JP2002045259A - 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート - Google Patents

座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート

Info

Publication number
JP2002045259A
JP2002045259A JP2000234214A JP2000234214A JP2002045259A JP 2002045259 A JP2002045259 A JP 2002045259A JP 2000234214 A JP2000234214 A JP 2000234214A JP 2000234214 A JP2000234214 A JP 2000234214A JP 2002045259 A JP2002045259 A JP 2002045259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion pad
seat
seating
cushion
pressure reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000234214A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Ebe
一成 江部
Masaaki Zenba
正顕 善場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2000234214A priority Critical patent/JP2002045259A/ja
Publication of JP2002045259A publication Critical patent/JP2002045259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 上面に着座部を有するクッションパッド
において、上記クッションパッドが、上記着座部に被験
者又はJIS−D4607による3Dマネキンを着座さ
せた際、該クッションパッドにかけられる座圧の最も高
い部分の直下に相当する位置に凹部又は貫通孔を有する
ことを特徴とする座圧低減クッションパッドと、上面に
着座部を有するクッションパッドと、該クッションパッ
ドを直接載置するクッション支持体とを具備してなるシ
ートにおいて、上記クッションパッドの下面であって、
該クッションパッドの着座部に被験者又はJIS−D4
607による3Dマネキンを着座させた際にかけられる
座圧の最も高い部分の直下に相当する部分領域が、上記
クッション支持体と非接触になるように配設されてなる
ことを特徴とする座圧低減シートとを提供する。 【効果】 本発明の座圧低減クッションパッド及び座圧
低減シートによれば、座圧の低減化が達成され、良好な
座り心地が付与されるので、薄肉化に好適に対応し得、
クッションパッド及び車両用シートとして好適に使用す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの静的な座
り心地を向上させることができるクッションパッド及び
シートに関し、更に詳述すると、シートの静的座り心地
を向上させることを目的とし、座り心地に影響を与える
座骨結節部及び該座骨結節部近傍領域での座圧の影響を
出来るだけ低くする(=座り心地を良くする)もので、
特にシートを薄肉化に有効な座圧低減クッションパッド
及び座圧低減シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、車両用シート等のクッションパッドにおいては、ウ
レタンフォームが主として用いられ、シートの薄肉化を
図る試みも数多くなされている。
【0003】シートの薄肉化を図るため、一般的には、
クッションパッドの肉厚を薄くすることが行われるが、
クッションパッドの厚さを薄くするほど、それに起因し
てクッション特性が悪くなり、底突き感等が現れて座り
心地が劣化する。
【0004】このような薄肉化による座り心地の劣化を
防ぐため、従来より、クッションパッドとして主に使用
されるウレタンフォームに対しては、配合を変えたり、
フォーム密度を高くすることが行われている。
【0005】しかしながら、ウレタンフォームの配合や
密度を変更しても、座り心地の大きな改善は困難で、ま
た、単位体積当たりのウレタンフォームで考えると、重
量やコストアップの原因にもつながる。
【0006】一方、材料の使用量を減らしたり、撓み量
の調整或いは腿下の当たりを軟らかくするのを目的とし
て、クッションパッドの腿下や臀部が当たる位置に「コ
ア抜き」と呼ばれる欠肉部を設けることも提案されてい
る。
【0007】例えば、材料減らしの目的で行われるコア
抜きは、被験者が着座する位置と離れた乗り心地に影響
を及ぼさない部分のパッドの形成を行わないように形成
体積を減らしてパッド全体としての体積を減らすもの
で、軽量化を達成することができ、同時にコストダウン
を図ることができるものである。
【0008】また、腿下の当たりを軟らかくするための
コア抜きは、腿下と当たるクッションパッドの直下の裏
面側を一様にくり抜いて凹部を形成することにより、腿
下の当たるパッドを撓み易くするもので、特に車両用シ
ートの場合、ペダル操作の際の腿下部への当たりを軟ら
かくし、操作をし易くすることを狙うものである。臀部
におけるコア抜きも同様で、臀部と当たるクッションパ
ッドの裏面側を一様にくり抜き、パッドの材質や硬さ・
厚さ等の他の条件を変更することなく、着座した際のク
ッションパッドの撓み量を大きくし、パッドの撓み量の
コントロールを目的とするものである。
【0009】このようなコア抜き技術は、一般にシート
の用途に応じて使い分けられており、例えば、材料の使
用量の削減化、パッドの撓み量の調整を図る場合は後列
用座席、腿下の撓み量の調整を行う場合は、ペダル操作
をする運転者用座席の改良手段として主に採用されてい
る。
