JP2004295577A - オブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のオブジェクトを組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択できるようにすることを課題とする。
【解決手段】オブジェクト161の下に隠れているオブジェクト164を選択する場合、基準となるオブジェクト161が選択されると、そのオブジェクト161にZ軸方向で重なり合う他のオブジェクトと選択オブジェクト161とが展開形式でメニュー表示され、そのメニュー表示から所望のオブジェクトを選択することにより、基準となるオブジェクト161の下に隠れている所望のオブジェクトを選択することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】オブジェクト161の下に隠れているオブジェクト164を選択する場合、基準となるオブジェクト161が選択されると、そのオブジェクト161にZ軸方向で重なり合う他のオブジェクトと選択オブジェクト161とが展開形式でメニュー表示され、そのメニュー表示から所望のオブジェクトを選択することにより、基準となるオブジェクト161の下に隠れている所望のオブジェクトを選択することができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、オブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画面上で複数のオブジェクトからなる図形を作成することは、ワープロソフト等の進化によって容易化している。
【0003】
複数のオブジェクトで1つの図形を完成させるような場合には、複数のオブジェクトを重ねることがある。その場合には、Zオーダーによりオブジェクト間の上下関係が定められ、上側に位置するオブジェクトは、下側に位置するオブジェクトと重なる部分があればその部分を覆うように表示が行われる。
【0004】
したがって、図形の作成時に、下側に位置するオブジェクトがすべて上側のオブジェクトに覆われてしまうことがあり、その場合には、上側に位置するオブジェクトを一旦脇に寄せるなどして下側のオブジェクトの位置を確認することができる。
【0005】
また、マイクロソフト社のWord(登録商標)等のワープロソフトの場合には、過去の操作履歴を参照する機能が付加されている。この機能を利用すれば過去の操作に遡ることができるので、これによって上側のオブジェクトによって完全に隠れている下側のオブジェクトを見つけ出すことができる。
【0006】
また、複数のオブジェクトが重なり合った図形において、マウスのクリック操作に伴って順次上側に位置するオブジェクトを消去しながら隠れたオブジェクトの図形を確認する手法がある(特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−57359号公報(第13−14頁、第13−18図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のオブジェクト選択手法では、画面上で上側のオブジェクト位置をずらして下側のオブジェクトを確認したり、上側のオブジェクトを画面上から消去して下側のオブジェクトを確認するようにしたので、下側のオブジェクトを確認しようしたときのレイアウトを一旦崩すことになった。それゆえ、そのときのレイアウトを構成するオブジェクトの数が多くなればなるほど、ユーザの操作が煩雑となり、作業の効率が低下する場合があった。
【0009】
本発明の目的は、複数のオブジェクトを組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択することが可能なオブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るオブジェクト選択装置は、表示画面上のオブジェクトを選択するオブジェクト選択装置において、Z軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示手段と、前記記憶手段に記憶された情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示手段と、ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示手段又は前記メニュー表示手段により表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択手段と、前記レイアウト表示手段によりレイアウト表示が行われている際に前記選択手段により任意にオブジェクトが選択された場合には、前記記憶手段に記憶された情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示手段に供給する判断手段と、前記メニュー表示手段によりメニュー表示が行われている際に前記選択手段により任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示手段の際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項1の発明によれば、前記メニュー表示手段は選択肢のひとつに前記記憶手段に記憶された情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加手段は前記選択手段により前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加するようにしてもよい。
【0012】
請求項1の発明によれば、さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集手段を有するようにしてもよい。
【0013】
請求項1の発明によれば、前記編集手段は、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトをZ方向で移動するようにしてもよい。
【0014】
請求項1の発明によれば、前記編集手段は、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させるようにしてもよい。
【0015】
また、請求項6の発明に係るオブジェクト選択方法は、表示画面上のオブジェクトを選択するオブジェクト選択方法において、あらかじめ記憶されたZ軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示ステップと、前記情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示ステップと、ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示ステップ又は前記メニュー表示ステップにより表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択ステップと、前記レイアウト表示ステップによりレイアウト表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示ステップに供給する判断ステップと、前記メニュー表示ステップによりメニュー表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示ステップの際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加ステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0016】
請求項6の発明によれば、前記メニュー表示ステップは選択肢のひとつに前記情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加ステップは前記選択ステップにより前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加するようにしてもよい。
【0017】
請求項6の発明によれば、さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集ステップを含むようにしてもよい。
【0018】
請求項6の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトをZ方向で移動するようにしてもよい。
【0019】
請求項6の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させるようにしてもよい。
【0020】
