JP7337376B2 - ダブルナット機構、並びにこれを備えた締結ネジ機構および金属製アンカー - Google Patents
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Description
この締結具は、ボルトにナットを螺合して部材を締結固定するものであって、ナットは、内周面に雌ネジ部を有し、外周面に締結用工具がそれぞれ係合する螺合部および固着部を有すると共に、螺合部と固着部との間に環状の外溝部を有している。また、螺合部の外溝部側の内周面には、軸方向において外溝部との間に環状の破断部を存して環状の内溝部が形成されている。
ボルトにナットを螺合し、螺合部により部材を締め付けてゆくと、所定の締付力に達したところで、破断部が破断する。さらに、螺合部の締め付けを行い、螺合部を固着部に圧接させることで、緩み止め効果および戻り止め効果を得ることができる。
このダブルナットの構造では、螺合部が締付けナット(本ナット:上ナット)として機能し、固着部が止めナット(ロックナット:下ナット)として機能する。締め付けた上ナットと下ナットとは、相互に逆方向にボルトを強く引くことになり、ボルトに生ずる上ナットおよび下ナット間の引張り力(ロッキング力)による、ネジ山間の接触面圧力が緩み止めとして機能する。
したがって、従来の締結具において、厳密な意味でダブルナットの構造(緩み止め)を得るためには、最終的に上ナット(螺合部)および下ナット(固着部)に締付工具を掛けておいて、下ナットをわずかに逆転させて所望のロッキング力を得ることとなる。
ところで、この種のダブルナットでは、ボルトの上ナット-下ナット間に生ずる部分引張り力(の反力)がロッキング力となり、且つロッキング力を得る分、ボルトの軸力が低下することとなる(下ナットをわずかに逆転)。このため、従来のダブルナットでは、ロッキング力を大きくしようとすると軸力が小さくなり、軸力を大きくしようとするとロッキング力が小さくなってしまう、特有の問題があった。このため、緩止め効果は、ワッシャー類よりは大きいものの、さほど大きなものではなく、且つ高い軸力を必要とするものには、不向きであった。
この場合、内ナット部材では、軸力によりネジ山の上斜面がボルト部材のネジ山の下斜面と密接し、外ナット部材では、ネジ山の上斜面が内ナット部材のネジ山の下斜面と密接する(図4(c)参照)。すなわち、ボルト部材の軸力に基づくネジ山間の接触面圧力が、内ナット部材の内周側と外周側とにおいて逆方向に作用し、これがロッキング力となり、このロッキング力が緩止めとして機能する。
このように、ボルト部材の軸力を、ロッキング力として利用することができるため、上記従来のダブルナットに比して、極めて大きなロッキング力(接触面圧力)を得ることができる。また、構造上、上記従来のダブルナットのようにロッキング力が軸力に対しマイナスに作用することがなく、軸力が低下することが無い。したがって、高い緩止め機能を得ることができる。
なお、金属製アンカーには、金属拡張アンカーや金属製のアンカーボルトを接着剤により定着させる接着系アンカー等のあと施工アンカーの他、コンクリートの打設時に埋め込む先付アンカーが含まれる。
図1は、被締結対象物を締結する締結ネジ機構の構造図である。同図に示すように、この締結ネジ機構10は、被締結対象物Cである第1板材Caと第2板材Cbとを重ね合わせて接合する接合部材として機能させたものである。締結ネジ機構10は、締結ボルト11(ボルト部材)と、ダブルナット機構12とを備え、ダブルナット機構12は、内ナット部材14と外ナット部材15とを有している。この場合、締結ボルト11およびダブルナット機構12は、スチールやステンレス等で形成されている。
次に、図3を参照して、ダブルナット機構12(締結ネジ機構10)の締付け方法について説明する。この締付け方法では、第1板材Caおよび第2板材Cbに挿通した締結ボルト11(ボルト軸部17)にダブルナット機構12を締め付けるが、ダブルナット機構12を構成する内ナット部材14と外ナット部材15とは、予め接合しておく(図3(a)参照)。すなわち、内ナット部材14の図示下端に外ナット部材15の上端が当接するように、内ナット部材14と外ナット部材15とを相互に螺合しておく(軽く締め付けておく)。
