JP7356949B2 - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

車両の乗員保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7356949B2
JP7356949B2 JP2020081572A JP2020081572A JP7356949B2 JP 7356949 B2 JP7356949 B2 JP 7356949B2 JP 2020081572 A JP2020081572 A JP 2020081572A JP 2020081572 A JP2020081572 A JP 2020081572A JP 7356949 B2 JP7356949 B2 JP 7356949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag body
seat
occupant
right bag
left bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020081572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021175648A (ja
Inventor
勇 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2020081572A priority Critical patent/JP7356949B2/ja
Priority to US17/220,081 priority patent/US11718258B2/en
Publication of JP2021175648A publication Critical patent/JP2021175648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7356949B2 publication Critical patent/JP7356949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/207Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/23184Tubular air bags connected to the vehicle at their two extremities
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/233Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration comprising a plurality of individual compartments; comprising two or more bag-like members, one within the other
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R2021/23107Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration the bag being integrated in a multi-bag system
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/2334Expansion control features
    • B60R21/2338Tethers
    • B60R2021/23386External tether means
    • B60R2021/23388External tether means having ends which are movable or detachable during deployment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、車両の乗員保護装置に関する。
自動車といった車両では、乗車している乗員を保護するために、シートベルト装置や、エアバッグ装置が使用されている(特許文献1)。
シートベルトは、乗員の上体の前に掛け渡されるシートベルトにより、シートに着座している乗員がシートから変位しないように拘束する。エアバッグ装置は、シートに着座する乗員の周囲で展開し、シートの着座位置から変位した乗員に作用する可能性がある大きな衝撃を吸収する。これらの乗員保護装置を使用することにより、車両は、乗車している乗員を保護することができる。
特開2017-178148号公報
しかしながら、たとえばシートベルトは、乗員を局所的に拘束する。このため、大きな衝撃から乗員を保護することができても、乗員に局所的な負担がかかる可能性がないとは言えない。
また、袋体は、それが想定している衝突形態については適切な衝撃吸収をすることができるが、想定したものとは異なる衝突形態については適切な衝撃吸収をすることができるとは限らない。たとえばシートに着座する乗員の前で展開する袋体は、側面衝突によりシートの横方向へ倒れる乗員についてのシートの着座位置からの変位について、適切に衝撃を吸収することは難しい。このため、車両では、シートの周りに、それぞれの衝突形態に対応する複数のエアバッグ装置を設けている。
また、袋体は、様々な乗員の体形に対応するなどのために、シートの着座位置にいる乗員のたとえば上体から少し離れた位置において展開する。展開した袋体は、乗員のたとえば上体が明らかに動いてから、その衝撃を吸収するように機能し始める。この場合、展開した袋体は、既に動き始めている乗員のたとえば上体についての大きな衝撃を吸収する必要がある。
このように車両に設けられる乗員保護装置には、改善の余地がある。
