以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照して順に説明する。以下の説明では、画像を表示するための画像データを単に画像とも言う。
図1に示すように、編集装置1は汎用のパーソナルコンピュータ(PC)であり、印刷装置10と通信可能である。編集装置1は、印刷装置10を使用して、長尺状の印刷媒体であるテープに印刷するための印刷データを編集できる。
編集装置1は、CPU2、ROM3、RAM4、記憶部5、通信I/F6、表示部7、及び入力部8を備える。CPU2は編集装置1の制御を司ると共に、非図示のインターフェース回路を介して、編集装置1が備える他の構成要素と電気的に接続する。ROM3は、ブートプログラム等を記憶する。RAM4は、タイマ、カウンタ、フラグデータ、一時的なデータを記憶する。記憶部5は、フラッシュメモリ等の記憶媒体で構成する。記憶部5は、CPU2が実行する処理のプログラムを記憶される。通信I/F6は、公衆回線網と接続するための通信モジュールである。表示部7は、画像を表示可能である。表示部7は、例えば、液晶ディスプレイである。入力部8は、CPU2に対し情報を入力可能である。入力部8は、例えば、キーボード及びマウスである。
印刷装置10は、長尺状の印刷媒体であるテープに、キャラクタ(文字、記号、数字、及び図形等のオブジェクト)を印刷可能な熱転写型プリンタである。印刷装置10は、編集装置1から送信される印刷データに基づき、テープへの印刷を実行可能である。印刷装置10は、CPU11、ROM12、CGROM13、RAM14、記憶部15、及び通信I/F16を備える。ROM12、CGROM13、RAM14、記憶部15、及び通信I/F16は、各々CPU11に電気的に接続されている。
ROM12には、印刷装置10の制御上必要な各種のプログラム等が記憶されている。CPU11は、これらのプログラムに基づいて各種演算を行う。CGROM13には、各種キャラクタを印刷するための印刷用ドットパターンデータが、書式及びサイズ毎に分類され、コードデータに対応させて記憶されている。RAM14には、テキストメモリ、及びプリントバッファ等、複数の記憶エリアが設けられている。テキストメモリには、印刷対象のデータが格納される。プリントバッファには、印刷対象の印刷用ドットパターンが格納される。RAM14のその他の記憶エリアには、各種演算データ等が記憶される。通信I/F16は、公衆回線網に接続するための通信モジュールを含む。
印刷装置10は更に、検出部17、搬送モータ18、サーマルヘッド19、カッターモータ20、及び駆動回路21~23を備える。検出部17、及び駆動回路21~23は各々、CPU11に電気的に接続されている。検出部17は、印刷装置10に装着されたテープ25の種類を検出し、CPU11に出力する公知のセンサである。駆動回路21は、テープ25を搬送経路に沿って搬送する搬送モータ18を駆動するための電子回路である。駆動回路22は、サーマルヘッド19を駆動するための電子回路である。駆動回路23は、印刷装置10の外部に排出される印刷済みのテープ25を切断する移動刃(図示略)を動作させるカッターモータ20を駆動するための電子回路である。
テープ25は、無定長のテープ状の印刷媒体であり、粘着テープ24と、剥離紙28とを備える。粘着テープ24は、印刷される印刷面29を備えたフィルムテープ26と、粘着剤の層27とを有する。粘着テープ24は、透明又は半透明である。透明又は半透明とは、粘着テープ24の一方側から他方側が視認可能であることをいう。粘着テープ24は、無色でもよいし、有色でもよい。剥離紙28は、粘着剤の層27に貼り合わされる。テープ25は、複数の種類があってもよい。複数の種類は、例えば、ラミネート及びレセプタがある。「ラミネート」は、樹脂製のフィルムテープ26に印刷がなされた後、印刷装置10内で、フィルムテープ26の印刷面29に剥離紙28と、層27を含む両面粘着テープが貼り合わせられる態様を示す。「ラミネート」のテープ25の印刷面29はフィルムテープ26により保護される。「レセプタ」は、フィルムテープ26の片面にのみ粘着剤の層27が形成されている片面粘着テープに印刷が行われる態様を示す。「レセプタ」のテープ25の印刷面29はフィルムテープ26により保護されず、外部に露出する。テープの種類は、更に、印刷媒体の幅方向の長さW、印刷媒体の色、印刷色、及び印刷媒体の材質等に応じて分類されてもよい。
編集装置1は、重ね貼りラベル用の印刷データを編集可能である。重ね貼りラベルは、同形状の複数の印刷済みテープを順に、重ねて貼り合わせることで作成されるラベルである。重なり合うテープは、重なる面積が最大になるように位置合わせされ、貼り合わされる。印刷装置10は、熱転写型のプリンタであるため、通常、インクリボンの色に応じた単色の色で印刷を行う。ユーザは互いに異なる色のインクリボンを用いて複数のテープの各々に印刷し、複数の印刷済みテープを順に貼り合わせて重ね貼りラベルを作成することで、複数の色で画像が印刷されたラベルを得ることができる。重ね貼りラベル用の印刷データは、重ね貼りラベルを構成する複数のテープの各々に対応して作成された複数の印刷データを含む。各印刷データは印刷領域に対する印刷される画像の配置を表す。各印刷データで、印刷領域の大きさ及び形状は互いに同じである。本実施形態の編集装置1が編集可能なオブジェクトは、バーコードオブジェクト、テキストオブジェクト、及び図形オブジェクトを含む。バーコードオブジェクトは、バーコード及び二次元バーコードの少なくとも何れかを含むオブジェクトである。テキストオブジェクトは、テキストを含むオブジェクトである。図形オブジェクトは、バーコード及び二次元バーコード以外の図形を含むオブジェクトである。