【0010】以上のように、従来からのコア抜き技術
は、座り心地に関係のないパッド部分の体積を減らすこ
とを目的とするか或いはウレタンフォームの配合や硬さ
・パッド厚さ等の条件を変えない場合のペダル操作等の
物理的な撓み量を調整する目的に採用されているにすぎ
ず、座り心地の改良には採用されていない。
【0011】即ち、従来からのコア抜き技術を単に採用
しても、座り心地の飛躍的な改良は行えず、また、シー
トの薄肉化の要請にも満足に応えることはできない。
【0012】ところで、昨今、シートの軽量化やコスト
ダウン等の観点から、シートの薄肉化を図ることがシー
ト設計における重要な課題として多方面で取り組まれて
いるが、シートの肉厚を一様に薄くするだけでは、座骨
結節部直下を中心とする領域の座圧が上昇し、底突き現
象が発生し、座り心地が悪くなってしまう。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、座り心地が良好で、薄肉化に有利で、コストの削減
化を図ることができる座圧低減クッションパッド及び座
圧低減シートを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、まず、クッションパッドに着座したとき
にかけられる圧力と、このときの座り心地との関係につ
いて以下のように調べた。
【0015】まず、厚さが異なる(100mm、7
0mm、50mmの3種類)以外は同一形状、配合、
密度のテストピースに、同一の被験者を着座させ、該被
験者が着座した時の各テストピースの座圧分布を調べ、
各テストピースの座り心地を評価させた。この時の座圧
分布図を図1〜3に示す。ここで、図1は厚さ100m
mのテストピース、図2は厚さ70mmのテストピー
ス、図3は厚さ50mmのテストピースの座圧分布図を
それぞれ示す。
【0016】図1〜3の座圧分布図より、テストピース
の厚さが薄くなるに従って全体的にテストピースにかけ
られる座圧が高くなることがわかる。また、座り心地の
官能評価は、テストピースの厚さが薄くなるほど悪い評
価になった。
【0017】本発明者は、以上の結果より、シートの厚
さが薄いほど座り心地が悪く感じられるようになるが、
被験者の座骨結節部直下によって押圧される箇所の座圧
が、他の箇所にかけられた座圧と比較して著しく増加す
ることに着目し、更に検討を行った。
【0018】そして、上記テストピースの薄肉化による
座り心地の悪化は、クッションパッドにかけられる座圧
分布が変化することに起因するが、特に被験者の座骨結
節部直下に相当する座圧の顕著な増加が元凶となり、底
突き感等の座り心地が著しく劣化することを突きとめ
た。
【0019】また、本発明者は、このようなクッション
パッドの薄肉化による座圧の増加は、バネや弾性帆布等
を介さず、パンフレーム等のクッション支持体に直接載
置されてなる、通称フルフォームタイプのシート構造に
おいて特に顕著に表れることも知見した。
【0020】ここで、フルフォームタイプのシートの問
題点の一つとして、弾性体を介在させる場合に比べて撓
み量が少ないことが挙げられる。これは、臀部で押圧さ
れたクッションパッドには逃げ場がないため、押圧され
るとパッドが押しつぶされて、その分だけパッド密度が
高くなり、剛性が高くなって更なる変形がしにくくなる
からである。また、この急激な剛性の増加は底突き感と
関連があり、座り心地の劣化につながるといわれてい
る。
【0021】ここで、図4に代表的なクッションパッド
であるウレタンフォームシート(25%硬度:20kg
f JASO B408準拠、密度:50kgf/
3、厚さ:100mm)の撓み量−荷重線図を示す。
この曲線の傾きは、急勾配になればなるほど剛性が高い
ことを意味する。
【0022】図4の結果より、ウレタンフォームシート
は、比較的少ない撓み量(撓み量50mm以下)では、
撓み量の増加に伴って穏やかに荷重が増加する(グラフ
からいわゆる座掘領域が認められる)が、更に撓み量が
増加すると、急激に荷重が増えて、強い非線形性が現れ
ている(いわゆる稠密領域が認められる)。
【0023】本発明者は、この急激な剛性の増加が座圧
の増加(底突き感)をもたらし、座り心地の悪化を招い
ていることを知見した。
【0024】そして、従来のクッションパッドにおいて
は、厚さが厚いほど座掘領域が大きくなり、座骨結節部
直下の座圧の増加が起こり難いのに対し、反対にパッド
の薄肉化を図ると、座圧の増加が起こりやすくなり、こ
れが座り心地の低下をもたらし、薄肉化を困難にする要
因の一つとなることも知見した。
【0025】このような座骨結節部近辺での座圧の増
加、あるいは撓み量−荷重線図の傾きの増加を防ぐ方策
の一つとして、従来からのコア抜き技術を採用すること
は可能であるが、臀部で押圧される箇所に一様にコア抜
きを設けただけでは、着座によるパッドの撓み量が増え
すぎてしまい、パッドの薄肉化を図る上で支障をきた
す。
【0026】そこで、本発明者は、パッドの薄肉化を図
る上で重要になるのは、パッドの撓み量を増やすことな
く座骨結節部の直下にかけられる座圧の増加を局所的に
抑えることにあるものと考え、更に検討を行った。
【0027】その結果、上面に着座部を有するクッショ
ンパッドにおいて、上記クッションパッドが、上記着座
部に被験者又はJIS−D4607による3Dマネキン
を着座させた際、該クッションパッドにかけられる座圧
の最も高い部分の直下に相当する位置に凹部又は貫通孔
を有するものであるクッションパッドは、撓み量の増加
に対する急激な荷重の増加を防ぐことができ、優れた座
り心地が付与され、薄型化に好適に対応し得、材料コス
トの削減化が図れることを知見した。
【0028】また、上面に着座部を有するクッションパ
ッドと、該クッションパッドを直接載置するクッション
支持体とを具備してなるシートにおいて、上記クッショ
ンパッドの下面であって、該クッションパッドの着座部
に被験者又はJIS−D4607による3Dマネキンを
着座させた際にかけられる座圧の最も高い部分の直下に
相当する部分領域が、上記クッション支持体と非接触に
