JP2005331939A - 編集装置及び編集方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 編集制限が設定されたオブジェクトに関連する編集処理を迅速に行い得る編集装置及び編集方法を提供すること。
【解決手段】 編集領域202上に表されるオブジェクト209に対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な場合において、新たなオブジェクト208が付加された場合に、編集制限が設定されたオブジェクト209のみと、付加されたオブジェクト208との間の重複を検出し、重複があった場合は、付加されたオブジェクト208を、編集制限が設定されたオブジェクト209の裏側の位置208’に配置する。重複の検出の対象を、編集制限が設定されたオブジェクトのみとするので、処理が高速化する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、文書、画像等を編集するための編集装置及び編集方法に関する。
文書、画像等の複数のオブジェクトを、一定の編集領域内で編集することが行われている。種々の編集処理が可能であるが、特定のオブジェクトに対して編集制限を設定することが考えられる。
この編集制限が設定されたオブジェクトは、他のオブジェクトとの間で重複が生じる場合には、該他のオブジェクトよりも常に表側に表され、その重複部分について該他のオブジェクトは、常に編集制限が設定されたオブジェクトに隠れることとなる。
従って、このような編集制限を設定可能な編集装置においては、オブジェクトの移動、張りつけ等が行われる度に、該オブジェクトが、他のオブジェクトと重なるか否かを常に監視する必要がある。
特開昭63−261385号公報
しかしながら、編集制限が設定されたオブジェクトを有効に、迅速に編集処理を行う編集装置はなかった。
従って、本発明の目的は、編集制限が設定されたオブジェクトに関連する編集処理を迅速に行い得る編集装置及び編集方法を提供することにある。
本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集装置であって、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する手段と、重複があった場合は、前記編集された又は付加されたオブジェクトを、前記編集制限が設定されたオブジェクトの裏側に配置する手段と、を備えたことを特徴とする編集装置が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集装置であって、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する手段と、重複があり、かつ、前記編集された又は付加されたオブジェクトに編集制限が設定されている場合に、警告を発する手段と、を備えたことを特徴とする編集装置が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、該編集領域外へはみ出すことを禁止する編集制限を設定可能な編集装置であって、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集された又は付加されたオブジェクトが前記編集制限が設定されているか否かを判定する手段と、前記編集制限が設定されている場合は、該オブジェクトが、前記編集領域外へはみ出しているか否かを判定する手段と、はみ出している場合に、警告を発する手段と、を備えたことを特徴とする編集装置が提供される。
本発明において、前記オブジェクトの編集には、該オブジェクトの移動、回転、変形、複写、若しくは、サイズの変更、が含まれる。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法であって、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程と、重複があった場合は、前記編集された又は付加されたオブジェクトを、前記編集制限が設定されたオブジェクトの裏側に配置する工程と、を含むことを特徴とする編集方法が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法であって、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程と、重複があり、かつ、前記編集された又は付加されたオブジェクトに編集制限が設定されている場合に、警告を発する工程と、を含むことを特徴とする編集方法が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、該編集領域外へはみ出すことを禁止する編集制限を設定可能な編集方法であって、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集された又は付加されたオブジェクトが前記編集制限が設定されているか否かを判定する工程と、前記編集制限が設定されている場合は、該オブジェクトが、前記編集領域外へはみ出しているか否かを判定する工程と、はみ出している場合に、警告を発する工程と、を含むことを特徴とする編集方法が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムが、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程のコードと、重複があった場合は、前記編集された又は付加されたオブジェクトを、前記編集制限が設定されたオブジェクトの裏側に配置する工程のコードと、
