JP2023077715A - シート、およびシートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】下帯カバーをシートバックに縫製しやすく、かつ、シートの外観向上が可能なシートを提供する。【解決手段】シート1は、シートバック3の背面下部に配置された下帯カバー4と、下帯カバー4の内側に積層する裏打ちプレート5とを備える。裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも一部は、下帯カバー4に縫製線8のように縫製により固定される。裏打ちプレート5の上端部5c付近には、下帯カバー4を係止する係止部である係止用凸部5fが設けられている。 係止用凸部5fが下帯カバー4の上辺4c付近の被係止部である切込み4eに係止することにより、下帯カバー4の上辺4c付近は、裏打ちプレート5に係止される。下帯カバー4の上辺4cは、裏打ちプレート5を避けた位置で、シートバック3の背面下部に縫製線9のように縫い合わされる。【選択図】図5

Description

本発明は、下帯カバーがシートバックの背面下部に設けられたシートに関する。
自動車などに搭載された運転席や助手席用のシートでは、シートクッションとシートバックとのつなぎ目をシート後方から見えないよう隠すために、シートバックの背面下部に布または皮革などからなる下帯カバーが湾曲した状態で当該つなぎ目を覆うように設けられている。
特許文献1記載のシートでは、下帯カバーを所定の湾曲した形状になるように支持するために、下帯カバーの内側の面には、形状出し用(すなわち形状維持用)の裏打ちプレートが積層(裏打ち)されている。裏打ちプレートは、樹脂などの曲げ変形可能な弾性材料で製造されている。裏打ちプレートは、下帯カバーの内側に配置されて下帯カバーとともに曲げられることにより、下帯カバーを内側から押圧しながら湾曲した状態で支持する。この文献における裏打ちプレートは、その周縁全周にわたって、下帯カバーの下半分に縫い合わされている。下帯カバーの上辺は、シートバックの背面を構成するトリムシートにカシメ止めされている。
特開2007-22502号公報
上記のシートでは、下帯カバーの下半分に裏打ちプレートが縫い合わされることにより、下帯カバーの下半分が所定の形状に維持されているが、裏打ちプレートによる下帯カバー上半分の形状維持はされていない。
そこで、下帯カバーの上半分についても所定の形状に維持することを考えた場合、裏打ちプレートを上方に拡張し、裏打ちプレートの上辺を下帯カバーの上辺とともにトリムシートに縫い合わせることが考えられる。
しかし、この場合、樹脂製の裏打ちプレートは布や皮革などからなる下帯カバーよりも硬質であるため、裏打ちプレートをトリムシートに下帯カバーとともに縫い合わせることが難しく、作業性が低下する問題がある。しかも、縫い合わせた時にできる縫製線が蛇行しやすく、シートの外観の向上が難しい。こうした問題は、トリムシートが布や皮革から成る所謂表皮(トリム)ではなく、バックボードとして表皮(トリム)よりも硬質に形成される場合に顕著に表れる。とくに、下帯カバーの上辺両側の部分が複雑な形状(例えば、曲線部分(アール部分)を有する形状)を有する場合は上記の問題がさらに顕著になる。
なお、下帯カバーの上辺と裏打ちプレートの上辺とを互いに縫い合わせた後にこれら縫い合わせた部分をトリムシートにカシメ止めした場合、工数が増えるとともに作業性が低下するという問題がある。
また、裏打ちプレートの代わりにあらかじめ所定の形状に加工された樹脂製の形状出し部材を用いることも考えられるが、形状出し部材を要求される所望の形状になるように加工することが実際には難しいという問題が有るため、裏打ちプレートの代替品になりにくい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、下帯カバーを支持する裏打ちプレートを有する構成において、下帯カバーをシートバックに縫製しやすく、かつ、シートの外観向上が可能なシートを提供することを目的とする。
本発明のシートは、シートバックと、前記シートバックの背面下部に配置され、上辺および下辺を有する下帯カバーと、前記下帯カバーの内側に積層するように配置され、前記下帯カバーとともに曲げられることにより、前記下帯カバーを内側から押圧しながら湾曲した状態で当該下帯カバーを支持する裏打ちプレートとを備え、前記裏打ちプレートの下端部の少なくとも一部は、前記下帯カバーに固定され、前記裏打ちプレートの上端部付近には、前記下帯カバーを係止する係止部が設けられ、前記係止部が前記下帯カバー上辺付近の被係止部に係止することにより、前記下帯カバーの上辺付近は、前記裏打ちプレートに係止され、前記下帯カバーの前記上辺は、前記裏打ちプレートを避けた位置で、前記シートバックの背面下部に縫い合わされている、ことを特徴とする。
