JPH05288210A - 緩み止ナット - Google Patents

緩み止ナット

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JPH05288210A
JPH05288210A JP11402092A JP11402092A JPH05288210A JP H05288210 A JPH05288210 A JP H05288210A JP 11402092 A JP11402092 A JP 11402092A JP 11402092 A JP11402092 A JP 11402092A JP H05288210 A JPH05288210 A JP H05288210A
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JP
Japan
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nut
bolt
tightening
screwed
thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP11402092A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiko Ueda
道子 植田
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボルトとナットとの締結部の緩みを未然に防
止することを目的とする。 【構成】 ナット本体1に締め付けナット3を螺合さ
せ、締め付けナット3にボルト5を螺合させるようにす
ると共に、ナット本体1と締め付けナット3との螺合部
のネジピッチは締め付けナット3とボルト5との螺合部
のネジピッチよりも大きくして緩み止ナットを構成して
ある。この緩み止ナットをボルトに締め付けると、締め
付けナット3の移動量がボルト5の移動量よりも大きい
ので、ボルト5のオネジは二方向から締め付けられ、ネ
ジ山の遊びが無くなり、振動による緩みを未然に防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は緩み止ナットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、緩み止を目的としたナットは種々
の構造のものが提案されている。例えば、ダブルナット
相互を係止させるようにしたもの(特公昭37−725
7号)、ダブルナット相互を偏心させてボルトに曲げ力
を与えるようにしたもの(特許第67333号)などが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されている緩
み止ナットは、いずれもナットによってボルトに与えら
れた引張り方向の力を維持することにより、緩みを防止
しようとするものである。何れの技術も、ボルトのネジ
山とナットのネジ山とは一方向でのみ圧着しており、他
方のネジ山との間には間隙が存在している。そのため
に、ボルトに振動がかかるとナットは間隙側に逃げるこ
ととなり、緩みを完全に防止することは困難である。ま
た、何れの技術もナットに、そして場合によってはボル
トにもネジ以外の特殊な構造が付加されており、通常の
ナットと比べて製造が困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の緩み止ナット
は、ナット本体と、該ナット本体の両側に螺合された締
め付けナットとで構成してある。前記締め付けナットの
外側面には前記ナット本体のメネジに螺合するオネジが
形成してあり、内側面にはボルトと螺合するメネジが形
成してある。そして、前記締め付けナットのオネジはメ
ネジよりも大ピッチとしてある(請求項1)。
【0005】また請求項2の発明は、ナット本体と、該
ナット本体の一側に螺合された締め付けナットとで構成
してある。前記ナット本体の他側及び締め付けナットの
内側面にはボルトと螺合するメネジが形成してあり、前
記締め付けナットの外側面に形成されたオネジはナット
本体の一側に形成されたメネジよりも大ピッチとしてあ
る。
【0006】
【作用】この考案の緩み止ナットは、締め付けナットを
ボルトに螺合させて使用する。締め付けナットはナット
本体に螺合しているので、ナット本体を通常のナットと
同じ要領で回転させると、ナット本体と締め付けナット
は同時に回転してボルトは締め付けナットに螺合する。
螺合が進んで締め付けナットの鍔が固着面に圧接する
と、圧接抵抗により固着面側の締め付けナットは回転を
停止し、ナット本体と他方(ボルト先端側)の締め付け
ナットのみが回転する。
【0007】このとき、ナット本体と締め付けナットと
の螺合するネジのピッチは締め付けナットとボルトとが
螺合するネジのピッチよりも大きいので、ナット本体の
回転により締め付けナットはボルト先端側に締め上げら
れる。このとき、ボルト先端側の締め付けナットは通常
のナットと同様ボルト頭方向に引張られている。したが
って、ボルトには対抗する二方向の力が働き、ボルトの
ネジ山は二方向から締め付けられることとなるので、緩
み止効果が得られる。
【0008】請求項2の発明は、上記締め付けナットの
一方をナット本体に一体化したものであるから、その作
用は上記請求項1と同様である。
【0009】またこの発明は、ナット本体と締め付けナ
ットとの螺合ネジピッチとボルトのネジピッチの相違に
