JP3661747B2 - 内燃機関の振動低減装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃焼圧力の変動等に起因して生じる内燃機関自体の振動を低減する振動低減装置に関し、特に、クランクシャフトに対して順方向あるいは逆方向に回転する慣性質量体を用いて内燃機関自体のロール振動を低減する内燃機関の振動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の環境問題に対応した自動車の燃費向上への関心の高まりから、自動車に搭載される内燃機関(エンジン)として、燃料を直接筒内に噴射する直噴ガソリンエンジンや直噴ディーゼルエンジンが脚光を浴びつつあるが、これらのエンジンは、従来のエンジンに比べ燃焼加振力が大きいためトルク変動に伴うロール振動も大きくなっており、このロール振動に起因するアイドリング時の車内のこもり音や車体のフロア振動が悪化するという問題を抱えている。
【0003】
このような問題を解決する一手法として、例えば、特開平6−33990号公報に示される振動低減装置がある。この振動低減装置は、図9(a),(b)に示すように、エンジン1のクランクシャフト2の後端に直接結合された主フライホイール3の他に、クランクシャフト2の前端に直接結合されたクランクプーリ4により例えばベルト5を介して逆方向に回転させる副フライホイール6を設け、トルク発生の反作用としてエンジン本体に作用するモーメントと逆方向のモーメントを発生させ、エンジン本体のロール振動を打ち消すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の振動低減装置において、エンジンのロール振動を完全に打ち消すためには、主フライホール3等のエンジン本体における回転体の慣性モーメントをI、副フライホイール6の慣性モーメントをI、増速比をρとするとき、理論的にはI=ρ・Iの条件を満たすことが要求され、又、この条件の近傍においてロール振動の低減効果が得られるものである。
【0005】
ここで、上述の条件を満たすには、上記主フライホイール3の慣性モーメントIが本来的に大きいことから、副フライホイール6の慣性モーメントIを大きくするか、あるいは、増速比ρを大きくする必要がある。
【0006】
しかしながら、副フライホイール6の慣性モーメントIを大きくすると、それに伴なって装置としての重量増加を招き、又、増速比ρを大きくすると、副フライホイール6が高速で回転することになり、その軸受部の耐久性の低下を招くことになる。従って、現実的にはエンジンのロール振動を完全に打ち消すことはできず、その低減効果は限られたものになるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、ロール振動の低減を必要とする内燃機関の回転速度が異なる複数の運転条件下において、ロール振動の大幅な低減を図ることのできる内燃機関の振動低減装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る内燃機関の振動低減装置は、クランクシャフトの回転駆動力を伝える駆動力伝達機構と、前記駆動力伝達機構により回転させられて慣性力を生じる慣性質量体とを備えて、クランクシャフトの回転に伴なう内燃機関のロール振動を低減するようにした内燃機関の振動低減装置であって、前記駆動力伝達機構の回転振動系のばね成分を形成する弾性体のばね定数を内燃機関の回転速度に応じて変化させるべく可変制御するばね定数可変制御手段を設けた、構成となっている。
【0009】
本発明の請求項2に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項1に係る内燃機関の振動低減装置において、前記ばね定数可変制御手段は、前記駆動力伝達機構の回転振動系の振動モードと前記クランクシャフトの回転に伴なうロール振動系の振動モードとの重ね合わせによって発生する反共振の周波数と前記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数を(自然数/2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数とが略一致するように、前記弾性体のばね定数を調整する、構成となっている。
【0010】
本発明の請求項3に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項1及び2に係る内燃機関の振動低減装置において、前記ばね定数可変制御手段は、前記駆動力伝達機構の回転振動系の振動モードと前記クランクシャフトの回転に伴なうロール振動系の振動モードとの重ね合わせによって発生する反共振の周波数と前記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するように、前記弾性体のばね定数を調整する、構成となっている。
