JP7363464B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成された容器であって、平坦な状態で供給され、これを立ち上げて箱型の状態に変形することのできる包装容器に関するものである。
このような包装容器は、例えば、特許文献1に記載されている。
この包装容器1は次のようなものである。
すなわち、この包装容器1に使用する天部側シート1Aは、図1に示すように、その中央に長方形状の天面1A10を有しており、この天面1A10には開口部1A11が設けられている。
次に、天部側シート1Aは、長方形状の天面1A10の各辺を折り曲げ用罫線として、この天面1A10の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面1A21~1A24を有している。天部側側面1A21~1A24の数は、多角形状天面1A10の辺の数と同じ4である。
また、天部側シート1Aは、互いに隣接する各天部側側面の間に、この天部側側面1A21~1A24同士を繋ぐ天部側つなぎ片1A31~1A34を有している。すなわち、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で繋がれている。また、天部側側面1A22と天部側側面1A23との間は天部側つなぎ片1A32で繋がれている。その他の天部側側面についても同様である。なお、各天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。
そして、この天部側つなぎ片1A31~1A34によって、天部側側面1A21~1A24の間は閉塞されている。図示のように、この例では、天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34とを併せた部分の外形は長方形を構成しており、各天部側つなぎ片1A31~1A34はその角部に位置して、天部側側面1A21~1A24の間を閉塞している。例えば、天部側側面1A21と天部側側面1A22との間は天部側つなぎ片1A31で閉塞している。
この天部側つなぎ片1A31~1A34は、天面1A10の各頂点から、天部側つなぎ片1A31~1A34を二等分する天部側二つ折り用罫線を有している。すなわち、図1に拡大して示すように、例えば、天部側側面1A23と天部側側面1A24とは、天面1A10の頂点1A10bを共有している。天部側側面1A23を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A23bを付して示している。また、天部側側面1A24を構成する辺のうち、天面1A10の頂点1A10bを共有している辺には、符号1A24bを付して示している。そして、この辺1A23bと辺1A24bとがなす角を二等分する天部側二つ折り用罫線1A33cが設けられ、この天部側二つ折り用罫線1A33cによって、天部側つなぎ片1A33は2つの領域1A331,1A332に区分されている。すなわち、図において、辺1A23bと二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ1と、辺1A24bと天部側二つ折り用罫線1A33cとがなす角θ2とは等しく、領域1A331と領域1A332とは、同形同大で、しかも、天部側二つ折り用罫線1A33cを対称軸として線対称に配置されている。以上天部側つなぎ片1
A33を例として天部側二つ折り用罫線1A33cについて説明したが、その他の天部側つなぎ片1A31~1A32,1A’34にも同様に天部側二つ折り用罫線1A31c~1A32c,1A34cが設けられている。
次に、天部側シート1Aは、これら天部側側面1A21~1A24と天部側つなぎ片1A31~1A34とを併せた長方形の部分の外側に天部側シール片1A40を有している。
なお、図1においては、天部側側面1A21~1A24と天部側シール片1A40との間に破線1Axが図示されているが、この破線1Axは仮想的な線であり、折り曲げ罫線等は存在しない。すなわち、この仮想的な破線1Axは、後述する底部用シート1Bのシール片折り曲げ用罫線1Bxに対応するもので、天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ねたとき、底部側シート1Bのシール片折り曲げ用罫線1Bxに当接する位置を示している。
天部側シール片1A40は、その内部の一部領域に底部側シート1Bと固定する線状の天部側ヒートシール領域1Ayを有するものである。図1においては、この天部側ヒートシール領域1Ayにハッチングを施して示している。
次に、底部用シート1Bは、後述する点を除き、天部側シート1Aと同様の構造を有している。すなわち、図2に示すように、まず、底部用シート1Bは中央に長方形状の底面1B10を有している。この長方形状底面1B10は天面1A10と同形である。底部用シート1Bが天部側シート1Aと異なる第一の点は、天部側シート1Aの天面1A10には、開口部1A11が設けられているのに対し、底部用シート1Bの底面1B10には開口部が設けられていないことである。
また、底部用シート1Bは、多角形状の底面1B10の各辺を折り曲げ用罫線として、この各辺を一辺とする四角形状の底部側側面1B21~1B24を、前記長方形状底面1B10の辺の数と同じ4つ有している。これら底部側側面1B21~1B24も、それぞれ、天部側側面1A21~1A24と同形である。
また、底部用シート1Bは、互いに隣接する各底部側側面1B21~1B24の間に、この底部側側面1B21~1B24同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片1B31~1B34を有している。これら底部側つなぎ片1B31~1B34は天部側つなぎ片1A31~1A34と同形である。
