JP7367047B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動部の動力を、筒部の内部で複数の軸受部材によって支持される軸を介して、作業部に伝達する作業機に関する。
例えば、特開昭53-62627号公報、特開平11-257335号公報及び特許第5297646号公報には、内燃機関等の駆動部の動力を、筒部に内挿され、複数の軸受部材によって支持された軸を介して、刈刃等の作業部に伝達する携帯型の作業機が開示されている。
ところで、駆動部の動力が軸を介して作業部に伝達され、該作業部が所定の作業を行う場合、加振源としての駆動部又は作業部の振動に起因して、軸、複数の軸受部材及び筒部が一体的に振動する。この場合、軸、複数の軸受部材及び筒部の構造体の固有周波数と、駆動部又は作業部の振動の周波数とが近接する場合、該構造体の振動が共振して一層大きくなる。作業機の筒部の外周面には、作業者が把持するハンドルがハンドル支持部を介して連結されているので、構造体の振動がハンドル支持部を介してハンドルに伝わってしまう。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、軸及び筒部の振動を低減することができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の態様は、駆動部と、前記駆動部の動力によって駆動する作業部と、前記駆動部の動力を前記作業部に伝達する軸と、前記駆動部と前記作業部との間に配置され、内部に前記軸が挿通する筒部と、前記筒部の内部で前記軸を支持する複数の軸受部材とを備える作業機であって、複数の前記軸受部材は、前記筒部の内部において、前記軸又は前記筒部に発生する振動の節側に配置される。
本発明によれば、振動の節側に複数の軸受部材を配置することで、軸と筒部との間での振動伝達率を低減することができる。これにより、軸、複数の軸受部材及び筒部の構造体が一体的に振動することを回避することができる。この結果、軸及び筒部の振動を低減することができる。すなわち、軸及び筒部が独立したモード(曲げ振動モード)で振動するので、軸又は筒部に発生する振動の周波数を、加振源としての駆動部又は作業部の振動の周波数からシフトすることができる。これにより、軸及び筒部での共振の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る作業機の斜視図である。 図1の作業機の内部の側面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4Aは、比較例での軸受部材の配置及び振動の発生を模式的に図示した説明図であり、図4Bは、第1実施例での軸受部材の配置を模式的に図示した説明図であり、図4Cは、第2実施例での軸受部材の配置を模式的に図示した説明図である。 比較例で発生する振動の説明図である。 第1実施例で発生する振動の説明図である。 第1実施例での周波数と振動加速度との関係を示す図である。 第2実施例で発生する振動の説明図である。 第2実施例で発生する振動の説明図である。
以下、本発明に係る作業機について、好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら説明する。
[1.本実施形態の概略構成]
本実施形態に係る作業機10は、図1及び図2に示すように、携帯型作業機としての刈払機であり、駆動部12と、駆動部12の動力によって駆動する作業部14と、駆動部12の動力を作業部14に伝達する軸16と、駆動部12と作業部14との間に配置され、内部に軸16が挿通する筒部18と、筒部18の内部で軸16を支持する複数の軸受部材20とを備える。筒部18の外周面の駆動部12側には、ハンドル支持部22を有するフローティングボックス24が設けられている。ハンドル支持部22には、作業者が把持するハンドル26が支持されている。
駆動部12は、例えば、内燃機関を駆動源として軸16及び筒部18の基端部側に設けられている。軸16は、例えば、鋼鉄製の棒状のシャフトであり、基端部がクラッチ28を介して駆動部12の駆動源に連結され、先端部が変速ギヤ29を介して作業部14に連結されている。駆動部12の動力(回転力)は、クラッチ28、軸16及び変速ギヤ29を介して作業部14に伝達される。従って、駆動部12と作業部14とは、変速ギヤ29によって、異なる周波数で振動する場合がある。また、作業機10を実際に使用する場合、作業部14は、120Hz程度の周波数で所定の作業を行う。筒部18は、例えば、アルミニウム製のパイプであり、基端部が駆動部12に連結され、先端部が作業部14に連結されている。
