JP7369135B2 - クッションパッド - Google Patents
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Description
本願は、2018年9月21日に、日本に出願された特願2018-177925号に基づく優先権を主張するものであり、その内容の全文をここに援用する。
着座者を支持するための着座部を有する、クッションパッドにおいて、
前記着座部は、第1樹脂発泡体から形成された着座本体部を有し、
前記着座本体部は、
水平投影面において、着座者の一対の坐骨と重複する位置に配置された、無底又は有底の第1穴と、
水平投影面において、前記第1穴の面積よりも小さな面積を有する、3つ以上の無底又は有底の第2穴と、
を有し、
水平投影面において、前記第1穴の中心点が、前記3つ以上の第2穴のうちのいずれか3つのそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形の上又は内部にあり、
前記着座部は、
前記第1穴の内部が空隙であるか、又は、
前記第1穴の内部に、前記第1樹脂発泡体よりも軟らかい第2樹脂発泡体から形成された軟材質部が配置されている。
以下、本発明に係るクッションパッドの実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。以下では、車両用シートパッドを、単に「シートパッド」ともいう。
本明細書では、各図面に表記するとおり、クッションパッド1aに着座した着座者から観たときの「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」の各方向を、それぞれ単に「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などという。
以下では、シートパッド1のうち、バックパッド1bではなくクッションパッド1aについて説明する。
着座部10は、着座者の大腿部を下から支持するように構成された、腿下部11と、腿下部11に対し後側に位置し、着座者の尻部を下から支持するように構成された尻下部12と、からなる。
図2の例において、クッションパッド1aの上面(表面)USには、着座部10とサイドパッド部20との間において略前後方向に延びる溝40aと、着座部10とバックパッド対向部30との間において略左右方向に延びる溝40bと、着座部10の内部において略左右方向に延びる溝40cとが、それぞれ設けられている。これらの溝40a、40b、40cの内部には、例えば、表皮101(図1)をクッションパッド1aに取り付けるための取付具(図示せず)が配置される。図2の例では、水平投影面において、着座部10とサイドパッド部20との境界線が、両者間の溝40aの溝幅中心線であり、また、着座部10とバックパッド対向部30との境界線が、両者間の溝40bの溝幅中心線である。
ただし、溝40a、40bは、着座部10とサイドパッド部20との境界線や、着座部10とバックパッド対向部30との境界線とは、異なる位置にあってもよい。ただし、クッションパッド1aの上面USには、溝40a~40cが設けられていなくてもよい。
なお、着座本体部10Mは、後に第7実施形態(図13)、第8実施形態(図14)において説明する第2樹脂発泡体から形成された軟材質部10Sに対して区別されるものである。ただし、着座本体部10Mを構成する第1樹脂発泡体は、組成や発泡率が均一である場合に限られず、着座本体部10Mの部分に依って組成や発泡率が異なっていてもよい。
これにより、軽量化が可能である。クッションパッド1aの軽量化は、車両の燃費の向上、ひいては、省エネに繋がる。
軽量化の観点から、クッションパッド1aは、上下方向の厚みTの最大値が、55mm以下であると、好適である。
一方、座り心地を確保する観点から、クッションパッド1aは、上下方向の厚みTの最大値が、40mm以上であると好適であり、45mm以上であるとより好適である。
ただし、クッションパッド1aは、薄肉化されていなくてもよく、上下方向の厚みTの最大値が、60mm超であってもよい。
穴50に関し、「無底」とは、穴50が貫通孔であることを指しており、すなわち、穴50が着座本体部10Mを貫通していることを指している。また、穴50に関し、「有底」とは、穴50が窪みであることを指しており、すなわち、穴50の一端が、着座本体部10Mのいずれかの面に開口するとともに、穴50の他端(底部)が、着座本体部10Mのいずれの面にも開口しておらず、着座本体部10Mの内部で終端していることを指す。
着座本体部10Mは、複数の穴50を有しているので、仮に穴50を有していない場合に比べて、クッションパッド1aの軽量化、通気性の向上、蓄熱性の低減などが可能である。クッションパッド1aの軽量化は、車両の燃費の向上、ひいては、省エネに繋がる。クッションパッド1aの通気性の向上や蓄熱性の低減は、車両内のエアコンの効き具合の向上、ひいては、省エネに繋がる。
