JP6902265B2 - マスキングシート - Google Patents

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Description

この発明は、塗装作業時に、塗装面の境界がはみ出したり、非塗装面に塗料が飛散して汚したりするのを防ぐためのマスキングシートに関する。
塗装作業時に、非塗装面に塗料が付着したり、飛散したりするのを防ぐためのマスキングシートとして特許文献1に記載されたものが従来から知られているが、この従来のマスキングシートを示したのが図である。
この従来のマスキングシートは、例えば、凹凸模様を施した塗り厚の厚い模様形成面に、薄い保護膜などを塗布するのに適したものである。
上記図6,7からも明らかなように、非塗装面1を覆うシート体SのへりS1には、上記薄膜となる上塗りの境界を設定するための上塗り用粘着テープ2を接着している。
この上塗り用粘着テープ2は、その裏側全面を粘着部とするとともに、その幅方向のほぼ1/3程度を上記シート体SのへりS1に貼り付け、残りの2/3程度をへりS1から張り出させ、その張り出した部分を非塗装面1に貼り付けるようにしている。そして、上記シート体SのへりS1から張り出された上記上塗り用粘着テープ2の一方のへりは、非塗装面1と後述する上塗り6との境界を区画する上塗り境界設定部2aとしている。
一方、上記模様形成面となる下塗りの境界を設定する下塗り用粘着テープ3は、その裏側全面を粘着部とするとともに、その幅方向1〜2mmほどを上塗り用粘着テープ2から張り出させ、その他の部分は上塗り用粘着テープ2に貼り付けている。そして、上記上塗り用粘着テープ2から張り出された上記下塗り用粘着テープ3の一方のへりは、非塗装面1と後述する下塗り5との境界を区画する下塗り境界設定部3aとしている。
そして、図7(a)に示すように、下塗り境界設定部3aを下塗り面4の境界に沿わせながら、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とを非塗装面1に接着する。下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とを非塗装面1に接着したら、折りたたまれていたシート体Sを展開して非塗装面1を覆う。
上記のようにして下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とを非塗装面1に接着すれば、下塗り面4と非塗装面1とが、下塗り境界設定部3aを境に区画されることになる。
したがって、下塗り面4に、凹凸模様を形成する厚塗りの下塗り5を施せば、下塗り5が非塗装面1にはみ出すこともないし、下塗り用の塗料が、非塗装面1に飛散して汚すようなこともなくなる。
上記のようにして下塗り5が完成したら、図7(b)に示すように、下塗り用粘着テープ3を上塗り用粘着テープ2からはがすことによって、上塗り境界設定部2aで区画された、下塗り5が載っていない1〜2mm幅の非塗装面1が露出する。
上記のように1〜2mm幅の非塗装面1を露出させたまま、下塗り5の表面にその保護膜となる薄い上塗り6を施せば、この上塗り6は上塗り境界設定部2aを境に区画されるので、上塗り用の塗料が非塗装面1にはみ出すこともないし、非塗装面1に飛散して汚すようなこともなくなる。
上記のように上塗り用粘着テープ2を用いたのは、図7(c)に示すように、凹凸模様等を施した厚い下塗り5のいわゆる見切り部5aにまで保護膜である上塗り6が施されるようにするためである。
したがって、下塗り用粘着テープ3における幅方向1〜2mmほどの張り出し部分の幅は、上記見切り部5aまで上塗り6が届けばよく、最小限の幅で足りるとともに、必要以上の幅はかえって非塗装面1の境界をあいまいにするので、弊害になってしまう。
実開昭62−010068号公報