また、請求項11の発明に係るオブジェクト選択プログラムは、コンピュータにより実行可能なオブジェクト選択プログラムにおいて、前記コンピュータに、Z軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報を格納する格納ステップと、前記格納ステップで格納された情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示ステップと、前記格納ステップで格納された情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示ステップと、ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示ステップ又は前記メニュー表示ステップにより表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択ステップと、前記レイアウト表示ステップによりレイアウト表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記格納ステップで格納された情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示ステップに供給する判断ステップと、前記メニュー表示ステップによりメニュー表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示ステップの際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加ステップと、を実行させることを特徴とするものである。
【0021】
請求項11の発明によれば、前記メニュー表示ステップは選択肢のひとつに前記格納ステップで格納された情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加ステップは前記選択ステップにより前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加するようにしてもよい。
【0022】
請求項11の発明によれば、さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集ステップを含むようにしてもよい。
【0023】
請求項11の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトをZ方向で移動するようにしてもよい。
【0024】
請求項11の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させるようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
まず、本発明のオブジェクト選択装置を適用したコンピュータについて説明する。図1は本実施の形態によるコンピュータの一構成例を示すブロック図である。このコンピュータは、たとえば図1に示したように、内部バス11に、通信インタフェース12、CPU13、ROM14、RAM15、ディスプレイ16、キーボード17、ドライブ18、ハードディスク19を接続させ、アドレス信号、制御信号、データ等を伝送させ、本発明に係るオブジェクト選択手法を実現する構成を備えている。
【0027】
図1において、通信インタフェース12は、インターネット等のネットワークに接続したり、赤外線で他機器との通信を接続する機能を司る。CPU13は、ROM14に格納されたOSによりPC全体の制御を行うとともにハードディスク20に格納された各種のアプリケーションプログラムに基づいて処理を実行する機能を司る。
【0028】
ROM14は、OS等のようにPC全体の制御を行うためのプログラムを格納しており、これらをCPU13に供給する機能を有している。RAM15は、CPU13による各種プログラムの実行時にワークエリアとして利用されるメモリ機能を有している。
【0029】
ディスプレイ16は、CPU13の各種の処理に伴うメニュー、ステータス、表示遷移等を表示する機能を有している。キーボード17Aは、文字、コマンド等を入力する各種キーより構成される入力装置であり、マウス17Bは画面上のカーソルを移動させたり、各種メニューを選択する入力装置である。ドライブ19は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD等の記録媒体に対してデータのリード/ライトを行う機能を有している。
【0030】
ハードディスク19は、プログラム19A、メモリ19B、オブジェクトリスト19C、メニュー用リスト19D等を記憶する機能を有している。プログラム19Aは、前述したドライブ18等からインストールされたプログラムを実行形式で記憶したものに相当する。メモリ19Bは、文書ファイル、画像ファイル、実行形式にする前の状態のプログラムファイル等のデータファイルを保存する機能を有している。
【0031】
オブジェクトリスト19Cは、オブジェクト毎に格納されているアドレスを示すポインタリストとオブジェクト毎にオブジェクトの種類、オブジェクトの相対的な位置情報を示す矩形座標、オブジェクトの選択有無を示す選択フラグ等を対応付けて記憶するオブジェクトクラスとの関係により構成されるものである。メニュー用リスト19Dは、Z軸方向で順番に並ぶオブジェクトと全オブジェクトのレイアウトを縮小表示させるグループとをリスト化して管理するものである。
【0032】
つづいて、オブジェクト管理方法について説明する。図2は本実施の形態におけるオブジェクトの記憶形態を説明する図である。図3(A)はZオーダーによるオブジェクトの上限関係の一例を示す図であり、同図(B)は同図(A)の上下関係に基づく表示例を示す図である。
【0033】
1つのレイアウトに例えばオブジェクトが4つ存在する場合を例に挙げる。オブジェクトの管理は、例えば図2に示したように、Z軸方向の表示順位を示すインデックスと各オブジェクトのデータを格納しているアドレスを示すポインタリストとを対応させたインデックス/ポインタリスト21と、オブジェクトのデータであるオブジェクトクラス22,23,24及び25とにより行われる。
【0034】
例えば、図3(B)に示したように4つのオブジェクト161,162,164,163(それぞれオブジェクトA,B,C,Dに対応)が作成されている場合、図3(A)に示されるZオーダーに従い、画面に表示させる際の上からオブジェクトB,A,D,Cの順にポインタリスト21が記憶される。オブジェクトA,B,C,Dにはそれぞれオブジェクトクラス22,23,24,25が対応付けて記憶されるが、ポインタリスト21のZオーダーに変更があれば、画面上で表示する際の上限関係も変更される。
【0035】
つづいて、本実施の形態によるオブジェクト選択手法について機能的に説明する。図4は本発明の一実施の形態におけるオブジェクト選択手法を機能的に説明するブロック図であり、図5は本実施の形態による表示遷移を説明する図である。
【0036】
画面上には、レイアウト作成部46により、オブジェクトリスト19Cに従って各オブジェクトによりレイアウトが作成される。表示データ作成部47により、オブジェクト間のZオーダーに従う上下関係で並ぶオブジェクトから表示データが作成され、ディスプレイ16に供給される。
【0037】
ディスプレイ16においては、例えば図5(A)に示したように、複数のオブジェクトが表示される。この図5(A)の表示例は、図2に示したインデックス/ポインタリスト21及びオブジェクトクラス22,23,24,25の関係ならびに図3に示したZオーダーに従うものであり、図3(B)と同じ状態とする。
【0038】
図5(A)の例では、オブジェクト162(B)は他のオブジェクトとZオーダーで重なり合うことはないが、オブジェクト163(D)及び164(C)はオブジェクト161(A)によってすべてを覆われた状態である。このオブジェクト161(A),164(C),163(D)の上限関係は、図3(A)から明らかなように、上からオブジェクト161(A),163(D),164(C)である。
【0039】
以下に一例として、オブジェクト164(C)を選択するまでの操作及び表示について説明する。そこで、図5(B)に示したように、カーソルCSLの操作により、まず一番上側に位置するオブジェクト161(A)が選択されると、レイアウト表示の際に使用されるオブジェクト選択部41によりオブジェクト161(A)の選択が確認される。
【0040】
これにより、オブジェクトの選択フラグはセットされる。ハンドル作成部45において、オブジェクトリスト19Cが参照され、オブジェクト161の四隅にハンドルHが表示される(図5(B)参照)。
【0041】
このとき、メニュー作成部42では、オブジェクト選択部41の選択に従ってオブジェクト161(A)の上下位置で重なり合うオブジェクトが存在していれば、ひとつ上側又は下側に存在することを示すメニューが作成される。その際、オブジェクト上下判断部43では、オブジェクトリスト19Cに基づいてオブジェクト161(A)の上下位置で重なり合うオブジェクトが存在するかの判断が行われ、その結果がメニュー作成部42に供給される。
【0042】