図2に示すように、具体例のラベル30は、三枚のテープ31~33を貼り合わせて作成される。三枚のテープ31~33の大きさ及び形状は互いに同じである。以下の説明では、テープの長手方向、幅方向、及び厚み方向を左右方向、前後方向、及び上下方向とする。各テープのフィルムテープ26から粘着剤の層27(剥離紙28)に向かう方向を下方、粘着剤の層27(剥離紙28)からフィルムテープ26に向かう方向を上方とする。テープ31は、三枚のテープ31~33の内、最も下側に配置される。テープ31には、第一色のインクリボンを用いて画像41が印刷される。画像41はギザギザ状の模様の図形オブジェクト51を表す。テープ32は、テープ31の上方に配置され、テープ31に貼り合わされる。テープ32には、第一色とは異なる第二色のインクリボンを用いて画像42が印刷される。画像42は、バーコードオブジェクト53と、テキストオブジェクト52とを含む。テープ33は、三枚のテープ31~33の内、最も上方に配置され、テープ32に貼り合わされる。テープ33には、第一色及び第二色とは異なる第三色のインクリボンを用いて画像43が印刷される。画像43は、テキストオブジェクト54を含む。ラベル30において、図形オブジェクト51と、テキストオブジェクト52は上下方向に重なるが、バーコードオブジェクト53と、テキストオブジェクト54とは、他のオブジェクトと上下方向に重ならない。
編集装置1で実行される編集処理の概要を説明する。編集装置1は、ラベルを構成する複数のテープの内の、一のテープに印刷されるオブジェクトの配置を、他のテープに印刷されるオブジェクトの配置を考慮して編集可能である。具体的には、編集装置1は、入力部8に入力された情報に基づき、長尺状の印刷媒体である第一テープに第一画像を印刷するための第一印刷データを編集する第一編集処理を実行する。編集装置1は、第一編集処理を実行するための画面であって、印刷領域Rに対する第一画像の配置を含む第一画面を表示部7に表示する。編集装置1は、入力部8に入力された情報に基づき、長尺状の印刷媒体であり、第一テープと貼り合わせられる第二テープに、第二画像を印刷するための第二印刷データを編集する第二編集処理を実行する。編集装置1は、第二編集処理を実行するための画面であって、印刷領域Rに対する第二画像の配置を含む第二画面を表示部7に表示する第二表示処理を実行する。編集装置1は、第一編集処理において、第一画像に特定種類のオブジェクトである特定オブジェクトが追加された場合、設定処理を実行する。設定処理は、印刷領域R内に、当該特定オブジェクトとは別のオブジェクトが配置されることを禁止する禁止領域Pを、当該特定オブジェクトが配置された領域に応じて設定する処理である。本実施形態の編集装置1は、編集可能なオブジェクトの内、バーコードオブジェクトを特定オブジェクトとし、他のオブジェクト(通常オブジェクト)と区別する。編集装置1は、第二編集処理において、禁止領域Pに当該禁止領域Pに対応する特定オブジェクトとは別のオブジェクトが配置された場合、入力部8に入力された情報に基づく編集を無効とする無効化処理を実行する。
図2~図10を参照して、図2に示す具体例のラベル30を作成するための印刷データを編集する場合を例に、編集装置1が実行する編集処理を説明する。編集処理は、入力部8が操作され、重ね貼りラベル用の印刷データを編集する指示が入力された場合に実行される。指示が検出された場合、編集装置1のCPU2はROM3に記憶されたプログラムをRAM4に読み出して編集処理を実行する。以下では、ステップをSと略記する。
図3に示すように、CPU2は、編集処理に関する設定を取得する(S1)。編集処理に関する設定の項目は、適宜定められればよい。CPU2は、例えば、図4に示す設定画面61を表示部7に表示し、編集処理に関する設定を取得してもよい。設定画面61はチェックボックス62、63を含む。本実施形態の設定の項目は、特定オブジェクトに応じた禁止領域Pの設定方法と、編集処理実行中に表示部7に禁止領域Pを表示させるか否かとを含む。編集装置1は、印刷領域Rの内の、特定オブジェクトが配置された領域をマージンだけ広げた領域を禁止領域Pとして設定する。禁止領域Pは、禁止領域Pに対応する特定オブジェクトとは別のオブジェクトの配置を禁止する領域である。S1では、チェックボックス62に基づきマージンを設定するか否かと、マージンを設定する場合のマージン量が取得される。マージン量の設定方法は、適宜定めればよく、例えば、特定オブジェクトの輪郭が矩形である場合、輪郭の上下左右の各々にマージン量が個別又は一律で設定されてもよい。S1では、チェックボックス63に基づき編集処理実行中に表示部7に禁止領域Pを表示させるか否かが取得される。各項目の値は予め設定され、記憶部5に記憶されていてもよい。
