JP7351061B2 - 縮合環ピリミジン系化合物の塩、結晶形並びにその製造方法と使用 - Google Patents

縮合環ピリミジン系化合物の塩、結晶形並びにその製造方法と使用 Download PDF

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Description

本出願は出願日が2018年5月31日である、中国特許出願CN201810551904.1の優先権を主張する。本出願は前記中国特許出願の全文を引用する。
本発明は縮合環ピリミジン系化合物の塩、結晶形並びにその製造方法と使用に関する。
JAK-STAT(Janus kinase-signal transducer and activator of transcription)シグナル経路はサイトカインにより刺激されるシグナ伝達経路であり、細胞増殖、分化、アポトーシス及び免疫調節等の多くの重要な生物学的プロセスに関与している(Aaronson、D.S.et al.Science 2002、296、1653-1655;O’Shea、J.J.et al.Nat.Rev.Drug Discovery2004、3、555-564)。それは、体内の様々な組織・細胞に幅広く存在し、特にリンパ球の分化、増殖、抗感染に重要な役割を果たし、且つ、様々な炎症性因子の相互作用とシグナル伝達に関与する(Kiesseleva T.et al.J.Gene、2002、285、1-24)。腫瘍の発生、成長、浸潤及び転移は、JAK-STATシグナル伝達経路に関連している。線維芽細胞成長因子受容体(Fibroblast Growth Factor Receptor)ファミリーは、4つの密接に関連する遺伝子によってコードされる4つの受容体サブタイプ(FGFR-1、2、3及び4)と幾つかの異種分子を含む、新規の受容体キナーゼファミリーに属し、FGFRは、内皮細胞の移動、増殖及び分化を促進し、且つ、血管形成と血管新生の調節に重要な役割を果たし、制御されていない血管新生は、腫瘍の発生と転移の成長につながる可能性がある(J.Folkman.Nat.Med.1995、1、27-31.)。FMS様チロシンキナーゼ3(Fms-like tyrosine kinase 3、FLT3)はIII型受容体チロシンキナーゼ(receptor tyrosine kinaseIII、RTKIII)ファミリーに属し、主に正常な骨髄細胞の前駆体で発現されるが、急性骨髄性白血病(AML)細胞の大部分にもその異常な表現が見られる。Srcファミリーキナーゼ(Srcファミリキナーゼ、SFK)は、非受容体チロシンキナーゼファミリーであり、それらの異常な活性化と発現は、例えば、大量の固形腫瘍、様々な血液悪性腫瘍及び幾つかの神経病理のような幅広い疾患の発生と発達につながる。
特許CN106366093Aは縮合環ピリミジン系化合物を開示し、化学構造は
であり、それはJAK、FGFR、FLT3及びSrcキナーゼに優れた抑制効果がある。
キナーゼに対する優れた阻害活性以外に、腫瘍治療の候補薬として、その塩形、結晶形は、薬物の製造、加工、保管、輸送時の安定性、及び治療時の生物学的利用能に重要な影響を及ぼす。更に、商業的に実行可能な製造方法を得るという観点、又は活性化合物を含む医薬組成物を製造するという観点から、活性成分の化学的安定性、固体状態安定性及び貯蔵期限はいずれも非常に重要な要素であるため、前記の必要な特性を備えた医薬の適切な形態を提供することは、医薬の製造と保管にとって非常に重要である。
本発明が解決しようとする技術的問題は、先行技術における、薬物を製造する過程における縮合環ピリミジン系化合物の低い薬物溶解度、容易な吸湿性、低い吸収速度、低い安定性及び低い溶出率の欠陥を克服することであり、それにより、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩、結晶形、ならびにその製造方法と使用を提供する。本発明の縮合環ピリミジン系化合物の塩及び結晶形の製造方法は、簡単で、少なくとも良好な溶解性、安定性、低吸湿性及び薬物動態を有し、薬物の分散、構成及び使用が容易であり、医薬の最適化と開発に重要な価値がある。
本発明は式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩を提供し、前記塩は式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩、アジピン酸塩、リン酸塩又は酒石酸塩である。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とフマル酸を1:0.5のモル比で形成させた化合物であり、その構造は式2の通りである。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とアジピン酸を1:0.5のモル比で形成させた化合物であり、その構造は式3の通りである。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のリン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とリン酸を1:1のモル比で形成させた化合物であり、その構造は式4の通りである。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の酒石酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と酒石酸を1:0.5のモル比で形成させた化合物であり、その構造は式5の通りである。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩は、好ましくは、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩又は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩であり;より好ましくは、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩である。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の酒石酸塩は、更に水分子を含むことができる。
本発明は、更に、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aを提供し、その2θ(2θ±0.2°)値の回折角で表されるX線粉末回折スペクトル(XRPD)は、7.311°、8.161°、9.397°、12.341°、14.679°、15.331°、15.755°、17.255°、18.664°、19.207°、19.707°、21.207°、21.701°及び23.423°において特徴的なピークを有する。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形AのX線粉末回折スペクトルにおけるX線回折の特徴的なピーク及び相対強度は表1に示す通りである:
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形AのX線粉末回折スペクトルは基本的に図2に示す通りであり得る。
前記X線粉末回折はCuターゲットのKα線を使用して測定する。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの赤外線吸収スペクトル(IR)における特徴的な吸収ピークと強度は表2に示す通りである。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの熱重量分析(TGA)では、31.05℃~119.97℃で重量が0.1353%減少し、それは表面の微量の遊離水又は溶媒であり;119.97℃~260.83℃で重量が4.161%減少する。前記百分率は重量百分率である。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの熱重量分析スペクトルは基本的に図3に示す通りであり得る。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの動的水分吸着測定(DVS)スペクトルでは、0%~95%の相対湿度の範囲で、重量が0.2518%増加し得る。前記百分率は重量百分率である。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの動的水分吸着スペクトルは基本的に図4に示す通りであり得る。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの示差走査熱量測定(DSC)スペクトルは、262±5℃において吸収ピークを有し、融解熱は162.6J/gである。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの示差走査熱量スペクトルは基本的に図5に示す通りであり得る。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aは一般的に無水物である。
