JP3644567B2 - ハンドラのトレイ搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はICテスタと組合せて使用されるハンドラのトレイ搬送装置に関し、特にトレイの厚さを変更したときの変更処理工数の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3、図4に示すように、ハンドラ1のチェンバ(恒温槽)2内には、ロータリアーム(コンタクトアームとも言う)3、測定部4、ソークステージ5、イグジット(EXIT)ステージ6の一部が配される。ロータリアーム3はソークステージ5に載置されているDUT(被試験デバイス)7を吸着して測定部4へ搬送し、測定終了後DUT7をイグジットステージ6に搬送する。イグジットステージ6は測定済のDUT7をアンローダ部8へ搬送する。
【0003】
アンローダ部8には、イグジットステージ6からDUTをピックアップするチャック8dを備え、Y方向(図の縦方向)に移動自在のYキャリアアーム8yとそのYキャリアアーム8yをX方向(図の横方向)に搬送するXキャリアアーム8xが設けられており、イグジットステージ6から受け取ったDUTを測定結果に基づいて、例えば良品を収容するアンローダ8aまたは第1種の不良品を収納するアンローダ8bまたは第2種の不良品を収容するアンローダ8cに分類して収容する。
【0004】
ローダ部10にはDUTを収容したトレイがエレベータ・ベース上に多段に重ねられ、最上段のトレイのDUTがローダキャリアアーム11のチャック11aにピックアップされてソークステージ5に供給される。空になった最上段のトレイはトレイキャリア12により空トレイ・バッファステージ9の最上段のトレイの上に搬送され数段に重ねられる。また空トレイ・バッファステージ9の空トレイは必要なときにトレイキャリア12によってアンローダ部8の試験済のDUTで満杯になったトレイの上に重なるように搬送される。
【0005】
ロータリアーム3は回転軸3aを持ち、その回転軸3aより3本のアーム3bが120°間隔で放射方向に突設される。各アーム3bの先端部にデバイスチャックが昇降自在に取付けられる。
ローダ部10の最上段の空トレイはトレイキャリア12のトレイ・チャック12aで吸着され(図5)、その吸着された空トレイはシリンダ12cにより所定の高さまで持ち上げられて、キャリア・アーム12bに沿って空トレイ・バッファステージ9の上空に搬送される。シリンダ12cによりトレイ・チャック12aは下降され、吸着された空トレイは解放され、前からあった最上段の空トレイの上に重ねられる。
【0006】
また例えばアンローダ部8aにおいて、最上段のトレイが試験済のDUTで満杯になると、トレイ・チャック12aにより空トレイ・バッファステージ9の最上段の空トレイが吸着され、シリンダ12cにより所定の高さ迄持ち上げられた後、キャリア・アーム12bに沿ってアンローダ部8aの上空に搬送され、シリンダ12cにより所定の位置に下降され、トレイ・チャックの吸着が解放されて、満杯となったトレイの上に重ねられる。
【0007】
上述において、ローダ部10より空になったトレイを空トレイ・バッファステージ9に搬送する場合や、空トレイ・バッファステージ9より空トレイをアンローダ部8aに搬送する場合、トレイ・チャック12aが最上段の空トレイを吸着して持ち上げたとき、下のトレイが一緒について来る場合があるので、この状態を検出するために、発光素子20a,21a,受光素子20b,21bより成る2段の光(ビーム)センサ20,21をローダ部10及び空トレイ・バッファステージ9の上空の筐体にそれぞれ取付けて、2枚重ねがあるか否かをチェックする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハンドラのトレイ搬送装置では、トレイの厚さが変更されると、筐体に取付けた2段の光(ビーム)センサの間隔を調整しなければならず、多くの人手と作業時間を要する問題があった。この発明は、上記従来の問題を解決することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明は、ローダ部と、アンローダ部と、空トレイ・バッファステージと、トレイキャリアと、制御部とを有するハンドラのトレイ搬送装置に関する。