本明細書において、水平投影面における「着座者の一対の坐骨」の位置は、クッションパッド1aの着座本体部10Mに設けられた複数の穴50の全てを第1樹脂発泡体で埋めてなるクッションパッドに、JIS D 4607に規定される3Dマネキン(自動車室内寸法測定用三次元座位人体模型(3DM-JM 50))を着座させた際、水平投影面において、当該クッションパッドにかけられる座圧の最も高い部分の位置であるものとする。
図3に示すように、本例において、各第1穴51は、着座本体部10Mの裏面BSに開口した、有底の窪みである。第1穴51の内部は、空隙であり、何も設けられていない。図2に示すように、本例において、各第1穴51の外縁51eは、水平投影面において、円形である。図3に示すように、各第1穴51は、鉛直方向(上下方向)の断面において、上側に凸に湾曲した形状をなしている。各第1穴51は、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなる。
ただし、第1穴51は、鉛直方向の断面において、任意の形状をなしていてよく、例えば、上側に凸の略三角形状又は略台形をなして、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなるようにされてもよい。あるいは、第1穴51は、鉛直方向の断面において、略四角形をなしていてもよく、ひいては、上下方向に沿って面積及び直径が均一(一定)でもよい。
なお、本明細書において、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)の「中心点」は、水平投影面において穴50が非円形の形状をなす場合、水平投影面における穴50の外接円の中心点を指すものとする。
環状領域AR(第1環状領域)の幅Wは、80mmである。
なお、3つ以上の第2穴52は、第1穴51の近くに配置されると好適である。この観点から、第1穴51の外縁51eの外側を囲む幅60mmの環状領域(第2環状領域、図示せず)内に、3つ以上の第2穴52が、配置されていると好適であり、第1穴51の外縁51eの外側を囲む幅40mmの環状領域(第3環状領域、図示せず)内に、3つ以上の第2穴52が、配置されていると、より好適である。
ここで、水平投影面における、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)の「面積」とは、特に断りが無い限り、特定の上下方向位置(上面US、裏面BS等)における穴50の面積ではなく、水平投影面を観たときに、穴50が占める領域の面積である。例えば、図2の例において、水平投影面における第1穴51の面積は、着座本体部10Mの裏面BSにおける第1穴51の面積に相当する。
ここで、水平投影面における、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)の「直径」とは、特に断りが無い限り、特定の上下方向位置(上面US、裏面BS等)における穴50の直径ではなく、水平投影面を観たときに、穴50が占める領域の直径である。例えば、図2の例において、水平投影面における第1穴51の直径は、着座本体部10Mの裏面BSにおける第1穴51の直径に相当する。
着座本体部10Mに設けられた複数の穴50のうち、水平投影面において、環状領域ARよりも左右両側又は後側に配置された穴50は、第4穴54である。
図2の例において、第3穴53、第4穴54は、第2穴52と同様の構成を有している。すなわち、各第3穴53、各第4穴54は、着座本体部10Mを上下方向に貫通する貫通孔である。図2に示すように、本例において、各第3穴53、各第4穴54は、水平投影面において、円形である。図示は省略するが、各第3穴53、各第4穴54は、鉛直方向の断面において、上下方向に平行に直線状に延在している。各第3穴53、各第4穴54は、上下方向に沿って、面積及び直径が均一(一定)である。
なお、第2穴52、第3穴53、第4穴54は、水平投影面における面積、直径、形状等が、それぞれ異なっていてもよい。
水平投影面において各第2穴52のそれぞれの面積が第1穴51の面積よりも小さくされている限り、第2穴52の配置パターン、個数、水平投影面における直径、面積、形状等は、任意でよい。また、第3穴53、第4穴54の配置パターン、個数、水平投影面における直径、面積、形状等は、任意でよい。座り心地向上の観点からは、水平投影面における第3穴53、第4穴54の面積及び直径は、第1穴51の面積及び直径よりも小さくされていると、好適である。また、座り心地を向上させる観点から、穴50の配置パターンは、着座部10の左右方向中心線Cに対し、対称であると、好適である。
なお、本明細書において、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)の「直径」は、水平投影面において穴50が非円形の形状をなす場合、水平投影面における穴50の外接円の直径を指すものとする。
ただし、これとは異なる手法によって、穴50を形成してもよい。