なるように配設されてなることを特徴とする座圧低減シ
ートも、優れた座り心地が付与され、薄型化に好適に対
応し得、材料コストの削減化が図れることを知見し、本
発明をなすに至ったものである。
【0029】従って、本発明は、下記の座圧低減クッシ
ョンパッド及び座圧低減シートを提供する。 〔請求項1〕上面に着座部を有するクッションパッドに
おいて、上記クッションパッドが、上記着座部に被験者
又はJIS−D4607による3Dマネキンを着座させ
た際、該クッションパッドにかけられる座圧の最も高い
部分の直下に相当する位置に凹部又は貫通孔を有するも
のであることを特徴とする座圧低減クッションパッド。 〔請求項2〕上記凹部又は貫通孔が上記クッションパッ
ドの下面に開口部を有すると共に、該開口部の総面積が
10〜1000cm2である請求項1記載の座圧低減ク
ッションパッド。 〔請求項3〕上面に着座部を有するクッションパッド
と、該クッションパッドを直接載置するクッション支持
体とを具備してなるシートにおいて、上記クッションパ
ッドの下面であって、該クッションパッドの着座部に被
験者又はJIS−D4607による3Dマネキンを着座
させた際にかけられる座圧の最も高い部分の直下に相当
する部分領域が、上記クッション支持体と非接触になる
ように配設されてなることを特徴とする座圧低減シー
ト。 〔請求項4〕上記着座部を有するクッションパッドが、
上記着座部に被験者又はJIS−D4607による3D
マネキンを着座させた際、該クッションパッドにかけら
れる座圧の最も高い部分の直下に相当する位置に凹部又
は貫通孔を有するものである請求項3記載の座圧低減シ
ート。 〔請求項5〕上記凹部又は貫通孔が上記クッションパッ
ドの下面に開口部を有すると共に、該開口部の総面積が
10〜1000cm2である請求項4記載の座圧低減シ
ート。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき、更に詳しく
説明すると、まず、本発明の第1発明に係るクッション
パッドは、公知のクッションパッドと同様の使用態様を
採ることができ、特に、バネや弾性帆布等の弾性体を介
さない、通称フルフォームタイプのクッションパッドと
して好適に使用することができる。フルフォームタイプ
のクッションパッドとしては、例えば、車両用シート等
のクッションパッドが挙げられる。なお、本発明のクッ
ションパッドは、厚さ、材質等の種々の条件は適宜変更
し得、特に制限されるものではない。
【0031】本発明のクッションパッドは、上面に着座
部を有するもので、この着座部に被験者又はJIS−D
4607による3Dマネキンを着座させた際、該クッシ
ョンパッドの着座部の最も座圧がかけられる部分の直下
に凹部又は貫通孔を有するものである。
【0032】この場合、本発明でいう座圧の最も高い部
分とは、クッションパッドの上面の着座部に、被験者又
はJIS−D4607による3Dマネキンを所定の方法
で着座させた場合に最も高い座圧がかけられる部分領域
のことをいう。
【0033】本発明において、上記部分領域は、上述し
たように本発明者の知見に基づく座り心地に最も影響を
与える箇所である。本発明のクッションパッドは、この
部分領域に凹部又は貫通孔を設けることにより、撓み量
の増加に対する急激な荷重の増加を防ぐことができる
上、局所的な座圧の増加を防ぐことができ、良好な座り
心地性能を付与できるものである。また、クッションパ
ッドを薄型化するような場合でも、上述したように、撓
み量の増加に対する急激な荷重の増加を防ぐことができ
る上、局所的な座圧の増加を避けることができるので、
良好な座り心地が付与され、材料コストの低減化を達成
することができる。
【0034】本発明の特定の部分領域は、上述したよう
に座り心地に最も影響を及ぼす箇所であるが、本発明に
よれば、クッションパッドの着座部に被験者又はJIS
−D4607による3Dマネキンを着座させたときのク
ッションパッドに対する凹み量を基準として特定するの
で、上記箇所を簡単かつ確実に特定することができる。
【0035】ここで、上記特定位置の決定方法は、被験
者又はJIS−D4607による3Dマネキンの場合も
特に制限されるものではないが、例えば、被験者による
場合には、個人差が生じるため、座り方等の着座条件は
必要に応じて調整することが推奨される。なお、このよ
うに被験者の着座によって特定された箇所は、一般的に
座骨結節部の直下に相当する位置になる。
【0036】また、本発明のJIS−D4607による
3Dマネキンの着座とは、該マネキンを所定位置に載置
することを意味するが、標準的な位置として、車両用シ
ート設計の際に基準となる、通称ヒップポイントの位置
に上記3Dマネキンを合わせて載置させ、該クッション
パッドに着座させた際の位置を採用することが推奨され
る。この方法は、車両用シートの評価方法に使用するマ
ネキンによる着座方法をそのまま採用することができる
ので、不特定多数の一般被験者に対応する標準的な座り
心地の改良位置として好適に採用することができる。
【0037】本発明の凹部又は貫通孔は、上記特定され
た部分領域に形成されるもので、被験者及びマネキンに
よる特定のいずれの場合にも、最も高い座圧がかけられ
る部分(一般的には左右の座骨結節部直下)を網羅する
位置に一つずつ合計2個設けてもよいし、左右の座骨結
節部直下を同時に網羅するものを一つ設けてもよい。
【0038】そして、本発明の凹部又は貫通孔は、座骨
結節部直下に相当する最も高い座圧がかけられる部分を
網羅するだけの範囲が必要である。この場合、クッショ
ンパッドの厚さ、材質、密度等の種々の条件によって適
宜調整して深さ、形状を特定して形成することができ
る。
【0039】本発明において、上記凹部又は貫通孔の最
大深さは、該凹部又は貫通孔が設けられるクッションパ
ッドの厚さの5〜100%であることが好ましい。特
に、凹部を形成する場合には、望ましくは30〜70%
であることが推奨される。凹部の最大深さが深すぎる
と、クッションパッド材として一般に用いられているポ