CPU2は、印刷データを新規に作成するかを判断する(S2)。ユーザは、入力部8を操作して、印刷データを新規作成するか、記憶部5に記憶された印刷データを読み出して編集するかの指示を入力する。CPU2は新規作成の指示を取得した場合(S2:YES)、CPU2は、例えば、図5に示す初期編集画面G1を表示部7に表示する(S3)。図5に示すように、画面G1は、欄71、75、79、キー72~74、82を含む。欄71は、表示対象について、印刷領域Rに対する画像のイメージを表示する。表示対象は、ラベルを構成する第Nテープの印刷領域Rに対する第N画像の配置を含む第N画面である。Nは1からラベルを構成するテープの総数までの整数である。本実施形態では、第N画面毎(つまり、テープ毎)に欄71での表示/非表示が切り替えられる。画面G1でのNは1であり、欄71には印刷領域Rを表す点線が表示される。印刷領域Rの大きさは、予め設定された大きさであってもよいし、ユーザが設定した大きさでもよい。編集装置1は、第Nテープの印刷に使用するインクリボンの色を設定可能であってもよく、その場合、欄71を第Nテープに印刷する第N画像が含むオブジェクトを、設定された色で表示してもよい。
キー72は、印刷領域Rに図形オブジェクトを追加する指示を入力する場合に選択される。キー73は、印刷領域Rにテキストオブジェクトを追加する指示を入力する場合に選択される。キー74は、印刷領域Rにバーコードオブジェクトを追加する指示を入力する場合に選択される。キー72~74が選択された場合の各オブジェクトの追加方法は従来の方法が適宜採用されればよい。キー82は、印刷データの編集を終了する指示を入力する場合に選択される。太線で囲まれた欄75は、第N画面に関する情報を、テープの重ね合わせ順に表示する。欄75は、下側から上側に向けて昇順で第N画面に関する情報を表示する。画面G1中の上下方向の配列順序は、テープの重ね合わせ順を表す。第N画面に関する情報は、チェックボックス76、サムネイル77、ID78を含む。チェックボックス76は、ID78で表される第N画面の画像を欄71に表示するか否かの設定に用いられる。チェックボックス76にチェックが入っている場合、第N画面が欄71に表示される。サムネイル77は、ID78に対応付けられた画像を表す。欄79は、欄71に禁止領域Pを表示するか否かの設定に用いられるチェックボックス80を表示する。チェックボックス80にチェックが入っている場合、欄71に禁止領域Pが表示される。記憶部5に記憶された印刷データを読み出して編集する指示が取得された場合(S2:NO)、CPU2は、記憶部5に記憶された印刷データを取得し(S4)、印刷データに基づき編集画面を表示する(S4)。編集画面は、例えば、画面G1と同様の欄71、75、79、キー72~74、82を含み、取得された印刷データに基づき、欄71に表示対象の画像が表示される。
S3又はS5の次に、CPU2は、画面を変更するかを判断する(S6)。ユーザは入力部8を介して、テープに対応する画面を追加する追加指示と、テープに対応する画面を削除する削除指示と、テープの重ね合わせ順序を表す画面の並び順序を変更する順序変更指示との各々を入力できる。追加指示、削除指示、順序変更指示の入力方法は公知の方法が適宜適用されればよい。画面を変更する指示が取得された場合(S6:YES)、CPU2は、取得された指示に応じて、欄75に画面を追加する処理、欄75から画面を削除する処理、及び画面の並び順序を変更する処理の何れかを実行し、欄71を更新する(S7)。CPU2は、処理をS6に戻す。
CPU2は、第N編集処理を実行する指示を検出したかを判断する(S8)。第N編集処理を実行する指示は、第N画面のみを欄71に表示させた状態で、欄71に表示中のオブジェクトに対して操作が検出された場合、又は、キー72~74の何れかが選択され、欄71に新たなオブジェクトを追加する操作が検出された場合に検出される。画面G1が表示された状態で、キー72の選択が検出された場合(S8:YES)、CPU2は、Nは1であると特定し(S9)、編集対象に第一画像を設定する(S10)。CPU2は、編集対象編集処理(S11)を実行する。
図6に示すように、編集対象編集処理では、CPU2は、キー72の選択が検出され、特定オブジェクトではない通常オブジェクトへの操作が検出されたと判断し(S31:NO、S34:NO、S40:NO、S48:YES)、キー72の選択によって追加される図形が、禁止領域Pと重なるかを判断する(S53)。画面G1が表示された状態では、印刷領域Rに対して禁止領域Pは設定されておらず、禁止領域Pが、通常オブジェクトと重ならない(S53:NO)。この場合CPU2は、図5に示すように、S52で取得された指示に従って、図形オブジェクト51をユーザが指定した位置に追加し、テープ31に印刷をするための第一印刷データを編集する(S56)。CPU2は、S56の処理に応じて、画面G2に示すように、欄71の表示を更新する(S57)。画面G2において、図形オブジェクト51は、テープ31のインクリボンの色である第一色で欄71に表示される。CPU2は、編集対象編集処理を終了して、処理を図3の編集処理に戻す。CPU2はS11の後、処理をS6に戻す。
CPU2は、第N編集処理を実行する指示を検出しない場合(S8:NO)、CPU2は、ラベル編集処理を実行する指示を検出したかを判断する(S12)。ラベル編集処理を実行する指示は、全ての画面を表示対象として欄71に表示させた状態で、欄71に表示中のオブジェクトに対して操作が検出された場合、又はキー72~74が選択され、欄71に新たなオブジェクトを追加する操作が検出された場合に検出される。CPU2は、ラベル編集処理を実行する指示を検出した場合(S12:YES)、S12で取得された指示に従って選択されたオブジェクトを編集し、オブジェクトの編集結果に応じて印刷データを編集する(S13)。CPU2は、S13の編集結果に応じて表示部7の表示を更新する(S14)。CPU2は、処理をS6に戻す。
