JP7406771B2 - 引手ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、引戸用の引手ユニットに関する。
従来、引戸本体に形成された取付け孔に嵌め込んで取り付けられる引手ユニットが知られている(特許文献1)。
前記特許文献1記載の引手ユニットは、嵌合手段を備えた二つの引手を引戸本体の取付け孔内で嵌合させることで、引戸本体に装着できるように構成されている。
特開2018-105092号公報
前記特許文献1記載の引手は、工具等を使わずに、両引手を扉の取付け孔に押し込むだけで取り付けられるものであり、装着性に優れている。ところが、引手に想定以上の強い引抜き力が加わると引手が取付け孔から脱落する可能性あり、この点に改良の余地がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、取付け孔から脱落しにくい引手ユニットを提供することにある。
本発明の引手ユニットは、引戸本体の取付け孔に取り付けて使用する引手ユニットであって、取付け孔の一方側から取り付けられる第一の引手と、取付け孔の他方側から取り付けられる第二の引手を備えている。第一の引手は弾性変形部を、第二の引手は楔部を備えている。第一の引手を取付け孔の一方側から、第二の引手を取付け孔の他方側から嵌め込むと、弾性変形部が楔部に押されて外周側に弾性変形し、取付け孔の内周面に圧接されるように構成されている。
本発明の引手ユニットは、第一の引手の弾性変形部が第二の引手の楔部によって弾性変形し、取付け孔の内周面に圧接するように構成されているため、引手を引戸本体に強固に取り付けることができる。
本発明の引手ユニットの使用方法の一例を示す斜視図。 本発明の引手ユニットの一例を示す斜視図。 図2に示す引手ユニットを反対側から見た場合の斜視図。 図2に示す引手ユニットを接近させた状態の斜視図。 図4のA部拡大図。 (a)~(c)は楔部によって弾性変形部が外側に変形する際の説明図。 (a)は図2に示す引手の一方の側辺部に設けられた抜け止め部の説明図、(b)は(a)のB部拡大図、(c)は(a)のC部拡大図。 (a)は図2に示す引手の他方の側辺部に設けられた抜け止め部の説明図、(b)は(a)のD部拡大図、(c)は(a)のE部拡大図。 (a)は抜け止め突起が突起保持部に嵌る前の両引手ユニットの側面図、(b)は(a)のF部拡大図、(c)は抜け止め突起が突起保持部に嵌る直前の両引手ユニットの側面図、(d)は(c)のG部拡大図、(e)は抜け止め突起が突起保持部に嵌まった状態の両引手ユニットの側面図、(f)は(e)のH部拡大図。 (a)は図2に示す引手の正面図、(b)は(a)の背面図、(c)は(a)の左側面図、(d)は(a)の右側面図、(e)は(a)の平面図、(f)は(a)の底面図。 (a)は本発明の引手ユニットを装着した引戸を前面側から見た場合の斜視図、(b)は(a)の引戸を背面側から見た場合の斜視図。
(実施形態)
本発明の引手ユニットの実施形態の一例を、図面を参照して説明する。説明の便宜上、本願では、引手ユニットを構成する二つの引手10(以下、一方の引手を「第一の引手10a」と、他方の引手を「第二の引手10b」という)のそれぞれについて、引戸30の取付け孔32に取り付けた際に表に露出する方を前、引戸30内に収まる方を後ろという。
本発明の引手ユニットは、引戸本体31に彫り込まれた取付け孔32に取り付けて使用するものである。図1は引手ユニットを装着する前の状態を示すもの、図11(a)(b)は引手ユニットを装着した状態を示すものである。この実施形態の引手ユニットは、第一の引手10aと第二の引手10bを備えている。第一の引手10aは引戸本体31の一方の面側から、第二の引手10bは引戸本体31の他方の面側から取付け孔32に取り付けて使用される。この実施形態の第一の引手10aと第二の引手10bの構造は同一であり、上下を逆さまにして使用している。
図2及び図3に示すように、この実施形態の両引手10は、有底凹陥状の指入れ凹部11と、指入れ凹部11の開口部周縁に外向きに突設されたフランジ12を備えている。
前記指入れ凹部11は、両引手10を取付け孔32に取り付けた際に取付け孔32内に収まる部分である。この実施形態の指入れ凹部11は側周部11aとその上下の弧状周部11bの内側に形成された角丸長方形状であり、一方の側周部11aには引戸30を開ける際に指が掛かる手掛かり部13が設けられている。