リウレタン等の加工性が困難であることから、成形が難
しくなるだけでなく、コア抜き面積との兼ね合いで、尻
の落ち込みが発生する場合がある。なお、上記コア抜き
の最大深さが100%であるということは、貫通孔を意
味する。このような凹部又は貫通孔は、従来のコア抜き
技術を採用して形成することができる。
【0040】本発明のクッションパッドは、上述したよ
うに被験者又はJIS−D4607による3Dマネキン
の着座による座圧を基準として、最も座圧がかけられる
箇所、主として被験者の座骨結節部直下又はマネキンの
座骨結節部に相当する直下の位置のクッションパッドに
凹部又は貫通孔を有するものであるが、これら凹部又は
貫通孔は、上記クッションパッドの下面に開口部を有す
るように形成されると共に、該開口部の総面積(開口部
縁部によって囲まれる部分平面領域の総面積)が、通常
10〜1000cm2、望ましくは20〜300cm2
あることが推奨され、着座時の荷重に対する撓み量の増
加が急激になることを抑制し、良好な座り心地感の付与
を確実にすることができ、材料コストの低減化に好適に
対応し得る。この範囲より少ないと、座圧低減効果が不
十分になる場合があり、上記範囲より大きいと、臀部の
過度の落ち込みが発生し、座り心地が悪くなる場合があ
る。
【0041】また、貫通孔を設ける場合は、クッション
パッドの上面にも開口部を有するものであるが、この場
合、上面開口部は、通常8〜800cm2、望ましくは
16〜240cm2とすることが推奨される。大きすぎ
ると臀部の過度の落ち込みが発生し、座り心地を大幅に
改良することが困難になる場合がある。
【0042】上記凹部及び貫通孔の形状は、凹部及び貫
通孔のいずれの場合も、下面開口部に向かうに従い徐々
に拡径していくようなテーパ形状にすることが推奨さ
れ、これにより、クッションパッドをウレタンフォーム
等の公知材料により成形する場合、コア抜き型を取り出
す際に、テーパーがかかって、製品の脱型がし易くな
り、成形に有利である。
【0043】本発明のクッションパッドは、上記特定の
部分領域に凹部又は貫通孔を設ける以外は、公知の方法
を採用することができ、また、材料も公知の材料を使用
することができ、特にポリウレタンフォームを好適に使
用することができる。更に、フォームの厚さを薄くして
も座り心地の劣化が抑制され、凹部又は貫通孔が形成さ
れる箇所については材料が不要なので、公知の材料を使
用する場合でも、コストの削減化に好適に対応し得るも
のである。
【0044】ここで、本発明のクッションパッドを車両
用シートパッドとした場合について、図面を参照して説
明する。図5は本発明の一実施例に係る車両用シートの
クッションパッド1の背面図で、このクッションパッド
1は、コア抜きと呼ばれる凹部2を有するものである。
また、図6は、図5のクッションパッド1のA−A断面
図である。
【0045】これらの図によれば、上記凹部2は、クッ
ションパッド1のパッド裏面3の所定位置に2箇所形成
されている。この位置は、上記クッションパッド1の着
座部4に、被験者を着座させることにより特定したもの
で、所定の条件でクッションパッド1に被験者を着座さ
せ、図6中矢印方向に該被験者が着座した時に、最も座
圧がかけられる部分領域である。
【0046】図6から明らかなように、クッションパッ
ド1の下部に形成された凹部2は、パッド下面に開口部
を有するものであるが、凹部2自体の形状は、円錐台形
をしており、該円錐台形の大径部分がパッド1の下面と
一致するように小径部分を上向きにして配設されてい
る。従って、成形時にはテーパがかかり、成形性が良好
なものである。
【0047】従って、図5,6のクッションパッド1に
よれば、着座部に被験者が着座すると、最も座圧がかけ
られる部分の直下に凹部2が設けられているので、臀部
によって凹部の上面が押圧されて撓んでも、荷重の急激
な増加が抑制されるので、撓んだ箇所が直ちに高密度化
して剛性化することが避けられ、座骨結節部の直下にか
けられる局所的な座圧の増加が抑制され、良好な座り心
地が付与される。
【0048】また、図5,6のクッションパッドによれ
ば、座り心地に影響を及ぼす座骨結節部の直下の座圧の
増加を確実に防ぐことができるので、パッドの薄肉化を
図りながら座り心地の改良を行うことができる。また、
凹部を形成することによりパッド材料を削減することが
可能になるため、材料コストの低減化を図ることができ
る。
【0049】本発明のクッションパッドは、上記部分領
域に凹部の代わりに貫通孔を具備していてもよく、貫通
孔を設けたクッションパッドの例として、例えば、図7
に示されるクッションパッド1を挙げることができる。
【0050】即ち、図7は、本発明の他の実施例に係る
車両用クッションパッドの断面図であり、上述したよう
に被験者又はマネキンによって特定された所定の位置
に、貫通孔5が形成された例を示す。この貫通孔5は、
パッド下面の開口部が、パッド上面の開口部よりも大径
に形成されており、パッド内で上面から下面に行くに従
い漸次拡径する形状を有している。従って、成形時には
テーパがかかるので、コア抜き型を取り出し易く、成形
性も良好なものである。
【0051】本発明の凹部又は貫通孔の形状は、上記図
示の例に制限されるものではなく、クッションパッドの
用途、材質等に応じて種々変更することができる。
【0052】ここで、本発明のクッションパッドの他の
凹部の形成例として、図8〜17を参照して説明する。
図8〜17は、本発明の実施例に係る矩形のクッション
パッドの凹部2の形成面(下面)の種類を表したクッシ
ョンパッド1の概略図で、いずれのクッションパッド
も、被験者によって特定された箇所に凹部2が形成され
たものである。
【0053】ここで、各クッションパッドの凹部2は、
図8は半球状、図9は饅頭型形状、図10は逆テーパー
お椀型形状、図11はテーパーお椀型形状、図12は逆
テーパー四角錐台形状、図13はテーパー四角錐台形
状、図14は直方体形状、図15は半円筒形状、図16
は左右の円錐台形が融合して一つになったテーパーひょ
うたん型の凹部が形成された例、図17は図16の凹部
