JP2003198193A - 電子部品搬送装置 - Google Patents

電子部品搬送装置

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JP2003198193A
JP2003198193A JP2001401186A JP2001401186A JP2003198193A JP 2003198193 A JP2003198193 A JP 2003198193A JP 2001401186 A JP2001401186 A JP 2001401186A JP 2001401186 A JP2001401186 A JP 2001401186A JP 2003198193 A JP2003198193 A JP 2003198193A
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hand
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JP2001401186A
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Masaru Okuizumi
優 奥泉
Hiroki Kataoka
弘樹 片岡
Shoji Morita
将司 森田
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼働率を向上し、電子部品の健全性を向上す
る。 【解決手段】 収納容器7に収容されている電子部品1
2を取り出して搬送する電子部品搬送装置1であって、
電子部品12を把持部において把持する把持機構10
と、把持部を昇降させる昇降機構8,9と、収納容器7
内の電子部品12と把持部との距離を計測する計測部1
1と、を備える電子部品搬送装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品をトレ
イ(収納容器)から取り出して搬送し、または、搬送し
てきた電子部品をトレイ内に収納する電子部品搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品をトレイから取り出して搬送
し、または、搬送してきた電子部品をトレイに収納する
電子部品搬送装置が、従来より使用されている。この電
子部品搬送装置は、下端に電子部品を吸着する吸着ハン
ドと、この吸着ハンドを昇降させる昇降機構とを備えて
いる。そして、トレイに収容されている電子部品をトレ
イから取り出して搬送する際には、昇降機構を作動させ
て、予め設定された位置まで吸着ハンドの下端を下降さ
せ、該吸着ハンドを作動させることにより、トレイ内に
収容されている電子部品を吸着する。その後、昇降機構
を作動させて電子部品を上昇させ、次のステージへ搬送
するようになっている。
【0003】トレイは、一般に合成樹脂により構成され
ていることが多く、通常、その底面には歪みがある。こ
のため、図7に示されているように、トレイ内に配置さ
れている各電子部品毎に、その吸着される面の高さが異
なる。その結果、吸着ハンドの下端に電子部品を吸着す
る場合に、あるものは吸着されるが、あるものは吸着ハ
ンドが吸着位置まで到達しないために、吸着することが
できない、いわゆる吸着ミスを発生することがあった。
【0004】吸着ミスが生じた場合には、異常が発生し
たものとして、電子部品搬送装置による搬送作業が停止
されるか、再度、吸着位置を調節するように吸着ハンド
を下降させるリトライ動作が行われる。リトライ動作
は、例えば、予め設定されていた最初の目標位置からさ
らに所定の距離だけ吸着ハンドを下降させて、吸着ハン
ドを作動させることにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電子部品搬送装置では、吸着ミスが発生する可
能性があり、一旦吸着ミスが発生すると、異常停止した
りリトライ動作が行われたりするので、異常停止した場
合には、その復旧に長時間を要し、リトライ動作した場
合には、やはり、最終的に電子部品が吸着ハンドに吸着
されるまでに長時間を要することになる。その結果、稼
働率が低下するという問題がある。特に、トレイの歪み
が大きい場合には、1回のリトライ動作だけでは足り
ず、複数回のリトライ動作を反復しなければならず、さ
らに稼働率を低下させることになるという不都合があ
る。
【0006】上述とは逆に、トレイの底面が高くなる方
向に歪んでいる場合には、吸着ハンドが目標吸着位置位
置に到達する前に、吸着ハンドの下面が電子部品に到達
してしまい、吸着ハンドによって電子部品を過度に押圧
することも考えられる。この場合には、歪みの程度によ
っては、電子部品に過大な圧力が加わって、電子部品が
破損してしまう不都合が考えられる。また、電子部品を
取り出しに行く場合に限られず、搬送してきた電子部品