メニュー作成部42で作成されたメニューのデータは表示データ作成部47により一画面を形成するための情報として表示データに組み込まれる。その結果、図5(C)に示したように、選択オブジェクト161(A)とZ軸方向でその選択オブジェクト161(A)に重なり合う他のオブジェクト163(D),164(C)とがZオーダーにしたがって展開して並べられ、最後にレイアウトの縮小版が表示形成される。なお、各オブジェクトの表示では、属性等の情報を付加してもよい。図5(B)に示される各オブジェクトと縮小版はいずれもカーソル等で選択可能なアイコンとしての機能を有する。
【0043】
オブジェクト161(A)との上限関係は、図3(A)及び(B)から明らかなように、オブジェクト161(A)とZ軸方向で重なり合う他のオブジェクトはオブジェクト163(D)及び164(C)となる。したがって、図5(C)に示したメニュー表示のように、オブジェクト162(B)を展開させる必要はなくなる。
【0044】
そこで、図5(D)に示したオブジェクトのうちオブジェクト163(D)が選択されると、メニュー選択部44により選択されたオブジェクトがどのポインタ位置にあるオブジェクトかを示す情報がハンドル作成部45に供給される。
【0045】
このハンドル作成部45では、オブジェクト161(A)の下側に位置するオブジェクト163(D)に対してハンドル表示するためのデータ作成が行われる。その結果、図5(C)に示したように、オブジェクト163(D)の四隅にハンドルHが表示される。このハンドルHの表示により、わざわざ上側に位置するオブジェクトを脇にずらさなくてもユーザはオブジェクトの位置を視覚的に容易に確認することができる。
【0046】
選択オブジェクトがどのポインタ位置にあるオブジェクトかを示す情報はオブジェクト上下判断部43にも供給される。オブジェクト161(A)に重なる直下のオブジェクトはオブジェクト163(D)となる。オブジェクト上下判断部43により今度はオブジェクト163(D)の上下にそれぞれオブジェクト161(A)、164(C)の存在が確認される。そして、メニュー作成部42では、今度はオブジェクト163(D)を基準としてメニュー作成を行うことになる。
【0047】
すなわち、図5(D)のレイアウト表示の際に、オブジェクト選択部41によりオブジェクト163(D)が選択されたときは、あらかじめ用意しておいたメニューが表示されることになる。その意味で、メニュー作成部42によりメニューが作成される度にメニュー用リスト19Dへメニューを格納する必要がある。
【0048】
なお、レイアウト表示の際に、例えばマウス17Bの右クリック操作により図5(E)に示した如く、メニューとサブメニューSMの表示を行うようにしてもよい。この場合には、すでに最新のオブジェクト展開のメニューがメニュー用リスト19Dに格納されているので、そこから読み出すことでメニュー表示が完成する。このとき、メニューの表示で展開表示されている各オブジェクトについては、マウス17Bを用いてZオーダーを前面、背面、最前面、最背面のように入れ替えるための移動操作を行ったり、削除、コピー、挿入、回転などの操作を行うようにしてもよい。
【0049】
さて、メニュー展開表示後、オブジェクト164(C)が選択されると、図5(F)に示したように、オブジェクト164の四隅にハンドルHを表示させてオブジェクト164の選択が完了する。
【0050】
つぎに、動作について説明する。図6、図7及び図8は本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。図6、図7及び図8に示すフローチャートは、図1のプログラム19Aの一部をCPU13により実行する処理を示している。
【0051】
まず、図6において、ユーザの操作によりオブジェクトファイルを開き、画面上でオブジェクト操作を行うための環境が設定される(ステップS1)。もちろん、これから文書作成においてオブジェクトを作成してもよい。そして、ユーザの操作による入力が受付けられ(ステップS2)、オブジェクトの選択があれば(ステップS3のYESルート)、処理はステップS4に移行する。このステップS4では、オブジェクト選択処理が実行される。
【0052】
オブジェクト選択処理では(図7参照)、ユーザによって選択されたオブジェクトに選択フラグを立て、ハンドル付き表示を行う処理が実行される(ステップS20)。そして、ユーザが選択したオブジェクトの座標が検索領域に設定される(ステップS21)。そして、ポインタリスト21に従って選択オブジェクトのインデックス“0”がポインタ位置としてiに格納され(ステップS22)、オブジェクト[i]がステップS21で得られた検索領域に含まれるか否か判断される(ステップS23)。
【0053】
ステップS23においてオブジェクト[i]が検索領域に含まれるという判断結果が得られた場合には(YESルート)、メニュー用リスト19Dにオブジェクト[i]を追加する処理が実行され(ステップS24)、処理はステップS25に移行する。一方、含まれないという判断結果が得られた場合には(NOルート)、そのまま処理はステップS25に移行する。ステップS25においては、iに1が加算され、その合計がiに格納される。
【0054】
そして、iがリスト数(オブジェクト数)と同数か否か判断され(ステップS26)、そのiがリスト数に達するまではステップS23から再度オブジェクトが検索領域に含まれるかどうかの処理が繰り返し実行される。
【0055】
iがリスト数に達した場合には(ステップS26のNOルート)、メニュー用リスト19Dにメニュー用リストの複製が追加して格納され(ステップS27)、メニュー用リストの内容がディスプレイ16に表示される(ステップS28)。このようにして、オブジェクト選択処理は終了し、処理はステップS5(図6参照)に移行する。
【0056】
ステップS5の詳細については、図8に示したメニュー選択処理が実行されることになる。このメニュー選択処理は、メニュー表示にしたがって実行されるものである。
【0057】
まず入力の有無が判断される(ステップS40)。入力があり、その入力がメニュー番号と一致すれば(ステップS41のYESルート)、複数選択モードかどうかの判断がなさる(ステップS42)。入力が複数選択モードであるという判断が下された場合には(ステップS42のYESルート)、該当番号のオブジェクトが選択され(ステップS43)、ステップS40からの処理が繰り返し実行される。
【0058】
ステップS42において入力が複数選択モードでないという判断が下された場合には(NOルート)、選択オブジェクトの選択フラグはクリアされる(ステップS44)。そして、該当番号のオブジェクトが選択され、そのオブジェクトにハンドルを付したレイアウト表示が行われる(ステップS45)。このようにして処理はステップS7(図6参照)に移行する。
【0059】
また、ステップS41においてメニュー番号以外の入力が確認されると、例えばマウス17Bによる右クリック操作などの入力が判断される(ステップS46)。このようにして有効なメニュー操作が確認された場合には(ステップS46)、前述したように、サブメニュー(図5(D)参照)が表示制御される(ステップS47、ステップS48)。そして、処理はステップS7(図6参照)に移行する。一方、無効なメニューやメニュー外の選択等が行われた場合には(ステップS46)、処理はそのまま終了して、ステップS7に移行する。
【0060】
また、有効なメニュー操作であるが、サブメニューの操作でなかった場合には(ステップS47のNOルート)、入力が複数選択モードかどうか判断される(ステップS49)。入力が複数選択モードであるという判断が下された場合には(ステップS49のYESルート)、入力により選択指示された位置に表示されるオブジェクトが選択され(ステップS50)、ステップS40からの処理が繰り返し実行される。
【0061】
一方、ステップS49において入力が複数選択モードでないという判断が下された場合には(NOルート)、選択オブジェクトの選択フラグはクリアされ(ステップS51)、入力により選択指示された位置のオブジェクトが選択された状態すなわちハンドル付与がなされた状態でレイアウト表示が行われる(ステップS52)。そして、処理はステップS7(図6参照)に移行する。
【0062】
さて、前述の図6の処理において、ステップS3にてオブジェクトの選択が確認されなかった場合には(NOルート)、入力に応じた処理が実行されてステップS7に移行する。
【0063】
ステップS7においては、終了の判断がなされ、終了の際はオブジェクトファイルが閉じられるが(ステップS8)、継続の際には処理はステップS2に戻り、同様の処理が繰り返し実行される。
【0064】
ここで、簡単にサブメニューSMについて説明する。図9〜図12は本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【0065】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトDの切り取りまたは削除が操作された場合には、メニューは図9(A)の状態から同(B)の状態に移行する。切り取り操作の場合には、オブジェクトDが一旦クリップボードにコピーされる。
