JP4764315B2 - 組立家具 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載されている組立式の棚は、パネル板の両端部に開口する挿入穴を有しており、前記挿入穴に連結部品を挿入することにより、パネル板同士が連結されるようになっている。前記連結部品は、連結部位に応じた3種類の部品、つまり、棚の外周側角部に配置される2枚のパネル板をL字状に連結する部品、棚の外周側中間部に配置される3枚のパネル板をT字状に連結する部品、棚の内側に配置される4枚のパネル板を十字状に連結する部品から構成されている。
本発明が解決しようとする課題は、パネル板を組み立て直したり、継ぎ足したりする作業を容易に行うことができる組立家具を提供することである。
前記パネル板は、四辺部のうち少なくとも前記収納部の前部及び後部に位置する辺部以外の二辺部に設けられ当該パネル板の内外両側面に向かって45度の角度で傾斜する一対の傾斜面と、各傾斜面に設けられ前記連結部品が挿入される係合孔とを有し、L字状に隣接するパネル板と、前記収納部の内側に位置する傾斜面同士が当接した状態で連結されるように構成され、
前記連結部品は、全て同一形状に構成されていると共に、前記L字状に隣接する2枚の前記パネル板の当接する傾斜面に設けられた各係合孔に挿入されることにより前記2枚のパネル板を連結するように構成されていることを特徴とする。
図1ないし図10は本発明の組立家具を組立棚に適用した第1の実施例を示している。図1に示すように、本実施例に係る組立棚10は、複数枚のパネル板12を連結することにより構成されており、複数の矩形筒状の収納部14を有している。複数枚のパネル板12のうちL字状に隣接する任意の2枚のパネル板12は、いずれも連結部品16(図2及び図5等参照)によって連結されており、左右方向及び上下方向に連結するパネル板12の数に応じて適宜の大きさ、形状の組立棚10を構成することができる。
まず、4枚のパネル板12を順にL字状に連結していくことにより基本単位を構成する。例えば、隣接する2枚のパネル板12を選び、これら2枚のパネル板12の連結部分に位置する辺部(連結辺部)のうち基本単位の内側に位置する傾斜面20に設けられた係合孔22に連結部品16の挿入部28をそれぞれ挿入する。このとき、連結部品16が挿入される係合孔22を有する傾斜面20同士を当接させる。これにより、各連結部品16の挿入部28の凸部32はいずれも係合孔22の係合凹部24に係合し、2枚のパネル板12は強固に連結される。
尚、基本単位の上部に3枚のパネル板12を連結する作業も上記作業と同様である。また、図示しないが、基本単位の右部及び下部にパネル板12を連結する作業も上記作業と同様である。そして、上記作業を繰り返すことにより、任意の数の収納部14を備える組立棚10を構成することができる。
更に、パネル板12及び連結部材16をそれぞれ単一形状に構成し、部品の共通化を図ったため、製造コストの削減を図ることができる。
ストッパ部58は、挿入部28と類似の形状を有しているが、挿入部28よりも長さ寸法が短く、且つ、凸部56が挿入部28の凸部32よりも丸みを帯びた形状になっている。このような構成により、収納部14の係合孔22に挿入されたストッパ部58の凸部56は、係合凹部24に緩く係合する。このため、係合凹部24との係合を比較的容易に解除することができ、扉40を開放させる際に係合孔22からストッパ部58をスムーズに引き抜くことができる。
磁石部品60は、扉40を構成するパネル板12の右辺の前側の傾斜面20に設けられた係合孔22に挿入されるもので、連結部品16の挿入部28に相当する部分から構成されている。従って、係合凹部24に係合する凸部32を有する舌状部30を備えている。また、係合孔22に挿入されたときに磁石部品60の一部は係合孔22から突出するようになっており、その突出部分には棒状の磁石64が嵌め込まれている。
上記構成においては、磁石部品60の磁石64と鉄部品62の鉄辺66との間の磁気吸引力により扉40の閉鎖状態が保持される。
具体的には、図20及び図21に示す第4の実施例では、離間して配置された2個の組立棚10の上に天板72を載置して机70を構成している。各組立棚10は、上下2段の収納部14が前後に1個ずつ形成されている。前後の収納部14は、それぞれ前部及び後部に開口しており、その境界部分がパネル板12で仕切られている。パネル板12を介して組立棚10の前後部は連結されている。組立棚10の上面に位置する各パネル板12の四隅には、それぞれゴム製のクッション部材74が取り付けられている。天板72は、前記クッション部材74の上に載置されることにより前後左右に動かないようになっている。
図28に示すように、パネル板12は四辺部のうちの三辺部にのみ係合孔22を設けても良い。このように構成すれば、前方から組立棚10を見たときに係合孔22が見えないようにすることができる。これについて、図29を参照して説明する。図29は、三辺部にのみ係合孔22を有する4枚のパネル板12を連結して矩形筒状の基本単位を構成した例を示している。4枚のパネル板12は、係合孔22の無い辺部が前部に位置するように矩形筒状に連結されている。このとき、矩形筒状に連結されたパネル板12の後辺部には、いずれも係合孔22が存在する。