かかる構成では、前記下帯カバーの前記上辺は、裏打ちプレートを避けた位置で、前記シートバックの背面下部に縫い合わされ、一方、前記裏打ちプレートの上端部付近の係止部が前記下帯カバーの被係止部を係止することにより、裏打ちプレートの上端部と下帯カバーとが固定される。このため、下帯カバーの上辺をシートバックの背面下部に縫い合わせるときに、裏打ちプレートが縫合時の妨げにならない。その結果、下帯カバーを支持する裏打ちプレートを有する構成において、下帯カバーをシートバックに縫製しやすく、作業性がよい。しかも、縫製線が蛇行しないのでシートの外観が向上する。
上記のシートにおいて、前記係止部は、前記裏打ちプレートの幅方向両側部に設けられているのが好ましい。
かかる構成によれば、下帯カバーと裏打ちプレートの安定した確実な係止が可能である。
上記のシートにおいて、前記裏打ちプレートは、その上端における幅方向両端部において、当該裏打ちプレートの側面から幅方向外側へ向かって突出する形状出し用凸部を有し、前記下帯カバーは、その上端部における幅方向両端部に袋状部を有し、前記袋状部は、前記形状出し用凸部に被せられることにより、前記形状出し用凸部によって当該袋状部の内方から支持されるのが好ましい。
かかる構成によれば、前記裏打ちプレートの形状出し用凸部に下帯カバーの袋状部を被せるだけで、袋状部は、形状出し用凸部によって当該袋状部の内方から支持される。その結果、袋状部と裏打ちプレートとを縫い合わせることなく、下帯カバーの幅方向両端部における袋状部のきれいな形状出しが可能である。
上記のシートにおいて、前記係止部は、前記裏打ちプレートの面内に形成された溝に囲まれた凸状の部分によって構成されているのが好ましい。
かかる構成によれば、前記裏打ちプレートの面内に溝を形成することによって係止部を形成することが可能であるので、構成が簡単である。
上記のシートにおいて、前記係止部に係止される前記下帯カバー側の被係止部は、前記下帯カバーに形成された切込みであるのが好ましい。
かかる構成によれば、被係止部は切込みを下帯カバーに入れるのみで形成されるので、構成が簡単である。
上記のシートにおいて、前記係止部は、前記裏打ちプレートの幅方向内向きに突出する係止用凸部であり、前記下帯カバーの前記切込みは、当該下帯カバーにおける前記切込みを含む部分を当該下帯カバーの幅方向内向きに折り返した状態で、前記係止用凸部が前記切込みに差し込まれることにより、前記係止用凸部に係止され、前記係止用凸部の根元側端部は、当該根元側端部から前記裏打ちプレートにおける幅方向の最も外側の位置までの距離を第1距離、前記切込みが前記係止用凸部に係止される前の状態における当該切込みから折り返した状態の前記下帯カバーにおける折り目までの距離を第2距離とした場合、前記第1距離が前記第2距離よりも長くなるような位置に設定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、裏打ちプレートの係止用凸部を下帯カバーの切込みに挿入して下帯カバーを係止した状態では、下帯カバーの折返し部分は裏打ちプレートの幅方向の最も外側の部分によって幅方向外側に押圧されてテンションがかかるので、下帯カバーの折返し部分のきれいな形状出しが可能になる。
上記のシートにおいて、前記裏打ちプレートの下端部の前記下帯カバーへの固定は、縫製によりされているのが好ましい。
かかる構成によれば、裏打ちプレートの下端部の下帯カバーへの固定は、シートバック背面の部分が介在しないので、縫製によって容易に行うことが可能であり作業性が良い。
本発明のシートの製造方法は、シートバックと、前記シートバックの背面下部に配置され、上辺および下辺を有する下帯カバーと、前記下帯カバーの内側に積層するように配置され、前記下帯カバーとともに曲げられることにより、前記下帯カバーを内側から押圧しながら湾曲した状態で当該下帯カバーを支持する裏打ちプレートとを備えたシートの製造方法において、前記シートバック、前記下帯カバー、および前記裏打ちプレートを準備する準備工程と、前記裏打ちプレートの下端部の少なくとも一部を前記下帯カバーに固定する下端部固定工程と、前記下帯カバーの前記上辺を、裏打ちプレートを避けた位置で、前記シートバックの背面下部に縫い合わせる縫製工程と、前記裏打ちプレートの上端部付近に前記下帯カバーを係止する係止工程とを含むことを特徴とする。
かかる特徴によれば、縫製工程において、下帯カバーの上辺をシートバックの背面下部に縫い合わせるときに、裏打ちプレートが縫合時の妨げにならない。このため、下帯カバーを支持する裏打ちプレートを有する構成において、下帯カバーをシートバックに縫製しやすく、組付け性が良い。
上記のシートの製造方法において、前記準備工程では、前記裏打ちプレートの上端部付近の側面から幅方向外側へ向かって突出する形状出し用凸部を有する前記裏打ちプレートを準備し、前記縫製工程では、前記下帯カバーの前記上辺を前記シートバックの背面下部に縫い合わせながら、前記下帯カバーの上端部における幅方向両端部において袋状部を形成し、前記係止工程の前に、前記裏打ちプレートの前記形状出し用凸部を前記下帯カバーの前記袋状部に挿入し、前記袋状部を前記形状出し用凸部によって当該袋状部の内方から支持する挿入工程をさらに含むのが好ましい。
