JP7334064B2 - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Description

被加工物を収容する開口を備えたフレームに被加工物を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープを貼着した一体ユニットに紫外線を照射する紫外線照射装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置によって個々のデバイスチップに分割され携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
また、ウエーハは、ウエーハを収容する開口を備えたフレームに収容され、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープによってフレームと一体に貼着され一体ユニットを構成して所定のカセットに収容される。該カセットに収容されたウエーハは、ダイシング装置の搬出手段によって搬出されて、該ダイシング装置の切削手段によって個々のデバイスチップに分割される。その後、該ウエーハが貼着された粘着テープに紫外線照射装置によって紫外線が照射され粘着力が低下した状態で、再び該カセットに収容される。紫外線が照射され該カセットに収容されたウエーハは、ピックアップ工程を実施する装置に搬送され、適宜該カセットから搬出されて、粘着テープからデバイスチップがピックアップされて、配線基板に配設される(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11-102956号公報
上記した紫外線照射装置において、一体ユニットに対して紫外線の照射が実行されたにも関わらず、何らかの理由(紫外線を照射する蛍光ランプの劣化、紫外線照射手段の故障等)により、該ウエーハが貼着された粘着テープに対して適切に紫外線が照射されず、粘着力が十分に低下しない状態で該カセットに収容される場合がある。そのような粘着力が十分に低下していない一体ユニットが後工程に搬送されて、該粘着テープから個々に分割されたデバイスチップをピックアップしようとしても、該粘着テープからデバイスチップが離れずにピックアップに失敗し、デバイスチップを配線基板に正常に配設することができずトラブルが発生し、生産性が悪化するという問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、生産性の悪化が防止できる紫外線照射装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を収容する開口を備えたフレームに被加工物を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープを貼着した一体ユニットに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、一体ユニットの粘着テープに紫外線を照射する紫外線照射手段と、該紫外線照射手段によって紫外線が照射された該粘着テープの温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段によって測定された粘着テープの温度が所定値に達しているか否かを判定して一体ユニットの紫外線照射の履歴を記憶する制御手段と、から少なくとも構成され、該制御手段は、一体ユニットの温度が第一の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線照射手段の交換を指示する紫外線照射装置が提供される。
また、本発明によれば、被加工物を収容する開口を備えたフレームに被加工物を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープを貼着した一体ユニットに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、該紫外線照射装置は、一体ユニットの粘着テープに紫外線を照射する紫外線照射手段と、該紫外線照射手段によって紫外線が照射された該粘着テープの温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段によって測定された粘着テープの温度が所定値に達しているか否かを判定して一体ユニットの紫外線照射の履歴を記憶する制御手段と、から少なくとも構成され、該制御手段は、一体ユニットの温度が第二の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線の照射が不十分である旨を表示する紫外線照射装置が提供される。さらに、該紫外線照射の履歴は、被加工物に紫外線が照射された後の工程で利用することが好ましい。
該被加工物として、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを採用することができる。また、該ウエーハとして、個々のデバイスチップに分割されているものを採用することができる。さらに、該フレーム又は該粘着テープにはIDマークが付されており、該制御手段に、該IDマークに対応して該紫外線照射の履歴が記憶されることが好ましい。