が逆向きに形成された例で、パッド下面に設けられた2
箇所の独立した開口部を有し、該パッドの内部で融合し
た逆テーパーひょうたん型の凹部が形成された例をそれ
ぞれ示す。なお、本発明の凹部の形状は、上記図示され
た凹部の形状に限られるものではなく、他の形状にする
こともできる。
【0054】また、本発明の特定の部分領域には、凹部
の代わりに貫通孔を設けることもでき、この場合の貫通
孔の形状は、上記図示された凹部2の形状と同様の形状
を上げることができ、クッションパッドの上面と下面と
が貫通するように設けることができるので、図示は省略
する。貫通孔の形状も、特に制限されるものではなく、
上記特定位置に形成されるものであれば種々の形状を採
用することができる。
【0055】次に、本発明の第2発明に係る座圧低減シ
ートは、上面に着座部を有するクッションパッドと、該
クッションパッドを直接載置するクッション支持体とを
具備してなるシートにおいて、上記クッションパッドの
下面であって、該パッドの着座部に被験者又はJIS−
D4607による3Dマネキンを着座させた際にかけら
れる座圧の最も高い部分の直下に相当する部分領域が、
上記クッション支持体と非接触になるように配設されて
なることを特徴とする座圧低減シートである。
【0056】本発明の座圧低減シートによれば、着座に
よりクッションパッドに座圧がかかっても、最も座圧が
かかる部分の直下が、上記クッション支持体と非接触に
載置されているので、臀部によってクッションパッドが
押圧された際、クッションパッドが局所的に高密度化し
て剛性化することが避けられ、荷重に対する撓み量の急
激な増加が回避されるので、座り心地を良好にすること
ができる。
【0057】本発明の座圧低減シートは、該クッション
パッドの着座部に被験者又はJIS−D4607による
3Dマネキンを着座させた際にかけられる座圧の最も高
い部分の直下に相当する部分領域が、上記クッション支
持体と非接触になるように配設されたものであり、非接
触の基準となる着座条件は、第1発明に係る本発明のク
ッションパッドの条件と同様に設定することができる。
【0058】本発明の座圧低減シートは、クッションパ
ッドを直接クッション支持体に載置するタイプのシート
であるが、この場合、載置するクッションパッドは、上
記着座部に被験者又はJIS−D4607による3Dマ
ネキンを着座させた際、該クッションパッドにかけられ
る座圧の最も高い部分の直下に相当する位置に凹部又は
貫通孔を有するものとすることが推奨され、これによ
り、非接触状態を簡単かつ確実に保持できる。
【0059】この場合、上記凹部又は貫通孔を具備して
なるクッションパッドは、本発明のクッションパッドと
同様の条件にて製造されたクッションパッドであればよ
く、凹部又は貫通孔の最大深さは、該凹部又は貫通孔が
設けられるクッションパッドの厚さの5〜100%であ
ることが好ましい。特に、凹部を形成する場合には、望
ましくは30〜70%であることが推奨される。凹部の
最大深さが深すぎると、クッションパッド材として一般
に用いられているポリウレタン等の加工性が困難である
ことから、成形が難しくなるだけでなく、コア抜き面積
との兼ね合いで、尻の落ち込みが発生する場合がある。
なお、上記コア抜きの最大深さが100%であるという
ことは、貫通孔を意味する。
【0060】また、上記凹部又は貫通孔は、上記クッシ
ョンパッドの下面に開口部を有するように形成されると
共に、該開口部の総面積(開口部縁部によって囲まれる
部分平面領域の総面積)が、通常10〜1000c
2、望ましくは20〜300cm2であることが推奨さ
れ、荷重に対するクッションの撓み量の急激な増加を避
けることができ、良好な座り心地感を付与できると共に
材料コストの低減化に好適に対応し得る。この範囲より
少ないと、座圧低減効果が不十分になる場合があり、上
記範囲より大きいと、臀部の過度の落ち込みが発生し、
座り心地が悪くなる場合がある。
【0061】また、貫通孔を設ける場合は、クッション
パッドの上面にも開口部を有するものであるが、この場
合、上面開口部は、通常8〜800cm2、望ましくは
16〜240cm2とすることが推奨される。大きすぎ
ると臀部の過度の落ち込みが発生し、座り心地を大幅に
改良することが困難になる場合がある。
【0062】上記凹部及び貫通孔の形状は、凹部及び貫
通孔のいずれの場合も、開口部に向かうに従い徐々に拡
径していくようなテーパ形状にすることが推奨され、こ
れにより、クッションパッドをウレタンフォーム等の公
知材料により成形する場合、コア抜き型を取り出す際
に、テーパーがかかって、製品の脱型がし易くなり、成
形に有利である。なお、本発明の座圧低減シートのクッ
ションパッドのその他の条件は、第1発明のクッション
パッドと同様の条件を採用することができる。
【0063】次に、本発明の座圧低減シートの支持体
は、公知のものを使用することができ、特に制限される
ものではないが、車両用シートの支持体であることが推
奨され、例えば、運転席や一人座席用のパンフレーム、
後部座席、二人以上の複数人座席用のベンチシート、自
動車用シートにおいて、後部座席用として車体に予め取
り付けられ、後からクッションパッドを取り付けること
が行われるパッド取り付け部等を挙げることができる。
【0064】従って、本発明のクッション支持体とし
て、パンフレームを用いる場合には1人分、ベンチシー
ト用フレームを用いる場合には、着座を予定する人数分
の座骨結節部直下にクッションパッドが有する凹部又は
貫通孔が位置するようにクッションパッドを配設するこ
とが推奨される。なお、本発明の座圧低減シートは、着
座可能人数に相当する分だけ凹部又は貫通孔を配設する
のが理想であるが、3人掛けベンチシート用フレームの
中央部等のように着座の機会の少ない着座部に対して
は、上記非接触の箇所を設けることは必須ではない。
【0065】ここで、第2発明の座圧低減シートについ
て、図18,19を参照して説明すると、図18,19
は座圧低減シート6をそれぞれ示し、いずれもクッショ