をトレイ内に収納する場合においても、トレイの底面が
高くなる方向に歪んでいると、吸着ハンドによって電子
部品をトレイの底面に押し付けてしまい、電子部品を破
損する可能性がある。
【0007】さらに、トレイの底面が低くなる方向に歪
んでいる場合には、搬送してきた電子部品をトレイに収
納する際に、トレイの底面から高い位置で吸着ハンドが
電子部品を切り離すことになり、場合によっては、電子
部品が正確にトレイ内に収納されなかったり、電子部品
が横転してしまったりする不都合も考えられる。
【0008】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであって、電子部品を確実に把持して、吸着ミス
や収納ミスをなくし、稼働率の向上および電子部品の健
全性の向上を図ることができる電子部品搬送装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、以下の手段を提案している。請求項1
に係る発明は、収納容器に収容されている電子部品を取
り出して搬送する電子部品搬送装置であって、電子部品
を把持部において把持する把持機構と、前記把持部を昇
降させる昇降機構と、前記収納容器内の電子部品と前記
把持部との距離を計測する計測部とを備える電子部品搬
送装置を提案している。
【0010】この発明によれば、収納容器内に収容され
ている電子部品を取り出して搬送する場合に、計測部を
作動させることにより収納容器内の電子部品と把持部と
の距離が計測される。距離が計測されるとその距離に基
づいて、昇降機構による把持部の昇降距離を決定できる
ので、昇降機構を作動させることにより把持部を電子部
品の把持に適した位置まで下降させることが可能とな
る。そして、把持機構を作動させることにより把持部に
よって電子部品を把持し、昇降機構を作動させることに
より収納容器内から電子部品を取り出すことが可能とな
る。
【0011】請求項2に係る発明は、収納容器に収容さ
れている電子部品を取り出して搬送し、または搬送した
電子部品を収納容器に収納する電子部品搬送装置におい
て、電子部品を把持部において把持する把持機構と、前
記把持部を昇降させる昇降機構と、前記収納容器と前記
把持部との距離を計測する計測部とを備える電子部品搬
送装置を提案している。
【0012】この発明によれば、収納容器内に収容され
ている電子部品を取り出して搬送する場合に、計測部を
作動させることにより収納容器と把持部との距離が計測
される。電子部品の大きさは予め定められているので、
計測部により距離が計測されるとその距離と、電子部品
の大きさとに基づいて、昇降機構による把持部の昇降距
離を決定することができる。そして、決定された昇降距
離だけ昇降機構を作動させて把持部を下降させることに
より、電子部品の把持に適した位置まで把持部を下降さ
せることが可能となる。その後、把持機構を作動させる
ことにより、把持部によって電子部品を把持し、昇降機
構の作動により、収納容器内から電子部品を取り出すこ
とができる。
【0013】一方、搬送されてきた電子部品を収納容器
内に収納する場合には、計測部を作動させることにより
収納容器と把持部との距離が計測される。計測された距
離と電子部品の大きさとに基づいて、昇降機構による把
持部の昇降距離が決定されるので、決定された昇降距離
だけ昇降機構を作動させて把持部を下降させることによ
り、電子部品を把持部から切り離すのに適した位置まで
電子部品を下降させることが可能となる。その後、把持
部から電子部品を切り離すことにより、電子部品を収納
容器内に適正に収納することができる。
【0014】請求項3に係る発明は、収納容器に収容さ
れている電子部品を取り出して搬送する電子部品搬送装
置であって、電子部品を把持部において把持する把持機
構と、前記把持部を昇降させる昇降機構と、前記収納容
器内の電子部品を検出する検出部とを備える電子部品搬
送装置を提案している。
【0015】この発明によれば、昇降機構の作動中に、
検出部が収納容器内の電子部品を検出した時点で昇降機
構による把持部の昇降を停止する、これにより、電子部
品を把持するのに適した位置に把持部を配して電子部品
の適正な取り出しおよび搬送を行うことが可能となる。
【0016】請求項4に係る発明は、収納容器に収容さ
れている電子部品を取り出して搬送し、または搬送した
電子部品を収納容器に収納する電子部品搬送装置におい
て、電子部品を把持部において把持する把持機構と、前
記把持部を昇降させる昇降機構と、前記収納容器を検出
する検出部とを備える電子部品搬送装置を提案してい
る。
【0017】この発明によれば、昇降機構の作動中に、
検出部が収納容器を検出した時点で昇降機構による把持
部の昇降を停止することにより、電子部品を把持または
切り離すのに適した位置に把持部を配して、電子部品の
