JP7393118B2 - スタータ部材、外壁および外壁の施工方法 - Google Patents

スタータ部材、外壁および外壁の施工方法 Download PDF

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Description

この発明は、複数の外壁面材を上下に並べて下地材で連結した外壁パネルの組み立てに用いるスタータ部材、上記外壁パネルからなる外壁および外壁の施工方法に関する。
特許文献1には、大判化外壁パネルが開示されている。この大判化外壁パネルは、パネルフレームと、このパネルフレームに取付けられた上下に並ぶ複数枚の、断熱材を含む横長形状の外壁面材とを備える。また、上記パネルフレームは、左右の縦フレーム材および上下端の横フレーム材が矩形に組まれた外周フレーム部と、この外周フレーム部に互いに横幅方向に間隔を開けて配置されて上下端が上下の横フレーム材に接合された複数の縦胴縁とからなる。
特開2016-113839号公報
ところで、複数の外壁面材を上下に並べて下地材で連結した外壁パネルを、当該外壁パネルが取り付けられる建物躯体の取付箇所とは異なる場所で組み立てるための地組架台を用いて作製するときに、アルミサッシ等の開口設備の下地枠を上記作製中の外壁パネルに組み込んで必要な直角出し等の調整を行い、その後に上記開口設備を上記下地枠に取り付けていくことが行われる。
ここで、図15に示すように、従来においては、スタータ部材1057が用いられており、このスタータ部材1057は、サッシ1004用の開口1050の上辺側に下端を位置させる外壁面材1051の当該下端に係合して面外方向の移動を規制するようになっている。
しかしながら、上記スタータ部材1057は、サッシ1004における枠部1041に取り付けられるため、開口に組み込むサッシ1004の位置を調節しようとすると、同時に上記スタータ部材1057の位置が変化する。このため、これらサッシ1004およびスタータ部材1057の相互の位置調整に多くの時間が必要になり、サッシ1004およびスタータ部材1057の組み込みが効率的に行えないという問題があった。
この発明は、上記の事情に鑑み、複数の外壁面材を上下に並べて下地材で連結してなる外壁パネルに開口設備を効率的に組み込んでいくことができるスタータ部材、外壁および外壁の施工方法を提供することを課題とする。
この発明のスタータ部材は、上記の課題を解決するために、複数の外壁面材からなる外壁パネルにおける開口設備用の開口に設けられる開口設備の下地枠の上方に位置する当該外壁パネルの横胴縁に取り付けられる取付部と、上記開口の上辺側に下端を位置させる外壁面材の当該下端に係合して面外方向の移動を規制する係合部と、上記開口に取り付けられた開口設備の上辺部と上記外壁面材の上記下端との間に形成される横目地に充填されるシール材の裏当てとなる裏当て部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、複数の外壁面材を上下に並べて下地材で連結してなる外壁パネルに開口設備を組み込むことにおいて、上記開口設備とは別に上記スタータ部材単独で横胴縁に取り付けることができる。これにより、上記開口設備の取り付けに際してその位置調節を単独で行うことができる。
上記取付部および上記係合部が形成された第1板部と、上記裏当て部が形成された第2板部とが接合されていてもよい。これによれば、スタータ部材を効率的に作製することができる。
また、この発明の外壁は、複数の外壁面材からなる外壁パネルにおける開口設備用の開口の上辺の近傍位置で外壁面材の下端に係合して面外方向の移動を規制するスタータ部材が、上記開口設備の下地枠の上方に位置する当該外壁パネルの横胴縁に取り付けられていることを特徴とする。
上記の構成であれば、複数の外壁面材を上下に並べて下地材で連結してなる外壁パネルに開口設備を組み込むことにおいて、上記開口設備とは別に上記スタータ部材単独で横胴縁に取り付けることができる。これにより、上記開口設備の取り付けに際してその位置調節を単独で行うことができる。