ラベル編集処理を実行する指示を検出されない場合(S12:NO)、CPU2は、第N表示処理を実行する指示を検出したかを判断する(S15)。第N表示処理を実行する指示は、欄75の何れかのチェックボックス76のチェックを変更することで、第N画面の画像のみを表示とし、他の画面の画像を非表示とする指示を検出した場合に検出される。第N表示処理を実行する指示が検出されない場合(S15:NO)、CPU2は、ラベル表示処理を実行する指示を検出したかを判断する(S20)。CPU2は、欄75の何れかのチェックボックス76のチェックを変更することで、全ての画面の画像を表示する指示を検出した場合に、ラベル表示処理を実行すると判断する(S20:YES)。ラベル表示処理を実行する指示が検出されない場合(S20:NO)、CPU2は、禁止領域Pの大きさを変更する処理を実行する指示を検出したかを判断する(S22)。本実施形態の編集装置1は、特定オブジェクトの輪郭上及び輪郭の外側となる範囲で、特定オブジェクトに対する禁止領域Pの大きさの変更を受け付ける。ユーザは、禁止領域Pの輪郭に表示されたコントロールハンドルを移動させる指示を入力することで、禁止領域Pの大きさを変更する指示を入力できる。禁止領域Pの大きさを変更する指示が検出されない場合(S22:NO)、CPU2は編集を終了する終了指示が検出されたかを判断する(S24)。キー82の選択が検出された場合、CPU2は終了指示が検出されたと判断する。終了指示が検出されない場合(S24:NO)、CPU2は処理をS6に戻す。
画面G2が表示された状態で、画面を追加する指示が検出された場合(S6:YES)、CPU2は、画面変更処理として、第二画面を追加する(S7)。第二画面が追加された後、第一画面についてのチェックボックス76のチェックを外す指示が検出された場合(S15:YES)、CPU2は、Nを2と特定し(S16)、禁止領域Pを表示する設定がされていると判断する(S17:YES)。図5に示すように、CPU2は、画像42のみを含む画面G3を表示部7に表示する(S18)。CPU2は処理をS6に戻す。
画面G3が表示された状態で、キー73を選択する指示が検出された場合(S6:NO、S8:YES)、CPU2は、Nを2と特定し(S9)、編集対象を第二画像とし(S10)、編集対象編集処理を実行する(S11)。CPU2は、特定オブジェクト53を追加する指示が検出されたと判断し(S31:YES)、図7の画面G4に示すように、特定オブジェクト53を選択中の状態で欄71に表示する(S32)。画面G4において、特定オブジェクト53は、テープ32のインクリボンの色である第二色で欄71に表示される。CPU2は、オブジェクトが選択中である場合、当該オブジェクトの編集を確定せず、編集前に戻せる状態として扱う。オブジェクトが選択中である場合、CPU2は、選択中のオブジェクトに矢印状のカーソルQを表示する。CPU2は、印刷領域R内に、特定オブジェクトとは別のオブジェクトが配置されることを禁止する禁止領域Pを、特定オブジェクトが配置された領域に応じて設定する(S33)。本実施形態のCPU2は、S1で取得された設定に基づき、特定オブジェクトが配置された領域をマージンだけ広げた領域を禁止領域Pとして設定する。禁止領域Pは、各画面の印刷領域Rに対して設定される。各画面において、印刷領域Rに対する禁止領域Pの相対位置は互いに同じである。S33で設定された禁止領域Pと、他のオブジェクトが重なるかを判断する(S35)。禁止領域Pが、他のオブジェクトと重ならない場合には(S35:NO)、CPU2は、禁止領域Pを通常モードで表示する(S37)。他のオブジェクトは、S33で設定された禁止領域Pに対応する特定オブジェクト以外の全オブジェクトである。特定オブジェクトが複数配置されている場合、他のオブジェクトは、選択中の特定オブジェクト以外の特定オブジェクトを含む。禁止領域Pが、他のオブジェクトと重なる場合には(S35:YES)、CPU2は禁止領域Pを通常モードとは異なる警告モードで表示する(S36)。本実施形態のCPU2は、禁止領域Pを通常モードで表示する場合、画面G4に示すように、禁止領域Pの輪郭を通常色(例えば青色)で表示し、禁止領域Pの輪郭の内側を通常色(斜め格子状の網掛けで図示)で塗りつぶす。
図7の画面G5に示すように、選択中の特定オブジェクト53の配置が変更され、図形オブジェクト51と重なる場合(S34:YES、S35:YES)、CPU2は禁止領域Pを通常モードとは異なる警告モードで表示する(S36)。本実施形態のCPU2は、禁止領域Pを警告モードで表示する場合、画面G5に示すように、禁止領域Pの輪郭を通常色とは異なる警告色(例えば赤色)で表示し、禁止領域Pの輪郭に囲まれる部分を、警告色(斜線の網掛けで図示)で塗りつぶして表示する。この状態でS32で追加された特定オブジェクト53の選択操作が解除された場合(S40:YES、S41:YES)、CPU2は、無効化処理として、特定オブジェクト53の追加する指示を無効化する(S43)。CPU2は、特定オブジェクト53を追加する指示を入力する前の画面G3を表示部7に表示する(S45)。禁止領域Pが警告モードで表示された場合、ユーザは、欄71を参照し、入力部8を介して、例えば、画面G6のように、禁止領域Pが通常モードで表示される位置になるように、特定オブジェクト53を移動させ、特定オブジェクト53を選択を解除する。禁止領域Pが通常モードで表示される位置で選択を解除する操作が検出された場合(S40:YES)、CPU2は禁止領域Pと特定オブジェクト53は重ならないと判断し(S41:NO)、特定オブジェクト53を指定された位置に追加して、テープ32に印刷をするための第二印刷データを編集する(S42)。CPU2は、指定された位置に応じて、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置を変更して禁止領域Pを編集する(S44)。CPU2は、S42、S44の編集結果に応じて、表示部7に表示される欄71を更新する(S45)。CPU2は編集対象編集処理を終了し、処理を図3の編集処理に戻す。