適正な取り出し、搬送および収納を行うことが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態に係
る電子部品搬送装置について、図1〜図3を参照して説
明する。本実施形態に係る電子部品搬送装置は、ICハ
ンドラAに備えられるローダ部1およびアンローダ部2
である。ICハンドラAは、ローダ部1およびアンロー
ダ部2の他に、トレイ部3および測定部4を備えてい
る。
【0019】ローダ部1は、ローダ部ハンド1aと、X
軸リニア5と、Y軸リニア6とを備えている。前記ロー
ダ部ハンド1aは、未検査デバイス(電子部品)12を
下端面(把持部)において把持する吸着ハンド(把持機
構)10と、該吸着ハンド10の下端面を昇降させるZ
軸サーボ(昇降機構)8およびボールネジ(昇降機構)
9と、供給トレイ(収納容器)7内の未検査デバイス1
2と吸着ハンド10の下端面との距離を計測する測長セ
ンサ(計測部)11とを備えている。
【0020】前記X軸リニア5は、図示しない駆動源か
らの動力により、ローダ部ハンド1aをX方向(図1に
おいて横方向)に直線移動させることができるリニアモ
ータである。前記Y軸リニア6は、X軸リニア5と同様
に、図示しない駆動源からの動力により、ローダ部ハン
ド1aを搭載したX軸リニア5をY方向(図1において
縦方向)に直線移動させることができるリニアモータで
ある。
【0021】また、アンローダ部2は、ローダ部ハンド
2aと、X軸リニア5’と、Y軸リニア6’とを備えて
いる。前記ローダ部ハンド2aは、検査完了デバイス
(電子部品)12’を下端面(把持部)において把持す
る吸着ハンド(把持機構)10’と、該吸着ハンド1
0’の下端面を昇降させるZ軸サーボ(昇降機構)8’
およびボールネジ(昇降機構)9’と、収納トレイ(収
納容器)7’の底面と吸着ハンド10’の下端面との距
離を計測する測長センサ(計測部)11’とを備えてい
る。X軸リニア5’およびY軸リニア6’はX軸リニア
5およびY軸リニア6と同様である。
【0022】また、トレイ部3は、検査する電子部品が
収納されている供給トレイ7と、検査の終了した電子部
品を収納する収納トレイ7’と予備の空きトレイとから
構成されている。供給トレイ7には、未検査デバイス1
2が供給され、収納トレイ7’には検査完了デバイス1
2’が収納されるようになっている。測定部4は、供給
トレイ7に供給された未検査デバイス7を投入すること
により、例えば、未検査デバイス7を低温状態または高
温状態に晒して順次データを測定する装置である。
【0023】このように構成された本実施形態に係るロ
ーダ部1およびアンローダ部2の作用について、図2お
よび図3を参照して以下に説明する。まず、ローダ部1
は、未検査デバイス12を供給トレイ7から取り出し
て、測定部4に搬送する。
【0024】その際に、所定の動作指令に基づいてX軸
リニア5およびY軸リニア6を作動させることにより、
ローダ部ハンド1aの吸着ハンド10を供給トレイ7の
所定の位置、すなわち把持したい未検査デバイス12の
真上に移動させる(ステップ1)。供給トレイ7には、
複数の未検査デバイス12が配列されているので、例え
ば、その配列をXY座標によって規定しておけば、吸着
ハンド10を正確に未検査デバイス12に対して位置決
めすることができる。
【0025】次いで、測長センサ11を作動させること
により、吸着ハンド10の下端面と未検査デバイス12
の上面との間の距離(Zpa)を計測する(ステップ
2)。測長センサ11はX軸リニア5の下部に固定され
ているので、測定結果は未検査デバイス12の上面と測
長センサ11との間の距離ということになるが、X軸リ
ニア5に搭載されたZ軸サーボ8、ボールネジ9による
吸着ハンド10の現在位置は、常に認識されているの
で、測長センサ11と未検査デバイス12との距離を測
定することは、すなわち、吸着ハンド10の下端面と未
検査デバイス12の上面との距離を測定することと等価
である。
【0026】具体的には、上記において測定した測長セ
ンサ11と未検査デバイス12との間の距離Zpaから、
計測のために予め定められている計測基準高さZpoとの
差分Zpdiffを計算する(ステップ3)。そして、吸着
ハンド10の下端面からZ軸基準高さまでの距離Z0
前記差分Zpdiffとの和Zaを計算する(ステップ4)。
その後、この和Zaが許容範囲内であるか否かを判断し
(ステップ5)、許容範囲内である場合には、Z軸サー
ボ8を作動させてボールネジ9を回転させ、吸着ハンド
10を距離Zaだけ下降させる(ステップ6)。一方、
和Zaが許容範囲を超えている場合には、その場合にの
み、異常であるとしてアラーム処理する(ステップ
7)。
【0027】これにより、吸着ハンド10をどれだけ下
降させれば未検査デバイス12に到達するかが決定でき
る。その後、Z軸サーボ8を作動させることにより、ボ