本発明の紫外線照射装置は、被加工物を収容する開口を備えたフレームに被加工物を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープを貼着した一体ユニットに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、一体ユニットの粘着テープに紫外線を照射する紫外線照射手段と、該紫外線照射手段によって紫外線が照射された該粘着テープの温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段によって測定された粘着テープの温度が所定値に達しているか否かを判定して一体ユニットの紫外線照射の履歴を記憶する制御手段と、から少なくとも構成され、該制御手段は、一体ユニットの温度が第一の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線照射手段の交換を指示し、また、一体ユニットの温度が第二の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線の照射が不十分である旨を表示するようにしていることから、制御手段に記憶された紫外線照射の履歴に基づき、粘着テープの粘着力が低下していない一体ユニットを容易に判別することが可能になる。したがって、この紫外線照射の履歴を、紫外線の照射が実施された後の工程、例えば、ピックアップ工程において利用すれば、粘着テープの粘着力が十分に低下していない一体ユニットに対してピックアップ工程を実施することによるトラブルを回避することが可能になり、生産性が悪化するという問題が解消する。
紫外線照射装置、及び一体ユニットの斜視図である。 図1に記載の紫外線照射装置において実施される制御のフローチャートである。 図1に記載の紫外線照射装置のカセットから一体ユニットを仮置テーブル上に搬出する態様を示す斜視図である。 仮置きテーブル上に搬出された一体ユニットを保持手段により保持する態様を示す斜視図である。 一体ユニットの粘着テープに対し紫外線を照射する態様を示す斜視図である。 一体ユニットの粘着テープの温度を測定する態様を示す斜視図である。
以下、本発明の紫外線照射装置に係る実施形態について、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、本実施形態の紫外線照射装置1、及び、本実施形態において被加工物となるウエーハ10を含む一体ユニットUの斜視図が示されている。一体ユニットUは、被加工物であるウエーハ10を収容する開口を備えた環状のフレーム12にウエーハ10を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープ14を貼着して構成されている。粘着テープ14は、例えば、PETからなる基材と、該基材の表面に配設され紫外線が照射されることにより粘着力が低下する粘着剤と、により構成される。ウエーハ10は、例えば、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されており、本実施形態では、該分割予定ラインに対して、別途の切削装置によって予め切削加工が施されて、個々のデバイスチップ10aに分割されている。
紫外線照射装置1は、略直方体形状の基台2を備え、基台2上に、一体ユニットUの粘着テープ14に紫外線を照射する紫外線照射手段20と、紫外線照射手段20によって紫外線が照射された粘着テープ14の温度を測定する温度測定手段30と、温度測定手段30によって測定された粘着テープ14の温度が所定値に達しているか否かを判定して粘着テープ14を含む一体ユニットUの紫外線照射の履歴を記憶する制御手段100と、を備えている。なお、制御手段100は、説明の都合上、基台2の外部に示しているが、実際は、基台2の内部に収容されている。本実施形態の紫外線照射装置1について、さらに具体的に説明する。
基台2上には、上記した一体ユニットUを複数収容するカセット40が昇降可能に載置されると共に、カセット40から一体ユニットUを搬出し、及びカセット40に一体ユニットUを搬入する搬出入手段50と、カセット40から一体ユニットUを搬出する際、及び一体ユニットUをカセット40に搬入する際に一体ユニットUを仮置きする仮置きテーブル60と、仮置きテーブル60に仮置きされた一体ユニットUを吸引保持して、紫外線照射手段20上、及び温度測定手段30上に搬送すると共に、再び仮置テーブル60に戻して仮置きするための搬送手段70と、を備えている。なお、本実施形態の温度測定手段30は、制御手段100に接続された、例えば非接触式の赤外線温度測定センサであり、搬出入手段50上に一体的に配設され、搬出入手段50と共にその位置を自在に移動させることが可能に構成されている。しかし、温度測定手段30は必ずしも搬出入手段50と一体的に構成する必要はなく、搬出入手段50とは別に、基台2上のいずれかに配設してもよい。