【0011】
本発明の請求項4に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項3に係る内燃機関の振動低減装置において、前記駆動力伝達機構の回転振動系のばね成分を形成する弾性体は、前記反共振の周波数と前記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するようなばね定数を有し、前記ばね定数可変制御手段は、作動時に前記弾性体の変形を拘束しかつ非作動時に前記弾性体の変形を許容するクラッチ機構を有し、前記クラッチ機構は、内燃機関が前記所定回転速度で運転される運転条件下で非作動状態にあり、それ以外の運転条件下で作動状態にある、構成となっている。
【0012】
本発明の請求項5に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項4に係る内燃機関の振動低減装置において、前記所定回転速度は、内燃機関がアイドル運転状態又はハイアイドル運転状態にある際の回転速度である、構成となっている。
【0013】
本発明の請求項6に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項3に係る内燃機関の振動低減装置において、前記駆動力伝達機構の回転振動系のばね成分を形成する弾性体は、別体をなす第1弾性体と第2弾性体とからなり、前記第1弾性体及び第2弾性体は、前記反共振の周波数と前記クランクシャフトの第1所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するような合成ばね定数を有し、前記第2弾性体は、前記反共振の周波数と前記クランクシャフトの第2所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するようなばね定数を有し、前記ばね定数可変手段は、作動時に前記第1弾性体の変形を拘束しかつ非作動時に前記第1弾性体の変形を許容するクラッチ機構を有し、前記クラッチ機構は、内燃機関が前記第1所定回転速度で運転される運転条件下で非作動状態にあり、かつ、前記第2所定回転速度で運転される運転条件下で作動状態にある、構成となっている。
【0014】
本発明の請求項7に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項6に係る内燃機関の振動低減装置において、前記第1所定回転速度は、内燃機関がアイドル運転状態にある際のアイドル回転速度であり、前記第2所定回転速度は、内燃機関が前記アイドル回転速度よりも高いハイアイドル運転状態にある際のハイアイドル回転速度である、構成となっている。
【0015】
本発明の請求項8に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項4ないし8に係る内燃機関の振動低減装置において、前記駆動力伝達機構は、前記クランクシャフトに結合されて一体的に回転するクランクプーリと、前記慣性質量体と同軸上にて一体的に回転する従動プーリと、前記クランクプーリと前記従動プーリとを連動させる駆動用ベルトとを含み、前記弾性体及び前記クラッチ機構は、前記クランクプーリ又は前記従動プーリに設けられている、構成となっている。
【0016】
本発明請求項9に係る内燃機関の振動低減装置は、請求項1ないし8に係る内燃機関の振動低減装置において、前記慣性質量体は、前記クランクシャフトの回転方向と反対の方向に回転するように形成されている、構成となっている。
【0017】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る内燃機関の振動低減装置によれば、慣性質量体に回転力を伝える駆動力伝達機構の回転振動系の振動モードとロール振動系の振動モードとの重ね合わせによって、お互いの振動モードが逆相となる領域でお互いの振動を打ち消し合う方向に作用する反共振現象を生じる領域が存在し、この反共振現象を生じる反共振周波数は、ばね定数可変制御手段により回転振動系のばね成分を形成する弾性体のばね定数を変化させることで、所望の値に調整することができる。
【0018】
従って、内燃機関の回転速度に応じて、ばね定数可変制御手段により反共振現象が現われる領域を調整することができ、これにより、複数の運転領域でロール振動を大幅に低減することができる。
【0019】