【0066】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトEの貼り付けが操作された場合には、メニューは図10(A)の状態から同(B)の状態に移行する。貼り付け操作の場合には、クリップボードにコピーされているブジェクトEが貼り付けられることになり、グループ表示においては貼り付け位置のZオーダーに従うものとする。
【0067】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトEの挿入が操作された場合には、メニューは図11(A)の状態から同(B)の状態に移行する。挿入操作の場合には、図11(A)に示したように、図形の種類(たとえば直線、矩形、円)が任意に選択できるので、ユーザは所望の図形(例えば矩形)を選択して所望の位置にZオーダーに従って挿入することができる。
【0068】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトDの回転が操作された場合には、メニューは図12(A)の状態から同(B)の状態に移行する。回転操作の場合には、図12(A)に示したように、回転角(たとえば、右に90度回転、左に90度回転)が任意に選択できるので、ユーザは所望の回転角を選択すればよい。
【0069】
以上説明したように本実施の形態によれば、複数のオブジェクト(図形、文字枠、アイテム等)を組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択することが可能である。このように、レイアウトを崩さずに効率的に所望のオブジェクトの選択を効率化することができるので、文書の作成時間を飛躍的に短縮化することが可能である。
【0070】
また、基準となるオブジェクトを選択してZ軸方向で上下に重なり合う他のオブジェクトをZオーダーにしたがってすべて表示し、所望のオブジェクトをアイコンのように選択できるようにしたので、オブジェクトの作成順による選択時の煩わしさから開放される。たとえば、文書作成上、複雑に重なり合っている複数のオブジェクトから、あるオブジェクトの直下に隠れている所望のオブジェクトを容易に選択することが可能になるので、オブジェクト編集時の使い勝手は向上する。
【0071】
さらに、表示画面上で基準となるオブジェクトの下に隠れている他のオブジェクトの存在を容易に知ることができるとともに、わざわざオブジェクトの表示位置をずらしながらレイアウトを壊して確認するような操作や処理が不要となる。この場合には、ウィンドウの移動、ウィンドウの最小化等は必要なくなるので、OS(オペレーティングシステム)の負荷は必要最小限に抑えることができる。ノートPC等ではCPUやハードディスクに対する負担が激減するため、発熱量の低下、消費電力の減少効果がある。特に、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯機器においてマルチタスク化が容易になる。
【0072】
本発明に適用可能なコンピュータには、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ、タブレットPC、携帯電話機、PDA等が含まれる。
【0073】
さて、上述した実施の形態では、矩形状のオブジェクトを例に挙げてオブジェクトの四隅にハンドルを表示するようにしたが、本発明はこれに限定されるものはではなく、オブジェクトの形状に合わせてその輪郭がわかる程度の表示形態でもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数のオブジェクトを組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択することが可能なオブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラムを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるコンピュータの一構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるオブジェクトの記憶形態を説明する図である。
【図3】本実施の形態によるZオーダーを説明する図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるオブジェクト選択手法を機能的に説明するブロック図である。
【図5】本実施の形態による表示遷移を説明する図である。
【図6】本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。
【図7】本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。
【図8】本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【図10】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【図11】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【図12】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【符号の説明】
11 内部バス
12 通信インタフェース
13 CPU
14 ROM
15 RAM
16 ディスプレイ
17 キーボード
18 ドライブ
19 ハードディスク
19A プログラム
19B メモリ
19C オブジェクトリスト
19D メニュー用リスト
21 インデックス/ポインタリスト
22,23,24,25 オブジェクトクラス
41 オブジェクト選択部
42 メニュー作成部
43 オブジェクト上下判断部
44 メニュー選択部
45 ハンドル作成部
46 レイアウト作成部
47 表示データ作成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、オブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画面上で複数のオブジェクトからなる図形を作成することは、ワープロソフト等の進化によって容易化している。
【0003】
複数のオブジェクトで1つの図形を完成させるような場合には、複数のオブジェクトを重ねることがある。その場合には、Zオーダーによりオブジェクト間の上下関係が定められ、上側に位置するオブジェクトは、下側に位置するオブジェクトと重なる部分があればその部分を覆うように表示が行われる。
【0004】
したがって、図形の作成時に、下側に位置するオブジェクトがすべて上側のオブジェクトに覆われてしまうことがあり、その場合には、上側に位置するオブジェクトを一旦脇に寄せるなどして下側のオブジェクトの位置を確認することができる。
【0005】
また、マイクロソフト社のWord(登録商標)等のワープロソフトの場合には、過去の操作履歴を参照する機能が付加されている。この機能を利用すれば過去の操作に遡ることができるので、これによって上側のオブジェクトによって完全に隠れている下側のオブジェクトを見つけ出すことができる。
【0006】
また、複数のオブジェクトが重なり合った図形において、マウスのクリック操作に伴って順次上側に位置するオブジェクトを消去しながら隠れたオブジェクトの図形を確認する手法がある(特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−57359号公報(第13−14頁、第13−18図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のオブジェクト選択手法では、画面上で上側のオブジェクト位置をずらして下側のオブジェクトを確認したり、上側のオブジェクトを画面上から消去して下側のオブジェクトを確認するようにしたので、下側のオブジェクトを確認しようしたときのレイアウトを一旦崩すことになった。それゆえ、そのときのレイアウトを構成するオブジェクトの数が多くなればなるほど、ユーザの操作が煩雑となり、作業の効率が低下する場合があった。
【0009】