画面G6が表示された状態で、特定オブジェクト53が選択され、画面G5で示す位置に特定オブジェクト53の選択を解除する指示が検出された場合(S34:YES、S35:YES、S36、S40、S41:YES)、CPU2は、無効化処理として、特定オブジェクト53を移動する指示を無効化する(S43)。CPU2は、特定オブジェクト53を移動する指示を入力する前の画面G6を表示部7に表示する(S45)。
画面G6が表示された状態で、第一画面についてのチェックボックス76にチェックを入れる指示が検出された場合(S20:YES)CPU2は、図8の画面G7に示すように、第一画面の画像41と、第二画面の画像42とを重ね合わせ順に重ねた合成画像44を欄71に表示する(S21)。CPU2は、処理をS6に戻す。
画面G7が表示された状態で、禁止領域Pを選択し、禁止領域Pの大きさを変更する指示を検出した場合(S22:YES)、CPU2は、検出された指示に応じて、所定条件のもとで禁止領域Pの大きさを変更する(S23)。本実施形態の所定条件は、変更後の禁止領域Pが他のオブジェクトと重ならないこと、及び、変更後の禁止領域Pの輪郭が特定オブジェクトの輪郭の内側にならず、輪郭上又は輪郭の外側となる範囲にあることである。ユーザは、入力部8を操作して、禁止領域Pの輪郭に表示されたコントロールハンドルを移動する指示を入力することで、禁止領域Pの大きさを変更する指示を入力できる。CPU2は、画面G8に示すように禁止領域Pの変更に応じて、表示部7の表示を更新し、処理をS6に戻す。
画面G8が表示された状態で、キー73を選択する指示が検出された場合(S6:NO、S8:NO、S12:YES)、CPU2は、所定条件のもと、選択オブジェクトの編集をする。S21における所定条件は、選択オブジェクトを編集することで、別のオブジェクトが禁止領域Pと重ならない条件と、一番上側の画面にオブジェクトを追加する条件とを含む。CPU2は、テキストオブジェクト52を第二画面の画像42に追加して、第二印刷データを編集し(S9)、画面G9を表示部7に表示する(S14)。画面G9において、テキストオブジェクト52は、第二色で欄71に表示される。CPU2は、処理をS6に戻す。
画面G9が表示された状態で、画面を追加し、追加された第三画面の画像43を欄71に表示し、禁止領域Pを非表示にする指示が検出された場合(S16、S17:NO)、CPU2は、画面変更処理として、画面を追加し、追加された第三画面の画像43を含む画面G10を表示部7に表示する(S19)。CPU2は処理をS6に戻す。
画面G10が表示された状態で、キー73を選択する指示が検出された場合(S6:NO、S8:YES)、CPU2は、Nを3と特定し(S9)、編集対象を画像43とし(S10)、編集対象編集処理を実行する(S11)。CPU2は、オブジェクト54を追加する指示が検出されたと判断し(S31:NO、S34:NO、S40:NO、S48:YES)、オブジェクト54を欄71に選択中の状態で表示する。オブジェクト54はテープ33のインクリボンの色である第三色で欄71に表示される。CPU2は禁止領域Pと、他のオブジェクトが重なると判断し(S49:YES)、画面G11で示すように、禁止領域Pを通常モードとは異なる警告モードで表示する(S50)。この状態で追加されたテキストオブジェクト54の選択操作が解除された場合(S52:YES、S53:YES)、CPU2は、無効化する処理として、テキストオブジェクト54の追加をキャンセルし(S54)、テキストオブジェクト54を追加する指示を入力する前の画面G10を表示部7に表示する(S55)。禁止領域Pが警告モードで表示された場合、ユーザは、欄71を参照し、入力部8を介して、例えば、画面G12のように、テキストオブジェクト54が禁止領域Pと重ならない位置にテキストオブジェクト54を移動し、テキストオブジェクト54の選択操作を解除する。この場合CPU2は、禁止領域Pを通常モードで表示後(S48:YES、S49:NO、S51)、テキストオブジェクト54の追加と配置とを確定し、テープ33に印刷するための第三印刷データを編集する(S52:YES、S53:NO、S56)。CPU2は、図10の画面G13を表示部7に表示する(S57)。
画面G13が表示された状態で、第一、第二画面のチェックボックス76にチェックを入れる指示が検出され、チェックボックス80のチェックを解除する指示が検出された場合(S20:YES)、CPU2は、画面G14に示すように、第一画面の画像41と、第二画面の画像42と、第三画面の画像43とを重ね合わせ順に重ねた合成画像45を欄71に表示する(S21)。CPU2は、処理をS6に戻す。