ローダ部は、DUT(被試験デバイス)を収容したトレイをエレベータ上に多段に載置し、その最上段のトレイが所定の高さになるように常時調整され、その最上段のトレイのDUTをソークステージに供給する。アンローダ部は、イグジットステージより搬送された試験済のDUTを最上段のトレイに収納し、その最上段のトレイの下に、既に満杯になったトレイを多段にエレベータ上に載置し、最上段のトレイの上面が所定の高さになるように常時調整される。空トレイ・バッファステージは、多段の空トレイをエレベータ上にストックし、最上段の空トレイの上面が所定の高さになるように常時調整される。トレイキャリアは、ローダ部の最上段のトレイが空になると、その空トレイを空トレイ・バッファステージの最上段のトレイの上に重なるように搬送し、アンローダ部の最上段のトレイが試験済のDUTで満杯になると、そのトレイの上に重なるように、空トレイ・バッファステージの最上段の空トレイを搬送する。制御部は、各部の動作を制御する。
【0010】
請求項1のトレイ搬送装置では特に、1段構成のトレイ位置検出センサが空トレイ・バッファステージの前記所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられる。制御部は、ローダ部より空トレイが空トレイ・バッファステージの空トレイの上に重なるように搬送されると、その空トレイ・バッファステージの前記エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2(Wdはトレイ2枚重ねの厚さ、Wsはトレイ1枚分の厚さ)だけ下降させ、然る後トレイ位置検出センサがトレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断する。
【0011】
(2)請求項2のトレイ搬送装置では特に、1段構成のトレイ位置検出センサがアンローダ部の所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられる。制御部は、空トレイ・バッファステージより空トレイがアンローダ部の満杯のトレイの上に重ねられると、そのアンローダ部の前記エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2だけ下降させ、然る後、トレイ位置検出センサがトレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断する。
【0012】
(3)請求項3の発明では、前記(1)または(2)において、トレイ位置検出センサが、一対の発光素子及び受光素子より成り、発光素子の光を受光素子が検出したか否かによりそれぞれトレイ無し、トレイ有りを検出する。
(4)請求項4の発明では、前記(1)または(2)において、制御部が予め設定されたトレイの1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWdよりエレベータの下降距離ΔHを計算して、記憶手段に記憶する。
【0013】
(5)請求項5の発明では、前記(1)または(2)において、予め外部よりエレベータの下降距離ΔHを記憶手段に入力する。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明においても、従来と同様にローダ部10、空トレイ・バッファステージ9、アンローダ部8a,8bにおいて最上段のトレイは所定の位置に常時調整される。
この発明では、空トレイをローダ部10から空トレイ・バッファステージ9へ搬送する時または空トレイ・バッファステージ9よりアンローダ部8a,8bへ搬送する時に発生する恐れのあるトレイの2枚重ねを検出するために、1段構成のトレイ位置検出センサ30が空トレイ・バッファステージ9,アンローダ部8a,8bの所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられる。図1,図2の実施例では、トレイ位置検出センサ30は一対の発光素子30a,受光素子30bより成り、発光素子の光を受光素子が検出したか否かにより、それぞれトレイ無し、トレイ有りを検出する(請求項3)。
【0015】
制御部18は、空トレイがローダ部10より搬送されて空トレイ・バッファステージ9の空トレイの上に重ねられると(図2A)、或いは空トレイ・バッファステージ9より搬送されてアンローダ部8a,8bへ重ねられると、エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2(Wdはトレイ2枚重ねの厚さ、Wsはトレイ1枚分の厚さ)だけ下降させる(図2B)。然る後、制御部18は、トレイ位置検出センサ30が、トレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、例えば可視可聴の警報を発生させ、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断する。
【0016】
上述の2枚重ねが発生したときは、警報により作業員が余分のトレイを取り除く。また正常であるときは、制御部18は、最上段のトレイの上面が所定の高さHとなるようにエレベータを上昇させる(図2C)。図の例では、発光素子30aの光が最上段のトレイの上端で遮断され、受光素子30bで光を検出しなくなる迄エレベータを上昇させる。