ンパッド7と、クッション支持体として車両用パンフレ
ーム8とを具備してなるものである。上記クッションパ
ッド7には、所定位置にそれぞれ図18は凹部9が、図
19には貫通孔10が形成されており、これら凹部9又
は貫通孔10が配設される位置は、座圧低減シート6に
被験者が着座した際に、最も高い座圧がかけられる部分
の直下に相当する。
【0066】従って、これら座圧低減シート6は、被験
者又はJIS−D4607による3Dマネキンを着座さ
せた際、図中矢印方向に座圧がかかると、最も座圧が高
い部分の直下には、図18では凹部9、図19では貫通
孔10の形成された箇所がそれぞれ位置しているので、
クッションパッドが撓んでも荷重に対する急激な撓み量
になることが抑制され、局所的な撓みによる高密度化を
避けることができ、底突き感なく座ることができ、良好
な座り心地性を付与することができる。
【0067】また、本発明のシートによれば、上記クッ
ションパッド自体が薄肉化に好適に対応し得るので、シ
ート全体としての薄肉化、コストの削減化を図ることが
できる。
【0068】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は、下記の実施例に制限される
ものではない。
【0069】〔実施例1、比較例〕四角形状のテストサ
ンプル(サイズ:500mm×500mm×50mm、
密度:52kg/m3)に、実際に同一被験者(174
cm、68kg)を着座させ、最も座圧がかかる部分を
特定した。
【0070】次いで、上記特定箇所に凹部がくるよう
に、図20,21に示す略円錐形のコア抜き型11(底
面の直径d80mm、高さh25mm、上面は半径R2
0mmの球面になっている)を使用して特定箇所に凹部
がくるように形成し、上記形状の実施例1のテストサン
プルを得た。図24に示すように、上記凹部は、被験者
が着座すると、テストサンプル12のうち、臀部13の
座骨結節部直下の部分領域に凹部2がくるように配設さ
れている。
【0071】また、比較例として、凹部の形成されてい
ない四角形状のテストサンプル(サイズ:500mm×
500mm×50mm、密度:52kg/m3)を準備
した。
【0072】上記各テストサンプルについて、荷重と撓
み量との関係について直径200mmの円盤と、直
径80mmの円盤を使用して以下のように調べた。
【0073】上記各サンプルについて図25に示すよ
うにサンプル中央部を直径200mmの円盤14で、
図26に示すように凹部の真上に相当する部分領域を直
径80mmの円盤15でそれぞれ押圧し、押圧によって
生じた撓み量と荷重との関係について調べた。結果を図
27,28に示す。
【0074】図27,28の結果より、実施例1及び比
較例のテストサンプルは、直径200mmの円盤で押圧
した場合、凹部を設けた実施例1の方が比較例よりも荷
重に対する撓み量の変化が少なく、また、凹部の真上を
直径80mmの円盤で押圧した場合には、実施例1と比
較例とに大きな差が生じ、実施例1の方が比較例よりも
荷重に対する撓み量の変化が少なかった。
【0075】これにより、直径200mmの円盤による
広い面積に負荷をかけた場合よりも、直径80mmのよ
うな狭い領域(座骨結節部の直下に相当する領域)で凹
部の上面に負荷をかけた場合、局所的な撓み量が大きく
なり(=軟らかくなり)、比較例に比べて、より荷重に
対する撓み量の急激な増加が避けられることが認められ
る。従って、実施例1のシートは、車両用シートのよう
に人間が着座することが予定され、座圧の高低領域を伴
い、特に高い圧力が局所的にかけられる場合のシートと
して好適に使用でき、シートの局所的な剛性化を回避で
き、良好な座り心地を付与できるものである。
【0076】以上のことから、実施例1のテストサンプ
ル及び該テストサンプルを直接載置してなる支持体を具
備してなるシートは、被験者が着座した際、大きく撓み
量を変えることなく、座骨結節部直下の近辺の座圧を減
少させることができ、底突き感のない良好な座り心地感
が付与されることが認められた。
【0077】〔実施例2、比較例〕図22、23に示す
饅頭型のコア抜き型11(底面の直径d80mm、高さ
h25mm、側面はR1=25mmの球面形状になって
おり、上面は平面でR2=15mmの円形になってい
る。)で凹部2を形成した以外には、実施例1と同様に
して四角形状のテストサンプルを得、実施例2として実
施例1と同様にして押圧試験を行い、コア抜きの形成さ
れていないテストサンプル(比較例、実施例1で用いた
ものと同じ)結果と比較した。これらサンプルの撓み量
と荷重について評価した結果をそれぞれ図29,30に
示す。
【0078】図29,30の結果より、実施例2のテス
トサンプルは、直径200mmの円盤で押圧した場合
も、上記実施例1以上に比較例と大きな差が生じている
が、直径80mmの円盤で押圧した場合には、更に上記
以上の大きな差が生じており、全体の撓み量の変化が極
力小さく抑えられ、荷重に対する撓み量の急激な増加が
避けられるので良好な座り心地特性が付与されることを
知見した。
【0079】また、参考例として、比較例及び上記実施
例1,2のクッションパッドに、上記同一の被験者が着
座した場合について、3Dによる座圧分布図を順に図3
1,32,33に示す。
【0080】この図によれば、図32の円錐型凹部に比
べて、図33の饅頭型凹部による座圧ピークが低く、図
33のクッションパッドのほうが、より顕著に座圧の低
減化が図れることが認められる。開口部面積が同じでも
饅頭型凹部の方がコア抜きの体積がより適正化されてい
るためと思われる。
【0081】以上のように、本発明の実施例は、座圧の
低減化を達成し得ることが認められた。
【0082】
【発明の効果】本発明の座圧低減クッションパッド及び
座圧低減シートによれば、座圧の低減化が達成され、良
好な座り心地が付与されるので、薄肉化に好適に対応し
得、クッションパッド及び車両用シートとして好適に使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】厚さ100mmのシートに一被験者が着座した