を含むことを特徴とする記録媒体が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムが、
前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程のコードと、重複があり、かつ、前記編集された又は付加されたオブジェクトに編集制限が設定されている場合に、警告を発する工程のコードと、を含むことを特徴とする記録媒体が提供される。
また、本発明によれば、編集領域上に表されるオブジェクトに対して、該編集領域外へはみ出すことを禁止する編集制限を設定可能な編集方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムが、前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集された又は付加されたオブジェクトが前記編集制限が設定されているか否かを判定する工程のコードと、前記編集制限が設定されている場合は、該オブジェクトが、前記編集領域外へはみ出しているか否かを判定する工程のコードと、はみ出している場合に、警告を発する工程のコードと、を含むことを特徴とする記録媒体が提供される。
本発明によれば、編集制限が設定されたオブジェクトに関連する編集処理を迅速に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る編集装置の概略構成を示す図である。
図1において、1はCRT(表示装置)であり、その表示画面には、例えば文書、図形、画像等が表された編集中の編集領域、および、その他の編集情報、アイコン、メッセージ、メニュー、若しくは、その他のユーザインターフェース情報が表示される。
2はVRAMであり、CRT1の表示画面に画像を描画するためのものである。このVRAM2において生成された画像データは、所定の規定に従ってCRT1に転送され、これによりCRT1に画像が表示される。
3は、ビットムーブユニット(BMU)であり、メモリ間(例えば、VRAM2と他のメモリ)のデータ転送や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークインターフェース11)との間のデータ転送を制御等する。
4はキーボードであり、文書等を入力するための各種キーを有する。5はポインティングデバイスであり、例えば、CRT1の表示画面上に表示されたアイコン、メニューその他のオブジェクトを指示するために使用される。
6はCPUであり、ROM7、ハードディスク又はフロッピー(登録商標)ディスクに格納された制御プログラムに基づいて、CPU6に接続された各デバイスを制御する。7はROMであり、各種の制御プログラムやデータを保持する。 8はRAMであり、CPU6のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
9はハードディスクドライブ(HDD)であり、ハードディスクに対するアクセスを制御する。10はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)であり、フロッピー(登録商標)ディスクに対するアクセスを制御する。
11はネットワークインターフェイスであり、他の情報処理装置やプリンタ等とネットワーク13を介して通信を行うことができる。12はCPUバスであり、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。
CPU6に対する制御プログラムの提供は、ROM7、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクから行うこともできるし、ネットワーク13を介して他のコンピュータ等から行うこともできる。
図12は、制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクのメモリマップの一例を示す図である。
図12において、2000は、ディレクトリ情報を格納する領域であり、モジュール2001〜2002及びモジュール3000〜3002の記憶領域を示す情報を保持している。
2001は、アプリケーションプログラムであり、この例では、文書の編集を制御するためのものである。2002は、アプリケーションプログラム2001の実行の際に参照するアプリケーション制御データである。
