JP7385920B2 - マスキングテープの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マスキングテープの製造方法に関する。
従来、非塗工部に塗材が付着することを防止すべく、塗工部との境界に沿って非塗工部にマスキングテープを貼付し、その状態で塗材を吹き付けるなどして塗工を行う方法が採用されている。この方法では、塗工後にマスキングテープを剥離することで、塗工部からはみ出た塗材をマスキングテープとともに除去することができる。これにより、塗工部において、非塗工部との境界に沿った見切り部を有する状態の塗膜を形成することができる。
しかしながら、塗材を厚塗りする場合や重ね塗りする場合には、塗工部とマスキングテープを跨いで形成される塗膜が厚くなり、テープ端部の上方における塗膜の強度が高くなる。その結果、マスキングテープを剥離させた際に当該塗膜が切断されにくくなり、見切り部が良好に形成されないおそれがあった。
そこで、特許文献1には、薄肉貼付材を非塗工部に貼付した後、薄肉貼付材上に所定の板厚を有するスペーサを貼付し、さらに、板状の庇部材を薄肉貼付材及びスペーサよりも塗工部側に突出させるようにしてスペーサ上に貼付し、その状態で塗材を吹き付ける塗工方法が提案されている。この方法では、それら各部材からなるマスキング材の高さ方向において、庇部材(マスキング材の上面部)の高さ位置をスペーサにより嵩上げすることで、庇部材を被塗工面から大きく離間させ、それによって、境界からはみ出た塗材を塗工部上の塗材と分離された状態で庇部材に付着させるようにしている。これにより、塗工部と庇部材とに跨って連続した状態の塗膜が形成されることを回避し、良好な見切り部を形成可能としている。
また、特許文献2には、マスキングテープの断面形状を平行四辺形として短手方向の端部を傾斜状とし、当該端部における上面が下面よりも塗工部側に張り出すようにしてマスキングテープを貼付する構成が提案されている。この構成では、マスキングテープの厚みを通常のマスキングテープよりも大きく設定してテープ上面の高さ位置を高くすることで、当該上面の端部を庇として機能させるようにしている。これにより、特許文献1と同様に、境界からはみ出た塗材がマスキングテープに付着する際、塗工部上の塗材と分離された状態となるようにしている。
特許第3157990号公報 特許第4350992号公報
しかしながら、特許文献1の塗工方法では、塗工現場で作業者が薄肉貼付材、スペーサ及び庇部材を順番に貼り付ける必要があるため、作業の手間が多大となる。そればかりか、各部材の貼り付けに際して微妙な位置合わせが必要となるため、作業者間で貼り付け精度に差異が生じやすく、仕上がり品質が安定しない懸念もある。
また、特許文献2のマスキングテープは、特許文献1の塗工方法における薄肉貼付材、スペーサ及び庇部材を一体化してテープ状にしたものであるが、このマスキングテープでは、テープの厚みが大きいため、ロール状に巻いた際のロール体の外径寸法が大きくなったり、全体重量が嵩んで重くなったりしやすい。このため、被塗工面への貼り付けが行いにくく、また、塗工現場で作業者が携帯しにくいという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、良好な見切り部を形成できるとともに、仕上がり品質を安定させることができ、さらに塗工現場での取り扱いやすさにも優れたマスキングテープの製造方法を提供することを目的とする。
帯状を有し、塗工の際に、被塗工面における塗工部と非塗工部との境界に沿って前記非塗工部に貼付されるマスキングテープの製造方法であって、前記マスキングテープは、前記帯状の少なくとも短手方向の端部において長手方向に沿って延設され、塗工により前記被塗工面に塗着される未硬化の塗材に対して撥水性を発揮するように撥水処理が施された撥水部を備え、当該マスキングテープの製造方法は、帯状のテープ基部の裏面側に粘着部が設けられたテープ本体をロール状に巻いたロール体の側面部に未硬化の撥水材を塗布する第1工程と、前記第1工程により塗布された前記撥水材を硬化させることにより、前記撥水部を形成する第2工程と、を備えていることを特徴とする
本発明に係るマスキングテープでは、短手方向の端部に撥水部が設けられるため、マスキングテープの端部に塗材が付着することが抑制され、良好な見切り部を形成することが可能になる。また、複数のマスキング材を貼り合わせる必要がないため、塗工時における作業の手間を軽減できるばかりか、作業者間での作業精度のバラつきが抑制され、仕上がり品質を安定させることが可能になる。さらに、厚み寸法を特別に大きくする必要がないため、ロール状に巻いた際に外径寸法が大きくなったり、過度に重くなったりすることがなく、塗工現場での取り扱いやすさにも優れた構成とすることができる。