本発明は、更に、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bを提供し、その2θ(2θ±0.2°)値の回折角で表されるX線粉末回折スペクトルは、5.717°、6.637°、11.422°、13.271°、15.456°、16.528°、19.971°、20.936°、23.002°及び26.959°において特徴的なピークを有する。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形BのX線粉末回折スペクトルにおけるX線回折の特徴的なピーク及び相対強度は表3に示す通りである:
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形BのX線粉末回折スペクトルは基本的に図7に示す通りであり得る。
本発明において、前記X線粉末回折は、いずれもCuターゲットのKα線を使用して測定する。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの熱重量分析では、18.2℃~120℃で重量が0.6249%減少し、それは表面の微量の遊離水又は溶媒であり;120℃~228℃で重量が1.567%減少する。前記百分率は重量百分率である。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの熱重量分析スペクトルは基本的に図8に示す通りであり得る。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの動的水分吸着測定(DVS)では、0%~95%の相対湿度の範囲で、重量が2.751%増加し得る。前記百分率は重量百分率である。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの動的水分吸着スペクトルは基本的に図9に示す通りであり得る。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの示差走査熱量測定(DSC)では、229±5℃において吸収ピークの範囲を有し、融解熱は144.1J/gであり得る。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの示差走査熱量スペクトルは基本的に図10に示す通りであり得る。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bは一般的に無水物である。
当業者は、X線粉末回折のピーク強度及び/又はピーク状況が、実験条件により、異なる可能性があることを知っている。同時に、機器の精度が異なるため、測定された2θ値には約±0.2度の誤差がある。一方、ピークの相対強度値は、ピークの位置よりも、例えば、結晶形のサイズの大きさ、純度の高さ等の測定サンプルのある性質に依頼するため、測定されたピーク強度は約±20%の偏差がある可能性がある。試験誤差、機器誤差、及び配向好みが存在するが、当業者は、依然として、本願によって提供されるX線粉末回折データから結晶形を同定するための十分な情報を得ることができる。しかし、DSC測定では、加熱速度、結晶形の形状と純度、及びその他の測定パラメータに基づいて、実際に測定された開始温度と最高温度のデータにはある程度変動の可能性がある。
本発明は、更に、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩の製造方法を提供し、その方法は、溶媒中で、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と酸を反応させる工程を含み、ここで、前記酸はフマル酸、アジピン酸、リン酸及び酒石酸の中の一つである。
式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とフマル酸を反応させて得;式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とアジピン酸を反応させて得;式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のリン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とリン酸を反応させて得;式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の酒石酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と酒石酸を反応させて得る。
前記縮合環ピリミジン系化合物の塩の製造方法は当技術分野でこのような反応で常用の製造方法である。
ここで、前記溶媒は、一般的には混合溶媒であり、好ましくは、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の1つであり;より好ましくは、アセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり;最も好ましくは、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり;例えば、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水の混合溶媒である。
前記質量百分率濃度は質量分率であり、溶媒の質量が溶液全体の重量で占める百分率で表す。
ここで、前記酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は、0.5:1~3:1であり得、例えば、1.2:1であり得る。
ここで、前記溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は、40~120mL/gであり得、好ましくは50~110mL/gであり得、例えば、100mL/gであり得る。
ここで、反応温度は、当技術分野でこのような反応で常用の温度であり、好ましくは、20~70℃であり得、より好ましくは、45~55℃であり得、例えば、50℃であり得る。
ここで、前記反応時間は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物がもはや反応しないか、又は検出(例えば、TLC)して前記縮合環ピリミジン系化合物が消失するまでであり、好ましくは1~20時間であり、例えば、1時間である。
前記縮合環ピリミジン系化合物の塩の製造方法は、前記酸の溶液を「前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記溶媒の混合物」に滴下し、反応させることが好ましい。
前記酸の溶液のモル濃度は、0.100~0.500mol/Lであり得、例えば、0.250mol/Lであり得る。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記溶媒の混合方法は、好ましくは、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を前記溶媒に添加して、「前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記溶媒の混合物」を得ることである。
前記縮合環ピリミジン系化合物の塩の製造方法は、反応が完了した後、更に、反応を室温に冷却させ、濾過する後処理ステップを含むことができる。前記冷却速度は、好ましくは、5℃/hである。前記濾過後、更に、前記混合溶媒を使用してケーキを洗浄する作業を含むことができる。ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含むことができ;前記乾燥は、好ましくは、真空乾燥であり;前記真空乾燥時間は、好ましくは、12~16時間である。
本発明は、更に、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造方法を提供し、その方法は、フマル酸のアルコール溶液を、前記1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物と反応させるステップを含み;ここで、前記混合溶媒は、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の一つである。