従来のマスキングシートは、下塗り用粘着テープ3の裏側全面を粘着部としているので、それを上塗り用粘着テープ2からはがすとき、爪を立てるなどして一部をはがし、そのはがした一部をつまんで全体をはがさなければならない。そのために、はがす作業がスムーズにいかなくなり、特に、軍手などを着けていると、その作業性が極端に悪くなってしまう。
また、上記のように下塗り用粘着テープ3を上塗り用粘着テープ2からはがすとき、指先に力を入れすぎると、上塗り用粘着テープ2の一部まではがしてしまうことがあった。もし、上塗り用粘着テープ2の一部まではがしてしまうと、それを1〜2mm程度の範囲で修正しなければならなくなる。しかし、上塗り境界設定部2aの位置をわずかな幅の範囲で修正するのは至難なことで、その修正の作業性も悪くなる。また、軍手などをしていると一層作業性が悪くなってしまう。
さらに、下塗り用粘着テープ3の裏側全面を粘着部としているので、上塗り用粘着テープ2に対する粘着力が強くなってしまう。そのために、下塗り用粘着テープ3を上塗り用粘着テープ2からはがす過程で、上塗り用粘着テープ2が追随して、上塗り用粘着テープ2が非塗装面1からはがれたり、あるいは上塗り境界設定部2aの位置がずれたりする。上塗り用粘着テープ2がはがれたり、上塗り境界設定部2aの位置がずれたりすれば、当然その修正をしなければならないが、非常に狭い範囲でする修正作業は難しく、その分、作業性も悪くなる。
この発明の目的は、下塗り用粘着テープを上塗り用粘着テープからはがしやすく、しかも、そのはがす過程で、上塗り用粘着テープの上塗り境界設定部の位置がずれたりしないマスキングシートを提供することである。
第1の発明は、非塗装面を覆うシート体と、上記シート体のへりの長さ方向に沿って接着される上塗り用粘着テープと、上記上塗り用粘着テープの長さ方向に沿って接着されるとともに、上記上塗り用粘着テープに積層される下塗り用粘着テープとで構成されている。そして、上記上塗り用粘着テープは、その長さ方向に直交する幅方向の一部がシート体から張り出され、その張り出された一方のへりに上塗り境界設定部が設けられる。さらに、上記下塗り用粘着テープは、その長さ方向に直交する幅方向の一部が上記上塗り用粘着テープから張り出され、その張り出された一方のへりに下塗り境界設定部が設けられたマスキングシートを前提にしている。
そして、上記下塗り用粘着テープの裏面は、その長さ方向に沿って設けられた粘着部と非粘着部とに区画されている。また、上記粘着部が、下塗り用粘着テープの幅方向であって、少なくとも下塗り境界設定部を含む範囲で形成されるとともに、上記非粘着部が、下塗り用粘着テープの幅方向であって、少なくとも下塗り境界設定部の反対側となる他方のへりを含む範囲で形成されている。さらに、上塗り用粘着テープに対する下塗り用粘着テープの粘着力に比べて、非塗装面に対する上塗り用粘着テープの粘着力の方が大きくなるように構成されている。
そして、上記下塗り用粘着テープの上記他方のへりが、上記上塗り用粘着テープにおける上記上塗り境界設定部の反対側のへりから張り出した点に特徴がある。
第1の発明によれば、上記下塗り用粘着テープには粘着部と非粘着部とを設けるとともに、上記下塗り用粘着テープの他方のへりが、上塗り用粘着テープにおける上塗り境界設定部の反対側のへりから張り出しているので、非粘着部を指で簡単につまむことができる。例えば、従来の場合には、上記したように爪を立てる際に上塗り用粘着テープの上塗り境界設定部がずれたりしたが、第1の発明ではそのような問題は発生しない。しかも、上記のように非粘着部を簡単につまめるので、軍手などを使ったまま作業ができる。
また、下塗り用粘着テープに非粘着部を設けたので、その分、下塗り用粘着テープの粘着力が弱くなる。そのために、上塗り用粘着テープに対する下塗り用粘着テープの粘着力に比べて、非塗装面に対する上塗り用粘着テープの粘着力の方が大きくなる。したがって、下塗り用粘着テープを上塗り用粘着テープからはがすとき、上塗り用粘着テープが下塗り用粘着テープに追随せず、上塗り用粘着テープの上塗り境界設定部がずれたりしない。上塗り境界設定部がずれないので、従来のようなずれを修正する作業もなくなり、全体の作業性もよくなる。
