JP2022108906A - マスキングテープ - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装箇所と非塗装箇所との境界が不規則になる可能性を低減させるマスキングテープを提供する。【解決手段】マスキングテープ1は、粘着剤からなる第1粘着層4と、第1粘着層4の上面に配設される第1基材2と、第1基材2の上面に剥離可能に接着する第2基材3とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、建築材のマスキングに用いるマスキングテープに関する。
従来、建築材を塗装する場合に、下塗り塗装を行った上で本塗装を行うなど、建築材の同一箇所に対して複数回塗装作業を行うことがある。また、建築材における非塗装箇所をマスキングするマスキングテープが用いられている。なお、マスキングとは、表面を一部被覆することを意味する。
そして、マスキングテープの幅方向における端辺に平行な線状材を備え、下塗りを行った後に当該線状材により基材を切断し、当該線状材および基材とともに下塗り塗装が不要な部分の塗料を除去するマスキングテープが提供されている(例えば特許文献1)。
上記特許文献1において開示されるマスキングテープは、線状材を引き上げると当該線状材の上方に配設される基材が切断され、基材の端部が線状材とともに剥離される。
しかし、基材は線状材により切断されるため、切断部が不規則になる場合がある。そのため、線状材により切断された基材を剥離させることにより形成される塗装箇所と非塗装箇所との境界が、不規則になるおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来の問題点を解決するべく、塗装箇所と非塗装箇所との境界が不規則になる可能性を低減させるマスキングテープを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、粘着剤からなる第1粘着層と、第1粘着層の上面に配設される第1基材と、第1基材の上面に剥離可能に接着する第2基材とを備えるマスキングテープである。
本発明におけるマスキングテープによると、塗装箇所と非塗装箇所との境界が不規則になる可能性を低減させることが可能となる。
本発明者は、マスキングテープについて鋭意検討した結果、以下の知見を有するに至った。
本発明の一態様であるマスキングテープは、粘着剤からなる第1粘着層と、第1粘着層の上面に配設される第1基材と、第1基材の上面に剥離可能に接着する第2基材とを備えるマスキングテープである。
このような構成により、下塗り塗装を行った後に、第2基材を第1基材から剥離させることにより、下塗りされた塗料を第2基材とともに除去可能となる。このような構成により、第2基材の端辺形状に対応して、塗装箇所と非塗装箇所との境界を形成可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープは、第2基材の下面に配設される第2粘着層をさらに備え、第1粘着層の粘着力は、第2粘着層の粘着力より強く構成されてもよい。
このような構成により、第2基材を第1基材から剥離させる際に、第1基材が第2基材とともに剥離するのを抑制でき、第1基材が建築材に接着している状態を良好に維持可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第2基材は、紙を素材として構成されてもよい。第2基材は、紙により形成されてもよい。
このような構成により、作業者が第2基材の上面に油性ペン又は水性ペンにより文字等を容易に記入することが可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第1基材は、ポリマーフィルムを素材として構成されてもよい。
このような構成により、第1基材の耐久性を向上させることが可能となる。このような構成により、第2基材を第1基材から良好に剥離することが可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第1基材は、上面に油分を含むコーティング層を備えてもよい。
このような構成により、第2基材を第1基材から円滑に剥離させることが可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープは、第2基材の上面に剥離可能に接着する第3基材をさらに備えてもよい。
このような構成により、3回の塗装作業が行われる場合に、各塗装作業が終了する毎に上面から順に基材を剥離させることが可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第1基材と第2基材とは、互いに異なる色彩を有してもよい。
このような構成において、作業者が基材の色彩を確認することにより、塗装回数を的確に把握可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第2基材は、第1基材に比べて幅方向のサイズが大きく構成されてもよい。
このような構成により、各塗装作業が終了する毎に上面から順に基材を剥離させるため、既に完成した状態にある塗装面に擦れることなく基材を剥離させることが可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第1基材は、第2基材に比べて幅方向のサイズが大きく構成されてもよい。