本発明の目的は、複数のオブジェクトを組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択することが可能なオブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るオブジェクト選択装置は、表示画面上のオブジェクトを選択するオブジェクト選択装置において、Z軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示手段と、前記記憶手段に記憶された情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示手段と、ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示手段又は前記メニュー表示手段により表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択手段と、前記レイアウト表示手段によりレイアウト表示が行われている際に前記選択手段により任意にオブジェクトが選択された場合には、前記記憶手段に記憶された情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示手段に供給する判断手段と、前記メニュー表示手段によりメニュー表示が行われている際に前記選択手段により任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示手段の際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項1の発明によれば、前記メニュー表示手段は選択肢のひとつに前記記憶手段に記憶された情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加手段は前記選択手段により前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加するようにしてもよい。
【0012】
請求項1の発明によれば、さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集手段を有するようにしてもよい。
【0013】
請求項1の発明によれば、前記編集手段は、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトをZ方向で移動するようにしてもよい。
【0014】
請求項1の発明によれば、前記編集手段は、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させるようにしてもよい。
【0015】
また、請求項6の発明に係るオブジェクト選択方法は、表示画面上のオブジェクトを選択するオブジェクト選択方法において、あらかじめ記憶されたZ軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示ステップと、前記情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示ステップと、ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示ステップ又は前記メニュー表示ステップにより表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択ステップと、前記レイアウト表示ステップによりレイアウト表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示ステップに供給する判断ステップと、前記メニュー表示ステップによりメニュー表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示ステップの際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加ステップと、を含むことを特徴とするものである。
【0016】
請求項6の発明によれば、前記メニュー表示ステップは選択肢のひとつに前記情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加ステップは前記選択ステップにより前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加するようにしてもよい。
【0017】
請求項6の発明によれば、さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集ステップを含むようにしてもよい。
【0018】
請求項6の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトをZ方向で移動するようにしてもよい。
【0019】
請求項6の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させるようにしてもよい。
【0020】
また、請求項11の発明に係るオブジェクト選択プログラムは、コンピュータにより実行可能なオブジェクト選択プログラムにおいて、前記コンピュータに、Z軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報を格納する格納ステップと、前記格納ステップで格納された情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示ステップと、前記格納ステップで格納された情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示ステップと、ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示ステップ又は前記メニュー表示ステップにより表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択ステップと、前記レイアウト表示ステップによりレイアウト表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記格納ステップで格納された情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示ステップに供給する判断ステップと、前記メニュー表示ステップによりメニュー表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示ステップの際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加ステップと、を実行させることを特徴とするものである。
【0021】
請求項11の発明によれば、前記メニュー表示ステップは選択肢のひとつに前記格納ステップで格納された情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加ステップは前記選択ステップにより前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加するようにしてもよい。
【0022】
請求項11の発明によれば、さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集ステップを含むようにしてもよい。
【0023】
請求項11の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトをZ方向で移動するようにしてもよい。
【0024】
請求項11の発明によれば、前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させるようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
まず、本発明のオブジェクト選択装置を適用したコンピュータについて説明する。図1は本実施の形態によるコンピュータの一構成例を示すブロック図である。このコンピュータは、たとえば図1に示したように、内部バス11に、通信インタフェース12、CPU13、ROM14、RAM15、ディスプレイ16、キーボード17、ドライブ18、ハードディスク19を接続させ、アドレス信号、制御信号、データ等を伝送させ、本発明に係るオブジェクト選択手法を実現する構成を備えている。
【0027】
図1において、通信インタフェース12は、インターネット等のネットワークに接続したり、赤外線で他機器との通信を接続する機能を司る。CPU13は、ROM14に格納されたOSによりPC全体の制御を行うとともにハードディスク20に格納された各種のアプリケーションプログラムに基づいて処理を実行する機能を司る。
【0028】
ROM14は、OS等のようにPC全体の制御を行うためのプログラムを格納しており、これらをCPU13に供給する機能を有している。RAM15は、CPU13による各種プログラムの実行時にワークエリアとして利用されるメモリ機能を有している。
【0029】
ディスプレイ16は、CPU13の各種の処理に伴うメニュー、ステータス、表示遷移等を表示する機能を有している。キーボード17Aは、文字、コマンド等を入力する各種キーより構成される入力装置であり、マウス17Bは画面上のカーソルを移動させたり、各種メニューを選択する入力装置である。ドライブ19は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD等の記録媒体に対してデータのリード/ライトを行う機能を有している。
【0030】
ハードディスク19は、プログラム19A、メモリ19B、オブジェクトリスト19C、メニュー用リスト19D等を記憶する機能を有している。プログラム19Aは、前述したドライブ18等からインストールされたプログラムを実行形式で記憶したものに相当する。メモリ19Bは、文書ファイル、画像ファイル、実行形式にする前の状態のプログラムファイル等のデータファイルを保存する機能を有している。