上記の外壁において、上記スタータ部材は、上記開口に取り付けられた開口設備の下地枠の上辺部と上記外壁面材の上記下端との間に形成される横目地に位置する裏当て部を有しており、上記横目地に上記裏当て部を裏当てとしてシール材が充填されていてもよい。
また、この発明にかかる上記の外壁を施工する方法は、上記開口に上記開口設備を取り付ける以前に、上記スタータ部材を上記横胴縁に取り付けることを特徴とする。
上記の方法であれば、上記開口設備とは別に上記スタータ部材単独で横胴縁に取り付けることができる。これにより、上記開口設備の取り付けに際してその位置調節を単独で行うことができる。
上記外壁の施工方法において、外壁パネルが取り付けられる建物の躯体の取付箇所とは異なる場所に配置した地組架台上で、上記スタータ部材および上記開口設備を組み付けて外壁パネルを作製するようにしてもよい。
或いは、上記外壁の施工方法において、開口設備が未装着とされる外壁パネルを、当該外壁パネルが取り付けられる建物の躯体の取付箇所とは異なる場所に配置した地組架台上で組み立てるとともに上記スタータ部材を上記横胴縁に取り付ける工程と、上記開口設備が未装着の外壁パネルを屋外側から建物の躯体に取り付ける工程と、上記建物の躯体に取り付けられた上記外壁パネルに屋内側から開口設備を取り付ける工程と、を含むこととしてもよい。これによれば、地組架台上で外壁パネルに開口設備を取り付ける作業が不要になり、地組架台上での外壁パネルの作製の占有時間を短くできるので、地組架台の使用効率が向上し、外壁施工の時間短縮を図ることができる。
本発明であれば、複数の外壁面材を上下に並べて下地材で連結してなる外壁パネルに開口設備を効率的に組み込むことができるという効果を奏する。
外壁パネルの構造例を示した概略の斜視図である。 同図(A)は図1の外壁パネルにおける外壁面材の上部および下部を示した断面図であり、同図(B)は図1の上下に並ぶ外壁面材の嵌め込み箇所の断面図である。 外壁パネルの地組架台を実線で示し、外壁パネルを仮想線で示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、複数の外壁面材が上下に並べられて下地材で連結され且つスタータ部材が取り付けられる一方で開口設備(二点鎖線で示す)は未装着とされる外壁パネルの一例を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、建物の躯体に固定された開口設備未装着の外壁パネルに開口設備を取り付ける工程を示した説明図である。 図4の開口設備の箇所を拡大して示す図であって、同図(A)は背面図、を同図(B)は横断面図、同図(C)は縦断面図である。 図6の一部を拡大して示した概略の拡大図である。 この発明の他の実施形態を示す図であって、建物の躯体に固定された開口設備未装着の外壁パネルに開口設備を取り付ける工程を示した説明図である。 図8の実施形態に対応する図であって、同図(A)は、建物の躯体に固定された開口設備未装着の外壁パネルに開口設備を取り付ける様子を示した概略の縦断面図であり、同図(B)は取り付けた状態を示した概略の縦断面図である。 図8の実施形態に対応する図であって、同図(A)は、建物の躯体に固定された開口設備未装着の外壁パネルに開口設備を取り付ける様子を示した概略の横断面図であり、同図(B)は取り付けた状態を示した概略の横断面図である。 この発明の他の実施形態を示す図であって、建物の躯体に固定された開口設備未装着の外壁パネルに開口設備を取り付ける工程を示した説明図である。 この発明の実施形態におけるスタータ部材を示した斜視図である。 この発明の他の実施形態のスタータ部材を示した側面図である。 図12のスタータ部材に外壁面材の下端を差し込む様子を示した説明図である。 従来技術を示した説明図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、外壁パネル500(5)は、例えば、複数の横長の外壁面材51を上下に並べて下地材52で相互に連結された構造を有する。図1に示す例では、上記下地材52として、縦胴縁52aを備えている。