そして、本発明のマスキングテープの製造方法では、上記のようなマスキングテープを製造するにあたり、テープ本体をロール状に巻いたロール体の側面部に撥水剤を塗布するため、マスキングテープにおける短手方向の端部に簡単且つ迅速に撥水剤を塗布することが可能になる。
(a)はマスキングテープの平面図、(b)は(a)のA-A線断面図。 塗工の様子を説明するための説明図。 塗工の様子を説明するための説明図。 マスキングテープの製造工程を説明するための説明図。 撥水膜の剥がれを説明するための説明図。 マスキングテープの製造工程を説明するための説明図。 マスキングテープの他の例を示す図。
以下、本発明に係るマスキングテープの一実施の形態について図1~図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、マスキングテープ10は帯状をなしており、その長さは例えば10m~20mとなっている。このマスキングテープ10は、図2に示すように、塗工に際して、被塗工面21における塗工部22(塗装領域)と非塗工部23(塗装領域ではない領域)との境界部24に沿って貼付され、その状態で色塗りの作業が行われた後、被塗工面21から剥離されるようにして使用される。
図1(b)に示すように、マスキングテープ10は、テープ基部11と、粘着部としての粘着層12とを備えている。
テープ基部11は、平面視で長方形を有する細長の帯状をなし、表面部11a及び裏面部11bのそれぞれが平坦状となっている。テープ基部11は、例えば、布、紙、樹脂フィルム、不織布等により形成されている。テープ基部11の厚み寸法D1は、一般的なマスキングテープと同程度であり、例えば0.1mm~0.4mmとなっている。
粘着層12は、マスキングテープ10を被塗工面21に貼付するための糊材であり、テープ基部11における裏面部11bの全体に設けられている。粘着層12を形成する材料は特に限定されるものではないが、例えば、アクリル系、シリコン系等の粘着剤により形成することができる。粘着層12の厚み寸法D2は、テープ基部11のそれよりも小さく、例えば0.03mm~0.07mmとなっている。
マスキングテープ10の短手方向における一方の端部10cには、撥水部として撥水膜13が設けられている。撥水膜13は、被塗工面21に塗着される未硬化の塗材(塗料)に対して撥水性を発揮することで、当該塗材がマスキングテープ10の端部10cに付着することを抑制するために設けられる。
撥水膜13は、マスキングテープ10の長手方向において、当該テープ10の始端部から終端部までの全体に亘って延設されている。また、撥水膜13は、マスキングテープ10の厚み方向において端部10c側の端面10dの全体を被覆するように設けられている。すなわち、テープ基部11の端面11cと粘着層12の端面12aとに跨って撥水膜13が設けられている。
撥水膜13における撥水の程度は、未硬化の塗材がマスキングテープ10の端部10cに付着することを抑制できるものであれば、特に限定されないが、上記塗材に対して50°以上の接触角を有することが好ましく、70°以上の接触角を有することがさらに好ましい。なお、撥水膜13における撥水の程度は高いほど好ましいため、接触角についての上限はない。
撥水膜13を形成するための撥水剤としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アンモニウム、シリコン系撥水剤、フッ素系撥水剤、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレン-パラフィンワックス等を用いることができる。これらの撥水剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
それらの撥水剤の中でも、粘着層12への影響を軽減する観点では、フッ素系撥水剤を用いることが好ましい。撥水膜13は、テープ基部11の端面11c上だけでなく、粘着層12の端面12a上にも設けられるため、粘着層12を形成してから撥水膜13を形成する順序となる。撥水膜13の形成にあたっては、未硬化状態の撥水剤を塗布した後、撥水剤を乾燥させて硬化・定着させる必要があるが、その際、高温熱処理等の乾燥を用いて一定以上(例えば80℃以上)の熱を加えると、粘着層12が軟化して剥離や変質等を招くおそれがある。この点、フッ素系撥水剤は、紫外線に対する吸収率が高く、紫外線照射により硬化可能であるため、粘着層12の軟化温度よりも低い環境下で撥水剤を硬化させることができ、粘着層12の軟化を好適に抑制することができる。