一般的に、穴が設けられていないクッションパッドの上に着座者が着座した際の座圧分布においては、着座者の坐骨及びその周辺では、他の部分に比べ、座圧が高くなり、特に、坐骨の位置では、座圧が最も高くなる。
本実施形態では、水平投影面において着座者の一対の坐骨と重複する位置に、第1穴51が配置されているので、仮に第1穴51が無い場合(第1穴51が第1樹脂発泡体で埋められた場合)に比べて、着座者が着座した際に、もともと最も座圧が高くなりやすい一対の坐骨直下において、座圧を大きく低減させることができる。これにより、座り心地を向上できる。
また、例えば特許文献1のように、仮に、第1穴51が設けられているものの、第2穴52が無い場合(第2穴52が第1樹脂発泡体で埋められた場合)、着座した際に、第1穴51の外縁51e近傍の上面US側に、大きなテンションが掛かり、着座者の坐骨の周辺の座圧が高くなる結果、着座者が、坐骨周辺において、つっぱり感を感じやすくなる。
これに対し、本実施形態においては、水平投影面において、第1穴51が少なくともいずれか3つの第2穴52によって囲まれており、具体的には、第1穴51の中心点O51が、少なくともいずれか3つの第2穴52のそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形TRの上又は内部にあるので、着座者の一対の坐骨の周辺に掛かる荷重が分散され、坐骨周辺の座圧、ひいては、つっぱり感を、低減でき、座り心地をさらに向上できる。また、第2穴52が設けられることにより、第2穴52が無い場合に比べて、クッションパッド1aの空隙率を向上できるので、軽量化、通気性の向上、蓄熱性の低減なども可能である。クッションパッド1aの軽量化は、車両の燃費の向上、ひいては、省エネに繋がる。クッションパッド1aの通気性の向上や蓄熱性の低減は、車両内のエアコンの効き具合の向上、ひいては、省エネに繋がる。
なお、本実施形態では、上述のように、クッションパッド1aが薄肉化されているため、仮にクッションパッド1aに穴50が設けられていない場合は、薄肉化されていない従来一般的なクッションパッドに比べ、着座者は、着座した際に、自身の坐骨及びその周辺における座圧が、特に高くなり易く、底付き感を特に感じやすくなる。したがって、本実施形態のようにクッションパッド1aが薄肉化されている場合、上述した第1穴51及び第2穴52により発揮される座圧低減作用によって、底付き感を低減でき、座り心地を向上できるので、第1穴51及び第2穴52が、特に有利となる。
また、各第2穴52は、それぞれ、第1穴51の面積よりも小さな面積を有するので、仮に第1穴51の面積以上の面積を有する場合に比べて、着座部10の尻下部12が過度に柔らかくなって着座者の尻部が沈み込むのを防ぎ、着座者の尻部をしっかりと支えられるようにすることができる。よって、座り心地を向上できる。また、水平投影面において、第1穴51の中心点O51が、少なくともいずれか3つの第2穴52のそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形TRの上又は内部にあるので、仮に、第1穴51の中心点O51が、3つの第2穴52のそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形TRのそれぞれの外部にある場合に比べて、着座者の坐骨周辺の座圧を、より偏り無く均等に低減させることができる。
同様の観点から、図2の例のように、第1穴51の周辺の環状領域(第1環状領域)AR内にある3つ以上の第2穴52のうち、少なくともいずれか3つの第2穴52のそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形TRの上又は内部に、第1穴51の中心点O51があると、好適である。また、第1穴51の周辺の第2環状領域内にある3つ以上の第2穴52のうち、少なくともいずれか3つの第2穴52のそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形TRの上又は内部に、第1穴51の中心点O51があると、より好適である。また、第1穴51の周辺の第3環状領域内にある3つ以上の第2穴52のうち、少なくともいずれか3つの第2穴52のそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形TRの上又は内部に、第1穴51の中心点O51があると、さらに好適である
また、この場合、仮に、第1穴51を有底としつつ着座本体部10Mの上面USに開口させた場合や、第1穴51を無底とし、着座本体部10Mを上下方向に貫通させた場合に比べて、着座者は、着座した際に、第1穴51があることによる違和感を感じ難くなる。よって、座り心地を向上できる。
ただし、第1穴51は、有底としつつ着座本体部10Mの上面USに開口させてもよいし、あるいは、無底とし、着座本体部10Mを上下方向に貫通させてもよい。