前記反応は、好ましくは、フマル酸のアルコール溶液を前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の溶液に滴下して反応させることである。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記混合溶媒の混合方法は、好ましくは、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を混合溶媒に添加して、「前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物」を得る方法である。
前記フマル酸のアルコール溶液は、好ましくは、フマル酸のメタノール溶液又はフマル酸のエタノール溶液である。
前記混合溶媒は、アセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり得る;好ましくは、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり得;より好ましくは、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水混合溶媒であり得る。
前記質量百分率濃度は質量分率であり、溶媒の質量が溶液全体の質量で占める百分率で表す。
前記フマル酸のアルコール溶液のモル濃度は0.100~0.500mol/Lであり得、好ましくは、0.125~0.250mol/Lであり得、より好ましくは、0.125mol/Lであり得る。
前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は、40mL/g~110mL/gであり得、好ましくは、50mL/g~100mL/gであり得、例えば、50mL/gであり得る。
前記フマル酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は、当技術分野の常用のモル比であり得、好ましくは、0.5:1~3:1であり得、より好ましくは、0.55:1~1.1:1であり得、最も好ましくは0.55:1であり得る。
前記反応温度は20~60℃であり得、好ましくは、45~55℃であり得、より好ましくは、50℃であり得る。
前記反応時間は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物がもはや反応しないか、又は検出(例えば、TLC)して前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物が消失するまでであり得、好ましくは1~26時間であり得、例えば、20時間であり得る。
前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造方法において、前記反応が終了した後、更に、反応液を室温に冷却させ、濾過するステップを含むことができる。前記冷却速度は、好ましくは、5℃/hである。前記の濾過後、更に、前記混合溶媒でケーキを洗浄する作業を含むことができる。ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含むことができ;前記乾燥は、好ましくは、真空乾燥であり;前記乾燥の時間は、好ましくは、10時間である。
本発明は、更に、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造方法を提供し、当該方法は、アジピン酸のアルコール溶液を、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物と反応させスステップを含み;ここで、前記混合溶媒は、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の1つである。
前記反応は、好ましくは、アジピン酸のアルコール溶液を前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の中に滴下して反応させることである。
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記混合溶媒を混合する方法は、好ましくは、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を前記混合溶媒に添加して、「前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物」を得る方法である。
前記アジピン酸のアルコール溶液は、好ましくは、アジピン酸のメタノール溶液又はアジピン酸のエタノール溶液である。
前記混合溶媒はアセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり得;好ましくは、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり得;より好ましくは、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水の混合溶媒であり得る。
前記質量百分率濃度は質量分率であり、溶媒の重量が溶液全体の重量で占める百分率で表す。
前記アジピン酸のアルコール溶液のモル濃度は、0.100~0.500mol/Lであり得、好ましく0.125~0.250mol/Lであり得、例えば0.250mol/Lであり得る。
前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は40mL/g~110mL/gであり得、好ましくは、50mL/g~100mL/gであり得、例えば、100mL/gであり得る。
前記アジピン酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.5:1~3:1であり得、好ましくは0.55:1~1.5:1であり得、例えば1.1:1であり得る。
前記反応温度は20~60℃であり得、好ましくは、45~55℃であり得、より好ましくは、50℃であり得る。
前記反応時間は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物がもはや反応しないか、又は検出(例えば、TLC)して式1で表される縮合環ピリミジン系化合物が消失するまでであり、好ましくは1~26時間であり、例えば、1時間である。
前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造方法において、前記反応が終了した後、更に、反応液を室温に冷却させ、濾過するステップを含むことができる。前記冷却速度は、好ましくは、5℃/hである。前記濾過後、更に、前記混合溶媒でケーキを洗浄する作業を含むことができる。ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含むことができ;前記乾燥は、好ましくは、真空乾燥であり;前記乾燥の時間は、好ましくは、10時間である。
本発明は、更に、腫瘍の予防及び/又は治療のための医薬の製造における、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、又は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの使用を提供する。
ここで、前記腫瘍は血液腫瘍及び固形腫瘍を含む。前記血液腫瘍は、各種の白血病を含み、好ましくは、急性骨髄性白血病である。前記固形腫瘍は、結腸直腸癌、胃癌、肝臓癌、及び肺癌の中の1つ又は複数であり得る。
本発明は、更に、治療有効量の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、又は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B、及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物を提供する。
医薬組成物における本発明の縮合環ピリミジン系化合物の塩の結晶形の含有量は、特に限定されず、通常、質量百分率濃度が50%以上であり得、好ましくは、80%以上であり得、より好ましくは、90%以上であり得、最も好ましくは、95%以上のであり得る。
本発明において、「結晶形」という用語は、「結晶タイプ」又は「結晶構造」として理解されるだけでなく、技術的解決策において、「結晶形」は、なお、「特定の結晶構造を有する物質」又は「特定の結晶タイプの結晶形」として理解されるべきである。