複数の軸受部材20は、図2及び図3に示すように、筒部18の内部において、軸16と筒部18とが略同軸となるように、軸16を回転可能に支持する。各軸受部材20は、オイルを含浸した筒状の金属部材からなり、軸16の外周面に接触するブッシュ20aと、耐油性の筒状のゴム部材からなり、ブッシュ20aの外周面と筒部18の内周面との間に配置される弾性部材20bとから構成される。なお、筒部18の内部における複数の軸受部材20の配置位置については、後述する。
作業部14は、例えば、軸16の先端部に連結される回転刈刃であり、駆動部12からクラッチ28及び軸16を介して伝達される動力で駆動(回転力で回転)することにより、所定の作業を行う。ハンドル26には、作業者が作業時に把持する左右一対のグリップ30が設けられている。一方のグリップ30には、駆動部12の動力を調整するスロットルレバー32が設けられている。
筒部18の基端部には、駆動部12に接続され、クラッチ28及び筒部18の基端部を覆う第1保持部34が設けられている。また、軸16の長手方向に沿って、筒部18の基端部から作業部14側に所定距離だけ離間した箇所には、筒部18の外周面を取り囲む第2保持部36が設けられている。フローティングボックス24は、第1保持部34と第2保持部36との間に挟まれるように、筒部18の基端部側に配置されている。
フローティングボックス24の基端部は、第1振動吸収部材38を介して第1保持部34に連結され、フローティングボックス24の先端部は、第2振動吸収部材40を介して第2保持部36に連結されている。ハンドル支持部22は、フローティングボックス24の第2保持部36側の先端部に取り付けられている。第1振動吸収部材38及び第2振動吸収部材40は、ゴム等の弾性体であり、筒部18の基端部側からハンドル支持部22を介してハンドル26に伝わる振動を抑制するために設けられる。
[2.本実施形態の特徴的な構成]
次に、本実施形態に係る作業機10の特徴的な構成について説明する。特徴的な構成とは、筒部18の内部における複数の軸受部材20の配置に関するものである。図4A(比較例)は、従来の作業機42における複数の軸受部材20の配置を図示したものであり、図4B(第1実施例)及び図4C(第2実施例)は、本実施形態に係る作業機10における複数の軸受部材20の配置を図示したものである。なお、図4A~図4Cでは、軸16に対する複数の軸受部材20の配置位置を強調して図示するため、作業機10、42の構成を模式的に図示している。また、比較例と第1及び第2実施例との説明において、同じ構成要素に対しては、同じ参照符号を付けて説明する場合がある。
比較例においては、図4Aに示すように、複数の軸受部材20は、筒部18(図1~図3参照)の内部において、軸16の長手方向に沿って、均等な間隔で配置されていた。これに対して、本実施形態では、図4B及び図4Cに示すように、複数の軸受部材20は、筒部18の内部において、軸16の長手方向に沿って、不均等な間隔で配置されている。不均等な間隔で配置する理由は、以下の通りである。
図4A及び図5に示すように、比較例でも、軸16と筒部18(図1~図3参照)とは、複数の軸受部材20を介して連結されている。また、軸16の基端部は、駆動部12に連結され、軸16の先端部は、変速ギヤ29を介して、作業部14に連結されている。そのため、加振源としての駆動部12又は作業部14に振動が発生した場合、該振動に起因して、軸16、複数の軸受部材20及び筒部18が一体的に振動する。この場合、軸16、複数の軸受部材20及び筒部18の構造体44の固有周波数と、駆動部12又は作業部14の振動の周波数とが近接すれば、該構造体44の振動が共振して一層大きくなる。筒部18の外周面には、第2保持部36及び第2振動吸収部材40を介してハンドル支持部22が配置され、ハンドル支持部22にハンドル26が支持されているので、比較例の場合、共振した構造体44の振動は、第2保持部36から第2振動吸収部材40及びハンドル支持部22を介してハンドル26に伝わってしまう。
なお、図4A及び図5では、駆動部12又は作業部14の振動の周波数と構造体44の固有周波数とがいずれも120Hzである場合に、該構造体44に発生する振動を太線で模式的に図示している。また、図4Aの細線は、軸16が単独で振動する場合を模式的に図示している。
このように、比較例では、構造体44に発生する振動のモード(曲げ振動モード)を何ら考慮せず、軸16の長手方向に沿って、複数の軸受部材20を均等に配置している。そのため、例えば、任意の軸受部材20が振動の腹の位置に配置されている場合、共振した振動が軸16から軸受部材20を介して筒部18に伝わり、より大きな振動がハンドル26に伝わってしまう。