かかる特徴では、縫製工程では、下帯カバーの上辺をシートバックの背面下部に縫い合わせながら、下帯カバーの上端部における幅方向両端部において袋状部を形成するので、下帯カバーの上辺を縫製する工程とは別に袋状部を形成するための縫製をする手間がかからず、作業性が良い。
しかも、係止工程の前に、前記裏打ちプレートの形状出し用凸部に下帯カバーの袋状部を被せるだけで、袋状部は、形状出し用凸部によって当該袋状部の内方から支持され、その結果、袋状部と裏打ちプレートを縫い合わせることなく、下帯カバーの幅方向両端部における袋状部のきれいな形状出しが可能である。
本発明のシートおよびシートの製造方法によれば、下帯カバーを支持する裏打ちプレートを有する構成において、下帯カバーをシートバックに縫製しやすく、かつ、シートの外観向上を達成することができる。
本発明の実施形態に係るシートの全体構成を右側後上方から見た斜視図である。 図1のシートを後方から見た図である。 図1の下帯カバーを展開した状態の平面図である。 図1の裏打ちプレートの平面図である。 図1の下帯カバーとバックボードとの縫製部分が見えるように、下帯カバーおよび裏打ちプレートをバックボードに重ね合わせた状態にした図である。 図5の下帯カバーの袋状部に裏打ちプレートの形状出し用凸部が挿入され、かつ、裏打ちプレートの係止用凸部が下帯カバーの切込みに挿入されて下帯カバーの袋状部を係止している部分を示す拡大図である。 図1のシートの製造方法を説明するための説明図であって、裏打ちプレートの係止用凸部が下帯カバーの切込みに挿入される前の状態を示す図である。 図7の下帯カバーの袋状部に裏打ちプレートの形状出し用凸部が挿入された後、裏打ちプレートの係止用凸部が下帯カバーの切込みに挿入される直前の状態を示す拡大図である。 図8の裏打ちプレートの係止用凸部が下帯カバーの切込みに挿入された後の状態を示す拡大図である。 図8の下帯カバーの袋状部が裏打ちプレートの形状出し用凸部によってテンションがかけられている状態を示す説明図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1~2に示されるシート1は、自動車などの車両に搭載された運転席や助手席用のシートなどであり、着座者の臀部が当接可能なシートクッション2と、着座者の背中が当接可能なシートバック3と、シートバック3の背面下部に配置された下帯カバー4と、下帯カバー4の内側の面に積層された裏打ちプレート5と、下帯カバー4の下端部に設けられた固定バンド6とを備えている。
シートバック3は、その背面下部(すなわち、シートバック3の後方X2側の下部)を覆うバックボード3aを備える。バックボード3aの下端部3a1には、後述の下帯カバー4の上辺4c(図3と図5参照)が縫い合わされる。
図1~2に示される下帯カバー4および裏打ちプレート5は、シートバック3の下部に巻き込まれた状態で、固定バンド6によってシートクッション2の下部に設けられたフレーム(図示せず)に固定される。これにより、シートクッション2とシートバック3とのつなぎ目を下帯カバー4によってシート後方から見えないように隠すことが可能である。
本実施形態の下帯カバー4は、その幅方向Yの両側の端部において、曲線的に幅方向Yの両側の端部に張り出したR(アール)部分7を有している。このR部分7がシートバック3の両側面3bと下帯カバー4との間を連続してつなぐことにより、シート1の美観を向上させることが可能である。R部分7は、後述の下帯カバー4の袋状部4h(図5~6参照)によって形成される。
下帯カバー4は、図3に示されるように、上記のシートバック3の背面下部に配置され、上辺4cおよび下辺4dを有するシート状の部材である。具体的には、下帯カバー4は、略矩形形状の本体部4aと、当該本体部4aの幅方向Yの両側に設けられた一対の耳部4bとを有する。耳部4bは、折り目4fの位置で下帯カバー4の幅方向Yの内側に折り返される。耳部4bには、上下方向Zに延びるように形成された切込み4eが形成されている。切込み4eは、後述する裏打ちプレート5の係止部である係止用凸部5fに係止される被係止部となる。
図5および図7は、図1の下帯カバー4とバックボード3aとの縫製部分である縫製線9が見えるように、図1の下帯カバー4および裏打ちプレート5を上方へ旋回させてバックボード3aに重ね合わせた状態(すなわち、紙面垂直方向奥側からバックボード3a、下帯カバー4、および裏打ちプレート5の順に積層された状態)が示されている。この図5および図7では、これらの紙面上側において、下帯カバー4の上辺4c、裏打ちプレート5の上端部5c、およびバックボード3aの下端部3a1が位置している。
下帯カバー4の上辺4cは、図5に示されるように本実施形態では、裏打ちプレート5の上端部5cを避けた位置で、シートバック3の背面下部のバックボード3aに幅方向Yに縫製線9のように直線状に縫い合わされる。