より具体的に、第3穴53があることにより、着座部10の腿下部11を柔らかくすることができ、着座者の一対の腿の直下における座圧を低減でき、座り心地を向上できる。
また、第4穴54があることにより、着座部10の尻下部12の外縁側部分を軟らかくすることができ、着座者の尻部の外縁側部分の直下における座圧を低減でき、座り心地を向上できる。
第2実施形態によれば、例えば図2及び図3に示す第1実施形態のように第1穴51を有底とした場合に比べて、着座者の坐骨直下の座圧を低減できるとともに、空隙率が高くなるので、軽量化、通気性の向上、蓄熱性の低減などが可能である。
なお、第2実施形態において、各第1穴51の水平投影面における形状は、それぞれ、図4及び図5の例では円形(正円)であるが、それ以外にも、例えば、楕円形や、三角形、四角形、ひし形、台形等の多角形状等、任意の形状でよい。
また、図5の例では、鉛直方向の段面における第1穴51の壁面は、鉛直方向に平行である。そのため、第1穴51は、上下方向に沿って、面積及び直径が一定である。ただし、鉛直方向の段面における第1穴51の壁面は、例えば、鉛直方向に対して傾斜していてもよいし、あるいは、湾曲していてもよい。その場合、第1穴51は、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなるようにされてもよいし、あるいは、徐々に面積及び直径が大きくなるようにされてもよい。
なお、図示は省略するが、水平投影面において、第1穴51は、着座部10の裏面BSにおける面積が、着座部10の上面USにおける面積よりも、大きいようにすると、好適である。これにより、仮に、第1穴51の着座部10の裏面BSにおける面積を、着座部10の上面USにおける面積以上とした場合に比べて、第1穴51によって、坐骨直下での座圧を低減し座り心地を向上しつつ、第1穴51があることにより着座者が感じ得る違和感を低減できる。
ここで、水平投影面における、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)の「着座部10(又は着座本体部10M)の裏面BSにおける面積」は、水平投影面における、穴50の着座部10(又は着座本体部10M)の裏面BSへの開口の面積である。同様に、水平投影面における、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)の「着座部10(又は着座本体部10M)の上面USにおける面積」は、水平投影面における、穴50の着座部10(又は着座本体部10M)の上面USへの開口の面積である。
有底部51rは、着座本体部10Mの上面US又は裏面BS(図の例では、裏面BS)に開口している。無底部51tは、水平投影面において、有底部51rの外縁51eで囲まれた領域の面積よりも小さな面積を有しており、有底部51rの外縁51eの内側に配置されている。したがって、有底部51rの外縁51eは、第1穴51の外縁51eでもある。図6及び図7の例では、水平投影面において、1つの有底部51rの外縁51eの内側に、1つの無底部51tが設けられているが、1つの有底部51rの外縁51eの内側に、複数の無底部51tが設けられていてもよい。
第3実施形態によれば、例えば図2及び図3に示す第1実施形態のように第1穴51の全体を有底とした場合に比べて、着座者の坐骨直下の座圧を低減できるとともに、空隙率が高くなるので、軽量化、通気性の向上、蓄熱性の低減などが可能である。
また、図6及び図7の例では、第1穴51の有底部51rが、着座本体部10Mの裏面BSに開口しているため、水平投影面において、第1穴51は、着座部10の裏面BSにおける面積が、着座部10の上面USにおける面積よりも、大きい。これにより、仮に、第1穴51の着座部10の裏面BSにおける面積を、着座部10の上面USにおける面積以上とした場合に比べて、第1穴51によって、坐骨直下での座圧を低減し座り心地を向上しつつ、第1穴51があることにより着座者が感じ得る違和感を低減できる。
ただし、第3実施形態において、有底部51rは、着座本体部10Mの上面USに開口していてもよく、ひいては、水平投影面において、第1穴51は、着座部10の裏面BSにおける面積が、着座部10の上面USにおける面積よりも、小さくてもよい。
なお、第3実施形態において、各第1穴51の有底部51r及び無底部51tの水平投影面における形状は、それぞれ、図6及び図7の例では円形(正円)であるが、それ以外にも、例えば、楕円形や、三角形、四角形、ひし形、台形等の多角形状等、任意の形状でよい。
また、図6及び図7の例において、第1穴51の有底部51rは、鉛直方向の断面において、上側に凸に湾曲した形状をなしており、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなるようにされている。ただし、第1穴51の有底部51rは、鉛直方向の断面において、任意の形状をなしていてよく、例えば、上側に凸の略三角形状又は略台形状をなして、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなるようにされてもよい。あるいは、第1穴51の有底部51rは、鉛直方向の断面において、略四角形をなしていてもよく、ひいては、上下方向に沿って面積及び直径が均一(一定)でもよい。