また、撥水剤に対して疎水性の微粒子を配合させてもよい。そのような微粒子としては、亜鉛、珪素、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、アンチモン、スズ、タングステン等の酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを用いることができる。かかる微粒子を撥水剤に配合することで、撥水膜13の表面に微細な凹凸を形成することができ、塗材に対する接触角(撥水性)を好適に高めることが可能になる。
撥水膜13が設けられる側の端部10cにおいてマスキングテープ10の裏面部10b(粘着層12)には、上記端部10cに沿うようにして長尺の線状部材14が取り付けられている。この線状部材14は、マスキングテープ10の長手方向において当該テープ10の始端部から終端部までの全体に亘って延びている。裏面部10bへの線状部材14の固定は、粘着層12の粘着力によりなされている。
線状部材14は、マスキングテープ10の端部10cを補強するための補強材としての役割を果たすものである。線状部材14を端部10cに取り付けることで、マスキングテープ10を被塗工面21から剥離する際に端部10cが破損し、塗膜26(図3)において見切り部27の形状が乱れたり、テープ屑が塗膜26に付着したりすることを抑制できる。
線状部材14としては、天然繊維、樹脂繊維、ガラス繊維製の糸部材や、金属製のワイヤ部材等を用いることができる。これらの中でも上記各種繊維製の糸部材を用いることが好ましい。
金属製のワイヤ部材により線状部材14を形成した場合には、マスキングテープ10の使用時においてユーザ(塗工作業者)が手を切るなどの怪我をするおそれがある。この点、糸部材を用いた場合であれば、そのような怪我の発生を抑制することができ、安全性を高めることが可能になる。また、線状部材14として金属製の部材を用いた場合には、使用後のマスキングテープ10を廃棄するに際し、当該テープ10から線状部材14を分離して可燃物と不燃物に分別する必要があるが、上記糸部材を用いた場合には、そのような分離・分別作業が不要になるという利点もある。
線状部材14を糸部材により形成する場合は、一定程度の強度を確保すべく、ポリエステル系やナイロン系の樹脂繊維糸を用いることが好ましい。それらのうちでもポリエステル系の樹脂繊維糸については、被塗工面21からマスキングテープ10を剥離させる際に強く引っ張っても伸長変形しにくく、補強材としての機能が良好に発揮されるため、特に好ましい。また、強度を一層高めるべく、複数本の糸部材を撚った状態で束ねて用いることが好ましい。
線状部材14が細すぎると強度が不足し、逆に太すぎると、マスキングテープ10の曲げ抵抗が大きくなり、凹凸を有する被塗工面21への貼り付けが行いにくくなる懸念がある。これらの点を考慮すると、線状部材14の太さ(直径寸法)は、0.1mm~1mmとすることが好ましい。この場合、線状部材14の太さが粘着層12の膜厚(0.03mm~0.07mm)よりも大きくなるが、粘着層12への取り付けは、線状部材14の一部が粘着層12内に入り込み、残りの部分が外側に露出した状態で行われる。
線状部材14の取り付け位置は、端部10cの端縁から0.5mm~1.5mmだけ内側の位置に設定することが好ましい。このような位置に設定することで、線状部材14の脱落を抑制しつつ、端部10cに対する補強効果を好適に発揮させることが可能になる。
次に、マスキングテープ10を用いた塗工方向について図2及び図3を参照しながら説明する。ここでは、厚塗り塗工を行い、マスキングテープ10の厚みよりも大きい膜厚(例えば2mm)の塗膜26を形成する場合について説明する。
塗工に際しては先ず、図2(a)に示すように、被塗工面21における塗工部22と非塗工部23の境界部24に沿ってマスキングテープ10を非塗工部23に貼付する。その際、撥水膜13が設けられた側の端部10cを境界部24側とし、撥水膜13が塗工部22側を向く状態とする。なお、マスキングテープ10は、未使用時においてロール状に巻回されているため、貼付に際しては、必要な長さを繰り出しながらカットして使用する。