本発明に係る車両の乗員保護装置は、車両のシートについての少なくとも背部の左右両側部に沿うように収容されて、前記シートに固定される両端の間で展開する右袋体および左袋体と、前記右袋体および前記左袋体を展開するインフレータと、を有し、前記右袋体および前記左袋体は、前記シートに固定される両端が外側となるように巻いた状態で収容され、収容された状態から巻きをほどくように展開することにより前記シートに着座する乗員の上体の前へ至る状態に展開する。
好適には、前記右袋体および前記左袋体は、前記シートに固定される両端の間に屈曲部を有し、前記屈曲部が内側となるように巻かれた状態で収容され、前記屈曲部が前記シートに着座する乗員の上体の前に至るように展開する、とよい。
好適には、前記屈曲部は、前記右袋体および前記左袋体についての前記シートに固定される両端から等距離となる中央部分または前記中央部分より上側の部分に設けられる、とよい。
好適には、前記屈曲部は、前記右袋体および前記左袋体が前記シートに着座する乗員の上体の前へ至る状態に展開した状態で、前記シートに着座する乗員の左右両肩の間に位置する、とよい。
好適には、前記右袋体および前記左袋体は、前記屈曲部から巻かれた状態で収容される、とよい。
好適には、前記右袋体および前記左袋体は、前記シートの左右両側に広げた状態から両端が外側となるように後向きに巻いた状態で収容される、とよい。
好適には、前記右袋体および前記左袋体は、最も内側に巻かれる部位に、両端より幅広の幅広部、を有する、とよい。
本発明では、右袋体および左袋体が、車両のシートについての少なくとも背部の左右両側部に沿うように収容される。そして、右袋体および左袋体は、シートに固定される両端の間で展開する。また、右袋体および左袋体は、シートに固定される両端が外側となるように巻いた状態で収容されている。これにより、右袋体および左袋体は、収容された状態から巻きをほどくように展開を開始し、巻きをほどくことにより生じる慣性力によりシートの背部より前へ移動する。その結果、シートに固定される両端の間で展開する右袋体および左袋体は、シートに着座する乗員の上体の前へ至る状態に展開することができる。袋体がこのように展開することにより、シートに着座している乗員は、その状態に維持され得る。たとえば、車両に対して前方向から衝撃が入力される場合だけでなく、斜前方向から入力される場合でも、乗員をシートに着座している状態に維持するように拘束し得る。また、乗員の上体の前面は、左右の袋体により抑えられる。シートベルトにより乗員を保護しようとする場合には、乗員を拘束する力が上体の前面についてのシートベルトが当たる部位に局所的に強い力が作用する可能性があるが、本発明ではそのような可能性を低減できる。
しかも、展開する右袋体および左袋体は、巻きをほどく慣性力により、シートに着座する乗員の上体の前面の中央へ向かって移動できる。シートに着座する乗員の上体の前面の中央へ移動した右袋体および左袋体は、シートに着座する乗員の左右両肩の上に展開できる。右袋体および左袋体は、シートに着座する乗員の首部の左右に近接または密着できる。右袋体および左袋体が近接または密着することにより、頭部は振れ難くなる。
これらの作用により、本発明では、各種の衝突において高い乗員保護を実現可能である。たとえば前面衝突だけでなく、斜め衝突やオフセット衝突などにおいても、右袋体および左袋体により、乗員がシートの着座位置から変位し難くなるように拘束できる。しかも、右袋体および左袋体により乗員を拘束するので、シートベルトのように局所的に強く力を乗員に対して作用させ難くし得る。また、右袋体および左袋体は、シートの着座位置にいる乗員の上体の近くにおいて好適には密着するように展開しているので、乗員の上体が明らかに動いてしまう前に、その衝撃を吸収し始めるように機能し得る。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車の説明図である。 図2は、図1の自動車に設けることが可能な乗員保護装置の基本的な右袋体および左袋体の展開状態の説明図である。 図3は、図1の自動車に設けられる乗員保護装置の制御系の説明図である。 図4は、図3の制御部による乗員保護処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る乗員保護装置の右袋体および左袋体についてのシートでの収容状態の説明図である。 図6は、図5の右袋体および左袋体をシートの左右へ広げた状態の説明図である。 図7は、図5の右袋体および左袋体についての巻き方の説明図である。 図8は、図5の右袋体および左袋体の展開手順の説明図である。 図9は、図8に続く展開手順の説明図である。 図10は、図9に続く、図4の引込装置の動作の説明図である。 図11は、図10の後での右袋体および左袋体の状態の説明図である。 図12は、図5の右袋体および左袋体の変形例の展開方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の説明図である。自動車1は、車両の一例である。車両には、この他にもたとえば、公共交通用のバス、電車、個人用のパーソナルモビリティ、パーソナルモビリティを乗せる架台装置、がある。自動車1は、手動運転または自動運転できるものでもよい。
図1(A)は、自動車1の模式的な側面図である。図1(B)は、図1(A)の自動車1の上面図である。図1には、自動車1とともに、自動車1に乗車している乗員が図示されている。
自動車1は、車体2、を有する。車体2は、複数のシート4が前向きで配置される乗員室3を有する。シート4は、座部5と、座部5の後縁から上へ立設する背部6と、を有する。乗員は、その腰部および腿を座部5に載せ、その上体の背中を背部6に当ててシート4に着座する。
このような自動車1では、乗車している乗員を保護するために、シートベルト装置や、エアバッグ装置が使用される。
シートベルト装置は、シート4に着座している乗員の上体の前に掛け渡されるシートベルトを有する。シートベルトは、衝突の際にシート4に着座している乗員がシート4からずれて変位しないように乗員をシート4に拘束する。
