JP7378903B2 - 伝達線固定用部材 - Google Patents

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Description

本発明は、リード線やチューブ等の伝達線を固定する際に用いられる伝達線固定用部材に関する。
半導体ウェーハに代表される板状の被加工物を切削加工する際には、例えば、環状の切削ブレードが装着されるスピンドルを備えた切削ユニットと、切削加工の際に被加工物を保持できるように構成されたチャックテーブルと、を含む切削装置が使用される。高速に回転させた切削ブレードをチャックテーブル上の被加工物に切り込ませながら、切削ユニットとチャックテーブルとを相対的に移動させることで、この移動の経路に沿って被加工物を切削加工できる。
ところで、上述した切削ユニットやチャックテーブルには、その機能を実現できるように、気体又は液体を流すチューブや、電力又は電気信号を伝送するリード線等の伝達線が接続されている。各伝達線は、切削ユニットやチャックテーブルの移動に追従できる程度の長さを有しており、これらの移動を妨げないように、屈曲自在に構成された伝達線収容容器の内部に収容されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-176274号公報
ところで、上述のような切削装置に別の伝達線を追加する際には、この追加される伝達線が切削ユニットやチャックテーブルの移動を妨げないように、伝達線収容容器に対して追加の伝達線をまとめる必要がある。しかしながら、切削装置の内部には、必ずしも広いスペースが存在しないので、例えば、追加の伝達線を伝達線収容容器の内部に収容しようとすると、その作業に長い時間を要することがあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、伝達線収容容器に対して追加の伝達線を簡単にまとめることができる伝達線固定用部材を提供することである。
本発明の一態様によれば、屈曲自在な伝達線収容容器を構成する複数の伝達線収容部材のそれぞれに対して伝達線を固定する際に用いられる伝達線固定用部材であって、隙間を形成するように間隔を空けて配置された第1側壁部及び第2側壁部と、該第1側壁部の一端側と該第2側壁部の一端側とを連結する連結壁部と、を有し、該第1側壁部、該第2側壁部、及び該連結壁部によって囲まれた空間に該伝達線を収容できる収容部と、該第1側壁部の他端側に設けられ、該伝達線収容部材に対して該伝達線を固定する際に該伝達線収容部材が有する板状の被固定部の表面に接触する第1表面を有する第1接触部と、該第2側壁部の他端側に設けられ、該伝達線収容部材に対して該伝達線を固定する際に該被固定部の該表面に接触する第2表面を有する第2接触部と、該第1接触部の該第1表面側又は該第2接触部の該第2表面側に設けられ、該伝達線収容部材に対して該伝達線を固定する際に該被固定部の裏面に係合する係合部と、を含み、該第1接触部と該第2接触部との間には、該収容部の該空間に対する該伝達線の挿入を許容する隙間が設けられている伝達線固定用部材が提供される。
本発明の一態様において、該第1側壁部の他端側及び該第2側壁部の他端側には、それぞれ、結束用部材が挿入される貫通孔が設けられており、該空間に収容された該伝達線は、該貫通孔に挿入される該結束用部材によって該収容部に固定されることがある。
本発明の一態様にかかる伝達線固定用部材は、第1側壁部、第2側壁部、及び連結壁部によって囲まれた空間に伝達線を収容できる収容部と、伝達線収容部材に対して伝達線を固定する際に、伝達線収容部材が有する被固定部の表面に接触する第1接触部及び第2接触部と、被固定部の裏面に係合する係合部と、を含み、第1接触部と第2接触部との間には、収容部の空間に対する伝達線の挿入を許容する隙間が設けられている。
そのため、第1接触部と第2接触部とを被固定部の表面に接触させて、係合部を被固定部の裏面に係合させるだけで、伝達線収容部材に対して伝達線固定用部材を固定することができる。つまり、追加したい伝達線を第1接触部と第2接触部との間の隙間から収容部の空間に挿入した上で、被固定部の裏面に係合部を係合させるだけで、この伝達線を、既存の伝達線が収容される伝達線収容容器に対して固定できる。
このように、本発明の一態様にかかる伝達線固定用部材によれば、伝達線収容容器に対して追加の伝達線を簡単にまとめることができる。