また、図5~6に示されるように、上記の下帯カバー4とバックボード3aとの縫い合わせの際に、耳部4bが幅方向Yの内側に折り返された状態で下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部のバックボード3aに縫い合わせることにより、下帯カバー4の上端部における幅方向Yの両端部において袋状部4hがそれぞれ形成されている。また、袋状部4hの形成と共に、下帯カバー4の両側面が幅方向Yの内側に巻き返すことにより図5~6の巻返し部4gが形成されている。巻返し部4gは、裏打ちプレート5の側縁を巻き込んでいるが、縫い合わされていない。
図5~6に示される袋状部4hは、下帯カバー4の上端部における幅方向Yの両端部において、裏打ちプレート5の後述の形状出し用凸部5bに被せることが可能であり、これにより、下帯カバー4の幅方向Yの両端部のR部分7(図1~2参照)を形成する。
下帯カバー4は、可撓性を有するシート状の部材であればよく、皮革、樹脂、布、不織布など種々の材料で製造される。
裏打ちプレート5は、下帯カバー4の内側の面に積層された平坦な板状の部材である。裏打ちプレート5は、曲げ変形可能な弾性を有し、かつ縫製可能な硬度を有する材料で製造され、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂、不織布、または厚い布や紙などの材料で製造される。
裏打ちプレート5は、下帯カバー4と積層するように配置され、上記の固定バンド6からの張力を受けて下帯カバー4の内側で下帯カバー4とともに曲げられることにより、下帯カバー4を内側から押圧しながら湾曲した状態で当該下帯カバー4を支持する。これにより、裏打ちプレート5は、下帯カバー4を所定の湾曲した形状に維持することが可能である。
裏打ちプレート5は、具体的には、図4に示されるように、本体部5aと、本体部5aの幅方向Yの両側に配置された一対の形状出し用凸部5bおよび一対の係止用凸部5fとを有する。本体部5aは、上端部5cおよび下端部5dを有する。
裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも一部は、下帯カバー4に縫製などによって固定されている。本実施形態では、具体的には、図5に示されるように、裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも幅方向Yの中央を含む所定の長さの部分が、下帯カバー4に縫製線8のように直線状に縫い合わされている。
形状出し用凸部5bは、裏打ちプレート5の上端における幅方向Yの両端部において、当該裏打ちプレート5の本体部5aの側面から幅方向Yの外側へ向かって突出する。当該形状出し用凸部5bに袋状部4hを被せることにより、袋状部4hは、形状出し用凸部5bによって当該袋状部4hの内方から支持される。
係止用凸部5fは、本発明における下帯カバー4(具体的には、切込み4e)を係止する係止部に相当するものであり、裏打ちプレート5の幅方向Yの両側部に設けられている。
係止部としての係止用凸部5fは、裏打ちプレート5の上端部5c付近に設けられ、具体的には、形状出し用凸部5bよりも裏打ちプレート5の幅方向Yの内側に設けられている。係止用凸部5fは、図5~6に示されるように下帯カバー4における被係止部である切込み4eに係合して下帯カバー4(具体的には、耳部4bまたは当該耳部4bによって形成された袋状部4h)を係止する。
本実施形態における係止部としての係止用凸部5fは、裏打ちプレート5の面内に形成された溝5eに囲まれた凸状の部分によって構成されている。具体的には、溝5eがU字状に形成されることによって、裏打ちプレート5の幅方向Yの内向きに突出する係止用凸部5fが形成されている。
上記のように、本実施形態では、係止部としての係止用凸部5fは、裏打ちプレート5の幅方向Yの内向きに突出する。
また、下帯カバー4の切込み4eは、当該下帯カバー4における切込み4eを含む部分(すなわち、耳部4b)を当該下帯カバー4の幅方向Yの内向きに折り返した状態で、係止用凸部5fが切込み4eに差し込まれることにより、係止用凸部5fに係止される。
ここで、図4に示される係止用凸部5fの根元側端部5f1は、当該根元側端部5f1から裏打ちプレート5における幅方向Yの最も外側の位置(具体的には、形状出し用凸部5bの先端5b1)までの距離を第1距離W1(図4と図10参照)、図7に示されるように切込み4eが係止用凸部5fに係止される前の状態における当該切込み4eから折り返した状態の下帯カバー4における折り目4fまでの距離を第2距離W2(図3および図7参照)とした場合、第1距離W1が第2距離W2よりも長くなるような位置に設定されている(すなわち、W1>W2になるように設定されている)。これにより、下帯カバー4の折返し部分である袋状部4hは、裏打ちプレート5の幅方向Yの最も外側の部分である形状出し用凸部5bの先端5b1によって幅方向Yの外側に押圧される。このとき、袋状部4hに、下帯カバー4の袋状部4hの張力および当該袋状部4h内部の形状出し用凸部5bの弾性力によって、テンションがかかる。