前記フランジ12は、両引手10を取付け孔32に取り付けた際に引戸本体31の表面に位置する部分である。この実施形態のフランジ12は、指入れ凹部11の側周部11aに沿って設けられたフランジ側方部12aと、指入れ凹部11の弧状周部11bに沿って設けられたフランジ弧状部12bとを備えた角丸長方形のリング状である。
前記フランジ12の裏面側には、外側に弾性変形する弾性変形部14と、他方の引手10(第一の引手10aに対する第二の引手10b又は第二の引手10bに対する第一の引手10a。以下同じ。)の弾性変形部14を外側に弾性変形させて取付け孔32の内周面32a(図1)に接触(圧接)させる楔部15が設けられている。
この実施形態の弾性変形部14は前後方向に長い長方形状の薄板であり、フランジ12の裏面のうち手掛かり部13側のフランジ側方部12aに設けられている。弾性変形部14は、指入れ凹部11との間に他方の引手10の楔部15が嵌入する隙間(以下「嵌入空間」という)Sをあけて設けられている。
図4及び図5に示すように、弾性変形部14の外側面には取付け孔32の内周面32aに食い込む食い込み突起14aが設けられている。この実施形態では、食い込み突起14aが引戸30への押し込み方向に間隔をあけて三列設けられている。押し込み方向先方側と後方側の食い込み突起14aは二つの山を備え、中央の食い込み突起14aは三つの山を備えている。食い込み突起14aの数は三列より多くても少なくてもよく、各列の山の数は三つより多くても少なくてもよい。
食い込み突起14aの各山は、引戸30への押し込み方向先方側に傾斜面を備え、引戸30への押し込み方向後方側に垂直面(抜け止め面)を備えている。押し込み方向先方側を傾斜面とすることで食い込み突起14aを取付け孔32の内周面32aに食い込ませやすくなり、押し込み方向後方側を垂直面とすることで取付け孔32の内周面32aに食い込んだ食い込み突起14aが抜けにくくなる。
図6(a)~(c)に示すように、前記楔部15は、他の引手10の嵌入空間S内に嵌入して当該他の引手10の弾性変形部14を弾性変形させ、弾性変形部14の外周面に設けられた食い込み突起14aを取付け孔32の内周面32aに食い込ませるものである。この実施形態の楔部15は、前後方向に長い長方形状の薄片であり、フランジ12の裏面と指入れ凹部11の外周面の双方に対して直交する向きに設けられている。この実施形態の楔部15は弾性変形部14の幅方向の中央位置に設けられている。楔部15をこの位置に設けることで、弾性変形部14をより均等に押し広げ、より強固に取付け孔32(より具体的には、取付け孔32の内周面32a)に圧接固定することができる。
楔部15は、引戸30への押し込み方向先方側の幅を嵌入空間Sよりも狭くしてあり、途中からフランジ12側に向けて嵌入空間Sよりも幅広になるようにしてある。押し込み方向先方側の幅を嵌入空間Sよりも狭くすることで、楔部15を嵌入空間Sにスムーズに嵌入させることができ、途中からフランジ12側に向けて嵌入空間Sよりも幅広になるようにすることで、弾性変形部14を外側に弾性変形させることができる。
両引手10を連結するとそれぞれの楔部15が嵌入空間S内に嵌入し、各弾性変形部14が外側に弾性変形して、その外側面に設けられた食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込み、両引手10が取付け孔32の内周面32aに強固に固定される。
この実施形態では、単に個々の引手10が取付け孔32の内周面32aに固定されるのではなく、取付け孔32の内周面32aに固定された引手10の楔部15でお互いの弾性変形部14を押し広げ、その外側面に設けられた食い込み突起14aを取付け孔32の内周面32aに食い込ませているため、引手10を取付け孔32の内周面32aに個別に固定する場合に比べて強い固定力が得られ、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくいという効果が得られる。
また、この実施形態では、弾性変形部14がフランジ12の裏面のうち手掛かり部13側のフランジ側方部12aに設けられているため、引戸30を開ける際に引手10にかかる引き抜き方向への力に対して特に効果が発揮されやすい。
いわゆるソフトクローズ機構(引戸30が閉じる際に引戸30の勢いを抑えて緩やかに閉じるようにするための装置)が装備された引戸30では、引戸30を閉めるときよりも開くときに引手10に大きな力がかかるため、手掛かり部13が引戸30を開ける際に指が掛かる側に設けられているのが一般的である。