本発明の請求項2に係る内燃機関の振動低減装置によれば、ばね定数可変制御手段により弾性体のばね定数が調整されて、上記反共振周波数が、クランクシャフト(内燃機関)の所定回転速度における回転周波数を(自然数/2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数と略一致するように設定されることから、複数の運転条件下すなわち種々の所定回転速度で運転される内燃機関において、この内燃機関の気筒数に応じた回転次数成分、例えば、4気筒の場合2次,4次,6次・・・、6気筒の場合3次,6次,9次・・・、8気筒の場合4次,8次,12次・・・、等の回転次数成分の周波数、あるいは、気筒間の燃焼ばらつき等により生じる0.5次,1次,1.5次・・・等の回転次数成分の周波数に起因するロール振動を大幅に低減することができる。
【0020】
本発明の請求項3に係る内燃機関の振動低減装置によれば、ばね定数可変制御手段により弾性体のばね定数が調整されて、上記反共振周波数が、クランクシャフト(内燃機関)の所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数と略一致するように設定されることから、所定回転速度で運転される内燃機関において、支配的な回転次数成分の周波数、例えば、4気筒の場合2次、6気筒の場合3次、8気筒の場合4次等の回転次数成分の大きい周波数に起因するロール振動を効率良く大幅に低減することができる。
【0021】
本発明の請求項4に係る内燃機関の振動低減装置によれば、内燃機関が所定回転速度で運転されるとき、ばね定数可変制御手段を形成するクラッチ機構が非作動状態とされ、弾性体の変形が許容されてこの弾性体は回転振動系のばね成分として作用し、上記所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数のところで反共振現象が生じて、ロール振動を低減することができる。
【0022】
また、内燃機関が所定回転速度以外で運転されるとき、上記クラッチ機構が作動状態とされ、弾性体の変形が拘束されてこの弾性体は剛体として作用し、駆動力伝達機構により回転させられる慣性質量体の作用により、ロール振動を低減することができる。
【0023】
本発明の請求項5に係る内燃機関の振動低減装置によれば、内燃機関がアイドル運転状態あるいは始動直後等のハイアイドル運転状態にあるときの上記回転次数成分に起因するロール振動を低減することができる。
【0024】
本発明の請求項6に係る内燃機関の振動低減装置によれば、内燃機関が第1所定回転速度で運転されるとき、ばね定数可変制御手段を形成するクラッチ機構が非作動状態とされ、弾性体を形成する第1及び第2弾性体の変形が共に許容されてこれら第1弾性体及び第2弾性体は回転振動系のばね成分として作用し、上記第1所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数のところで反共振現象が生じて、この第1所定回転速度の運転領域においてロール振動を低減することができる。
【0025】
また、内燃機関が第2所定回転速度で運転されるとき、上記クラッチ機構が作動状態とされ、弾性体を形成する第1及び第2弾性体のうち第1弾性体の変形が拘束されて第2弾性体のみが回転振動系のばね成分として作用し、上記第2所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数のところで反共振現象が生じて、この第2回転速度の運転領域においてロール振動を低減することができる。
【0026】
本発明の請求項7に係る内燃機関の振動低減装置によれば、内燃機関がアイドル運転状態にあるときと始動直後等のハイアイドル運転状態にあるときの両方の運転状態において上記回転次数成分に起因するロール振動を低減することができる。
【0027】
本発明の請求項8に係る内燃機関の振動低減装置によれば、慣性質量体を回転させる駆動力伝達機構における回転振動系のばね成分をなす弾性体及びこの弾性体のばね定数を可変制御するばね定数可変制御手段を形成するクラッチ機構が、クランクプーリ又は従動プーリに設けられることから、別個に新たな配置空間を必要とせず、従って、装置全体としてのレイアウト上の複雑化等を招くことなく、ばね定数の可変制御という所望の機能を確保することができる。
【0028】
本発明の請求項9に係る内燃機関の振動低減装置によれば、慣性質量体がクランクシャフトと同一方向に回転する場合に比べて、より一層ロール振動を低減することができ、又、反共振周波数と回転振動系の共振周波数との隔たりが大きくなるため、低減効果が得られる周波数帯域も広くなり、弾性体のばね定数の設定すなわち反共振周波数の設定を容易に行なうことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0030】
図1は、本発明に係る振動低減装置を備えたエンジンの第1実施例を示すものであり、このエンジン10では、図1(a)に示すように、エンジン本体11の駆動力を発生するクランクシャフト12の前端部にクランクプーリ13が固着されており、このクランクプーリ13と、補機としてのオルタネータ14のオルタネータリ14aと、アイドラプーリ15と、他の補機としてのパワステポンプ16のプーリ16aとに駆動用ベルトとしての補機駆動ベルト17が巻き掛けられており、クランクシャフト12の回転駆動力がオルタネータ14、パワステポンプ16等に伝えられるようになっている。