エアバッグ装置は、シート4に着座する乗員の周囲で展開する袋体を有する。袋体は、たとえばシート4の前側において展開する。乗員の上体は、衝突の際にシート4に背をつけている着座位置からたとえば前へ倒れるが、展開している袋体に当たることにより衝撃が吸収される。乗員に作用する衝撃を吸収できる。
これらのシートベルト装置や、エアバッグ装置により、自動車1は、乗車している乗員を保護することができる。
しかしながら、たとえばシートベルトは、乗員の胸部を局所的に拘束する。このため、大きな衝撃が入力された際に、乗員の胸部に局所的な負担がかかる可能性がないとは言えない。
また、袋体は、それが想定している衝突形態については適切な位置およびタイミングに展開して衝撃吸収をすることができるが、想定したものとは異なる衝突形態については適切に衝撃を吸収できるとは限らない。たとえばシート4に着座する乗員の前で展開する袋体は、側面衝突によりシート4の横方向へ倒れる乗員についてのシート4の着座位置からの車幅方向への変位について、衝撃を吸収することは難しい。このため、自動車1では、シート4の周りに、複数の衝突形態に対応する複数のエアバッグ装置を設けることになる。シート4の周りには、衝突形態に対応する数の多数のエアバッグ装置が設けられることになる。この場合、乗員を保護するための装置の構造および制御は、複雑化する。
このように乗員保護装置10には、さらなる改善が求められている。
図2は、図1の自動車1に設けることが可能な乗員保護装置10の基本的な右袋体21および左袋体22の展開状態の説明図である。図2は、右袋体21および左袋体22による乗員保護の基本的な原理を説明するものである。
図2の右袋体21は、インフレータ23からの高圧ガスの流入により、シート4の背部6の右上部から前方へ突出し、さらに下方へ突出するように展開する。この場合、右袋体21は、シート4の背部6の右上部からシート4に着座する乗員の右肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開することになる。
左袋体22は、インフレータ23からの高圧ガスの流入により、シート4の背部6の左上部から前方へ突出し、さらに下方へ突出するように展開する。この場合、左袋体22は、シート4の背部6の左上部からシート4に着座する乗員の左肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開することになる。
このように自動車1のシート4に設けられる右袋体21および左袋体22は、インフレータ23により、シート4の背部6の左右それぞれの上部からシート4に着座する乗員の左右それぞれの肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に別々に展開する。なお、右袋体21と左袋体22は、連通する形態であっても良い。シート4に着座している乗員の上体は、その全面に密着している右袋体21および左袋体22により抑えられ、衝突の際にその状態に維持され得る。展開した右袋体21および左袋体22は、自動車1に対して前方向から衝撃が入力される場合だけでなく、斜前方向から入力される場合でも、乗員をシート4に着座している状態に維持するように拘束できる。また、乗員の上体の前面には、展開した右袋体21および左袋体22により抑えられる。展開した右袋体21および左袋体22は、シートベルトが乗員の上体の前面を拘束する場合と比べて、乗員を拘束する力が上体の前面の一部に局所的に強く作用し難くなる。
本実施形態では、このような効果を実用的に期待することができる乗員保護装置10について説明する。
図3は、図1の自動車1に設けられる乗員保護装置10の制御系の説明図である。
図3の乗員保護装置10は、ステレオカメラ11、赤外線カメラ12、LiDAR13、加速度センサ14、通信装置15、GPS受信機16、および、エアバッグ装置17、を有する。エアバッグ装置17は、右袋体21、左袋体22、インフレータ23、右袋体21および左袋体22に接続されるテザー42を引込む引込装置41、および、これらが接続される制御部27、を有する。これら乗員保護装置10の各センサおよび各装置は、自動車1に設けられる不図示の車ネットワークにより、制御部27に接続されてよい。
ステレオカメラ11は、たとえば乗員室3の前部において前向きに配置される。ステレオカメラ11は、車幅方向に並ぶ複数の撮像デバイスを有する。ステレオカメラ11は、複数の撮像デバイスにより撮像される車外の人などを撮像する。ステレオカメラ11は、撮像した車外の人についての車体2を基準とした方向および距離を演算してよい。ステレオカメラ11は、複数の撮像デバイスの撮像画像における被写体である車外の人の位置に基づいて、たとえば三角法などにより、被写体の方向および距離を演算してよい。ステレオカメラ11は、また、時間をずらして撮像した画像中での位置の変化により、被写体の移動の有無、移動方向、移動速度などを演算してよい。
赤外線カメラ12は、たとえばステレオカメラ11と同様に乗員室3の前部において前向きに配置される。赤外線カメラ12は、車外の人や他の移動体などを撮像した赤外線画像を撮像する。
LiDAR13は、たとえば車体2の前部において前向きに配置される。LiDAR13は、前方へ向かって光を照射し、車体2の前方の車外の人による反射光に基づいて、被写体の方向、距離、速度などを取得する。
加速度センサ14は、車体2に設けられる。加速度センサ14に作用する加速度を検出する。車体2が人などの移動体に当たると、加速度センサ14は、通常の走行では生じないような大きな加速度を検出する。この場合、加速度センサ14は、衝突検出を出力してよい。この場合、加速度センサ14は、車体2と他の動体との接触を予測または検出する衝突検出部として機能する。
通信装置15は、無線通信により他の移動体、たとえば他の自動車1や歩行者の他の通信装置、道路沿いに配置される基地局、などと通信する。通信装置15は、他の通信装置から、他の移動体の現在位置、移動方向、移動速度などを取得してよい。
GPS受信機16は、GPS衛星などから電波を受信し、自車の現在位置、移動速度、などを取得する。