一般的に、穴が設けられていないクッションパッドの上に着座者が着座した際の座圧分布においては、着座者の坐骨及びその周辺において比較的座圧が高くなる領域が、前後方向に長く延びた形状となる。
第4実施形態によれば、仮に第1穴51の前後方向の寸法laを、左右方向の寸法lbと同じとした場合(la=lb)、又は、左右方向の寸法lbより小さくした場合(la<lb)に比べて、水平投影面において、第1穴51の形状を、座圧分布において比較的座圧が高くなる領域の形状に沿った形状とすることができるので、より効果的に坐骨直下及びその近傍の座圧を低減でき、座り心地を向上できる。
なお、第4実施形態において、各第1穴51の水平投影面における形状は、それぞれ、図8及び図9の例では楕円形であるが、それ以外にも、例えば、三角形、四角形、ひし形、台形等の多角形状等、任意の形状でよい。
また、図8及び図9の例において、第1穴51は、鉛直方向の断面において、上側に凸に湾曲した形状をなしており、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなるようにされている。ただし、第1穴51は、鉛直方向の断面において、任意の形状をなしていてよく、例えば、上側に凸の略三角形状又は略台形状をなして、着座本体部10Mの裏面BSから上面USに向かうにつれて、徐々に面積及び直径が小さくなるようにされてもよい。あるいは、第1穴51は、鉛直方向の断面において、略四角形をなしていてもよく、ひいては、上下方向に沿って面積及び直径が均一(一定)でもよい。
また、図8及び図9の例では、各第1穴51は、それぞれ、有底であり、着座本体部10Mの裏面BSに開口している。これにより、第1実施形態と同様に、着座者が第1穴51があることにより感じ得る違和感を低減できる。ただし、第4実施形態において、第1穴51は、有底とし、かつ、着座本体部10Mの上面USに開口していてもよいし、あるいは、無底とし、着座本体部10Mを上下方向に貫通していてもよい。
より具体的に、図10及び図11の例において、第1穴51は、有底である有底部51rと、無底である無底部51tとを、有している。無底部51tは、着座本体部10Mを上下方向に貫通したスリットであり、水平投影面において、前側が開放され、後側に突出した、略U字型に延在している。有底部51rは、水平投影面において、無底部51tのなす略U字型の内側の領域に位置しており、着座本体部10Mの裏面BSに開口している。そして、無底部51tのなす略U字型の内側、かつ、有底部51rの上側には、第1樹脂発泡体から構成される、片部60が区画されている。片部60
は、その前端のみで、着座本体部10Mを構成する第1樹脂発泡体の残りの部分に連結されている。図11(b)に示すように、有底部51rは、鉛直方向の断面において、後側に向かうにつれて徐々に深さd51rが増大するように形成されている。これにより、片部60は、後側に向かうにつれて徐々に上下方向の厚みt60が小さくなる。なお、有底部51rの「深さd51r」は、上下方向に平行に測るものとする。このように構成された片部60は、着座者の着座時に、着座者の坐骨が片部60の上に載ることによって、片部50の周りの第1樹脂発泡体に対してほぼ独立して変形することができ、より具体的には、片持ち梁のように、片部60の前端を固定端として、下側へ倒れるようになる。
第5実施形態によっても、第1穴51によって、効果的に坐骨直下の座圧を低減でき、座り心地を向上できる。
なお、図10及び図11に示す第5実施形態においては、水平投影面において、無底部51tがなす略U字型の突出部分Upが、湾曲(図10の例では、後側へ凸に湾曲)している。ただし、これに代えて、図12に示す第6実施形態のように、水平投影面において、無底部51tがなす略U字型の突出部分Upは、直線状に延在(図12の例では、左右方向に平行に延在)していてもよい。
図10及び図11の例や、図12の例では、有底部51rが、着座本体部10Mの裏面BSに開口しているので、着座者が第1穴51があることにより感じ得る違和感を低減できる。
また、図10及び図11の例や、図12の例では、鉛直方向の断面において、有底部51rの壁面は、直線状に延在しているが、その代わりに、下側に凸の湾曲状、又は、上側に凸の湾曲状に延在していてもよい。また、図10及び図11の例や、図12の例では、有底部51rは、後側に向かうにつれて徐々に深さd51rが増大するように形成されているが、有底部51rの深さd51rは、有底部51rの全体にわたって均一でもよい。
また、図10及び図11の例や、図12の例では、無底部51tが、水平投影面において、前側が開放され、後側に突出した、略U字型に延在しているが、水平投影面において無底部51tがなす略U字型の向きは任意でよく、例えば、前側に突出し、後側が開放されていてもよい。