【0031】
オブジェクトリスト19Cは、オブジェクト毎に格納されているアドレスを示すポインタリストとオブジェクト毎にオブジェクトの種類、オブジェクトの相対的な位置情報を示す矩形座標、オブジェクトの選択有無を示す選択フラグ等を対応付けて記憶するオブジェクトクラスとの関係により構成されるものである。メニュー用リスト19Dは、Z軸方向で順番に並ぶオブジェクトと全オブジェクトのレイアウトを縮小表示させるグループとをリスト化して管理するものである。
【0032】
つづいて、オブジェクト管理方法について説明する。図2は本実施の形態におけるオブジェクトの記憶形態を説明する図である。図3(A)はZオーダーによるオブジェクトの上限関係の一例を示す図であり、同図(B)は同図(A)の上下関係に基づく表示例を示す図である。
【0033】
1つのレイアウトに例えばオブジェクトが4つ存在する場合を例に挙げる。オブジェクトの管理は、例えば図2に示したように、Z軸方向の表示順位を示すインデックスと各オブジェクトのデータを格納しているアドレスを示すポインタリストとを対応させたインデックス/ポインタリスト21と、オブジェクトのデータであるオブジェクトクラス22,23,24及び25とにより行われる。
【0034】
例えば、図3(B)に示したように4つのオブジェクト161,162,164,163(それぞれオブジェクトA,B,C,Dに対応)が作成されている場合、図3(A)に示されるZオーダーに従い、画面に表示させる際の上からオブジェクトB,A,D,Cの順にポインタリスト21が記憶される。オブジェクトA,B,C,Dにはそれぞれオブジェクトクラス22,23,24,25が対応付けて記憶されるが、ポインタリスト21のZオーダーに変更があれば、画面上で表示する際の上限関係も変更される。
【0035】
つづいて、本実施の形態によるオブジェクト選択手法について機能的に説明する。図4は本発明の一実施の形態におけるオブジェクト選択手法を機能的に説明するブロック図であり、図5は本実施の形態による表示遷移を説明する図である。
【0036】
画面上には、レイアウト作成部46により、オブジェクトリスト19Cに従って各オブジェクトによりレイアウトが作成される。表示データ作成部47により、オブジェクト間のZオーダーに従う上下関係で並ぶオブジェクトから表示データが作成され、ディスプレイ16に供給される。
【0037】
ディスプレイ16においては、例えば図5(A)に示したように、複数のオブジェクトが表示される。この図5(A)の表示例は、図2に示したインデックス/ポインタリスト21及びオブジェクトクラス22,23,24,25の関係ならびに図3に示したZオーダーに従うものであり、図3(B)と同じ状態とする。
【0038】
図5(A)の例では、オブジェクト162(B)は他のオブジェクトとZオーダーで重なり合うことはないが、オブジェクト163(D)及び164(C)はオブジェクト161(A)によってすべてを覆われた状態である。このオブジェクト161(A),164(C),163(D)の上限関係は、図3(A)から明らかなように、上からオブジェクト161(A),163(D),164(C)である。
【0039】
以下に一例として、オブジェクト164(C)を選択するまでの操作及び表示について説明する。そこで、図5(B)に示したように、カーソルCSLの操作により、まず一番上側に位置するオブジェクト161(A)が選択されると、レイアウト表示の際に使用されるオブジェクト選択部41によりオブジェクト161(A)の選択が確認される。
【0040】
これにより、オブジェクトの選択フラグはセットされる。ハンドル作成部45において、オブジェクトリスト19Cが参照され、オブジェクト161の四隅にハンドルHが表示される(図5(B)参照)。
【0041】
このとき、メニュー作成部42では、オブジェクト選択部41の選択に従ってオブジェクト161(A)の上下位置で重なり合うオブジェクトが存在していれば、ひとつ上側又は下側に存在することを示すメニューが作成される。その際、オブジェクト上下判断部43では、オブジェクトリスト19Cに基づいてオブジェクト161(A)の上下位置で重なり合うオブジェクトが存在するかの判断が行われ、その結果がメニュー作成部42に供給される。
【0042】
メニュー作成部42で作成されたメニューのデータは表示データ作成部47により一画面を形成するための情報として表示データに組み込まれる。その結果、図5(C)に示したように、選択オブジェクト161(A)とZ軸方向でその選択オブジェクト161(A)に重なり合う他のオブジェクト163(D),164(C)とがZオーダーにしたがって展開して並べられ、最後にレイアウトの縮小版が表示形成される。なお、各オブジェクトの表示では、属性等の情報を付加してもよい。図5(B)に示される各オブジェクトと縮小版はいずれもカーソル等で選択可能なアイコンとしての機能を有する。
【0043】
オブジェクト161(A)との上限関係は、図3(A)及び(B)から明らかなように、オブジェクト161(A)とZ軸方向で重なり合う他のオブジェクトはオブジェクト163(D)及び164(C)となる。したがって、図5(C)に示したメニュー表示のように、オブジェクト162(B)を展開させる必要はなくなる。
【0044】
そこで、図5(D)に示したオブジェクトのうちオブジェクト163(D)が選択されると、メニュー選択部44により選択されたオブジェクトがどのポインタ位置にあるオブジェクトかを示す情報がハンドル作成部45に供給される。
【0045】
このハンドル作成部45では、オブジェクト161(A)の下側に位置するオブジェクト163(D)に対してハンドル表示するためのデータ作成が行われる。その結果、図5(C)に示したように、オブジェクト163(D)の四隅にハンドルHが表示される。このハンドルHの表示により、わざわざ上側に位置するオブジェクトを脇にずらさなくてもユーザはオブジェクトの位置を視覚的に容易に確認することができる。
【0046】
選択オブジェクトがどのポインタ位置にあるオブジェクトかを示す情報はオブジェクト上下判断部43にも供給される。オブジェクト161(A)に重なる直下のオブジェクトはオブジェクト163(D)となる。オブジェクト上下判断部43により今度はオブジェクト163(D)の上下にそれぞれオブジェクト161(A)、164(C)の存在が確認される。そして、メニュー作成部42では、今度はオブジェクト163(D)を基準としてメニュー作成を行うことになる。
【0047】
すなわち、図5(D)のレイアウト表示の際に、オブジェクト選択部41によりオブジェクト163(D)が選択されたときは、あらかじめ用意しておいたメニューが表示されることになる。その意味で、メニュー作成部42によりメニューが作成される度にメニュー用リスト19Dへメニューを格納する必要がある。
【0048】
なお、レイアウト表示の際に、例えばマウス17Bの右クリック操作により図5(E)に示した如く、メニューとサブメニューSMの表示を行うようにしてもよい。この場合には、すでに最新のオブジェクト展開のメニューがメニュー用リスト19Dに格納されているので、そこから読み出すことでメニュー表示が完成する。このとき、メニューの表示で展開表示されている各オブジェクトについては、マウス17Bを用いてZオーダーを前面、背面、最前面、最背面のように入れ替えるための移動操作を行ったり、削除、コピー、挿入、回転などの操作を行うようにしてもよい。
【0049】
さて、メニュー展開表示後、オブジェクト164(C)が選択されると、図5(F)に示したように、オブジェクト164の四隅にハンドルHを表示させてオブジェクト164の選択が完了する。
【0050】
つぎに、動作について説明する。図6、図7及び図8は本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。図6、図7及び図8に示すフローチャートは、図1のプログラム19Aの一部をCPU13により実行する処理を示している。
【0051】
まず、図6において、ユーザの操作によりオブジェクトファイルを開き、画面上でオブジェクト操作を行うための環境が設定される(ステップS1)。もちろん、これから文書作成においてオブジェクトを作成してもよい。そして、ユーザの操作による入力が受付けられ(ステップS2)、オブジェクトの選択があれば(ステップS3のYESルート)、処理はステップS4に移行する。このステップS4では、オブジェクト選択処理が実行される。
【0052】
オブジェクト選択処理では(図7参照)、ユーザによって選択されたオブジェクトに選択フラグを立て、ハンドル付き表示を行う処理が実行される(ステップS20)。そして、ユーザが選択したオブジェクトの座標が検索領域に設定される(ステップS21)。そして、ポインタリスト21に従って選択オブジェクトのインデックス“0”がポインタ位置としてiに格納され(ステップS22)、オブジェクト[i]がステップS21で得られた検索領域に含まれるか否か判断される(ステップS23)。