【0031】
上記オルタネータ14の回転軸14bには、図1(b)に示すように、大径部18aと小径部18bとの2段構成をなす慣性質量体としての副フライホイール18が一体的に回転するように固着されている。そして、上記副フライホイール18の小径部18b外周面には、図1(b),(c)に示すように、第1弾性体としての内側環状ゴム19が結合され、この内側環状ゴム19の外周面には、円筒部20aと円盤部20bとにより形成された円筒皿形状をなすクラッチ板20の円筒部20aが結合され、このクラッチ板20の円筒部20a外周面には、第2弾性体としての外側環状ゴム21が結合され、さらに、この外側環状ゴム21の外周面には、従動プーリとしての上記オルタネータプーリ14aが結合されている。
【0032】
また、副フライホイール18の小径部18b端面には、コントローラ22の信号によりON,OFF制御される電磁石23が固着されており、コントローラ22の信号により通電が行なわれて励磁されると電磁石23が作動してクラッチ板20を吸着し、クラッチ板20は内側環状ゴム19の変形を拘束し、一方、コントローラ22の信号により通電が断たれて電磁石23が非作動の状態になるとクラッチ板20を解放し、クラッチ板20は内側環状ゴム19の変形を許容するようになる。
【0033】
上記クランクプーリ13、オルタネータプーリ14a、第1及び第2弾性体19,21、補機駆動ベルト17等により、慣性質量体である副フライホイール18にクランクシャフト12の回転駆動力を伝える駆動力伝達機構が構成されている。
【0034】
また、上記クラッチ板20及び電磁石23からなる電磁式クラッチ機構、コントローラ22等により、補機回転振動系のばね成分を形成する弾性体19,20のばね定数を可変制御するばね定数可変制御手段が構成されている。
【0035】
上記構成においては、第1弾性体としての内側環状ゴム19及び第2弾性体としての外側環状ゴム21をばね成分とし、又、副フライホイール18及びオルタネータ14のロータ部,エンジン本体11の回転部分(クランクプーリ13,クランクシャフト12,主フライホイール(不図示)等)を質量成分とする補機回転振動系において、所定の共振周波数が存在し、又、エンジン本体11のロール振動系においても所定の共振周波数が存在する。
【0036】
上記補機回転振動系の振動とロール振動系の振動とは相互に影響を及ぼし合い、両者の振動モードが逆相となってお互いの振動を打ち消し合う現象、すなわち、反共振現象が生じる領域がある。
【0037】
そこで、上記振動系の構成においては、エンジンが所定回転速度で頻繁に使用されかつロール振動が問題となるような運転領域に、上記反共振現象が現われるように、第1及び第2弾性体19,21のばね定数が調整される。ここで、上記反共振現象が生じる点での反共振周波数fは、エンジン本体11の回転系(クランクプーリ13,クランクシャフト12,主フライホイール(不図示)等)の慣性モーメントをI、副フライホイール18の(あるいはオルタネータ14のロータ部も含めた)慣性モーメントをI、増速比をρ(=r/r:rはクランクプーリ13の駆動半径、rは副フライホイール18(従動プーリ)の駆動半径)、弾性体の回転ばね定数をkとすると、次式(1)で表わすことができる。
【0038】
Figure 0003661747
上記(1)式で表わされる反共振周波数fは、図2に示すように、ロール振動のモード1と補機回転振動のモード2とが逆相となり、お互いの振動を打ち消し合う点の周波数として表わされる。
【0039】
そこで、この反共振周波数fが、エンジン(クランクシャフト12)の所定回転速度N(rpm)における回転周波数fn(=N/60)を(自然数/2)倍、すなわち、0.5倍,1倍,1.5倍,2倍.2.5倍、3倍,・・・した周波数のうちのいずれかの周波数と略一致するように、具体的には、エンジンの燃焼圧力の変動により、4気筒エンジンの場合は、回転速度の2次,4次,6次,・・・、6気筒エンジンの場合は、回転速度の3次,6次,・・・、8気筒エンジンの場合は、回転速度の4次,8次,・・・等の周波数成分に起因するロール振動が大きくなるため、上記反共振周波数fがこれらの次数の周波数のいずれかの周波数と略一致するように、あるいは、気筒間の燃焼にばらつきがあった場合には、回転速度の0.5次,1次、1.5次・・・等の周波数成分に起因するロール振動も発生するため、上記反共振周波数fがこれらの次数の周波数のいずれかの周波数と略一致するように、補機回転振動系を形成する弾性体19,21のばね定数を可変制御することで、複数の運転条件において、上記周波数に起因するロール振動を低減することができる。
