JP2003172405A - 内燃機関の振動低減装置 - Google Patents
内燃機関の振動低減装置Info
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Abstract
機回転振動系と、内燃機関のロール振動もしくはクラン
クシャフトの回転変動との反共振の周波数を、クランク
シャフトの所定回転速度における回転周波数の(自然数
/2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数と略一致
させた内燃機関の振動低減装置において、駆動力伝達機
構の回転振動系全体の減衰比が、ベルト4のバネ定数を
∞として算出した駆動力伝達機構の回転振動系全体の減
衰比よりも小さくなるよう、回転バネ定数比(ベルトの
回転バネ定数/弾性体の回転バネ定数)Xが設定されて
いる。
Description
等の内燃機関において、燃焼圧力変動等に起因して生じ
る内燃機関のロール振動を低減する内燃機関の振動低減
装置に関する。
ール振動を低減するための振動低減装置としては、例え
ば、特開平11−325186号公報に記載されるもの
が従来から知られている。
は、フライホイールに結合されたクランクシャフトの回
転駆動力を伝える駆動力伝達機構と、駆動力伝達機構に
より回転させられて慣性力を生じる副慣性質量体と、を
備え、かつ駆動力伝達機構は、弾性体と、この弾性体を
介してクランクシャフトの回転を副慣性質量体に伝達す
るベルトと、を有し、駆動力伝達機構の回転によって生
じる補機回転振動系の反共振の周波数を、クランクシャ
フトの所定回転速度における回転周波数の(自然数/
2)倍の周波数うちのいずれかの周波数と略一致させる
ことにより、その運転状態における内燃機関の振動を低
減するようにした振動低減装置が開示されている。
は、反共振の周波数をコントロールすることにより特定
の運転条件で大きな振動低減効果を得ることができ、例
えば、アイドル振動に反共振の周波数を設定すれば、大
きなアイドル振動の低減効果を得ることができる。
があるため、そのバネ定数K1をあまり小さくすること
ができず、ベルトのみを回転振動系のバネ成分として用
いる場合には、バネ定数K1の設定範囲が限れてしまう
が、上述した従来の振動低減装置において、回転振動系
のバネ成分としてベルトの他に弾性体を有しているの
で、弾性体のバネ定数K2をベルトのバネ定数K1に合わ
せて適宜設定することによって、ベルトのバネ定数K1
を補機駆動という本来の目的のために要求される大きさ
に設定することができるようになっている。
質量体を駆動する駆動力伝達機構が駆動力を伝達するベ
ルトと弾性体とを有している上述した従来の振動低減装
置の場合、内燃機関が6気筒以上の多気筒となり、設定
される反共振の周端数が高くなると、それに伴って弾性
体のバネ定数K2を大きくしなければならない。
て駆動力伝達機構のバネ要素となると、駆動力伝達機構
全体としてのバネ定数K′は、次式(2)のようにな
る。
慮すると、駆動力伝達機構のバネ定数K′の値におい
て、弾性体のバネ定数K2が支配的となる。
達機構のバネ定数K′の値を大きく設定する場合には、
弾性体のバネ定数K2を大きくすることになるが、弾性
体のバネ定数K2が大きくなり、ベルトのバネ定数K1の
値に近づくと、ベルトのバネ定数K1の影響が大きくな
る。そして、ベルトの減衰は、通常弾性体の減衰よりも
大きいため、ベルトと弾性体とからなる合成バネ(振動
系)全体の減衰が大きくなる。
した従来の振動低減装置の場合、その振動低減効果は、
合成バネ(振動系)全体の減衰が小さいほど大きくなる
ので、弾性体のバネ定数K2が大きくなり、バネ定数
K′に寄与するベルトのバネ定数K1の影響が相対的に
大きくなと、振動低減効果が小さくなってしまうという
問題がある。
の発明は、内燃機関の駆動力を回転駆動力として伝達す
るクランクシャフトと、このクランクシャフトと一体回
転する主慣性質量体と、前記クランクシャフトの回転に
伴って回転する副慣性質量体と、前記クランクシャフト
の回転駆動力を前記副慣性質量体に伝達して該副慣性質
量体を回転駆動する駆動力伝達機構と、を備え、前記駆