上記の距離の差W1-W2は、下帯カバー4および裏打ちプレート5の材料特性、具体的には、袋状部4hの伸びや形状出し用凸部5bの曲げ剛性などを考慮して設定されるが、例えば、10~15mm程度に設定される。
(製造方法の説明)
上記のように構成されたシート1を製造する場合、以下の手順で行われる。
まず、上記のシート1の構成部品である、バックボード3aを有するシートバック3、下帯カバー4、および裏打ちプレート5を準備する。
ついで、図7に示されるように、バックボード3a、下帯カバー4、および裏打ちプレート5をこの順に紙面垂直方向奥側から積層するように配置する。
ついで、裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも一部を下帯カバー4に固定する(下端部固定工程)。本実施形態では、裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも幅方向Yの中央を含む所定の長さの部分を、下帯カバー4に縫製線8のように直線状に縫い合わせる。
ついで、下帯カバー4の耳部4bを、折り目4fの位置で下帯カバー4の幅方向Yの内側に折り返す。なお、耳部4bを折り返す際には、あらかじめ、裏打ちプレート5が耳部4bおよび後述の縫製線9に干渉しない位置まで、裏打ちプレート5を上記の直線状の縫製線8を回転軸として、図7の紙面手前側に少し起こすように旋回させておく。
つぎに、下帯カバー4の上辺4cを、裏打ちプレート5の上端部5cを避けた位置(図7に示される上端部5cよりも上方の位置)で、図7の縫製線9のように、シートバック3の背面下部のバックボード3aに縫い合わせる(縫製工程)。
この縫製工程では、図7~8に示されるように、下帯カバー4の耳部4bを幅方向Yの内側に折り返した状態で下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部のバックボード3aに縫い合わせることにより、下帯カバー4の上端部における幅方向Yの両端部において袋状部4hを形成する。それとともに、裏打ちプレート5の側縁を巻き込むように、下帯カバー4の両側面を幅方向Yの内側に巻き返すことにより巻返し部4gを形成する。
ついで、図7~8に示されるように、後述の係止工程の前に、裏打ちプレート5の側面から幅方向Yの外側へ向かって突出する形状出し用凸部5bを下帯カバー4の袋状部4hに挿入し、袋状部4hを形状出し用凸部5bによって当該袋状部4hの内方から支持する(挿入工程)。
その後、裏打ちプレート5の上端部5c付近に下帯カバー4を係止する(係止工程)。本実施形態では、図9~10に示されるように、係止部である裏打ちプレート5の係止用凸部5fが被係止部である下帯カバー4の切込み4eを係止する。
このとき、下帯カバー4の袋状部4hを下帯カバー4の幅方向Yの内側に引っ張りながら切込み4eを係止用凸部5fに強制的に係止させる。係止後の状態では、袋状部4hは、裏打ちプレート5の形状出し用凸部5bの先端5b1によって幅方向Yの外側に押圧されてテンションがかかるようになる。
最後に、図1に示されるように、下帯カバー4および裏打ちプレート5を、シートバック3の下方に位置するように、上記の縫製線9(図7参照)を回転軸として図1の下方に旋回させる。そして、これら下帯カバー4および裏打ちプレート5を、シートバック3の下部に巻き込みながら、固定バンド6によってシートクッション2の下部に設けられたフレーム(図示せず)に固定する。これによって、下帯カバー4によってシートクッション2とシートバック3とのつなぎ目はシート後方から見えないように隠される。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態のシート1は、図1~2に示されるように、シートバック3と、シートバック3の背面下部に配置され、上辺4cおよび下辺4dを有する下帯カバー4と、下帯カバー4の内側に積層するように配置され、下帯カバー4とともに曲げられることにより、下帯カバー4を内側から押圧しながら湾曲した状態で当該下帯カバー4を支持する裏打ちプレート5とを備えている。
図5~6に示されるように、裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも一部は、下帯カバー4に固定されている。裏打ちプレート5の上端部5c付近には、下帯カバー4を係止する係止部である係止用凸部5fが設けられ、当該係止用凸部5fが下帯カバー4の上辺4c付近の被係止部である切込み4eに係止することにより、下帯カバー4の上辺4c付近は、裏打ちプレート5に係止されている。下帯カバー4の上辺4cは、裏打ちプレート5の上端部5cを避けた位置で、シートバック3の背面下部のバックボード3aに縫製線9のように縫い合わされている。