ここで、図4を参照して、本実施形態のダブルナット機構12の緩止め機能について、他のナット類と比較しながら説明する。
次に、図5を参照して、ダブルナット機構12を適用したあと施工アンカー(金属製アンカー)について説明する。
このあと施工アンカー40は、コンクリート躯体Aに定着される、いわゆる金属拡張アンカーであり、アンカーボルト42を主体とするアンカー本体41と、アンカーボルト42の露出部分に螺合するダブルナット機構12と、を備えている。アンカー本体41は、先端部にコーン部43aを有する打込みスリーブ43と、打込みスリーブ43に挿通するアンカーボルト42と、アンカーボルト42に先端部に螺合し、打込みスリーブ43のコーン部43aにより拡開される拡開ナット44と、を有している。
次に、図6および図7を参照して、これらの実施形態に共通するダブルナット機構12の変形例について説明する。図6(a)は、第1変形例に係るダブルナット機構12Aであり、図6(b)は、第2変形例に係るダブルナット機構12Bである。また、図7は、第1実施形態のダブルナット機構12に、特殊なワッシャー50を付加したものである。
図6(a)に示すように、第1変形例に係るダブルナット機構12Aでは、第1ネジ機構25のリードに対し、第2ネジ機構35Aのリードが長く形成されている。すなわち、ボルト軸部17と内ナット雌ネジ部21とから成る第1ネジ機構25のリードに対し、内ナット雄ネジ部23と外ナット雌ネジ部31とから成る第2ネジ機構35Aのリードが長く形成されている。言い換えれば、このダブルナット機構12Aでは、第1ネジ機構25のピッチに対し、第2ネジ機構35Aのピッチが長く形成されている。
図6(b)に示すように、第2変形例に係るダブルナット機構12Bは、第1ネジ機構25が右ネジで構成される一方、第2ネジ機構35Bは左ネジで構成されている。すなわち、ボルト軸部17と内ナット雌ネジ部21とから成る第1ネジ機構25は、右ネジで構成され、内ナット雄ネジ部23と外ナット雌ネジ部31とから成る第2ネジ機構35Bは、左ネジで構成されている。
図7は、第1実施形態のダブルナット機構12に、特殊な形態の特殊ワッシャー50を付加したものである。特殊ワッシャー50は、円環状に形成されたワッシャー本体51と、ワッシャー本体51の周方向の一部に、且つ表裏両面にダイヤモンド52を固着して構成されている(図7(b)参照)。この場合、ダイヤモンド52は、ワッシャー本体51の表面および裏面からわずかに突出(盛り上がる)している。
Claims (3)
- ボルト部材に螺合し、前記ボルト部材との間に配設した被締結対象物を締結するダブルナット機構であって、
前記ボルト部材のボルト軸部に螺合する内ナット部材と、前記内ナット部材に先端側から螺合する外ナット部材と、を備えると共に、
前記外ナット部材を螺合した前記内ナット部材を前記ボルト部材に螺合し、前記内ナット部材により仮締めした後、前記内ナット部材を固定としておいて前記外ナット部材を本締めとする締付け形態を採るものにおいて、
前記内ナット部材は、内周面に形成され前記ボルト軸部に螺合する内ナット雌ネジ部と、外周面に形成された内ナット工具掛け部および前記内ナット工具掛け部に連なる内ナット雄ネジ部と、を有し、
前記外ナット部材は、内周面に形成され前記内ナット雄ネジ部に螺合する外ナット雌ネジ部および前記外ナット雌ネジ部に小径となって連なる環状段部と、外周面に形成された外ナット工具掛け部と、を有し、
前記ボルト軸部および前記内ナット雌ネジ部から成る第1ネジ機構と、前記内ナット雄ネジ部および前記外ナット雌ネジ部から成る第2ネジ機構とは、同ピッチ且つ同リードの右ネジで構成されていることを特徴とするダブルナット機構。 - 請求項1に記載のダブルナット機構と、
前記ダブルナット機構が螺合する前記ボルト部材と、を備えたことを特徴とする締結ネジ機構。 - 請求項1に記載のダブルナット機構と、
前記ダブルナット機構が螺合するボルト部材と、を備え、
前記ボルト部材が、コンクリート躯体に定着されるアンカーボルトであることを特徴とする金属製アンカー。
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