また、図10及び図11の例や、図12の例において、第1穴51は、有底部51rを有さずに、無底部51tのみを有してもよい。
なお、着座本体部10Mを構成する第1樹脂発泡体が、着座本体部10Mの部分に依って、組成や発泡率(ひいては硬さ)が異なる場合は、第1樹脂発泡体の中で最も軟らかい部分よりも、第2樹脂発泡体のほうが軟らかいものとする。
第1樹脂発泡体及び第2樹脂発泡体の硬さは、それぞれ、「JIS K 6400-2:2012 6.1 試験の種類」における「D法」に準拠して測定されるものとする。
軟材質部10Sは、着座本体部10Mと別体に構成されてもよいし、あるいは、着座本体部10Mと一体に構成されてもよい。
このような場合も、程度の差はあり得るものの、第1穴51の内部が空隙とされた第1実施形態~第6実施形態と同様に、座圧を低減し、座り心地を向上できる。
より具体的に、図15の例においては、第1穴51が、着座部10の左右方向中心線Cの両側に配置された2つの無底又は有底の大領域部51Lと、これら2つの大領域部51Lどうしを連結するとともに、着座部10の左右方向中心線Cを跨るように左右方向に延在する無底又は有底の連結部51Cと、からなる。各大領域部51Lは、それぞれ、上述した第1実施形態~第8実施形態における第1穴51と同様の構成を有すると、好適である。図15の例において、連結部51Cの幅w51Cは、大領域部51Lの直径よりも小さくされている。これにより、仮に連結部51Cの幅w51Cを大領域部51Lの直径以上とした場合に比べて、着座者の尻部が過度に沈み込むのを抑制でき、座り心地を向上できる。
ここで、大領域部51Lの「直径」は、水平投影面において大領域部51Lが非円形の形状をなす場合、水平投影面における大領域部51Lの外接円の直径を指すものとする。
また、各大領域部51Lの中心点O51Lは、それぞれ、いずれか3つ(好ましくは、環状領域AR内のいずれか3つ)の第2穴52の中心点どうしを結んでなる三角形TRLの上又は内部にあると、好適である。
ここで、大領域部51Lの「中心点」は、水平投影面において大領域部51Lが非円形の形状をなす場合、水平投影面における大領域部51Lの外接円の中心点を指すものとする。
同様に、図15の例のように、着座本体部10Mが、着座部10の左右方向中心線Cを跨るように配置された、1つの第1穴51のみを有し、第1穴51が、左右方向に互いから離間されているとともに着座部10の左右方向中心線Cの両側に配置された、2つの大領域部51Lと、これら2つの大領域部51Lどうしを連結する連結部51Cとを、有する場合、坐骨直下の座圧を低減し、座り心地を向上させる観点から、水平投影面において、大領域部51Lの直径が、30~100mmであると好適であり、40~80mmであるとより好適である。同様の観点から、水平投影面において、大領域部51Lの面積は、706~7850mm2であると好適であり、1256~5024mm2であるとより好適である。
ここで、第1穴51の「中心」は、水平投影面において第1穴51が非円形の形状をなす場合、水平投影面における第1穴51の外接円の中心を指すものとする。
同様に、図15の例のように、着座本体部10Mが、着座部10の左右方向中心線Cを跨るように配置された、1つの第1穴51のみを有し、第1穴51が、左右方向に互いから離間されているとともに着座部10の左右方向中心線Cの両側に配置された、2つの大領域部51Lと、これら2つの大領域部51Lどうしを連結する連結部51Cとを、有する場合、坐骨直下の座圧を低減し、座り心地を向上させる観点から、水平投影面において、各大領域部51Lの中心どうしの間の左右方向距離p51L(図15)が、60~160mmであると好適であり、70~150mmであるとより好適である。
ここで、大領域部51Lの「中心」は、水平投影面において大領域部51Lが非円形の形状をなす場合、水平投影面における大領域部51Lの外接円の中心を指すものとする。
なお、第1穴51の「深さd51」は、上下方向に平行に測ったときに、第1穴51において最も深くなる位置での深さを差すものとする。
このような観点から、図2等に示すように、水平投影面において、3つ以上の第2穴52のうち、最も互いに近接する一対の第2穴52どうしの間の距離l52(図2)が、複数の第3穴53のうち、最も互いに近接する一対の第3穴53どうしの間の距離l53(図2)よりも、小さい(l52<l53)と、好適である。
ここで、第2穴52どうしの間の「距離l52」は、水平投影面において、互いに隣接する一対の第2穴52の外縁どうしが互いに最も近接する位置での、当該一対の第2穴52の外縁どうしの間の距離である。第3穴53どうしの間の「距離l53」は、水平投影面において、互いに隣接する一対の第3穴53の外縁どうしが互いに最も近接する位置での、当該一対の第3穴53の外縁どうしの間の距離である。