エアバッグ装置17の右袋体21および左袋体22は、たとえばナイロンその他の樹脂繊維により滑らかな表面に形成されてよい。右袋体21および左袋体22は、後述するように折れ曲がった棒形状の袋体でよい。
インフレータ23は、右袋体21および左袋体22に接続される。インフレータ23は、点火信号により高圧ガスを発生し、右袋体21および左袋体22へ供給する。
制御部27は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、ECU(Electric Control Unit)である。制御部27は、たとえば、エアバッグ装置17に専用のCPUとして自動車1に設けられても、自動車1に設けられる各種の保護装置に共通するCPUとして自動車1に設けられてもよい。CPUは、ROM(Read Only Memory)などのストレージからプログラムを読み込んで実行する。これにより、CPUは、エアバッグ装置17の制御部27として機能する。エアバッグ装置17の制御部27は、ステレオカメラ11、赤外線カメラ12、LiDAR13、加速度センサ14、通信装置15といった衝突検出部からの検出情報に基づいて、自動車1についての衝突の可能性を判断し、衝突を検出する。CPUは、判断または検出した衝突に基づいて、インフレータ23へ点火信号を出力する。これにより、エアバッグ装置17は、展開した右袋体21および左袋体22による乗員保護を実行する。
図4は、図3の制御部27による乗員保護処理の流れを示すフローチャートである。
制御部27としてのCPUは、たとえば自動車1の走行中の場合に、または自動車1に乗員が乗車している場合に、図4の処理を繰返し実行する。
ステップST1において、CPUは、衝突の検出を判断する。CPUは、車体2と他の動体との接触が予測または検出されていない場合、本処理を繰り返す。車体2と他の動体との接触が予測または検出されると、CPUは、衝突が検出されたとして、処理をステップST2へ進める。
ステップST2において、CPUは、エアバッグ装置17を展開する。CPUは、インフレータ23へ点火信号を出力する。これによりエアバッグ装置17の右袋体21および左袋体22は、展開を開始する。
ステップST3において、CPUは、引込装置41を動作させてテザー42を引込む。これにより、右袋体21の下端および左袋体22の下端は、シート4の座部5の下へ引き込まれる。その後、CPUは、本処理を終了する。
これにより、制御部27としてのCPUは、自動車1の衝突が検出または予測された場合に、乗員保護装置10の右袋体21および左袋体22を展開できる。
図5は、本発明の実施形態に係る乗員保護装置10の右袋体21および左袋体22についてのシート4での収容状態の説明図である。
図5(A)は、シート4の前面図である。図5(B)は、シート4の側面図である。図5(C)は、シート4の上面図である。
図5に示すように、本実施形態の右袋体21は、後述するように屈曲部31において屈曲した略棒形状に展開可能な長尺形状の袋体である。長尺形状の右袋体21の一端は、シート4の背部6の右上部についての中央よりの位置に固定され、他端は、シート4の座部5の右前部分に固定される。右袋体21は、シート4の右縁部分に沿って、シート4の背部6から座部5にかけて埋設される。左袋体22は、後述するように屈曲部31において屈曲した略棒形状に展開可能な長尺形状の袋体である。長尺形状の左袋体22の一端は、シート4の背部6の左上部についての中央よりの位置に固定され、他端は、シート4の座部5の左前部分に固定される。左袋体22は、シート4の左縁部分に沿って、シート4の背部6から座部5にかけて埋設される。
図6は、図5の右袋体21および左袋体22をシート4の左右へ広げた状態の説明図である。
図6(A)は、シート4の前面図である。図6(B)は、シート4の上面図である。
図6に示すように、右袋体21は、シート4の右側において、屈曲部31において屈曲する略棒形状に広げることができる。
左袋体22は、シート4の左側において、屈曲部31において屈曲する略棒形状に広げることができる。
右袋体21および左袋体22は、展開時の圧力によりシート4の表面を形成するシートカバーを破って、図6に示すようにシート4の外へ突出し得る。シート4の外へ突出する右袋体21および左袋体22は、撓んだ状態で、シート4から左右へ展開することができる。シート4から右へ展開した右袋体21は、シート4の背部6の右上部からシート4の座部5の右側部分にかけて延在するように展開し得る。シート4から左へ展開した左袋体22は、シート4の背部6の左上部からシート4の座部5の左側部分にかけて延在するように展開し得る。
ただし、このように右袋体21がシート4の背部6から座部5にかけてシート4の右縁部分に沿って埋設されている場合、シートカバーを破ってシート4の外へ突出した後の右袋体21の長さは、右袋体21の両端が固定されているシート4の背部6の右上部から座部5の右前部分までの直線距離より長くなる。右袋体21は、2つの固定点の直線距離より長い長さで展開することになる。このため、右袋体21は、単に展開しただけでは、撓んで展開するようになり、図2のように乗員に密着して拘束するようにはなり難い。
同様に、左袋体22はシート4の背部6から座部5にかけてシート4の左縁部分に沿って埋設されている場合、シートカバーを破ってシート4の外へ突出した後の左袋体22の長さは、左袋体22の両端が固定されているシート4の背部6の左上部から座部5の左前部分までの直線距離より長くなる。左袋体22は、2つの固定点の直線距離より長い長さで展開することになる。このため、左袋体22は、単に展開しただけでは、撓んで展開するようになり、図2のように乗員に密着して拘束するようにはなり難い。
そして、乗員の左右で撓んだままに展開される右袋体21および左袋体22は、シート4に着座している乗員の前面や左右の両肩に対して密着するようには展開し難い。
図7は、図5の右袋体21および左袋体22についての巻き方の説明図である。
図7(A)は、図5に対応する右袋体21および左袋体22の配置である。図7(A)は、シート4に設けられる右袋体21および左袋体22を、前上側の正面から見た図である。図7(A)において、右袋体21および左袋体22は、シート4の左右両側に広げた状態になる。
