JP2009023596A - 車両用シートパッド - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な配合のウレタンを用いることなく、軽量でしかも座り心地が良好な車両用シートパッドを提供する。
【解決手段】車両用シートパッド1の腿下部2、尻下部3及びサイド部4の上面に多数の凹穴7が設けられている。この実施の形態では、凹穴7は、シートパッド1の上面から略鉛直方向に向って凹陥している。この凹穴7は、円形であり、その直径dは5〜20mm特に10〜15mmが好ましい。凹穴7の深さhは、その凹穴7を設けた位置におけるシートパッド1の厚みの30〜60%特に40〜50%程度が好ましい。凹穴7は、シートパッド1の上面に、平面視において10cm×10cmの100cm2当り5〜15個特に8〜12個の割合で設けられることが好ましい。
【選択図】図2
【解決手段】車両用シートパッド1の腿下部2、尻下部3及びサイド部4の上面に多数の凹穴7が設けられている。この実施の形態では、凹穴7は、シートパッド1の上面から略鉛直方向に向って凹陥している。この凹穴7は、円形であり、その直径dは5〜20mm特に10〜15mmが好ましい。凹穴7の深さhは、その凹穴7を設けた位置におけるシートパッド1の厚みの30〜60%特に40〜50%程度が好ましい。凹穴7は、シートパッド1の上面に、平面視において10cm×10cmの100cm2当り5〜15個特に8〜12個の割合で設けられることが好ましい。
【選択図】図2
Description
本発明は車両用シートパッドに係り、特に軽量なシートパッドに関する。
車両用シートパッドは、通常、ポリウレタンフォームよりなる。ポリウレタンフォーム製シートパッドの重量を軽減するために、ポリウレタンフォームの密度を小さくすると、シートパッドの座り心地が悪化する。
座り心地を損なうことなくシートパッドを軽量化するために、低密度とし且つ5kgf荷重負荷時の撓み量を大きくするように配合を調整することが特開2004−196875に記載されている。
特開2004−196875
本発明は、上記特開2004−196875のように特別な配合のウレタンを用いることなく、軽量でしかも座り心地が良好な車両用シートパッドを提供することを目的とする。
請求項1の車両用シートパッドは、樹脂発泡成形体よりなる車両用シートパッドにおいて、乗員側の面に、非貫通状の複数の凹穴を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の車両用シートパッドは、請求項1において、凹穴の直径が5〜20mmであることを特徴とするものである。
請求項3の車両用シートパッドは、請求項1又は2において、前記凹穴の深さがシートパッドの厚みの30〜60%であることを特徴とするものである。
請求項4請求項1ないし3のいずれか1項において、前記凹穴を5〜15個/100cm2の割合で設けたことを特徴とするものである。
請求項5請求項1ないし4のいずれか1項において、前記凹穴を設けた領域の面積が、車両用シートパッドの乗員側の面積の70%以上であることを特徴とするものである。
請求項6請求項1ないし5のいずれか1項において、密度35〜100kg/m3、25%ILD硬度15〜45kgf/200mmφのポリウレタンフォームよりなることを特徴とするものである。
本発明の車両用シートパッドにおいては、乗員側の面から凹陥する凹穴を設けているため、凹穴の体積に相当する樹脂の量が少なく、その分だけシートパッドが軽量化される。
この凹穴は、非貫通状であり、シートパッドの裏面には達していないので、着座して荷重が負荷されたときにおける裏面側の面方向への伸長がなく、座り心地が良好である。
凹穴の直径を10〜20mmとすることにより、シートパッドの重量軽減効果が向上すると共に、着座したときに凹穴が感取されないようになる。
凹穴の深さをシートパッドの厚みの30〜60%としたり、凹穴を5〜15個/100cm2の割合で設けたり、あるいは凹穴を設けた領域の面積をシートパッドの乗員側の面積の70〜90%としたりすることにより、シートパッドの重量軽減効果が向上すると共に、着座時の感触が良好となる。
本発明のシートパッドは、密度35〜100kg/m3、25%ILD硬度15〜45kgf/200mmφのポリウレタンフォームよりなることが好ましい。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る車両用シートパッドの平面図、第2図は座面の拡大図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図である。
この車両用シートパッド1は、全体として一体に発泡成形されたポリウレタンフォームよりなり、腿下部2、尻下部3、サイド部4を有する。