例えば、技術的解決策では、「前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩又は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形」は、「特定の結晶構造を有する、式2で表される縮合環ピリミジン化合物のフマル酸塩又は式3で表される縮合環ピリミジン化合物のアジピン酸塩の結晶形」又は「特定の結晶タイプを有する、式2で表される縮合環ピリミジン化合物のフマル酸塩又は式3で表される縮合環ピリミジン化合物のアジピン酸塩の結晶形」として理解できる。
本発明において、前記「結晶形」はいずれも示されたX線粉末回折特徴によって確認される。
本発明において、前記「無水物」は、化合物がカールフィッシャー(KF)滴定法によって測定し、更に、TGAテスト結果と結合して、1.5%(重量比)未満、又は1%(重量比)未満の水が含まれるものを指す。
本発明において、前記薬学的に許容される担体は、医薬分野における常用の薬物担体を指し、好ましくは、希釈剤、潤滑剤、賦形剤、結合剤、充填剤、及び崩壊剤の中の1つ又は複数を含む。
本発明では、治療目的に応じて、医薬組成物を、例えば、錠剤、丸薬、粉末、液体、乳濁液、懸濁液、顆粒、カプセル、座薬及び注射剤(溶液及び懸濁液)等の様々なタイプの投与単位の投与形態に製造することができる。
当技術分野の常識に違反しないことに基づいて、前記好ましい条件は、任意に組み合わせて、本発明の好ましい実例を得ることができる。
本発明で使用される試薬及び原材料はいずれも市販により入手できる。
本発明の積極的な効果は、従来の技術の式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と比較して、提供された縮合環ピリミジン系化合物の塩及び縮合環ピリミジン系化合物の塩の結晶形は、少なくとも優れた安定性、低吸湿性、多形性、化学的安定性と薬物動態、及び改善された溶解性の特性の中の一つの利点があることである。
図1は式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの偏光顕微鏡写真である。 図2は式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形AのX線粉末回折スペクトルである。 図3は式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの熱重量分析スペクトルであり、ここで、1領域は31.05℃~119.97℃で0.1353%の重量減少があり、その重量減少量は0.1685mgであり;2領域は119.97℃~260.83℃で4.161%の重量減少があり、その重量減少量は0.5180mgである。 図4は式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの動的水分吸着スペクトルであり、ここで、1は吸着曲線であり、2は脱着曲線である。 図5は式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの示差走査熱量スペクトルである。 図6は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの偏光顕微鏡写真である。 図7は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形BのX線粉末回折スペクトルである。 図8は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの熱重量分析スペクトルであり、ここで、1領域は18.2~120℃で0.6249%の重量減少があり、その重量減少量は0.03491mgであり;2領域は120~228℃で1.567%の重量減少があり、その重量減少量は0.08752mgである。 図9は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの動的水分吸着スペクトルであり、ここで、1は吸着曲線であり、2は脱着曲線である。 図10は式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの示差走査熱量スペクトルである。
以下では、実施例で本発明を更に説明するが、本発明は、前記実施例の範囲に限定されない。以下の実施例で、具体的な条件が記載されていない実験方法は、従来の方法及び条件、又は製品仕様に従って選択される。
実施例1 式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の製造
化合物N-[7-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-6-メチルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル]-1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン(特許CN106366093Aの実施例31に従って合成)100mg(0.228mmol、1eq)を秤量してバイアルに添加し、10mLの88%のアセトン-水溶液を添加し、バイアルに約50℃に入れ、攪拌して透明になるまでに溶解させた。1.1mLの濃度が0.25mol/Lであるフマル酸のエタノール溶液(0.275mmol、1.2eq)をゆっくりと縮合環ピリミジン系化合物の遊離塩基溶液に滴下し、50℃で1時間攪拌反応させ、次に溶液を5℃/hの速度でゆっくりと室温まで冷却させ、固体を収集し、40℃で一晩真空乾燥させた。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ:9.45(s、1H),8.94(s、1H),7.75(s、1H),7.78~7.33(m、2H),7.15(d、J=6.4Hz、1H),6.99(dd、J=7.6Hz、J=7.2Hz、1H)、6.42(s、1H)、4.10(m、1H)、3.73(s、3H)、3.17(d、J=12.4Hz、2H)、2.77(dd、J=12.4Hz、J=11.6Hz、2H)、2.40(s、3H)、1.94(d、J=11.6Hz、2H)、1.73(m、2H)ppm。
実施例2 式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の製造
実施例1の製造方法を参照して式3で表されるピリミジン系化合物のアジピン酸塩を製造した。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ:9.44(s、1H)、8.94(s、1H)、7.75(s、1H)、7.34(m、2H)、7.14(d、J=9.6Hz、1H)、6.98(dd、J=8.0Hz、J=7.2Hz、1H)、3.98(m、1H)、3.74(s、3H)、3.04(d、J=12.4Hz、2H)、2.58(dd、J=12.4Hz、J=10.4Hz、2H)、2.40(s、3H)、2.17(m、2H)、1.84(d、J=11.6Hz、2H)、1.57~1.54(m、2H)、1.50~1.48(m、2H)ppm。
実施例3 式4で表される縮合環ピリミジン系化合物のリン酸塩の製造
実施例1の製造方法を参照して式4で表されるピリミジン系化合物のリン酸塩を製造した。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ:9.47(s、1H)、8.94(s、1H)、7.74(s、1H)、7.72~7.33(m、2H)、7.16(d、J=11.6Hz、1H)、6.99(m、1H)、4.13(m、1H)、3.74(s、3H)、3.22(d、J=12.4Hz、2H)、2.83(dd、J=12.4Hz、J=11.6Hz、2H)、2.40(s、3H)、1.86(m、2H)、1.76(m、2H)ppm。
実施例4 式5で表される縮合環ピリミジン系化合物の酒石酸塩の製造
実施例1の製造方法を参照して式5で表されるピリミジン系化合物の酒石酸塩を製造した。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ:9.46(s、1H)、8.95(s、1H)、7.75(s、1H)、7.40(s、1H)、7.37~7.33(m、1H)、7.15(d、J=10.8Hz、1H)、6.96~7.00(m、1H)、4.13(m、1H)、3.82(s、1H)、3.70(s、3H)、3.22(d、J=12.4Hz、2H)、2.83(dd、J=12.4Hz、J=11.6Hz、2H)、2.40(s、3H)、1.98(d、J=11.4Hz、2H)、1.76(m、2H)ppm。
実施例5:縮合環ピリミジン系化合物の塩酸塩の製造