この実施形態のように手掛かり部13側のフランジ側方部12aに弾性変形部14を設けた場合、引戸30を開けるときに手掛かり部13にかかる力によって、食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32a側に押圧されるため、引手10に引き抜き方向への力が生じても脱落を防止することができる。
この実施形態のフランジ12の裏面側には、弾性変形部14と楔部15のほか、両引手10の上下端部を連結する嵌合突片16と二枚の保持突片17(本願において、上側の嵌合突片16と二枚の保持突片17を「上連結部」と、下側の嵌合突片16と二枚の保持突片17を「下連結部」という)、両引手10の側方部を連結する側方連結部18、連結された両引手10が離脱するのを防止する抜け止め突起19と突起保持部20(本願において、抜け止め突起19と突起保持部20をまとめて「抜け止め部」という)が設けられている。
前記嵌合突片16は平面視方形状の薄片であり、指入れ凹部11の上側の弧状周部11bの外周面に後方に向けて突設されている。嵌合突片16は、指入れ凹部11の底部よりも背面側(他の引手10側)に突出するようにしてある。
嵌合突片16の幅方向両外側には複数の微細な山形突起が連続する噛み合い歯(以下「突片側噛み合い歯」という)16aが設けられている。突片側噛み合い歯16aを構成する各山形突起は、嵌合方向先方側に傾斜面を備え、嵌合方向後方側に垂直面を備えている。
この実施形態の保持突片17は平面視方形状の薄片であり、前記嵌合突片16が収まる間隔をあけて二枚設けられている。両保持突片17は、指入れ凹部11の下側の弧状周部11bの外周面に後方に向けて突設されている。両保持突片17は、指入れ凹部11の底部よりも背面側(他の引手10側)に突出するようにしてある。
各保持突片17の互いに対向する面には、突片側噛み合い歯16aと噛み合う噛み合い歯(以下「保持片側噛み合い歯」という)17aが設けられている。保持片側噛み合い歯17aは連続する複数の微細な山形突起で構成されている。保持片側噛み合い歯17aを構成する各山形突起は、嵌合方向先方側に傾斜面を備え、嵌合方向後方側に垂直面を備えている。
両引手10は、それぞれの嵌合突片16を二枚の保持突片17の間に嵌合させることで連結されるとともに、嵌合突片16に設けられた突片側噛み合い歯16aと保持突片17の保持片側噛み合い歯17aが噛み合う。このとき、突片側噛み合い歯16aの垂直面と保持片側噛み合い歯17aの垂直面が対向接触することで引き抜き方向に対する抵抗が大きくなり、引手10に引き抜き方向の力が働いた際の不用意な脱落(他の引手10からの離脱)が防止される。
前記側方連結部18は前後方向に長いL字状の薄板であり、フランジ12の裏面のうち手掛かり部13側のフランジ側方部12aに突設されている。この実施形態では、側方連結部18が上下方向に間隔をあけて二つ設けられている。側方連結部18は二つより多くても少なくてもよい。
各側方連結部18の上下面の一方には、複数の微細な山形突起が連続する噛み合い歯(以下「連結係合歯」という)18aが設けられている。連結係合歯18aを構成する各山形突起は、係合方向先方側に傾斜面を備え、係合方向後方側に垂直面を備えている。
両引手10の背面側を対向させて両者を連結すると、第一の引手10aの各側方連結部18の連結係合歯18aが第二の引手10bの各側方連結部18の各連結係合歯18aに係合する。このとき、各連結係合歯18aの垂直面同士が対向接触することで引き抜き方向に対する抵抗が大きくなり、引手10に引き抜き方向の力が働いた際の不用意な脱落(他の引手10からの離脱)が防止される。
図7(a)~(c)及び図8(a)~(c)に示すように、前記抜け止め突起19は、楔部15と同方向に細長い軸部19aと当該軸部19aの先端に設けられた膨出部19bを備えた矢尻状であり、突起保持部20は二本の係止爪20aと両係止爪20aの間に形成された嵌入凹部20bを備えている。抜け止め突起19の膨出部19bの軸部19a側には引っ掛かり部19cが設けられ、突起保持部20の両係止爪20aの先端には引っ掛かり部19cが引っ掛かるかえし部20cが設けられている。
図2及び図3に示すように、この実施形態では、抜け止め突起19と突起保持部20が指入れ凹部11の裏面側の両側周部11aに一組ずつ設けられている。図2及び図3に示すように、各抜け止め突起19は引手10の長手方向半分よりも保持突片17寄りの位置に設けられ、突起保持部20は引手10の長手方向半分よりも嵌合突片16寄りの位置に設けられている。
