JP7338457B2 - シートモールディングコンパウンド及びその成形品 - Google Patents

シートモールディングコンパウンド及びその成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP7338457B2
JP7338457B2 JP2019234220A JP2019234220A JP7338457B2 JP 7338457 B2 JP7338457 B2 JP 7338457B2 JP 2019234220 A JP2019234220 A JP 2019234220A JP 2019234220 A JP2019234220 A JP 2019234220A JP 7338457 B2 JP7338457 B2 JP 7338457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
parts
smc
molding compound
sheet molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019234220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021102704A (ja
Inventor
道成 兼本
英司 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp filed Critical DIC Corp
Priority to JP2019234220A priority Critical patent/JP7338457B2/ja
Priority to CN202011479924.6A priority patent/CN113025018A/zh
Publication of JP2021102704A publication Critical patent/JP2021102704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7338457B2 publication Critical patent/JP7338457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/04Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material
    • C08J5/0405Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material with inorganic fibres
    • C08J5/043Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material with inorganic fibres with glass fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/06Unsaturated polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2425/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Derivatives of such polymers
    • C08J2425/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • C08J2425/04Homopolymers or copolymers of styrene
    • C08J2425/06Polystyrene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2463/00Characterised by the use of epoxy resins; Derivatives of epoxy resins
    • C08J2463/10Epoxy resins modified by unsaturated compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2467/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2467/06Unsaturated polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K13/00Use of mixtures of ingredients not covered by one single of the preceding main groups, each of these compounds being essential
    • C08K13/04Ingredients characterised by their shape and organic or inorganic ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/40Glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • C08K7/04Fibres or whiskers inorganic
    • C08K7/14Glass

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

本発明は、シートモールディングコンパウンド及びその成形品に関する。
繊維強化熱硬化性樹脂(以下、FRP という)は、金属に比べ軽量で強度、耐食性に優れる等、多くの特徴を有しており、浴槽、浄化槽等の住宅用部材、パイプ等の工業用部材、各種電気部品等の用途に、多岐に亘って使用されている。このようなFRPの成形方法には多くの種類があるが、その一つにプレス成形法がある。
この方法は、所定の温度に加熱された金型内に成形材料を投入し、プレス機械で