【0017】
トレイ位置検出センサ30を用いてトレイの2枚重ねを検出するトレイ搬送機構を空トレイ・バッファステージ9,アンローダ部8a,8bにそれぞれ設けるのが望ましいが、この発明はその場合に限らず、少なくともいずれか1つの部分で設けられていればよい。
前記エレベータの下降距離ΔHと関連して、制御部18は、予め設定されたトレイ1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWdよりエレベータの下降距離ΔHを計算して記憶手段に記憶する(請求項4)。或いは他の方法として、例えばオペレータがエレベータの下降距離ΔHを記憶手段に入力するようにしてもよい(請求項5)。
【0018】
位置検出センサ30として光(ビーム)センサに限らず、マイクロスイッチやその他のセンサを用いることもできる。
【0019】
【発明の効果】
この発明では、空トレイ・バッファステージ9またはアンローダ部8aまたは8bにおいて、所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に1段構成のトレイ位置検出センサ30が取付けられると共に、空トレイ・バッファステージ9またはアンローダ部8aまたは8bの最上段のトレイの上に空トレイが重ねられたとき、エレベータを前記の適当距離ΔHだけ降下させる。この構成によって、トレイ1枚分の厚さWsを変更した場合、従来のように2段の光(ビーム)センサ20,21の間隔を作業者がいちいち手作業で調整する必要がなく、オペレータがトレイ1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWd,或いはエレベータの下降距離ΔHを再入力するだけで、搬送されたトレイに2枚重ねが発生したか否かを容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部を示す原理的な斜視図。
【図2】最上段のトレイ上に重なるように搬送されたトレイの高さをエレベータにより変化させた場合の図1の空トレイ・バッファステージ9におけるトレイ群の要部を示す原理的な正面図。
【図3】ハンドラの構成の概略を示す平面図。
【図4】従来のハンドラのトレイ搬送装置の要部を示す原理的な斜視図。
【図5】図4のローダ部10において、最上段の空トレイ1をトレイ・チャックで持ち上げる前後の状態を示す原理的な正面図。
【発明の属する技術分野】
この発明はICテスタと組合せて使用されるハンドラのトレイ搬送装置に関し、特にトレイの厚さを変更したときの変更処理工数の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3、図4に示すように、ハンドラ1のチェンバ(恒温槽)2内には、ロータリアーム(コンタクトアームとも言う)3、測定部4、ソークステージ5、イグジット(EXIT)ステージ6の一部が配される。ロータリアーム3はソークステージ5に載置されているDUT(被試験デバイス)7を吸着して測定部4へ搬送し、測定終了後DUT7をイグジットステージ6に搬送する。イグジットステージ6は測定済のDUT7をアンローダ部8へ搬送する。
【0003】
アンローダ部8には、イグジットステージ6からDUTをピックアップするチャック8dを備え、Y方向(図の縦方向)に移動自在のYキャリアアーム8yとそのYキャリアアーム8yをX方向(図の横方向)に搬送するXキャリアアーム8xが設けられており、イグジットステージ6から受け取ったDUTを測定結果に基づいて、例えば良品を収容するアンローダ8aまたは第1種の不良品を収納するアンローダ8bまたは第2種の不良品を収容するアンローダ8cに分類して収容する。
【0004】
ローダ部10にはDUTを収容したトレイがエレベータ・ベース上に多段に重ねられ、最上段のトレイのDUTがローダキャリアアーム11のチャック11aにピックアップされてソークステージ5に供給される。空になった最上段のトレイはトレイキャリア12により空トレイ・バッファステージ9の最上段のトレイの上に搬送され数段に重ねられる。また空トレイ・バッファステージ9の空トレイは必要なときにトレイキャリア12によってアンローダ部8の試験済のDUTで満杯になったトレイの上に重なるように搬送される。
【0005】
ロータリアーム3は回転軸3aを持ち、その回転軸3aより3本のアーム3bが120°間隔で放射方向に突設される。各アーム3bの先端部にデバイスチャックが昇降自在に取付けられる。
ローダ部10の最上段の空トレイはトレイキャリア12のトレイ・チャック12aで吸着され(図5)、その吸着された空トレイはシリンダ12cにより所定の高さまで持ち上げられて、キャリア・アーム12bに沿って空トレイ・バッファステージ9の上空に搬送される。シリンダ12cによりトレイ・チャック12aは下降され、吸着された空トレイは解放され、前からあった最上段の空トレイの上に重ねられる。