同じ側周部11a側に設けられた抜け止め突起19と突起保持部20は、指入れ凹部11の側周部11aの長手方向の中心部から等距離又は略等距離の位置に設けられている。また、一方の側周部11a側の抜け止め突起19と他方の側周部11a側の突起保持部20は同じ又は略同じ高さに設けられている。
抜け止め突起19と突起保持部20をこのような位置関係で設けることで、両引手10にかかる外力をバランスよく分散し、外力が一部に係ることによる引手10の脱落を防止することができる。
各抜け止め突起19の根元側には、弾性変形部14に設けられた食い込み突起14aと同様の第一根元側突起21が、各突起保持部20の根元側には、弾性変形部14に設けられた食い込み突起14aと同様の第二根元側突起22が設けられている。
この実施形態では、第一根元側突起21及び第二根元側突起22が引戸30への押し込み方向に間隔をあけて三列ずつ設けられている。押し込み方向先方の列と後方の列はそれぞれ一つの山を備え、中央の列は二つの山を備えている。第一根元側突起21及び第二根元側突起22の数は三列より多くても少なくてもよく、各列の山の数は二つより多くても少なくてもよい。
第一根元側突起21及び第二根元側突起22を構成する各山は、弾性変形部14に設けられた食い込み突起14aと同様、引戸30への押し込み方向先方側に傾斜面を備え、引戸30への押し込み方向後方側に垂直面を備えている。
押し込み方向先方側を傾斜面とすることで第一根元側突起21及び第二根元側突起22が取付け孔32の内周面32aに食い込みやすくなり、押し込み方向後方側を垂直面とすることで取付け孔32の内周面32aに食い込んだ第一根元側突起21及び第二根元側突起22が抜けにくくなる。
図3に示すように、この実施形態の引手10には、引手10を差し込む向きを間違えないようにするための逆付け防止突起(逆付け防止手段)23が設けられている。この実施形態の逆付け防止突起23は、前後方向に形成された三本のリブで構成されている。
逆付け防止突起23は、指入れ凹部11の外周面のうち、弾性変形部14や楔部15が設けられた側周部11aと反対側の側周部11aにのみ設けられ、弾性変形部14や楔部15が設けられた側周部11aには設けられていない。
逆付け防止突起23は、引戸30の取付け孔32の内周面32aに形成された収まり凹部33(図1)に収まるようにしてある。引手10に逆付け防止突起23を設け、引戸30の取付け孔32の内周面32aに収まり凹部33を設けることによって引手10に方向性が出るため、特定の向き(逆付け防止突起23が収まり凹部33に収まる向き)でしか引手10を装着することができず、作業現場での引手10の取付けミスを低減することができる。
この実施形態の引手10は、図9(a)~(f)に示すように、対向させた二つの引手10の抜け止め突起19と突起保持部20とを対向させ、抜け止め突起19を突起保持部20に挿し込むことによって連結することができる。このとき、連結した引手10に引き抜き方向の力が働いても、抜け止め突起19の膨出部19bが突起保持部20のかえし部20cに引っ掛かるため、抜け止め突起19の突起保持部20からの脱落が防止され、結果として、引手10の取付け孔32からの脱落が防止される。
以上のように構成された引手10は、第一の引手10aが引戸30の前面側から、第二の引手10bが引戸30の背面側から取付け孔32に取付けられると、第一の引手10aの弾性変形部14が第二の引手10bの楔部15によって外側に弾性変形し、当該弾性変形部14の食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込むとともに、第二の引手10bの弾性変形部14が第一の引手10aの楔部15によって外側に弾性変形し、当該弾性変形部14の食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込む。
このように、この実施形態の引手10を用いる場合、単に個々の引手10が取付け孔32の内周面32aに固定されるのではなく、取付け孔32の内周面32aに固定された引手10によってお互いの弾性変形部14が押し広げられ、各弾性変形部14の外側面に設けられた食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込むため、引手10を取付け孔32の内周面32aに個別に固定する場合に比べて強い固定力が得られ、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくくなる。