加圧・加熱硬化させる方法である。成形材料としては一般的にシートモールディングコンパウンド(以下、SMCという)、バルクモールディングコンパウンド(以下、BMCという)等が用いられている。プレス成形法は、材料ロスが少ない、生産性が高い、作業環境が良い等の点で、その他のFRP成形法に比べ多くの長所を有するため、FRP製品の生産に広く用いられている。
SMC、BMCを用いたプレス成形法は、このように多くの長所を有しているためバスタブ、洗面ボウル、洗面カウンター、台所カウンター等の用途にも広く利用され
ており、高級化、多様化のニーズに対応するため、成形材料の色・柄等について様々な種類の製品が開発されている。
例えば、住宅設備機器の一つである洗面化粧台の洗面ボウルは、従来、陶器製が大半を占めていたが、マンション設置用を中心に洗面化粧台の大型化(幅広化)が進行し、洗面ボウルだけでなく、洗面ボウル一体カウンターが求められるようになってきた。しかし、陶器は寸法安定性が悪い為、大型(カウンター一体)の洗面ボウルを効率よく生産することができず、また、大型化に伴い重量増による施工性が悪化することから、FRP製洗面ボウルが製品化されている。
更に、洗面化粧台の高意匠化要求によりBMCを用いた人造大理石製の洗面ボウルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、BMCは粒柄材やラメ柄材等の意匠付与材を一体混練することが可能な成形材料であるが、強化繊維(ガラス繊維)含有率が低いため、強度を確保するために厚肉化する必要があり、軽量化要求を満足しない問題があった。
一方、軽量化の要求に対応するためにSMCを成形材料とする洗面ボウルが製品化されている。SMCはBMCに比べ強化繊維含有率を高く設計できるため成形品の薄肉化が可能で大型(幅広)の洗面ボウル一体カウンターの成形が比較的容易で軽量化が可能である。しかしながら、SMCではBMCで付与できる意匠性の付与が困難であった。
特開2017-1933号公報
本発明が解決しようとする課題は、高輝度柄材の輝度が高く意匠性に優れた成形品が得られるSMC及びその成形品を提供することである。
本発明者等は、熱硬化性樹脂、重合性不飽和単量体、架橋ポリスチレン、無機充填材、繊維強化材、高輝度柄材、及び着色剤を含有する特定のSMCが、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂からなる群から選ばれる1種類以上の熱硬化性樹脂(A)、重合性不飽和単量体(B)、架橋ポリスチレン(C)、無機充填材(D)、繊維強化材(E)、高輝度柄材(F)、及び着色剤(G)を含有するシートモールディングコンパウンドであって、前記熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、前記架橋ポリスチレン(C)を1~50質量部、前記無機充填材(D)を50~400質量部含有し、これを成形して得られる、厚さ4mmの成形板の全光線透過率(JIS K-7361-1)が、1~2.5%であることを特徴とするSMCに関する。
本発明のSMCは、高輝度柄材の輝度が高く意匠性に優れた成形品が得られることから、洗面ボウル、洗面カウンター、浴室カウンター等の住宅設備部材などに好適に用いることができる。
本発明のSMCは、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂からなる群から選ばれる1種類以上の熱硬化性樹脂(A)、重合性不飽和単量体(B)、架橋ポリスチレン(C)、無機充填材(D)、繊維強化材(E)、高輝度柄材(F)、及び着色剤(G)を含有するSMCであって、これを成形して得られる、厚さ4mmの成形板の全光線透過率(JIS K-7361-1)が、1~2.5%であるものである。
前記熱硬化性樹脂(A)としては、不飽和ポリエステル樹脂及び/又はビニルエステル樹脂が用いられる。
前記重合性不飽和単量体(B)としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、α-メチルスチレン、tert-ブチルスチレン、ビニルベンゼン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル等が挙げられる。なお、これらの重合性不飽和単量体(B)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
前記重合性不飽和単量体(B)の含有量は、成形性と高意匠性のバランスがより優れることから、前記熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、5~40質量部の範囲が好ましい。
前記架橋ポリスチレン(C)は、成形品の意匠性低下を最小限に抑えながら、低収縮化効果の付与が可能である。この架橋ポリスチレン(C)の市販品としては、具体的には、スタフィロイドGS-102R(平均粒子径:20μm、アイカ工業社製)、SGP-70C(平均粒子径:20μm、総研化学社製)等が挙げられる。これらの架橋ポリスチレン(C)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
前記架橋ポリスチレン(C)の含有量は、前記熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して1~50質量部の範囲であるが、低収縮化効果と高意匠性のバランスがより優れることから、5~30質量部の範囲が好ましい。
前記無機充填材(D)は、成形品の透明感がより向上することから、ガラス粉末であることが好ましい。成形品の透明感は、全光線透過率(JIS K-7361-1)を用いて表すことができる。
前記無機充填材(D)としてガラス粉末を使用することで成形品の透明感が向上するが、厚さ4mmの成形板の全光線透過率(JIS K-7361-1)が1~2.5%の範囲であれば、他の無機充填材、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等を併用することができる。