【0040】
本実施例においては、補機回転振動系を形成する弾性体としての内側環状ゴム19(第1弾性体)の回転ばね定数kと外側環状ゴム21(第2弾性体)の回転ばね定数kとの合成ばね定数(k/(k+k))として、上記反共振周波数fが、アイドル回転速度(第1所定回転速度)における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数と略一致するような値を採用し、又、外側環状ゴム21(第2弾性体)の回転ばね定数kとして、上記反共振調整数fが、エンジンの始動直後に起こるハイアイドル回転速度(第2所定回転速度)における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数と略一致するような値を採用している。
【0041】
すなわち、4気筒エンジンの場合2次、6気筒エンジンの場合3次、8気筒エンジンの場合4次の周波数が最も大きくなるため、アイドル運転状態及びハイアイドル運転状態のそれぞれにおいて、上記反共振周波数fがこれらの回転基本次数の周波数と略一致するように、内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21のばね定数k,kが設定される。
【0042】
ここで、一例として、4気筒ガソリンエンジンでアイドル回転速度(回転数)Nが750rpmの場合において、反共振周波数fが回転速度の2次すなわち25Hz((750/60)×2)と略一致するように、合成回転ばね定数(k/(k+k))が設定され、又、この4気筒ガソリンエンジンでハイアイドル回転速度Nが1000rpmの場合において、反共振周波数fが回転速度の2次すなわち33Hz((1000/60×2)と略一致するように、外側環状ゴム21のばね定数kが設定される。
【0043】
上記のように構成された振動低減装置の動作及び振動低減特性について、以下に説明する。先ず、エンジン10が回転速度750rpmのアイドル運転状態を含む約810rpmまでの回転速度域にあるときは、コントローラ22の信号により、電磁石23への通電が断たれて電磁式クラッチ機構20,23は非作動状態(OFF)とされ、内側環状ゴム19の変形が許容されて、外側環状ゴム21だけでなくこの内側環状ゴム19も弾性体(ばね成分)として作用することになる。
【0044】
従って、アイドル運転状態において、内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21の合成回転ばね定数(k/(k+k))に対応する第1の反共振現象が現われ、図3に示すように、従来のエンジンに比べてロール振動が低減される。
【0045】
次に、エンジン10が回転速度1000rpmのハイアイドル運転状態を含む約810rpmから約1100rpmまでの回転速度域にあるときは、コントローラ22の信号により、電磁石23への通電が行なわれて電磁式クラッチ機構20,23は作動状態(ON)とされ、内側環状ゴム19の変形が拘束されて、外側環状ゴム21のみが弾性体(ばね成分)として作用することになる。
【0046】
従って、ハイアイドル運転状態において、外側環状ゴム21の回転ばね定数kに対応する第2の反共振現象が現われ、図3に示すように、従来のエンジンあるいは電磁式クラッチ機構20,23を非作動状態のままにしたものに比べて、ロール振動が低減される。
【0047】
さらに、エンジン10が約1100rpmを超える範囲の回転速度域にあるときは、コントローラ22の信号により、電磁石23への通電が断たれて電磁式クラッチ機構20,23は非作動状態(OFF)とされ、前述同様内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21が共に弾性体(ばね成分)として作用することになる。
【0048】
これにより、補機回転振動系の共振周波数が低回転速度側(約1200rpmの位置から約880rpmの位置へ)に外れて、この回転振動系の共振振動の影響によるロール振動の悪化が防止され、副フライホイール18本来のトルクバランサとしての作用によって、図3に示すように、ロール振動が低減される。
【0049】
このように、本実施例においては、電磁式クラッチ機構のON,OFF作動により、補機回転振動系の回転ばね定数を2段階に可変制御することで、エンジンの幅広い運転領域においてロール振動を低減することができる。
【0050】
図4は、上記振動低減装置を備えたエンジン10をシリーズ型のハイブリッド車31に搭載した例を示すものである。このシリーズ型のハイブリッド車31においては、エンジン10はオルタネータ14を駆動して発電するための発電機駆動源としてのみ用いられ、このオルタネータ14により発電された電力がバッテリ32を経由して電動モータ33に供給され、この電動モータ33が変速機34を介して車輪35を回転駆動するようになっている。従って、エンジン10は、車輪35を直接駆動する必要がないため、最も効率の良い運転条件の下ほぼ一定の回転速度で運転されることになる。