図1は第1実施形態のマスキングシートをロール状にした斜視図である。 図2は図1のII−II線断面図である。 図3は第1実施形態の下塗り用粘着テープの裏面側を示した平面図である。 図4は第2実施形態のマスキングシートの部分断面図である。 図5は第3実施形態の下塗り用粘着テープの裏面側を示した平面図である。 従来のマスキングシートの平面図である。 従来のマスキングシートの使用状況の説明図で、(a)は下塗り用粘着テープと下塗りとの関係を示した図、(b)は上塗り用粘着テープと下塗りとの関係を示した図、(c)は上塗り用粘着テープと上塗りとの関係を示した図である。
以下に、第1〜3実施形態を説明する。なお、第2実施形態は本発明の実施形態であり、第1、3実施形態は参考例である。
図1〜3に示す第1実施形態のマスキングシートは、非塗装面1を覆うシート体Sにおける長さ方向の一方のへりS1に沿って、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とが2層構造になって設けられている。
このようなマスキングシートは、例えば、凹凸模様を施した塗り厚の厚い模様形成面に、薄い保護膜などを塗布するのに適したものである。
図1に示すように、使用前のマスキングシートは、芯材7に巻き付けられてロール状になっている。
非塗装面1を覆うシート体Sは、上記両粘着テープ2,3から一定の幅を備えるとともに、上記両粘着テープ2,3の長さ方向に連続する大きさを備えている。そして、上記シート体Sは、折りたたまれ、両粘着テープ2,3とともに芯材7に巻きまわされ、ロール状にされている。
このシート体Sの材質は、主に、薄い合成樹脂フィルムが用いられる。この合成樹脂フィルムの表面は、コロナ放電処理によって表面改質され、塗料などを吸着しやすくしている。このように、合成樹脂フィルムの表面で塗料を吸着するので、シート体Sを垂直に設けた場合でも、塗料がシート体Sの下方に垂れることがない。また、上記合成樹脂フィルムは、素手でも裂けるようになっている。
なお、シート体Sの材質はポリエチレン等の合成樹脂フィルムを用いているが、布や、紙など薄いシート状のものであれば、どのようなものでも使用できる。
図2に示すように、非塗装面1を覆うシート体Sの一方のへりS1には、上記薄膜となる上塗りの境界を設定するための上塗り用粘着テープ2を接着している。
この上塗り用粘着テープ2は、その裏側全面を粘着部とするとともに、その幅方向のほぼ1/3程度を上記シート体Sの一方のへりS1に貼り付け、残りの2/3程度をへりS1から張り出させ、その張り出した部分を非塗装面1に貼り付けるようにしている。そして、上記シート体SのへりS1から張り出された上記上塗り用粘着テープ2の一方のへりは、非塗装面1と後述する上塗り6との境界を区画する上塗り境界設定部2aとなる。
一方、上記模様形成面となる下塗りの境界を設定する下塗り用粘着テープ3は、その裏側に粘着部Cと非粘着部Vとを設けている。
上記粘着部Cは、下塗り用粘着テープ3の幅方向を上塗り用粘着テープ2から一部を張り出させるとともに、その他の粘着部C部分を上塗り用粘着テープ2に貼り付けるようにしている。そして、上塗り用粘着テープ2から張り出された下塗り用粘着テープ3の一方のへりは、非塗装面1と後述する下塗り5との境界を区画する下塗り境界設定部3aとしている。
また、この下塗り用粘着テープ3の裏面は、図3に示すように、その幅方向において、下塗り境界設定部3a側の長さ方向に沿って設けられた粘着部Cと、この下塗り境界設定部3aとは反対側となる他方のへり3e側の長さ方向に沿って設けられた非粘着部Vとに区画されている。しかも、上記粘着部Cは、下塗り用粘着テープ3の幅方向であって、下塗り境界設定部3aを含む範囲で形成されている。さらに、非粘着部Vは、下塗り用粘着テープ3の幅方向において上記粘着部Cと隣接するとともに、他方のへり3eを含む範囲で形成されている。