【0006】
また例えばアンローダ部8aにおいて、最上段のトレイが試験済のDUTで満杯になると、トレイ・チャック12aにより空トレイ・バッファステージ9の最上段の空トレイが吸着され、シリンダ12cにより所定の高さ迄持ち上げられた後、キャリア・アーム12bに沿ってアンローダ部8aの上空に搬送され、シリンダ12cにより所定の位置に下降され、トレイ・チャックの吸着が解放されて、満杯となったトレイの上に重ねられる。
【0007】
上述において、ローダ部10より空になったトレイを空トレイ・バッファステージ9に搬送する場合や、空トレイ・バッファステージ9より空トレイをアンローダ部8aに搬送する場合、トレイ・チャック12aが最上段の空トレイを吸着して持ち上げたとき、下のトレイが一緒について来る場合があるので、この状態を検出するために、発光素子20a,21a,受光素子20b,21bより成る2段の光(ビーム)センサ20,21をローダ部10及び空トレイ・バッファステージ9の上空の筐体にそれぞれ取付けて、2枚重ねがあるか否かをチェックする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハンドラのトレイ搬送装置では、トレイの厚さが変更されると、筐体に取付けた2段の光(ビーム)センサの間隔を調整しなければならず、多くの人手と作業時間を要する問題があった。この発明は、上記従来の問題を解決することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明は、ローダ部と、アンローダ部と、空トレイ・バッファステージと、トレイキャリアと、制御部とを有するハンドラのトレイ搬送装置に関する。
ローダ部は、DUT(被試験デバイス)を収容したトレイをエレベータ上に多段に載置し、その最上段のトレイが所定の高さになるように常時調整され、その最上段のトレイのDUTをソークステージに供給する。アンローダ部は、イグジットステージより搬送された試験済のDUTを最上段のトレイに収納し、その最上段のトレイの下に、既に満杯になったトレイを多段にエレベータ上に載置し、最上段のトレイの上面が所定の高さになるように常時調整される。空トレイ・バッファステージは、多段の空トレイをエレベータ上にストックし、最上段の空トレイの上面が所定の高さになるように常時調整される。トレイキャリアは、ローダ部の最上段のトレイが空になると、その空トレイを空トレイ・バッファステージの最上段のトレイの上に重なるように搬送し、アンローダ部の最上段のトレイが試験済のDUTで満杯になると、そのトレイの上に重なるように、空トレイ・バッファステージの最上段の空トレイを搬送する。制御部は、各部の動作を制御する。
【0010】
請求項1のトレイ搬送装置では特に、1段構成のトレイ位置検出センサが空トレイ・バッファステージの前記所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられる。制御部は、ローダ部より空トレイが空トレイ・バッファステージの空トレイの上に重なるように搬送されると、その空トレイ・バッファステージの前記エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2(Wdはトレイ2枚重ねの厚さ、Wsはトレイ1枚分の厚さ)だけ下降させ、然る後トレイ位置検出センサがトレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断する。
【0011】
(2)請求項2のトレイ搬送装置では特に、1段構成のトレイ位置検出センサがアンローダ部の所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられる。制御部は、空トレイ・バッファステージより空トレイがアンローダ部の満杯のトレイの上に重ねられると、そのアンローダ部の前記エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2だけ下降させ、然る後、トレイ位置検出センサがトレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断する。
【0012】
(3)請求項3の発明では、前記(1)または(2)において、トレイ位置検出センサが、一対の発光素子及び受光素子より成り、発光素子の光を受光素子が検出したか否かによりそれぞれトレイ無し、トレイ有りを検出する。
(4)請求項4の発明では、前記(1)または(2)において、制御部が予め設定されたトレイの1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWdよりエレベータの下降距離ΔHを計算して、記憶手段に記憶する。