ールネジ9を作動させて吸着ハンド10を昇降させる。
この際、上記において決定された吸着ハンド10の昇降
距離だけ下降させる。これにより、常に、未検査デバイ
ス12を吸着するために適した位置まで吸着ハンド10
の下端面を下降させることができる。
【0028】そして、吸着ハンド10を作動させること
により、その下端面に未検査デバイス12を吸着した状
態で、Z軸サーボ8およびボールネジ9の作動により、
搬送に必要な距離だけ吸着ハンドを上昇させることによ
り、未検査デバイス12が供給トレイ7から取り出され
る。その後、またはこれとともに、X軸リニア5および
Y軸リニア6を作動させて、ローダ部ハンド1aを測定
部4まで移動させることにより未検査デバイスを搬送す
ることができる。
【0029】次に、アンローダ部2の作用について説明
する。アンローダ部2は、検査完了デバイス12’を測
定部4から取り出して収納トレイ7’まで搬送し収納す
るように構成されている。測定部4から検査完了デバイ
ス12’を受け取るアンローダ部ハンド2aは、吸着ハ
ンド10’を作動させることにより、その下端面に検査
完了デバイス12’を吸着する。そして、その状態で、
X軸リニア5’およびY軸リニア6’の作動により、検
査完了デバイス12’を収納トレイ7’の所定の位置に
移動させる。
【0030】そして、検査完了デバイス12’が収納ト
レイ7’の所定の位置の真上に配置された時点で、測長
センサ11’が作動させられ、該測長センサ11’と収
納トレイ7’の底面との距離が計測される。測長センサ
11’はX軸リニア5’に固定されており、また、検査
完了デバイス12’の高さ寸法は予め定まっているの
で、計測された距離に基づけば、吸着ハンド10’によ
り吸着されている検査完了デバイス12’を収納トレイ
7’内に収納するために下降させなければならない距離
が決定される。
【0031】そして、そのようにして求められた下降距
離に基づいて、Z軸サーボ8’を作動させることによ
り、ボールネジ9’を回転させて、吸着ハンド10’を
下降させ、検査完了デバイス12’を収納トレイ7’に
収納するのに適した位置まで下降させることが可能とな
る。その後、吸着ハンド10’の吸着力を消滅させるこ
とにより、検査完了デバイス12’を吸着ハンド10’
から切り離して、収納トレイ7’内に収納することがで
きる。
【0032】このように構成された本実施形態に係るロ
ーダ部1およびアンローダ部2によれば、吸着ハンド1
0により未検査デバイス12を吸着すべき位置、または
吸着ハンド10’から検査完了デバイス12’を切り離
すべき位置を、測長センサ11,11’による測定によ
って予め認識することができるので、吸着および切り離
しを適正な位置において行うことができる。
【0033】特に、供給トレイ7および収納トレイ7’
が合成樹脂により製造される場合など、その底面に歪み
がある場合においても、測長センサ11,11’による
計測結果を、吸着ハンド10,10’の昇降動作にフィ
ードバックさせることにより、その歪みによる未検査デ
バイス12または収納トレイ7’の底面の高さの変動を
吸収することができる。その結果、吸着ハンド10,1
0’によるデバイス12,12’の吸着ミスを低減する
ことができる。そして、吸着ミスによる稼働停止やリト
ライによる吸着時間の増大を防止し、稼働率の向上、搬
送効率の向上を図ることができるとともに、未検査デバ
イス12および検査完了デバイス12’の破損等を防止
することができる。
【0034】次に、この発明の第2の実施携帯に係る電
子部品搬送装置について、図4〜図6を参照して説明す
る。本実施形態に係る電子部品搬送装置もICハンドラ
Bに使用されるローダ部1およびアンローダ部2であ
る。
【0035】本実施形態に係るローダ部1およびアンロ
ーダ部2は図4に示されるように、第1の実施形態に係
るローダ部1およびアンローダ部2が備えていた測長セ
ンサ11,11’に代えて、光電センサ21,21’を
備えている点において相違している。これら光電センサ
21,21’は吸着ハンド10,10’に固定されてい
る。そして、Z軸サーボ8,8’が作動させられると、
ボールネジ9,9’の回転による吸着ハンド10,1
0’の昇降動作に伴って、光電センサ21,21’も昇
降させられるようになっている。
【0036】光電センサ21,21’は、下向きに配置
された反射型のセンサであって、下向きに出射された光
線が下方に配される物体において反射され、当該光電セ
ンサ21,21’において検出されることにより、物体
の存在を検出することができるようになっている。例え
ば、ローダ部1の光電センサ21は、未検査デバイス1
2の上面との距離がZdetectとなったとき、すなわち、
吸着ハンド10の下端面と未検査デバイス12の上面と
の距離がZ0のときに、検出信号を発するようになって
いる。またアンローダ部2の光電センサ21’は、収納