この第1実施形態では、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とは、同じ幅を備えたテープ基材を使用している。そして、この第1実施形態では、下塗り用粘着テープ3が上塗り用粘着テープ2から張り出しているので、下塗り用粘着テープ3における下塗り境界設定部3aの反対側のへり3eが、上塗り用粘着テープ2における上塗り境界設定部2aの反対側のへり2eから内側の位置にずれて設けられる。
下塗り用粘着テープ3のへり3eが、上塗り用粘着テープ2のへり2eからずれた位置に設けられたので、下塗り用粘着テープ3のへり3eに指が引っ掛かりやすくなっている。
また、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とは、同じ粘着性を備えた粘着剤が使用されている。この粘着剤は、塗装対象物にそれぞれの粘着テープ2,3を貼り付けたときに、非塗装面1に塗料が染み込まない程度の密着性を保持できる粘着性と、はがしやすい剥離性とを兼ね備えている。
さらに、この第1実施形態では、上塗り用粘着テープ2のシート体SのへりS1から張り出した粘着部の幅は、下塗り用粘着テープ3の上塗り用粘着テープ2から張り出した部分を除いた粘着部Cの幅よりも広く形成されている。つまり、上塗り用粘着テープ2に対する下塗り用粘着テープ3の粘着力に比べて、非塗装面1に対する上塗り用粘着テープ2の粘着力の方が大きくなる。
また、上記両粘着テープ2,3は、上記両粘着テープ2,3が布状繊維を挟んだ多層構造の素材からなり、幅方向には裂け易く、長さ方向には裂け難いポリエチレンクロステープを使用している。このようなポリエチレンクロステープとしては、例えば株式会社寺岡製作所製のP−カットテープ(登録商標)がある。
この第1実施形態では、両粘着テープ2,3が幅方向に裂けやすく、シート体Sも裂けやすい構成になっている。そのため、両粘着テープ2,3とシート体Sとが、素手でも裂けやすくなっている。したがって、マスキングシートの裁断に特別な道具を使用する必要がなくなり、作業性がよくなっている。
次に、この第1実施形態の使用方法を説明する。この方法は、従来と同じである。したがって、従来例の図7を参照しながら説明をする。
この第1実施形態のマスキングシートは、塗装対象物における塗装対象面と非塗装面1とを区画して、塗装作業時に、塗装対象面以外に塗料が付着することを防ぐようにしている。
図7(a)に示すように、下塗り境界設定部3aを下塗り面4の境界に沿わせながら、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とを非塗装面1に接着する。下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とを非塗装面1に接着したら、折りたたまれていたシート体Sを展開して非塗装面1を覆う。
上記のようにして下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とを非塗装面1に接着すれば、下塗り面4と非塗装面1とが、下塗り境界設定部3aを境に区画されることになる。
したがって、下塗り面4に、凹凸模様を形成する厚塗りの下塗り5を施せば、下塗り5が非塗装面1にはみ出すこともないし、下塗り用の塗料が、非塗装面1に飛散して汚すようなこともなくなる。
上記のようにして下塗り5が完成したら、図7(b)に示すように、下塗り用粘着テープ3を上塗り用粘着テープ2からはがす。このように下塗り用粘着テープ2をはがすことによって、上塗り用粘着テープ2の上塗り境界設定部2aと下塗り5との間に形成された非塗装面1が露出する。この露出した部分は、下塗り5の塗料が塗られていない状態にある。