画面G14が表示された状態で、第二、第三画面のチェックボックス76にチェックを外す指示が検出された場合(S15:YES)、CPU2は、Nを1であると特定し(S16)、禁止領域Pを表示すると設定されていると判断し(S17:YES)、画面G15に示すように、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置を含む、第一画面の画像41を欄71に表示する(S18)。CPU2は、処理をS6に戻す。
終了指示が検出された場合(S24:YES)、CPU2は編集処理を終了するための処理を実行する(S25)。CPU2は、例えば、第一~第三印刷データを含む印刷データを生成し、生成された印刷データを出力する。CPU2は、例えば、通信I/F6を介して、生成された印刷データを印刷装置10に送信してもよい。他の例では、CPU2は、印刷データを生成し、生成された印刷データを記憶部5に記憶する。CPU2は以上で編集処理を終了する。
上記実施形態の編集装置1において、編集装置1、表示部7、入力部8、CPU2、及び記憶部5は各々、本発明の編集装置、表示部、入力部、制御部、及び記憶部の一例である。S42の処理は、本発明の第一編集処理及び第一編集ステップの一例である。S18、S19の処理は本発明の第一表示処理及び第一表示ステップの一例である。S56の処理は、本発明の第二編集処理及び第二編集ステップの一例である。S18、S19は本発明の第二表示処理及び第二表示ステップの一例である。S33の処理は本発明の設定処理及び設定ステップの一例である。S43、S54の処理は、本発明の無効化処理及び無効化ステップの一例である。S56の処理は、本発明の第三編集処理の一例である。S18、S19の処理は、本発明の第三表示処理の一例である。S1の処理は、本発明のマージン取得処理の一例である。S44の処理は、本発明の領域編集処理の一例である。S23の処理は、本発明の変更処理の一例である。S20の処理は、本発明の合成表示処理の一例である。S13の処理は、本発明のラベル編集処理の一例である。
上記実施形態の編集装置1は、テープ32に印刷される画像42に特定オブジェクト53が追加された場合(S31:YES)、印刷領域R内に禁止領域Pを設定し(S33)、ラベル30を構成する複数のテープ31~33の内の、テープ33に印刷されるオブジェクトの配置を、禁止領域Pに入らないように、テープ32に印刷される特定オブジェクト53の配置を考慮して編集できる。編集装置1は、ラベル30を構成する複数のテープ31~33の各々に対応する第一~第三印刷データを編集する際に、テープ33において、印刷領域Rの内の禁止領域Pに、特定オブジェクト53とは別のオブジェクトが配置されることを確実に回避できる。
編集装置1は、S43の無効化処理は、テープ33における禁止領域Pに当該禁止領域Pに対応する特定オブジェクト53とは別のオブジェクト54が配置された場合、及びテープ32における禁止領域Pに当該禁止領域Pに対応する特定オブジェクト53とは別のオブジェクトが配置された場合の各々で、入力部8に入力された情報に基づく編集を無効にできる。編集装置1は、特定オブジェクト53を含む画像42中に、特定オブジェクト53と重なる別のオブジェクトが配置されることを確実に回避できる。
テープ31~33は各々、印刷されるフィルムテープ26と、フィルムテープ26の一方側の面に設けられた粘着剤の層27とを有する粘着テープ24と、フィルムテープ26の一方側の面に層27を介して貼り合わされる剥離紙28とを備える。テープ33は、テープ32のフィルムテープ26の他方側の面に貼り合わされる。編集装置1は、ラベル30を構成する複数のテープ31~33の各々に対応する第一~第三印刷データを個別に編集する際に、テープ32に印刷される画像42に含まれる特定オブジェクト53が、テープ32の印刷面側に貼り合わされるテープ33により隠れて、視認できなくなることを確実に回避できる。
編集装置1は、入力部8に入力された情報に基づき、テープ32と同じ大きさの印刷領域Rが設定される印刷媒体であり、テープ32と貼り合わせられるテープ31に画像41を印刷するための第一印刷データを編集する。編集装置1は、テープ31を編集するための画面であって、印刷領域Rに対する画像41の配置を含む画面を表示部7に表示する。編集装置1は、テープ31、33の各々において、禁止領域Pに別のオブジェクトが配置された場合、入力部8に入力された情報に基づく編集を無効とする(S43、S54)。故に編集装置1は、ラベル30を構成する複数のテープ31~33の内の、テープ31及びテープ33の各々に印刷されるオブジェクトの配置を、テープ32に印刷される特定オブジェクト53の配置を考慮して編集可能である。
編集装置1は、バーコード又は二次元コードを表すオブジェクトを特定オブジェクト53とする。故に編集装置1は、複数のテープを貼り合わせてラベル30を作成した場合、バーコード又は二次元コードを表すオブジェクトが別のオブジェクトと重なり、バーコード又は二次元コードが読み取れなくなることを回避できる。
編集装置1は、バーコード又は二次元コードを含む特定オブジェクトの周囲に設定されるマージンを取得し(S1)、印刷領域Rの内の、特定オブジェクトが配置された領域をマージン取得処理で取得されたマージンだけ広げた領域を禁止領域Pとして設定する(S33)。故に編集装置1は、複数のテープを重ねて貼り合わせる時に、各テープ31~33の貼り合わせ位置が多少ずれた場合でも、バーコード又は二次元コードを表すオブジェクトに別のオブジェクトと重なることを回避できる。