化合物N-[7-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-6-メチルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル]-1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン(特許CN106366093Aの実施例31に従って合成)100mg(0.228mmol、1eq)を秤量してバイアルに添加し、10mLの88%のアセトン-水溶液を添加し、バイアルに約50℃に添加し、攪拌して透明になるまで溶解させた。1.1mLの濃度が0.25mol/Lである塩酸のエタノール溶液(0.275mmol、1.2eq)をゆっくりと縮合環ピリミジン系化合物の遊離塩基溶液に滴下し、50℃で1時間攪拌反応させ、次に溶液を5℃/hの速度でゆっくりと室温まで冷却させ、固体は析出しなかった。
実施例6 縮合環ピリミジン系化合物の塩の溶解度テスト
正確に2.0mgのサンプルを秤量して液相バイアルに添加し、1.0mLの精製水を添加し、バイアルを約30秒間超音波処理してサンプルを均一に分散させた後、Labquakerローテーターに置き、室温でゆっくりと回転を開始させ、平衡させた。約20時間平衡させた後、各バイアルを取り、溶液を0.45μmのナイロンフィルターメンブレンで濾過し、濾液をDMSOで希釈するか又は希釈しないで、HPLCに入れて検出した。同時に2部の縮合環ピリミジン系化合物を秤量し、DMSOでそれぞれ濃度が250μg/mL及び500μg/mLである標準溶液に溶解させ、標準溶液をHPLCに入れて検出し、サンプル濃度に対応するHPLCの主成分のピーク面積を標準曲線とし、外部標準法を利用して、純水における各サンプルの溶解度を計算した。具体的な結果は表5に示す通りであった。
前記表から、縮合環ピリミジン化合物のフマル酸塩、アジピン酸塩、リン酸塩及び酒石酸塩の純水における溶解度は、縮合環ピリミジン化合物の遊離塩基と比較して、いずれも有意に向上されたことが分かった。
実施例7 式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造
式1で表される縮合環ピリミジン系化合物(特許CN106366093Aの実施例31に従って合成)(3.0g、6.84mmol)を88%のアセトン-水溶液(150mL)に溶解させ、透明になるまで攪拌した。溶液を50±5℃に昇温させ、フマル酸(0.437g、3.76mmol)のエタノール(30mL)溶液を滴下し、続いて20時間攪拌した。次に、攪拌しながら5℃/hの速度でゆっくりと室温に冷却させた後、固体が生成し、濾過し、ケーキを88%のアセトン-水溶液(5mL)で洗浄し、50℃で18時間真空乾燥させた後、淡黄色の粉末状の固体(2.97g)を得、収率は87.6%であった。
H-NMR(400MHz,DMSO-d)δ:9.45(s、1H)、8.94(s、1H)、7.75(s、1H)、7.78~7.33(m、2H)、7.15(d、J=6.4Hz、1H)、6.99(dd、J=7.6Hz、J=7.2Hz、1H)、6.42(s、1H)、4.10(m、1H)、3.73(s、3H)、3.17(d、J=12.4Hz、2H)、2.77(dd、J=12.4Hz、J=11.6Hz、2H)、2.40(s、3H)、1.94(d、J=11.6Hz、2H)、1.73(m、2H)ppm。
実施例8 式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造
化合物N-[7-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-6-メチルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル]-1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン(特許CN106366093Aの実施例31に従って合成)(1.0eq)を76%のアセトン-水溶液(質量分率)に溶解させ、透明になるまで攪拌した。溶液を50±5℃に昇温させ、フマル酸(1.1eq、エタノールに溶解させ、0.25mol/L)のエタノール(30mL)溶液を滴下し、続いて20時間攪拌した。次に、攪拌しながら5℃/hの速度でゆっくりと室温に冷却させ、固体が生成し、濾過し、ケーキを76%のアセトン-水溶液(5mL)で洗浄し、50℃で18時間真空乾燥させた後、淡黄色の粉末状の固体を得、収率は21.2%であった。
実施例9 式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造
化合物N-[7-(4-フルオロ-2-メトキシフェニル)-6-メチルチエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル]-1-(ピペリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン(特許CN106366093Aの実施例31に従って合成)(1.0eq)を88%のテトラヒドロフラン-水溶液(質量分率)に溶解させ、透明になるまで攪拌した。溶液を50±5℃に昇温させ、フマル酸(1.1eq、エタノールに溶解させ、0.25mol/L)のエタノール(30mL)溶液を滴下し、続いて20時間攪拌した。次に、5℃/hの速度でゆっくりと室温に冷却させ、固体が生成し、濾過し、ケーキを88%のテトラヒドロフラン-水溶液(5mL)で洗浄し、50℃で18時間真空乾燥させた後、淡黄色の粉末状の固体を得、収率は49.6%であった。
実施例10 式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造
式1で表される縮合環ピリミジン系化合物(特許CN106366093Aの実施例31に従って合成)(1g、2.28mmol)を88%のアセトン-水溶液(100mL)に溶解させ、透明になるまで攪拌した。溶液を50℃に昇温させ、次に10mLの濃度が0.25mol/Lであるアジピン酸のエタノール溶液を縮合環ピリミジン系化合物の溶液に滴下し、続いて1時間攪拌した。次に、攪拌しながら5℃/hの速度でゆっくりと室温に冷却させた後、固体が生成し、濾過し、88%のアセトン水溶液(5mL)で洗浄し、ケーキを40℃で18時間真空乾燥させた後、淡黄色の粉末状の固体を得た。
H-NMR(400MHz、DMSO-d)δ:9.44(s、1H)、8.94(s、1H)、7.75(s、1H)、7.34(m、2H)、7.14(d、J=9.6Hz、1H)、6.98(dd、J=8.0Hz、J=7.2Hz、1H)、3.98(m、1H)、3.74(s、3H)、3.04(d、J=12.4Hz、2H)、2.58(dd、J=12.4Hz、J=10.4Hz、2H)、2.40(s、3H)、2.17(m、2H)、1.84(d、J=11.6Hz、2H)、1.57~1.54(m、2H)、1.50~1.48(m、2H)ppm。
実施例11 偏光顕微鏡観察
式2で表される縮合環ピリミジン化合物のフマル酸塩の結晶形Aを少量取り、目盛り付きガラススライド上に置き、適量の液体パラフィンを添加して分散させ、カバーガラスで覆い、顕微鏡の10倍の対物レンズの下で粒子の形状、サイズ及び結晶特性を観察し、クロスポラライザーを使用してサンプルの複屈折特性と晶癖を表し、デジタルカメラで写真を撮り、図1に示す通りであった。
式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの偏光顕微鏡写真は、図6に示す通りであった。
実施例12 媒介における、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A及び式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの溶解度試験
表6から、純水における、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A及び式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの溶解度は、縮合環ピリミジン系化合物の遊離塩基の溶解度より有意に向上され、且つ、摂食状態をシミュレーションした場合、腸液(FeSSIF)における、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aは、溶解度がより高かった。
実施例13 X線粉末回折分析(XRPD)
方法:適量のサンプルを取り、単結晶シリコンウェハー上に広げ、室温条件下でXRPDテストを行い、具体的な実験パラメータは:光源はCuKであり、X線強度は40KV/40mAであり、スキャンモードはTheta-thetaであり、スキャン角度の範囲は4°~40°であり、ステップ長は0.05°であり、スキャン速度は0.5秒/ステップであった。