紫外線照射手段20は、上部が開放された直方体形状のケース22と、ケース22内に配設され上方に向けて紫外線を照射する複数のUV管24と、ケース22の上部を閉塞し光透過性を有する板部材26とからなる。該板部材26は、UV管24から発せられる紫外線が上方に向けて広い範囲でより均等に照射されるように、光拡散板であってもよい。紫外線照射手段20は、制御手段100に接続され、上記UV管24の点灯及び消灯の制御は、制御手段100によって実行される。
搬出入手段50は、把持部52を備え、基台2上に直線状に形成された凹レール54に沿って図示しない駆動手段によって矢印X1で示す方向の任意の位置に移動可能に構成されている。搬出入手段50は、カセット40の開口部42に接近して、所定の高さに昇降制御されたカセット40内の一体ユニットUを把持部52で把持し、搬出入手段50の移動に伴って引き出して仮置きテーブル60上に搬出して仮置きすることが可能である。また、仮置きテーブル60上に仮置きされた一体ユニットUをカセット40の所定の収容位置に搬入する場合は、搬出入手段50を移動して把持部52を一体ユニットUのフレーム12に当接させ押し込むことで、カセット40に収容することができる。なお、仮置きテーブル60は、その幅が変更可能に構成されており、一体ユニットUをカセット40から搬出する際、及び一体ユニットUをカセット40に搬入する際に一体ユニットUをガイドする。搬出入手段50は、制御手段100に接続されており、制御手段100の指示信号により、搬出入手段50を移動させる該駆動手段、及び把持部52が動作する。
搬送手段70は、直列に配置された上記紫外線照射手段20、カセット40、及び搬出入手段50に沿うように基台2の側端部に立設された門型フレーム71と、門型フレーム71の上面に形成された案内レール72と、案内レール72に沿って移動可能に構成された保持手段73と、保持手段73を支持するアーム部74と、アーム部74が連結され案内レール72と係合する係合部75と、を備えている。案内レール72内には、係合部75を案内レール72に沿って矢印X2で示す方向で進退させる図示しない駆動手段が配設されている。該駆動手段は、例えば、図示しないモータの回転運動を、係合部75の図示しない雌ねじ部に伝達し、係合部75と共に保持手段73を案内レール72に沿ったX2方向において進退させる。さらに、保持手段73は、軸部732を上下方向に進退可能に支持するケース731と、軸部732の下端に配設された板状部材733と、板状部材733の両端部近傍に配設された複数の吸着パッド734とを備えている。吸着パッド734は、図示しない吸引手段に接続されており、各吸着パッド734を一体ユニットUのフレーム12に当接した状態で該吸引手段を作動することで、一体ユニットUを吸引保持することが可能に構成されている。搬送手段70は、制御手段100に接続されており、制御手段100の指示信号に応じて、該駆動手段の動作、軸部732の進退動作、及び吸着パッド734の吸引動作が制御される。
本実施形態においては、さらに、保持手段73に対しIDマーク読取手段80が配設されている。本実施形態の一体ユニットUを構成する粘着テープ14の外周余剰領域には、加工されるウエーハ10を個別に識別するためのIDマーク16(例えばバーコード)が付与されており、IDマーク読取手段80は、保持手段73によって保持された一体ユニットUのIDマーク16を読み取るためのバーコードリーダー82を備えている。なお、一体ユニットUに付されるIDマーク16は、必ずしも粘着テープ14上にある必要はなく、一体ユニットUのいずれかの位置、例えばフレーム12上に付与されていてもよい。また、IDマーク読取手段80は、必ずしも保持手段73に一体的に配設されるものに限定されず、一体ユニットUがカセット40から搬出され、再びカセット40に搬入されるまでの間に、該IDマーク16を読み取ることが可能な位置であれば、いずれの位置に配設されてもよい。さらに、IDマーク16は、必ずしもバーコードである必要はなく、所定の文字、記号であってもよい。
制御手段100は、コンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算処理する中央演算処理装置(CPU)と、該制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、各種センサによって検出した情報、及び演算結果等を一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース、及び出力インターフェースとを備えている(詳細についての図示は省略)。上記したように、制御手段100には、温度測定手段30によって測定された温度、及びIDマーク読取手段80によって読み取られたIDマーク16の情報が入力され、制御手段100から発せられる指示信号により、紫外線照射手段20、カセット40、搬出入手段50、仮置きテーブル60、及び搬送手段70の各動作が制御される。