図1は、切削装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、切削装置に使用される伝達線収容容器の一部を示す斜視図である。 図3は、実施形態にかかる伝達線固定用部材の構成例を示す斜視図である。 図4は、伝達線固定用部材に伝達線が挿入された状態を示す斜視図である。 図5は、伝達線収容部材に対して伝達線固定用部材が固定された状態を示す斜視図である。 図6は、変形例にかかる伝達線固定用部材の構成例を示す斜視図である。 図7は、変形例にかかる伝達線固定用部材に伝達線が固定された状態を示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、切削装置(加工装置)2の構成例を示す斜視図である。なお、以下の説明で用いられるX軸方向(加工送り方向)、Y軸方向(割り出し送り方向)、及びZ軸方向(鉛直方向)は、互いに垂直である。
図1に示すように、切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を備えている。基台4の上面には、ボールネジ式の第1移動機構(加工送り機構)6が配置されている。第1移動機構6は、例えば、基台4の上面に固定されX軸方向に対して概ね平行な一対のX軸ガイドレール8を備えている。X軸ガイドレール8には、X軸移動部10がX軸方向にスライドできる態様で取り付けられている。
X軸移動部10の下面側には、ボールネジを構成するナット(不図示)が設けられている。このナットには、X軸ガイドレール8に対して概ね平行なネジ軸12が回転できる態様でねじ込まれている。ネジ軸12の一端部には、X軸パルスモーター14が連結されている。
そのため、X軸パルスモーター14でネジ軸12を回転させれば、X軸移動部10は、X軸ガイドレール8に沿ってX軸方向に移動する。なお、X軸ガイドレール8の傍には位置センサー(不図示)が設けられており、この位置センサーによって、X軸移動部10のX軸方向の位置が検出される。
X軸移動部10の上面側には、板状の被加工物11を保持できるように構成されたチャックテーブル16が配置されている。チャックテーブル16は、モーター等の回転駆動源(不図示)に連結されており、回転駆動源から伝わる動力によってZ軸方向に対して概ね平行な回転軸の周りに回転する。なお、この回転駆動源には、電源(不図示)の電力を伝送するリード線(不図示)が接続されている。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体を用いて形成される円盤状のウェーハである。この被加工物11の表面11a(図1の上面)側は、互いに交差する複数の加工予定ライン(ストリート)によって複数の小領域に区画されており、各小領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイス13が形成されている。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体を用いて形成される円盤状のウェーハを被加工物11として示しているが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる基板等を被加工物11として用いることもできる。
同様に、被加工物11に形成されるデバイス13の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。被加工物11には、デバイス13が形成されていなくても良い。また、被加工物11は、裏面にダイシングテープが貼付された状態や、このダイシングテープを介して被加工物11を囲む環状のフレームに支持された状態で加工されることもある。
チャックテーブル16は、例えば、ステンレスに代表される金属を用いて形成された円筒状の枠体18を含む。枠体18の内部には、被加工物11の吸引に使用される負圧を伝達する流路(不図示)が設けられている。枠体18の上部には、セラミックス等を用いて多孔質状に形成された円盤状の保持板20が固定されており、枠体18の流路を介して伝達される負圧は、この保持板20に作用する。
枠体18の流路には、空気(気体)を流すチューブ(不図示)が接続されている。このチューブには、バルブ等を介して真空ポンプ等の吸引源(不図示)が接続されている。そのため、吸引源を動作させた状態でバルブを開けば、この吸引源で発生する負圧を、チューブ及び枠体18の流路を介して保持板20に作用させることができる。
チャックテーブル16は、上述した第1移動機構6によって、X軸移動部10等とともにX軸方向に移動する(加工送り)。基台4とX軸移動部10とは、X軸移動部10の移動に合わせて屈曲できるように構成された伝達線収容容器22を介して互いに連結されている。上述したリード線やチューブ等の伝達線は、X軸移動部10の移動の妨げとならないように伝達線収容容器22の内部に収容される。