【0051】
このハイブリッド車31では、エンジン10に対して、要求発電量に応じた2つの運転条件(回転速度)が設定されている。例えば、これら2つの運転条件が、回転速度2000rpmと3000rpmの場合には、2000rpmの回転速度における2次の周波数である67Hz((2000/60)×2)近傍に第1の反共振現象が現われるように、内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21の合成回転ばね定数(k/(k+k))が設定され、又、3000rpmの回転速度における2次の周波数である100Hz((3000/60)×2)近傍に第2の反共振現象が現われるように、外側環状ゴム21の回転ばね定数kが設定される。
【0052】
そして、回転速度2000rpmの運転条件下では、コントローラ22の信号により電磁式クラッチ機構20,23を非作動状態(OFF)とし、又、回転速度3000rpmの運転条件下では、コントローラ22の信号により電磁式クラッチ機構20,23を作動状態(ON)とすることで、両方の運転領域においてロール振動を低減することができる。
【0053】
図5は、本発明に係る振動低減装置を備えたエンジンの第2実施例を示すものであり、このエンジン40では、図5(a)に示すように、クランクシャフト12に固着されたクランクプーリ13と、オルタネータ14のオルタネータプーリ14a´と、アイドラプーリ15とに補機駆動ベルト17が巻き掛けられ、又、この補機駆動ベルト17の背面が補機としてのパワステポンプ16のパワステポンププーリ16aに巻き掛けられている。
【0054】
上記パワステポンプ16の回転軸16bには、図5(b),(c)に示すように、慣性質量体としての副フライホイール18、第1弾性体としての内側環状ゴム19、第2弾性体としての外側環状ゴム21、電磁式クラッチ機構を形成するクラッチ板20及び電磁石23等が前述実施例同様に設けられている。また、パワステポンププーリ16aは、上記外側環状ゴム21の外周面に結合されて、副フライホイール18及びパワステポンプ16の回転部に回転力を伝える従動プーリの役割をなすものである。
【0055】
本実施例においては、図1に示す前述の実施例に比べて、副フライホイール18がクランクシャフト12の回転方向と反対の方向に回転するようになっており、この場合の反共振周波数fは、次式(2)で表わすことができる。
【0056】
Figure 0003661747
そこで、上式(2)で表わされる反共振周波数fが、前述実施例同様に、4気筒ガソリンエンジンでアイドル回転速度Nが750rpmの場合に、回転速度の2次の周波数すなわち25Hzと略一致するように、内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21の合成回転ばね定数(k/(k+k))が設定され、又、この4気筒ガソリンエンジンでハイアイドル回転速度Nが1000rpmの場合に、回転速度の2次すなわち33Hzと略一致するように、外側環状ゴム21の回転ばね定数kが設定される。
【0057】
上記のように構成された本実施例の振動低減装置においては、エンジン40が回転速度750rpmのアイドル運転状態を含む約790rpmまでの回転速度域にあるときは、コントローラ22の信号により電磁式クラッチ機構20,23が非作動状態(OFF)とされて、内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21の両方が弾性体(ばね成分)として作用し、又、エンジン40が回転速度1000rpmのハイアイドル運転状態を含む約790rpmから約1200rpmまでの回転速度域にあるときは、コントローラ22の信号により電磁式クラッチ20,23が作動状態(ON)とされて、外側環状ゴム21のみが弾性体(ばね成分)として作用し、さらに、エンジン40がそれ以上の回転速度域にあるときは、コントローラ22の信号により電磁式クラッチ機構20,23が再び非作動状態(OFF)とされて、内側環状ゴム19及び外側環状ゴム21の両方が弾性体(ばね成分)として作用するように、補機回転振動系のばね定数が2段階に調整される。
【0058】
図6は、本実施例における振動低減特性を示すものであり、アイドル回転領域において第1の反共振現象が現われ、又、ハイアイドル回転領域において第2の反共振現象が現われ、さらに、副フライホイール18が逆回転させられることにより、ロール振動が大幅に低減しているのが理解される。また、補機回転振動系の共振周波数と反共振周波数との隔たりが大きくなるため、低減効果が得られる運転領域も広くなり、反共振周波数の設定を容易に行なうことができる。
