JP7351597B2 - 車両のシート構造 - Google Patents
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Description
シートクッションと、シートバックとを備える車両のシート構造であって、
前記シートクッションは、その表裏に貫通して、シートベルト部材が挿通される貫通部を備え、
前記シートクッションの表面に設けられる表皮部、及び前記シートバックの表面に設けられる表皮部の一方又は双方は、前記貫通部の開口部における前記シートベルト部材の周囲を覆う延設部を備える。
図中、同一符号は同一名称物を示す。
図中の「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方、「RH」は車両の右方、「LH」は車両の左方を示す。以下、単に、前方、後方、上方、下方、右方、左方と呼ぶことがある。
図1~図7を参照して、実施形態1に係る車両のシート構造を説明する。
図1は、シートバック3が直立した状態において、左斜め前からみた斜視図である。
図4,図5は、シートクッション2の貫通部29を車幅方向(左右方向)に平行な平面で切断した断面図である。図4は、貫通部29における前後方向の中間部を示す。図5は、貫通部29の後端近くを示す。
図6A~図6Cは、シートクッション2の貫通部29を前後方向に平行な平面で切断した断面図である。図6A~図6Cでは、シートバック3の傾斜角度が異なる。
図7は、シートバック3が前倒しされた状態において、貫通部29の幅方向の中心位置(図1に示す(VI)-(VI)切断線と同様な位置)で、前後方向に平行な平面で切断した断面図である。図6,図7は、バックル9を実線で示す。
実施形態1の車両のシート構造1は、シートクッション2と、シートバック3とを備えるシートを主体とし、車体等(図示せず)に固定されるシートベルト装置を備える車両に利用される。シートクッション2は、シートベルト部材が挿通される貫通部29を備える。貫通部29は、シートクッション2の表裏に貫通する(図4,図5)。本例のシートベルト部材はバックル9である。以下、バックル9をシートベルト部材として説明することがある。
本例のシートは、シートクッション2と、シートバック3と、変位機構(詳細は図示せず)とを備える。変位機構によって、シートバック3は、シートクッション2に対して前倒し可能及びリクライニング可能に設けられる。また、本例のシートは、自動車の後部座席であって、右方に配置される一人用シートである。以下、このシートを例に説明する。左方に配置されるシートについては、「右方」を「左方」に読み替えるとよい。
回転機構は、シートクッション2に対してシートバック3を直立状態(図1,図6A)と前倒し状態(図7)とに回転可能に支持する。
リンク機構は、シートバック3の前倒し動作に伴って、シートクッション2を下方に沈み込ませるように変位可能に支持する。具体的には、シートクッション2は、リンク機構によって、前後方向にスライド可能に支持されると共に、上下方向にスライド可能に支持される。
リクライニング機構は、シートバック3を所定の後傾角度に回転可能に支持する(図6B,図6C)。
図6,図7は、シートバック3の回転動作の中心となる回転軸Pを示す。図7は、リンク機構の連結軸A,B,Cを示す。回転軸Pと連結軸Aとを繋ぐリンクが固定リンクである。
シートベルト装置は、代表的には、帯状のウェビングと、タングと、バックル9と、ショルダーアンカーと、リトラクターと、ベルトアンカーとを備える(詳細は図示せず)。
シートクッション2において後方の角部(ここでは左方の角部)近くに貫通部29が設けられている(図1,図2)。本例の貫通部29は、三方に開口する。具体的には貫通部29は、シートクッション2の座面側(上方)から座面に対向する裏面側(下方)に連続して開口すると共に、後面にも開口する。本例の貫通部29の内部空間は、後方が相対的に広幅の直方体状、前方が細幅の直方体状という段差形状である。座面側の開口部及び裏面側の開口部28(図4,図5)は、上下方向からの平面視で、後方が相対的に幅広の長方形状、前方が相対的に細幅の長方形状という段差形状である。
〈概要〉
以下、主に図2を参照して、表皮部4,5を説明する。
表皮部4,5は、代表的には、布等のシート材が縫合される等して、パッド21,31の外形に沿った形状を有する被覆部材である。表皮部4,5は、パッド21,31の表面を覆うことで、外観品質の向上、耐久性の向上等に寄与する。本例のシートクッション2側の表皮部4は、貫通部29の開口部28の一部を覆う延設部49を備える(図3も参照)。本例のシートバック3側の表皮部5は、貫通部29の開口部28の実質的に全部を覆う延設部59を備える(図5~図7も参照)。そのため、延設部59は、バックル9等のシートベルト部材を引き出す挿通部として貫通孔5hを備える。
本例のシートクッション2側の表皮部4は、座面被覆部41と、側面被覆部42と、凹部被覆部43と、裏面被覆部44と、延設部49とを備える一体物である。