基台4の上面には、第1移動機構6を跨ぐ門型の支持構造24が配置されている。支持構造24の前面の上部には、2組の第2移動機構(割り出し送り機構、切り込み送り機構)26が配置されている。各第2移動機構26は、支持構造24の前面に配置されY軸方向に対して概ね平行な一対のY軸ガイドレール28を共通に備えている。一対のY軸ガイドレール28には、各第2移動機構26のY軸移動部30がスライドできる態様で取り付けられている。
各Y軸移動部30の裏面側(後面側)には、ボールネジを構成するナット(不図示)が設けられている。このナットには、Y軸ガイドレール28に対して概ね平行なネジ軸32が回転できる態様でねじ込まれている。ネジ軸32の一端部には、Y軸パルスモーター34が連結されている。
Y軸パルスモーター34でネジ軸32を回転させれば、Y軸移動部30は、Y軸ガイドレール28に沿ってY軸方向に移動する。なお、Y軸ガイドレール28の傍には位置センサー36が設けられており、この位置センサー36によって、Y軸移動部30のY軸方向の位置が検出される。
各Y軸移動部30の表面(前面)には、Z軸方向に対して概ね平行な一対のZ軸ガイドレール(不図示)が配置されている。各Y軸移動部30に配置されたZ軸ガイドレールには、第2移動機構26のZ軸移動部38がスライドできる態様で取り付けられている。各Z軸移動部38の裏面側(後面側)には、ボールネジを構成するナット(不図示)が設けられている。
このナットには、Z軸ガイドレールに対して概ね平行なネジ軸(不図示)が回転できる態様でねじ込まれている。各ネジ軸の一端部には、Z軸パルスモーター40が連結されている。Z軸パルスモーター40でネジ軸を回転させれば、Z軸移動部38は、Z軸ガイドレールに沿ってZ軸方向に移動する。なお、Z軸ガイドレールの傍には位置センサー(不図示)が設けられており、この位置センサーによって、Z軸移動部38のZ軸方向の位置が検出される。
各Z軸移動部38の下部には、切削ユニット(加工ユニット)42が固定されている。この切削ユニット42は、Y軸方向に対して概ね平行な回転軸となるスピンドル(不図示)を備えている。スピンドルの一端側には、ダイヤモンド等の砥粒を樹脂や金属等の結合剤で固定して形成される環状の切削ブレード44が装着される。スピンドルの他端側には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されており、スピンドルの一端側に装着された切削ブレード44は、回転駆動源が生じる力によって回転する。
各Z軸移動部38の下部には、チャックテーブル16によって保持された被加工物11等を撮像する際に用いられるカメラ46が固定されている。各第2移動機構26によってY軸移動部30をY軸方向に移動させれば、切削ユニット42及びカメラ46は、Y軸方向に移動する(割り出し送り)。また、各第2移動機構26によってZ軸移動部38をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット42及びカメラ46は、Z軸方向に移動する(切り込み送り)。
基台4(又は支持構造24)と第2移動機構26とは、Y軸移動部30やZ軸移動部38の移動に合わせて屈曲できるように構成された伝達線収容容器(不図示)を介して互いに連結されている。第2移動機構26や、切削ユニット42、カメラ46等に接続される伝達線は、Y軸移動部30やZ軸移動部38の移動の妨げとならないように伝達線収容容器の内部に収容される。
図2は、切削装置2に使用される伝達線収容容器22の一部を示す斜視図である。図2に示すように、伝達線収容容器22は、それぞれが伝達線を収容できる複数の伝達線収容部材50を連結することによって屈曲自在に構成されている。各伝達線収容部材50は、所定の長さを持つ一対の側板52を含んでいる。一対の側板52は、それぞれの長さ方向が互いに平行になり、かつ、それぞれの長さ方向に対して垂直な厚み方向が互いに平行になるように、この厚み方向に間隔を空けて配置されている。
一対の側板52の中央部52aには、それぞれ、側板52の長さ方向及び厚み方向に対して垂直な幅方向に間隔を空けて配置された一対の連結板(板状の被固定部)54の端部が固定されている。すなわち、一対の側板52は、一対の連結板54によって互いに連結されている。
一対の側板52と一対の連結板54とによって囲まれた空間50aには、空気(気体)又は水(液体)を流すチューブや、電力又は電気信号を伝送するリード線等の伝達線が収容される。なお、以下の説明では、連結板54の外側(空間50aとは反対側)の面を表面54aと呼び、連結板54の内側(空間50a側)の面を裏面54bと呼ぶ。