3000〜3002はアプリケーションプログラム2001の実行において生成もしくは編集されたオブジェクトデータであり、その個数N個分存在する。オブジェクトデータにはPhoto、MessageLabel、BackGround、PhotoFrame、ClipArt及びテキスト、アニメーション、動画、音声などアプリケーションが扱うことのできる全てのデータが含まれる。また、これらオブジェクトデータはアプリケーションに付属するもの、インターネットを経由してダウンロードされるもの及び操作者が生成したものを含んでいる。
3001はオブジェクトデータ中の編集制限情報であり、そのオブジェクトが有する編集制限情報の組み合わせがビットで管理される。
このように、フロッピー(登録商標)ディスクに格納されたプログラムやデータは、例えば、ハードディスクドライバ9によりハードディスクに転送することにより、上述した図1に示す編集装置に供給することもできる。
次に、編集処理装置の動作について説明する。
図2は、CRT1に表示された編集画面201の一例を図示したものである。
この編集画面201には、作成中の編集領域202、デジタルコンテンツをTemplate・Photo・MessageLabel・BackGround・PhotoFrame・ClipArt・MyGalleryの7つのカテゴリ毎に管理するデジタルライブラリ203、デジタルライブラリのカテゴリ切り替えボタン204、メニューバー205、編集モード選択アイコン206、印刷アイコン207、及びデジタルコンテンツのサムネイル208が含まれている。また、209は編集領域202に貼り付けられた、編集制限が設定されたオブジェクト(画像)を示している。
なお、本実施形態において編集制限とは、以下のいずれかの内容を意味する。
第1には、あるオブジェクトAに編集制限が設定されている場合、他のオブジェクトは、オブジェクトAの上に重なって、オブジェクトAの一部又は全部を隠すように配置することはできないという制限である。
第2には、あるオブジェクトAに編集制限が設定されている場合、オブジェクトAが編集領域202から一部でもはみ出す位置に、これを配置することはできないという制限である。
なお、これらの制限は、編集領域に表されたオブジェクトを印刷する場合にも適用されることはいうまでもない。
次に、図3は、編集領域202上に新たに別のオブジェクト208を張りつける場合の図である。図3において、オブジェクト209は、編集制限が設定された既存のオブジェクトであり、オブジェクト208は、デジタルライブラリのPhotoカテゴリ上に表示された編集制限が設定されていないPhotoデータである。
図3(A)では、ポインティングデバイス5の操作に追随して動く矢印ポインタ310により、デジタルライブラリのPhotoカテゴリ上に表示されたオブジェクト208を指示し、編集領域202上の既存のオブジェクト209に重なる位置(図3(A)上では点線の矩形で示している。)に、これを貼り付ける操作を行っている。
この場合、編集制限が設定されていないオブジェクト208は、編集制限が設定されたオブジェクト209の表面(オブジェクト209の上)に配置されることは禁止される。このため、図3(B)に示すように、両者が重複する部分については、オブジェクト209の裏面(オブジェクト209の下)にオブジェクト208’が配置されるように表示される。
次に、図4は、編集領域202上に新たに別のオブジェクト210を張りつける場合の図である。図4において、オブジェクト209は、編集制限が設定された既存のオブジェクトであり、オブジェクト210は、デジタルライブラリのPhotoカテゴリ上に表示された、編集制限が設定されたPhotoデータである。
図4(A)では、ポインティングデバイス5の操作に追随して動く矢印ポインタ310により、デジタルライブラリのPhotoカテゴリ上に表示されたオブジェクト210を指示し、編集領域202上の既存のオブジェクト209に重なる位置210’(図4(A)では点線の矩形で示している。)に、これを貼り付ける操作を行っている。
この場合、オブジェクト209とオブジェクト210とは、双方とも編集制限が設定されているオブジェクトであるので、両者が重複する部分について、いずれを優先して表面に表示するかの優劣がつかない。
このため、CRT1には、図4(B)に示すような警告ダイアログが表示され、処理が中断される。
次に、図5は、編集領域202上に新たな別のオブジェクト210を貼り付ける場合の図である。図5において、オブジェクト210は、デジタルライブラリのPhotoカテゴリ上に表示された、編集制限が設定されたPhotoデータである。
図5(A)では、ポインティングデバイス5の操作に追随して動く矢印ポインタ310により、デジタルライブラリのPhotoカテゴリ上に表示されたオブジェクト210を指示し、オブジェクト210の一部が編集領域202からはみ出す位置210’(図5(A)では点線の矩形で示している。)に、これを貼り付ける操作を行っている。
この場合、オブジェクト210は、編集制限が設定されているオブジェクトであるので、編集領域202からはみ出す位置に配置することは禁止される。このため、CRT1には、図5(B)に示すような警告ダイアログが表示され、処理が中断される。