また、各底部側側面1B21~1B24と底部側つなぎ片1B31~1B34との間には折り曲げ用罫線が設けられている。また、各底部側つなぎ片1B31~1B34には、底面1B10の各頂点から、底部側つなぎ片1B31~1B34を二等分する底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cが設けられており、この底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cによって、底部側つなぎ片1B31~1B34は、それぞれ、2つの領域に区分されている。
次に、底部側シート1Bは、これら底部側側面1B21~1B24と底部側つなぎ片1B31~1B34とを併せた長方形の部分の外側に底部側シール片1B40を有している。
また、底部側シート1Bは、底部側側面1B21~1B24底部側シール片1A40との間に折り曲げ用罫線(「シール片折り曲げ用罫線」という)1Bxを有している。
このシール片折り曲げ用罫線1Bxは、包装容器1を箱型の状態としたとき、このシール片折り曲げ用罫線1Bxで折り曲げて、これより外側の底部側シール片1B40を、対応する天部側シート1Aの領域1Bx及び天部側シール片1A50と共に、包装容器1の側面121~124に折り重ねるための折り曲げ用罫線である。なお、底部側シート1Bにはシール片折り曲げ用罫線1Bxが設けられているが、前述のように天部側シート1Aにはシール片折り曲げ用罫線1Bxに対応する位置(仮想的な破線1Axで図示)には折り曲げ罫線が設けられていないから、シール片1B40,1A40は、底部側側面1B21~1B24の外面側に折り重ねられる。
また、底部側シール片1A40は、その内部の一部領域を天部側シート1Aと固定する線状の底部側ヒートシール領域1Byとするものである。この底部側ヒートシール領域1Byは天部側ヒートシール領域1Ayと重ねて互いにヒートシールすることによって固定する。
図2においては、この底部側ヒートシール領域1Byにハッチングを施して示している。この図から分かるように、底部側ヒートシール領域1Byの内縁1Byaはシール片折り曲げ用罫線1Bxから離れた位置に配置されており、これら底部側ヒートシール領域1Byの内縁1Byaとシール片折り曲げ用罫線1Bxとの間には間隙が設けられている。底部側ヒートシール領域1Byは底部側ヒートシール領域1Byとする領域であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxはシール片1A40,1B40を折り曲げる線であるため、製造誤差に起因して、シール片折り曲げ用罫線1Bxが底部側ヒートシール領域1Byの内部に位置した場合、シール片1A40,1B40の折り曲げが困難となる。これを避けて、製造誤差が生じた場合でも、シール片折り曲げ用罫線1Bxが底部側ヒートシール領域1Byの内部に入り込むのを防止するため、両者の間に間隙を設けたのである。
なお、図1,図2から分かるように、天部側ヒートシール領域1Ay及び底部側ヒートシール領域1Byは、いずれも、線状で、しかも、閉曲線を構成している。
そして、図3に示すように、これら天部側シート1Aと底部側シート1Bとを位置合わせして重ね、両ヒートシール領域1Ay,1By同士をヒートシールして、天部側シート1Aと底部側シート1Bとをその周縁で互いに固定することにより、平坦な状態の包装容器1を製造することができる。なお、容易に分かるように、底部側シート1Bのシール片折り曲げ用罫線1Bxは天部側シート1Aの仮想的な破線1Axの位置に当接する。また、天部側シール片1A40と底部側シール片1B40も互いに対向して重ね合わされ、シール片140を構成する。
そして、包装容器1は、このように平坦な状態で保管し、また、内容物を充填密封する工程に供給することができる。
次に、平坦な状態の包装容器1を箱型の状態に変形するためには、天部側つなぎ片1A31~1A34及び底部側つなぎ片1B31~1B34を、その中央に位置する天部側二つ折り用罫線1A31c~1A34cと底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cがいずれも容器外面に対して山折りになるように二つ折りすればよい。この二つ折りによって、天部側シート1Aの天部側側面1A21~1A24のうち、互いに隣接する側面を構成する辺同士が重なり合う。図1の拡大図を参照して天部側つなぎ片1A33について説明すると、この天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りすることにより、この天部側つなぎ片1A33の両側に位置する天部側側面1A23の辺1A23bと天部側側面1A24の辺1A24bとが互いに重なり合い、また、天部側二つ折り用罫線1A31c~1A34cのそれぞれによって区分された2つの領域が互いに重なり合って、フィン状パネル133の天部側を構成する。
ところで、平坦な状態の包装容器1においては、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33とは正確に重なり合い、その天部側二つ折り用罫線1A33cと底部側二つ折り用罫線1B33cも互いに正確に重なり合っており、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33を天部側二つ折り用罫線1A33cで二つ折りするとき、底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33も底部側二つ折り用罫線1B33cで二つ折りされる。このため、底部側つなぎ片1B33の両側に位置する底部側側面1B23の辺1B23bと底部側側面1B24の辺1B24bも互いに重なり合い、また、底部側二つ折り用罫線1B33cで区分された2つの領域も互いに重なり合って、包装容器の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネル133の底部側を構成する。