式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形AのX線粉末回折スペクトルにおいて、特徴的な回折ピークの2θ角はそれぞれ(2θ±0.2°):7.311°、8.161°、9.397°、12.341°、14.679°、15.331°、15.755°、17.255°、18.664°、19.207°、19.707°、21.207°、21.701°、23.423°であった。式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形AのX線回折ピークと相対強度は表1に示す通りであり;X線粉末回折スペクトルは図2に示す通りであった。
式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形BのX線粉末回折スペクトルにおいて、特徴的な回折ピークの2θ角はそれぞれ(2θ±0.2°):5.717°、6.637°、11.422°、13.271°、15.456°、16.528°、19.971°、20.936°、23.002°、26.959°であった。式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形BのX線回折ピークと相対強度は表3に示す通りであり;X線粉末回折スペクトルは図7に示す通りであった。
実施例14
熱重量分析(TGA)
式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A 12.4470mgを、白金サンプルパンに置き、窒素ガス気流(50mL/min)環境で、10℃/minの昇温速度で、25℃から300℃まで加熱した(図3に示す通り)。31.05℃~119.97℃で重量が0.1353%減少し、その重量減少量は0.1685mgであり、ここで、重量損失は表面の微量の溶媒であり;119.97℃~260.83℃で重量が4.161%減少し、その重量減少量は0.5180mgであった。
式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B 5.5870mgを、白金サンプルパンに置き、窒素ガス気流(50mL/min)環境で、10℃/minの昇温速度で、25℃から300℃まで加熱した(図8に示す通り)。18.2℃~120℃で重量が0.6249%減少し、その重量減少量は0.03491mgであり、ここで、重量損失は表面の微量の溶媒であり;120℃~228℃で重量が1.567%減少し、その重量減少量は0.08752mgであった。
実施例15
動的水蒸気吸着測定(DVS)
式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A 10mgを秤量し、25℃の温度、0%RHの湿度の条件下で60分間乾燥させた後、湿度が0%RH~95%RHに変化する時の吸湿特性、及び湿度が95%RH~0%Rに変化する時の除湿特性をテストした。ステップあたりの湿度変化は5%RHであり、平衡基準は5分以内の重量変化率が0.01%/min未満であることで、最長平衡時間は2時間であり、結果は0%RHから95%RHまでのサンプル重量増加は0.2518%であること示し、図4に示す通りであった。
式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B 10mgを秤量し、25℃の温度、0%RHの湿度の条件下で60分間乾燥させた後、湿度が0%RH~95%RHに変化する時の吸湿特性、及び湿度が95%RH~0%Rに変化する時の除湿特性をテストした。ステップあたりの湿度変化は5%RHであり、平衡基準は5分以内の重量変化率が0.01%/min未満であることで、最長平衡時間は2時間であり、結果は0%RHから95%RHまでのサンプル重量増加が2.751%であること示し、図9に示す通りであった。
リン酸塩、酒石酸塩の動的水分吸着分析(DVS)は、前記方法を参照し、表7に示す通りであった。
実施例16 示差走査熱量分析(DSC)
式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A 2.6680mgを秤量し、密閉されていないアルミニウムパンに置き、窒素ガス気流(50mL/min)環境で、サンプルを25℃に平衡させ、次に10℃/minの昇温速度で、25℃から300℃まで加熱し、温度260.87~262.3℃における融解熱は162.6J/gであり、図5に示す通りであった。
式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B 2.3040mgを秤量し、密閉されていないアルミニウム製坩堝に置き、窒素ガス気流(50mL/min)環境で、サンプルを25℃に平衡させ、次に10℃/minの昇温速度で、25℃から300℃まで加熱し、温度228.21~228.99℃における融解熱は144.1J/gであり、図10に示す通りであった。
実施例17 安定性試験
式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B、及び式1で表される縮合環ピリミジン系化合物をそれぞれ、高温60℃、25℃/60%RH、40℃/75%RH及び強い光照射試験(4500lx±500lx)を行い、考察時間は20日で、それぞれサンプルボトルを考察条件に置き、0日目と20日目にサンプルを採取し、不純物の総量を検出し、テスト結果は表8に示す通りであった。
高温、高湿度条件下で、本発明の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B、及び式1で表される縮合環ピリミジン系化合物は、いずれも良好な化学的安定性を示したが、光照射の条件下では、本発明の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの安定性は式1で表される縮合環ピリミジン系化合物より有意に高かった。
実施例18 薬物動態実験
1)動物の準備:健康なオスSDラット9匹を利用し、体重は220~230gであり、毎日定時的にラットに標準配合ペレット飼料を与え、実験前に12時間絶食させ、投与後4時間で給餌を再開し、実験前後及び実験過程で自由に飲ませた。9匹のラットを無作為で3つのグループに分けた。
2)薬物の調製:それぞれ式1で表される縮合環ピリミジン系化合物、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A及び式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bを濃度が1mg/mLである0.5%MC(Fluka/BCBK3534K)及び0.5%Tween80(TCl/V4FSC)の(Wahaha/111830)水溶液に調製した。
3)単回投与(10mg/kg)の胃内投与:第一グループのラットには、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の溶液を、第二グループのラットには、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの溶液を、第三グループのラットには、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの溶液を胃内投与した。
4)血液サンプルの収集:3のグループのラットを投与前と投与後0.083、0.25、0.5、1、2、4、8及び24時間で、眼底静脈叢から約150μLの血液を採取し、K2EDTAで抗凝固し、血漿を遠心分離し、上清み液を収集してLC-MS分析を行った。
実験結果:表9に示す通りであった。
ここから分かるように、ラット単回投与(10mg/kg)の胃内投与実験において、本発明の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A及び式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの血中薬物濃度は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の血中薬物濃度の17倍を超えた。
<付記>
本発明は以下の態様を含む。
<項1>
2θ値の回折角で表されるX線粉末回折スペクトルは、7.311°、8.161°、9.397°、12.341°、14.679°、15.331°、15.755°、17.255°、18.664°、19.207°、19.707°、21.207°、21.701°及び23.423°において特徴的なピークを有する、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A。