紫外線照射装置1は、概ね上記したとおりの構成を備えており、本実施形態の紫外線照射装置1の機能、作用について、以下に、より具体的に説明する。
図2には、紫外線照射装置1の制御手段100により実行される制御の概略を示すフローチャート120が示されている。紫外線照射装置1に対して作業者が作動の開始を指示すると、一体ユニットUに付されたIDマーク16の読み込みを実施する(ステップS1)。該ステップS1を実施するに際し、まず、図3に示すように、カセット40が、Z方向における所望の高さに位置付けられる。次いで、搬出入手段50をカセット40の開口部42に接近させて、所定の一体ユニットUのフレーム12を把持部52によって把持する。次いで、搬出入手段50を矢印X1で示す方向に移動して、カセット40から所定の一体ユニットUを仮置きテーブル60上に搬出する。この際、一体ユニットUを構成するフレーム12は、仮置きテーブル60によってガイドされる。
一体ユニットUが仮置きテーブル60に搬出されたならば、図4に示すように、搬出入手段50を図に示す退避位置に移動させると共に保持手段73を一体ユニットUの直上に移動し、軸部732を伸長して板状部材733を下降させる。板状部材733が下降して吸着パッド734がフレーム12に当接したならば、図示しない吸引手段を作動して、吸着パッド734を介して保持手段73によって一体ユニットUを吸引保持する。この時、IDマーク読取手段80のバーコードリーダー82は、ちょうど一体ユニットUに付与されたIDマーク16の直上に位置付けられるように設定されており、粘着テープ14上に付されたIDマーク16を読み取る。バーコードリーダー82によって読み込まれたIDマーク16の情報は、制御手段100に伝送され、RAMに記憶される。
次いで、保持手段73の板状部材733を上昇し、搬送手段70の係合部75を案内レール72に沿って矢印X2で示す方向に移動して、図5に示すように、一体ユニットUを紫外線照射手段20上に位置付ける。一体ユニットUを紫外線照射手段20の上方に位置付けたならば、紫外線照射手段20のUV管24を作動して、一体ユニットUの粘着テープ14に対し、紫外線を、例えば15秒間程度照射する(ステップS2)。
上記したように、ステップS2を実行したならば、図6に示すように、紫外線照射手段20の近傍に位置付けられた温度測定手段30の上方に一体ユニットUを位置付ける。温度測定手段30上に位置付けられた一体ユニットUの粘着テープ14の温度を、温度測定手段30によって測定し、測定された温度Tを制御手段100に伝送し、RAMに記憶する(ステップS3)。この時、粘着テープ14の温度Tは、上記したステップS1で検出されたIDマーク16の情報と関連付けられて記憶される。なお、粘着テープ14に紫外線が照射されることによる温度上昇を正確に検出するため、紫外線の照射(ステップS2)が完了した一体ユニットUは、温度測定手段30上に速やかに移動させられる。また、カセット40に収容された全ての一体ユニットUの粘着テープ14に関し、紫外線の照射による温度上昇を同じ条件にて検出するため、紫外線が照射されてから温度測定手段30によって温度が測定されるまでの時間は一定(例えば1秒)に設定される。
上記したようにステップS3が実行されて粘着テープ14の温度Tが測定されたならば、ステップS4を実行し、粘着テープ14の温度Tが、第一の所定値Tb1に達しているか否かを判定する。ここで、第一の所定値Tb1は、紫外線照射手段20のUV管24が正常に作動している場合に紫外線が所定時間(15秒)照射された粘着テープ14が少なくとも到達する温度(例えば40℃)に基づいて設定される温度である。すなわち、ステップS3にて検出された温度Tが、40℃を超えていない場合は、紫外線照射手段20のUV管24が正常に動作していない可能性が高い。よって、ステップS4にて「no」と判定された場合は、ステップS5に進み、「UV管NG」と判定する。このようにしてステップS5を実施したならば、ステップS7に進む。
上記したステップS4にて「yes」と判定された場合は、ステップS6に進み、「UV管OK」と判定してステップS7に進む。ステップS5、又はステップS6を経て実施されるステップS7では、温度測定手段30によって測定された粘着テープ14の温度Tが、第二の所定値Tb2に達しているか否かを判定する。ここで、第二の所定値Tb2は、紫外線照射手段20のUV管24によって紫外線が照射されて、粘着テープ14の粘着力が、後工程で実施されるピックアップに支障が生じない程度に低下する際に到達すべき温度(例えば35℃以上)に基づいて設定される温度である。すなわち、ステップS3にて検出された温度Tが、35℃を超えない場合は、後の工程にて適切にピックアップできないことが想定されることから、ステップS7にて「no」と判定された場合は、ステップS8に進み、「粘着力低下NG」と判定し、ステップS10に進む。