車両用シートパッド1の上面には、表皮材(図示略)を吊り込むための、前後方向の吊込溝5と横幅方向の吊込溝6とがH字形状を呈するように設けられている。この吊込溝5よりも前方で且つ左右の吊込溝6,6の間の部分が腿下部2となっている。また、吊込溝5よりも後方で吊込溝6,6の間が尻下部3となっている。
この車両用シートパッド1の腿下部2、尻下部3及びサイド部4の上面に多数の凹穴7が設けられている。
この実施の形態では、凹穴7は、シートパッド1の上面から略鉛直方向に向って凹陥している。この凹穴7は、円筒形であり、その直径dは5〜20mm特に10〜15mmが好ましい。凹穴7の深さhは、その凹穴7を設けた位置におけるシートパッド1の厚みtの30〜60%特に40〜50%程度が好ましい。凹穴7は、シートパッド1の上面に、平面視において10cm×10cmの100cm2当り5〜15個特に8〜12個の割合で設けられることが好ましい。
この車両用シートパッドは、凹穴7を形成するための凸部の下型のキャビティ面に突設した金型を用いて全体として一体に発泡成形することにより製造されるのが好ましい。
このように構成された車両用シートパッド1においては、凹穴7を設けた分だけ樹脂材料が少なく、重量が軽減される。
また、凹穴7は、上面から非貫通状に凹陥するものであり、シートパッド1の底面には達していない。特に、この実施の形態では、凹穴7の深さがシートパッド1の厚みtの30〜60%であり、また凹穴7の大きさ及び配置密度が上記範囲であるため、シートパッド1に着座したときのシートパッド1の下面の面方向への伸長が抑制され、底つき感が感取されることはなく、座り心地が良好である。
このシートパッド1では、凹穴7の直径dが過大ではなく、着座した時に乗員に凹穴が感取されるおそれがない。また凹穴7の直径d及び深さh並びに凹穴7の配置密度がある程度大きいため、重量軽減効果も高い。
この車両用シートパッドは、密度35〜100kg/m3、25%ILD硬度15〜45kgf/200mmφのポリウレタンフォームよりなることが好ましい。このシートパッド1を構成するポリウレタンフォームの密度及び25%ILD硬度は通常の範囲のものであり、ウレタン配合として特殊なものを採用する必要がなく、製造コストが低い。
なお、シートパッドの厚みが平均して70mmのポリウレタンフォーム製シートパッド1において、直径15mm、深さ30mmの凹穴7を10cm×10cm当り5.2個の割合で図示の如く上面全体に設けることにより、重量を約4%軽減することができた。このポリウレタンフォームの25%硬度は、凹穴7を設けないもので23.8kgf/200mmφであり、凹穴7を設けたもので23.5kgf/200mmφであり、殆ど差異はなかった。
このように、この実施の形態によると、25%硬度を維持しつつ、シートパッドの軽量化を実現することができる。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態をもとりうる。例えば、凹穴7は方形や楕円形、多角形など非円形であってもよい。非円形の凹穴の直径は、同一断面積の円の直径として計算すればよい。また、凹穴7の底面は、第3図では平坦となっているが、半球状や錐状であってもよい。本発明はバックパッドにも適用可能である。
1 車両用シートパッド
2 腿下部
3 尻下部
4 サイド部
7 凹穴
2 腿下部
3 尻下部
4 サイド部
7 凹穴
Claims (6)
- 樹脂発泡成形体よりなる車両用シートパッドにおいて、
乗員側の面に、非貫通状の複数の凹穴を設けたことを特徴とする車両用シートパッド。 - 請求項1において、凹穴の直径が5〜20mmであることを特徴とする車両用シートパッド。
- 請求項1又は2において、前記凹穴の深さがシートパッドの厚みの30〜60%であることを特徴とする車両用シートパッド。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記凹穴を5〜15個/100cm2の割合で設けたことを特徴とする車両用シートパッド。
- 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記凹穴を設けた領域の面積が、車両用シートパッドの乗員側の面積の70%以上であることを特徴とする車両用シートパッド。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、密度35〜100kg/m3、25%ILD硬度15〜45kgf/200mmφのポリウレタンフォームよりなることを特徴とする車両用シートパッド。
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2007
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