【0013】
(5)請求項5の発明では、前記(1)または(2)において、予め外部よりエレベータの下降距離ΔHを記憶手段に入力する。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明においても、従来と同様にローダ部10、空トレイ・バッファステージ9、アンローダ部8a,8bにおいて最上段のトレイは所定の位置に常時調整される。
この発明では、空トレイをローダ部10から空トレイ・バッファステージ9へ搬送する時または空トレイ・バッファステージ9よりアンローダ部8a,8bへ搬送する時に発生する恐れのあるトレイの2枚重ねを検出するために、1段構成のトレイ位置検出センサ30が空トレイ・バッファステージ9,アンローダ部8a,8bの所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられる。図1,図2の実施例では、トレイ位置検出センサ30は一対の発光素子30a,受光素子30bより成り、発光素子の光を受光素子が検出したか否かにより、それぞれトレイ無し、トレイ有りを検出する(請求項3)。
【0015】
制御部18は、空トレイがローダ部10より搬送されて空トレイ・バッファステージ9の空トレイの上に重ねられると(図2A)、或いは空トレイ・バッファステージ9より搬送されてアンローダ部8a,8bへ重ねられると、エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2(Wdはトレイ2枚重ねの厚さ、Wsはトレイ1枚分の厚さ)だけ下降させる(図2B)。然る後、制御部18は、トレイ位置検出センサ30が、トレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、例えば可視可聴の警報を発生させ、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断する。
【0016】
上述の2枚重ねが発生したときは、警報により作業員が余分のトレイを取り除く。また正常であるときは、制御部18は、最上段のトレイの上面が所定の高さHとなるようにエレベータを上昇させる(図2C)。図の例では、発光素子30aの光が最上段のトレイの上端で遮断され、受光素子30bで光を検出しなくなる迄エレベータを上昇させる。
【0017】
トレイ位置検出センサ30を用いてトレイの2枚重ねを検出するトレイ搬送機構を空トレイ・バッファステージ9,アンローダ部8a,8bにそれぞれ設けるのが望ましいが、この発明はその場合に限らず、少なくともいずれか1つの部分で設けられていればよい。
前記エレベータの下降距離ΔHと関連して、制御部18は、予め設定されたトレイ1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWdよりエレベータの下降距離ΔHを計算して記憶手段に記憶する(請求項4)。或いは他の方法として、例えばオペレータがエレベータの下降距離ΔHを記憶手段に入力するようにしてもよい(請求項5)。
【0018】
位置検出センサ30として光(ビーム)センサに限らず、マイクロスイッチやその他のセンサを用いることもできる。
【0019】
【発明の効果】
この発明では、空トレイ・バッファステージ9またはアンローダ部8aまたは8bにおいて、所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に1段構成のトレイ位置検出センサ30が取付けられると共に、空トレイ・バッファステージ9またはアンローダ部8aまたは8bの最上段のトレイの上に空トレイが重ねられたとき、エレベータを前記の適当距離ΔHだけ降下させる。この構成によって、トレイ1枚分の厚さWsを変更した場合、従来のように2段の光(ビーム)センサ20,21の間隔を作業者がいちいち手作業で調整する必要がなく、オペレータがトレイ1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWd,或いはエレベータの下降距離ΔHを再入力するだけで、搬送されたトレイに2枚重ねが発生したか否かを容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部を示す原理的な斜視図。
【図2】最上段のトレイ上に重なるように搬送されたトレイの高さをエレベータにより変化させた場合の図1の空トレイ・バッファステージ9におけるトレイ群の要部を示す原理的な正面図。
【図3】ハンドラの構成の概略を示す平面図。
【図4】従来のハンドラのトレイ搬送装置の要部を示す原理的な斜視図。
【図5】図4のローダ部10において、最上段の空トレイ1をトレイ・チャックで持ち上げる前後の状態を示す原理的な正面図。