上記外壁面材51は、例えば、図2(A)および図2(B)に示すように、断熱材51aを鋼板51b、51cで挟み込んだ金属サンドイッチパネルである。2枚の外壁面材51を上下に並べた場合、下段に位置する外壁面材51の上端面に形成された横幅方向に長い2か所の凹部51dに、上段に位置する外壁面材51の下端面に形成された横幅方向に長い2か所の凸部51eが嵌まり込むことにより、上下の外壁面材51が互いに面外方向に位置ずれしないように組み合わされる。
図3に示すように、地組架台1を用いることによって、上記複数の外壁面材51を上下に並べて下地材52で連結した外壁パネル500(5)を、当該外壁パネル500(5)が取り付けられる建物の躯体7の外壁取付箇所とは異なる場所で組み立てることができる。
上記地組架台1は、上記外壁面材51の側面側に位置する支柱部11Aと、上記外壁面材51の後面側となる位置に配置された奥側支柱部11Bと、上記支柱部11A、11Bの下側と中側と上側とにそれぞれ掛け渡される3本の梁部12と、それらを支持する柱11Cとを備える。
例えば、上記支柱部11Aの下部側は、下側の梁部12の上面上に固定されており、上記支柱部11Aの中央側および上部側は、中側と上側の梁部12の前面側にスペーサを介してそれぞれ固定されている。中側と上側の梁部12は、上記縦胴縁52aの後面側に設けられる。また、上記奥側支柱部11Bの下端は、下側の梁部12の上面上に固定され、上記奥側支柱部11Bの中央部および上部は、中側と上側の梁部12の前面側に固定されている。
上段に位置する上記梁部12および中段に位置する上記梁部12上には、上記縦胴縁52aを保持する下地材保持具2が固定されている。なお、下段に位置する上記梁部12には、上記縦胴縁52aが差し込まれる位置決め凸部或いは上記縦胴縁52aの側面が当接される位置決め板部が設けられる。
作業者は、上記縦胴縁52aをセットした後に、外壁面材51をセットし、このセットした上記外壁面材51の上端部側にビス等をねじ込み、上記外壁面材51を先にセットした上記縦胴縁52aに固定する。この作業を繰り返すことで外壁パネル500(5)が作製される。
また、図4に示すように、上記地組架台1を用い、開口設備4を取り付けるための開口枠部を有する外壁パネル5を組み立てる。また、後述するスタータ部材57を取り付けておく。ただし、この例では、上記開口設備4を地組架台1上で外壁パネル5に取り付けることはしない。上記開口枠部を有する外壁パネル5を組み立てた後に、この外壁パネル5を上記地組架台1から取り外すとともにクレーン等によって吊り上げ、さらに、図5に示すように、この外壁パネル5を、建物の躯体7の床梁71、耐風梁72、床等に、Lアングル、取付ボルト、固定ボルト等を用いて取り付ける。
上記開口設備4としては、アルミサッシ、ガラリ、換気扇、スチールドア等がある。上記開口設備4を外壁パネル5に対して固定するために、上記開口設備4から最も近い左右の縦胴縁間を横断するように上記開口設備4の上下において横胴縁54を設けている。すなわち、この例では、外壁パネル5は、開口が形成される箇所に、開口枠部として上辺側および下辺側に横胴縁54を設けた構造を有している。そして、上記の上辺側に位置する横胴縁54に、この実施形態のスタータ部材57が取り付けられる。また、図14に示すように、上記スタータ部材57を横胴縁54の屋外側面に取り付けた後に、その上方から上記外壁面材51の下端を上記スタータ部材57上に差し込むようにしている。
上記スタータ部材57は、図12に示すように、上記の上辺側に位置する横胴縁54に取り付けられる縦板状の取付部57aと、上記開口の上辺側に下端を位置させる外壁面材51の当該下端(外側の凹部51d)に係合して面外方向の移動を規制する略逆U字状の係合部57bと、裏当て部57cと、を備えている。上記裏当て部57cは、図9(B)に示すように、開口に取り付けられた開口設備4の上辺部と上記外壁面材51の上記下端との間に形成される横目地に充填されるシール材58の裏当て(裏支え)となるものである。