そして、右袋体21および左袋体22は、シート4に固定される両端から等距離となる中央部分より上側の部分に屈曲部31を有する。
図7(B)から図7(D)は、図7(A)の左袋体22の巻き方の説明図である。
シート4の左側に設けられる左袋体22は、屈曲部31から巻かれる。具体的には、左袋体22は、屈曲部31を両端より後側へ回すようにして後向きに巻かれる。左袋体22は、最終的には、その両端の間に略棒状に延在する状態に巻かれる。左袋体22は、両端が外側となるように後向きに巻かれる。
右袋体21についても同様に、屈曲部31から巻かれ、屈曲部31を両端より後側へ回すようにして後向きに巻かれる。右袋体21は、最終的には、その両端の間に略棒状に延在する状態に巻かれる。右袋体21は、両端が外側となるように後向きに巻かれる。
図7(E)は、シート4の座部5を上から見た説明図である。図7(E)に示すように、屈曲部31を両端より後側へ回すようにして、屈曲部31が内側となるように後向きに巻かれた左袋体22は、シート4の座部5において左回りに巻かれた状態で収容される。逆に、屈曲部31を両端より後側へ回すようにして、屈曲部31が内側となるように後向きに巻かれた右袋体21は、シート4の座部5において右回りに巻かれた状態で収容される。
図8は、図5の右袋体21および左袋体22の展開手順の説明図である。
図9は、図8に続く展開手順の説明図である。
図8(A)は、右袋体21および左袋体22についての展開開始前の収容状態である。略棒形状に展開可能な長尺形状の袋体である右袋体21および左袋体22は、それらの両端の間で巻いた状態で、シート4に収容されている。具体的には、右袋体21および左袋体22は、後向きで巻かれている。インフレータ23が高圧ガスを噴出することにより、右袋体21および左袋体22は、展開を開始する。右袋体21および左袋体22は、巻きをほどきながら、シート4の左右へ広がるように展開を開始する。
図8(B)は、展開を開始した右袋体21および左袋体22が、シート4の右縁および左縁を破って外へ展開し始めた状態である。それぞれの巻きをほどくようにしながら左右へ広がるように展開を開始した右袋体21および左袋体22は、シート4の右縁および左縁を破ってさらに左右へ広がるように展開する。しかも、後向きの巻きをほどくようにして展開するので、右袋体21および左袋体22についてのシート4の左右両側から外へ出た部分は、後向きの巻きをほどくようにして、その全体がシート4の背部6より前へ向かって移動するようになる。
また、このように撓んで展開することにより、右袋体21および左袋体22は、シート4に着座している乗員の上体などにより前への移動を阻害されることなく、着座している乗員の上体より前へ移動することができる。
ただし、右袋体21および左袋体22は、この段階でも撓んだ状態にあるため、シート4に着座している乗員の上体を拘束することは難しい。
図8(C)は、図8(B)からさらに展開して、右袋体21および左袋体22がシート4の左右へ大きく展開している状態である。右袋体21および左袋体22は、図8(C)のようにシート4の左右両側から外へ広がって展開する右袋体21および左袋体22は、巻きをほどくようにして前へ移動しながら、展開を続ける。また、屈曲部31の巻きがほどけた状態においても、巻きをほどいたことによる慣性力により、さらに前へ移動する。右袋体21および左袋体22は、シート4の背部6から前広がりとなるように斜前方向へ向かって、またはシート4についての左右の両側へ向かって展開を開始することになる。
図9(A)は、図8(C)からさらに展開して、右袋体21および左袋体22が、展開時の慣性力によりシート4の前側へ移動している状態である。巻きがほどけた右袋体21は、左回りの慣性力により、シート4の右縁を中心として前側へ回転するように移動する。巻きがほどけた左袋体22は、右回りの慣性力により、シート4の左縁を中心として、前側へ回転するように移動する。
図9(B)は、図9(A)からさらに展開して、右袋体21および左袋体22が、展開時の慣性力により、シート4に着座している乗員の上体の前に展開している状態である。乗員の前へ移動した右袋体21は、左回りの慣性力により、乗員の前側において左方向へ移動する。乗員の前へ移動した左袋体22は、右回りの慣性力により、乗員の前側において右方向へ移動する。右袋体21および左袋体22は、さらに乗員の中央へ向かって展開する可能性もある。
図10は、図9に続く、図4の引込装置41の動作の説明図である。
図10(A)において、右袋体21および左袋体22は、図9(B)のように、着座している乗員の上体の前において展開している。
引込装置41は、図10(B)に示すように、右袋体21の下端に接続されるテザー42と、左袋体22の下端に接続されるテザー42とを引く。テザー42は、シート4の座部5の下に前後に並べて設けられる複数のローラ43により、シート4の座部5の座面の下において折り返される。右袋体21の下端および左袋体22の下端は、シート4の座部5の下へ引き込まれる。右袋体21および左袋体22の撓みは、引込装置41により引き込まれて解消される。右袋体21および左袋体22は、シート4に着座する乗員の左右両肩の上側を通って乗員の前面へ至る位置へ引き寄せられるように移動する。そして、撓んで展開した右袋体21と左袋体22とは、シート4に着座している乗員の上体の前面および両肩の上に密着する状態となる。
図11は、図10の後での右袋体21および左袋体22の状態の説明図である。
図11(A)は、前面図である。図11(B)は、側面図である。図11では、展開した右袋体21と左袋体22とは、図10(B)と同様にシート4に着座している乗員の上体の前面および両肩の上に密着するように展開している。