そこで、本実施形態では、図4B(第1実施例)及び図4C(第2実施例)に示すように、複数の軸受部材20を軸16又は筒部18に発生する振動の節側に配置する。振動の節は、振動が小さい箇所であるため、軸16と筒部18との間での振動の伝達が抑制される。すなわち、複数の軸受部材20は、軸16の振動と筒部18の振動とを分離させる部材として機能し、軸16と筒部18との間での振動伝達率を低減させる。これにより、軸16と筒部18とが独立したモード(曲げ振動モード)で振動することになるので、共振の発生が抑制されると共に、構造体44が一体的に振動することを回避することができる。
また、本実施形態では、複数の軸受部材20を軸16の長手方向に沿って不均等な配置にすることで、構造体44の固有周波数を任意の周波数に変更することができる。これにより、駆動部12又は作業部14の振動の周波数に対して、構造体44の固有周波数が異なる周波数域に変化するので、構造体44での共振の発生を回避することができる。
具体的に、図4Bの第1実施例では、構造体44での振動の複数の節の近傍、すなわち、図4A~図4C中、破線で囲った部分に、それぞれ、2つ又は3つの軸受部材20を集約して配置する。なお、第1実施例では、複数の節の近傍について、それぞれ、複数の軸受部材20が集約して配置されていればよい。また、図4Cの第2実施例では、構造体44での振動の複数の節の近傍に、それぞれ、1つの軸受部材20を配置した場合を図示している。
図6及び図7は、第1実施例の結果を示している。図7において、実線は、第1実施例での周波数に対する振動加速度の変化を示し、破線は、比較例での周波数に対する振動加速度の変化を示している。
図6及び図7では、駆動部12又は作業部14の振動の周波数を120Hz、構造体44の固有周波数を142Hzとしている。すなわち、第1実施例では、構造体44の固有周波数を120Hzから142Hzにシフトしている。これにより、駆動部12又は作業部14の振動の周波数と、構造体44の固有周波数とがずれるので、120Hz周辺での筒部18の振動加速度が抑制され、ハンドル26の振動加速度も抑制される。
また、第1実施例では、振動の節側に複数の軸受部材20が配置されている。これにより、軸16と筒部18との間での振動伝達率が低減され、ハンドル26に伝達される振動を好適に低減することができる。
図8及び図9は、第2実施例の結果を示している。図8は、駆動部12又は作業部14の振動の周波数を120Hz、構造体44の固有周波数を140Hzとしている。また、図9では、駆動部12又は作業部14の振動の周波数を120Hz、構造体44の固有周波数を99Hzとしている。
第2実施例では、図4Aの均等配置と比較して、複数の軸受部材20の配置間隔を極端に広げている。これにより、駆動部12又は作業部14の振動の周波数に対して、構造体44の固有周波数がシフトし、軸16と筒部18とが独立したモードで振動する。従って、第2実施例でも、第1実施例と同様に、共振の発生を抑制すると共に、軸16と筒部18との間での振動伝達率を低減させ、ハンドル26に伝達される振動を好適に低減することができる。
[3.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る作業機10は、駆動部12と、駆動部12の動力によって駆動する作業部14と、駆動部12の動力を作業部14に伝達する軸16と、駆動部12と作業部14との間に配置され、内部に軸16が挿通する筒部18と、筒部18の内部で軸16を支持する複数の軸受部材20とを備える。この場合、複数の軸受部材20は、筒部18の内部において、軸16又は筒部18に発生する振動の節側に配置される。
このように、振動の節側に複数の軸受部材20を配置することで、軸16と筒部18との間での振動伝達率を低減することができる。これにより、軸16、複数の軸受部材20及び筒部18の構造体44が一体的に振動することを回避することができる。この結果、軸16及び筒部18の振動を低減することができる。すなわち、軸16及び筒部18が独立したモード(曲げ振動モード)で振動するので、軸16又は筒部18に発生する振動の周波数を、加振源としての駆動部12又は作業部14の振動の周波数からシフトすることができる。これにより、軸16及び筒部18での共振の発生を抑制することができる。
この場合、複数の軸受部材20は、節の近傍に密集して配置される。軸16において、2つの節の間は、自由に振動することが可能な部分(腹の部分となる自由長部)となる。そのため、2つの節のそれぞれに軸受部材20を密集して配置することで、各々の軸受部材20にかかる負荷が減少するので、自由長部の振動変位を抑制しつつ、軸受部材20の劣化を抑制することができる。