トレイ7’の底面からの距離がZdetectとなったとき、
すなわち、吸着ハンド10’の下端面と収納トレイ7’
の底面との距離から検査完了デバイス12’の厚さ寸法
を差し引いた値がZ0のときに、検出信号を発するよう
になっている。
【0037】このように構成された本実施形態に係るロ
ーダ部1の作用について、図5および図6に基づいて、
以下に説明する。ローダ部1において供給トレイ7から
未検査デバイス12を取り出して搬送するには、まず、
X軸リニア5およびY軸リニア6の作動により、ローダ
部ハンド1aを移動させ、供給トレイ7内の所望の未検
査デバイス12の真上に吸着ハンド10を配置する(ス
テップ1)。
【0038】次いで、Z軸サーボ8を作動させることに
より、ボールネジ9を回転させて吸着ハンド10を下降
させる。このとき、光電センサ21も同時に下降させら
れる(ステップ2)。そして、光電センサ21によって
未検査デバイス12が検出されたか否かが常に判断され
(ステップ3)、検出されていない場合には、吸着ハン
ド10の下降動作が予め設定されている許容範囲内にあ
るか否かが判断される(ステップ4)。そして、許容範
囲内である場合には、光電センサ21による検出を行い
ながら、吸着ハンド10の下降が継続される(ステップ
3)。一方、下降動作が許容範囲を超えている場合に
は、それ以上の下降をさせないこととして、アラーム処
理、例えば、ローダ部1全体の作動を停止する(ステッ
プ5)。
【0039】一方、光電センサ21により未検査デバイ
ス12が検出された場合には、ステップ6において、そ
の位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かが判断
される。許容範囲とは、例えば、ボールネジによる吸着
ハンドの動作範囲等を意味している。検出位置が許容範
囲内にない場合には、それ以上、吸着ハンド10を下降
させることができないので、ステップ5に進んでアラー
ム処理される。検出位置が許容範囲内である場合には、
吸着ハンド10をさらに設定値Z0だけ下降させる(ス
テップ7)。
【0040】これにより、吸着ハンド10の下端面を未
検査デバイス12の上面にぴったりと一致する位置まで
移動させることができ、この状態で吸着ハンド10を作
動させることにより、未検査デバイス12に無理な押圧
力を加えることなく、該未検査デバイス12を吸着して
搬送することが可能となる。
【0041】一方、アンローダ部2において、測定部4
から搬送してきた検査完了デバイス12’を収納トレイ
7’内に収納するには、X軸リニア5およびY軸リニア
6の作動により、アンローダ部ハンド2aを収納トレイ
7’の収納位置の真上に配置する。この時点で、光電セ
ンサ21’を作動させながら吸着ハンド10’を下降さ
せる。
【0042】そして、光電センサ21’と収納トレイ
7’の底面との距離がZdetectとなったときに検出信号
が発せられるので、上記と同様にして、動作範囲を確認
しながら、吸着ハンド10’をさらに設定値Z0だけ下
降させる。これにより、吸着ハンド10’に吸着されて
いる検査完了デバイス12’が収納トレイ7’に対して
所定の位置に配置される。その後、吸着ハンド10’に
よる吸着状態を解消することにより、検査完了デバイス
12’が吸着ハンド10’から切り離される。
【0043】このとき、検査完了デバイス12’は、収
納トレイ7’の表面に接触する位置に配されているの
で、吸着ハンド10’から切り離されても、収納トレイ
7’上に落下して転倒したり、吸着ハンド10’から切
り離される前に収納トレイ7’底面に過度の押圧力によ
り押し付けられたりする不都合が発生することはない。
【0044】このように、本実施形態に係るローダ部1
およびアンローダ部2によれば、上述した第1の実施形
態と同様に、電子部品の吸着および切り離しを適正な位
置において行うことができる。特に、供給トレイ7およ
び収納トレイ7’の底面に歪みがある場合においても、
デバイス12,12’の吸着ミスを低減することがで
き、稼働率の向上、搬送効率の向上を図ることができる
とともに、未検査デバイス12および検査完了デバイス
12’の破損等を防止することができる。
【0045】なお、上記実施形態に係るローダ部1およ
びアンローダ部2では、X軸リニア5,5’、Y軸リニ
ア6,6’としてリニアモータを採用したが、リニアガ
イドやロボット等の搬送手段を用いてもよい。また、把
持機構として吸着ハンド10,10’を採用したが、こ
れに代えて、電子部品を挟んで持ち上げるハンド等、他
の任意の形式の把持機構を採用してもよい。また、昇降
機構として、Z軸サーボ8,8’とボールネジ9,9’
を採用したが、これに代えて、他の任意の形式の昇降機
構を採用してもよい。
【0046】また、ローダ部1においては、測長センサ
11または光電センサ21が、未検査デバイス12の上
面までの距離を測定し、または該上面を検出することと