動力伝達機構は、弾性体と、該弾性体を介して前記クラ
ンクシャフトの回転を前記副慣性質量体に伝達するベル
トとを有し、前記駆動力伝達機構の回転によって生じる
補機回転振動系と、内燃機関のロール振動もしくは前記
クランクシャフトの回転変動との反共振の周波数を、前
記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数
の(自然数/2)倍した周波数のうちのいずれかの周波
数と略一致させた内燃機関の振動低減装置において、前
記駆動力伝達機構の補機回転振動系全体の減衰比が、前
記ベルトのバネ定数を∞として算出した前記駆動力伝達
機構の補機回転振動系全体の減衰比よりも小さくなるよ
う、回転バネ定数比(ベルトの回転バネ定数/弾性体の
回転バネ定数)Xが設定されていることを特徴としてい
る。
の発明において、前記反共振の周波数は、前記クランク
シャフトの所定回転速度における回転周波数の(気筒数
/2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数と略一致
するよう設定されていることを特徴としている。
2に記載の発明において、前記クランクシャフトの所定
回転速度は、前記内燃機関がアイドル運転状態にある際
の回転速度であることを特徴としている。
いずれかに記載の発明において、前記駆動力伝達機構
は、前記クランクシャフトに直接結合された内周部と、
前記クランクシャフトに回転自由に支持された外周部
と、からなるクランクプーリを有し、前記外周部に前記
ベルトが巻き掛けられ、前記内周部と前記外周部とが、
前記弾性体を介して結合されていると共に、弾性体の回
転バネ定数に対するベルトの回転バネ定数の比をX、前
記クランクプーリ半径をr1、ベルトの減衰定数をCb、
弾性体の回転バネ定数に対する弾性体の減衰定数の比を
α、回転振動系全体の回転バネ定数をKとしたときに、
前記回転バネ定数比Xが、X≧(r1 2Cb/αK)−1
となるよう設定されていることを特徴としている。
いずれかに記載の発明において、前記内燃機関は6以上
の気筒を持つ多気筒内燃機関であることを特徴としてい
る。
いずれかに記載の発明において、前記ベルトは、ゴム製
の基材に補強部材が埋設された構造となっており、かつ
補強部材にアラミド繊維が使用されていることを特徴と
している。
いずれかに記載の発明において、前記ベルトは、前記内
燃機関の補機を駆動するベルトであり、前記内燃機関は
このベルト一本で全ての補機を駆動するサーペンタイン
方式であることを特徴としている。
回転振動系全体の減衰比が、ベルトのバネ定数を∞とし
て算出した駆動力伝達機構の補機回転振動系全体の減衰
比よりも小さくなるようなるよう、回転バネ定数比X
(ベルトの回転バネ定数/弾性体の回転バネ定数)が設
定されているので、ベルトの減衰の影響を受けることな
く十分な振動低減効果を得ることができる。
的には、請求項4に示す条件式によって表される。
ベルトの心線として剛性の高いアミラド繊維を用いるこ
とによって、ベルトの剛性が上がり、ベルトの回転バネ
定数が大きくなって、バネ定数比Xが請求項4に示す条
件式(1)を確実に満たすよう設定することができ、十
分な振動低減効果を確実に得ることができる。
基づいて詳細に説明する。
置を備えた自動車用のV型6気筒内燃機関を示してい
る。エンジン1には、主慣性質量体としてのフライホイ
ール2を後端に備えたクランクシャフト3が設けられて
いると共に、補機駆動ベルト4を介してクランクシャフ
ト3によって駆動されるオルタネータ5、ファン6、パ
ワーステアリングポンプ7、アイドラープリー8等の補
機が備えられている。
取り付けられたクランクプーリ9と、オルタネータプー
リ10と、これら両プーリ9,10間に巻き掛けられた
補機駆動ベルト4等、を主体とする駆動力伝達機構を介
し、この補機駆動ベルト4の背面で駆動され、クランク
シャフト3に対して逆回転している。
ンプレッサー11を駆動する駆動ベルト12が、補機駆
動ベルト2とは別に巻き掛けられている。
ルタネータプーリ10に連結された回転軸15と、この
回転軸15の外周に固定された副慣性質量体としてのロ
ータ部16と、ハウジング17の内周面に固定されたス