そして、天部側シート1Aの天部側側面1A23と底部側シート1Bの底部側側面1B23とは容器固定部140を介して連続しているから、この両側面1A23,1B23によって箱型の状態の包装容器1の側面123が構成される。
また、天部側シート1Aの天部側つなぎ片1A33と底部側シート1Bの底部側つなぎ片1B33もヒートシール部1Ay及び1Byを介して連続しているから、この両つなぎ片1A33,1B33で構成された部分をフィン状パネル133として、このフィン状パネル133によって前記側面同士を繋いでしかも閉塞する。すなわち、天部側側面1A23と底部側側面1B23とで構成される側面123と、天部側側面1A24と底部側側面1B24とで構成される側面124との間を、フィン状パネル133で繋いで、しかも、ここに隙間が生じることがないように閉塞するのである。
以上、天部側つなぎ片1A33及び底部側つなぎ片1B33で構成された部分を二つ折りする場合を例として説明したが、天部側つなぎ片1A34と底部側つなぎ片1B34についても同様である。また、天部側つなぎ片1A31と底部側つなぎ片1B31についても同様である。
そして、このようにすべての天部側つなぎ片1A31~1A34と底部側つなぎ片1B31~1B4を二つ折りすることにより、各側面121~124が形成されるから、これに伴って所定の折り曲げ用罫線で折り曲げられ、包装容器1を箱型の状態に変形することができる。この箱型の状態の包装容器1は、天面1A10と底面1B10とを有し、その周囲に側面121~124が設けられており、しかも、側面121~124の間をフィン状パネル131~134が閉塞しているから、前記開口部1A11を除いて密封された状態にある。
ところで、このように包装容器1を平坦な状態から箱型の状態に変形するとき、その変形に伴ってシール片折り曲げ用罫線1Bxで折り曲げられ、底部側シール片1B40と天部側シール片1A40とで構成されるシール片140は包装容器1の側面121~124の外側に折り重ねられる。
なお、前述のように、底部側シート1Bにはシール片折り曲げ用罫線1Bxが設けられており、他方、天部側シート1Aには対応する位置(仮想的な破線1Axで図示)には折り曲げ罫線が設けられていないから、天部側シート1Aはその位置(仮想的な破線1Axで図示)で折り曲げられることがない。このため、前記シール片140は底部側側面1B21~1B24の外面側に折り重ねられる。
そして、最後に、包装容器1の各角部から外側に向けて突出するフィン状パネル131~134を包装容器1の側面121~124の外側に折り重ねることにより、箱型の状態
の包装容器1とすることができる(図4参照)。
なお、こうして箱型の状態とされた包装容器1は、まず、フィン状パネル131~134をその側面121~124から引き剥がし、底部側ヒートシール部1B50と天部側ヒートシール部1A50とを,互にヒートシールした状態のまま、包装容器1の外側に引っ張ることにより、平坦な状態に変形することができる。
特開2019-112079号公報
ところで、以上のような包装容器は、これを箱型の状態としたとき、歪みを生じることがあった。
歪みには種々の原因があるが、例えば、底部側ヒートシール領域1Byの内縁1Byaとシール片折り曲げ用罫線1Bxとの間には間隙が存在し、この間隙の位置で天部側シール片1A40と底部側シール片1B40とが未シールの状態にあることも、その原因の一つとなっている。
特に、つなぎ片1A31~1A34,1B31~1B34の部位では、二つ折り用罫線1A31c~1A34c,1B31c~1B34cで二つ折りされ、かつ、シール片折り曲げ用罫線されるため、未シール状態の領域を有することで、その複雑な折り曲げが不安定となり、この結果、包装容器に歪みを生じ易いのである。
そこで、本発明は、特許文献1に記載の包装容器を前提として、底部側ヒートシール領域の内縁とシール片折り曲げ用罫線との間の未シール領域に起因して、箱型の状態の包装容器に歪みが生じることを防止することを目的とするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された包装容器であって、
前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に天部側シール片が設けられており、
この天部側シール片の一部領域を底部側シートと固定する線状の天部側ヒートシール領域としており、
前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に底部側シール片が設けられており、かつ、これら底部側側面と底部側シール片との間及び底部側つなぎ片と底部側シール片との間に折り曲げ罫線(「シール片折り曲げ用罫線」という)が設けられており、
前記底部側シール片の一部領域を天部側シートと固定する線状の底部側ヒートシール領域としており、
これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側ヒートシール領域と底部側ヒートシール領域とを互いにヒートシールして固定されており、
前記シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域の内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さが8mm以下であることを特徴とする包装容器である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域の内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さが4mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器である。