【0053】
ステップS23においてオブジェクト[i]が検索領域に含まれるという判断結果が得られた場合には(YESルート)、メニュー用リスト19Dにオブジェクト[i]を追加する処理が実行され(ステップS24)、処理はステップS25に移行する。一方、含まれないという判断結果が得られた場合には(NOルート)、そのまま処理はステップS25に移行する。ステップS25においては、iに1が加算され、その合計がiに格納される。
【0054】
そして、iがリスト数(オブジェクト数)と同数か否か判断され(ステップS26)、そのiがリスト数に達するまではステップS23から再度オブジェクトが検索領域に含まれるかどうかの処理が繰り返し実行される。
【0055】
iがリスト数に達した場合には(ステップS26のNOルート)、メニュー用リスト19Dにメニュー用リストの複製が追加して格納され(ステップS27)、メニュー用リストの内容がディスプレイ16に表示される(ステップS28)。このようにして、オブジェクト選択処理は終了し、処理はステップS5(図6参照)に移行する。
【0056】
ステップS5の詳細については、図8に示したメニュー選択処理が実行されることになる。このメニュー選択処理は、メニュー表示にしたがって実行されるものである。
【0057】
まず入力の有無が判断される(ステップS40)。入力があり、その入力がメニュー番号と一致すれば(ステップS41のYESルート)、複数選択モードかどうかの判断がなさる(ステップS42)。入力が複数選択モードであるという判断が下された場合には(ステップS42のYESルート)、該当番号のオブジェクトが選択され(ステップS43)、ステップS40からの処理が繰り返し実行される。
【0058】
ステップS42において入力が複数選択モードでないという判断が下された場合には(NOルート)、選択オブジェクトの選択フラグはクリアされる(ステップS44)。そして、該当番号のオブジェクトが選択され、そのオブジェクトにハンドルを付したレイアウト表示が行われる(ステップS45)。このようにして処理はステップS7(図6参照)に移行する。
【0059】
また、ステップS41においてメニュー番号以外の入力が確認されると、例えばマウス17Bによる右クリック操作などの入力が判断される(ステップS46)。このようにして有効なメニュー操作が確認された場合には(ステップS46)、前述したように、サブメニュー(図5(D)参照)が表示制御される(ステップS47、ステップS48)。そして、処理はステップS7(図6参照)に移行する。一方、無効なメニューやメニュー外の選択等が行われた場合には(ステップS46)、処理はそのまま終了して、ステップS7に移行する。
【0060】
また、有効なメニュー操作であるが、サブメニューの操作でなかった場合には(ステップS47のNOルート)、入力が複数選択モードかどうか判断される(ステップS49)。入力が複数選択モードであるという判断が下された場合には(ステップS49のYESルート)、入力により選択指示された位置に表示されるオブジェクトが選択され(ステップS50)、ステップS40からの処理が繰り返し実行される。
【0061】
一方、ステップS49において入力が複数選択モードでないという判断が下された場合には(NOルート)、選択オブジェクトの選択フラグはクリアされ(ステップS51)、入力により選択指示された位置のオブジェクトが選択された状態すなわちハンドル付与がなされた状態でレイアウト表示が行われる(ステップS52)。そして、処理はステップS7(図6参照)に移行する。
【0062】
さて、前述の図6の処理において、ステップS3にてオブジェクトの選択が確認されなかった場合には(NOルート)、入力に応じた処理が実行されてステップS7に移行する。
【0063】
ステップS7においては、終了の判断がなされ、終了の際はオブジェクトファイルが閉じられるが(ステップS8)、継続の際には処理はステップS2に戻り、同様の処理が繰り返し実行される。
【0064】
ここで、簡単にサブメニューSMについて説明する。図9〜図12は本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【0065】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトDの切り取りまたは削除が操作された場合には、メニューは図9(A)の状態から同(B)の状態に移行する。切り取り操作の場合には、オブジェクトDが一旦クリップボードにコピーされる。
【0066】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトEの貼り付けが操作された場合には、メニューは図10(A)の状態から同(B)の状態に移行する。貼り付け操作の場合には、クリップボードにコピーされているブジェクトEが貼り付けられることになり、グループ表示においては貼り付け位置のZオーダーに従うものとする。
【0067】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトEの挿入が操作された場合には、メニューは図11(A)の状態から同(B)の状態に移行する。挿入操作の場合には、図11(A)に示したように、図形の種類(たとえば直線、矩形、円)が任意に選択できるので、ユーザは所望の図形(例えば矩形)を選択して所望の位置にZオーダーに従って挿入することができる。
【0068】
図5(E)に示したサブメニューにおいて、マウス操作によりオブジェクトDの回転が操作された場合には、メニューは図12(A)の状態から同(B)の状態に移行する。回転操作の場合には、図12(A)に示したように、回転角(たとえば、右に90度回転、左に90度回転)が任意に選択できるので、ユーザは所望の回転角を選択すればよい。
【0069】
以上説明したように本実施の形態によれば、複数のオブジェクト(図形、文字枠、アイテム等)を組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択することが可能である。このように、レイアウトを崩さずに効率的に所望のオブジェクトの選択を効率化することができるので、文書の作成時間を飛躍的に短縮化することが可能である。
【0070】
また、基準となるオブジェクトを選択してZ軸方向で上下に重なり合う他のオブジェクトをZオーダーにしたがってすべて表示し、所望のオブジェクトをアイコンのように選択できるようにしたので、オブジェクトの作成順による選択時の煩わしさから開放される。たとえば、文書作成上、複雑に重なり合っている複数のオブジェクトから、あるオブジェクトの直下に隠れている所望のオブジェクトを容易に選択することが可能になるので、オブジェクト編集時の使い勝手は向上する。
【0071】
さらに、表示画面上で基準となるオブジェクトの下に隠れている他のオブジェクトの存在を容易に知ることができるとともに、わざわざオブジェクトの表示位置をずらしながらレイアウトを壊して確認するような操作や処理が不要となる。この場合には、ウィンドウの移動、ウィンドウの最小化等は必要なくなるので、OS(オペレーティングシステム)の負荷は必要最小限に抑えることができる。ノートPC等ではCPUやハードディスクに対する負担が激減するため、発熱量の低下、消費電力の減少効果がある。特に、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯機器においてマルチタスク化が容易になる。
【0072】
本発明に適用可能なコンピュータには、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータ、タブレットPC、携帯電話機、PDA等が含まれる。
【0073】
さて、上述した実施の形態では、矩形状のオブジェクトを例に挙げてオブジェクトの四隅にハンドルを表示するようにしたが、本発明はこれに限定されるものはではなく、オブジェクトの形状に合わせてその輪郭がわかる程度の表示形態でもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数のオブジェクトを組み合わせて文書を作成する際に、重なり合う複数のオブジェクトから所望のオブジェクトをオブジェクト間の位置関係を把握しながら容易かつ効率的に選択することが可能なオブジェクト選択装置、オブジェクト選択方法及びオブジェクト選択プログラムを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるコンピュータの一構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるオブジェクトの記憶形態を説明する図である。
【図3】本実施の形態によるZオーダーを説明する図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるオブジェクト選択手法を機能的に説明するブロック図である。
【図5】本実施の形態による表示遷移を説明する図である。