<項2>
X線回折特徴的なピーク及び相対強度は以下の表に示す通りであり;

及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形AのX線粉末回折スペクトルは図2で示す通りであり;
及び/又は、前記X線粉末回折はCuターゲットのKα線を使用して測定し;
及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの赤外線吸収スペクトルの特徴的な吸収ピークと強度は以下の表に示す通りであり;

及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの熱重量分析では、31.05~119.97℃で重量が0.1353%減少し;119.97~260.83℃で重量が4.161%減少し;
及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの動的水分吸着では、0%~95%の相対湿度の範囲で、重量が0.2518%増加し;
及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの示差走査熱量は、262±5℃において吸収ピークを有し、融解熱は162.6J/gであり;
及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの示差走査熱量は図5に示す通りであり;
及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aは無水物であることを特徴とする、<項1>に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A。
<項3>
フマル酸のアルコール溶液を、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物と反応させ;ここで、前記混合溶媒は、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の1つであることを特徴とする、<項1>又は<項2>に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造方法。

<項4>
前記反応は、フマル酸のアルコール溶液を前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の溶液に滴下して反応させることであり;
及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記混合溶媒の混合方法は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を前記混合溶媒に添加する方法であり;
及び/又は、前記フマル酸のアルコール溶液は、好ましくは、フマル酸のメタノール溶液又はフマル酸のエタノール溶液であり;
及び/又は、前記混合溶媒はアセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり;好ましくは、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり;より好ましくは、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水の混合溶媒であり;
及び/又は、前記フマル酸のアルコール溶液のモル濃度は0.100~0.500mol/Lであり、好ましくは、0.125~0.250mol/Lであり;
及び/又は、前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は40mL/g~110mL/gであり、好ましくは、50mL/g~100mL/gであり;
及び/又は、前記フマル酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.5:1~3:1であり、好ましくは、0.55:1~1.1:1であり;
及び/又は、前記反応の温度は20~60℃であり、好ましくは、45~55℃であり、より好ましくは、50℃であり;
及び/又は、前記反応の時間は1~26時間であり;
及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造方法では、前記反応が終了した後、反応液を室温に冷却させ、濾過するステップを含み;前記冷却速度は、好ましくは、5℃/hであり;前記の濾過後、更に、前記混合溶媒でケーキを洗浄する作業を含み;ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含み;前記乾燥は、好ましくは、真空乾燥であり;前記乾燥の時間は、好ましくは、10時間であることを特徴とする、<項3>に記載の製造方法。
<項5>
2θ値の回折角で表されるX線粉末回折スペクトルは、5.717°、6.637°、11.422°、13.271°、15.456°、16.528°、19.971°、20.936°、23.002°及び26.959°において特徴的なピークを有する、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B。

<項6>
X線回折特徴的なピーク及び相対強度は以下の表に示す通りであり;

及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形BのX線粉末回折スペクトルは図7に示す通りであり;
及び/又は、前記X線粉末回折はCuターケットのKα線を使用して測定し;
及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの熱重量分析曲線分析では、18.2℃~120℃で重量が0.6249%減少し;120℃~228℃で重量が1.567%減少し;
及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの動的水分吸着は、0%~95%の相対湿度の範囲で、重量は2.751%増加し;
及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの示差走査熱量では、229±5℃において吸収ピークを有し、融解熱は144.1J/gであり;
及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの示差走査熱量スペクトルは図10に示す通りであり;
及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bは無水物である、<項5>に記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B。
<項7>
アジピン酸のアルコール溶液を、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物と反応させ;ここで、前記混合溶媒は、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の1つである、<項5>又は<項6>に記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造方法。

<項8>
前記反応は、アジピン酸のアルコール溶液を前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の溶液に滴下して反応させることであり;
及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記混合溶媒の混合方法は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を前記混合溶媒に添加する方法であり;
及び/又は、前記アジピン酸のアルコール溶液は、アジピン酸のメタノール溶液又はアジピン酸のエタノール溶液であり;
及び/又は、前記混合溶媒はアセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり;好ましくは、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり;より好ましくは、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水の混合溶媒であり;
及び/又は、前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は40mL/g~110mL/gであり、好ましくは、50mL/g~100mL/gであり;
及び/又は、前記アジピン酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.5:1~3:1であり、好ましくは、0.55:1~1.5:1であり;
及び/又は、前記反応の温度は20~60℃であり、好ましくは、45~55℃であり、より好ましくは、50℃であり;
及び/又は、前記反応の時間は1~26時間であり;
及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造方法において、前記反応が終了した後、反応液を室温に冷却させ、濾過するステップを含み;前記冷却速度は、好ましくは、5℃/hであり;前記の濾過後、更に、前記混合溶媒でケーキを洗浄する作業を含み;ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含み;前記乾燥は、好ましくは、真空乾燥であり;前記乾燥の時間は、好ましくは、10時間であることを特徴とする、<項7>に記載の製造方法。
<項9>
腫瘍の予防及び/又は治療のための医薬の製造における、請求項1又は2に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、又は<項5>又は<項6>に記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの使用。
<項10>
前記腫瘍は血液腫瘍及び/又は固形腫瘍であることを特徴とする、<項9>に記載の使用。
<項11>
前記血液腫瘍は、白血病を含み、好ましくは、急性骨髄性白血病であり;
及び/又は、前記固形腫瘍は、結腸直腸癌、胃癌、肝臓癌、及び肺癌の中の1つ又は複数であることを特徴とする、<項10>に記載の使用。
<項12>
治療有効量の<項1>又は<項2>に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、又は<項5>又は<項6>に記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
<項13>
式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩であって、前記塩は式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩、アジピン酸塩、リン酸塩、又は酒石酸塩であることを特徴とする、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩。

<項14>
前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とフマル酸を1:0.5のモル比で形成させた化合物であり、その構造は以下の式2で表される通りであり;

及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とアジピン酸を1:0.5モル比で形成させた化合物であり、その構造は以下の式3で表される通りであり;

及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のリン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とリン酸を1:1モル比で形成させた化合物であり、その構造は以下の式4で表される通りであり;

及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の酒石酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と酒石酸塩を1:0.5モル比で形成させた化合物であり、その構造は以下の式5で表される通りであり;

及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の酒石酸塩は水分子を含むことを特徴とする、<項13>に記載の1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩。
<項15>
溶媒の中で、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と酸を反応させ、ここで、前記酸はフマル酸、アジピン酸、リン酸、及び酒石酸の中の一つであることを特徴とする、<項13>又は<項14>に記載の式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩の製造方法。

Claims (19)

  1. 2θ値の回折角で表されるX線粉末回折スペクトルは、7.311°、8.161°、9.397°、12.341°、14.679°、15.331°、15.755°、17.255°、18.664°、19.207°、19.707°、21.207°、21.701°及び23.423°において特徴的なピークを有する、式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A。
  2. X線回折特徴的なピーク及び相対強度は以下の表に示す通りであり;

    び/又は、前記X線粉末回折はCuターゲットのKα線を使用して測定し;
    及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの赤外線吸収スペクトルの特徴的な吸収ピークと強度は以下の表に示す通りであり;