次に、図2(b)に示すように、スプレーガン等の塗装噴霧装置25により、塗工部22に対して霧状となった未硬化の塗材を吹き付け、塗工部22に塗材を付着させる。そのような吹き付け作業を所定期間又は所定回数繰り返し行うことで、図3(a)に示すように、約2mmの膜厚を有する塗膜26を塗工部22上に形成する。なお、図3では、理解の容易化を図るため、マスキングテープ10と塗膜26とのサイズ比について実際よりもマスキングテープ10側を大きく図示している。
上記吹き付けの際、境界部24の近傍においては、塗工部22への塗り残しが生じないように、塗装噴霧装置25からの塗材がマスキングテープ10にも至るように塗材の吹き付けを行う(図2(b)参照)。その際、マスキングテープ10の表面部10aには撥水膜13が形成されていないため、境界部24からはみ出た塗材は、マスキングテープ10の表面部10aに付着する(図3(a)参照)。
その一方で、マスキングテープ10の端部10cでは、塗装噴霧装置25からの塗材が撥水膜13によりはじかれるため、塗材の付着が抑制される。この際、撥水膜13は、テープ基部11の端面11cと粘着層12の端面12aとに跨って設けられるため、テープ基部11への塗材の付着が抑制されるだけでなく、粘着層12と塗材とが粘着することも抑制される。
その結果、図3(a)に示すように、塗工部22上に厚塗り状態の塗膜26bが形成された段階では、撥水膜13の周囲に塗材が付着していない領域が形成され、マスキングテープ10の端部10c(撥水膜13)と塗膜26との間に空間状の隙間28が形成される。このような隙間28は、撥水膜13の表面13a(マスキングテープ10の端面10d側の面)側と、撥水膜13の側面13b(マスキングテープ10の表面部10a側の面)側とのそれぞれに形成される。
このため、マスキングテープ10の端面10dでは、マスキングテープ10と塗工部22上の塗膜26とが接合されていない状態になる。また、マスキングテープ10の表面部10aと塗工部22とを跨いで形成される塗膜26では、境界部24に位置する部分において、塗工部22に付着した塗膜26bや上記表面部10a上の塗膜26aよりも膜厚が小さい薄膜部26cが形成される。
そして、塗膜26をある程度乾燥させた後、図3(d)に示すように、マスキングテープ10を被塗工面21から離間させる方向に引っ張って剥離させる。その際、表面部10aに付着した塗膜26aがマスキングテープ10に付随して引っ張られつつ、マスキングテープ10の端部10cにより薄膜部26cが切断される。さらに、マスキングテープ10の端面10dにおいては、隙間28を介して塗工部22上の塗膜26bと離間した状態となっているため、当該端面10dとの接合により塗膜26bが引っ張られることもない。以上より、良好な見切り部27が形成された状態の塗膜26bを塗工部22上に残すことが可能になる。
なお、薄膜部26cの厚さによっては、マスキングテープ10を剥離させる際に端部10cに大きな応力が加わり、当該端部10cが破損して薄膜部26cの切断形状に乱れが生じる懸念がある。この点、本実施の形態では、マスキングテープ10の端部10cが線状部材14により補強されているため、端部10cの破損による切断形状の乱れを好適に抑制することができ、薄膜部26cの良好な切断を行うことが可能になる。
ここで、本実施の形態では、マスキングテープ10の端面10dへの塗材の付着を抑制する一方で、マスキングテープ10の表面部10aについては塗材を積極的に付着させる領域として活用している。すなわち、表面部10aには撥水膜13が設けられておらず、未硬化状態の塗材に対する親水性をマスキングテープ10の端部10c(端面10d)のそれよりも高くしている(撥水性を低くしている)。つまり、表面部10aを高親水性領域(換言すれば、撥水膜13よりも上記塗材が定着しやすい定着領域)として構成している。このため、表面部10aへの塗材の付着性を高める上では、マスキングテープ10の表面部10aにおいて撥水膜13が一切存在しないことが理想的となる。
しかしながら、製造誤差等を考慮すると、全てのマスキングテープ10において表面部10aに撥水剤を全く付着させないことは必ずしも容易ではない。また、表面部10aの端部等に若干の撥水剤が付着していても、表面部10a全体として撥水剤の未付着領域が一定程度確保されていれば、境界部24からはみ出る塗膜26aを表面部10aに付着させることが可能である。これらを勘案すると、端部10cの周辺程度(端部10cの端縁から1mm以下の範囲内)であれば表面部10aに撥水膜13が形成されていてもよく、このような構成も表面部10aに撥水膜13が設けられていないものに含まれると解することができる。