裏面被覆部44は、シートクッション2の裏面に配置され、主として、パッド21における裏面(下面)を覆う。本例の延設部49は、裏面被覆部44の一部である。
次に、主に図5を参照して、腕被覆部45を説明する。
本例の表皮部4は、腕被覆部45を備える。腕被覆部45は、上述のパッド21において貫通部29の一部を構成する腕部25を覆う。腕被覆部45は、腕部25の下方から、貫通部29の内周面、腕部25の上面、腕部25の側面を経て、腕部25の裏面にわたって連続する。
その他、上述の前面部44f、座面被覆部41、及び凹部被覆部43は、フレーム20等に留め付けられる固定部(図示せず)を適宜な箇所に備える。また、凹部被覆部43の前方の領域は、後述する表皮部5の帯部54が留め付けられる連結部48を備える(図6)。連結部48、及び後述する連結部58は、スナップボタンや面ファスナ等が挙げられる。
本例のシートバック3側の表皮部5は、本体部50と、帯部54と、延設部59とを備える一体物である。
本例の帯部54は、本体部50の開口縁から垂下し、パッド31の下面よりも下方に配置可能に設けられる。また、帯部54は、貫通部29の開口部28の実質的に全体を覆う箇所を有する。この箇所が延設部59を構成する。
図6Aに示すシートバック3が直立した状態を基準状態とする。基準状態では、帯部54の余長は、貫通部29の前方に屈曲して配される。
その他、本体部50は、上述の開口縁において帯部54の連結箇所以外の適宜な箇所に、フレーム30等に留め付けられる固定部53を備える(図2)。
表皮部4,5は、例えば以下のようにパッド21,31に装着する。
表皮部4,5は、代表的には、布、皮革等といった可撓性を有する材料からなるシート材を所定の形状に切断して、切断されたシート材を縫合することで製造される。縫合の他、接着剤で接合したり、面ファスナ等で連結したりすることが挙げられる。
実施形態1の車両のシート構造1は、表皮部4,5の延設部49,59によって、貫通部29の開口部28においてバックル9等のシートベルト部材の周囲に生じる隙間を隠すことができる。そのため、車両のシート構造1は、外観品質に優れる。
(a)シートクッション2側の延設部49とシートバック3側の延設部59とは、重複して貫通部29の開口部28を覆う。そのため、開口部28における上述の隙間が低減され易い。従って、本例のシート構造1は、上記隙間から物が落ちることを防止し易い。本例では、シートバック3側の延設部59の一部が、シートクッション2側の延設部49と渡り部490とで挟まれて固定される(図4)。その結果、延設部59がずれ難く、上記隙間がより確実に低減され易い。
例えば、実施形態1に対して、以下の変更が可能である。
この場合、例えば、表皮部5の帯部54は、シートクッション2の裏面側に、貫通部の裏面側の開口部を覆うように配置することが挙げられる。
この場合、裏面被覆部44における後方の領域の幅を実施形態1よりも広くすることが挙げられる。また、この延設部49は、シートベルト部材が挿通される貫通孔と、表皮部5との連結部と、余長とを備えることが挙げられる。余長によって、実施形態1と同様に、シートの変位に追従して、延設部49が開口部28を覆った状態を維持できる。また、この形態はフック部47を備えると、フック部47とばね材との係合によって、延設部49は、開口部28を覆った状態を適切に維持できる。
例えば、実施形態1で説明した帯部54の長さを半分程度にした短帯片をそれぞれ、表皮部4,5に備えることが挙げられる。各短帯片は、その一端縁から長さ方向に切れ目を有し、両短帯片の一端縁同士が連結されると、両切れ目によって貫通孔が構成される。この貫通孔が挿通部をなす。各短帯片の他端部は、表皮部4の凹部被覆部43、表皮部5の本体部50に連続する。
2 シートクッション
20 フレーム、21 パッド、25 腕部、27 カバー材
28 開口部、29 貫通部
3 シートバック
30 フレーム、31 パッド
4 表皮部
41 座面被覆部、42 側面被覆部、43 凹部被覆部、44 裏面被覆部
44f 前面部、44s 側面部
45 腕被覆部、47 フック部、48 連結部、49 延設部、490 渡り部
5 表皮部
50 本体部、53 固定部、54 帯部、58 連結部、59 延設部
5h 貫通孔
9 バックル(シートベルト部材)
Claims (1)
- シートクッションと、シートバックとを備える車両のシート構造であって、
前記シートクッションは、その表裏に貫通して、シートベルト部材が挿通される貫通部を備え、
前記シートクッションの表面に設けられる表皮部、及び前記シートバックの表面に設けられる表皮部の双方は、前記貫通部の開口部における前記シートベルト部材の周囲を覆う延設部を備え、
前記シートクッションの表面に設けられる表皮部は、前記シートクッションの下面に配置される裏面被覆部を備え、
前記裏面被覆部における後方の領域は、前記貫通部の下方を覆う前記延設部を構成しており、
前記裏面被覆部における前方の領域は、前記シートクッションの前記下面に固定されている、
車両のシート構造。
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