施形態の組立式物品収納器具10Lの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Lは、(a)に示すように、2枚の固定板1Lと収納アイテム4Lとを備え、各固定板1Lに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面に着脱自在に取り付けられている。
収納アイテム4Lは、第8実施形態の組立式物品収納器具10Hの収納アイテム4H(図18参照)に対して、横幅が2倍である点が異なる。
また固定板1Lは、第8実施形態の組立式物品収納器具10Hの固定板1H(図18参照)と同様である。
組立に際しては、(b)のように、磁性壁面に横並びに隙間なく磁着させた2枚の固定板1Lの真上に収納アイテム4Lを配置した後、矢印に示すように下方向に移動させて、収納アイテム4Lの両フック44Lに固定板1Lの左右端を通す形で収納アイテム4Lをフック受け121Lまで落とし込む。
〔第13実施形態〕
図32は第13実施形態の組立式物品収納器具10Mの外観斜視図であり、(a)は組立図を示し、(b)は組立の手順を示す。
組立式物品収納器具10Mは、(a)に示すように、2枚の固定板1Mと収納アイテム4Mとを備え、各固定板1Mに設けられたマグネットシート21により、磁性壁面に着脱自在に取り付けられている。
収納アイテム4Mは、第12実施形態の組立式物品収納器具10Lの収納アイテム4L(図31参照)に対して、横幅が約1.3倍である点が異なる。
また固定板1Mは、第12実施形態の組立式物品収納器具10Lの固定板1L(図31参照)と同様である。
組立に際しては、(b)のように、磁性壁面に横並びに隙間をあけて磁着させた2枚の固定板1Mの真上に収納アイテム4Mを配置した後、矢印に示すように下方向に移動させて、収納アイテム4Mの両フック44Mに固定板1Mの左右端を通す形で収納アイテム4Mをフック受け121Mまで落とし込む。
第12実施形態および第13実施形態では、左右に固定板を横並びに配置して磁着することにより、横幅が長い収納アイテムに同じ固定板で対応することができる。収納アイテムの荷重は、固定板を上下に配置する形態と違って、左右の固定板のフック受けにより分担して支持され、連結材を必要としない。
上述の第5,8,9実施形態については、収納アイテムの背面が閉じていない形状において、単体では側面板が薄いために左右にたわむが、固定板に連結することで、固定板の前面の板が収納アイテムの背面板代わりになり、左右のたわみを抑えることができる。
〔第14実施形態〕
本発明の第14実施形態について説明する。
第14実施形態では、磁性壁面Wとして、マグネットシートを壁材とした壁面マグネットシートが使用される。この壁面マグネットシートは、着磁ラインが水平方向に平行となるように取り付けられている。着磁ラインとは、多極着磁されたマグネットシートの表面に現れている1つの磁極と、その両隣の異極との仮想の境界線を言う。現実的には、磁気パターンを目視できる測定器具である「マグネビユアー」(ニチレイマグネット株式会社登録商標)を当てたときに白くなる部分であって、シート表面の垂直方向の磁場が著しく弱いか或いは零の領域である。
そして第1実施形態で示した固定部1のマグネットシート21として、上記壁面マグネットシートと同一ピッチの着磁ラインのものが選定される。
マグネットシート21の着磁ラインが略水平となるように、磁性壁面Wに磁着させた場合、マグネットシート21と壁面マグネットシートとは、それぞれの縞状の磁極の異極同士が磁着しあうようになる。これにより、マグネットシート21は水平方向から傾くことなく、真っ直ぐな状態で磁性壁面Wに固定される。したがって、図7(a)の作業で、水平状態を保持して取り付ける際の作業労力が軽減される。
また、マグネットシート21の磁着面全体にわたり異極同士が磁着しあうため、第1実施形態と比べて強い磁着力で固定が行われる。
以上、本発明の実施形態について説明を行ったが、上に開示した実施形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
すなわち、各組立式収納器具の各部または全体の構成、構造、形状、サイズ、個数、材質、配置などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
磁性壁面に磁着可能とした組立式物品収納器具として幅広く活用できる。
1 固定板
1C 固定板
1D 固定板
4 収納アイテム
4A 収納アイテム
4B 収納アイテム
4C 収納アイテム
4D 収納アイテム
10 組立式物品収納器具
10A 組立式物品収納器具
10C 組立式物品収納器具
10D 組立式物品収納器具
11 基板
21 マグネットシート
44 フック(連結部)
44A1 フック(連結部)
44B フック(連結部)
44C フック(連結部)
44D スリット(連結部、フック受け)
121 第1バー(連結部、突出部)
121C フック受け(連結部)
121D フック(連結部)
122 第2バー(連結体)
P1 面(一方の面)
P2 面(他方の面)
W 磁性壁面
Z 高さ方向


Claims (5)

  1. 磁性壁面に磁気吸着力により着脱自在に取付けられる組立式物品収納器具であって、
    互いに別体となった固定板と収納アイテムとを備え、
    上記固定板は、スチールまたはフェライト系ステンレススチール等の軟磁性体の金属からなる基板と、基板より小さくその基板のうち壁面を向く面に固着され磁性壁面に磁気吸着させるためのマグネットシートとで構成されて全体として可撓性を有し、
    上記収納アイテムには、前面が開口し単独で収納可能或いは上記固定板と組み合わせることで収納可能である収納箱が形成されていると共に、
    上記固定板と上記収納アイテムとは、上記収納アイテムを上記固定板に差し込むだけで両者に設けられた連結部により着脱自在に合体されることを特徴とする組立式物品収納器具。
  2. 連結部は、収納アイテムに設けられたフックと、固定板に設けられ上記フックを係止するフック受けとからなる請求項1に記載の組立式物品収納器具。
  3. 連結部は、固定板に設けられたフックと、収納アイテムに設けられ上記フックを係止するフック受けとからなる請求項1に記載の組立式物品収納器具。
  4. 上記連結部として、基板におけるマグネットシートの非固着面の左右両側における高さ方向の同一位置に法線方向に突出した突出部を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の組立式物品収納器具。
  5. 左右の突出部同士を連結する連結体を備える請求項4に記載の組立式物品収納器具。
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