【0059】
図7は、本発明に係る振動低減装置を備えたエンジンの第3実施例を示すものであり、このエンジン50は、図7(b)に示すように、補機回転振動系のばね成分を形成する弾性体として1つの弾性体を採用し、又、電磁式に代えて遠心式のクラッチ機構を採用した以外は、基本的に図5に示す前述実施例の構成と同様である。
【0060】
すなわち、図7(b),(c)に示すように、副フライホイール18の小径部18b外周面には、1つの弾性体としての環状ゴム61が結合され、この環状ゴム61の外周面には、円筒部62aと円盤部62bとにより形成された円筒皿形状をなすクラッチ板62の円筒部62aが係合され、このクラッチ板62の円筒部62a外周面には、従動プーリとしてのパワステポンププーリ16a´が結合され、このクラッチ板62の円盤部62bと小径部18b端面との間には、遠心式クラッチ63が配置されている。この遠心式クラッチ63は、所定回転速度以上で作動して、副フライホイール18とクラッチ板62とを剛体的に直接結合して環状ゴム61の変形を拘束し、所定回転速度以下で非作動となり、副フライホイール18からクラッチ板62を解放して環状ゴム61の変形を許容するように作動するものである。
【0061】
上記構成からなる振動系における反共振周波数fは、前述式(2)と同様に表わすことができ、本実施例では、この反共振周波数fが、4気筒ガソリンエンジンで回転速度が750rpmのアイドル運転状態における回転2次成分の周波数25Hzと略一致するように、環状ゴム61のばね定数kが設定される。
【0062】
上記のように構成された本実施例の振動低減装置においては、エンジン50が回転速度750rpmのアイドル運転状態を含む約790rpmまでの回転速度域にあるときは、遠心式クラッチ機構62,63が非作動状態(OFF)となり、環状ゴム61の変形が許容されて補機回転振動系の弾性体(ばね成分)として作用する。
【0063】
一方、エンジン50が約790rpmを超える回転速度域にあるときは、遠心式クラッチ機構62,63が作動状態(ON)となり、環状ゴム61の変形が拘束されて副フライホイール18とパワステポンププーリ16a´とは完全に剛の状態で結合される。
【0064】
従って、図8に示すように、アイドル運転状態において反共振現象が現われて、この運転領域(〜790rpm)でのロール振動が大幅に低減されると共に、それ以外の運転領域では、副フライホイール18の逆回転によりその軸受部に加わる回転慣性力の反力がロール振動を打ち消す方向に作用し、同様にロール振動が大幅に低減される。
【0065】
以上述べた実施例においては、補機回転振動系のばね成分を形成する弾性体19,21、61及びクラッチ機構20,23、62,63を従動プーリ14a,16a,16a´側に設ける構成としたが、クランクプーリ13側に設ける構成を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の振動低減装置の第1実施例を示すものであり、(a)は概略構成図、(b)及び(c)は補機及び副フライホイール相互の結合関係を示す一部拡大構成図である。
【図2】 本発明に係る内燃機関の振動低減装置の作用を説明するための周波数応答特性を示す図である。
【図3】 図1に示す振動低減装置における振動低減特性を示す図である。
【図4】 図1に示す振動低減装置を備えた内燃機関をシリーズ型ハイブリッド車に搭載した状態を示す概略構成図である。
【図5】 本発明に係る内燃機関の振動低減装置の第2実施例を示すものであり、(a)は概略構成図、(b)及び(c)は補機及び副フライホイール相互の結合関係を示す一部拡大構成図である。
【図6】 図5に示す振動低減装置における振動低減特性を示す図である。
【図7】 本発明に係る内燃機関の振動低減装置の第3実施例を示すものであり、(a)は概略構成図、(b)及び(c)は補機及び副フライホイール相互の結合関係を示す一部拡大構成図である。
【図8】 図7に示す振動低減装置における振動低減特性を示す図である。
【図9】 従来の振動低減装置を示すものであり、(a)は概略構成正面図、(b)は概略構成側面図である。
【符号の説明】
11 エンジン本体
12 クランクシャフト
13 クランクプーリ
14 オルタネータ(補機)
14a,14a´ オルタネータプーリ(従動プーリ)
14b 回転軸
15 アイドラプーリ
16 パワステポンプ
16a,16a´ パワステポンププーリ(従動プーリ)
16b 回転軸
17 補機駆動ベルト(駆動用ベルト)
18 副フライホイール(慣性質量体)
18a 大径部
18b 小径部
19 内側環状ゴム(第1弾性体)
20 クラッチ板
20a 円筒部
20b 円盤部
21 外側環状ゴム(第2弾性体)
22 コントローラ
23 電磁石
31 ハイブリッド車
32 バッテリ
33 電動モータ