また、引戸30が木製の場合、吸湿や乾燥によって取付け孔32が狭くなったり広くなったりすることがある。この場合、従来の引手では取付け孔32内で引手10がガタツクことがあったが、この実施形態の引手10のように、お互いの引手10で弾性変形部14を弾性変形させて食い込み突起14aを取付け孔32の内周面32aに食い込ませるような構成とした場合には、このような不具合を防止することができる。
また、この実施形態の引手10を用いる場合、両引手10の嵌合突片16が他方の引手10の二枚の保持突片17の間に嵌合して突片側噛み合い歯16aと保持片側噛み合い歯17aが噛み合い、突片側噛み合い歯16aの垂直面と保持片側噛み合い歯17aの垂直面が対向接触することで引手10の引き抜き方向に対する抵抗が大きくなり、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくくなる。
さらに、この実施形態の引手10を用いる場合、両引手10の側方連結部18の連結係合歯18a同士が係合し、各連結係合歯18aの垂直面同士が対向接触することで引手10の引き抜き方向に対する抵抗が大きくなり、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくくなる。
この実施形態の引手10はABS樹脂で一体成型されており、意匠的には図10(a)~(f)に示すような外観を備えている。図10(a)はこの実施形態の引手10の正面図、(b)は図10(a)の背面図、(c)は図10(a)の左側面図、(d)は図10(a)の右側面図、(e)は図10(a)の平面図、(f)は図10(a)の底面図である。図面を見やすくするため、図10(a)~(f)では符号を省略している。なお、本発明の引手10はABS以外の樹脂で一体成型することもできる。
(その他の実施形態)
前記実施形態では、弾性変形部14の外側面に食い込み突起14aが設けられた場合を一例としているが、食い込み突起14aは省略することもできる。この場合、取付け孔32の内周面32aに係止部(図示しない)を設けるとともに、弾性変形部14の外側面に係止部に係止する係止突起(図示しない)を設けておき、弾性変形部14が他の引手10の楔部15によって外側に弾性変形したときに、当該係止突起が係止部に係止して抜けが防止されるようにすることができる。
場合によっては、食い込み突起14aや係止突起を設けずに、弾性変形部14が取付け孔32の内周面32aに接触する際に生じる押圧力や摩擦力によって、引手10の抜けが防止されるようにすることもできる。
前記実施形態では、第一の引手10a及び第二の引手10bのそれぞれに弾性変形部14及び楔部15が設けられた場合を一例としているが、第一の引手10a及び第二の引手10bは弾性変形部14と楔部15のいずれか一方を備えた構成とすることもできる。この場合、弾性変形部14を備えた引手10と楔部15を備えた引手10をユニットとして使用すればよい。
図11(a)(b)は本発明の引手ユニットを備えた引戸30の一例を示すものである。この引戸30は、取付け孔32を備えた引戸本体31の取付け孔32の一方の面(前面)側から引手ユニットを構成する一方の引手10aが、他方の面(背面)側から他方の引手10bが取り付けられている。
図11(a)(b)に示す例では、引手ユニットとして前記引手ユニットの実施形態で説明した引手ユニットを用いている。引戸本体31には、既存の木製(合板も含む)のものなど、各種材質製のものを用いることができる。
図11(a)(b)に示す例では、第一の引手10aの弾性変形部14が第二の引手10bの楔部15によって外側に弾性変形し、当該第一の引手10aの弾性変形部14に設けられた食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込むとともに、第二の引手10bの弾性変形部14が第一の引手10aの楔部15によって外側に弾性変形し、当該第二の引手10bの弾性変形部14に設けられた食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込むことで、両引手10が強固に取付け孔32の内周面32aに固定される。