ときの座圧分布図である。
【図2】厚さ70mm厚さのシートに上記被験者が着座
したときの座圧分布図である。
【図3】厚さ50mm厚さのシートに上記被験者が着座
したときの座圧分布図である。
【図4】従来例のシートの撓み量−荷重線図(JASO
B408準拠)である。
【図5】本発明の一実施例に係る車両用シートクッショ
ンパッドの背面図である。
【図6】図5のクッションパッドのA−A断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例にかかるクッションパッド
(貫通孔を設けた例)を示す断面図である。
【図8】本発明のクッションパッドの一実施例に係る凹
部(半球状)を示す斜視図である。
【図9】本発明のクッションパッドの他の実施例に係る
凹部(饅頭型)を示す斜視図である。
【図10】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(逆テーパーお椀型)を示す斜視図である。
【図11】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(テーパーお椀型)を示す斜視図である。
【図12】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(逆テーパー四角錐台形)を示す斜視図である。
【図13】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(テーパー四角錐台形)を示す斜視図である。
【図14】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(直方体)を示す斜視図である。
【図15】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(半円筒型)を示す斜視図である。
【図16】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(テーパーひょうたん型)を示す斜視図である。
【図17】本発明のクッションパッドの他の実施例に係
る凹部(逆テーパーひょうたん型)を示す斜視図であ
る。
【図18】本発明の一実施例に係る凹部の形成されたク
ッションパッドを具備する座圧低減シートの断面図であ
る。
【図19】本発明の一実施例に係る貫通孔の形成された
クッションパッドを具備する座圧低減シートの断面図で
ある。
【図20】本発明の一実施例に係るクッションパッドの
凹部(略円錐台形)を形成するためのコア抜き型を示す
正面図である。
【図21】同コア抜き型の斜視図である。
【図22】本発明の一実施例に係るクッションパッドの
凹部(饅頭型)を形成するためのコア抜き型を示す正面
図である。
【図23】同コア抜き型の斜視図である。
【図24】本発明の一実施例に係るクッションパッドの
着座時の様子を示す概略図である。
【図25】本発明のクッションパッドの押圧試験方法
(200mmの円盤の押圧による)を示す概略図であ
る。
【図26】本発明のクッションパッドの押圧試験方法
(80mmの円盤の押圧による)を示す概略図である。
【図27】実施例1、比較例に係る撓み量−荷重線(2
00mmの円盤の押圧による)を示すグラフである。
【図28】実施例1、比較例に係る撓み量−荷重線(8
0mmの円盤の押圧による)を示すグラフである。
【図29】実施例2、比較例に係る撓み量−荷重線(2
00mmの円盤の押圧による)を示すグラフである。
【図30】実施例2、比較例に係る撓み量−荷重線(8
0mmの円盤の押圧による)を示すグラフである。
【図31】実施例1、2と比較した比較例のテストサン
プルに一被験者が着座したときの3D座圧分布図であ
る。
【図32】実施例1のテストサンプルに上記被験者が着
座したときの3D座圧分布図である。
【図33】実施例2のテストサンプルに上記被験者が着
座したときの3D座圧分布図である。
【符号の説明】
1 クッションパッド 2 凹部 5 貫通孔 6 座圧低減シート 7 クッションパッド 8 パンフレーム(クッション支持体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に着座部を有するクッションパッド
    において、上記クッションパッドが、上記着座部に被験
    者又はJIS−D4607による3Dマネキンを着座さ
    せた際、該クッションパッドにかけられる座圧の最も高
    い部分の直下に相当する位置に凹部又は貫通孔を有する
    ものであることを特徴とする座圧低減クッションパッ
    ド。
  2. 【請求項2】 上記凹部又は貫通孔が上記クッションパ
    ッドの下面に開口部を有すると共に、該開口部の総面積
    が10〜1000cm2である請求項1記載の座圧低減
    クッションパッド。
  3. 【請求項3】 上面に着座部を有するクッションパッド
    と、該クッションパッドを直接載置するクッション支持
    体とを具備してなるシートにおいて、上記クッションパ
    ッドの下面であって、該クッションパッドの着座部に被
    験者又はJIS−D4607による3Dマネキンを着座
    させた際にかけられる座圧の最も高い部分の直下に相当
    する部分領域が、上記クッション支持体と非接触になる
    ように配設されてなることを特徴とする座圧低減シー
    ト。
  4. 【請求項4】 上記着座部を有するクッションパッド
    が、上記着座部に被験者又はJIS−D4607による
    3Dマネキンを着座させた際、該クッションパッドにか
    けられる座圧の最も高い部分の直下に相当する位置に凹
    部又は貫通孔を有するものである請求項3記載の座圧低
    減シート。
  5. 【請求項5】 上記凹部又は貫通孔が上記クッションパ
    ッドの下面に開口部を有すると共に、該開口部の総面積
    が10〜1000cm2である請求項4記載の座圧低減
    シート。