34 変速機
35 車輪
61 環状ゴム(弾性体)
62 クラッチ板
62a 円筒部
62b 円盤部
63 遠心式クラッチ

Claims (9)

  1. クランクシャフトの回転駆動力を伝える駆動力伝達機構と、前記駆動力伝達機構により回転させられて慣性力を生じる慣性質量体とを備えて、クランクシャフトの回転に伴なう内燃機関のロール振動を低減するようにした内燃機関の振動低減装置であって、
    前記駆動力伝達機構の回転振動系のばね成分を形成する弾性体のばね定数を内燃機関の回転速度に応じて変化させるべく可変制御するばね定数可変制御手段を設けた、
    ことを特徴とする内燃機関の振動低減装置。
  2. 前記ばね定数可変制御手段は、前記駆動力伝達機構の回転振動系の振動モードと前記クランクシャフトの回転に伴なうロール振動系の振動モードとの重ね合わせによって発生する反共振の周波数と前記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数を(自然数/2)倍した周波数のうちのいずれかの周波数とが略一致するように、前記弾性体のばね定数を調整する、ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の振動低減装置。
  3. 前記ばね定数可変制御手段は、前記駆動力伝達機構の回転振動系の振動モードと前記クランクシャフトの回転に伴なうロール振動系の振動モードとの重ね合わせによって発生する反共振の周波数と前記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するように、前記弾性体のばね定数を調整する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の振動低減装置。
  4. 前記駆動力伝達機構の回転振動系のばね成分を形成する弾性体は、前記反共振の周波数と前記クランクシャフトの所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するようなばね定数を有し、
    前記ばね定数可変制御手段は、作動時に前記弾性体の変形を拘束しかつ非作動時に前記弾性体の変形を許容するクラッチ機構を有し、
    前記クラッチ機構は、内燃機関が前記所定回転速度で運転される運転条件下で非作動状態にあり、それ以外の運転条件下で作動状態にある、
    ことを特徴とする請求項3記載の内燃機関の振動低減装置。
  5. 前記所定回転速度は、内燃機関がアイドル運転状態又はハイアイドル運転状態にある際の回転速度である、ことを特徴とする請求項4記載の内燃機関の振動低減装置。
  6. 前記駆動力伝達機構の回転振動系のばね成分を形成する弾性体は、別体をなす第1弾性体と第2弾性体とからなり、
    前記第1弾性体及び第2弾性体は、前記反共振の周波数と前記クランクシャフトの第1所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するような合成ばね定数を有し、
    前記第2弾性体は、前記反共振の周波数と前記クランクシャフトの第2所定回転速度における回転周波数を(気筒数/2)倍した周波数とが略一致するようなばね定数を有し、
    前記ばね定数可変手段は、作動時に前記第1弾性体の変形を拘束しかつ非作動時に前記第1弾性体の変形を許容するクラッチ機構を有し、
    前記クラッチ機構は、内燃機関が前記第1所定回転速度で運転される運転条件下で非作動状態にあり、かつ、前記第2所定回転速度で運転される運転条件下で作動状態にある、
    ことを特徴とする請求項3記載の内燃機関の振動低減装置。
  7. 前記第1所定回転速度は、内燃機関がアイドル運転状態にある際のアイドル回転速度であり、前記第2所定回転速度は、内燃機関が前記アイドル回転速度よりも高いハイアイドル運転状態にある際のハイアイドル回転速度である、ことを特徴とする請求項6記載の内燃機関の振動低減装置。
  8. 前記駆動力伝達機構は、前記クランクシャフトに結合されて一体的に回転するクランクプーリと、前記慣性質量体と同軸上にて一体的に回転する従動プーリと、前記クランクプーリと前記従動プーリとを連動させる駆動用ベルトとを含み、
    前記弾性体及び前記クラッチ機構は、前記クランクプーリ又は前記従動プーリに設けられている、
    ことを特徴とする請求項4ないし7いずれか1つに記載の内燃機関の振動低減装置。
  9. 前記慣性質量体は、前記クランクシャフトの回転方向と反対の方向に回転するように形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし8いずれか1つに記載の内燃機関の振動低減装置。
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