なお、上記塗工方法では、厚塗り塗工する場合を例示したが、塗材を重ね塗りする場合や膜厚の小さい塗膜を形成する場合にも、本実施の形態に係るマスキングテープ10は有効である。
次に、マスキングテープ10の製造方法について図4~図5を参照しながら説明する。
マスキングテープ10の製造にあたっては先ず、テープ基部11の母材となる平板状の原反の裏面に粘着剤を塗布し、第1テープ本体を形成する。その後、第1テープ本体をロール状に巻き取り、製造対象のテープサイズに応じた規定の幅寸法に裁断する。なお、巻き取りと裁断の順序は逆でもよく、第1テープ本体を所定の幅寸法に裁断してからロール状に巻き取ってもよい。
次いで、図4に示すように、第1テープ本体がロール状に巻かれたロール体31の側面31aに対し、塗布ローラ33を用いて未硬化状態の撥水剤をロールコーティング法により塗布する。この際の撥水剤としては、例えば、酸化亜鉛等の微粒子が配合されたフッ素系撥水剤を用いる。
撥水剤層(撥水膜13)の厚み寸法D3(図1)については、当該寸法が小さく、撥水膜13が薄すぎると、撥水剤の塗りムラが発生しやすくなり、ロール体31の側面31aにおいて撥水剤が未塗布の部分が生じるおそれがある。逆に、厚み寸法D3が大きく、撥水膜13が厚すぎると、マスキングテープ10を繰り出した際に撥水膜13の剥がれを招くおそれがある。すなわち、第1テープ本体はロール状に巻かれている一方で、撥水膜13はロール体31の側面31aに対して面状に形成されているため、図5(a)に示すように、マスキングテープ10の繰り出しに際しては、テープを径方向外側に引っ張ることで、撥水膜13をテープ間の境界線32に沿って切断することになる。その際、撥水膜13が厚く、強度が高くなっていると、境界線32に沿って切断されにくくなる。その結果、図5(b)に示すように、撥水膜13の切断形状が乱れ、撥水膜13の剥がれを生じさせる要因となる。
これらを踏まえると、厚み寸法D3は、0.01μm~100μmであることが好ましく、0.1μm~10μmであることがさらに好ましい。このような範囲に厚み寸法D3を設定することで、ロール体31の側面31aの全体に満遍なく撥水剤を塗布することができるとともに、マスキングテープ10の繰り出し時における撥水膜13の剥がれを好適に抑制することが可能になる。
なお、撥水剤の塗布方法としてロールコーティング法を用いることにより、撥水剤層の厚みを均一化しやすくなり好ましいが、ロールコーティング法以外の方法で撥水剤を塗布してもよい。例えば、撥水剤をスプレー装置により噴霧するスプレーコーティング法等により撥水剤を塗布してもよい。
ロール体31の側面31aに撥水剤を塗布した後は、粘着層12の軟化温度以下の環境下で撥水剤を乾燥させる。このような乾燥方法としては、常温乾燥、低温熱処理乾燥、化学反応による乾燥(UV乾燥等)を用いることができる。上述のように、撥水剤として酸化亜鉛等の微粒子が配合されたフッ素系撥水剤を用いた場合は、紫外線照射によるUV乾燥を行う。
最後に、図6に示す取付装置41を用いて線状部材14の取り付けを行う。具体的には、ロール体31に撥水膜13が形成された第2テープ本体34を取付装置41の第1繰出ローラ42にセットするとともに、線状部材14を第2繰出ローラ43にセットし、それら第2テープ本体34及び線状部材14を上下に重ねた状態で巻取ローラ44により巻き取る。
その際、それら重ねた状態の第2テープ本体34及び線状部材14を、各繰出ローラ42,43と巻取ローラ44との間に配置された貼合せガイドローラ45に架け渡し、張力を付与しながら上記巻き取りを行う。これにより、貼合せガイドローラ45において線状部材14を粘着層12に圧着し、その一部が粘着層12内に入り込むようにして線状部材14をマスキングテープ10の裏面部10bに固定する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏することができる。
(1)マスキングテープ10の端部10cに撥水膜13を設ける構成とした。この場合、塗工時において被塗工面21に塗着される未硬化の塗材が撥水膜13によりはじかれ、マスキングテープ10の端部10cに塗材が付着することを抑制できる。これにより、良好な見切り部27を形成することが可能になる。
また、本実施の形態に係るマスキングテープ10では、撥水膜13がマスキングテープ10に一体化されているため、特許文献1のように複数のマスキング材を貼り合わせる必要がない。よって、塗工時における作業の手間を軽減できるばかりか、作業者間で作業精度にバラつきが生じることが抑制され、仕上がり品質を安定させることが可能になる。