テータコイル18と、を有している。
ように、クランクシャフト3に直接結合された内周部2
0と、補機駆動ベルト4が巻き掛けられ、クランクシャ
フト3にベアリング21を介して回転自由に指示される
外周部22と、に二分割されており、内周部20と外周
部22とは、弾性体である金属製の4つのコイルバネ2
3,…23を組み合わせた捩りバネ機構24を介して結
合されている。
周部20と外周部22とを結合することにより、補機駆
動ベルト4と捩りバネ機構24のコイルバネ23,…2
3とが直列バネとなり、クランクシャフト3に取り付け
られた主慣性質量体であるフライホイール2と、副慣性
質量体となるオルタネータ5のロータ部16を質量成分
とする補機回転振動系が構成される。
ジン1のロール振動系の振動とには相互に影響を及ぼし
合い、両者の振動が逆相となって互いの振動を打ち消し
合う現象、すなわち、反共振現象が生じる領域がある。
ンクシャフトの回転変動とには相互に影響を及ぼし合
い、互いの振動を打ち消し合う反共振現象が生じる領域
がある。
ジン1が所定回転速度で頻繁の使用され、かつロール振
動が問題となるような運転領域に、上記反共振現象が現
れるように設定する。
れるように設定する際の手法について説明する。
θe、フライホイール2の回転角変位をθ1、クランクプ
ーリ9の外周部22の回転角変位をθ12、オルタネータ
5のロータ部16の回転角変位をθ2、エンジン1本体
のロール方向の慣性質量をIe、フライホイール2、ク
ランクシャフト3及びクランクプーリ9等からなるエン
ジン回転系の慣性質量をI1、クランクプーリ9の外周
部22の慣性質量をI12、オルタネータ5のロータ部1
6の慣性質量をI2、エンジン1のロール回転バネ定数
をKe、エンジン1の減衰定数をCe、捩りバネ機構24
の回転バネ定数をKp、捩りバネ機構24の減衰定数を
Cp、補機駆動ベルト4の延び側のバネ定数をK12、補
機駆動ベルト4の延び側の減衰定数をC12、補機駆動ベ
ルト4の縮み側のバネ定数をK21、補機駆動ベルト4の
縮み側の減衰定数をC21、クランクプーリ9の半径をr
1、オルタネータプーリ10の半径をr2(順回転>0、
逆回転<0)、入力トルクをT、とすれば、エンジン1
の振動系の運動方程式は、次式(3)〜(6)で表すこ
とができる。
I2≫I12であり、減衰項を無視し、エンジン1のロー
ル振動の反共振の条件であるθe=0と置くことによ
り、エンジン1のロール振動の反共振周波数f1は、次
式(7)で表される。
=r1/r2である。またKは補機駆動ベルト4のバネ
と、捩りバネ機構24のバネからなる直列バネの回転バ
ネ定数であり次式(8)で表される。
ン1、すなわちクランクシャフト3の所定回転速度N
(rpm)における回転周波数fn(=N/60)を
(自然数/2)倍、すなわち、0.5倍、1倍、1.5
倍、2倍、…した周波数のうちのいずれか周波数と略一
致するよう設定する。
より、4気筒エンジンの場合は、回転速度の2次、4
次、6次…、6気筒の場合3次、6次、9次…、8気筒
の場合4次、8次、12次…等の周波数成分に起因する
ロール振動が大きくなるめ、上記反共振周波数f1をこ
れらの次数の周波数のいずれかの周波数と略一致するよ
うに設定することで、エンジンのロール振動を低減する
ことができる。また、気筒間の燃焼バラツキ等により生
じる0.5次、1次、1.5次…等の回転次数成分の周
波数に起因するロール振動を低減する場合には、上記反
共振周波数f1をこれらの次数の周波数のいずれかの周
波数と略一致するように設定する。
成分のなかでも(気筒数/2)倍の次数、すなわち、4
気筒の場合2次、6気筒の場合3次、8気筒の場合4次
の周波数が最も大きくなるため、上記反共振周波数f1
はこれらの回転基本次数の周波数と略一致するように設
定するのが最も有効である。
時に回転基本次数、つまり、3次の回転周波数fnと一
致するように、反共振周波数f1が設定されているの
で、エンジン1のアイドル振動が低減され、車室内での
アイドル振動及びアイドルこもり音等が低減されてい
る。
場合には、反共振周波数f1が30Hzとなるよう、上
述した式(7)及び式(8)より、補機駆動ベルト4の
延び側バネ定数K12、補機駆動ベルト4の縮み側バネ定