かかる構成では、下帯カバー4の上辺4cは、裏打ちプレート5を避けた位置で、シートバック3の背面下部に縫い合わされ、一方、裏打ちプレート5の上端部5c付近の係止部である係止用凸部5fが下帯カバー4の被係止部である切込み4eを係止することにより、裏打ちプレート5の上端部5cと下帯カバー4とが固定される。このため、下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部のバックボード3aに縫い合わせるときに、裏打ちプレート5が妨げにならない。このため、下帯カバー4を支持する裏打ちプレート5を有する構成のシートにおいて、下帯カバー4をシートバック3に縫製しやすく、作業性がよい。しかも、縫製線9が蛇行しないのでシート1の外観が向上する。
しかも、上記の構成では、裏打ちプレート5による下帯カバー4のR部分7のきれいな形状出しは担保される。具体的には、下帯カバー4とシートバック3のバックボード3aとの縫製線9の両端部にR部分7が存在しても、縫製線9では下帯カバー4のみをシートバック3に縫製し、裏打ちプレート5は縫製されないので、R部分7(図2における〇で囲んだR部分7参照)における縫製線9は蛇行しない。しかも、後述の裏打ちプレート5の形状出し用凸部5bをR部分7の構成部分である袋状部4hに挿入して当該袋状部4hを内側から支持することにより、R部分7のきれいな形状出しが可能である。
(2)
本実施形態のシートでは、係止部である係止用凸部5fは、裏打ちプレート5の幅方向Yの両側部に設けられている。この構成によれば、下帯カバー4と裏打ちプレート5の安定した確実な係止が可能である。
(3)
本実施形態のシートでは、裏打ちプレート5は、その上端における幅方向Yの両端部において、当該裏打ちプレート5の側面から幅方向Yの外側へ向かって突出する形状出し用凸部5bを有する。
下帯カバー4は、その上端部における幅方向Yの両端部に袋状部4hを有する。
袋状部4hは、裏打ちプレート5の形状出し用凸部5bに被せられることにより、形状出し用凸部5bによって当該袋状部4hの内方から支持される。
この構成によれば、裏打ちプレート5の形状出し用凸部5bに下帯カバー4の袋状部4hを被せるだけで、袋状部4hは、形状出し用凸部5bによって当該袋状部4hの内方から支持され、その結果、袋状部4hと裏打ちプレート5とを縫い合わせることなく、下帯カバー4の幅方向Yの両端部における上記のR部分7を構成する袋状部4hのきれいな形状出しが可能である。
(4)
本実施形態のシートでは、係止部である係止用凸部5fは、裏打ちプレート5の面内に形成された溝5eに囲まれた凸状の部分によって構成されている。この構成によれば、裏打ちプレート5の面内に溝5eを形成することによって係止用凸部5fを形成することが可能であるので、構成が簡単である。
(5)
本実施形態のシートでは、係止部である係止用凸部5fに係止される下帯カバー4側の被係止部は、下帯カバー4に形成された切込み4eである。この構成によれば、被係止部は切込み4eを下帯カバー4に入れるのみで形成されるので、構成が簡単である。
(6)
本実施形態のシートでは、係止部として、裏打ちプレート5の幅方向Yの内向きに突出する係止用凸部5fが設けられている。
下帯カバー4の切込み4eは、当該下帯カバー4における切込み4eを含む耳部4bを当該下帯カバー4の幅方向Yの内向きに折り返した状態で、係止用凸部5fが切込み4eに差し込まれることにより、係止用凸部5fに係止される。
係止用凸部5fの根元側端部5f1は、当該根元側端部5f1から裏打ちプレート5における幅方向Yの最も外側の位置(本実施形態では、形状出し用凸部5bの先端5b1)までの距離を第1距離W1(図4と図7参照)、切込み4eが係止用凸部5fに係止される前の状態における当該切込み4eから折り返した状態の下帯カバー4における折り目4fまでの距離を第2距離W2(図3と図7参照)とした場合、第1距離W1が第2距離W2よりも長くなるような位置に設定されている。
かかる構成によれば、裏打ちプレート5の係止用凸部5fを下帯カバー4の切込み4eに挿入して下帯カバー4を係止した状態では、下帯カバー4の折返し部分である袋状部4hは裏打ちプレート5の幅方向Yの最も外側の部分(すなわち、形状出し用凸部5bの先端5b1)によって幅方向Yの外側に押圧されてテンションがかかるので、下帯カバー4の折返し部分のきれいな形状出しが可能になる。
(7)
本実施形態のシートでは、裏打ちプレート5の下端部5dの下帯カバー4への固定は、図5の縫製線8のように、縫製によりされている。この構成によれば、裏打ちプレート5の下端部5dの下帯カバー4への固定は、シートバック3背面のバックボード3aが介在しないので、縫製によって容易に行うことが可能であり作業性が良い。
しかも、本実施形態では、縫製線8のように一直線のみでよいので、下帯カバー4と裏打ちプレート5との間の縫製の作業性が向上する。しかも、この直線状の縫製線8を起点に裏打ちプレート5を図7の紙面垂直方向で手前側に起こすことが可能であり、上記の下帯カバー4とバックボード3aとの間の縫製(縫製線9参照)の作業も容易になる。
(8)