JP2000234214A 2000-08-02 2000-08-02 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート Pending JP2002045259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000234214A JP2002045259A (ja) 2000-08-02 2000-08-02 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000234214A JP2002045259A (ja) 2000-08-02 2000-08-02 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002045259A true JP2002045259A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18726616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000234214A Pending JP2002045259A (ja) 2000-08-02 2000-08-02 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002045259A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005051136A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Bridgestone Corporation 車両用シートパッド及びその製造方法
JP2011218005A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Takano Co Ltd 座クッション
WO2019208555A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
US11647844B2 (en) 2018-09-21 2023-05-16 Archem Inc. Cushion pad

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005051136A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Bridgestone Corporation 車両用シートパッド及びその製造方法
JP2011218005A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Takano Co Ltd 座クッション
WO2019208555A1 (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
US11413997B2 (en) 2018-04-27 2022-08-16 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US11647844B2 (en) 2018-09-21 2023-05-16 Archem Inc. Cushion pad

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8821777B2 (en) Foam seat element, mold for the production thereof and method to manufacture the mold
US20060273650A1 (en) Foam cushion having a progressively increasing spring constant
US20100133891A1 (en) Vehicle seat
JP4102117B2 (ja) 座席用クッション材
JP7369135B2 (ja) クッションパッド
AU2019338923A1 (en) An internal support system for cushions, mattresses and the like
JP2002045259A (ja) 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート
JPH1033297A (ja) シート
JP2009023596A (ja) 車両用シートパッド
JP2010184085A (ja) 車両用シートパッド
JP2002112856A (ja) 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート
EP3179886B1 (en) Chair
JP2011147542A (ja) シートパッド
JP5529560B2 (ja) シートパッド及びシート
JP2021045417A (ja) 腰掛用クッション
JP3948989B2 (ja) クッション体
JP6905855B2 (ja) 着座具
JP2001292869A (ja) 座圧低減クッションパッド及び座圧低減シート
JP2002177092A (ja) 座圧低減シート
JP2020044399A (ja) 姿勢保持具
JP7417787B1 (ja) 車両用シート
JP7512228B2 (ja) 自動車用シートパッド
JP2003000392A (ja) 体圧分散型シート
JP2001286365A (ja) 座圧低減シート
JP2022123872A (ja) シートパッド

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040723

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040831

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040924