【図6】本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。
【図7】本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。
【図8】本実施の形態による動作を説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【図10】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【図11】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【図12】本実施の形態によるサブメニューに基づく操作を説明する図である。
【符号の説明】
11 内部バス
12 通信インタフェース
13 CPU
14 ROM
15 RAM
16 ディスプレイ
17 キーボード
18 ドライブ
19 ハードディスク
19A プログラム
19B メモリ
19C オブジェクトリスト
19D メニュー用リスト
21 インデックス/ポインタリスト
22,23,24,25 オブジェクトクラス
41 オブジェクト選択部
42 メニュー作成部
43 オブジェクト上下判断部
44 メニュー選択部
45 ハンドル作成部
46 レイアウト作成部
47 表示データ作成部
Claims (15)
- 表示画面上のオブジェクトを選択するオブジェクト選択装置において、
Z軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示手段と、
前記記憶手段に記憶された情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示手段と、
ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示手段又は前記メニュー表示手段により表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択手段と、
前記レイアウト表示手段によりレイアウト表示が行われている際に前記選択手段により任意にオブジェクトが選択された場合には、前記記憶手段に記憶された情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示手段に供給する判断手段と、
前記メニュー表示手段によりメニュー表示が行われている際に前記選択手段により任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示手段の際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加手段と、
を備えたことを特徴とするオブジェクト選択装置。 - 前記メニュー表示手段は選択肢のひとつに前記記憶手段に記憶された情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加手段は前記選択手段により前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加することを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト選択装置。
- さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のオブジェクト選択装置。
- 前記編集手段は、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトをZ方向で移動することを特徴とする請求項3に記載のオブジェクト選択装置。
- 前記編集手段は、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させることを特徴とする請求項3に記載のオブジェクト選択装置。
- 表示画面上のオブジェクトを選択するオブジェクト選択方法において、
あらかじめ記憶されたZ軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示ステップと、
前記情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示ステップと、
ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示ステップ又は前記メニュー表示ステップにより表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択ステップと、
前記レイアウト表示ステップによりレイアウト表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示ステップに供給する判断ステップと、
前記メニュー表示ステップによりメニュー表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示ステップの際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加ステップと、
を含むことを特徴とするオブジェクト選択方法。 - 前記メニュー表示ステップは選択肢のひとつに前記情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加ステップは前記選択ステップにより前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加することを特徴とする請求項6に記載のオブジェクト選択方法。
- さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集ステップを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載のオブジェクト選択方法。
- 前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトをZ方向で移動することを特徴とする請求項8に記載のオブジェクト選択方法。
- 前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させることを特徴とする請求項8に記載のオブジェクト選択方法。
- コンピュータにより実行可能なオブジェクト選択プログラムにおいて、
前記コンピュータに、
Z軸方向における複数のオブジェクトの配置に関する情報を格納する格納ステップと、
前記格納ステップで格納された情報に基づいて複数のオブジェクトをレイアウト表示するレイアウト表示ステップと、
前記格納ステップで格納された情報に基づいてZ軸方向に重なり合うオブジェクトを展開してメニュー表示するメニュー表示ステップと、
ユーザの操作にしたがって前記レイアウト表示ステップ又は前記メニュー表示ステップにより表示されているオブジェクトから任意にオブジェクトを選択する選択ステップと、
前記レイアウト表示ステップによりレイアウト表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記格納ステップで格納された情報に基づいてZ軸方向で前記任意に選択されたオブジェクトに重なり合うオブジェクトを判断し、当該判断されたオブジェクトを前記メニー表示ステップに供給する判断ステップと、
前記メニュー表示ステップによりメニュー表示が行われている際に前記選択ステップにより任意にオブジェクトが選択された場合には、前記レイアウト表示ステップの際に、前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加する付加ステップと、
を実行させることを特徴とするオブジェクト選択プログラム。 - 前記メニュー表示ステップは選択肢のひとつに前記格納ステップで格納された情報に基づくレイアウトの縮小表示を含み、前記付加ステップは前記選択ステップにより前記縮小表示が選択された場合に直前の前記任意に選択されたオブジェクトを他のオブジェクトとは識別可能に表示するための情報を付加することを特徴とする請求項11に記載のオブジェクト選択プログラム。
- さらに、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示手段により表示されたオブジェクトを編集する編集ステップを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載のオブジェクト選択プログラム。
- 前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトをZ方向で移動することを特徴とする請求項13に記載のオブジェクト選択プログラム。
- 前記編集ステップは、ユーザの操作に応じて前記メニュー表示ステップにより表示されたオブジェクトを切り取り、コピー、貼り付け、削除、挿入または回転させることを特徴とする請求項13に記載のオブジェクト選択プログラム。
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