また、請求項3に記載の発明は、天部側側面と天部側シール片との間及び天部側つなぎ片と天部側シール片との間に折り曲げ罫線を持っていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前記天面に開口部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装容器である。
本発明の包装容器においては、シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域の内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さが8mm以下であり、未シールの領域を最小限としているから、箱型の状態としたとき、その歪みを防止できるという効果を奏する。
図1は包装容器の天部側シートの平面図である。 図2は包装容器底部側シートの平面図である。 図3は平坦な状態の包装容器の断面説明図である。 図4は箱型の状態の包装容器の斜視図である。 図5(a)~(c)は、それぞれ、本発明の要部説明図である。 図6は本発明の包装容器の第2の具体例に係り、天部側シートの平面図である。 図7は本発明の包装容器の第2の具体例に係り、底部側シートの平面図である。 図8は本発明の包装容器の第2の具体例に係り、箱型の状態の包装容器の斜視図である。 図9は本発明の包装容器の第3の具体例に係り、天部側シートの平面図である。 図10は本発明の包装容器の第3の具体例に係り、底部側シートの平面図である。 図11は本発明の包装容器の第3の具体例に係り、箱型の状態の包装容器の斜視図である。
以上の説明から分かるように、本発明は、特許文献1に記載の包装容器を前提として、
シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域との間の内縁までの底部側二つ折り用罫線の長さを8mm以下とすることにより、この間の未シール領域に起因して、箱型の状態の歪みが生じることを防止したものである。
すなわち、図2の拡大図に示すように、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byとの間の内縁1Byaまでの底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cの長さLを8mm以下とすることにより、包装容器1を箱型の状態としたときにも、その歪みを防止して、多角柱状の容器とすることができる。なお、望ましくは、4mm以下である。
なお、線状の底部側ヒートシール領域1Byはさまざまな形状をとることができる。図5はこのようなさまざまな形状の底部側ヒートシール領域1Byを図示したもので、図5(a)は、左右方向に伸びる線状のヒートシール領域と上下方向に伸びる線状のヒートシール領域とで構成され、しかも、その交点の位置で、それぞれ、交点より突出した形状を有する底部側ヒートシール領域1Byである。
また、図5(b)は、左右方向に伸びる線状のヒートシール領域と上下方向に伸びる線状のヒートシール領域とで構成されているが、その交点の位置の内縁が面取りされている底部側ヒートシール領域1Byを示している。この図から分かるように、交点の位置で、断面直線状に面取りされている。この場合でも、長さLは、底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cに沿って測った長さを意味する。
また、図5(c)は、左右方向に伸びる線状のヒートシール領域と上下方向に伸びる線状のヒートシール領域とで構成されているが、その交点の位置の内縁が断面円弧状に面取りされている底部側ヒートシール領域1Byを示している。もちろん、この場合でも、長さLは、底部側二つ折り用罫線1B31c~1B34cに沿って測った長さを意味する。
以上、天面1A10に開口部1A11を設けた包装容器1を例として説明したが、この開口部1A11にスパウトを装着した包装容器であってもよい。
また、以上の例では、天面1A10及び底面1B10が四角形状であったが、これに限らず、任意の多角形状でよい。図6~図8は第2の具体例を示す図であって、天面2A10及び底面2B10が正六角形状の包装容器2を示すものである。また、図9~11は第3の具体例を示す図であって、天面3A10及び底面3B10が正六角形状の包装容器3を示すものである。
(試験例1)
この例は、底部側ヒートシール領域1Byとして、図5(a)の形状を採用した包装容器の例である。なお、天面1A10及び底面1B10が四角形状であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byの内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さLは10mmである。
(試験例2)
この例は、底部側ヒートシール領域1Byとして、図5(c)の形状を採用した包装容器の例である。なお、天面1A10及び底面1B10が四角形状であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byの内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さLは9mmである。
(試験例3)
この例は、底部側ヒートシール領域1Byとして、図5(a)の形状を採用した包装容
器の例である。なお、天面1A10及び底面1B10が四角形状であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byの内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さLは8mmである。
(試験例4)
この例は、底部側ヒートシール領域を1Byとして、図5(b)の形状を採用した包装容器の例である。なお、天面1A10及び底面1B10が四角形状であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byの内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さLは8mmである。