このような構成により、初回の塗装を行った後に第2基材を剥離させ、次回の塗装を行う場合に、初回の塗料が第1基材に及んでいることから、初回の塗料の上に次回の塗装を行って第1基材を剥離させることにより、複数層の塗装を確実に行うことが可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第2粘着層は、平面視網目状に構成されてもよい。
このような構成により、第2基材を第1基材から容易に剥離可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第1基材および第2基材は、長尺方向における所定距離毎に切断容易部を備えてもよい。
このような構成により、建築材に対するマスキングテープの貼付作業の効率性が高まる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第2基材は、上面に撥水層を備えてもよい。
このような構成により、初回の塗装作業を行った後に、第2基材が作業者に良好に視認可能となる。
本発明の一態様であるマスキングテープにおいて、第2基材は、上面に凹凸が形成されてもよい。
このような構成により、マスキングテープがロール状に巻回されている場合に、作業者が所定長さのテープ片をロールから容易に剥離可能となる。
本発明におけるマスキングテープは、円筒状の芯材に巻回される場合のほか、シート状に構成されるマスキングシートを含む。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。同一の構成部材に対しては同一の符号を付し、これに関する重複する説明は省略する。なお、本発明の一実施形態であるマスキングテープ1を建築材100に接着させる場合に、建築材100に対向する面を下面といい、これとは反対の面を上面という。
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。同一の構成部材に対しては同一の符号を付し、これに関する重複する説明は省略する。なお、本発明の一実施形態であるマスキングテープ1を建築材100に接着させる場合に、建築材100に対向する面を下面といい、これとは反対の面を上面という。
図1は、第1実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。第1実施形態において、マスキングテープ1は、建築材100に対する塗装、メッキ、サンドブラストなどの作業の際に用いられ、建築材100の一部を被覆するテープである。マスキングテープ1は、ロール状或いは円筒状の芯材9に巻回される。
マスキングテープ1は、第1基材2と、第2基材3とを備える。第1基材2および第2基材3は、長尺方向に延伸されるポリマーフィルムにより構成されてもよい。一例として第1基材2および第2基材3の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)等が挙げられる。
マスキングテープ1の幅方向のサイズは、3ミリメートルから50ミリメートルの範囲内で構成されてもよい。好ましくは、マスキングテープ1は、幅方向のサイズが8ミリメートルから25ミリメートルまでの範囲内に構成されてもよい。
マスキングテープ1は、下面側から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5および第2基材3の順に配設される。第1粘着層4は、粘着剤からなり、建築材100に剥離可能に接着する。
第1基材2は、第1粘着層4の上面に配設される。第2基材3は、第1基材2の上面に剥離可能に接着する。マスキングテープ1は、芯材9に巻回される際に、内側から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5、第2基材3の順に積層される。
第1基材2と第2基材3は、互いに異なる色彩を備えてもよい。第1基材2と第2基材3は、少なくとも上面において、互いに異なる色彩を備えてもよい。このような構成により、作業者が基材の色彩を確認することで塗装回数を的確に把握可能となる。
第1基材2および第2基材3は、長尺方向における所定長さ毎に切断容易部を備えてもよい。第1実施形態において、切断容易部の例として、ミシン目の切れ目が入ったハーフカットライン7を示す。
このような構成により、建築材100に必要な長さのマスキングテープ1を貼付して切断する作業の効率性が高まる。
ハーフカットライン7は、第1基材2および第2基材3の夫々に形成されてもよい。これにより、第1基材2および第2基材3をハーフカットライン7に沿って切り取ることができる。
これとは異なり、ハーフカットライン7は、第2基材3に形成され、第1基材2に形成されなくともよい。
図2は、第1実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。図2は、マスキングテープ1の厚さ方向における断面図の一例である。図2に示される例において、マスキングテープ1は、下面から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5、第2基材3の順に積層して構成される。