他方、ステップS7にて「yes」と判定された場合はステップS9に進み、「粘着力低下OK」と判定して、ステップS10に進む。ステップS10では、ステップS3において測定した温度T、ステップS4の判定によって得られた判定結果(ステップS5、又はステップS6)、及びステップS7の判定によって得られた判定結果(ステップS8、又はステップS9)を、一体ユニットUのIDマーク16の情報と関連付けて、図2の右方に示すような「紫外線照射履歴」を作成して、制御手段100に記憶する。このように紫外線照射履歴を作成して制御手段100に記憶したならば、フローチャート120は終了となる。なお、上記した紫外線照射履歴は、必ずしも図2に示すような全ての測定結果、及び判定結果を記憶することに限定されず、少なくとも、粘着力低下がOKであるか、NGであるかを記憶すればよい。
なお、上記したフローチャート120に基づき実施される制御に加え、例えば、ステップS5にて「UV管NG」と判定された場合は、紫外線照射手段20の交換、より具体的にはUV管の交換を促す指示を、図示しない表示手段に表示させることができる。その際には、紫外線照射装置1の作動を停止して、それ以上、一体ユニットUに対する紫外線の照射が実施されないようにすることが好ましい。
また、上記した実施形態では、第一の所定値Tb1及び第二の所定値Tb2を異なる値に設定し、ステップS3にて検出された粘着テープ14の温度Tを、第一の所定値Tb1及び第二の所定値Tb2のそれぞれと比較して、UV管の判定、及び粘着力低下の判定を実施したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第一の所定値Tb1と第二の所定値Tb2を同じ値(例えば35℃)に設定し、粘着力低下NGの判定を実施すると共に、UV管NGの判定を実施してもよい。ただし、上記した実施形態のように、第一の所定値Tb1と第二の所定値Tb2とを異なる値に設定して、UV管の判定を実施するようにすれば、UV管24が徐々に劣化する等した場合に、一体ユニットUの粘着力の低下がOKである間に、紫外線照射手段20(UV管24)の交換を指示することができ(図2の紫外線照射履歴のID=**-05の例を参照)、一体ユニットUに対する紫外線照射のやり直しを極力防止することができる。
上記したように、一体ユニットUの粘着テープ14の温度を測定して、フローチャート120を実施したならば、保持手段73を作動して、仮置きテーブル60上に一体ユニットUを搬送し載置する。次いで、図3に基づいて説明した搬出入手段50の動作と逆の動作を実施して、搬出入手段50によって一体ユニットUをカセット40に押し込み、該一体ユニットUが収容されていた位置に搬入して、一の一体ユニットUに対する一連の作業が完了する。このような作業(フローチャート120に基づく制御)を、カセット40の昇降位置を制御しながら、カセット40に収容されている全ての一体ユニットUに対して実施し、図2の下方右側に示すような紫外線照射履歴を作成して制御手段100に記憶する。
制御手段100に記憶された上記紫外線照射履歴によって、カセット40に収容された一体ユニットUのうち、いずれが粘着力低下NGと判定されたのかを容易に判別することが可能になる。この紫外線照射履歴をピックアップが実施される後工程に引き継ぐことにより、粘着力が十分に低下していない一体ユニットUに対してピックアップ工程が実施されることによるトラブルを事前に回避することが可能になる。また、ピックアップ工程が実施される後工程に該カセット40が搬送される前に、上記した紫外線照射履歴を参照することにより、粘着力低下NGと判定された一体ユニットUに対して、事前に紫外線の照射のやり直しを実施することもでき、ピックアップ工程においてトラブルが発生して生産性が悪化するという問題が解消する。
上記した実施形態では、紫外線照射装置1を、独立した装置として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記した紫外線照射装置1を、切削ブレードによりウエーハ10の分割予定ラインに沿って切削して個々のデバイスチップに分割する周知のダイシング装置と一体的に構成することもできる。その場合、紫外線照射装置1は、該ダイシング装置に載置されるカセット40の近傍に配置される。そして、カセット40には、個々のデバイスチップに分割されていない状態で支持されたウエーハ10を含む一体ユニットUが収容される。該ダイシング装置に載置されるカセット40から搬出入手段50によって搬出され仮置きテーブル60に位置付けられた一体ユニットUは、まず、該ダイシング装置に配設された切削手段によって切削加工が施され、ウエーハ10を個々のデバイスチップ10aに分割する。そして、個々のデバイスチップ10aに分割されたウエーハ10を含む一体ユニットUが、仮置きテーブル60に戻される。その後、紫外線照射装置1において、上記した図2のフローチャート120に基づき説明した制御を実施することにより、紫外線照射の履歴を制御手段100に記憶することができ、上記した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