また、振動の複数の節のうち、少なくとも1つの節の近傍に3つの軸受部材20を集約して配置してもよい。その場合、集約配置した箇所に振動の腹が発生することを抑制することができる。この結果、軸受部材20の劣化を抑制しつつ、軸16の曲げ振動モードの次数をコントロールすることができる。例えば、3つの軸受部材20を集約配置している部分には振動の腹が発生せず、軸受部材20の間隔が広い自由長部で軸16と筒部18とが独立して自由に振動する。このように、軸受部材20を集約配置した部分と自由長部との配置間隔を適宜調整することにより、軸16の曲げ振動モードの次数をコントロールし、構造体44の固有周波数のシフト量を調整することが可能となる。
また、作業機10は、筒部18の外周面に連結されるハンドル支持部22と、ハンドル支持部22に支持され、作業者が把持するハンドル26とをさらに備える携帯型の作業機である。前述のように、ハンドル26への振動の伝達が抑制されるので、該作業機10の商品性を向上させることができる。
また、本実施形態では、CAE(Computer Aided Engineering)解析を活用することで、曲げ振動モードと共振周波数とを確認しながら、複数の軸受部材20の最適な配置を検討することが可能である。また、作業機10の各部について、基本骨格、重量、慣性マス等のパラメータを適宜調整することで、どのようなタイプの作業機においても、軸受部材20の配置の最適化を検討することが可能である。CAE解析を利用すれば、1つの作業機10のパターンに対して、短時間の解析で最適な軸受部材20の配置が特定されるので、実験ベースでの検討と比較して、検討工数を大幅に削減することができる。
[4.その他の構成等]
なお、本実施形態に係る作業機10では、複数の軸受部材20は、筒部18の内部において、軸16の長手方向に沿って、不均等な間隔で配置されている。具体的に、第2保持部36と向かい合う軸16の部分、すなわち、該第2保持部36を軸16に投影した部分を領域Aとし、領域Aを軸16に発生する振動の腹に対応させる。そして、複数の軸受部材20は、筒部18の内部において、軸16の長手方向に沿った領域A以外の箇所に配置する。具体的には、複数の軸受部材20のうち、軸16の長手方向に沿った領域Aの両側に、2つの軸受部材20を配置する。領域Aを含み、2つの軸受部材20の間隔に対応する軸16の長手方向に沿った領域(2つの軸受部材20に挟まれている軸16の領域)を第1領域50と定義する。つまり、2つの軸受部材20の間隔は、軸16の長手方向に沿った第1領域50(領域A)の外側において、第1領域50を囲い、且つ、第1領域50よりも広い間隔で配置されている。
振動の腹は、振動が大きい箇所であるので、第1領域50を筒部18から独立して自由に振動させる腹の部分とする。これにより、駆動部12又は作業部14の振動に起因して軸16に振動が発生する場合、駆動部12又は作業部14の振動による加振エネルギーは、第1領域50に流れ、第1領域50は、加振エネルギーによって大きく振動する。そのため、加振エネルギーが複数の軸受部材20を介して筒部18に流れることを回避することができる。この結果、筒部18の振動が抑制され、ハンドル支持部22を介してハンドル26に伝わる振動が低減される。
第1領域50の両端に配置された2つの軸受部材20の間隔は、軸16に発生する振動の周波数に応じた長さに設定されている。これにより、例えば、2つの軸受部材20の間隔を、作業部14の振動の周波数に応じた長さに設定すれば、作業部14の振動による加振エネルギーは、第1領域50に流れ、第1領域50は、該加振エネルギーによって大きく振動する。
また、本実施形態では、軸16において、第1領域50とは別に第2領域52を設けてもよい。この場合、第2領域52は、第1領域50に対応する周波数の振動とは異なる周波数の振動の腹に対応させる。そして、複数の軸受部材20のうち、第2領域52の両端の近傍に、2つの軸受部材20を配置する。
第2領域52は、筒部18から独立して自由に振動させる腹の部分とする。これにより、駆動部12又は作業部14の振動に起因して軸16に振動が発生する場合、駆動部12又は作業部14の振動による加振エネルギーは、第2領域52に流れ、第2領域52は、加振エネルギーによって大きく振動する。この場合も、加振エネルギーが複数の軸受部材20を介して筒部18に流れ、該筒部18が振動することを抑制し、第2保持部36、第2振動吸収部材40及びハンドル支持部22を介してハンドル26に伝わる振動を低減することができる。
また、2つの軸受部材20の間隔は、第2領域52の長さに対応している。この場合、例えば、2つの軸受部材20の間隔を、駆動部12の振動の周波数に応じた長さに設定すれば、駆動部12の振動による加振エネルギーは、第2領域52に流れ、第2領域52は、該加振エネルギーによって大きく振動する。
なお、1つの軸16に第1領域50と第2領域52との2つの領域が形成される場合に限らず、本実施形態では、第1領域50及び第2領域52のうち、少なくとも一方の領域が1つの軸16に形成されていればよい。