各側板52の長さ方向の一方の端部52bは、円弧状の輪郭を有する半円形の板状に形成されており、その厚みは、中央部52aの厚みに比べて小さくなっている。端部52bの厚みは、例えば、中央部52aの厚みの1/2程度である。端部52bは、中央部52aに対して、その厚み方向の外側(空間50aとは反対側)の部分に接続されている。また、端部52bには、この端部52bを厚み方向に貫く円形の開口52cが形成されている。
各側板52の長さ方向の他方の端部52dは、円弧状の輪郭を有する半円形の板状に形成されており、その厚みは、中央部52aの厚みに比べて小さくなっている。端部52dの厚みは、例えば、中央部52aの厚みの1/2程度である。端部52dは、中央部52aに対して、その厚み方向の内側(空間50a側)の部分に接続されている。また、端部52dには、各側板52の厚み方向に沿って外向きに突出する円柱状の突起52eが設けられている。
中央部52aの端部52bに隣接する部分52fは、端部52dが係合できるように構成されており、また、中央部52aの端部52dに隣接する部分52gは、端部52bが係合できるように構成されている。具体的には、端部52bに隣接する領域では、中央部52aの厚み方向の内側の部分が、端部52dの形状に合わせて抉られている。端部52dに隣接する領域では、中央部52aの厚み方向の外側の部分が、端部52bの形状に合わせて抉られている。
更に、端部52dに設けられた突起52eは、端部52bに設けられた開口52cに挿入できる大きさに形成されている。つまり、端部52bに設けられた開口52cは、端部52dに設けられた突起52eを挿入できる大きさに形成されている。
そのため、ある伝達線収容部材50の端部52bの内側に別の伝達線収容部材50の端部52dを配置して、端部52bの開口52cに端部52dの突起52eを挿入すれば、2個の伝達線収容部材50を互いに連結できる。また、同じ要領で複数の伝達線収容部材50を連結すると、図1や図2に示される伝達線収容容器22が得られる。伝達線収容容器22の内部には、各伝達線収容部材50が持つ複数の空間50aによって、伝達線の収容領域が形成される。
なお、側板52の端部52b及び端部52dは、円弧状の輪郭を有する半円形の板状に形成されている。また、中央部52aの一部は、端部52bや端部52dの形状に合わせて抉られている。よって、例えば、互いに連結された2個の伝達線収容部材50の一方を固定した状態で、その他方に対して側板52の幅方向に力を加えると、他方の伝達線収容部材50は、一方の伝達線収容部材50に対して回転する。
より具体的には、他方の伝達線収容部材50は、一方の伝達線収容部材50との連結を実現する2つの開口52c又は2つの突起52eを通る軸の周りに回転する。そのため、複数の伝達線収容部材50が互いに連結された伝達線収容容器22の状態では、この伝達線収容容器22が屈曲することになる。
ところで、上述のような切削装置2に対して別の伝達線を加える際には、この追加される伝達線が、X軸移動部10や、Y軸移動部30、Z軸移動部38の移動を妨げないように、伝達線収容容器22に対して追加の伝達線をまとめる必要がある。しかしながら、追加の伝達線を伝達線収容容器22の内部に収容しようとすると、その作業に長い時間を要することがあった。
そこで、本実施形態では、伝達線収容容器22(伝達線収容部材50)の内部に追加の伝達線を収容するのではなく、伝達線収容容器22(伝達線収容部材50)の外部に追加の伝達線を固定する。図3は、伝達線収容容器22の外部に伝達線を固定する際に用いられる伝達線固定用部材60の構成例を示す斜視図である。
図3に示すように、伝達線固定用部材60は、固定の対象となる伝達線を収容できるように構成された収容部62を有している。この収容部62は、ともに所定の長さを持つ第1側壁部64と第2側壁部66とを含んでいる。第1側壁部64と第2側壁部66との長さは、例えば、側板52の長さ方向に沿う方向での連結板54の長さより僅かに長い。
第1側壁部64と第2側壁部66とは、それぞれの長さ方向が互いに平行になり、かつ、それぞれの長さ方向に対して垂直な厚み方向が互いに平行になるように、この厚み方向に間隔を空けて配置されている。第1側壁部64と第2側壁部66との間隔は、対象となる伝達線の幅(太さ)よりも広い。
第1側壁部64の、長さ方向及び厚み方向に対して垂直な幅方向の一端側(図3の上端側)には、平面視で矩形の平板状に形成された連結壁部68の第1辺に相当する部分が接続されている。また、第2側壁部66の、長さ方向及び厚み方向に対して垂直な幅方向の一端側(図3の上端側)には、連結壁部68の第1辺に対向する第2辺に相当する部分が接続されている。