また、上記スタータ部材57は、上記取付部57aおよび上記係合部57bが形成された第1板部571と、上記裏当て部57cが形成された第2板部572とを備える。これら第1板部571および第2板部572はそれぞれ水平板部を備えており、これら水平板部同士をカシメ等により接合されて一体化されている。
上記外壁パネル5を上記のようにクレーン等で吊り上げて建物の躯体7に取り付けた後、上記開口設備4を建物の屋内側から取り付ける。一例として、図6(A)、(B)、(C)および図7に示すように、上記横胴縁54と、この端面が突き当たる箇所の縦胴縁52aとで形成される各内角部には、例えば、L字形状を有するいわゆるネコ金物55が配置され、ボルト等をねじ込むことで、上記横胴縁54と上記縦胴縁52aとが相互に枠状に固定されている。
上記開口設備4は、例えば、鋼材からなる方形状の下地枠41に固定される。上記下地枠41は上下に配置された横枠材41aおよび左右に配置された縦枠材41bからなり、これらも例えばネコ金物によって相互に固定されている。そして、例えば、図6(A)に示すように、右側の縦胴縁52cは、上下の横胴縁54にネコ金物56によって固定されている。一方、左側の縦胴縁52cも、例えば、上下の横胴縁54にネコ金物56によって固定されている。
なお、図6(A)において仮想線で示すように、上記下地枠41の上側の横枠材41aに、上方に突出するボルト部42を設けるとともに、上記下地枠41の下側の横枠材41aに下上方向に突出するボルト部42を設けてもよい。そして、上記ボルト部42を上下の横胴縁54に挿通してナットを螺合することにより、上記下地枠41を上下の横胴縁54の中間部に固定するようにしてもよい。これによれば、上記横枠材41aの中間部も上記横胴縁54に固定して、固定強度を向上させることができる。
また、図8に示すように、上記建物の躯体7に取り付けられた複数枚の上記外壁パネル5,5の縦方向に渡って開口設備用の開口が形成され、上記開口に対して屋内側から開口設備4を取り付けるようにしてもよい。これによれば、地組架台1上では取り付けが容易でない複数のパネルに跨る大型の開口設備4の取り付けも容易に行えるようになる。
図9(A)、図9(B)は、上記外壁パネル5,5およびその縦方向に渡って配置される開口設備の4の縦断面の概略を示している。同様に、図10(A)および図10(B)は、上記外壁パネル5,5およびその縦方向に渡って配置される開口設備の4の横断面の概略を示している。上記開口設備4が設けられる開口を含む領域の下側に開口枠部の一部となる横胴縁54を、下側の外壁パネル5に取り付け、上記開口設備4が設けられる開口を含む領域の上側に開口枠部の一部となる横胴縁54は、上側の外壁パネル5に取り付ける。また、上記開口設備4の上記外壁パネル5への固定は、例えば、上記下地枠41における縦枠材41bを、縦胴縁52cに固定することで行う。上記縦胴縁52cは、上記縦胴縁52a,53bとは別途設けたものであり、上記縦胴縁52cと上記横胴縁54とで、上記下地枠41の四周を囲むように構成される。
また、図11に示すように、上記開口設備4は、複数の外壁パネル5の横方向に渡って配置されるようにしてもよいものである。なお、外壁パネル5の一時的な補強のために、吊り上げ時補強用の縦胴縁52dを外壁パネル5に着脱可能に固定しておいてもよいものである。
上記スタータ部材57を備えると、複数の外壁面材51を上下に並べて下地材で連結してなる外壁パネル5に開口設備4を組み込むことにおいて、上記開口設備4とは別に上記スタータ部材57単独で横胴縁54に取り付けることができる。これにより、上記開口設備4の取り付けに際してその位置調節を単独で行うことができる。
上記スタータ部材57において、上記取付部57aおよび上記係合部57bが形成された第1板部571と、上記裏当て部57cが形成された第2板部572とが接合される構成であると、スタータ部材57の作製が効率的に行える。なお、このような二枚構造に限らず、図13に示すように、1枚板からなるスタータ部材57Aとすることもできる。このスタータ部材57Aは、上辺側に位置する横胴縁54の下面に固定することができる片部57dを備えている。