このような構成であっても、後壁部としてのパネル板を、4枚のパネル板12の後辺部に対して十分な強度で連結することができる。しかも、組立棚10の前部に位置する辺部には係合孔22が存在しないため、外観性に優れるという効果が得られる。
そして、後壁板を構成するパネル板12は、上下の壁板を構成するパネル板12の後辺部に連結部品16を介して連結される。扉を構成するパネル板12は、左壁板或いは右壁板を構成するパネル板12の前辺部に取り付けられる。
組立棚は、後壁板及び扉の両方を備える構成、後壁板を備える構成、扉のみを備える構成、後壁板、扉の両方を備えない構成のいずれでも良い。
第1の実施例では、後壁板を構成するパネル板は、その四辺部を8個の連結部品を用いて取り付けるようにしたが、四辺部を各1個、合計4個の連結部品を用いて取り付けるようにしても良く、四辺部のうち対向する二辺部を各2個、合計4個の連結部品を用いて取り付けるようにしても良い。また、三辺部を各2個、合計6個の連結部品を用いて取り付けるようにしても良い。
机を構成する組立棚の上面に配置されたパネル板に取り付けるクッション部材は、全てのパネル板の四隅に取り付けなくても良く、例えば組立棚の上面のうち天板の四隅に対応する4箇所、或いは、天板の四隅及び中心に対応する5箇所に取り付けるようにしても良い。また、机を構成する組立棚の開口に扉を取付けても良い。
パネル板は、上下及び左右方向に連結する他、前後にも連結することが可能である。従って、例えば前後に並んだ複数個の収納部を備える組立棚を構成することができる。
例えば、左右の壁板を構成するパネル板は正方形状とし、上下及び後の壁板並びに扉を構成するパネル板は長方形状にしても良い。また、左右の壁板用、上下の壁板用、後壁板用及び扉用のパネル板を異なる矩形状に構成しても良い。
組立棚を構成する一部のパネル板は三辺部に傾斜面及び係合孔を有し、残りのパネル板は四辺部に傾斜面及び係合孔を有する構成でも良い。
更に、上記した他、本発明の組立家具は、椅子やベッド等の様々な種類の家具に適用可能である。
12…パネル板
14…収納部
16…連結部品
20…傾斜面
22…係合孔
70…机(組立家具)
Claims (6)
- 上下左右の壁板を構成する複数の矩形板状のパネル板を連結部品で連結することにより構成される矩形筒状の収納部を1ないし複数個有する組立家具において、
前記パネル板は、四辺部のうち少なくとも前記収納部の前部及び後部に位置する辺部以外の二辺部に設けられ当該パネル板の内外両側面に向かって45度の角度で傾斜する一対の傾斜面と、各傾斜面に設けられ前記連結部品が挿入される係合孔とを有し、L字状に隣接するパネル板と、前記収納部の内側に位置する傾斜面同士が当接した状態で連結されるように構成され、
前記連結部品は、全て同一形状に構成されていると共に、前記L字状に隣接する2枚のパネル板の当接する傾斜面に設けられた各係合孔に挿入されることにより前記2枚のパネル板を連結するように構成されていることを特徴とする組立家具。 - 前記収納部の後部開口を塞ぐ後壁板を構成するパネル板を備えると共に、上下左右の壁板及び後壁板を構成するパネル板は、四辺部のうち少なくとも三辺部に前記傾斜面及び前記係合孔が設けられ、
前記収納部の上下左右の壁板を構成する4枚のパネル板のうち少なくとも対向する2枚のパネル板は、前記傾斜面及び前記係合孔を有する辺部が後部に位置するように配置され、前記後壁板を構成するパネル板は、前記収納部の後部に位置する係合孔に連結部品を介して連結されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立家具。 - 前記収納部の前部開口を開閉する扉を構成するパネル板を備えると共に、上下左右の壁板及び前記扉を構成するパネル板は、四辺部のうち少なくとも三辺部に前記傾斜面及び前記係合孔を設けられ、
前記収納部の上下左右の壁板を構成する4枚のパネル板のうち少なくとも対向する2枚のパネル板は、前記傾斜面及び前記係合孔を有する辺部が前部に位置するように配置され、
前記扉を構成するパネル板を、前記収納部の前部に位置する前記係合孔に回動可能に連結するヒンジ部品を備えることを特徴とする請求項1に記載の組立家具。 - 前記パネル板は、四辺部の全てに前記傾斜面及び前記係合孔が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の組立家具。
- 上下左右の壁板を連結部品で連結することにより構成される矩形筒状の収納部を1ないし複数個有する組立家具の前記壁板に用いられるパネル板において、
矩形板状のパネル板本体と、
前記パネル板本体の四辺部のうち少なくとも前記収納部の前部及び後部に位置する辺部以外の二辺部に設けられ当該パネル板の内外両側面に向かって45度の角度で傾斜する一対の傾斜面と、
各傾斜面に設けられ前記連結部品が挿入される係合孔とを有し、
前記パネル板本体は、L字状に隣接するパネル板本体と、前記収納部の内側に位置する傾斜面同士が当接した状態で連結されるように構成されていることを特徴とするパネル板。 - 前記パネル板本体は、全て同一の正方形板状に構成されていることを特徴とする請求項5に記載のパネル板。
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