次に図10により、これらの処理について詳細に説明する。図10は、編集装置の処理を示すフローチャートである。
ステップS1001では、操作者の入力を待ち、操作者により何らかの入力があった場合は、ステップS1002にて、それが新たなオブジェクトの貼り付け操作かどうかを判定する。
オブジェクトの貼り付け操作でなければステップS1003にて入力に対応した処理を実行してステップS1001へ戻る。オブジェクトの貼り付け操作の場合はステップS1004に移行する。
ステップS1004では、貼り付けるオブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトか否かを判定し、編集制限がなければステップS1010へ進み、貼り付け処理を行い、その後ステップS1001に戻る。この場合の貼り付け処理では、貼り付けるオブジェクトは、編集制限の設定されたオブジェクトと重なる場合は、常に、その裏面側に配置される。
ステップS1004において、貼り付けるオブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトの場合はステップS1005に移行する。
ステップS1005では、貼り付けるオブジェクトが編集領域(用紙)内に収まるか否かを判定し、編集領域内に収まらない場合はステップS1009にて、そのオブジェクトの貼り付け処理が行えないことを示す警告通知を行う(図5(B)の警告ダイアログに相当)。編集領域内に収まる場合は、ステップS1006に移行する。
ステップS1006からステップS1008は、編集領域上に既に存在する編集制限の設定されたオブジェクトと、これから貼り付けるオブジェクトとが重なるか否かを判定するループ処理である。
ステップS1007では、編集領域上の各オブジェクトについて、編集制限が設定されているか否かを判定する。編集制限が設定されていない場合は、ステップS1006へ戻り、別のオブジェクトについて判定する。
編集制限が設定されているオブジェクトについては、ステップS1008へ進み、これから貼り付けるオブジェクトとの間で重なりがあるか否かを判定する。
。重なりがない場合は、ステップS1006へ戻り、別のオブジェクトについて処理する。
重なりがある場合はステップS1009へ進み、オブジェクトの貼り付け処理が行えないことを示す警告通知を行う(図4(B)の警告ダイアログに相当)。 ステップS1006からステップS1008のループで、編集領域上の全てのオブジェクトについて処理が行われた結果、編集制限の設定されたオブジェクトと重ならない場合は、ステップS1010にて、オブジェクトの貼り付け処理を行い、その後、ステップS1001に戻って次の操作者の入力待ちとなる。
以上のように、本実施形態によれば、編集領域に存在する全てのオブジェクトと、新たに貼り付けるオブジェクトとを比較して両者の重なり具合を調べるのではなく、編集領域に存在するオブジェクトのうち、編集制限の設定されたオブジェクトとのみ重なりを判定するので、処理時間の短縮を図ることが可能となる。
なお、上述したフローチャートでは、貼り付けるオブジェクトが編集領域内に収まるかどうかと、貼り付けるオブジェクトが他のオブジェクトと重なるかどうかと、の双方に基づいて一連の処理で判定するようにしたが、これらのいずれか一方についてのみ処理を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
次に、編集領域202の印刷操作についてフローチャートを参照しながら説明する。
図9は、編集制限が設定されたオブジェクトと設定されていないオブジェクトとが、編集領域上に混在する場合の印刷処理を示したフローチャートである。
ステップS901では、印刷の準備処理を行う。
ステップS902乃至ステップS904のループは、編集領域上の編集制限が設定されていない全てのオブジェクトの表示処理を行う。
ステップS902では、それらのオブジェクトの全てに対して処理を行ったか否かを判定し、全て行っていれば、次の処理を行うためにステップS905へ進む。全てのオブジェクトを処理していなければ、ステップS903にてそのオブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトか否かを判定し、編集制限の設定されていないオブジェクトならばステップS904にてデータの表示処理を行う。編集制限の設定されたオブジェクトならば、ステップS902へ戻る。
次に、ステップS905乃至907のループは、編集領域上の編集制限が設定されている全てのオブジェクトの表示処理を行う。
ステップS905では、編集領域上の編集制限の設定されたオブジェクトの全てに対して処理を行ったか否かを調べ、全て行っていなければ、ステップS906にて、各オブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトか否かを判定し、編集制限の設定されたオブジェクトならばステップS907にてオブジェクトの表示処理を行う。編集制限の設定されていないオブジェクトならば、ステップS905へ戻る。