数K21及び捩りバネ機構24の回転バネ定数Kpを設定
する。
Kpに対する補機駆動ベルト4の回転バネ定数r1 2(K
12+K21)の比Xをパラメータとしたときの反共振時の
振動低減効果を図6に示す。このように、回転バネ定数
比Xが大きく、つまり補機駆動ベルト4の回転バネ定数
が大きくなると、振動低減効果も大きくなり、あるとこ
ろで効果は収束する。この収束する値は、補機駆動ベル
ト4が完全に剛体で、捩りバネ機構24のコイルバネ2
3,…23だけがバネとして働いているときの効果に相
当する。
図7に示すようになり、振動低減効果の大きさと、減衰
比ζの小ささが対応していることがわかる。
り、オルタネータ5のロータ部16が共振する振動モー
ドのモード質量Mm、モード剛性Km、モード減衰Cmを
求め、次式(9)より算出される。
定数比Xは、補機回転振動系の減衰比が、補機駆動ベル
ト4が完全に剛体で捩りバネ機構24だけがバネとして
働いているときの減衰比と等しくなるときとして求める
ことができ、次式(10)で表される領域(図6及び図
7を参照)が十分な振動低減効果が得られている領域と
なる。
ありCb=C12+C21で表され、αは捩りバネ機構24
の回転バネ定数に対する捩りバネ機構24の減衰定数の
比である。
ように、両面にリブ30…30を有するゴム製の基材3
1に、多数のアラミド繊維を集合させることによって略
円柱形状となった補強部材32,…32が埋設された構
造となっている。これらの補強部材32,…32は、そ
の長手方向が補機駆動ベルト4の回転方向に沿って埋設
されている。
ル繊維を用いた場合、その剛性が低いため、補機駆動ベ
ルトのバネが柔らかく、上述した回転バネ定数比Xが小
さくなり、十分な振動低減効果を得られない(図7を参
照)。
部材32,…32に剛性の高いアラミド繊維を用いるこ
とによって補機駆動ベルト4のバネを硬くしている。そ
れにより、図7に示すように回転バネ定数比Xが式(1
0)を満たす領域に入り、十分な振動低減効果を得られ
るようになっている。
タネータプーリ10が補機駆動ベルト4の背面で駆動さ
れているが、図9に示すように、オルタネータプーリ1
0を補機駆動ベルト4の表面で駆動させ、クランクシャ
フト3に対してオルタネータ5を順回転させてもよい。
る。尚、上述した第1実施例と同一構成の部位について
は、同一の符号を付し説明を省略する。
は、直列4気筒エンジンであって、主慣性質量体として
のフライホイール(図示せず)を後端に備えたクランク
シャフト3が設けられている。そして、この第2実施例
のエンジン35は、オルタネータ5、ファン6、パワー
ステアリングポンプ7、アイドラープリー8、エアコン
プレッサー11等の全ての補機が補機駆動ベルト4を介
してクランクプーリ9によって駆動されており、全ての
補機が機駆動ベルト4によって駆動される、いわゆるサ
ーペンタイン方式をとっている。
系の振動とエンジン35(クランクシャフト3)の回転
変動との反共振周波数f2が、アイドル回転のエンジン
基本次数、つまり回転2次の周波数と一致するように設
定されている。この反共振周波数f2は、上述した式
(3)〜式(6)において、I1,I2≫I12であり、減
衰項を無視し、θ1=0とすることにより、次式(1
1)で表される。
5の回転変動を低減することができ、エンジン35の回
転変動により発生するトランスミッション内でのギヤの
歯打ち音等を防止することができる。
ン方式をとっているため、ベルト長が長くなることによ
ってバネ定数が相対的に小さくなってしまうが、剛性の
高いアラミド繊維からなる補強部材32が埋設されてい
るので、ベルト長が長くなることによって生じるバネ定
数の低下を、アラミド繊維からなる補強部材32の剛性
によって補い、上述した回転バネ定数比Xを高くし、上
述した式(10)の条件を満足するよう設定されてい
る。そのため、大きな回転変動低減効果を得ることがで
きる。
内燃機関の正面図であって、第1実施例における内燃機
関の正面図。
内燃機関の側面図であって、第1実施例における内燃機
関の側面図。
説明図。
図。
図。
内燃機関の正面図であって、第1実施例において、クラ
ンクシャフトに対してオルタネータを順回転させた内燃