マスキングテープ1は、建築材100に対して、第1粘着層4が建築材100に接着するように貼付される。マスキングテープ1は、建築材100の塗装箇所と非塗装箇所との境界Lに対し、端部が沿うように貼付される。
マスキングテープ1が貼付された状態で、まず下塗り塗装が行われる。下塗り塗装により建築材100の下地面に第1塗料P1が塗装されると、上面に配設されている第2基材3を第1基材2から剥離させる。これにより、第2基材3を剥離させる際に、第2基材3の上面に塗装されている第1塗料P1は、第2基材3とともに隔離される。
次に、本塗装が行われ、第1塗料P1の上に第2塗料P2が重ねて塗装される。本塗装が行われると、第1基材2を建築材100から剥離させる。その際に、第1基材2の上面に塗装されている第2塗料P2は、第1基材2とともに剥離される。これにより、境界Lを越えた非塗装箇所に塗料が付着するのを防止できる。
第1実施形態において、第1基材2は、紙基材により構成されてもよい。一例として、第1基材2は、木材パルプを主体とする和紙やクレープ紙などの紙基材により構成されてもよい。このような構成により、作業者が第1基材2の上面に油性ペンや水性ペンにより文字等を記入することが容易に鋸なうことができる。
図2に示される例とは異なり、マスキングテープ1は、第1基材2の上面に、油分を含むコーティング層を備えてもよい。このような構成により、第2基材3を第1基材2から円滑に剥離させることが可能となる。
第1実施形態において、第2基材3は、紙基材により構成されてもよい。一例として、第2基材3は、木材パルプを主体とする和紙やクレープ紙などの紙基材により構成されてもよい。このような構成により、作業者が第2基材3の上面に油性ペンや水性ペンにより文字等を記入することが容易に行うことができる。
第1粘着層4および第2粘着層5は、公知のゴム系ポリマー、アクリル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ポリエーテル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、フッ素系ポリマーなど、粘着剤の分野において公知の各種ポリマーのうち、1種又は2種以上を成分として含んでもよい。
第1粘着層4の粘着力は、第2粘着層5の粘着力より強く構成されてもよい。このような構成により、第2基材3を第1基材2から剥離させる際に、第1基材2が建築材100から剥離するのを抑制可能となる。粘着力の測定方法として、引きはがし粘着力、試験板に対する粘着力、背面に対する粘着力、重ね合わせ粘着力、およびせん断粘着力など公知の測定方法を用いてよい。
図3は、第1実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。図3は、第2粘着層5の底面視拡大図の一例である。図3に示される例において、第2粘着層5は、平面視網目状に構成される。このような構成により、第1基材2から第2基材3を剥離する作業が容易化される。
第2粘着層5は、第2基材3の下面に、網目状に配設される。図3に示される例において、第2基材3の下面は、第2粘着層5を構成する粘着剤が付着する領域と、粘着剤が付着していない領域とを有する。
第2基材3が第1基材2の上面に配設される際に、第2粘着層5が第1基材2の上面に接着する。第2基材3における粘着剤が付着していない領域は、第1基材2の上面に当接する。図3に示される例は、第2基材3を第1基材2から剥離する際に、第2基材3の下面全域に粘着剤が付着する場合に比べて、第2基材3を第1基材2から容易に剥離可能となる。
図3に示される例とは異なり、第2粘着層5は、平面視線状に構成されてもよいし、複数の点状に構成されてもよい。第2基材3は、第2粘着層5を構成する粘着剤が付着する領域と、粘着剤が付着していない領域とを備えてもよい。
次に、第1実施形態におけるマスキングテープ1の使用態様を説明する。図4は、第1実施形態におけるマスキングテープ1の使用態様の一例を示す図である。図4(a)に示すように、作業者は、建築材100における塗装箇所と非塗装箇所との境界Lから非塗装箇所を被覆するように、マスキングテープ1を建築材100に接着させる。
まず、第1塗料P1を建築材100の塗装箇所に下塗り塗装する。作業者は、境界Lから塗装箇所を塗装するが、第1塗料P1が第2基材3の上面に付着する場合がある。
下塗り塗装終了後に、図4(b)に示すように、作業者は、第2基材3を第1基材2から剥離させる。第2基材3が剥離される際に、第2基材3の上面に付着する第1塗料P1は、第2基材3とともに除去される。これにより、第1塗料P1は、境界Lから塗装箇所に付着しているが、境界Lから非塗装箇所には付着していない。
次に、図5(c)に示されるように、作業者は、第2塗料P2を用いて本塗装を行う。作業者は、塗装箇所において、下塗り塗装された第1塗料P1の上に第2塗料P2を用いて本塗装を行う。本塗装において、第2塗料P2が、境界Lを越えて非塗装箇所に貼付されている第1基材2の上面に付着する場合がある。
本塗装終了後に、図5(d)に示すように、作業者は、建築材100から第1基材2を剥離させる。第1基材2が剥離される際に、第1基材2の上面に付着する第2塗料P2は、第1基材2とともに除去される。これにより、第2塗料P2は、境界Lから塗装箇所に付着しているが、境界Lから非塗装箇所には付着していない。