本実施形態のシートの製造方法は、上記のシートバック3、下帯カバー4、および裏打ちプレート5を準備する準備工程と、裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも一部を下帯カバー4に固定する下端部固定工程と、下帯カバー4の上辺4cを、裏打ちプレート5を避けた位置で、シートバック3の背面下部のバックボード3aに縫製線9のように縫い合わせる縫製工程と、裏打ちプレート5の上端部5c付近の係止用凸部5fに下帯カバー4の切込み4eを係止する係止工程とを含むことを特徴とする。
かかる特徴によれば、縫製工程において、下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部のバックボード3aに縫い合わせるときに、裏打ちプレート5が妨げにならない。すなわち、比較的硬質なバックボード3aと裏打ちプレート5を縫合する必要がない。このため、下帯カバー4を支持する裏打ちプレート5を有する構成において、下帯カバー4をシートバック3に縫製しやすく、組付け性が良い。
(9)
本実施形態のシートの製造方法では、上記の準備工程では、裏打ちプレート5の上端部5c付近の側面から幅方向Yの外側へ向かって突出する形状出し用凸部5bを有する裏打ちプレート5を準備する。そして、上記の縫製工程では、下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部のバックボード3aに縫製線9のように縫い合わせながら、下帯カバー4の上端部における幅方向Yの両端部において袋状部4hを形成する。
また、この製造方法は、上記の係止工程の前に、裏打ちプレート5の形状出し用凸部5bを下帯カバー4の袋状部4hに挿入し、袋状部4hを形状出し用凸部5bによって当該袋状部4hの内方から支持する挿入工程をさらに含む。
かかる特徴では、縫製工程では、下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部に縫い合わせながら、下帯カバー4の上端部における幅方向Yの両端部において袋状部4hを形成するので、下帯カバー4の上辺4cを縫製する工程とは別に袋状部4hを形成するための縫製をする手間がかからず、作業性が良い。
しかも、係止工程の前に、裏打ちプレート5の形状出し用凸部5bに下帯カバー4の袋状部4hを被せるだけで、袋状部4hは、形状出し用凸部5bによって当該袋状部4hの内方から支持され、その結果、袋状部4hと裏打ちプレート5とを縫い合わせることなく、下帯カバー4の幅方向Yの両端部における袋状部4hのきれいな形状出しが可能である。
(変形例)
(A)
上記実施形態では、本発明のシートの一例として、自動車などの車両に搭載されたシートを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、下帯カバーおよび裏打ちプレートがシートバックの背面下部に設けられたシートであれば、車両以外の他の設置場所に設置されたシートでもよい。したがって、本発明のシートは、船舶や飛行機用のシートの他にも劇場用のシートなどにも適用可能である。
(B)
本発明の係止部は、上記の係止用凸部5fに限定されるものではなく、面ファスナーや、ボタンなどの他の係止手段であってもよい。この場合も、これらの係止手段に対応する被係止部を下帯カバーに設けることにより、裏打ちプレートを避けながら下帯カバーとシートバック背面との縫合、および裏打ちプレートの上端部と下帯カバーとの係合の両立が可能である。
(C)
本発明のシートの製造方法は、上記のシートバック3、下帯カバー4、および裏打ちプレート5を準備する「準備工程」と、裏打ちプレート5の下端部5dの少なくとも一部を下帯カバー4に固定する「下端部固定工程」と、下帯カバー4の上辺4cを、裏打ちプレート5を避けた位置で、シートバック3の背面下部のバックボード3aに縫製線9のように縫い合わせる「縫製工程」と、裏打ちプレート5の上端部5c付近の係止用凸部5fに下帯カバー4の切込み4eを係止する「係止工程」とを含んでいればよい。
したがって、係止工程を縫製工程の前に行う場合も、本発明シート製造方法に含まれる。具体的には、係止工程では、まず、図5~7に示される下帯カバー4の耳部4bを下帯カバー4の幅方向Yの内側に折り返し、裏打ちプレート5の上端部5c付近の係止用凸部5fに下帯カバー4の切込み4eを係止することにより、耳部4bを当該係止用凸部5fに引っ掛ける。ついで、縫製工程では、耳部4bを係止用凸部5fに引っ掛けた状態で、下帯カバー4の上辺4cをシートバック3の背面下部のバックボード3aに縫製線9のように縫い合わせながら、下帯カバー4の上端部における幅方向Yの両端部において袋状部4hを形成すればよい。
このような製造方法でも、下帯カバー4および裏打ちプレート5を有するシートを製造する際に、下帯カバー4をシートバック3に縫製しやすく、組付け性が良い。
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
3a バックボード
4 下帯カバー
4c 上辺
4d 下辺
4e 切込み(被係止部)
4f 折り目
5 裏打ちプレート
5b 形状出し用凸部
5c 上端部
5d 下端部
5e 溝
5f 係止用凸部(係止部)
5f1 根元側端部