図11では、右袋体21は、シート4の背部6の右上部からシート4に着座する乗員の右肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開する。左袋体22は、シート4の背部6の左上部からシート4に着座する乗員の左肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開する。シート4に着座している乗員の上体は、それに密着するように展開している右袋体21と左袋体22により抑えられ、前後上下左右へずれたり移動したりし難くなる。
このように右袋体21および左袋体22は、シート4に固定される両端が外側となるように巻いた状態で収容され、収容された状態から巻きをほどくように展開する際の慣性力によりシート4の背部6より前へ移動でき、シート4に着座する乗員の左右両肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開することができる。
また、右袋体21の屈曲部31および左袋体22の屈曲部31は、シート4に着座する乗員の上体の前へ至る状態に展開した状態で、シート4に着座する乗員の左右両肩の間に位置できる。
以上のように、本実施形態では、右袋体21および左袋体22が、自動車1のシート4についての背部6および座部5の左右両側部に沿うように収容される。そして、右袋体21および左袋体22は、シート4に固定される両端の間で屈曲している棒状に展開する。また、右袋体21および左袋体22は、シート4に固定される両端が外側となるように巻いた状態で収容されている。これにより、右袋体21および左袋体22は、収容された状態から巻きをほどくように展開を開始し、巻きをほどくことにより生じる慣性力によりシート4の背部6より前へ移動する。その結果、シート4に固定される両端の間で屈曲または湾曲している棒状に展開する右袋体21および左袋体22は、シート4に着座する乗員の左右両肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開することができる。袋体がこのように展開することにより、シート4に着座している乗員は、その状態に維持され得る。たとえば、自動車1に対して前方向から衝撃が入力される場合だけでなく、斜前方向から入力される場合でも、乗員をシート4に着座している状態に維持するように拘束し得る。また、乗員の上体の前面は、左右の袋体により抑えられる。シートベルトにより乗員を保護しようとする場合には、乗員を拘束する力が上体の前面についてのシートベルトが当たる部位に局所的に強い力が作用する可能性があるが、本実施形態ではそのような可能性を低減できる。
しかも、展開する右袋体21および左袋体22は、巻きをほどく慣性力により、シート4に着座する乗員の上体の前面の中央へ向かって移動できる。シート4に着座する乗員の上体の前面の中央へ移動した右袋体21および左袋体22は、シート4に着座する乗員の左右両肩の上に展開できる。右袋体21および左袋体22は、シート4に着座する乗員の首部の左右に近接または密着できる。右袋体21および左袋体22が近接または密着することにより、頭部は振れ難くなる。
これらの作用により、本実施形態では、各種の衝突において高い乗員保護を実現可能である。たとえば前面衝突だけでなく、斜め衝突やオフセット衝突などにおいても、右袋体21および左袋体22により、乗員がシート4の着座位置から変位し難くなるように拘束できる。しかも、右袋体21および左袋体22により乗員を拘束するので、シートベルトのように局所的に強く力を乗員に対して作用させ難くし得る。また、右袋体21および左袋体22は、シート4の着座位置にいる乗員の上体の近くにおいて好適には密着するように展開しているので、乗員の上体が明らかに動いてしまう前に、その衝撃を吸収し始めるように機能し得る。
本実施形態では、右袋体21および左袋体22は、シート4に固定される両端の間に屈曲部31を有する。屈曲部31は、たとえば、右袋体21および左袋体22がシート4に着座する乗員の左右両肩の上側を通って乗員の上体の前へ至る状態に展開した状態で、シート4に着座する乗員の左右両肩の間に位置するように、右袋体21および左袋体22についてのシート4に固定される両端から等距離となる中央部分より上側の部分に設けられる。そして、右袋体21および左袋体22は、屈曲部31が内側となるように屈曲部31から巻かれた状態で収容される。右袋体21および左袋体22は、シート4の左右両側に広げた状態から両端が外側となるように後向きに巻いた状態で収容される。そして、右袋体21および左袋体22は、収容された状態から巻きをほどくように展開を開始し、巻きをほどくことにより生じる慣性力によりシート4の背部6より前へ移動する。その結果、屈曲部31がシート4に着座する乗員の上体の前に至るように展開できる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
たとえば上述した実施形態では、屈曲部31は、右袋体21および左袋体22について1つずつ設けられている。
この他にもたとえば、屈曲部31は、右袋体21および左袋体22について複数ずつ設けられてよい。
上述した実施形態では、屈曲部31は、右袋体21および左袋体22の両端の中央部分より上側に設けられている。
この他にもたとえば、屈曲部31は、右袋体21および左袋体22の両端の中央部分に設けられてよい。
上述した実施形態では、右袋体21および左袋体22は、屈曲部31において折り曲げられた略棒形状を有する。
この他にもたとえば、右袋体21および左袋体22は、その全体が両端の間で略棒形状でよい。
上述した実施形態では、右袋体21および左袋体22は、シート4の左右両側に広げた状態から両端が外側となるように後向きに巻いた状態で、シート4に収容されている。
この他にもたとえば、右袋体21および左袋体22は、シート4の左右両側に広げた状態から両端が外側となるように前向きに巻いた状態で、シート4に収容されている。
図12は、図5の右袋体21および左袋体22の変形例の展開方法の説明図である。図12(A)から図12(C)は、図8(A)から図8(C)に対応する。