前記ガラス粉末の平均粒子径は6~16μmが好ましく、6~7μmがより好ましい。平均粒子径が16μmより大きいと成形材料のプレス成形時に、成形材料が金型内を流動する際に金型表面を削り成形品に汚れが発生し意匠性を低下させ、平均粒子径が6μmより小さいと成形材料を造る際のコンパウンド粘度が高くなり成形材料の製造が困難になる可能性がある。
本発明における無機充填材(D)の平均粒子径や高輝度柄材(F)の粒子径は、レーザー回折散乱法により測定された値とする。
前記無機充填材(D)の含有量は、前記熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、50~400質量部の範囲であるが、より意匠性に優れることから、100~350質量部の範囲であることが好ましい。
前記繊維強化材(E)としては、例えば、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維等の有機繊維、あるいは、これらを組み合わせて用いられる。これらのうち、意匠性を考慮した場合、ガラス繊維が好ましい。これらはロービングをカットしてチョップドストランドにしたものであり、繊維長さは6~30mmが好ましく、12~25mmがより好ましい。これらの繊維強化材(E)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
SMC中の前記繊維強化材(E)含有率は、得られる成形品の強度物性の観点から、1~30質量%の範囲であることが好ましく、意匠性を考慮すると、10~20質量%の範囲がさらに好ましい。
前記高輝度柄材(F)とは、自然光、照明光を反射して光る柄材であって、例えば、酸化チタンで被覆された合成マイカ、酸化チタンで被覆された天然マイカ、金属や金属酸化物が蒸着されたポリエチレンフィルム、金属や金属酸化物がコーティングされたガラスフレーク等が挙げられる。この高輝度柄材(F)の市販品としては、具体的には、ツインクルパール(日本光研工業株式会社製)、Iriodin(メルク社製)、GLITTER(大和金属粉工業株式会社製)等が挙げられる。これらの高輝度柄材(F)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
前記高輝度柄材(F)の粒子径は5~300μmであることが好ましく、意匠性の観点から50~200μmであることがより好ましい。
前記高輝度柄材(F)の添加量は、特に制限されないが、意匠性の観点から、SMC中0.001~0.01質量%の範囲であることが好ましい。
前記着色剤(G)としては、有機系または無機系の顔料、染料等が挙げられる。これらの着色剤(G)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
前記着色剤(G)の含有量は、本発明の成形材料を成形して得られる成形板の全光線透過率が1~2.5%の範囲となる量である。
前記着色剤(G)の含有量は、より意匠性に優れることから、前記熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、0.5~10質量部の範囲が好ましい。
本発明のSMCを成形して得られる、厚さ4mmの成形板の全光線透過率を1~2.5%の範囲にすることで、高輝度柄材の輝度向上、目視により視認可能な高輝度柄材の数が向上し、また、成形品中の高輝度柄材とそうでない部分との色相差が大きくなることで意匠性が向上する。
本発明のSMCは、熱硬化性樹脂(A)、重合性不飽和単量体(B)、架橋ポリスチレン(C)、無機充填材(D)、繊維強化材(E)、高輝度柄材(F)、及び着色剤(G)以外の成分として、硬化剤、紫外線吸収剤、増粘剤、減粘剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、界面活性剤、撥水剤、撥油剤等の各種添加剤を含有することができる。
本発明のSMCに用いる増粘剤としては、例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム等の金属酸化物や金属水酸化物、イソシアネート化合物などが挙げられる。これらの増粘剤は、単独あるいは2種類以上を併用することもできる。
本発明のSMCの製造方法としては、通常のミキサー、プラネタリーミキサー、ニーダー等の混合機を用いて、熱硬化性樹脂(A)、重合性不飽和単量体(B)、架橋ポリスチレン(C)、無機充填材(D)、高輝度柄材(F)、及び着色剤(G)等の各成分及び、これら以外の成分として、硬化剤、紫外線吸収剤、増粘剤、減粘剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、界面活性剤、撥水剤、撥油剤等の各種添加剤を適宜添加し混合、分散して、得られた混合物(以下コンパウンドという)を上下に設置されたキャリアフィルムに均一な厚さで塗布し、繊維強化材(E)を前記上下に設置されたキャリアフィルム上のコンパウンドで挟み込み、次いで、全体を含浸ロールの間に通して、圧力を加えて繊維強化材(E)にコンパウンド含浸させた後、ロール状に巻き取る又はつづら折りに畳む等の方法で梱包する。さらに、この後に25~60℃の温度で熟成を行うことが好ましい。キャリアフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンとポリプロピレンのラミネートフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等を用いることができる。
本発明の成形品は、例えば、前記SMCをプレス機で加熱圧縮成形するプレス成形法で得られる。
前記プレス成形法とは、予め110~180℃に加熱した、シェアエッジ金型に所定量のSMCを投入しプレス機で型締めを行い、SMCを金型に賦型させて行う成形法である。プレス機の加圧力は5~30MPaで、成形品の厚さ1mm当たり1~2分間、その加圧力を保持する。金型内でSMCを硬化させ、その後、金型から取り出し成形品を得る。
本発明は、高輝度柄材の輝度が高く意匠性に優れた成形品が得られることから、洗面ボウル、洗面カウンター、浴室カウンター等の住宅設備部材などに好適に用いることができる。
以下に本発明を具体的な実施例を挙げてより詳細に説明する。なお、樹脂の酸価は、JIS K6901(2008年)5.3.2に準拠し測定した。