図11(a)(b)に示す引戸30では、単に個々の引手10が取付け孔32の内周面32aに固定されるのではなく、取付け孔32の内周面32aに固定された引手10によってお互いの弾性変形部14が押し広げられ、各弾性変形部14の外側面に設けられた食い込み突起14aが取付け孔32の内周面32aに食い込むため、引手10を取付け孔32の内周面32aに個別に固定する場合に比べて強い固定力が得られ、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくいという効果が得られる。
また、図11(a)(b)に示す引戸30では、両引手10の嵌合突片16が他方の引手10の二枚の保持突片17の間に嵌合して突片側噛み合い歯16aと保持片側噛み合い歯17aが噛み合い、突片側噛み合い歯16aの垂直面と保持片側噛み合い歯17aの垂直面が対向接触することで引手10に引き抜き方向に対する抵抗が大きくなり、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくくなる。
さらに、図11(a)(b)に示す引戸30では、両引手10の側方連結部18の連結係合歯18a同士が係合し、各連結係合歯18aの垂直面同士が対向接触することで引手10に引き抜き方向に対する抵抗が大きくなり、引手10に引き抜き方向の力が働いても脱落しにくくなる。
図11(a)(b)に示す例では、弾性変形部14と楔部15の双方を備えた二つの引手10(第一の引手10a及び第二の引手10b)を用いる場合を一例としているが、引戸30は、弾性変形部14と楔部15のいずれか一方を備えた引手10をユニットとして用いることもできる。
なお、前記引手10及び引戸30の構成は一例であり、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて種々の変形、変更が可能である。たとえば、弾性変形部14や楔部15、嵌合突片16、保持突片17、側方連結部18、抜け止め突起19、突起保持部20等を設ける位置や数、形状等は、前記実施形態以外の位置や数とすることができる。また、前記引手10及び引戸30の構成はすべてが必須の構成というわけではなく、不要な構成は適宜省略又は変更することができる。
本発明の引手10は建具や家具等の引戸30に装着される引手として、また、本発明の引手10を備えた引戸30は戸建てやマンション、その他の建築物、家具等の引戸30として利用することができる。
10 引手
10a 引手(第一の引手)
10b 引手(第二の引手)
11 指入れ凹部
11a 側周部
11b 弧状周部
12 フランジ
12a フランジ側方部
12b フランジ弧状部
13 手掛かり部
14 弾性変形部
14a 食い込み突起
15 楔部
16 嵌合突片
16a 噛み合い歯(突片側噛み合い歯)
17 保持突片
17a 噛み合い歯(保持片側噛み合い歯)
18 側方連結部
18a 噛み合い歯(連結係合歯)
19 抜け止め突起
19a 軸部
19b 膨出部
19c 引っ掛かり部
20 突起保持部
20a 係止爪
20b 嵌入凹部
20c かえし部
21 第一根元側突起
22 第二根元側突起
23 逆付け防止突起(逆付け防止手段)
30 引戸
31 引戸本体
32 取付け孔
32a 内周面
33 収まり凹部
S 嵌入空間

Claims (2)

  1. 引戸本体の取付け孔に取り付けて使用する引手ユニットにおいて、
    前記取付け孔の一方側から取り付けられる第一の引手と、当該取付け孔の他方側から取り付けられる第二の引手を備え、
    前記第一の引手は弾性変形部を備え、
    前記第二の引手は楔部を備え、
    前記第一の引手を前記取付け孔の一方側から、前記第二の引手を当該取付け孔の他方側から嵌め込むと、前記弾性変形部が前記楔部に押されて外周側に弾性変形し、取付け孔の内周面に圧接される、
    ことを特徴とする引手ユニット。
  2. 請求項1記載の引手ユニットにおいて、
    第一の引手は楔部を備え、
    第二の引手は前記第一の引手の楔部によって弾性変形する弾性変形部を備え、
    前記第一の引手を取付け孔の一方側から、前記第二の引手を当該取付け孔の他方側から嵌め込むと、前記第二の引手の弾性変形部が前記第一の引手の楔部に押されて外周側に弾性変形し、取付け孔の内周面に圧接される、
    ことを特徴とする引手ユニット。
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