よりネジ山を圧着することによりボルトとナットとを強
固に締め付けるものであるから、二つの締め付けナット
又はボルト本体と締め付けナットによりネジ山を反対方
向に引張るようにして固着することもできる。この場合
には、ナットが固着面に圧着する必要はないので、固着
面とナットとの間隔を自由に調整することも可能であ
る。すなわち、この発明のナットは緩み止ナットとして
のみならず、調整ナットとしての作用も有する。
【0010】
【実施例】図1において、ナット本体1の透孔にメネジ
2が形成してあり、このメネジ2に締め付けナット3の
外側面に形成されたオネジ4が螺合している。また、前
記締め付けナット3、3aの透孔にはボルト5のオネジ
と螺合するメネジ6が形成してある。前記ナット本体1
のメネジ2及び締め付けナット3、3aのオネジ4のピ
ッチは締め付けナット3、3aのメネジ6のピッチより
も大きくしてある。例えば、メネジ6のピッチが1.2
5であれば、オネジ4のピッチを1.75とする。
【0011】前記ナット本体1の長さL1は、二つの締
め付けナット3、3aのナット本体1への螺合部分の長
さL2の和よりも長くしてあり(例えば3mm程度)、締
め付け時に二つの締め付けナット3、3aの端部同士が
接触しないようにしてある。図中符号7は締め付けナッ
ト3、3aの基部に形成された鍔であって、その外寸形
状はナット本体と同一としてある。
【0012】次にこの実施例のナットの使用状態を説明
する。使用に当り、一方の締め付けナット3aはナット
本体1に締め付けておき、他方の締め付けナット3はナ
ット本体1に緩く(ネジ山2つを残す程度)螺合させて
おく。この状態で締め付けナット3をボルト5に当てが
い、ナット本体1を通常の要領で回転させると、締め付
けナット3、3aもまた回転し、締め付けナット3、3
aのメネジ6にボルト5が螺合する。ナット本体1の回
転を続けると締め付けナット3の端面が固着面8に圧接
する。この圧接力が強くなるとナット本体1を回転させ
ても締め付けナット3は回転しなくなる。
【0013】ナット本体1と締め付けナット3とが螺合
しているので、締め付けナット3の回転が停止すると締
め付けナット3はボルト5の先端方向(矢示9方向)に
締め上げられる。このとき、他方の締め付けナット3a
は従前通りナット本体1の回転にともない回転しボルト
5の基部方向(矢示10方向)に移動する。ここで、ナ
ット本体1と締め付けナット3とが螺合するネジのピッ
チは締め付けナット3、3aとボルト5とが螺合するネ
ジのピッチよりも大きいので、ナット本体1の回転量に
対する締め付けナット3の軸方向の移動量はボルト及び
締め付けボルト3aの軸方向の移動量よりも大きい。
【0014】したがって、ナット本体1を限界まで回転
させてボルト5の締結が完了した状態では、締め付けナ
ット3のメネジ6はボルト5のネジ山のボルト基端側を
向いた斜面5aに圧接し、他方の締め付けナット3aの
メネジ6はボルト5のネジ山のボルト先端側を向いた斜
面5bに圧接する。すなわち、ボルト5のネジ山は二つ
の締め付けナット3、3aによって与えられる対抗する
力によって、二方向から押えられることとなる。そし
て、二つの締め付けボルト3、3aはボルト本体1で結
合されているので自由に移動することはできない。した
がって、この状態において振動力がかっても締め付けボ
ルト3、3aは微動することもなく、ボルト5の締め付
け状態は維持される。
【0015】また、固着面8の振動力は締め付けナット
3の鍔7に伝わるが、その後ナット本体1、締め付けナ
ット3aに分散される。このように力が分散されるので
振動の影響は一層減殺される。
【0016】この緩み止ナットによる締め付けを解除す
る場合は、ボルト5の先端側に位置する締め付けナット
3aを回転させて矢示10方向の力を解除させれば、ボ
ルト5の緊張状態は解除される。この状態ではナット本
体1を容易に回転させることができ、ボルトを取外すこ
とができる。
【0017】上記実施例においては、締め付けナット
3、3aの双方共に鍔付きとしたが、締め付けナット3
aは鍔なしでもよい。また、上記においては締め付けナ
ット3aをボルト頭側へ締め付けて固着したが、ボルト
5の先端側に締めて固着することもできる。
【0018】次に図3、図4の実施例を説明する。ボル
ト本体1の内腔は、一側が小径部としてあり、他側は大
径部としてある。そして、小径部にはボルト5のオネジ
6に螺合するメネジ11が形成してあり、大径部には締
め付けナット3のオネジ4に螺合するメネジ2が形成し
てある。そして、前記オネジ4及びメネジ2のピッチは
オネジ6及びメネジ11のピッチよりも大きくしてあ
る。また、締め付けナット3のオネジ部の長さはネット
本体1の大径メネジ部の長さよりも短くし、締め付けナ
ット3の先端とナット本体1とが締め付け時に接触しな
いようにしてある。
【0019】この実施例のナットを締め付けるには、ナ
ット本体1に締め付けナット3を緩く(ネジ山2つ残す
程度)螺合させた状態で、ナットを回転させる。締め付
けナット3が固着面に圧着すると締め付けナット3は回
転を停止し、ナット本体1のみが回転する。そうする
と、メネジ11とメネジ4のピッチの差により合う1の
実施例と同様にネジ山は挟み付けられるので、ボルトは
固着される。
【0020】また、締め付けナット3が固着面に圧着し
た状態でナット本体1を反対方向に回転させると、ナッ
ト本体1のメネジ11と締め付けナット3のメネジ6と
でボルトのネジ山を反対方向へ引合うことになる。この