ここで、水平投影面における「環状領域ARの全体面積AAR」は、水平投影面において第1穴51の外縁51eと環状領域ARの外縁AReとの間で区画された領域全体の面積を指しており、第2穴52の占める面積も含んでいる。図2等の例のように、環状領域ARが2つある場合、いずれか一方の環状領域ARのみについて、比率RARを算出するものとする。「第2穴52の総面積A52」は、環状領域ARの外縁ARe上にある第2穴52の全体面積も含む。
水平投影面における「着座部10のうち、環状領域ARよりも外側の領域の全体面積AO」は、水平投影面において、着座部10の外縁と、環状領域ARの外縁AReとの間で区画された領域全体の面積を指しており、第3穴53及び第4穴54の占める面積も含んでいる。図2等の例のように、環状領域ARが2つある場合、両方の環状領域ARの外縁AReよりも外側の領域のみについて、「着座部10のうち、環状領域ARよりも外側の領域の全体面積AO」を算出するものとする。
坐骨周辺よりも外側における座圧を低減し、座り心地を向上させる観点から、着座部10のうち、環状領域ARよりも外側の領域の全体面積AOに対する、第3穴53及び第4穴54の総面積A534の比率ROは、1~20%であると好適であり、3~18%であるとより好適である。
ここで、「第2穴52の個数N52」は、環状領域ARの外縁ARe上にある第2穴52の個数も含むものとする。
図2等に示す例においては、水平投影面において、第3穴53及び第4穴54が均一の配置パターンで配置されており、左右方向及び前後方向のそれぞれの方向に一定のピッチ間隔で配列されている。ただし、水平投影面において、第3穴53及び第4穴54の配置パターンは、それぞれ、任意でよく、非均一の配置パターンでもよい。
ここで、穴50(第1穴51、第2穴52、第3穴53、第4穴54)どうしの「ピッチ間隔」は、水平投影面において、互いに隣接する一対の穴50のそれぞれの中心どうしの間隔である。
つぎに、図16~図17を参照しながら、本発明のクッションパッドにおける実施例、比較例について説明する。
図16は、本発明の比較例1、実施例1に係るクッションパッドについて、それぞれ圧縮試験を行った結果(圧縮たわみ曲線)を示している。図16の圧縮たわみ曲線において、横軸は上下方向のたわみ(mm)であり、縦軸は荷重(N)である。圧縮試験においては、比較例1、実施例1の各試験体に対し、上下方向(厚み方向)に荷重を掛けて圧縮させた。
比較例1、実施例1の各試験体は、それぞれ、外形の寸法や材料が同じであった。比較例1、実施例1の各試験体を構成する材料は、いずれも、ポリウレタンフォームであった。比較例1、実施例1の各試験体は、上下方向の厚みの最大値が、50mmであり、すなわち、薄肉化されていた。
比較例1の試験体は、穴50を全く有していなかった。
一方、実施例1の試験体は、複数の穴50を有しており、これら複数の穴50が、図2の例の配置パターンで配置されていた。すなわち、実施例1の試験体は、2つの第1穴51と、環状領域AR内の3つ以上の第2穴52と、環状領域ARの外側の第3穴53及び第4穴54とを、有していた。そして、各第1穴51は、それぞれ、いずれか3つの第2穴52の中心どうしを結んでなる三角形TRの内部に位置していた。
図16の圧縮たわみ曲線において、上側の曲線は圧縮時の曲線を示し、下側の曲線は復元時の曲線を示している。図16から判るように、実施例1は、比較例1に比べ、圧縮時に大きく撓めて、高荷重負荷時の傾きが緩い。そのため、実施例1は、比較例1に比べ、底付き感が少なく、ストローク感が良好であり、座り心地に優れている。
図17は、本発明の比較例2、実施例1に係るクッションパッドについて、それぞれ同じ試験者が着座したときに得られた座圧分布を示している。
図17(a)は、比較例2の座圧分布を示しており、図17(b)は、実施例1の座圧分布を示している。図17において、座圧分布は、複数種類のハッチングにより示しており、各種類のハッチングは、それぞれ異なる圧力範囲(1点の圧力値ではない)を示している。
比較例2、実施例1の各試験体は、それぞれ、外形の寸法や材料が同じであった。
実施例1の試験体は、図16の試験で用いた実施例1と同じであり、その構成は上述したとおりである。
比較例2の試験体は、穴50のうち、一対の第1穴51のみを有しており、第2穴52、第3穴53及び第4穴54を有していない点のみで、実施例1と異なるものであった。
図17から判るように、実施例1は、比較例2に比べ、着座者の一対の坐骨の周辺に掛かる荷重が分散され、坐骨周辺の座圧、ひいては、つっぱり感を、低減でき、座り心地を向上できている。
1a:クッションパッド、 10:着座部(メインパッド部)、 11:腿下部、 12:尻下部、 10M:着座本体部、 10S:軟材質部、
20:サイドパッド部、 30:バックパッド対向部、 40a、40b、40c:溝、
1b:バックパッド、
50:穴、 51:第1穴(穴)、 O51:第1穴の中心点、 51e:第1穴の外縁、 51r:有底部、 51t:無底部、 51L:大領域部、 O51L:大領域部の中心点、 51C:連結部、 52:第2穴(穴)、 53:第3穴(穴)、 54:第4穴(穴)、