また、上記外壁パネル5からなる外壁についても、複数の外壁面材51を上下に並べて下地材で連結してなる外壁パネル5に開口設備4を組み込むことにおいて、上記開口設備4とは別に上記スタータ部材57単独で横胴縁54に取り付けることができる。これにより、上記開口設備4の取り付けに際してその位置調節を単独で行うことができる。また、外壁施工方法についても、上記開口に上記開口設備4を取り付ける以前に、上記スタータ部材57を上記横胴縁54に取り付けることとしており、上記と同様、開口設備4の取り付けを迅速に行うことができる。
また、この例における外壁施工方法では、開口設備4が未装着とされる外壁パネル5を上記地組架台1上で組み立てるとともに上記スタータ部材57を上記横胴縁54に取り付ける工程と、上記開口設備4が未装着の外壁パネル5を屋外側から建物の躯体に取り付ける工程と、上記建物の躯体に取り付けられた上記外壁パネル5に屋内側から下地枠41付きの開口設備4を取り付ける工程と、を含むようにしており、これにより、地組架台1上で外壁パネル5に開口設備4を取り付ける作業を不要にし、地組架台1上での外壁パネル5の作製の占有時間を短くできるようにしている。
ただし、外壁施工方法は、上記のような方法に限らない、上記地組架台上1において上記スタータ部材57および上記開口設備4を組み付けて外壁パネルを作製するようにしてもよい。この場合でも、上記開口設備4の組み込みに際してその位置調節が行われても、既に取り付けてある上記スタータ部材57には影響しないので、当該開口設備4の取り付けを迅速に行うことができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :地組架台
2 :下地材保持具
4 :開口設備
5 :外壁パネル
7 :躯体
11A :支柱部
11B :奥側支柱部
11C :柱
12 :梁部
41 :下地枠
41a :横枠材
41b :縦枠材
42 :ボルト部
51 :外壁面材
51a :断熱材
51b :鋼板
51c :鋼板
51d :凹部
51e :凸部
52 :下地材
52a :縦胴縁
52c :縦胴縁
52d :縦胴縁
53b :縦胴縁
54 :横胴縁
55 :ネコ金物
56 :ネコ金物
57 :スタータ部材
57A :スタータ部材
57a :取付部
57b :係合部
57c :裏当て部
57d :片部
58 :シール材
71 :床梁
72 :耐風梁
500 :外壁パネル
571 :第1板部
572 :第2板部

Claims (2)

  1. 複数の外壁面材からなる外壁パネルにおける開口設備用の開口に設けられる開口設備が固定される下地枠の上方に位置する当該外壁パネルが固定される横胴縁に取り付けられる取付部と、上記開口の上辺側に下端を位置させる上側の外壁面材の当該下端の凹部に係合して当該上側の外壁面材の面外方向の移動を規制する凸状の係合部と、を有するスタータ部材を備えており、上記スタータ部材は、上記開口設備に連結されず、且つ、上記横胴縁に既設の上記スタータ部材に上記上側の外壁面材が係合される外壁を施工するに際し、
    上記開口に上記開口設備を取り付ける以前に、上記スタータ部材を上記横胴縁に取り付け、上記横胴縁に既設の上記スタータ部材に上記上側の外壁面材を係合させる外壁の施工方法であって、
    開口設備が未装着とされる外壁パネルを、当該外壁パネルが取り付けられる建物の躯体の取付箇所とは異なる場所に配置した地組架台上で組み立てるとともに上記スタータ部材を上記横胴縁に取り付ける工程と、上記開口設備が未装着の外壁パネルを屋外側から建物の躯体に取り付ける工程と、上記建物の躯体に取り付けられた上記外壁パネルに屋内側から開口設備を取り付ける工程と、を含むことを特徴とする外壁の施工方法。
  2. 請求項1に記載の外壁の施工方法において、上記スタータ部材は、上記開口に取り付けられた開口設備の上辺部と上記外壁面材の上記下端との間に形成される横目地に位置する裏当て部を有しており、上記横目地に上記裏当て部を裏当てとしてシール材が充填されていることを特徴とする外壁の施工方法。
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