ステップS905にて、編集制限の設定されたオブジェクトの全てに対して処理を行った場合は、ステップS908にて実際に印刷を行い、ステップS909にて印刷終了処理を行う。
なお、上記の実施形態では、編集領域202に、別のオブジェクトを貼り付ける場合を例にとって説明したが、編集領域202に既に存在するオブジェクトを編集する場合、例えば、該オブジェクトを移動、サイズの変更、回転、変形、複写等する場合も同様に処理することができる。
以下、編集領域202上の既存のオブジェクトを移動する場合の処理を例にとって説明する。図6〜図8は、係る場合のCRT1の表示例であり、図11は、その処理手順を示すフローチャートである。
図6(A)において、609は編集領域602に既に貼り付けられた、編集制限の設定されたオブジェクトであり、611は編集領域602に既に貼り付けられた編集制限の設定されていないオブジェクトである。
ここで、オブジェクト611をオブジェクト609と重なる位置611’(図6(A)では点線の矩形であらわしている。)に移動させると、図6(B)に示すようにオブジェクト611は、オブジェクト609の裏面に配置されることとなる。
これは、オブジェクト609には編集制限が設定されており、オブジェクト611には、編集制限が設定されていないため、オブジェクト609が優先されるからである。
次に、図7(A)において、709と711は、ともに編集領域602に既に貼り付けられた、編集制限の設定されたオブジェクトである。
ここで、編集制限の設定されたオブジェクト711を、同じく編集制限の設定されたオブジェクト709と重なる位置711’(図7(A)では点線の矩形であらわしている。)に移動させると、図7(B)に示す警告ダイアログがCRT1に表示される。
これは、オブジェクト711とオブジェクト709とは、共に編集制限が設定されているため、両者の優劣がつかづ、重ねることができないからである。
次に、図8(A)において、809は編集領域602上に既に貼り付けられた、編集制限の設定されたオブジェクトである。
ここで、オブジェクト809を編集領域602からその一部がはみ出す位置809’(図8(A)では点線の矩形であらわしている。)に移動させると、図8(B)に示す警告ダイアログが表示される。
これはオブジェクト809は、、編集制限の設定されているため、編集領域602をはみ出す位置に配置することはできないからである。
次に、これらの処理に対する手順をフローチャートを参照しながら説明する。
図11は、オブジェクトの移動処理の場合のフローチャートである。
まず、ステップS1101で操作者の入力を待ち、操作者により何らかの入力があった場合に、ステップS1102にて、それがオブジェクトの移動操作かどうかを判定する。
オブジェクトの移動操作でなければステップS1103にて入力に対応した処理を実行してステップS1101に戻る。
オブジェクトの移動操作の場合はステップS1104に移行する。ステップS1104では、移動対象となるオブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトか否かを調べ、編集制限がなければステップS1111へ進み、オブジェクトの移動処理を行った後、ステップS1101に戻る。なお、移動処理を行う場合、編集制限の設定されたオブジェクトと重なる場合は、前述の実施形態と同様の処理が行われる。
ステップS1104において、移動対象のオブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトの場合はステップS1105に移行する。
ステップS1105では、移動後のオブジェクトが編集領域内に収まるか否かを判定し、収まらない場合はステップS1110にてオブジェクトの移動処理が行えないことを示す警告通知を行う(図8(B)の警告ダイアログに相当)。編集領域内に収まる場合は、ステップS1106へ進む。
ステップS1106からステップS1109は、編集領域上で既存の編集制限があるオブジェクトと、移動後の位置において移動対象のオブジェクトとが重なるかいなかを調べるループ処理である。
ステップS1106は、編集領域上の各オブジェクトについて重なりを調べたか否かを判定し、全てのオブジェクトに対して処理していなければステップS1107に行き、全てのオブジェクトに対して処理したならばステップS1111に行く。
ステップS1107では、そのオブジェクトが移動対象のオブジェクトか否かを判断し、移動対象のオブジェクトの場合は比較対象から外すため、ステップS1106に戻り、別のオブジェクトの処理に移る。
そのオブジェクトが移動対象のオブジェクトでない場合は、ステップS1108にてそのオブジェクトが編集制限の設定されたオブジェクトか否かを調べる。ステップS1108にてそのオブジェクトが編集制限があると判断した場合はステップS1109に進む。
ステップS1109では、そのオブジェクトと移動後の位置での移動対象のオブジェクトとが互いに重なるか否かを調べる。重ならない場合はステップS1105に戻り次のオブジェクトに対して同様に処理する。重なる場合は、ステップS1110にて、オブジェクトの移動処理が行えないことを示す警告通知を行う(図7(B)の警告ダイアログに相当。)。