さらに、本実施の形態に係るマスキングテープ10では、特許文献2のように特別に大きなテープ厚が求められることがなく、被塗工面21から剥離する際にマスキングテープ10が簡単に破れない程度の一般的な厚みがあれば足りる。よって、ロール状に巻いた際に外径寸法が大きくなったり、過度に重くなったりすることがないため、塗工現場における取り扱いやすさにも優れた構成とすることができる。
(2)マスキングテープ10の端部10c側における端面10dに撥水膜13を設ける構成とした。この場合、当該端面10dへの塗材の付着を抑制しつつ、境界部24からはみ出た塗材をマスキングテープ10の表面部10aに付着させることができる。このため、マスキングテープ10を剥離させる際に、境界部24からはみ出た塗材(塗膜26a)をマスキングテープ10に付着させて除去することができる。これにより、上記はみ出た塗材が表面部10a上を滑って被塗工面21上に残存することが回避され、良好な見切り部27を形成することが可能になる。
(3)テープ基部11の端面11cだけでなく、粘着層12の端面12aにも撥水膜13を設ける構成とした。粘着層12は、マスキングテープ10を被塗工面21に貼付するための糊材であることからして、元より一定程度の付着力が付与されている。このような箇所に未硬化の塗材が接触すると、上記付着力により両者が接合され、マスキングテープ10を剥離させる際に塗工部22上の塗膜26bが強く引っ張られやすくなる。
マスキングテープ10が貼付された際、粘着層12には、塗工部22に形成される塗膜26bのうちその最下部が接触することになるが、そのような部分の塗材は、塗膜26bの表面側に比べて乾きにくい。このため、そのような乾燥不足の塗材が強く引っ張られると、糸状に延びて非塗工部23に付着する、いわゆる糸引きが発生する懸念がある。糸引きが発生した場合、非塗工部23に付着した糸状の塗材を薬剤等により1つ1つ除去していく必要があるため、非常に手間がかかる。この点、本構成によれば、粘着層12と塗材との接触が回避されるため、糸引きの発生を抑制することができ、作業性を高めることが可能になる。
(4)テープ基部11の裏面部11bに粘着層12を設けて第1テープ本体を形成した後、その第1テープ本体をロール状に巻回してロール体31とし、ロール体31の側面31aに撥水剤を塗布することで、撥水膜13を形成する構成とした。この場合、帯状に延ばされた第1テープ本体の端部に撥水剤を塗布していく場合に比べ、マスキングテープ10の端部10cに簡単に撥水剤を塗布することができ、塗り残し等の発生を抑制することができる。また、撥水剤を迅速に塗布することもできるため、生産性を向上させる上でも有効となる。
(5)撥水剤を塗布した後に線状部材14を取り付ける構成とした。例えば、線状部材14を取り付けてから撥水剤を塗布する構成であると、線状部材14を取り付けたテープ本体をロール状に巻いた際に、内側テープと外側テープとの境界線32(図5)に沿って線状部材14に起因する隙間が発生する。このような隙間が生じた状態でロール体の側面に撥水剤を塗布すると、その隙間を通じて撥水剤がロール体の内部に流入し、表面部10aへの撥水剤の付着を招くおそれがある。この点、本構成によれば、境界線32において内側テープと外側テープとを密着させた状態で撥水剤を塗布することができ、ロール体31の内部に撥水剤が流入することを抑制できる。これにより、表面部10aに撥水剤が付着し、塗材が表面部10aに付着しにくくなることを抑制できる。
<その他の実施の形態>
(a)上記実施の形態では、マスキングテープ10の裏面部10bに線状部材14を設けたが、線状部材14を設けない構成としてもよい。すなわち、撥水膜13のみによっても、マスキングテープ10と塗工部22を跨ぐ塗膜を切断する性能を高めることができるため、線状部材14については、より一層良好な見切り部27を形成するための補助部材として用いることができる。
(b)上記実施の形態において、撥水剤に顔料を配合し、撥水膜13を着色する構成としてもよい。その際の撥水膜13の色はマスキングテープ10の表面部10aとは異なる色とし、撥水膜13が目立ちやすくなるようにするとよい。