場合にもネジ山の遊びが無くなり、ボルトとナットとは
緊密に固着されて、振動などで緩むことはない。尚、ナ
ット3が固着面に圧着する以前にナット本体1を反対方
向へ回転させてもよい。その場合、締め付けナット3と
固着面との間に任意の間隙を形成することができる。更
に、図3とは逆に、ナット本体1側からボルト5を螺合
させることもできる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、ナット本体の両側に
締め付けナットを螺合させ、この締め付けナットにボル
トを螺合させるようにすると共に、ナット本体と締め付
けナットとの螺合するネジのピッチをボルトのネジピッ
チよりも大きくしたので、一方の締め付けナットが固着
面に圧接した後に、二つの締め付けナットは対向方向に
移動する。その結果、ボルトを二方向から締め付けるこ
とができ、振動によるボルトの緩みを未然に防止でき
る。また、一方の締め付けナットを逆方向に回転させて
ボルトを引張るようにしても、緩み止効果を得ることが
できる。
【0022】また、この発明のナットはナット本体と締
め付けナットとのネジピッチの相違を利用してボルトと
ナットとを緊密に固着するものであるから、固着に際し
てナットと固着面との圧着は必須でない。したがって、
ナットと固着面との間隙は自由に設定することができる
ので、調整ナットとしての機能も得られる。
【0023】更に、この緩み止ナットを構成するナット
本体および締め付けナットには通常のナット類をそのま
ま利用できるので、製造も容易である。さらに、締め付
けナットの外側をナット本体で補強する形となるので、
ナットの強度が向上するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明実施例の使用状態における断面図で
ある。
【図2】 同じく一部拡大断面図である。
【図3】 同じく別の実施例の断面図である。
【図4】 同じく一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ナット本体 2 メネジ 3 締め付けナット 3a 締め付けナット 4 オネジ 5 ボルト 6 メネジ 11 メネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナット本体と、該ナット本体の両側に螺
    合された締め付けナットとで構成され、前記締め付けナ
    ットの外側面には前記ナット本体のメネジに螺合するオ
    ネジが形成され、内側面にはボルトと螺合するメネジが
    形成され、前記締め付けナットのオネジはメネジよりも
    大ピッチとした、緩み止ナット
  2. 【請求項2】 ナット本体と、該ナット本体の一側に螺
    合された締め付けナットとで構成され、前記ナット本体
    の他側及び締め付けナットの内側面にはボルトと螺合す
    るメネジが形成され、前記締め付けナットの外側面に形
    成されたオネジはナット本体の一側に形成されたメネジ
    よりも大ピッチとした、緩み止ナット
JP11402092A 1992-04-07 1992-04-07 緩み止ナット Pending JPH05288210A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11402092A JPH05288210A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 緩み止ナット

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JP11402092A JPH05288210A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 緩み止ナット

Publications (1)

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JPH05288210A true JPH05288210A (ja) 1993-11-02

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ID=14627039

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JP11402092A Pending JPH05288210A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 緩み止ナット

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205368A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Giken Kanamono Kk 固定構造、及び固定部材
KR101229077B1 (ko) * 2010-12-08 2013-02-04 오석환 풀림 방지 장치
WO2018070696A1 (ko) * 2016-10-13 2018-04-19 (주)파인드몰드 풀림방지너트를 갖는 볼트 어셈블리
CN110397661A (zh) * 2019-07-31 2019-11-01 郑州海富机电设备有限公司 拉紧式防松螺母
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