ステップS1106からステップS1109のループで、移動対象のオブジェクトと重なる既存の編集制限があるオブジェクトが見つからなかった場合は、既存の全てのオブジェクトを調べたことになり、オブジェクトの移動が可能であるので、ステップS1111にてオブジェクトの移動処理を行った後、ステップS1101に戻って次の操作者の入力待ちとなる。
このように、既存の全てのオブジェクトと移動対象のオブジェクトとを常に比較して両者の重なり具合を調べるのではなく、編集制限の設定されたオブジェクトのみを対象に実施することで、処理時間の短縮を図ることが可能となる。
なお、オブジェクトを移動する場合のみならず、オブジェクトを複写する場合、変形する場合、サイズ変更を行う場合、回転する場合も同様に処理できることはいうまでもない。
また、オブジェクトを、編集領域内の既存の全てのオブジェクトの再表面に移動、貼り付け等を行う機能を付加した場合であっても、そのオブジェクトは編集制限の無い既存オブジェクトの中では最も表面に配置されるが、編集制限のあるオブジェクトがあれば、そのオブジェクトに対しては常に背面に表示されることとなる。
本実施形態では、処理対象のオブジェクトとしてPhotoを取り上げたが、対象オブジェクトはこれに限らず、グラフィック(Template、MessageLabel、BackGround、PhotoFrame、ClipArtを含む)、テキスト、アニメーション、動画、音声(音声データオブジェクトが存在することを示すシンボルを含む)及びそれらの組み合わせを想定することも可能である。
また、本実施形態では、処理対象のオブジェクトの形状を矩形で説明したが、これは矩形に限らず、円形、多角形及び自由な形状を含むあらゆる形状を想定することができる。
なお、本実施形態において、オブジェクトを任意のマスク形状で切り抜くマスク機能を付加した場合、編集制限が設定されたオブジェクトに対しては、該マスク機能を実行することはできないこととなる。同様に、写真枠(PhotoFrame)オブジェクトは、対象オブジェクトを任意のマスク形状で切り抜くマスク機能と枠デザインとを併せ持ったオブジェクトであるが、編集制限が設定されたオブジェクトは、このような枠オブジェクトに貼り付けることはできない。
本実施形態において、編集制限を有するオブジェクト上に、(ドラッグ中に)オブジェクトを移動し、ドロップすることを可能としたが、ドラッグ中に既存の編集制限を有するオブジェクトと重なるか否か判断し、重なる位置には移動できないように構成してもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る編集装置の概略構成を示す図である。 CRT1に表示された編集画面201の一例を図示したものである。 (A)及び(B)は、編集領域202上に新たに別のオブジェクト208を貼りつける場合を示したの図である。 (A)編集領域202上に新たに別のオブジェクト210を張りつける場合を示した図である。 (B)警告ダイアログの表示例である。 (A)編集領域202上に新たに別のオブジェクト210を張りつける場合を示した図である。 (B)警告ダイアログの表示例である。 (A)及び(B)は、編集領域602上のオブジェクト611を移動する場合を示した図である。 (A)編集領域602上のオブジェクト711を移動する場合を示した図である。 (B)警告ダイアログの表示例である。 (A)編集領域602上のオブジェクト809を移動する場合を示した図である。 (B)警告ダイアログの表示例である。 表示領域の印刷処理を示したフローチャートである。 編集装置の処理を示すフローチャートである。 編集装置の処理を示すフローチャートである。 制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクのメモリマップの一例を示す図である。

Claims (12)

  1. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集装置であって、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する手段と、
    重複があった場合は、前記編集された又は付加されたオブジェクトを、前記編集制限が設定されたオブジェクトの裏側に配置する手段と、
    を備えたことを特徴とする編集装置。
  2. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集装置であって、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する手段と、
    重複があり、かつ、前記編集された又は付加されたオブジェクトに編集制限が設定されている場合に、警告を発する手段と、
    を備えたことを特徴とする編集装置。