(合成例1:不飽和ポリエステル樹脂(1)の合成)
窒素ガス導入管、温度計、還流コンデンサ、攪拌機を備えた2Lのガラス製フラスコに、ネオペンチルグリコール88.4質量部、プロピレングリコール256.5質量部、水素化ビスフェノールA:222質量部、無水マレイン酸490質量部を仕込み窒素気流下、加熱を開始した。内温215℃、常法にて脱水縮合反応を行い、固形分酸価が25(mgKOH/g)になったところで、トルハイドロキノン0.4質量部を添加した。不飽和ポリエステル濃度が56質量%となるようスチレンモノマーに溶解させ、不飽和ポリエステル樹脂(1)を得た。
(合成例2:不飽和ポリエステル樹脂(2)の合成)
窒素ガス導入管、温度計、還流コンデンサ、攪拌機を備えた2Lのガラス製フラスコに、ネオペンチルグリコール213質量部、プロピレングリコール239質量部、フタル酸111質量部、イソフタル酸83質量部、無水マレイン酸368質量部を仕込み窒素気流下、加熱を開始した。内温215℃、常法にて脱水縮合反応を行い、固形分酸価が26(mgKOH/g)になったところで、トルハイドロキノン0.4質量部を添加した。不飽和ポリエステル濃度が57質量%となるようスチレンモノマーに溶解させ、不飽和ポリエステル樹脂(2)を得た。
(合成例3:ビニルエステル樹脂(1)の合成)
窒素導入管、温度計、撹拌機を設けた2Lフラスコに、エポキシ樹脂(DIC株式会社製「エピクロン860-C」、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量240)246質量部、エポキシ樹脂(DIC株式会社製「エピクロン1050」、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量470)750質量部、メタクリル酸214質量部、及びジブチルヒドロキシトルエン0.42質量部添加し、窒素と空気とを1対1で混合したガス流通下で、100℃まで昇温した。ここに2-メチルイミダゾール0.97質量部を添加し、110℃まで昇温し、反応を行った。固形分酸価が6(mgKOH/g)以下になったところで、トルハイドロキノン0.48質量部を添加し、ビニルエステル濃度が75質量%となるようスチレンモノマーに溶解させ、ビニルエステル樹脂(1)を得た。
(実施例1:SMC(1)の製造及び評価)
不飽和ポリエステル樹脂(1)50質量部、不飽和ポリエステル樹脂(2)30質量部、ビニルエステル樹脂(1)20質量部、架橋ポリスチレン(アイカ工業株式会社製「スタフィロイドGS-102R」;以下、「架橋ポリスチレン(C-1)」と略記する。)15質量部、無機充填材(日本フリット株式会社製「ガラスフリットCF0017-05C06」、平均粒子径6~7μm;以下、「無機充填材(D-1)」と略記する。)210質量部、スチレンモノマー24質量部、減粘剤(BYK社製「BYK-W9010」)3質量部、重合禁止剤(メチルハイドロキノン)0.03質量部、着色剤(御国色素株式会社製「PT6885」;以下、「着色剤(G-1)」と略記する。)3質量部、内部離型剤(ステアリン酸亜鉛)5.5質量部、硬化剤(化薬ヌーリオン株式会社製「カヤカルボンAIC-75」)0.6質量部、増粘剤(御国色素株式会社製「マグミクロンMD504-2」)3.6質量部と、柄材(日本光研工業株式会社製「ツインクルパールSX」;以下、「高輝度柄材(F-1)」と略記する。)1.7質量部、柄材(大和金属粉工業株式会社製「GLITTER本銀#0.01」;以下、「高輝度柄材(F-2)」と略記する。)0.04質量部を混練し、コンパウンド(1)を得た。
上記で得たコンパウンド(1)をPPフィルム上に塗布し、1インチ(25mm)にカットしたガラス繊維ロービング(日東紡績株式会社製「RS 480PB-549 MJ」)を繊維含有率が15質量%になるよう準備し、繊維方向性が無く厚みが均一になるように、塗布した樹脂上に空中から均一落下させ、同様にコンパウンド(1)を塗布したフィルムで挟み込みガラス繊維に樹脂を含浸させた後、45℃恒温槽中に24時間放置し、SMC(1)を得た。
[成形品の作製]
上記で得られたSMC(1)をPPフィルムから剥離し、25cm×25cmにカットしたものを上型145℃、下型130℃の加温した30cm×30cmの平板金型の中央にセットし、加圧力10MPa、加圧時間4分でプレス成形し、厚さ4mmの平板状の成形品(1)を得た。
[全光線透過率の測定]
上記で得られた成形品(1)の全光線透過率を、日本電色工業株式会社製、濁度計NDH5000を用いて、JIS K-7361-1に準拠して測定した。
[意匠性の評価]
上記で得られた成形品(1)を目視で観察し、柄材の見え方を下記の基準に従い、評価した。
◎:よく光る
〇:光る
△:光らない
×:見えない
[光沢度の測定]
株式会社堀場製作所製 ハンディ光沢計 IG-310を用いて、JIS K-7105による60度鏡面光沢度を測定した。
(実施例2:SMC(2)の製造及び評価)
実施例1で使用した無機充填材(D-1)210質量部を、無機充填材(D-1)157.5質量部及び無機充填材(住友化学株式会社製「水酸化アルミニウムCW-308」、平均粒子径10μm;以下、「無機充填材(D-2)」と略記する。)52.5質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(2)及び成形品(2)を製造して、各評価を行った。
(実施例3:SMC(3)の製造及び評価)
実施例1で使用したビニルエステル樹脂(1)を使用せず、不飽和ポリエステル樹脂(1)50質量部を不飽和ポリエステル樹脂(1)70質量部に変更し、架橋ポリスチレン(C-1)15質量部を20質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(3)及び成形品(3)を製造して、各評価を行った。
(実施例4:SMC(4)の製造及び評価)
実施例1で使用したビニルエステル樹脂(1)を使用せず、不飽和ポリエステル樹脂(1)50質量部を不飽和ポリエステル樹脂(1)70質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(4)及び成形品(4)を製造して、各評価を行った。