編集装置1は、特定オブジェクトを編集する処理に応じて、特定オブジェクト53に対応する禁止領域Pを編集する(S44)。故に編集装置1は、特定オブジェクト53が編集されるのに合わせて禁止領域Pも編集できる。編集装置1は、特定オブジェクトが編集されるのに合わせて禁止領域Pを編集するユーザの手間を省くことができる。
編集装置1は、第二画面に特定オブジェクト53が配置され、印刷領域Rに対して禁止領域Pが設定された所定の場合には(S17:YES)、印刷領域Rに対する画像の配置と、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置とを含む第一画面又は第三画面を表示部7に表示する(S18)。ユーザは、第一画面又は第三画面に基づき印刷データを編集する場合にも、表示部7を参照して、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置を確認できる。編集装置1は、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置が表示されない構成に比べ、ユーザが印刷データを編集する際の利便性を高めることができる。
編集装置1は、第二画面に特定オブジェクト53が配置され、印刷領域Rに対して禁止領域Pが設定された所定の場合(S17:YES)、印刷領域Rに対する画像の配置と、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置とを含む第二画面を表示部7に表示する(S18)。編集装置1は禁止領域Pが禁止領域Pの輪郭線で表されない構成に比べ、ユーザによる、印刷領域Rに対する禁止領域Pの範囲の確認しやすさを向上できる。
印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置は、禁止領域Pの輪郭線で表される。編集装置1は禁止領域Pが禁止領域Pの輪郭線で表されない構成に比べ、ユーザによる、印刷領域Rに対する禁止領域Pの範囲の確認しやすさを向上できる。
編集装置1は、入力部8に入力された情報に基づき、所定の操作が行われたと判断された場合(S34:YES、S48:YES)に、印刷領域Rに対する画像の配置と、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置とを含む画面を表示部7に表示できる(S36、S37、S50、S51)。編集装置1は、ユーザが入力部8を用い所定の操作を行った時に、表示部7に印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置を表示させることができる。編集装置1は禁止領域Pが常時表示部7に表示される構成に比べ、ユーザによる、印刷領域Rに対する画像の確認しやすさを向上できる。
編集装置1は、特定オブジェクト53が選択中の場合を含み(S34:YES)、特定オブジェクト53が選択中ではない場合は含まない(S34:NO)。編集装置1は、特定オブジェクト53が選択中の場合に(S34:YES)、表示部7に印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置を表示させ(S36、S37)、特定オブジェクト53を選択中ではない場合には(S34:NO)、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置の表示を停止できる。
編集装置1は、印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置を、禁止領域Pと、別のオブジェクトとの位置関係に応じて異なる態様で表示する(S36とS37、S50とS51)。ユーザは、禁止領域Pの表示態様に応じて、禁止領域Pと別のオブジェクトとの位置関係を容易に把握できる。編集装置1は、ユーザが禁止領域Pに別のオブジェクトを配置する指示を入力することを抑制できる。
印刷領域Rに対する禁止領域Pの配置は、禁止領域Pの輪郭線で表される。編集装置1は、入力部8に入力された輪郭線の形状を変更する指示に応じて、禁止領域Pを拡大又は縮小する(S23)。編集装置1は、禁止領域Pの大きさを変更できない構成に比べ、ユーザが印刷データを編集する際の利便性を向上できる。
編集装置1は、テープ31~33の重なり順序に応じた、印刷領域Rに対する画像41~43の配置を含む合成画面G14を表示部7に表示する(S21)。編集装置1は、入力部8に入力された情報に基づき、印刷データを編集する(S13)。ユーザは、編集装置1によって編集された印刷データに基づき、印刷された複数のテープ31~33を貼り合わせてラベル30を作成した場合の、ラベル30を表す画像を、印刷データに基づく印刷を実行する前に、表示部7で確認できる。ユーザは、編集装置1に、合成画像45を参照し、入力部8を介して編集の指示を入力することで、ラベル全体の画像を編集できる。編集装置1は、各テープの印刷データを、個別に編集することしかできない装置に比べ、ユーザがラベルの印刷データを編集する際の利便性を高めることができる。
本発明の編集装置及び編集方法は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。以下の変形は適宜組み合わされてもよい。