撥水膜13が一方の端部10cのみに設けられる場合には、マスキングテープ10を被塗工面21に貼付するに際して、撥水膜13側の端部10cが境界部24側に来るようにマスキングテープ10の向きを定める必要がある。しかしながら、撥水剤は無色透明であるため、いずれの端部に撥水膜13が設けられているかを見分けにくく、マスキングテープ10の向きを誤って貼付するおそれがある。そこで、撥水膜13を着色することで、いずれの端部が撥水膜13側であるかを分かりやすくすることができ、マスキングテープ10を正しい向きで容易に貼付することが可能になる。
また、撥水膜13の着色に代えて又は加えて、図7(a)に示すように、マスキングテープ10の表面部10aにおいて、撥水膜13が設けられている側の端部10cを作業者(ユーザ)が識別するための表示部47が設けられてもよい。このような表示部47としては、矢印絵柄や三角絵柄等の方向性を有する絵柄を用いるとよい。
表示部47は、テープ基部11の原反への印刷や織り込みにより形成することができる。その際、当該原反において、テープ幅方向に複数の表示部47を配列し、且つ、1の表示部47の先端部から次の表示部47の先端部までの距離Lを裁断後における最小のテープ幅よりも小さくするとよい。このような構成とすることで、テープサイズに応じた複数種類の幅寸法のうちいずれの幅寸法で原反を裁断した場合であっても、分割された各テープ本体の表面部において、表示部47の先端部(向きを示す部分)が存在する状態とすることができる。
(c)上記実施の形態では、撥水膜13を一方の端部10cのみに設けたが、図7(b)に示すように、反対側の端部10eにも撥水膜13を設ける構成としてもよい。このような構成によれば、マスキングテープ10を貼付する際の向きを制限しない構成とすることができる。これにより、反対向きにマスキングテープ10を貼付する作業ミスや、いずれの端部に撥水膜13が設けられているかを作業者が素手で触るなどして確認する手間を無くすことができ、作業性を向上させることが可能になる。
この場合、撥水膜13の着色は行ってもよいし、行わなくてもよい。但し、着色を行うことで、撥水膜付きのマスキングテープであるか否かを簡単に見分けることが可能になり、撥水膜が設けられていないマスキングテープも併せて所持する場合等において、利便性を高めることができる。
また、上記の場合、線状部材14についても短手方向における両側の端部10c,10eにそれぞれ取り付ける構成とするとよい。その際、各線状部材14の取り付けは、ロール体31において側面31aとその反対側の側面との両方に撥水剤を塗布してから行う。
(d)上記実施の形態では、線状部材14を粘着層12の下面側に取り付ける構成としたが、テープ基部11と粘着層12の間やテープ基部11の表面部10aに取り付けてもよいし、テープ基部11の内部に織り込んでもよい。
(e)マスキングテープ10の他端部に、養生用シート(養生用フィルム)を貼り付けた養生用マスカー(マスカーテープ)として実施してもよい。この場合、撥水膜13は、養生用シートが貼り付けられた側とは反対側となる他端部に形成される。
10…マスキングテープ、11…テープ基部、12…粘着層(粘着部)、13…撥水膜(撥水部)、14…線状部材、21…被塗工面、22…塗工部、23…非塗工部、31…ロール体、47…表示部。

Claims (2)

  1. 帯状を有し、塗工の際に、被塗工面における塗工部と非塗工部との境界に沿って前記非塗工部に貼付されるマスキングテープの製造方法であって、
    前記マスキングテープは、前記帯状の少なくとも短手方向の端部において長手方向に沿って延設され、塗工により前記被塗工面に塗着される未硬化の塗材に対して撥水性を発揮するように撥水処理が施された撥水部を備え
    当該マスキングテープの製造方法は、
    帯状のテープ基部の裏面側に粘着部が設けられたテープ本体をロール状に巻いたロール体の側面部に未硬化の撥水材を塗布する第1工程と、
    前記第1工程により塗布された前記撥水材を硬化させることにより、前記撥水部を形成する第2工程と、
    を備えていることを特徴とするマスキングテープの製造方法。
  2. 前記マスキングテープは、短手方向の端部において長手方向に沿って前記粘着部に取り付けられ、当該マスキングテープを補強する線状部材を備え、
    前記第1工程は、前記線状部材を取り付ける前の前記テープ本体をロール状に巻いたロール体の側面に前記撥水材を塗布するものであり、
    前記第1工程より後に、前記粘着部に前記線状部材を取り付ける第3工程を備えている、請求項1に記載のマスキングテープの製造方法。
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