図12(A)は、変形例に係る右袋体21および左袋体22についての展開開始前の収容状態である。右袋体21は、左回りに巻き取られ、左袋体22は、右回りに巻き取られて収容されている。このように右袋体21および左袋体22は、前巻きに巻いた状態でシート4に設けられる。インフレータ23が高圧ガスを噴出することにより、右袋体21および左袋体22は、展開を開始する。右袋体21および左袋体22は、巻きをほどくようにしながら左右へ広がるように展開を開始し、図12(B)に示すようにシート4の左右の縁から飛び出し、規制板28に当たって前へ跳ね返される。巻きがほどけた右袋体21および左袋体22は、図12(C)に示すように、展開時の慣性力により、前へ移動する。
このように前巻きに巻いた状態でシート4に設けられる右袋体21および左袋体22は、図7と同様に、展開する勢いにより着座している乗員の上体より前へ移動できる。
上述した実施形態では、右袋体21および左袋体22は、屈曲部31において折り曲げられた略棒形状を有する。
この他にもたとえば、右袋体21および左袋体22は、その一部に、他の部分たとえば両端の部分より幅広の幅広部、を有してよい。幅広部は、右袋体21の他の部分と同様に膨らんでよい。この場合、右袋体21および左袋体22は、屈曲部31ではなく幅広部から巻いてよい。幅広部は、他の部分より幅広に形成されることにより、他の部分と比べて重くなり得る。他の部分より重い幅広部から巻くことにより、幅広部をおもりとして、右袋体21および左袋体22を好適に広げることができる。特に、屈曲部31が幅広である場合、幅広にされて重くなっている屈曲部31は、最後まできちんと展開し得ると考えられる。
1…自動車(車両)、2…車体、3…乗員室、4…シート、5…座部、6…背部、10…乗員保護装置、11…ステレオカメラ、12…赤外線カメラ、13…LiDAR、14…加速度センサ、15…通信装置、16…GPS受信機、17…エアバッグ装置、21…右袋体、22…左袋体、23…インフレータ、27…制御部、28…規制板、31…屈曲部


Claims (5)

  1. 車両のシートについての少なくとも背部の左右両側部に沿うように収容されて、前記シートに固定される両端の間で展開する右袋体および左袋体と、
    前記右袋体および前記左袋体を展開するインフレータと、
    を有し、
    前記右袋体および前記左袋体は、前記シートに固定される両端が外側となるように巻いた状態で収容され、収容された状態から巻きをほどくように展開することにより前記シートに着座する乗員の上体の前へ至る状態に展開する、
    車両の乗員保護装置。
  2. 前記右袋体および前記左袋体は、前記シートに固定される両端の間に屈曲部を有し、前記屈曲部が内側となるように巻かれた状態で収容され、前記屈曲部が前記シートに着座する乗員の上体の前に至るように展開する、
    請求項1記載の、車両の乗員保護装置。
  3. 前記屈曲部は、前記右袋体および前記左袋体についての前記シートに固定される両端から等距離となる中央部分または前記中央部分より上側の部分に設けられる、
    請求項2記載の、車両の乗員保護装置。
  4. 前記右袋体および前記左袋体は、前記屈曲部から巻かれた状態で収容される、
    請求項2または3記載の、車両の乗員保護装置。
  5. 前記右袋体および前記左袋体は、前記シートの左右両側に広げた状態から両端が外側となるように後向きに巻いた状態で収容される、
    請求項1から4のいずれか一項記載の、車両の乗員保護装置。


JP2020081572A 2020-05-01 2020-05-01 車両の乗員保護装置 Active JP7356949B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020081572A JP7356949B2 (ja) 2020-05-01 2020-05-01 車両の乗員保護装置
US17/220,081 US11718258B2 (en) 2020-05-01 2021-04-01 Occupant protection device for vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020081572A JP7356949B2 (ja) 2020-05-01 2020-05-01 車両の乗員保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021175648A JP2021175648A (ja) 2021-11-04
JP7356949B2 true JP7356949B2 (ja) 2023-10-05

Family

ID=78292480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020081572A Active JP7356949B2 (ja) 2020-05-01 2020-05-01 車両の乗員保護装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11718258B2 (ja)
JP (1) JP7356949B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11904795B2 (en) * 2022-06-21 2024-02-20 Ford Global Technologies, Llc Seat assembly with deployable belt member
US11912230B2 (en) * 2022-07-25 2024-02-27 Ford Global Technologies, Llc Vehicle airbag system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362295A (ja) 2001-06-11 2002-12-18 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ装置
JP2004090906A (ja) 2002-07-08 2004-03-25 Honda Motor Co Ltd サイドエアバッグ装置