(A)編集装置1の構成は適宜変更してよい。編集装置1は、専用の装置であってもよいし、印刷装置10に設けられてもよい。編集装置1が備える、表示部7、入力部8、及び記憶部5の構成は適宜変更されてよい。編集装置1は表示部7及び入力部8の少なくとも何れかを備えなくてもよい。編集装置1が表示部7を備えない場合、例えば、編集装置1と有線又は無線で接続する表示装置に対して、第N画面を表示する処理を行えばよい。編集装置1が入力部8を備えない場合、例えば、編集装置1と有線又は無線で接続する入力装置を介して各種指示を取得すればよい。第一~第三テープの貼り合わせ順序は適宜変更されてよい。第一~第三テープの少なくとも何れかは、剥離紙を有さなくてもよい。印刷データを編集するための画面のレイアウト等は適宜変更されてよい。印刷データを編集するための画面は、例えば、図11に示す画面G16に例示する画面であってもよい。図11に示すように、画面G16は、欄85~87を含む。欄85は、第一テープの、印刷領域Rに対する第一画像47のイメージ(第一画面)を表示する。第一画像47は、図形オブジェクト51を含む。欄86は、第二テープの、印刷領域Rに対する画像のイメージ(第二画面)を表示する。第二画像48は、テキストオブジェクト52、55と、二次元コードオブジェクト56とを含む。欄87は、第一テープと、第二テープとを重ね合わせた場合の、印刷領域Rに対する画像49のイメージ(合成画面)を表示する。画面G16は、画像を編集するためのキーが必要に応じて設けられてもよい。図11に示す変形例において、編集装置1は、二次元コードオブジェクト56を特定オブジェクトとし、禁止領域Pを設定してもよい。
(B)編集装置1での処理を実行させるための指令を含むプログラムは、編集装置1の各装置がプログラムを実行するまでに、当該装置の記憶機器に記憶されればよい。従って、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。編集装置1で実行されるプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
(C)編集装置1の編集処理の各ステップは、各装置のCPUによって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。編集装置1での処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。編集装置1での処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。編集装置1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が、編集装置1が有する制御部からの指令に基づき処理の一部又は全部を行う態様も、本開示の範囲に含まれる。例えば、編集装置1の処理に以下の変更が適宜加えられてもよい。
編集装置1は、二枚以上のテープを順に貼り合わせたラベルを作成するための印刷データを編集可能であればよい。編集装置1は、特定オブジェクトが配置された第一画像を第一テープに印刷するための第一印刷データを編集する場合に、第一テープに対する印刷領域内に禁止領域を設定したり、当該第一画像についての無効化処理を実行したりしなくてもよい。特定オブジェクトは、バーコード又は二次元コードを表すオブジェクトであってもよいし、予め編集装置1に登録されたオブジェクト、又はユーザが指定するオブジェクトであってもよい。編集装置1は、特定オブジェクトの周囲にマージンを設定しなくてもよい。編集装置1は、特定オブジェクトの輪郭の内側にマージンを設定してもよい。編集装置1は、バーコード又は二次元コードを表すオブジェクトを特定オブジェクトとする場合、バーコード又は二次元コードの読取に支障のない範囲内で、特定オブジェクトの輪郭の内側にマージンを設定することを許容してよい。編集装置1は、特定オブジェクトを編集する処理に応じて、特定オブジェクトに対応する禁止領域を編集しなくてもよい。編集装置1は、印刷領域に対して禁止領域が設定された所定の場合、印刷領域に対する禁止領域の配置を表示部7に表示しなくてもよい。編集装置1は、印刷領域に対して禁止領域の表示に関する設定方法は適宜変更されてもよいし、ユーザにより設定ができなくてもよい。
印刷領域に対する禁止領域の配置は、禁止領域の輪郭線の他、禁止領域の輪郭を表す図形の一部(例えば、矩形の四つの角部)で表されてもよい。印刷領域に対する禁止領域の配置は、編集処理実行中常に表示部7に表示されてもよい。印刷領域に対する禁止領域の配置は、禁止領域と、別のオブジェクトとの位置関係によらず、同じ態様で表示されてもよい。編集装置1は、印刷領域に対する禁止領域の配置を、禁止領域と、別のオブジェクトとの位置関係に応じて異なる態様で表示する場合、例えば、輪郭線及び塗りつぶしの色を変える他、輪郭線の線種(太線、二重線等)、点滅表示の表示間隔等を適宜変えてもよい。編集装置1は、輪郭線の形状を変更する指示に応じて、禁止領域を拡大又は縮小する変更処理を実行しなくてもよい。編集装置1は、S20とS21の処理を省略してもよい。編集装置1は、S22とS23の処理を省略してもよい。特定オブジェクトが配置されるテープの重ね合わせ順序は適宜変更されてよい。テープの基材は、フィルムテープの他、テープの厚み方向の一方側から他方側が透けて見える和紙等であってもよい。粘着剤の層が他のテープと貼り合わせられないテープの基材(図2に示す具体例ではテープ31)は、透明又は半透明でなくてもよい。