次に、上記の露出した部分を露出させたまま、下塗り5の表面にその保護膜となる薄い上塗り6を施す。この上塗り6は上塗り境界設定部2aを境に区画されるので、上塗り用の塗料が非塗装面1にはみ出すこともないし、非塗装面1に飛散して汚すようなこともなくなる。
このように上塗り用粘着テープ2を用いたので、図7(c)に示すように、凹凸模様等を施した厚い下塗り5のいわゆる見切り部5aにまで保護膜である上塗り6が施される。
この第1実施形態によれば、下塗り用粘着テープ3には粘着部Cと非粘着部Vとを設けたので、下塗り用粘着テープ3がめくりやすくなり、非粘着部Vを指で簡単につまむことができる。
例えば、従来の場合には、上記したように爪を立てる際に、上塗り用粘着テープ2の上塗り境界設定部2aがずれたりしたが、この第1実施形態ではそのような問題は発生しない。しかも、上記のように非粘着部Vを簡単につまめるので、軍手などを使ったまま作業ができる。
また、下塗り用粘着テープ3に非粘着部Vを設けたので、上塗り用粘着テープ2に対する下塗り用粘着テープ3の粘着力に比べて、非塗装面1に対する上塗り用粘着テープ2の粘着力の方が大きくなる。したがって、下塗り用粘着テープ3を上塗り用粘着テープ2からはがすとき、上塗り用粘着テープ2が下塗り用粘着テープ3に追随せず、上塗り用粘着テープ2の上塗り境界設定部2aがずれたりしない。上塗り境界設定部2aがずれないので、従来のようなずれを修正する作業もなくなり、全体の作業性もよくなる。
なお、この第1実施形態では、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とにポリエチレンクロステープを使用しているが、従来のマスキングテープで使用されているテープ基材はすべて使用できることは当然である。例えば、紙や布、又は、ポリエチレン等の合成樹脂を用いることができる。また、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とは、異なるテープ基材を組み合わせても良い。
また、この第1実施形態の下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とは、同じ粘着性を備えた粘着剤を塗布しているが、粘着力が異なった粘着剤を使用しても良い。例えば、下塗り用粘着テープ3の粘着剤を、上塗り用粘着テープ2よりも弱い粘着力を備えた粘着剤を利用することで、下塗り用粘着テープ3をはがしやすくできる。
さらに、下塗り用粘着テープ3が上塗り用粘着テープ2からはがれやすくするために、上塗り用粘着テープ2の表面に剥離剤が塗布されてもよい。
また、この第1実施形態では、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とは、同じ幅のテープ基材を用いているが、異なる幅のテープ基材を用いてもよいのは当然である。
例えば、第1実施形態では、下塗り用粘着テープ3のへり3eが、上塗り用粘着テープ2のへり2eよりも内側にずれた位置にあるが、図4に示す第2実施形態のように下塗り用粘着テープ3のへり3eが、上塗り用粘着テープ2のへり2eよりも張り出していてもよい。
この第2実施形態のように、下塗り用粘着テープ3のへり3eが、上塗り用粘着テープ2のへり2eから張り出しているので、さらに指に引っ掛かりやすくなるとともに、塗料が下塗り用粘着テープ3の表面にしか付着しない効果がある。
例えば、図2のように、下塗り用粘着テープ3のへり3eが、上塗り用粘着テープ2のへり2eよりも内側にずれた位置にある場合には、上塗り用粘着テープ2の表面の一部が露出してしまう。このように露出してしまうと、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2との間に塗料が付着してしまうことがあり、この塗料が固化して、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2とがくっついてしまう場合があった。