マスキングテープ1は、第1基材2の上面に第2基材3を接着させる構成を備える。このような構成により、下塗り塗装を行った後に本塗装が行われる場合に、作業者は、下塗り塗装に用いられる第1塗料P1および本塗装に用いられる第2塗料P2のいずれも非塗装箇所に付着させることなく、塗装作業を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態で例示するマスキングテープ1において、第2基材3は、第1基材2に比べて、幅方向のサイズが大きく構成される。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態で例示するマスキングテープ1において、第2基材3は、第1基材2に比べて、幅方向のサイズが大きく構成される。
図6は、第2実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。マスキングテープ1は、内側から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5、第2基材3の順に、芯材9に巻回される。第2基材3は、第1基材2より幅方向におけるサイズが大きく構成される。
図7は、第2実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。図7は、マスキングテープ1の厚さ方向における断面図の一例である。図7に示される例において、マスキングテープ1は、下面側から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5、第2基材3、撥水層10の順に積層される。
撥水層10は、第2基材3の上面に配設される撥水性を備える構成要素である。撥水層10は、フッ素系樹脂やシリコン系樹脂など公知の素材により構成されてもよい。フッ素系樹脂の例として、例えばテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体などが挙げられる。このような構成により、下塗り塗装の際に第1塗料P1が撥水層10に付着した場合であっても、第2基材3が作業者に容易に視認可能となる。
図7に示される例において、第2基材3は、第1基材2の両端より外側に拡張して第1基材2の上面に積層される。第2粘着層5は、第2基材3の下面に粘着剤を塗布して形成される。第2粘着層5は、第1基材2の幅方向におけるサイズに対応して、第2基材3の下面に形成されてもよい。このような構成により、マスキングテープ1を建築材100に貼付する場合に、第2粘着層5が直接建築材100に接着することを回避できる。このような構成により、第2基材3の剥離が困難になるのを回避可能である。
図7に示される例とは異なり、第1基材2の上面に撥水層10が配設されてもよい。一例として、第1基材2および第2基材3の夫々の上面に、撥水層10が積層されてもよいし、いずれかの上面に撥水層10が積層されてもよい。
次に、第2実施形態におけるマスキングテープ1の使用態様の一例を説明する。図8は、第2実施形態におけるマスキングテープ1の使用態様の一例を示す図である。図8(a)に示されるように、作業者は、マスキングテープ1を、建築材100における塗装箇所と非塗装箇所との境界Lに第1基材2の一端が配置されるとともに、非塗装箇所を被覆して接着させる。
作業者は、第1塗料P1を用いて塗装箇所に下塗り塗装を行う。第1塗料P1は、建築材100の塗装箇所に塗装される。なお、第1塗料P1は、境界Lを越えて第2基材3の上面に付着することがある。
下塗り塗装が終了すると、作業者は、図8(b)に示されるように、第2基材3を第1基材2から剥離させる。第2基材3を剥離させる際に、第2基材3の上面に付着する第1塗料P1は、第2基材3とともに除去される。
次に、図9(c)に示されるように、作業者は、第2塗料P2を用いて本塗装を行う。作業者は、塗装箇所に塗装された第1塗料P1の上面に第2塗料P2を塗装する。なお、第2塗料P2は、図9(c)に示されるように、境界Lを越えて非塗装箇所を被覆する第1基材2の上面に付着することがある。
本塗装が終了すると、作業者は、第1基材2を建築材100から剥離させる。第1基材2を剥離させる際に、第1基材2の上面に付着する第2塗料P2は、第1基材2とともに除去される。
第2実施形態に示されるマスキングテープ1のように、第2基材3の幅方向のサイズが第1基材2の幅方向のサイズに比べて大きいことから、既に塗装された塗装面に擦れることなく基材を剥離させることが可能となる。
なお、第2基材3は、上面に第1基材2の端部の位置を示唆する位置表示を備えてもよい。位置表示は、第2基材3の上面に表示され、第2基材3の下面に配設されている第1基材2の端部の位置を示唆する表示である。位置表示は、作業者がマスキングテープ1を建築材100に貼付する場合に、境界L上に第1基材2の端部を配置する指標となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態にて示されるマスキングテープ1において、第1基材2は、第2基材3に比べて幅方向のサイズが大きく構成される。図10は、第3実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態にて示されるマスキングテープ1において、第1基材2は、第2基材3に比べて幅方向のサイズが大きく構成される。図10は、第3実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。