このように、低減したい振動の周波数に合わせて、第1領域50の両端近傍における2つの軸受部材20の間隔を適宜調整することで、第1領域50を、筒部18に対して独立に、且つ、作業部14の振動周波数に同調して振動させることができる。それにより、作業部14の振動による加振エネルギーは、第1領域50に流れるので、第2保持部36の位置(応答点)での筒部18の振動は抑制される。この結果、ハンドル26に伝わる振動を低減することができる。従って、本実施形態の手法を用いることで、例えば、作業部14を駆動させる変速ギヤ29の減速比が設計変更され、作業部14の振動周波数が変化した場合でも、第1領域50の両端近傍における2つの軸受部材20の間隔を適宜調整することで、振動低減の最適化を図ることが可能となる。
さらに詳しく説明すると、上記の手法は、反共振現象(反共振周波数)を効果的に活用することで振動を低減している。ここで、反共振周波数とは、ある応答点(第2保持部36の位置)において、隣接した共振周波数の間に存在する振動が極小値となる周波数をいう。
すなわち、複数の軸受部材20の配置を調整することにより、所定の加振周波数を挟んで低周波側と高周波側とで軸16及び筒部18をそれぞれ共振させる。つまり、2つの固有周波数の共振に分離させる。この場合、低周波側及び高周波側のうち、一方側で軸16及び筒部18を同じ位相で変化させ、他方側で軸16及び筒部18を逆位相で変化させる。
従って、低周波側と高周波側とで2つの固有周波数に分離し、他方側で軸16の位相に対して筒部18の位相を反転させることにより、筒部18の振動の変位について、加振周波数で反共振を発生させることができる。つまり、分離した2つの固有周波数の間に、振動の変位が極小値となる周波数域を生成することができる。
このように、第1領域50の固有周波数について、振動が極小となる周波数域にすることで、例えば、120Hzの作業部14の加振周波数に対して、効果的に振動を低減することができる。なお、他の固有周波数に対しても、同様の原理により、振動を低減することができる。
なお、第2領域52のように、筒部18に対して、独立して軸16が振動する領域が、振動を低減したい応答点(筒部18における第2保持部36の位置)からずれた箇所に設置されている場合、2つの軸受部材20の間隔によって決まる第2領域52の固有周波数と、応答点で振動が最も低減される周波数域との間にずれが生じる。この場合、CAE解析等を活用し、応答点での周波数応答を確認しながら、低振動化のために最適な軸受部材20の配置を検討すればよい。
また、低減したい振動の周波数に応じて2つの軸受部材20の間隔を変更する場合、該周波数以下の低周波領域に対する影響を低く抑えることができる。これは、軸受部材20の配置調整による筒部18と軸16との振動モードの分離効果が、筒部18の3次曲げモード以上の高次の曲げモードで顕著に現れるため、曲げの次数が低い低周波域では、軸受部材20の配置調整を行っても、筒部18と軸16との振動モードの分離効果が小さいからである。従って、本実施形態では、他の実用回転数域の周波数域に影響を及ぼすことなく、実用上、使用頻度の高い高周波域において、低減したい周波数の振動を低減することが可能である。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることは勿論である。

Claims (4)

  1. 駆動部(12)と、
    前記駆動部の動力によって駆動する作業部(14)と、
    前記駆動部の動力を前記作業部に伝達する軸(16)と、
    前記駆動部と前記作業部との間に配置され、内部に前記軸が挿通する筒部(18)と、
    前記筒部の内部で前記軸を支持する複数の軸受部材(20)と、
    を備える作業機(10)において、
    複数の前記軸受部材は、前記筒部の内部において、前記軸又は前記筒部に発生する振動の節側で、前記軸の長手方向に沿って不均等な間隔で配置される、作業機。
  2. 請求項1記載の作業機において、
    複数の前記軸受部材は、前記節の近傍に密集して配置される、作業機。
  3. 請求項2記載の作業機において、
    前記振動の複数の前記節のうち、少なくとも1つの節の近傍に3つの前記軸受部材を集約して配置する、作業機。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機において、
    前記作業機は、前記筒部の外周面に連結されるハンドル支持部(22)と、前記ハンドル支持部に支持され、作業者が把持するハンドル(26)とをさらに備える携帯型の作業機である、作業機。
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