JP2008201297A (ja) 2007-02-21 2008-09-04 Toyota Motor Corp 車両用サイドエアバッグ装置
JP2013212775A (ja) 2012-04-02 2013-10-17 Toyota Motor Corp 車両用シート
JP2014169036A (ja) 2013-03-04 2014-09-18 Mitsubishi Motors Corp サイドエアバッグ装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3395619B1 (en) * 2014-09-04 2019-11-06 Autoliv Development AB Method for manufacturing vehicle side airbag module and vehicle side airbag device
JP6623103B2 (ja) 2016-03-31 2019-12-18 株式会社Subaru 車両の乗員保護装置
JP6783874B2 (ja) * 2016-12-05 2020-11-11 オートリブ ディベロップメント エービー サイドエアバッグ装置
JP6880954B2 (ja) * 2017-04-07 2021-06-02 トヨタ自動車株式会社 車両用サイドエアバッグ装置及びその製造方法
US20190248322A1 (en) * 2018-02-12 2019-08-15 Autoliv Asp, Inc. Airbag systems with tether pretensioning and load limiting
JP7100509B2 (ja) * 2018-06-22 2022-07-13 Joyson Safety Systems Japan株式会社 エアバッグ装置
JP6603773B1 (ja) * 2018-09-28 2019-11-06 株式会社Subaru 乗員保護装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362295A (ja) 2001-06-11 2002-12-18 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ装置
JP2004090906A (ja) 2002-07-08 2004-03-25 Honda Motor Co Ltd サイドエアバッグ装置
JP2008201297A (ja) 2007-02-21 2008-09-04 Toyota Motor Corp 車両用サイドエアバッグ装置
JP2013212775A (ja) 2012-04-02 2013-10-17 Toyota Motor Corp 車両用シート
JP2014169036A (ja) 2013-03-04 2014-09-18 Mitsubishi Motors Corp サイドエアバッグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US11718258B2 (en) 2023-08-08
US20210339697A1 (en) 2021-11-04
JP2021175648A (ja) 2021-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4763762B2 (ja) 車の搭乗者を保護するのを助ける装置
JP7243552B2 (ja) ファーサイドエアバッグ装置
JP2021526103A (ja) 車両用のエアバッグデバイス
JP2011025909A (ja) サイドエアバッグ装置
JP7260350B2 (ja) 乗員保護装置
JP7356949B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP2019038370A (ja) 乗員保護装置
JP6836449B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP2022053575A (ja) 車両の車外保護装置
JP7168496B2 (ja) 乗員保護装置
JP2022053574A (ja) 車両の車外保護装置
JP7361656B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7032196B2 (ja) 乗員拘束装置
JP7398336B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7361658B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7445572B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7208349B2 (ja) 乗員保護装置
JP6826480B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7356950B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7422000B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7361657B2 (ja) 車両の乗員保護装置
JP7344794B2 (ja) 車両の車外保護装置
JP2018171991A (ja) 車両の乗員保護装置
JP2019038375A (ja) 乗員保護装置
JP2018172003A (ja) 車両の乗員保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20221223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7356949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150