  3. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、該編集領域外へはみ出すことを禁止する編集制限を設定可能な編集装置であって、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集された又は付加されたオブジェクトが前記編集制限が設定されているか否かを判定する手段と、
    前記編集制限が設定されている場合は、該オブジェクトが、前記編集領域外へはみ出しているか否かを判定する手段と、
    はみ出している場合に、警告を発する手段と、
    を備えたことを特徴とする編集装置。
  4. 前記オブジェクトの編集は、該オブジェクトの移動、回転、変形、複写、若しくは、サイズの変更、を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の編集装置。
  5. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法であって、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程と、
    重複があった場合は、前記編集された又は付加されたオブジェクトを、前記編集制限が設定されたオブジェクトの裏側に配置する工程と、
    を含むことを特徴とする編集方法。
  6. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法であって、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程と、
    重複があり、かつ、前記編集された又は付加されたオブジェクトに編集制限が設定されている場合に、警告を発する工程と、
    を含むことを特徴とする編集方法。
  7. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、該編集領域外へはみ出すことを禁止する編集制限を設定可能な編集方法であって、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集された又は付加されたオブジェクトが前記編集制限が設定されているか否かを判定する工程と、
    前記編集制限が設定されている場合は、該オブジェクトが、前記編集領域外へはみ出しているか否かを判定する工程と、
    はみ出している場合に、警告を発する工程と、
    を含むことを特徴とする編集方法。
  8. 前記オブジェクトの編集は、該オブジェクトの移動、回転、変形、複写、若しくは、サイズの変更、を含むことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の編集方法。
  9. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムが、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程のコードと、
    重複があった場合は、前記編集された又は付加されたオブジェクトを、前記編集制限が設定されたオブジェクトの裏側に配置する工程のコードと、
    を含むことを特徴とする記録媒体。
  10. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、他のオブジェクトがその表側に配置されることを禁止する編集制限を設定可能な編集方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムが、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集制限が設定されたオブジェクトと、前記編集された又は付加されたオブジェクトとの間の重複を検出する工程のコードと、
    重複があり、かつ、前記編集された又は付加されたオブジェクトに編集制限が設定されている場合に、警告を発する工程のコードと、
    を含むことを特徴とする記録媒体。
  11. 編集領域上に表されるオブジェクトに対して、該編集領域外へはみ出すことを禁止する編集制限を設定可能な編集方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体であって、該プログラムが、
    前記編集領域上のいずれかのオブジェクトが編集された場合、又は、新たなオブジェクトが付加された場合に、前記編集された又は付加されたオブジェクトが前記編集制限が設定されているか否かを判定する工程のコードと、
    前記編集制限が設定されている場合は、該オブジェクトが、前記編集領域外へはみ出しているか否かを判定する工程のコードと、
    はみ出している場合に、警告を発する工程のコードと、
    を含むことを特徴とする記録媒体。
  12. 前記オブジェクトの編集は、該オブジェクトの移動、回転、変形、複写、若しくは、サイズの変更、を含むことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の記録媒体。
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