    及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの熱重量分析では、31.05~119.97℃で重量が0.1353%減少し;119.97~260.83℃で重量が4.161%減少し;
    及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの動的水分吸着では、0%~95%の相対湿度の範囲で、重量が0.2518%増加し;
    及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの示差走査熱量は、262±5℃において吸収ピークを有し、融解熱は162.6J/gであり;
    び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aは無水物であることを特徴とする、請求項1に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A。
  3. フマル酸のアルコール溶液を、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物と反応させ;ここで、前記混合溶媒は、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の1つであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造方法。
  4. 前記反応は、フマル酸のアルコール溶液を前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の溶液に滴下して反応させることであり;
    及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記混合溶媒の混合方法は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を前記混合溶媒に添加する方法であり;
    及び/又は、前記フマル酸のアルコール溶液は、マル酸のメタノール溶液又はフマル酸のエタノール溶液であり;
    及び/又は、前記混合溶媒はアセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり;
    び/又は、前記フマル酸のアルコール溶液のモル濃度は0.100~0.500mol/Lであり
    及び/又は、前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は40mL/g~110mL/gであり
    及び/又は、前記フマル酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.5:1~3:1であり
    及び/又は、前記反応の温度は20~60℃であり
    及び/又は、前記反応の時間は1~26時間であり;
    及び/又は、前記式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形Aの製造方法では、前記反応が終了した後、反応液を室温に冷却させ、濾過するステップを含み;記の濾過後、更に、前記混合溶媒でケーキを洗浄する作業を含み;ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含ことを特徴とする、請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記混合溶媒は、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり;
    及び/又は、前記フマル酸のアルコール溶液のモル濃度は0.125~0.250mol/Lであり;
    及び/又は、前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は50mL/g~100mL/gであり;
    及び/又は、前記フマル酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.55:1~1.1:1であり;
    及び/又は、前記冷却速度は、5℃/hであり;
    及び/又は、前記乾燥は、真空乾燥であり;
    及び/又は、前記乾燥の時間は、10時間であることを特徴とする、請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記混合溶媒は、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水の混合溶媒であり;
    及び/又は、前記反応の温度は50℃であることを特徴とする、請求項5に記載の製造方法。
  7. 2θ値の回折角で表されるX線粉末回折スペクトルは、5.717°、6.637°、11.422°、13.271°、15.456°、16.528°、19.971°、20.936°、23.002°及び26.959°において特徴的なピークを有する、式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B。
  8. X線回折特徴的なピーク及び相対強度は以下の表に示す通りであり;

    び/又は、前記X線粉末回折はCuターケットのKα線を使用して測定し;
    及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの熱重量分析曲線分析では、18.2℃~120℃で重量が0.6249%減少し;120℃~228℃で重量が1.567%減少し;
    及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの動的水分吸着は、0%~95%の相対湿度の範囲で、重量は2.751%増加し;
    及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの示差走査熱量では、229±5℃において吸収ピークを有し、融解熱は144.1J/gであり;
    び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bは無水物である、請求項に記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B。
  9. アジピン酸のアルコール溶液を、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の混合物と反応させ;ここで、前記混合溶媒は、ケトン系と水の混合溶媒、アルコール系と水の混合溶媒、及びエーテル系と水の混合溶媒の中の1つである、請求項又はに記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造方法。
  10. 前記反応は、アジピン酸のアルコール溶液を前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と混合溶媒の溶液に滴下して反応させることであり;
    及び/又は、前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と前記混合溶媒の混合方法は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物を前記混合溶媒に添加する方法であり;
    及び/又は、前記アジピン酸のアルコール溶液は、アジピン酸のメタノール溶液又はアジピン酸のエタノール溶液であり;
    及び/又は、前記混合溶媒はアセトンと水の混合溶媒、メタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及びテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の1つであり;
    び/又は、前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は40mL/g~110mL/gであり
    及び/又は、前記アジピン酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.5:1~3:1であり
    及び/又は、前記反応の温度は20~60℃であり
    及び/又は、前記反応の時間は1~26時間であり;
    及び/又は、前記式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの製造方法において、前記反応が終了した後、反応液を室温に冷却させ、濾過するステップを含み;記の濾過後、更に、前記混合溶媒でケーキを洗浄する作業を含み;ケーキを洗浄した後、更に、ケーキを乾燥させる作業を含ことを特徴とする、請求項に記載の製造方法。
  11. 前記混合溶媒は、質量百分率濃度が78~88%であるアセトンと水の混合溶媒、質量百分率濃度が90%であるメタノール又はエタノールと水の混合溶媒、及び質量百分率濃度が88%であるテトラヒドロフランと水の混合溶媒の中の一つであり;
    及び/又は、前記混合溶媒の体積と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の質量の体積対質量比は50mL/g~100mL/gであり;
    及び/又は、前記アジピン酸と前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のモル比は0.55:1~1.5:1であり;
    及び/又は、前記反応の温度は45~55℃であり;
    及び/又は、前記冷却速度は、5℃/hであり;
    及び/又は、前記乾燥は、真空乾燥であり;
    及び/又は、前記乾燥の時間は、10時間であることを特徴とする、請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記混合溶媒は、質量百分率濃度が88%であるアセトンと水の混合溶媒であり;
    及び/又は、前記反応の温度は50℃であることを特徴とする、請求項11に記載の製造方法。
  13. 腫瘍の予防及び/又は治療のための医薬の製造における、請求項1又は2に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、又は請求項又はに記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形Bの使用。
  14. 前記腫瘍は血液腫瘍及び/又は固形腫瘍であることを特徴とする、請求項13に記載の使用。
  15. 前記血液腫瘍は、白血病を含み
    及び/又は、前記固形腫瘍は、結腸直腸癌、胃癌、肝臓癌、及び肺癌の中の1つ又は複数であることを特徴とする、請求項14に記載の使用。
  16. 前記血液腫瘍は、急性骨髄性白血病であることを特徴とする、請求項15に記載の使用。
  17. 治療有効量の請求項1又は2に記載の式2で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩の結晶形A、又は請求項又はに記載の式3で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩の結晶形B、及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  18. 式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩であって、前記塩は式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩、又はアジピン酸塩あることを特徴とする、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩であり;

    前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のフマル酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とフマル酸を1:0.5のモル比で形成させた化合物であり、その構造は以下の式2で表される通りであり;

    前記式1で表される縮合環ピリミジン系化合物のアジピン酸塩は、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物とアジピン酸を1:0.5モル比で形成させた化合物であり、その構造は以下の式3で表される通りである。
  19. 溶媒の中で、式1で表される縮合環ピリミジン系化合物と酸を反応させ、ここで、前記酸はフマル酸、又はアジピン酸中の一つであることを特徴とする、請求項18に記載の式1で表される縮合環ピリミジン系化合物の塩の製造方法。

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