機関の正面図。
た内燃機関の正面図であって、第2実施例における内燃
機関の正面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 内燃機関の駆動力を回転駆動力として伝
達するクランクシャフトと、このクランクシャフトと一
体回転する主慣性質量体と、前記クランクシャフトの回
転に伴って回転する副慣性質量体と、前記クランクシャ
フトの回転駆動力を前記副慣性質量体に伝達して該副慣
性質量体を回転駆動する駆動力伝達機構と、を備え、 前記駆動力伝達機構は、弾性体と、該弾性体を介して前
記クランクシャフトの回転を前記副慣性質量体に伝達す
るベルトとを有し、 前記駆動力伝達機構の回転によって生じる補機回転振動
系と、内燃機関のロール振動もしくは前記クランクシャ
フトの回転変動との反共振の周波数を、前記クランクシ
ャフトの所定回転速度における回転周波数の(自然数/
2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数と略一致さ
せた内燃機関の振動低減装置において、 前記駆動力伝達機構の補機回転振動系全体の減衰比が、
前記ベルトのバネ定数を∞として算出した前記駆動力伝
達機構の補機回転振動系全体の減衰比よりも小さくなる
よう、回転バネ定数比(ベルトの回転バネ定数/弾性体
の回転バネ定数)Xが設定されていることを特徴とする
内燃機関の振動低減装置。 - 【請求項2】 前記反共振の周波数は、前記クランクシ
ャフトの所定回転速度における回転周波数の(気筒数/
2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数と略一致す
るよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載
の内燃機関の振動低減装置。 - 【請求項3】 前記クランクシャフトの所定回転速度
は、前記内燃機関がアイドル運転状態にある際の回転速
度であることを特徴とする請求項1また2に記載の内燃
機関の振動低減装置。 - 【請求項4】 前記駆動力伝達機構は、前記クランクシ
ャフトに直接結合された内周部と、前記クランクシャフ
トに回転自由に支持された外周部と、からなるクランク
プーリを有し、前記外周部に前記ベルトが巻き掛けら
れ、前記内周部と前記外周部とが、前記弾性体を介して
結合されていると共に、弾性体の回転バネ定数に対する
ベルトの回転バネ定数の比をX、前記クランクプーリ半
径をr1、ベルトの減衰定数をCb、弾性体の回転バネ定
数に対する弾性体の減衰定数の比をα、回転振動系全体
の回転バネ定数をKとしたときに、前記回転バネ定数比
Xが次式(1)を満たすように設定されていることを特
徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の振
動低減装置。 【数1】 X≧(r1 2Cb/αK)−1 …(1) - 【請求項5】 前記内燃機関は6以上の気筒を持つ多気
筒内燃機関であることを特徴とする請求項1〜4のいず
れかに記載の内燃機関の振動低減装置。 - 【請求項6】 前記ベルトは、ゴム製の基材に補強部材
が埋設された構造となっており、かつ補強部材にアラミ
ド繊維が使用されていることを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載の内燃機関の振動低減装置。 - 【請求項7】 前記ベルトは、前記内燃機関の補機を駆
動するベルトであり、前記内燃機関はこのベルト一本で
全ての補機を駆動するサーペンタイン方式であることを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の
振動低減装置。
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JP2001370006A JP3915493B2 (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 内燃機関の振動低減装置 |
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