(比較例1:SMC(R1)の製造及び評価)
実施例1で使用した着色剤(G-1)3質量部を10質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(R1)及び成形品(R1)を製造して、各評価を行った。
(比較例2:SMC(R2)の製造及び評価)
実施例1で使用した無機充填材(D-1)を無機充填材(D-2)に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(R2)及び成形品(R2)を製造して、各評価を行った。
(比較例3:SMC(R3)の製造及び評価)
実施例1で使用した不飽和ポリエステル樹脂(2)を使用せず、不飽和ポリエステル樹脂(1)50質量部を64質量部に変更し、ビニルエステル樹脂(1)20質量部を16質量部に変更し、架橋ポリスチレン(C-1)20質量部をポリスチレン樹脂(DICマテリアル株式会社製「サンドーマPS-954」)20質量部に変更し、無機充填材(D-1)210質量部を無機充填材(D-2)220質量部に変更し、着色剤(G-1)3質量部を2質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(R3)及び成形品(R3)を製造して、各評価を行った。
(比較例4:SMC(R4)の製造及び評価)
実施例1で使用した着色剤(G-1)3質量部を1質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、SMC(R4)及び成形品(R4)を製造して、各評価を行った。
上記で得られたSMC(1)~(4)及び(R1)~(R4)の評価結果を表1及び2に示す。
Figure 0007338457000001
Figure 0007338457000002
実施例1~4のSMC(1)~(4)は、高輝度柄材の輝度が高く、意匠性に優れる成形品が得られることが確認された。
一方、比較例1は、成形板の全光線透過率が本発明の下限である1%よりも小さいSMCの例であるが、得られる成形品の意匠性が不十分であることが確認された。
一方、比較例2~4は、成形板の全光線透過率が本発明の上限である2.5%よりも大きいSMCの例であるが、得られる成形品の意匠性が不十分であることが確認された。

Claims (3)

  1. 不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂からなる群から選ばれる1種類以上の熱硬化性樹脂(A)、重合性不飽和単量体(B)、架橋ポリスチレン(C)、無機充填材(D)、繊維強化材(E)、高輝度柄材(F)、及び着色剤(G)を含有するシートモールディングコンパウンドであって、前記熱硬化性樹脂(A)100質量部に対して、前記架橋ポリスチレン(C)を1~50質量部、前記無機充填材(D)を50~400質量部含有し、これを成形して得られる、厚さ4mmの成形板の全光線透過率(JIS K-7361-1)が、1~2.5%であることを特徴とするシートモールディングコンパウンド。
  2. 前記無機充填材(D)が平均粒子径6~16μmのガラス粉末である請求項1記載のシートモールディングコンパウンド。
  3. 請求項1又は2記載のシートモールディングコンパウンドの成形品。
JP2019234220A 2019-12-25 2019-12-25 シートモールディングコンパウンド及びその成形品 Active JP7338457B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234220A JP7338457B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 シートモールディングコンパウンド及びその成形品
CN202011479924.6A CN113025018A (zh) 2019-12-25 2020-12-15 片状模塑复合物及其成型品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234220A JP7338457B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 シートモールディングコンパウンド及びその成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021102704A JP2021102704A (ja) 2021-07-15
JP7338457B2 true JP7338457B2 (ja) 2023-09-05

Family

ID=76459356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019234220A Active JP7338457B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 シートモールディングコンパウンド及びその成形品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7338457B2 (ja)
CN (1) CN113025018A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115046A (ja) 1999-10-15 2001-04-24 Takeda Chem Ind Ltd 透明度の高い成形品を得ることの出来るシート状成形材料及びその成形品
JP2001172400A (ja) 1999-03-31 2001-06-26 Sekisui Chem Co Ltd 加飾用バルクモールディングコンパウンド及びそれを用いた加飾成形品並びにその製造方法
JP2005075988A (ja) 2003-09-02 2005-03-24 Japan Composite Co Ltd 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂成形品およびその製造方法