Claims (5)
- DUT(被試験デバイス)を収容したトレイをエレベータ上に多段に載置し、その最上段のトレイが所定の高さになるように常時調整され、その最上段のトレイのDUTをソークステージに供給するローダ部と、
イグジットステージより搬送された試験済のDUTを最上段のトレイに収納し、その最上段のトレイの下に、既に満杯になったトレイをエレベータ上に多段に載置し、最上段のトレイの上面が所定の高さになるように常時調整されるアンローダ部と、
多段の空トレイをエレベータ上にストックし、最上段の空トレイの上面が所定の高さになるように常時調整される空トレイ・バッファステージと、
前記ローダ部の最上段のトレイが空になると、その空トレイを前記空トレイ・バッファステージの最上段のトレイの上に重なるように搬送し、前記アンローダ部の最上段のトレイが試験済のDUTで満杯になると、そのトレイの上に重なるように、前記空トレイ・バッファステージの最上段の空トレイを搬送するトレイキャリアと、
各部の動作を制御する制御部と、
を有するハンドラのトレイ搬送装置において、
1段構成のトレイ位置検出センサが、前記空トレイ・バッファステージの前記所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられ、
前記制御部は、前記ローダ部より空トレイが前記空トレイ・バッファステージの空トレイの上に重ねられると、その空トレイ・バッファステージの前記エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2(Wdはトレイ2枚重ねの厚さ、Wsはトレイ1枚分の厚さ)だけ下降させ、然る後前記トレイ位置検出センサがトレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断することを特徴とする、
ハンドラのトレイ搬送装置。 - DUT(被試験デバイス)を収容したトレイをエレベータ上に多段に載置し、その最上段のトレイが所定の高さになるように常時調整され、その最上段のトレイのDUTをソークステージに供給するローダ部と、
イグジットステージより搬送された試験済のDUTを最上段のトレイに収納し、その最上段のトレイの下に、既に満杯になったトレイをエレベータ上に多段に載置し、最上段のトレイの上面が所定の高さになるように常時調整されるアンローダ部と、
多段の空トレイをエレベータ上にストックし、最上段の空トレイの上面が所定の高さになるように常時調整される空トレイ・バッファステージと、
前記ローダ部の最上段のトレイが空になると、その空トレイを前記空トレイ・バッファステージの最上段のトレイの上に重なるように搬送し、前記アンローダ部の最上段のトレイが試験済のDUTで満杯になると、そのトレイの上に重なるように、前記空トレイ・バッファステージの最上段の空トレイを搬送するトレイキャリアと、
各部の動作を制御する制御部と、
を有するハンドラのトレイ搬送装置において、
1段構成のトレイ位置検出センサが、前記アンローダ部の前記所定の高さに調整される最上段のトレイの上面の高さより僅かに低い位置に取付けられ、
前記制御部は、前記空トレイ・バッファステージより空トレイが前記アンローダ部の前記満杯のトレイの上に重ねられると、そのアンローダ部の前記エレベータをΔH=Wd−(Wd−Ws)/2だけ下降させ、然る後トレイ位置検出センサが、トレイを検出したとき、搬送されたトレイは少なくとも2枚重ねであると判断し、検出しないとき、搬送されたトレイは1枚のみで正常であると判断することを特徴とする、
ハンドラのトレイ搬送装置。 - 請求項1または2において、前記トレイ位置検出センサが、一対の発光素子及び受光素子より成り、発光素子の光を受光素子が検出したか否かによりそれぞれトレイ無し、トレイ有りを検出することを特徴とするハンドラのトレイ搬送装置。
- 請求項1または2において、前記制御部が予め設定されたトレイ1枚分の厚さWs及びトレイ2枚重ねの厚さWdより前記エレベータの下降距離ΔHを計算して、記憶手段に記憶することを特徴とするハンドラのトレイ搬送装置。
- 請求項1または2において、予め外部より前記エレベータの下降距離ΔHを記憶手段に入力することを特徴とするハンドラのトレイ搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08938297A JP3644567B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | ハンドラのトレイ搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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