すなわち、第1側壁部64と第2側壁部66とは、連結壁部68によって互いに連結されている。また、第1側壁部64(又は第2側壁部66)の厚み方向に沿う方向での連結壁部68の長さは、対象となる伝達線の幅(太さ)よりも長くなっている。この収容部62では、第1側壁部64、第2側壁部66、及び連結壁部68によって三方を囲まれた空間62aに対象の伝達線が収容される。
第1側壁部64の幅方向の他端には、第1側壁部64の長さ方向に沿う方向での長さが第1側壁部64の長さ以上の平板状に形成された第1接触部70の一方の表面70aが接続されている。また、第2側壁部66の幅方向の他端には、第2側壁部66の長さ方向に沿う方向での長さが第2側壁部66の長さ以上の平板状に形成された第2接触部72の一方の表面72aが接続されている。第1接触部70と第2接触部72との間には、収容部62の空間62aへの伝達線の挿入を許容する隙間が形成されている。
伝達線収容部材50に対して対象の伝達線を固定する際には、この伝達線収容部材50が有する連結板54の表面54aに、第1接触部70の他方の表面(第1表面)70bの少なくとも一部が接触する。同様に、伝達線収容部材50に対して対象の伝達線を固定する際には、この伝達線収容部材50が有する連結板54の表面54aに、第2接触部72の他方の表面(第2表面)72bの少なくとも一部が接触する。
更に、第1接触部70の、第1側壁部64の長さ方向に沿う方向での両端には、第1接触部70の表面70bから突出する一対の係合部74が設けられている。同様に、第2接触部72の、第2側壁部66の長さ方向に沿う方向での両端には、第2接触部72の表面72bから突出する一対の係合部74が設けられている。
第1接触部70に設けられた一対の係合部74の間隔と、第2接触部72に設けられた一対の係合部74の間隔とは、ともに、側板52の長さ方向に沿う方向での連結板54の長さと同程度である。また、各係合部74は、伝達線収容部材50に対して対象の伝達線を固定する際に、連結板54の裏面54bに係合する爪74aを有している。
図4は、伝達線固定用部材60に伝達線80が挿入された状態を示す斜視図であり、図5は、伝達線収容部材50に対して伝達線固定用部材60が固定された状態を示す斜視図である。伝達線収容部材50に対して対象の伝達線80を固定する際には、まず、図4に示すように、第1接触部70と第2接触部72との間の隙間を通じて、収容部62の空間62aに伝達線80を挿入する。
そして、収容部62に伝達線80が収容された状態で、図5に示すように、伝達線固定用部材60を伝達線収容部材50に固定する。具体的には、第1接触部70に設けられた一対の係合部74で伝達線収容部材50の連結板54を挟み込んで、第1接触部70の表面70bの少なくとも一部を連結板54の表面54aに接触させる。
同時に、第2接触部72に設けられた一対の係合部74で伝達線収容部材50の連結板54を挟み込んで、第2接触部72の表面72bの少なくとも一部を連結板54の表面54aに接触させる。更に、各係合部74の爪74aを、連結板54の裏面54bに係合させる。
これにより、伝達線80を収容した状態の伝達線固定用部材60を伝達線収容部材50に固定できる。つまり、複数の伝達線収容部材50によって構成される伝達線収容容器22に対して伝達線80を固定できる。
以上のように、本実施形態にかかる伝達線固定用部材60は、第1側壁部64、第2側壁部66、及び連結壁部68によって囲まれた空間62aに伝達線80を収容できる収容部62と、伝達線収容部材50に対して伝達線80を固定する際に、伝達線収容部材50が有する連結板(板状の被固定部)54の表面54aに接触する第1接触部70及び第2接触部72と、連結板54の裏面54bに係合する係合部74と、を含み、第1接触部70と第2接触部72との間には、収容部62の空間62aに対する伝達線80の挿入を許容する隙間が設けられている。
そのため、第1接触部70と第2接触部72とを連結板54の表面54aに接触させて、係合部74を連結板54の裏面54bに係合させるだけで、伝達線収容部材50に対して伝達線固定用部材60を固定することができる。つまり、追加したい伝達線80を第1接触部70と第2接触部72との間の隙間から収容部62の空間62aに挿入した上で、連結板54の裏面54bに係合部74を係合させるだけで、この伝達線80を、既存の伝達線が収容される伝達線収容容器22に対して固定できる。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上述した実施形態では、伝達線収容部材50に対して伝達線80を固定していないが、伝達線収容部材に対して伝達線80を固定しても良い。図6は、変形例にかかる伝達線固定用部材90の構成例を示す斜視図であり、図7は、変形例にかかる伝達線固定用部材90に伝達線80が固定された状態を示す斜視図である。