このように両粘着テープ2,3が塗料によってくっついてしまうと、上塗り用粘着テープ2が下塗り用粘着テープ3に追随して、非塗装面1から上塗り境界設定部2aがはがれてしまう。
しかし、第2実施形態のように、下塗り用粘着テープ3のへり3eが、上塗り用粘着テープ2における上塗り境界設定部の反対側のへり2eから張り出していれば、下塗り用粘着テープ3で、上塗り用粘着テープ2の表面全体われるため、下塗り用粘着テープ3と上塗り用粘着テープ2との間に塗料が付着することがない。そのため、上塗り用粘着テープ2が下塗り用粘着テープ3に追随して、非塗装面1から上塗り境界設定部2aがはがれてしまうような失敗がない。
次に第実施形態について説明をする。
に示す第実施形態は、下塗り用粘着テープ3の粘着部Cと非粘着部Vとの構成が第1実施形態と異なるが、その他の構造は、第1実施形態と同じである。したがって、第1実施形態と同様の構造を有する構成要素には、図3と同じ符号を用いる。
に示すように、この下塗り用粘着テープ3の裏面は、その長さ方向に沿って粘着部Cと非粘着部Vとが設けられるとともに、上記下塗り用粘着テープ3の幅方向において、上記粘着部Cと非粘着部Vとが交互に連続して区画されている。
具体的には、上記粘着部Cは、下塗り用粘着テープ3の幅方向において、下塗り境界設定部3aを含む範囲で第1粘着部c1が形成される。そして、粘着力を有さない第1非粘着部v1を挟んで、下塗り境界設定部3aを含まない第2粘着部c2が連続して設けられる。この第2粘着部c2と第1非粘着部v1とは、必要に応じてそれぞれ複数設けることができる。
さらに、下塗り用粘着テープ3の幅方向において、上記第2粘着部c2と隣接する第2非粘着部v2が設けられるが、この第2非粘着部v2は、下塗り用粘着テープ3の下塗り境界設定部3aの反対側となる他方のへり3eを含む範囲で形成されている。
この第実施形態によれば、粘着部Cと非粘着部Vとのそれぞれの幅を変えたり、それらの配置数を変えたりして、下塗り用粘着テープ3の上塗り用粘着テープ2に対する粘着性と剥離性とを調節することができる。
この発明は、塗装作業の際に、塗装対象面と非塗装面を区画して塗装することに最適である。
S…シート体、1…非塗装面、2…上塗り用粘着テープ、2a…上塗り境界設定部、3…下塗り用粘着テープ、3a…下塗り境界設定部、4…下塗り面、5…下塗り、5a…見切り部、6…上塗り、C…粘着部、V…非粘着部

Claims (1)

  1. 非塗装面を覆うシート体と、
    上記シート体のへりの長さ方向に沿って接着される上塗り用粘着テープと、
    上記上塗り用粘着テープの長さ方向に沿って接着されるとともに、上記上塗り用粘着テープに積層される下塗り用粘着テープとを備え、
    上記上塗り用粘着テープは、その長さ方向に直交する幅方向の一部が上記シート体から張り出され、その張り出された一方のへりに上塗り境界設定部が設けられ、
    上記下塗り用粘着テープは、その長さ方向に直交する幅方向の一部が上記上塗り用粘着テープから張り出され、その張り出された一方のへりに下塗り境界設定部が設けられたマスキングテープであって、
    上記下塗り用粘着テープの裏面は、その長さ方向に沿って設けられた粘着部と非粘着部とに区画され、
    上記粘着部が、下塗り用粘着テープの幅方向であって、少なくとも下塗り境界設定部を含む範囲で形成され、
    上記非粘着部が、上記下塗り用粘着テープの幅方向であって、少なくとも上記下塗り境界設定部と反対側となる他方のへりを含む範囲で形成されており、
    上塗り用粘着テープに対する下塗り用粘着テープの粘着力に比べて、非塗装面に対する上塗り用粘着テープの粘着力の方が大きくなるように構成されるとともに、
    上記下塗り用粘着テープの上記他方のへりが、上記上塗り用粘着テープにおける上記上塗り境界設定部の反対側のへりから張り出したマスキングシート。
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