したが、これに代えて、未検査デバイス12を収容して
いる供給トレイの底面までの距離を測定し、または当該
底面を検出することにしてもよい。この場合、未検査デ
バイス12の厚さ寸法は、任意の記憶部に記憶しておけ
ばよい。また、未検査デバイス12の種類が複数ある場
合には、記憶部にデータベース化して記憶しておいても
よい。さらに、差分Zpdiffを演算してサーボ量Zdiff
して、Z軸サーボ8,8’を制御する方法を採ってもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る電
子部品搬送装置によれば、電子部品と把持機構の把持部
との距離を計測し、または、電子部品を検出することに
より、吸着ミスによる異常停止やリトライ動作を低減す
ることができる。したがって、稼働率を向上することが
できる。また、電子部品に過大な押圧力をかけたり、落
下させたりすることを防止できるので、電子部品の破損
を防止し、歩留まりを向上することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る電子部品搬
送装置を備えたICハンドラを示す概略平面図である。
【図2】 図1の電子部品搬送装置の作用を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】 図1の電子部品搬送装置の一例であるロー
ダ部ハンドを用いた図2の作用の説明図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る電子部品搬
送装置を備えたICハンドラを示す概略平面図である。
【図5】 図4の電子部品搬送装置の作用を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】 図4の電子部品搬送装置の一例であるロー
ダ部ハンドを用いた図5の作用の説明図である。
【図7】 従来の電子部品搬送装置の課題を説明する
概要図である。
【符号の説明】
1 ローダ部(電子部品搬送装置) 2 アンローダ部(電子部品搬送装置) 7 供給トレイ(収納容器) 7’ 収納トレイ(収納容器) 8,8’ Z軸サーボ(昇降機構) 9,9’ ボールネジ(昇降機構) 10,10’ 吸着ハンド(把持機構) 11,11’ 測長センサ(計測部) 12 未検査デバイス(電子部品) 12’ 検査完了デバイス(電子部品) 21,21’ 光電センサ(検出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 将司 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢製作所内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AA10 AG11 AG16 AH06 AH07 2G036 AA28 BB09 BB12 BB22 CA03 CA06 CA11 3C007 AS14 BT14 HS27 HT20 KS03 KS36 KX06 LT06 LT12 NS17 5E313 AA01 AA23 EE03 EE23 FF24 FF28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品収納容器に収容されている電
    子部品を取り出して搬送する電子部品搬送装置であっ
    て、 電子部品を把持部において把持する把持機構と、 前記把持部を昇降させる昇降機構と、 前記収納容器内の電子部品と前記把持部との距離を計測
    する計測部とを備える電子部品搬送装置。
  2. 【請求項2】 電子部品収納容器に収容されている電
    子部品を取り出して搬送し、または搬送した電子部品を
    電子部品収納容器に収納する電子部品搬送装置におい
    て、 電子部品を把持部において把持する把持機構と、 前記把持部を昇降させる昇降機構と、 前記収納容器と前記把持部との距離を計測する計測部と
    を備える電子部品搬送装置。
  3. 【請求項3】 電子部品収納容器に収容されている電
    子部品を取り出して搬送する電子部品搬送装置であっ
    て、 電子部品を把持部において把持する把持機構と、 前記把持部を昇降させる昇降機構と、 前記収納容器内の電子部品を検出する検出部とを備える
    電子部品搬送装置。
  4. 【請求項4】 電子部品収納容器に収容されている電
    子部品を取り出して搬送し、または搬送した電子部品を
    電子部品収納容器に収納する電子部品搬送装置におい
    て、 電子部品を把持部において把持する把持機構と、 前記把持部を昇降させる昇降機構と、 前記収納容器を検出する検出部とを備える電子部品搬送
    装置。
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