上記した図2に示すフローチャート120に基づき説明した制御は、1つの実施形態にすぎず、本発明はこれに限定されない。例えば、上記したIDマーク16の読み取りは、仮置きテーブル60上に搬出された一体ユニットUを保持手段73の吸着パッド734によって吸着した際に実施したが、例えば、粘着テープ14に対する紫外線の照射、及び粘着テープ14の温度測定を実施した後に実施することもでき、カセット40から一体ユニットUを搬出してから、再び一体ユニットUをカセット40に搬入するまでの間のいずれのタイミングで実施すればよい。
また、上記した実施形態では、一体ユニットUにIDマーク16を付与し、紫外線照射装置1に対し、IDマーク16を読み取るIDマーク読取手段80を配設した例を示したが、本発明はこれに限定されない。一体ユニットUが収容されるカセット40と、紫外線が照射された後の一体ユニットUのカセット40における収容位置が特定されれば、個々の一体ユニットUと紫外線照射の履歴を関連付けることが可能であることから、必ずしもIDマーク16の付与は必須条件ではない。ただし、カセット40から取り出した後の一体ユニットUからは、紫外線照射の履歴を参照することが困難になる可能性が高いことから、一体ユニットUのいずれかにIDマーク16を付与し、該IDマーク16に対応して紫外線照射の履歴を記憶することが好ましい。
1:紫外線照射装置
2:基台
10:ウエーハ
12:フレーム
14:粘着テープ
20:紫外線照射手段
24:UV管
26:板部材
30:温度測定手段
40:カセット
50:搬出入手段
60:仮置きテーブル
70:搬送手段
72:レール
73:保持手段
731:ケース
732:軸部
733:板状部材
734:吸着パッド
75:係合部
80:IDマーク読取手段
82:バーコードリーダー
100:制御手段
120:フローチャート

Claims (7)

  1. 被加工物を収容する開口を備えたフレームに被加工物を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープを貼着した一体ユニットに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、
    一体ユニットの粘着テープに紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    該紫外線照射手段によって紫外線が照射された該粘着テープの温度を測定する温度測定手段と、
    該温度測定手段によって測定された粘着テープの温度が所定値に達しているか否かを判定して一体ユニットの紫外線照射の履歴を記憶する制御手段と、
    から少なくとも構成され
    該制御手段は、一体ユニットの温度が第一の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線照射手段の交換を指示する紫外線照射装置。
  2. 被加工物を収容する開口を備えたフレームに被加工物を収容し、紫外線の照射によって粘着力が低下する粘着テープを貼着した一体ユニットに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、
    一体ユニットの粘着テープに紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    該紫外線照射手段によって紫外線が照射された該粘着テープの温度を測定する温度測定手段と、
    該温度測定手段によって測定された粘着テープの温度が所定値に達しているか否かを判定して一体ユニットの紫外線照射の履歴を記憶する制御手段と、
    から少なくとも構成され、
    該制御手段は、一体ユニットの温度が第二の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線の照射が不十分である旨を表示する紫外線照射装置。
  3. 該制御手段は、一体ユニットの温度が第二の所定値に達していないと判定した場合に、紫外線の照射が不十分である旨を表示する請求項1に記載の紫外線照射装置。
  4. 該紫外線照射の履歴は、被加工物に紫外線が照射された後の工程で利用される請求項1乃至3のいずれかに記載の紫外線照射装置。
  5. 該被加工物は、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハである請求項1乃至4のいずれかに記載の紫外線照射装置。
  6. 該ウエーハは、個々のデバイスチップに分割されている請求項5に記載の紫外線照射装置。
  7. 該フレーム又は該粘着テープにはIDマークが付されており、該制御手段には、該IDマークに対応して該紫外線照射の履歴が記憶される請求項1乃至6のいずれかに記載の紫外線照射装置。
JP2019098470A 2019-05-27 2019-05-27 紫外線照射装置 Active JP7334064B2 (ja)

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