7 R部分
8 下帯カバーと裏打ちボードとの縫合における縫製線
9 下帯カバーとバックボードとの縫合における縫製線

Claims (9)

  1. シートバックと、
    前記シートバックの背面下部に配置され、上辺および下辺を有する下帯カバーと、
    前記下帯カバーの内側に積層するように配置され、前記下帯カバーとともに曲げられることにより、前記下帯カバーを内側から押圧しながら湾曲した状態で当該下帯カバーを支持する裏打ちプレートと
    を備え、
    前記裏打ちプレートの下端部の少なくとも一部は、前記下帯カバーに固定され、
    前記裏打ちプレートの上端部付近には、前記下帯カバーを係止する係止部が設けられ、
    前記係止部が前記下帯カバー上辺付近の被係止部に係止することにより、前記下帯カバーの上辺付近は、前記裏打ちプレートに係止され、
    前記下帯カバーの前記上辺は、前記裏打ちプレートを避けた位置で、前記シートバックの背面下部に縫い合わされている、
    ことを特徴とするシート。
  2. 請求項1に記載のシートにおいて、
    前記係止部は、前記裏打ちプレートの幅方向両側部に設けられている、
    ことを特徴とするシート。
  3. 請求項1または2に記載のシートにおいて、
    前記裏打ちプレートは、その上端における幅方向両端部において、当該裏打ちプレートの側面から幅方向外側へ向かって突出する形状出し用凸部を有し、
    前記下帯カバーは、その上端部における幅方向両端部に袋状部を有し、
    前記袋状部は、前記形状出し用凸部に被せられることにより、前記形状出し用凸部によって当該袋状部の内方から支持される、
    ことを特徴とするシート。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のシートにおいて、
    前記係止部は、前記裏打ちプレートの面内に形成された溝に囲まれた凸状の部分によって構成されている、
    ことを特徴とするシート。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のシートにおいて、
    前記係止部に係止される前記下帯カバー側の被係止部は、前記下帯カバーに形成された切込みである、
    ことを特徴とするシート。
  6. 請求項5に記載のシートにおいて、
    前記係止部は、前記裏打ちプレートの幅方向内向きに突出する係止用凸部であり、
    前記下帯カバーの前記切込みは、当該下帯カバーにおける前記切込みを含む部分を当該下帯カバーの幅方向内向きに折り返した状態で、前記係止用凸部が前記切込みに差し込まれることにより、前記係止用凸部に係止され、
    前記係止用凸部の根元側端部から前記裏打ちプレートにおける幅方向の最も外側の位置までの距離を第1距離、前記切込みが前記係止用凸部に係止される前の状態における当該切込みから折り返した状態の前記下帯カバーの折り目までの距離を第2距離とした場合、前記第1距離が前記第2距離よりも長くなるように設定されている、
    ことを特徴とするシート。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のシートにおいて、
    前記裏打ちプレートの下端部の前記下帯カバーへの固定は、縫製によりされている、
    を特徴とするシート。
  8. シートバックと、前記シートバックの背面下部に配置され、上辺および下辺を有する下帯カバーと、前記下帯カバーの内側に積層するように配置され、前記下帯カバーとともに曲げられることにより、前記下帯カバーを内側から押圧しながら湾曲した状態で当該下帯カバーを支持する裏打ちプレートとを備えたシートの製造方法において、
    前記シートバック、前記下帯カバー、および前記裏打ちプレートを準備する準備工程と、
    前記裏打ちプレートの下端部の少なくとも一部を前記下帯カバーに固定する下端部固定工程と、
    前記下帯カバーの前記上辺を、裏打ちプレートを避けた位置で、前記シートバックの背面下部に縫い合わせる縫製工程と、
    前記裏打ちプレートの上端部付近に前記下帯カバーを係止する係止工程と
    を含むことを特徴とするシートの製造方法。
  9. 請求項8に記載のシートの製造方法において、
    前記準備工程では、前記裏打ちプレートの上端部付近の側面から幅方向外側へ向かって突出する形状出し用凸部を有する前記裏打ちプレートを準備し、
    前記縫製工程では、前記下帯カバーの前記上辺を前記シートバックの背面下部に縫い合わせながら、前記下帯カバーの上端部における幅方向両端部において袋状部を形成し、
    前記係止工程の前に、前記裏打ちプレートの前記形状出し用凸部を前記下帯カバーの前記袋状部に挿入し、前記袋状部を前記形状出し用凸部によって当該袋状部の内方から支持する挿入工程をさらに含む
    ことを特徴とするシートの製造方法。
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