マスキングテープ1は、芯材9に対して、内側から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5、第2基材3が積層されて巻回される。芯材9に巻回された状態において、第2基材3は第1基材2より外側に配置される。
図11は、第3実施形態におけるマスキングテープ1の構成の一例を示す図である。図11は、第3実施形態におけるマスキングテープ1の厚さ方向の断面図の一例である。マスキングテープ1は、下面から第1粘着層4、第1基材2、第2粘着層5、第2基材3が積層されて構成される。第2基材3は、端部が第1基材2の両端より内側になるよう配設される。
マスキングテープ1は、第1基材2の一端が塗装箇所と非塗装箇所との境界L上に配置されるように、建築材100に貼付される。第1基材2の両端は、第2基材3の両端より外側に拡張されることから、作業者は容易に第1基材2の一端を境界L上に合せて貼付することが可能となる。
作業者が下塗り塗装を行う際に、境界Lを越えて第1基材2の上面に第1塗料P1が付着するように塗装を行う。下塗り塗装終了後に、作業者は第2基材3を第1基材2から剥離させる。
次に、作業者は、第2塗料P2を用いて本塗装を行う。本塗装を行う場合に、作業者は、第1基材2の上面に付着する第1塗料P1の上面に第2塗料P2を塗装する。上記のように、下塗り塗装において第1基材2の上面に第1塗料P1が付着するように塗装されていることから、第1塗料P1は、少なくとも境界Lまでの塗装箇所に確実に塗装されている。
第2塗料P2は、第1塗料P1の上面に塗装される。そのため、第1塗料P1および第2塗料P2は、境界Lまでの塗装箇所に確実に塗装されることになる。すなわち、第3実施形態におけるマスキングテープ1によると、塗装箇所と非塗装箇所との境界Lまでの塗装箇所に、複数層の塗装を確実に行うことが可能となる。
(変形例)
本発明におけるマスキングテープ1は、上記第1実施形態乃至第3実施形態において例示したものに限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。例えば、マスキングテープ1は、建築材100への接着に用いられる場合の他、紙材やプラスチック材に貼付されるものであってもよい。
本発明におけるマスキングテープ1は、上記第1実施形態乃至第3実施形態において例示したものに限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。例えば、マスキングテープ1は、建築材100への接着に用いられる場合の他、紙材やプラスチック材に貼付されるものであってもよい。
また、マスキングテープ1は、事務用品として用いられてもよいし、医療用品として用いられてもよく、その用途が限定されるものではない。
上記第1実施形態乃至第3実施形態におけるマスキングテープ1の例として、第1基材2と第2基材3とを積層させて構成される場合を示したが、これに限られず、第2基材3の上面に第3基材15を積層させてもよいし、第3基材15の上面に、さらに第4基材20を積層させてもよい。
第2基材3は、長尺方向における所定長さ毎に切断指標表示を備えてもよい。切断指標表示の一例として、線状の切り取り線を第2基材3の上面に表示させてもよい。これにより、作業者がマスキングテープ1を切り取る際に、切り取られるテープの長さを即時に把握可能となる。
あるいは、切断指標表示の例として、第2基材3の上面に所定パターンの図柄を表示させ、長尺方向における所定長さ毎に図柄中に指標を含ませてもよい。
第1基材2および第2基材3の両方又は一方は、残部の長さに応じて異なる色彩を備えてもよい。このような構成により、作業者はマスキングテープ1の残り長さを容易に把握可能となる。
1 マスキングテープ
2 第1基材
3 第2基材
4 第1粘着層
5 第2粘着層
7 ハーフカットライン(切断容易部)
9 芯材
10 撥水層
100 建築材
L 境界
2 第1基材
3 第2基材
4 第1粘着層
5 第2粘着層
7 ハーフカットライン(切断容易部)
9 芯材
10 撥水層
100 建築材
L 境界
Claims (4)
- 粘着剤からなる第1粘着層と、
前記第1粘着層の上面に配設される第1基材と、
前記第1基材の上面に剥離可能に接着する第2基材と、
を備えるマスキングテープ。 - 前記第2基材の下面に配設される第2粘着層、
をさらに備え、
前記第1粘着層の粘着力は、前記第2粘着層の粘着力より強い請求項1に記載のマスキングテープ。 - 前記第1基材と前記第2基材とは、互いに異なる色彩を有する請求項1又は2に記載のマスキングテープ。
- 前記第1基材および前記第2基材は、長尺方向における所定長さ毎に切断容易部を備える請求項1乃至3のいずれかに記載のマスキングテープ。
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