60:片部、
100:車両用シート、 101:表皮、 102:ヘッドレスト、
US:上面、 BS:裏面、 C:左右方向中心線、 TR、TRL:三角形、 AR:環状領域、 ARe:環状領域の外縁、 W:環状領域の幅、
Up:水平投影面において第1穴のなす略U字型の突出部分
Claims (10)
- 着座者を支持するための着座部を有する、クッションパッドにおいて、
前記着座部は、第1樹脂発泡体から形成された着座本体部を有し、
前記着座本体部は、
水平投影面において、着座者の一対の坐骨と重複する位置に配置された、無底又は有底の第1穴と、
水平投影面において、前記第1穴の面積よりも小さな面積を有する、3つ以上の無底又は有底の第2穴と、
を有し、
水平投影面において、前記第1穴の中心点が、前記3つ以上の第2穴のうちのいずれか3つのそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形の上又は内部にあり、
前記着座部は、
前記第1穴の内部が空隙であるか、又は、
前記第1穴の内部に、前記第1樹脂発泡体よりも軟らかい第2樹脂発泡体から形成された軟材質部が配置されており、
前記第1穴は、無底であり、前記着座部の裏面における面積が、前記着座部の上面における面積よりも、大きい、クッションパッド。 - 着座者を支持するための着座部を有する、クッションパッドにおいて、
前記着座部は、第1樹脂発泡体から形成された着座本体部を有し、
前記着座本体部は、
水平投影面において、着座者の一対の坐骨と重複する位置に配置された、無底又は有底の第1穴と、
水平投影面において、前記第1穴の面積よりも小さな面積を有する、3つ以上の無底又は有底の第2穴と、
を有し、
水平投影面において、前記第1穴の中心点が、前記3つ以上の第2穴のうちのいずれか3つのそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形の上又は内部にあり、
前記着座部は、
前記第1穴の内部が空隙であるか、又は、
前記第1穴の内部に、前記第1樹脂発泡体よりも軟らかい第2樹脂発泡体から形成された軟材質部が配置されており、
前記第1穴は、無底であるとともに水平投影面において略U字型に延在する部分を含む、クッションパッド。 - 着座者を支持するための着座部を有する、クッションパッドにおいて、
前記着座部は、第1樹脂発泡体から形成された着座本体部を有し、
前記着座本体部は、
水平投影面において、着座者の一対の坐骨と重複する位置に配置された、無底又は有底の第1穴と、
水平投影面において、前記第1穴の面積よりも小さな面積を有する、3つ以上の無底の第2穴と、
を有し、
水平投影面において、前記第1穴の中心点が、前記3つ以上の第2穴のうちのいずれか3つのそれぞれの中心点どうしを結んでなる三角形の上又は内部にあり、
前記着座部は、
前記第1穴の内部が空隙であるか、又は、
前記第1穴の内部に、前記第1樹脂発泡体よりも軟らかい第2樹脂発泡体から形成された軟材質部が配置されており、
水平投影面において、前記3つ以上の第2穴が、前記第1穴の外縁の外側を囲む幅80mmの環状領域内に配置されており、
前記着座本体部は、水平投影面において、前記環状領域よりも前側に配置された、無底又は有底の第3穴と、前記環状領域よりも左右両側又は後側に配置された第4穴と、をさらに有しており、
水平投影面において、前記環状領域の全体面積に対する、前記第2穴の総面積の比率が、前記着座部のうち、前記環状領域よりも外側の領域の全体面積に対する、前記第3穴及び前記第4穴の総面積の比率よりも、高い、クッションパッド。 - 水平投影面において、前記3つ以上の第2穴が、前記第1穴の外縁の外側を囲む幅80mmの環状領域内に配置されている、請求項1又は2に記載のクッションパッド。
- 前記第1穴は、有底であり、前記着座本体部の裏面に開口している、請求項1~4のいずれか一項に記載のクッションパッド。
- 前記クッションパッドは、上下方向の厚みの最大値が、70mm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載のクッションパッド。
- 前記着座本体部は、左右方向に互いから離間された2つの前記第1穴を有しており、
水平投影面において、前記第1穴の直径が、30~100mmである、請求項1~6のいずれか一項に記載のクッションパッド。 - 水平投影面において、前記第1穴は、左右方向の寸法よりも、前後方向の寸法のほうが長い、請求項1~7のいずれか一項に記載のクッションパッド。
- 水平投影面において、前記第2穴の直径が、5~35mmである、請求項1~8のいずれか一項に記載のクッションパッド。
- 前記着座本体部は、水平投影面において、前記環状領域よりも前側に配置された、無底又は有底の第3穴を、さらに有している、請求項4に記載のクッションパッド。
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