JP2005200585A (ja) 2004-01-16 2005-07-28 Gp Daikyo Corp 樹脂組成物並びにそれを用いた樹脂成形品及びその製造方法
JP2019038953A (ja) 2017-08-25 2019-03-14 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06299055A (ja) * 1993-04-15 1994-10-25 Sekisui Chem Co Ltd 人造大理石の製造方法
JPH07164440A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Hitachi Chem Co Ltd シートモールディングコンパウンド及び該シートモールディングコンパウンドを使用した人造大理石
JP2001294739A (ja) * 2000-04-14 2001-10-23 Mitsui Takeda Chemicals Inc 石目調成形材料
JP2002285006A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石製造用の樹脂組成物
JP2002338712A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Inax Corp 圧縮成形用シートモールディングコンパウンド
JP7072359B2 (ja) * 2017-09-12 2022-05-20 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石
JP7142446B2 (ja) * 2018-03-16 2022-09-27 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001172400A (ja) 1999-03-31 2001-06-26 Sekisui Chem Co Ltd 加飾用バルクモールディングコンパウンド及びそれを用いた加飾成形品並びにその製造方法
JP2001115046A (ja) 1999-10-15 2001-04-24 Takeda Chem Ind Ltd 透明度の高い成形品を得ることの出来るシート状成形材料及びその成形品
JP2005075988A (ja) 2003-09-02 2005-03-24 Japan Composite Co Ltd 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂成形品およびその製造方法
JP2005200585A (ja) 2004-01-16 2005-07-28 Gp Daikyo Corp 樹脂組成物並びにそれを用いた樹脂成形品及びその製造方法
JP2019038953A (ja) 2017-08-25 2019-03-14 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021102704A (ja) 2021-07-15
CN113025018A (zh) 2021-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7338457B2 (ja) シートモールディングコンパウンド及びその成形品
JP5160151B2 (ja) 成形材料の製造方法、成形材料及び成形品
JP4470792B2 (ja) 加熱硬化成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、及びその成形品
JP2021102705A (ja) シートモールディングコンパウンド及びその成形品
JPS6397656A (ja) 強化プラスチック用成形材料の製法
JP2005139221A (ja) シートモールディングコンパウンド及び成形品
JP4804710B2 (ja) 熱硬化性樹脂浴槽成形品およびその製造方法
JP4592610B2 (ja) 成形材料
US7498374B2 (en) Cast polymer and method of making the same
JP3738462B2 (ja) 人工大理石、およびその製造法
AU2024100012A4 (en) Composite slab comprising recycled glass
JP2005154457A (ja) シートモールディングコンパウンド
JP2011183569A (ja) Frp成形品およびこれを用いた浴室用部材
JP4300655B2 (ja) 抽象模様を有する成形品の製造方法
JPS61108515A (ja) 大理石模様を有するプラスチック成形品の製法
GB2296251A (en) Filled polymeric compositions and articles cast therefrom
JP2017171778A (ja) Smcおよびその製造方法
JP2001261924A (ja) 成形材料及び成形品
JP4423548B2 (ja) ラジカル硬化系成形材料及びその成形品
JP2007113009A (ja) プレス成形品
KR20010051002A (ko) 투명도가 높은 성형품을 얻을 수 있는 시트형 성형 재료및 그 성형품
JP2001011200A (ja) 成形材料及びそれを用いるfrp成形品
WO2020262008A1 (ja) 成形材料、成形品及び人造大理石
JPH04348155A (ja) シートモールディングコンパウンド
JP2022067272A (ja) 成形材料、成形品、及び人造大理石

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210415

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221110

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7338457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151