なお、変形例にかかる伝達線固定用部材90の構成要素の多くは、上述した実施形態にかかる伝達線固定用部材60の構成要素と共通している。よって、上述した伝達線固定用部材60と共通する構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。図6に示すように、変形例にかかる伝達線固定用部材90の第1側壁部64の他端側及び第2側壁部66の他端側には、それぞれ、第1側壁部64及び第2側壁部66を厚み方向に貫通する貫通孔90aが設けられている。
伝達線固定用部材90を用いて伝達線80を伝達線収容部材50(伝達線収容容器22)に固定する際には、まず、第1接触部70と第2接触部72との間の隙間を通じて、伝達線固定用部材90が備える収容部62の空間62aに伝達線80を挿入する。次に、図7に示すように、結束用部材92を貫通孔90aに挿入し、この結束用部材92で収容部62に伝達線80を固定する。その後、上述した実施形態と同様の方法で、伝達線固定用部材90を伝達線収容部材50に固定すれば良い。
また、上述した実施形態では、切削装置2に使用される伝達線収容容器22(伝達線収容部材50)に対して伝達線80を固定する場合を例に挙げて説明したが、本発明の伝達線固定用部材は、可動部を有する任意の装置に使用される伝達線収容容器(伝達線収容部材)に対して伝達線を固定する際にも使用できる。
その他、上述した実施形態及び変形例にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 :切削装置(加工装置)
4 :基台
6 :第1移動機構(加工送り機構)
8 :X軸ガイドレール
10 :X軸移動部
12 :ネジ軸
14 :X軸パルスモーター
16 :チャックテーブル
18 :枠体
20 :保持板
22 :伝達線収容容器
24 :支持構造
26 :第2移動機構(割り出し送り機構、切り込み送り機構)
28 :Y軸ガイドレール
30 :Y軸移動部
32 :ネジ軸
34 :Y軸パルスモーター
36 :位置センサー
38 :Z軸移動部
40 :Z軸パルスモーター
42 :切削ユニット(加工ユニット)
44 :切削ブレード
46 :カメラ
50 :伝達線収容部材
50a :空間
52 :側板
52a :中央部
52b :端部
52c :開口
52d :端部
52e :突起
52f :部分
52g :部分
54 :連結板(板状の被固定部)
54a :表面
54b :裏面
60 :伝達線固定用部材
62 :収容部
62a :空間
64 :第1側壁部
66 :第2側壁部
68 :連結壁部
70 :第1接触部
70a :表面
70b :表面(第1表面)
72 :第2接触部
72a :表面
72b :表面(第2表面)
74 :係合部
74a :爪
80 :伝達線
90 :伝達線固定用部材
90a :貫通孔
92 :結束用部材
11 :被加工物
11a :表面
13 :デバイス

Claims (2)

  1. 屈曲自在な伝達線収容容器を構成する複数の伝達線収容部材のそれぞれに対して伝達線を固定する際に用いられる伝達線固定用部材であって、
    隙間を形成するように間隔を空けて配置された第1側壁部及び第2側壁部と、該第1側壁部の一端側と該第2側壁部の一端側とを連結する連結壁部と、を有し、該第1側壁部、該第2側壁部、及び該連結壁部によって囲まれた空間に該伝達線を収容できる収容部と、
    該第1側壁部の他端側に設けられ、該伝達線収容部材に対して該伝達線を固定する際に該伝達線収容部材が有する板状の被固定部の表面に接触する第1表面を有する第1接触部と、
    該第2側壁部の他端側に設けられ、該伝達線収容部材に対して該伝達線を固定する際に該被固定部の該表面に接触する第2表面を有する第2接触部と、
    該第1接触部の該第1表面側又は該第2接触部の該第2表面側に設けられ、該伝達線収容部材に対して該伝達線を固定する際に該被固定部の裏面に係合する係合部と、を含み、
    該第1接触部と該第2接触部との間には、該収容部の該空間に対する該伝達線の挿入を許容する隙間が設けられていることを特徴とする伝達線固定用部材。
  2. 該第1側壁部の他端側及び該第2側壁部の他端側には、それぞれ、結束用部材が挿入される貫通孔が設けられており、
    該空間に収容された該伝達線は、該貫通孔に挿入される該結束用部材によって該収容部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の伝達線固定用部材。
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