(試験例5)
この例は、底部側ヒートシール領域1をByとして、図5(b)の形状を採用した包装容器の例である。なお、天面1A10及び底面1B10が四角形状であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byの内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さLは4mmである。
(試験例6)
この例は、底部側ヒートシール領域を1Byとして、図5(c)の形状を採用した包装容器の例である。なお、天面1A10及び底面1B10が四角形状であり、シール片折り曲げ用罫線1Bxから底部側ヒートシール領域1Byの内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さLは3mmである。
(評価)
試験例1~6の包装容器を各10個製造し、箱型の状態として、歪みを生じた包装容器の数を数えた。また、その歪みの様子を観察した。この結果を表1に示す。
Figure 0007363464000001
(考察)
この結果から、前記長さLが8mmである場合を境界として、これより長い場合には、例外なく歪みを生じるが、8mm以下の場合には歪みが防止できることが理解できる。前記長さLが4mm以下の場合にはほぼ歪みが発生せず、発生したとしてもごくわずかな歪みである。
なお、この結果は、底部側ヒートシール領域の形状に依存しないことも理解できる。
1:包装容器
1A:天部側シート
1A10:天面 1A11:開口
1A21~1A24:天部側側面
1A31~1A34:天部側つなぎ片
1A31c~1A34c:天部側二つ折り用罫線
1A40:天部側シール片
1Ax:仮想的な破線
1Ay:天部側ヒートシール領域
1B:底部側シート
1B10:底面
1B21~1B24:底部側側面
1B31~1B34:底部側つなぎ片
1B31c~1B34c:底部側二つ折り用罫線
1B40:底部側シール片
1Bx:シール片折り曲げ用罫線
1By:底部側ヒートシール領域 1Bya:底部側ヒートシール領域の内縁
L:シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域の内縁までの底部側二つ折り用罫線の長さ

Claims (4)

  1. 天部側シートと底部側シートとを重ね、その周縁で全周に渡って互いに固定して構成され、平坦な状態から箱型の状態に変形された包装容器であって、
    前記天部側シートがその中央に多角形状の天面を有しており、
    この多角形状天面の各辺を一辺とする四角形状の天部側側面が、前記多角形状天面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
    互いに隣接する各天部側側面の間の各角部に、この天部側側面同士を繋いでしかも閉塞する天部側つなぎ片が設けられており、
    隣接する前記四角形状の天部側側面を構成する辺同士が一致するように前記天部側つなぎ片を二つ折りできる天部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この天部側二つ折り用罫線によって前記天部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
    これら天部側側面及び天部側つなぎ片の外側に天部側シール片が設けられており、
    この天部側シール片の一部領域を底部側シートと固定する線状の天部側ヒートシール領域としており、
    前記底部側シートがその中央に多角形状の底面を有しており、
    この多角形状底面の各辺を一辺とする四角形状の底部側側面が、前記多角形状底面の辺の数と同じ数だけ設けられており、
    互いに隣接する各底部側側面の間の各角部に、この底部側側面同士を繋いでしかも閉塞する底部側つなぎ片が設けられており、
    隣接する前記四角形状の底部側側面を構成する辺同士が一致するように前記底部側つなぎ片を二つ折りできる底部側二つ折り用罫線が設けられ、かつ、この底部側二つ折り用罫線によって前記底部側つなぎ片が二つの領域に区分されており、
    これら底部側側面及び底部側つなぎ片の外側に底部側シール片が設けられており、かつ、これら底部側側面と底部側シール片との間及び底部側つなぎ片と底部側シール片との間に折り曲げ罫線(「シール片折り曲げ用罫線」という)が設けられており、
    前記底部側シール片の一部領域を天部側シートと固定する線状の底部側ヒートシール領域としており、
    これら天部側シートと底部側シートとを重ねて、前記天部側ヒートシール領域と底部側ヒートシール領域とを互いにヒートシールして固定されており、
    前記シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域の内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さが8mm以下であることを特徴とする包装容器。
  2. 前記シール片折り曲げ用罫線から底部側ヒートシール領域の内縁までの前記底部側二つ折り用罫線の長さが4mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 天部側側面と天部側シール片との間及び天部側つなぎ片と天部側シール片との間に折り曲げ罫線を持っていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 前記天面に開口部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装容器。
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